しかしその情報は、人々を惑わすということで直ちに封じられた。封じたのは当時の宗教の権威者などである。宗教界は今より権威が大きく、その教えは生活の規範そのもので、当時の常識、教養の基本でもあり、かつ自然の摂理そのものを教える力のある当時の官庁でもあった。今のように学問は分業化していなかったからでもある。人間の何たるや、地球の何たるや、天体の何たるやは、一手に宗教界が説明していたのであり、聖書に書いてあるか否かという判断である。当然、ガリレオの考えはその教えにまったく背くものであり、とてもほってはおけなかったのである。その結果彼は投獄された。そして最後まで認められることもなく、そのまま軟禁状態で、最後は獄中で死ぬはめとなる。

彼の罪が晴れたのは、はるか後世になってからである。１９８９年の９月２３日に彼の冤罪が解けた。日本の新聞にも隅っこに掲載され小さな記事で（日本では朝日新聞9/24）、ガリレオの有罪は間違っていたことを、ローマ法王庁は正式に認めたのである。宗教裁判は１６３３年であるので、実に３６０年近くの年月がかかったのである。実際には新聞の小さな記事では到底書けない内容であったのに、申し訳程度のことで終わってしまった。またなぜこれほど時間がかかったのか、の説明はされなかったようである。しかもその冤罪が晴れても、ガリレオはすでにこの世にいないので、誰もガリレオの訴えを受けることもできなかった。その日限りでこの一件は終わったのである。それから私達の生活や認識が変わったということはない。そのまま私達の生活は変わりなく継続され、宗教界にもまったく何の変化もない。ガリレオの裁判は多くのことを考えさせるが、それだけのことで何もなかったように過ぎ去ってしまった。

同じようなことが他にも多くあるものと推測されるが、やはり結論は皆同じで、何の変化もなく、間違ったまま置いておかれるのであろう。例えこれ以上の年月がたっても、千年、数千年かかろうとも、ことの真実は機会がなければ掘り起こされることもなく、今何が真実かはそれほど重要でないというものかもしれない。そのわりに私達は自分の日頃の小さな正当性を命がけで争うものであるが。目の前の勝ち負けや、自分の権利、自分の論理が正しいと言い張ることに、これほど各人がこだわるのに、これとガリレオ裁判を同時に考えると、何か途方もないアンバランスとズレが、私達の生活の中にあるように見える。

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進化論の弊害

進化論が正しければ、生きものの中で私達人類が最も進化したことになる。その進化した地球の人類が、実際には朝から晩まで他愛もない争いや戦争をしており、あらゆる行動が矛盾だらけである。これはサルどころか、サルに到底及ばない生活センスである。では、ほんとに人間は進化しているのだろうか？　これはたちどころに起きる素朴な疑問である。私達の言う進化論は、実は信じられないほどの嘘である。このような嘘は早く達観をして、見抜かなければならない。学会が言うから、世間が言うから鵜のみはよくない。自分で考えるのが正しい。

ではこの情報を一体誰が出したのであろう？　これをたどると深遠な企みが見えてくるであろう。目的あって流された情報である。誰が最初流したのか？　そしてこの情報に悪乗りさせたのはだれ？　

私達の身の回りでは、ＮＨＫでも公共放送を通じて、日々進化論を放送している。それこそしつこく日々である。また幼稚園児の絵本のなかでも常識のように、進化論にちなんだ口絵が堂々と書かれている（サルから人へ）。　進化論の弊害に気づいている者なら、これは異常なことに感じるだろう。もちろん、気づかなければ何でもない放送であり、絵本である。それほど一般的に常識になったような雰囲気すらある。私達の教育にとってそれは無害であると。

進化論の弊害とは、人間が生物の進化の頂点に立っていると、暗示していることである。ひいては民族同士にも差別を付ける根源にもなる。なぜなら進化の頂点があるなら、人間同士もそうであろうと、無言のうちに暗示を掛けることになるからである。これはひねた見方かもしれないが巧妙である。陰ながら人間同士差別のを好んでいる人にとっては、願ってもない幸いな仮説である。そして仮説から通説、定説になり、そのうちに原理となる。この原理は競争社会をも賛美することになる（白人優位）。そしてありもしない「競争原理」などを発見するのである。原理と言い出すのでさらに始末が悪い。そして進化論がもたらす弊害のさらなるものは、地球にしか人類は住んでいないという一方的な暗黙の縛りである。実際には他の項でも述べるように宇宙には近隣惑星をはじめ、地球によく似た多数の惑星があり、かつその多くには私達と同じ人間が、多く住んでいる単純な現実から、我々を無意識に遠ざける働きがある。そのため地球の成り立ちの、生命発生の永遠としたくどい説明が、マスコミでいつもなされている。そして地球のみに人間がいて高度に進化していると。この点で進化論は大変に貢献していると、言っているように暗示しようとしている。果たしてそうだろうか？　他の惑星は地球とあまり変わらない環境であるのに。

では私達は進化論ではなく、人間や生命をどのように考えるのか？　そもそも進化論で考える必要は全くない。要らないのである。進化論は見ただけの短絡思想に過ぎない。そのような仮説よりも、私達人間は生命を生きた感覚でとらえる必要がある。他人事ではなく、私達の中にある生命として自分を知る必要ある。絵空事でもないのである。私達の軽はずみな論理で生命は作れない。ましてや人間論理のみで本質の理解は到底無理である。これらの多くの論理は私達の自己矛盾であり、完全な独りよがりである。地球人には通じるが、他の惑星、宇宙には全く通じない論理である。他の惑星には既に多くの人々が住んでおり、遥かに進歩的な生活している。　私達がこの地球外の文明を知ったときに、地球のこの進化論が、愚かなただの空想であったことを思い知るであろう。そしてこの仮説が、如何に今の私達の視野を狭くし、今の生きかたそのものを、塗炭の苦しみに持っていく原因の一つになっていることにも気づく。私達を狭い中で無意味な競争に駆り立て、互いに食い合いをすること、この正当性を促し、差別を正当化するである。競争は素晴らしいと。進化論をこのまま無意識に受け入れることは、せっかくの私達の本来の良心の生活を、根底から途方もなく破壊するものであることに気づく。この理論が策略であるなら、相当に深遠なものであることが解る。

進化論に似た癖の悪い情報が、この他にも多数流されている。同類の情報は、無定見にダラダラと流されているので、私達は本質を早く見抜く必要がある。それは寄生虫のように、私達の体や精神の深部にくい込んで、自ら駆除することが出来なくなる。これらの害虫は、何時までも私達に喰らいついて、長年にわたり悪影響を及ぼす。その破壊力は計り知れない。私達が優れた生活方法を、未だ´に見つけ出すことが出来ないのは、この辺に大きな原因がある。

生き物は人間を含め全て、その惑星の時代、環境に相応しく生まれたもので、不似合いな生き物はどの時代にもいなかった。地球は長年月にわたり少しずつ変化してきているが（大気組成、気温などの変化）、同時にそれに相応しい生き物が出現した。単一の生き物が、それぞれ分化変化し、進化したのではない。単独でそれぞれが出現したのである。地球惑星の環境状態に合わせ最初からそれぞれの生き物が発生するのである。人間も同様で、惑星に相応しい生き物として、最後に生息を始めている。恐竜もしかり。単に思い付きや見ただけで言われるように、地上でそれぞれに単一の生命が分化し進化したものではないと思われる。創造の劇は、他の惑星、他の太陽系と密接な結びつきのあるもので、この地球だけで判断はできない。生き物は宇宙的な創造であると思われる。また他の惑星に住む生き物も、宇宙的であるのは勿論である。太陽や、他の惑星、そして他の太陽系は、単にそこに昔からあるのではなく、明確な理由が厳然としてあるはずである。地球に居るだけで、進化論のようにこれら全てを一元的に判断するのは、おそろしく近視眼的であると思われる。当然、私達人間の起源も他の惑星や、他の太陽系を知ってから、その真実を知るとよい。それ以前に起源を知ることなど、地球人には出来るわけがないからである。但し地球の人類は、他の惑星からの移住（宇宙船）であり、これが起源になっている。今の進化論は、地球のみから見たローカルな感じで推論したもので、この情報はこれからの私達にはあまり役に立たない。勿論、相当昔から、このような今の進化論に、反対した人は数は多くないが、居たのであるが。今でも人間の尊厳、生き物の尊厳をちゃんと知っている人は、このような単純進化論を信じることはなかったし、その必要も感じなかった。人間は単に物だけからなるような、生き物ではない。他の生き物もそうであるが。

今まで地球では宇宙を考える必要がなかったので、このような地球だけの進化論に、誰も異論を言えなかったようである。地球で見える範囲で説明すればよかったのであるから。しかし私達が見る立場を誰でも広くできるようになり、他の惑星、他の太陽系を知るようになると、この進化論はとても生命、人類をキチント説明できるものではないことが明確になる。余りにもお粗末すぎるのである。その進化論に引きずられて、類人猿の調査や、他の生き物の進化を、しつこく世界中で調べまわっている。そのような裏付けは、最初から一切要らないのに。生き物はそのまま素直に、今あるがままを受け入れればいいだけのことであったのだ。

今後は私達地球人も他の惑星を、少しずつ知るようになると思われるが、仮に私達が今の地球の常識を、そのまま宇宙に持って行ったとき、どうするのであろうか？　おそらく人間は地球にしかいないと思い込んでいるくらいだから、他の惑星の生き物は、想像もつかない　グロテスクな生き物だろうと、思いっきり変な生き物を、想像するだろうということになる（今がそうである）。　これでは今の私達は、何時までもつまらない人類のままであるということ。そして他の惑星に行ってもすぐに、地球に居る時と同じように、惑星征服とか、占領とか、優先権、資源が商売になる　などの騒ぎになり、宇宙には全く不似合いなことを、直ぐにまき散らし始めるだろうということである。これでは地球人の大恥をさらすことになるが、基本を身につけないままであると、私達地球人は、全くお構いなしであろう。あらかた想像がつく。本当に宇宙のいい迷惑になる。

では宇宙の実態はどうなのか？　我が太陽系の他の惑星、衛星などには、殆ど私達と同じ人類が住んでいると思ってよい。　そして更に他の太陽系の惑星にも同じ人々が住んでおり、そこに住む住民の特徴は、非常に民度が高く、全てに亘って私達の生活レベルルを凌駕する。またテレパシーの能力が高いことも特徴である。そのため私達地球人が接する前に、こちらの内情を感知して、対応してくるだろうということ。彼等ははるか以前（数千年前或いはその前から）地球人がどのように生活しているのか、地球の民度はどうなのかを十分に今まで観察をしてきており、今さら地球人自らが説明するほどのことは何もない。地球の探査は彼ら自前の優れた方法で、とっくに済んでいるからでである。そして確実なのは、彼らは私達が想像するように、敵対行為は全くとらないということ。近隣の惑星人として挨拶をするだろうが、彼らから武力的に地球を攻めたりすることは絶対にない（するならとっくに征服が終わっている）。　地球人側が彼らを強いて攻撃するようなことになると、その時は反撃（正当防衛）があるかもしれないが、ゆめこちら側から攻撃はしないこと、瞬時に地球側は消滅されることもあろうから。彼らの技術は相当に高く、そのような羽目にはならない方がよい。特に攻撃用の武器は持っていないが。　好意的に対応するなら、地球人の精神レベルに合わせて、宇宙の現実を冷静にまず説明するだろう。勿論、その際に最も有効なのは、私達もテレパシーを使うことである。が地球人はこれが不得手なので、彼らの方からこのあたりは調整すると思われる。テレパシーの会話はともかく、当面人間でありさえすれば、どうにか通じると思われる。心配はいらない。

ともかくこれから私達が宇宙に出るなら、この辺の相手の事情、地球の能力の事情を少し知ってから、望むのがよい。いきなり試して事情を知らないまま出かけ、私達が宇宙や他の惑星を訳もわからず、汚染、破壊、攻撃してしまうかもしれない。これでは大変に相手側に迷惑をかけることになる。少しは周りのことを配慮するのがよいと思われる。この配慮の仕方は、地球にいるときと、とさほど変わりないのであろうから、その基本で考えるとよい。但し相手側は地球のような身勝手な経済性、利益性、領土獲得などという、お粗末な考えは一切ない人達であるので、それ位は予備知識として知っておいた方がよい。彼らは経済性などというものはその観念すら持っていない。

恐らく地球人は宇宙旅行から帰ってきたら、言うだろう。　「私達地球人は余りにも精神レベルが低すぎる。テレパシーもないし、彼らは技術的にも相当に高度であるし、価値観も相当に高度であるが、真の相手の理解は、今の地球人には当分できない」　と。　地球では知ったことを弁舌さわやかに滔々と、良くしゃべる文化人が多くいるが、彼らはそのようなことは決してしない。物静かにテレパシー半分であるので、我々のように、しゃべりまくることは一切しないが、でも意思や内容は、相手にキチント伝わっているのである。我々地球人はテレパシーで通じないので、同席すると、疎外感を多く味わうだろう。　結論は、我々地球人も早く、宇宙的な素養（テレパシー等）を身に着けることが急がれる。もっと人間自体のことの理解、基本の宇宙マナーを身に着けるべきことなど。そして真の生き方や、感じ方を勉強すべきである。いままで私達がすっかり忘れてやってこなかった内容である。

宇宙でまず通用するのは、我々のいつもの目標である、経済性優位、利益性優位、競争に勝つ、戦争に勝つ、利権占有　などの標語は全く使えなくなる。商売とか優先権とか市場という概念が、他の惑星では役に立たない。そのような地球的考えは、すでに遠い昔に彼らは無くしてしまっているからである。このような古ボケた考えは一切これから使えない。基本は共生の生活であり、積極的に皆が公共に協力するという考えが浸透しており、自分だけのためとか、自分の利益のためという考えが全くない。そのため金銭、経済は最初から無く、その概念もない。私達はそれを見て面食らうだろう。では何が楽しいのか、生きる動機は？　といぶかるかもしれないが、彼らの楽しみは、まず、人々に自分の特徴を旨く発揮して、皆に貢献できることが、最高の喜びと言っている。仕事以外にも、多くの楽しみがあり（地球のように勝ち負けに拘るスポーツはしない）、民度の高い民族には彼らなりに、私達が知らない高度な遊びが私達よりも豊富にあるようである。これは私達地球人も、彼らに習って自ら民度、テレパシー能力を上げるなら、次第に解ってくると思われる。今後の大いなる楽しみでもある。

ともかく、地球的進化論は早く止めた方がいい。そして他の惑星に注目をすることである。但し、現状では惑星探査の情報は地球内では今の状態ならば素直に出さないだろうと思われる。まだ地球のしがらみが大きいからである。ここはしばらく辛抱である。いずれ正しく公開される時が来ると思われる。その時のために、事前に用意しておく事は沢山ある。静かに用意するべきである。絶対に慌てることはない。へたに慌てると、元も子もなくなるので注意。私達の今やるべきことは、精神的はコントロールが最大のテーマになる。まず自分へのこだわりの消滅、自分へのプライドの消滅、自分への権利欲の消滅など、いくらでも準備することがある。もしこれから、宇宙へ本当に行こうとする気があるなら。この訓練は直ぐには、今日明日ではとても完成しない。しかし私達の方向性を間違わないように、しっかり変化への信念を持つことは更に大切である。

このとき私達がさしあたり注意すべきは、現状のしがらみである。何らかの関係は誰しも持っているので、共生の活動をするにはスムーズに行かないときが頻繁にあると思われる。地球大変革であるのでこれは当然で仕方がない。大きくジャンプするには、ある程度の犠牲は当然である。問題は途中で諦めることである。これは無くさないと、私達がこのよう変革に挑戦する機会はそれほどはない。私達だけでは成功しないかもしれない。しかしここではともかく私達が共生の基本を自らスタートさせることである。まずは今までの考え方の基本を大きく見直すことから始めたらいい。地球の今までの利権の常識を全て白紙に戻すことから始めるのである。そして自分の内奥から感じられる基本な生き方を、整理し直してみるのである。目標は最初は”共生”でよい。これに関する自分の考え方、行動を細部までチェックしてみる。

ガリレオは私達に気づきの機会を与えれくれた。大変な情報である。その後この情報をまだ真の有効活用がなれていないので、私達は彼の後を引き継がねばならない。今の私達に出来る範囲のことを素直にやるのである。最大の力となるのは他の近隣惑星の情報である。そしてまずこれを自分なりに今の社会に適合させて、何が不足かを明確に自認する必要がある。中途半端では使えないので自分なりに解釈し、他の惑星の情報が本物か否かをまず各自が確認することが必要になる。

少なくともこれくらいは自分で確認する。そして地球内での全ての生活、活動、法律などの全体の方向をよく見極める必要がある。その後他の惑星の情報と比べ、私達のやるべきこと、何をすべきかの方向を自覚することになる。答えは自然に出てくるので全く心配はいらない。これから先は素直な生活を自分なりに自信をもって進めればればよい。

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天才といわれる人が気づいた理論と学問

例えば数学が好きな人は、数学は何でもないことである。が大半は誰もが理解は出来ないのが数学である。算数までは何とかなるが、数学はあらゆる人が理解することはない。

実は、各人のそれぞれの特徴で理解し、その分野で活躍すれば、本来はそれでよいと思われる。私達は能力において、それぞれの役目があることを知らずに、皆が一様に、その分野での一部の天才が気づいた数学の中身なのに、誰もが勉強しなければならないと思いこむ。そして皆が学校で必須の科目として中身を習うことになる。これは実際には誰しもが、必須のことではないように思われる。さらにこの知識を、互いに競争の具に使うのは、とても愚であると思われる。理解できない大半の人々は、まったく別の得意とすることを、これより先に役目として行えばいいのである。これが人間の複数で生まれる理由でもあり、互いの役目で社会のバランスの構成そのものになる。私達が今やっている学問が学問自身のため、競争のためにあるということは、不健康である。学問があろうと無かろうと、学ぼうとする動機そのものを、まず最初に健康にする必要がある。

しかし何時の頃からか、私達は一部の天才が気付いて数学式などを、強引に習わされるはめとなっている。学ぶその理由は誰も考えたことがない。高度なものは全て私達を、立派にしてくれるという神話のために、教える教師もついぞ中身を何も考えなかった。数学に限らず、他の学科といわれる教程も同じように信じられている。つまり自分に適性があるかということとはまったく関係なく、勉強をして覚えなければならないと。これは勝手に意味なく作られた神話であり、膨大な無駄である。丁度、誰しもが天才ピアニストになる必要がないのと同じである。立派な学問をすれば、人間は賢くなるというのは、嘘である。私達の作った単なる神話である。この基本的なことを誰も指摘しなかった。このために多くのしなくてもいい苦労を一般大衆は強引にしかも長年月にわたり、習わされているのである。これ程の無駄はない。しかも世界中が連携しているので、中身は似たり寄ったりで、どこの国の子供でも同じ苦汁を強いられている。世界中の膨大な無駄である。

学校で出される試験問題を何でも旨く解くことは、中身がどうであれ人間的に立派で、能力がある証明であると信じられており、暗黙の了解事項である。またこれを克服するための参考書は山ほどある。しかしなぜその学習が人間の成長に必要なのか、どのように人間の魂の成長に、役に立つのかは誰も一切問題にしないし、この理由や関連性を書いた説明書はそれこそ何処にもない。あったら即潰されるであろう。成績信奉者が沢山いるから。一旦作られた問題をただ解く事に熱中するが、これは実際には単に難解なクイズになっている。ではクイズの問題に取り組んで先を争って解くことは、みんなの幸せに通じるか？　このようなことを問うことは、微塵も考えないであろう。今後もこのような無駄が続くであろう。これらを考えさせて訓練をすれば、有能となるというのも怪しい。クイズで訓練をすれば、クイズに順応するだろう。しかし問題に特化しているだけで、私達を社会人として、立派にさせてくれることとは、途方もなくずれている。私達が真に必須で学ぶ必要がある物事とは、まったく異なるものであると考えられる。大切なことは、これらクイズ学問をのべつ学ぶことではない。これに適応し、特化した子供はそれでよいだろうが、だからと言って真に人や社会のためになるとは限らない。とてつもなく偏った目的で教育がなされているから。学校のその集団は（言葉は悪いが）、宇宙的な正常的な目線から見ると、とてつもなく異常でキチガイ集団にしか見えない。本人達は正常と信じているだろうが。プライドの高いキチガイがまたキチガイを育てているように見える。

そして、この学科といわれる中で、良く出来る人間とそうでない人間の違いは、ただ特殊に限られたその学科の中だけのことで、人間の適合性のごく一部が出ていることに過ぎない。例えこれ等の学科が良くできても、その人の人間性などとは全く無関係なことは、私達は経験的によく知っている。しかし他に比べようがないので、その前提でくらべっこしているだけのことであろう。それ以外に何処にも価値はない。そこで互いに勘違いが起きる。大いなる勘違いである。これらの学科、教育が、人格そのものを作るという暗黙の神話である。本当の価値観や人格教育は、これらの機械的唯物教育やクイズ競争教育では、まったく無力で、何の価値判断にもならない。

そもそも学校で習う内容は、答えが予め用意されているものである。そのため学校での教育と実際との分離、乖離は大きなものがあり、この違いを直ぐに解らない子供は、長い間苦しむことになる。これらクイズの勉強が出来きさえすれば、社会でも全てが通用すると死ぬまで信じてしまう者までいる。これは不幸なことでである。実社会には答えが、最初から用意されているものは一つもない。例えば育児教育課程の大学を出ても、ちっとも現実の子育てが全く出来ない、愚かな母親が出る（ただオロオロしているだけ）のがその代表例である。

よく、学校の勉強を得意満面で自慢する親や子供が大勢いる。大人になってもこの気が全く抜けない人達もたくさんいる。学校の勉強が本当に実用的かを、真に追求したことがないからである。そして年配になってからでも大学に通うようになり、資格をいくつも取ろうとしている。勉学は余裕があれば、それは個人の自由であるかもしれないが、これも動機が問題である。多くの人を助けるためなど、自分以外に無私の目的があるなら十分理解できるが、自分だけのため、単なる向学心のため、ただ自慢やプライドのための勉強は最終的に、社会のたいそうな浪費でありアンバランスをつくるだけとなって、あまり奨められるものではない。つまり今までの教育で、子供に教えたこととは、ガツガツとした競争心を植え付け、勝ったものには更に強いプライドを抱かせ、同時に多くの負けた者には挫折感を抱かせて、その後の競争社会をますます盛り上げていったことにある。これは社全体では、民度を大きく下げるものでしかない。個人崇拝や、個人のプライドをより高めたりするものは、全体から見ると、次第に民度がより低次元化するのみで発展性はない。このようなことは直ぐに止めるべきである。過度な教育の弊害である。社会的には役に立たない最もつまらない個人の自尊心というものを過度に育てるだけになる。これは本当に社会のためには何の役にも立たない。これをしっかりと知るべきである。子供の頃にこのことをしっかり教えるべきである。多大の社会損失になることを。自尊心と高いプライドは社会の役に立たない。しかも宇宙に行っても役に立たないことが判っている。

価値観や人格教育は、本来不可視のものを教え、気づかせるものなので、点数評価はまったく出来ないし、地球の数学のように正解は最初から何処にもない。教える側も、教わる側も大人としての感覚が必要であるので、即物教育ではできない。即物教育は内面の深い部分や価値観は全く教えられない。大人の教育、人格教育は精神そのものが教える側、そして教わる側、両者共に、幼い精神状態のままではまず出来ない。勝った負けたでは、教えられないとことである。このレベルでは決してない。私達の教育は、今でもずっと最も低レベルの教育内容を行っていることを早く自覚するべきである。

確かに数学は一見知的なことに見えるが、それにこだわり過ぎると、人格教育とは全くずれてしまう。そのものではない。数学などは今私達が使用している地球の自然科学にとっては必須なことではあるが、それは適性の中や、役目で行うことであり、そのことは手段の一つでしかない。またそれは数学の世界だけで、勝手に進められても社会は困るものである。社会のアンバランスが必ず生じるからである。この点は数学者、科学者共に注意しないと、全く気付かないことになる。今までたびたびあった科学の暴走である。誰かが注意しないと、特に現代は彼ら（科学者）自身では解らないのである。皆やってることが正しいと自分のみでは勘違いする。社会全体を全く見ていないから。

本当の人格教育は、はるかに誰しもが楽しく、スマートで多大な教育効果を現すだろう。そこではヤボでみっともない「競争」「差別」「区別」「優秀と劣等」という価値感覚を全く持ち込むことがないからである。自然科学も同様な環境で、適性を知った上で各人に教えられ、引き出すのがよい。そしてそれら（研究課題）が道具の一つであることを知らしめた上でのことであり、当然、個人の自慢や優位性を誇示するための、道具になり果てては困るものである。

教育は文明化の基礎のように信じられているが、今まで実際には教育による、差別の拡大をせっせと広げていることの多大な弊害には気付かない。結末は私達が信じているような立派なことにならない。なぜなら、その教育は個人の大いなる自慢の種にはなっても、皆が無私の社会貢献が出来るような、本来の生きやすい環境を全く作ってくれないからである。これは共生の考えからすると全部が逆であり、私達が自慢する教育機関や教育産業という商売は、最初からない方が、地球は遥かに平和的で人間的である。今からの社会創意出には、今の価値観を逆にする必要がある。

その基本は「共生」である。ただし今まで地球で大いに荒れ狂った共産主義では決して同じではないので要注意。共生の生き方は、宇宙を含めた生き方である。従って地球の今の教育システムは殆ど参考にはならない。完全な切り替えが必要になる。

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各人の役割

私達の社会では、人間の存在は偉大であるとか、神聖なものであるとよく言われている。人の命は地球より重いとも言われるようである。しかしそのわりには人を粗末に扱い、極端な差別が横行する。目立つ人に対しては上にも下にも置かない扱いをするが、逆に目立たない人々を、同じ人の命でありながら軽率に扱っており、全く人間扱いにせず、動物以下の扱いにしている国も多くある。かつては人身売買まで堂々とやっていた。

このような実例を見ると、地球の人間が偉大であるとか、神聖であるとかは考えにくい。一部の勝ち組の人々は、そのように勘違いしているかもしれないが、ともかく人間は神聖であるという、私達のお題目は嘘ということが解る。

では人間は何者か？　人間の神聖が嘘となると、私達は生きていく究極の目的が、消えてしまうではないか？私達人間が神聖であることは、本来は間違いないのであるが。しかし何かの企み、目的があって神聖であると公言しているのは、嘘である。この企みがなければ、本来人間は神聖であることは嘘ではない。

ではこの二重基準をどうするのか？　私達は二重基準の生活を、やめられればいいのである。混乱の極みで、基準をいくつも作るから、私達は自ら問題をややこしくしているだけで、そのために嘘が出る。私達が自分の本来の正体に気づき、その指導に従うなら、私達に迷いは何もない。そのとき私達の内部にある神聖さは、当然に私達の前に現れる。　がそうではなく、内部の神聖さに全く気づくことが無ければ、私達は何でもありの生活になる。複雑怪奇な今の生活をだまって続けるしかない。

内部の自分に気づきさえすれば、もはや私達は自分の役目に自然に気づくのであり、いつまでも「人間とは何か」とか、「何をすればいいのか」、「自分とは一体何のために生まれてきたのだろうか」　などの迷いは自然になくなるものである。生まれてから自分の役目を知らないのは、残念ながら私達人間という生き物だけである。特に地球人はこのことを知ろうとはしないし、その重要性にも気づいていない。私達はおそろしく生きる意味に、無関心で無頓着である。そしてなぜか、自己満足度や他人との比較に多大の努力をし、このことにやたら意義を見出す。本来は他人とのくらべっこには大した意味はないのであるのに。

私達人間は厳然として生まれながらの明白な役目がある。それを知ろうとするなら、私達は真摯になって、長年かかろうとも自ら捜す必要がある。人間は共生の生活が実現できてはじめて、各人の役目を知り、自覚することが出来る。それ以前に自分の役目を知ることはない。共生の生活とは、各人の能力をそのまま、活用する世界そのものであるからである。疑念や、不安の生活ではなく、信念のある生活が出来るということにある。但し生まれながらに自分の役目を知っている人もいる。この人達は最初から自分の役目を探す必要がないので、即自分の仕事を始めることが出来る。

各人が個人だけを考えて、何かを得ることは出来ても、それが共生を優先させることでない限り、全体は旨くいかない。共生は自分が周りに無私で貢献することで成り立つからである。これは地球でいう犠牲ではない、駆け引きなしの奉仕という表現でもよい。

地球では、大勢の人が一人の人間の努力を認めてくれて、初めて個人は浮かばれるということが多い、これが今までの私達のやり方である。しかしこの方法は、大勢の人々を個人的に利用しているのであって、マイナーな利用の仕方にも見える。人々は誉めてくれ、有名にしてはくれるが、それだけのことになる。確かに個人の努力と成功は、周りに勇気を与えることも出来る。が共生から見ると非常に表現が限られており、個人の努力が出過ぎていかにも効率が悪い。

そうではなく、自分を含めて共生の中で、自分自身を生かすことが出来るなら、更に今までとは異なった充実感が、得られるはずである。人間はそのように最初から造られているからである。そのとき、自分のためだけの、今までの努力は如何にスケールが小さく、つまらなかったかを理解できる。各人の行動は大げさでなくてもいい、目立たなくてもいいのである。

共生がどれほど重要かを示す身近な例として、限られた範囲ではあるが、スポーツの世界でもその一部が判る。チームで行うスポーツは個人プレイが如何に素晴らしくても、チームとしてまとまりがなければ旨くいかない。しかしこのチームの各選手が全体で機能することを理解するようになると、圧倒的な強さを発揮するようになる。　なぜか？　これは各選手が自分を捨て、全体として動くことの効率の良さを身をもって知るからである。そうすることで、自分をやたら自己主張しなくても、全体を生かすことで、自分をより高度に生かせることに気づくのである。もし個人プレイにだけこだわると、その個人のプレイは生きるが、ただそれだけのことに過ぎないし、全体は盛り上がることなく、チームはつまらなくなる。これは一例であるが、個人プレではなく、共生を基本とすると、個人は目立たなくてもいいことが、次第に皆に解ってくる。

私達の生活は全体が、この生き方をすればいいのである。スポーツだけがそうなのではなく、人間を含めて、生きもの全体はこのような生き方をするように本来創られている。身近な中でこれと同じことをやればいい。誰が偉いとか、優秀とか、有名であるとか、どこそこが強くて優勝するとか言わなくてもいいのである。わざわざ他人や回りとの違いを、子供じみたように強調する必要は何処にもない。心配しなくてもあらゆる人々に、各人の本来の独自の特徴が、対等に必ず備わっているものである。何事も相手に勝って自分の存在を認めさせるという、今までのやり方は、正しいように見えるが、このスポーツの例はごく小さな表現方法に過ぎない。

スポーツは相手との競争競技である。相手あっての勝負であるが、自分のチームを組み上げて、互いに助け合って相手チームにぶつかり合う。願わくば、さらに相手チームをも含めて、社会全体が良きことに向かって、建設的なことに向かってもらいたいものである。スポーツによって、このようにごく限られた範囲の共生の一部が、実現出来ることがスポーツでもこのように解っているし、生きる活力が沸くことも解っている。しかし次にステップを進めるべきことは、スポーツだけにこだわらない、人間同士の生き方、生かし方に転換しこれを身に付ける必要がある。これが判ればスポーツは要らない。

各人の特徴を如何に生かすのか、これが私達の本当の努力すべき点である。個人だけ、自分のチームだけを磨いて、如何に自分達が目立つかの努力は、あまりにも報いが小さく、成功したとしても、その社会はいつまでも進歩がない。立身出世を含め、手放しで自分の勝利を賞賛することは、そろそろ止めた方がよい。これから他の惑星人と、対等に付き合う大人の社会では、通用しない価値観と思われる。

自分のチーム、自分の仲間、自分の国だけが優位に立つことだけでなく、自分たちを含めた、すべての者が共生出来るようにすること。これに気付くには、もう一つの私達のジャンプがいる。私達は一旦、理由が解れば、あるいは動機の内容が納得できるなら、何にでも努力をする生きものである。せっかくの努力の前に、その動機の内容をまず知っておく必要がある。そうすると、各人の役割が生かせて、大人として評価できるので、さらに良き結果が得られるはずである。

各人の役割は、このように自分単独では決められない。相手あっての自分である。それが私達人間の本質と思われる。これから私達も、他の惑星との付き合いが始まると思われれうが、このときにどうしてもクリアーしないといけないことは、この基本の付き合いの考え方をある程度マスターが必要になる。それは身の回りの自然に学ぶという方法である。私達人間も、例えばミツバチのように考えると大変に解りやすい。彼らは同じミツバチのように見えるが、本当はみな微妙に単体が違っており、その役目がそれぞれに異なっているのだと思われる。同じ働きバチでも特徴が微妙に違うと思われる。なぜか？　これが自然の妙でその個体間の中で小さな違いこそをが個の違いで、様々な活動の中でイザというときに個体がそれぞれ力を連携発揮でいるようにしてある。全く同じ個体では現場に対応できないからである。

これを参考にすると、人間も全く同じ人間はいない。これがヒントである。誰しも役目があるというはっきりした証拠である。人間の社会では、今社会のシステムがややこしく、お互いが感も鈍いので、自分の役目を探すのに大変に苦労をしている。つまり自力で探せないのでウロウロしている者が多いのである。自分で直ぐい探せる者はそのようなことはしない。サッサと自分仕事を早い内から自分で決められるものである。その違いがある位で、本来このように人にはその役目が他の生き物のようにある。必ずある、これが人間である。ミツバチたりは人間の様な悩みはない。なぜか？　生まれた時から自分の役目を内奥の指導で知っているからである。そしてかれらミツバチの社会は完全な共生を実現している。だからそれぞれミツバチ個体も自分の仕事に最初から迷わないし、一団が楽しく嬉々として生活が出来る。

私達人間がやるべきことは、正にこの生き方であろう。すぐ傍にいるハチミツ達の生活を真剣に見ることなく、自分の生き方に全く気付かず、今の様にウロウロしているのは、実際、私達は恥ずかしい限りである。目の前に理想のその生き方をしているもの達がいるのに、私達は何時まで経っても気付かない。人間達は果たしてこれから何処に行くのでしょう？　という感じになる。本当に彼らの共生を研究すべきである。そしてその結果を自分の身に当てはめてみる、これが正解である。

ミツバチを人間が真似をするにあたり、ここで私達人間のプライドが出てくる。それは進化論にも影響された人間のプライドである。これで考える材料が出そろった。　つまり、ミツバチ、進化論、人間のプライド　三つである。

ミツバチは自然の生き物である。私達人間は生きる参考にするのは自然そのがよく、これに勝るものはないこと間違いがない。そして進化論は別項でも述べているようにこれは空論、勘違い理論で誤りである。次に人間のプライドであるが、これが最も人間には判りにくいし、自分で対応し難い魔物である。私達はこの自分のプライドをほったらかしにしたままで、自ら手に負えなくなったというのが、今までの歴史である。私達のプライドは生きる糧そのものという人は沢山いる。それが無いと生きていけないという人々である。学校で良い成績を上げてきた人々である。しかしこれからの私達の社会では、特に共生の社会では、最もプライドを絶対に排除する必要のある。これをほっておいて旨くはいかない。

するとミツバチに真似る生活を私達が直ぐに出来るようになるには、この人間のプライドを捨ててしまえば、実は私達の共生の生活は実現できるということが判る。進化論は偽物ということが分かったので、残りはこのプライドだけとなる。

人間は、真摯に生きる、謙虚に生きる、尊敬、慈愛を徹する、これらの宇宙的な生き方を徹すると、今の人間のプライドは自然に無くなる。これがミソである。プライドは無くせと言われても誰も普通は無くせない。人から言われると、ますますプライドは高く保つようになる。無くせるわけがないと反論するだろう。しかし今のように生き方の謙虚を初め、人間本来の生き方を訓練しこれに徹すれば、人間は遂に、に自分のプライドを無くしてしまうことは訓練で可能である。

プライドを無くしたら、生きていけない人は大勢いる。一般の会社でも、スポーツの社会でも同じである。がこれから共生を目指す私達には、このプライドを無くすことを最大の目標に今後を進むべきと考える。これが出来れば、残りはミツバチを真似ることへの嫌悪感は無くなるはずである。真似て悪いことは何処にも無いからである。自然は私達の教師である。これは真実である。目の前にある自然の全てを私達の教師にすれば、教える者を探す必要な無くなる。いつもそこに教師が沢山いるのであるから。他の生き物を比較して私達はそれ以下かと、プライドが傷つくと思う人は沢山居るだろう。しかし私達の行ってきたことは実に動物以下のセンスで何でも行ってきたのである。これは長い歴史の証明があるので認めざるを得ないだろう。

これで、自然への見習い、,進化論の除去、人間のプライドの除去　の全部が出来る。この内容は誰にでも理解出来ることである。これが完成すると、私達の目標である、これからの”共生”の生活の基礎が出来る。この手続きをしないで、これ以前に共生の生活は到底不可能である。これからの私達の宇宙的生活にはどうしても不可欠の内容である。

このように、人間はけっして進化は（進化論に言うように）決してしていない。人間は動植物からみた今までの自分のプライドを捨てて、このミツバチたちの生き方を素直に学ぶべきである。これを素直にできない限り、これから実のある生き方を知ることはできない。生き物の研究は今まで人間は沢山してきた。がこの肝心な生き物の生き方を人間に適用し参考にすることは気付かなかった。なぜなら他の生きものは人間より劣っているからと、先入観があったのである。これが進化論の弊害なのである。進化論が先程のように偽ものということがいま理解できると、皆すっきりする。地球上の生き物は、人間を含めて兄弟であるということが。差別は何もない。そのまま私達は参考にして良いのである。今までの私達の動植物の研究は、常に人間が居丈高の姿勢であった、謙虚さが全くなかったと言ってよい（人間が無条件に進化した生き物との勘違い）。この態度はいつまでの直らないままで、今もそうである。これではいくら時間をかけても、基本の謙虚がないので私達が自然に学び問うことは何もできないし、今までも私達に役に立つ意見は、これ程研究しているのに出せないままである。実はこれを本気で意見をすると、仲間や学会から追い出されるれるのがおちなので誰も言えないのであろう。このままだと、これからもこの変な関係が私達と自然の間に続くのである。人間は本来自然の中では人間としての生き物とは違う役目があり、共生と同時に人間が自然をコントロールするという役目である。しかしこれ以前に私達は、このように居丈高になって自然を扱っているので修正する必要がある。先ほども述べたように、謙虚さが足りない。これが決定的である。

ミツバチから私達の生き方を学ぶ方法はこのように、多くのことが含まれれる。そして私達の基本的な他の生き物を見るときの態度を元から修正する必要が解ってくる。すると自然の理解は圧倒的に深くなるし、他の生き物も理解が深まる。ひるがえって、人間同士の生き方が十分に理解が出来るようになる。これが正に今の目標である。そして共生の基本スタンスがここで十分に理解出来ることになる。また改めて人々の役割が深く理解出来るようになる。

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差別

差別は私達にとっては、最も克服困難な問題である。知らないうちに自分でも実行している。私達は日頃、人やものを見た瞬間から差別をしていることに気づかないものである。例えば目の前に人が立ったときに、早速観察を始める。そして自分とどのような力関係か、能力の差、美しさの差、自分の仲間達との差、貧富の差、持ち物の差　などをあれこれ推測する。最初から親和の念を出さない。相当に知れた仲でないと、最初から気を許すことはない。警戒を怠りなく観察し挨拶をするものである。この警戒の念は今の私達の生き方そのものである。長年、私達の歴史は互いに裏切り裏切られ、騙し合う歴史でもあったからである。これは経験のさせる技（特技）で、それがどうこう言うものではない。私達にとっては常識だからである。またこれと同時に相手に全く無関心という行動もとる。どちらも私達を不幸にする原因である。たしかに最初から警戒心を持たない人もいるが。また民族による違いもある。

ところでこの警戒心は、そのまま差別につながる。そして私達の生活の難儀さにもつながる。互いに警戒を常に怠らないということのために、これに相当気を遣うのである。同様に国同士でも同じである。他民族はなかなか信用しない。宗教が違っていても信用しない。言葉が違っても同様である。また肌の色が違っても、信用どころか、人間として扱わないことも多々ある。私達人類は本来、同胞であり共生が基本であるのに、逆にあろうことか互いに強力な敵同士となって生活をしている。互いの反目が生きがいでもあるかのように。異種の人間がどうしてこのように住んでいること自体も知らないままに。

これらは差別や区別、敵対である。その根源は優位性を保とうとする保身術でもある。この保身の術が実は自分の首を絞めていることにあまり気づかない。自分がしっかり防衛し、自分側が警戒すると同じように、相手もさらに警戒し、防衛に気を配る。相手を何かの違いで差別をすると、そのまま考え方が、自分に返ってくることが、少しは解っているようであるが、これは銃を自分側が持っていれば銃で反撃を受けるのは必至であることと同じ。

差別はその他、身の回りで多く見かける。教育の場はそのものになっており、学業が出来ない子供は置いてけぼりを喰らい、差別の悲哀を味わう。逆に出来る子供は優越に浸れるという教育である。これをどの社会も平然とやっている。

学校でのこの差別の内実は、よくつかめないことになっている。差別自体の因果には、殆ど何も関心を示さなくてもよいことになっているからである。教育の現場の内容に限らず、人種の差別はすざましいものがある。ともかくこのような実態は表に出ない。何が何でもいじめる側の首謀者は、それを力で隠そうとするからである。首謀者は本来、彼等独自のいびつな生活環境を自分の側に持っており、そのために自分より劣るも捕まえていじめることで、辻褄を合わせようと必死なのである。これは社会全体の縮図そのものでもある。

民族間の差別は、支配者の有色人種に対するものなどが激しい。これは今に始まったことではなく、数百年あるいはそれよりはるか昔から激しく行われていた。特に近代で白人支配者によるアフリカ、アジア、北米、南米における原住民の対する無定見な、植民地主義はあきれるばかりのものである。しかもそのまま今も続いている。有色人種は外見上、今は独立国家となったが、中身はなにも独立していない。支配者は数百年にわたり、あこぎの限りを尽くして民衆からの収奪を繰り返している。巧妙な隠蔽のために、今でもマスコミは一切報道しない。現地に行って暮らしてみて、その内実が初めて解るものである。国が独立した後は、族同士で同じ差別紛争をくりかえるのである。宗主国が良い政策をすることなく、詰まらぬ差別政策を続けたために、原住民はそれをそっくり真似て同族で虐めるのである。これでは良い国は決して出来ない。荒れたままである。そしてこの不安な国は外部からいい様に扱われ、少しも独立国のいい面は出てこない。同族で殺し合いを行い最低の政策を続けている。これは植民地政策の後遺症で、その隙にまたもやかつての宗主国は間接支配を続ける。

支配者は物的にも精神的にも、現地人からの収奪を繰り返し、足腰が立たないように破壊してしまったのである。その証拠に彼等が去った後の植民地は、このように荒れたままで紛争が絶えない。民族を徹底的に破壊している。民度を落とすという、やってはならないことを出会ったときから支配者は平然とやったのである。しかも最初は宗教の皮（牧師）を被ってまで行った。だから彼等が通り過ぎた後は、人心が荒廃して草木も生えなくなってしまう。これは支配者の支配方式が余りにも無慈悲で、現地人のことを一切考えなかった結果である。植民地支配の影響は何時までも続くのである。そうすると、このツケは当時の支配者が持たざるを得ない。知らんふりはできないだろうと思われる。

有色人種の植民地化は当時、競って行なわれた。黒人の奴隷狩りも、はるか以前から大量に行われた。しかし虐げられた彼らに、支配者側からの謝り、陳謝の挨拶はその間に一度も行われたためしがない。彼らは民族の主体性も、皆奪われたが何の挨拶も受けていない。支配者はそれが当然と今でも考えている。今もその考えには変わりがない。支配者側の有り難い宗教を教え、ちゃんと食いものを（エサ）与えてやったので、何が悪いという態度である。

が、有色人種はこれらの支配者の所行を許してはいない。長年の怨念がそのまま残っている。だからといって支配者に対して刃向かうと、とんでもないこともわかっている。しかし有色人種も人間であるので、ときに刃向かう。するとこの事件は「テロ」という烙印が押される。これは支配者側が、真相を隠す便利なことばであるが、支配者の行為はテロどころではなく、恐るべき完全な人間否定と虐殺、破壊であるが。この行為には未だに名前がついていない。

今に至ると、有色人種の行動は避けられないものである。現在彼らのテロが起きるのは、数百年、あるいはこれ以上の長きにわたる差別からくるもので、本来支配者自身の罪そのものである。支配者は有色人種を全く人間扱いしてこなかった。また彼らの人間としての存在も認めようとしなかったその大きなツケである。これからも基本は支配者側の自覚が無ければ、絶対に解決しない問題である。これからも長年月にわたりこの問題は吹き出す。法律や規則、武力、外交でどうにかなるものでは全くない。

もしここで支配者が有色人種に対し、心の底から今までの長年の行状を謝るのであれば、彼らは和解の手を少しずつさしのべるかもしれない。互いに対等な人間として扱うなら、長年の怨念があっても、あるいは解決に向かい、水に流してくれることもあるかもしれない。これは誰しも理解できる理屈である。しかし今まで通り、その行状をひた隠しにして、身勝手な占有権や法律論の理屈をこねて上げて、いまだに逃げ延びようとするなら、そうはいかない。ますます厳しくなって追い込まれ、逃げ場が無くなるだろう。支配者は今も、常に原因のすり替えを行い、支配者の本心を露わにすることを嫌う。　言葉巧みに、いかに自分たちが正当で、世界のために貢献しているか、かつての植民地のために貢献したかを強調して説明するが、これは偽物である。もし支配者が本当に正しいのであれば、このような見え透いた言い訳や嘘は、最初から言わないものであるからである。だから彼等支配者この歴史から到底逃げられない。

残念ながら、私達はこのような惑星に、幸か不幸か同居し住んでいる。トラブルの原因が何かは誰もが正直に言えないのである。その差別の放置、維持がなされているおかげで、自分達の身の安全が、かろうじて保たれている面があるからである。地球全体が、差別が必要なのだという暗黙の了解で、何らかの形になり、互いにいじめ合いをやっている。そして生まれたときから、自己矛盾を誰しもが無数に持っている。有色人種同士でも、同類の差別が激しくなされ、今までの白人の植民地主義を見習って、これと同調し多くの悲劇を生んでいるのである。差別やいじめが生き甲斐にすらなっている。

これは逆も可能であると考えた方がよい。つまり差別が正しいなどと考えず、差別のないやり方が確実に存在する、そのような世界が実際にある、ということを私達が知るのが先決である。そしてこれを解決するには、私達の手元にある今までの知識や古ぼけた価値観はそろそろ捨て去る必要がある。私達がこだわっている今までの価値観やプライドは、数千年かかっても、結局その役目を少しも果たすことが出来なかったからである。差別やこれから発生する紛争をなくすには、互いにその非を認め歩み寄る一手しかない。敵討ちをしていては全く解決しない。この原理は何処の国でも同じである。これを成功させるには、どうしても各人がその前にこの魔法を使うしかない。最初は支配した者は心底、謝るのである。これしかない。

この紛争から逃れれるには、この陳謝と同時に、私達の生き方を、基本から見直す必要がある。これは支配者と同時に被支配者も同時に行うことになる。まず、支配者はキリスト教の名において、植民地を教化したのであるから、その真偽を確かめる必要がある。なぜなら、教化を先に植民地に教え（反感をかっわないように）、その後に本物の植民地政策を強制してきたのであるから。では最初のキリスト教の教化は何だったのかをキチント説明する必要がある。あれは嘘でした、便利なので先に地元民をなだめる為に使いましたというのが本音である。するとその教義の中身そのもの真の偽が疑われる。本心は支配的強化であるので、結果も大概は想像がつく。いわゆる騙しが基本である。イエスの言葉はこの時に非常に都合が良いと思ったのでであろう。世界中でこのキリスト教の手段が使われた。そして大変に旨く行った。日本でも「島原の乱」を見ると、地元住民は完全に心入れ替わり、命を投げ出すまでに教化されていた。これを当時の日本政府か先に恐れていた訳で、早晩潰すことに専念し成功した。これを日本だけを見た立場と世界を見ていた立場では、全く説明が異なる。西欧の支配者側は日本を単なる植民地レベルで見ていたのである。これを知らない、今のキリスト教者はこの乱を美しく説明することに余念がない。かれらは美しい犠牲者になったと。何も知らない信者の考えである。世界でどのようにキリスト教が使わたのかを全く知らない、実に周りをなんにも知らない狭い了見の人々である。ただキリスト教は正しいと。

最近、キリスト教は大きな過ちをしたことが判明した。ガリレオ事件である。最後はどうしたのかよくわからない。短い発表で間違いを認めたようであるが、それっきりである。誤って済む問題でもないようであるが。地球人全体をいつまでも盲にさせたたままの張本人であるので、その責任は甚大である。このことに気付いた人は僅かである。残りはそんなものは今さらどうでもいいでしょうと高をくくっている。実はこれから宇宙や他の惑星を私達が次第に知るようになった暁には、このことをほっておくことはますかったと思いしることになる。

宗教の悪口は言いたくはないが、どうしても出てくる。政治や植民地化で多いなる貢献をしてきたキリスト教は、本当は私達地球人として、いま見直す必要が大いにあると考えられる。これだけの植民地侵略に貢献しているということは、俺は知らなかったでは済まされない。早く言えば、キリスト教はその侵略の張本人であることは間違いない。先頭に立っていたのであるから。いまさら知りませんでは済まないのは子供でも判る。すると、この宗教を廃棄するのが私達の正しいやり方か？　これは方向性としては正しい。止めるべきである。ここで但し書きがある。これがイエスの言葉である。

これは別項でも述べているように、イエスの言葉には、二千年前とはいえ、本物が含まれている。判りやすい様にお弟子さんや周りの人々の言葉は削ってもいい。イエスの言葉そのものを再度、私達が耳にするのである。今のキリスト教の教典の教えではない。これを混同すろと元の木阿弥になる。イエスが喋った言葉のみを大切にするのである。すると雑なものが消え、判りやすくなる。

すると、最終的に私達が行うべき要点は、僅かとなる。難しくはない。しかしやりがたしの言葉となる。これをやれない限り、私達はいまある土丹の迷いから抜け出せないとうこと。だから全ての原因は私達自身にもあることが自分で解る。ここで私達の進む方向であるが、これはどうしてもイエスが示したことに戻る。目の前で天国を造ろうというものである。イエスは自分でも言ったように普通の男性である。ただ少し他の惑星のことをその時点で知っていたのである。そして人間は生き方を変えると、激変し天国に即行けると言った。目の前に天国はあると。

これが実際には民衆の宗教活動にこれが変化した。イエスは宗教をつくるなと直に言ったのに。各個人が天国を自分で造れ、そうすると宗教は要らない、宗教をつくると、人々は本物を知らず迷ってしまうことをイエスは言おうとしたのである。しかし、彼の後では直ぐに宗教が出現した。どうしようもない雰囲気であったろうと思われる。約束をイエスのいる前でそれを破ったようなものである。当時もイエスの真意を理解できなかったか、イエスの評判を利用しよとする宗教屋（宗教専門の集団）にしてやられたのである。その後キリスト教は今に続いている。今さらその方針が変えられるわけがない。何でも請け負ってきた宗教である。私達はこの経緯を良く知っておく必要がある。この宗教の根は深く、容易に大衆から抜け難いように修練を重ねてきた専門である。これが植民地化でも旨く利用されてきた。

これから宇宙の方向に向かわなければならない私達地球人にとって、この宗教は、はっきり言って時代遅れである。他の惑星に行っても恥ずかしくて言い出せないくらいのものと思われる。但し、イエスの言葉はそのまま通じる。これを忘れないようにすること。今までのキリスト教の汚点は消せないし、宗教者は反省を全くしていないので、私達はキリスト教の方を向かなくてもよいのであるあ。　それより新しい宇宙の文化を目指す必要がある。この時での重要なことは、別項でも述べている、優しさ、思いやり、謙虚さ、宇宙的なことに積極関心　などの誰でも判る基本的な生き方である。このように内容そのものは難しくはない。ただしこれを実行するには、個人の相当の決心と、さらに大切なことは、これを行う確固な信念である。これは誰でもは直ぐには出来ないが、これを目指すことは今は最も正しい。言葉で言うと簡単であるが、これだけのことになる。このことが実行されと、私達地球人は激変する。本当に自立することが出来る。そして当然今までの宗教も要らなくなる。これで民族は関係なく、同時に他の惑星とも堂々と付き合いが出来るようになる。このことを誰しもキチント目指しておきさえすれば、私達は怖いものや、不安なものは一切なくなる。そして明確な個人の自信が出来るだろいう。私達社会はこれで自然に良き方向に向かうのは間違いない。ここで確信をもって言えるようになる。もう一つ大切なことは、私達は地球だけではないということを常に頭に入れておくことである。つまり私達の隣りの惑星には、協力してもらえる同胞がいることである。但し私達の出方が間違って横着であると、協力は得られないので、十分に真摯な態度での出合いが必要になる。

本来他の惑星の存在理由とは、惑星同士で助け合うという基本の生き方あると彼らは私達に説明している。私達は現段階では、他の惑星に人が居るのか居ないのかと議論まで行ってない未開の惑星である。それ位、私達の見分は開けていない惑星である。やっと私達太陽系の惑星の存在を知った程度である。そして残念ながらその近隣惑星に人が居ることを認めるのに、この調子だと暫く時間がかかるだろう。未だに認めたがらない人々が大勢いる。今はこの段階である。このレベルで、他の惑星の存在理由などというのは、早まった説明かもしれない。

しかしここで大事なことは、近隣惑星の存在理由は、私達地球惑星と情報交換をし、互いに教え合うための惑星であるということ。つまり共生でである。近隣惑星は無駄に存在するのではない、共生、助け合うために互いに存在しているのである。こう説明すると、近隣惑星に人が居ることや、その目的までもが、明確になってくるのである。私達はこの際、地球惑星の存在理由と同時に、他の惑星の存在理由を、合わせて今理解するのがよい。元から一体なのである。ではなぜ私達は人間が地球だけにしか住んでいないと、早合点したのであろうか？

これ理由は、別項でも詳しく述べているように、ある種の策略もあったと思われる。そして私達の大衆側も、ぼんやりしていたからだもある。肝心なことを、大切なことをすっかり忘れてしまったのである。それで大きな忘却に入ったのであろう。私達人間は地球だけに居て、他には人が居ないだろうと。自分達だけで進化したと思い込まされ、天狗になって、他の惑星のことなどには真剣に考えなくなったのである（他の惑星との断絶）。だから他の惑星の人類などとは、想像するのが難しくなり、今さら認めるのを嫌がったのである。本来の惑星交流なら何でもなく、気安く付き合っていけるものを、壁を自ら高く造ったのである。近隣にそんな人間なんて、と決めつけたのである。こうなってみると、今さら近隣にたくさん人が居ました、などと言えない雰囲気となっている。これが現在の私達である。情報を完全に取り違えているのである。この原因は別項にも述べた通りである。この事情で地球人は今、つまずいている状態である。

それはともかく、地球は近隣惑星と交際を始めるのが先決となる。地球の過去の失敗をいつまでも追及しても始まらない。今までも事情を明らかにして、進むしかない。もうこの際、はっきり説明した方がいいと思われる。本当は近隣惑星には昔から人が居たと、そして私達地球人は彼らと協調を取り、連絡し合った方が、遥かに先進的であるし、地球の私達にとって今までのドサクサは一気にこれで解決に向かうだろうということ。これで私達の過去はチャラに出来るのか？

まず、近隣惑星と連絡をとる必要がある。そして一部で共生を始めなければならないだろう。まず準備は私達地球の方で始めることが多くある。私達地球人の考え方、生き方の基本をから始めるのである。

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絶対に信じない人

私達は頑固である。どのようなことに関しても、地球人としての自分なりの信じるものを、絶対に曲げない人が大勢いる。これは信念ともいっているが、むしろ私達は頑固さ故のものが圧倒的に多い。自分の目の黒い内には絶対にさせない、言わせないと言い張る。これは信念とか真理とは関係のないことで、単なる頑固なのである。先輩の縄張り意識と同じものに過ぎない。これはあらゆる仲間、業界、学会にもはびこっている。

同じように地球外のことに関し、良き知らせとして伝えようとしても、絶対に信じようとしない人は大変に多い。頑固にそれを否定する。命をかけてもそのようなデタラメは言わせない、という強い雰囲気である。一つにこれは今迄の社会価値観や今までの自分達の縄張りを壊してしまうからである。

このような態度をとるのは、その人なりの体験があるだろう。その一つに他の宇宙情報に関し、心霊的な体験談などが今迄にある。気が狂ったような宇宙情報を私達が受けとれといっても、誰しも受け付けないという言い分である。信用はできないし、我慢して聞くことは出来ない。日常とかけ離れた奇妙な情報が飛び交うような、神秘体験は私達を宇宙情報から今まで遠ざけるものであった。心霊現象も、それにたずさわる人々にとっては、確かに真実であることになるが。実社会の生活からは避けるべきものになる。信用できない。

この頑固さは、一つに私達が自分自身を知らないこと、地球外のことは全く知らないためである。もし私達が自分の実態と同時に、他の惑星の実態を知るなら、このような頑固さは一気に無くなってしまい、その強引さに気づいて自分が恥ずかしくなるだろう。

ガリレオ時代にも、絶対に信じない人はいた。それは当時として多数決の判断では正しい。しかし懐疑論が本当に正しいのだろうか。もしそうであるなら、私達の科学技術の進歩はわずかでも無かったであろう。技術革新の最初はみな、神秘への挑戦から始まっているからである。それを最初から懐疑論で埋めつくすと、なにも始まらない。懐疑論はそのとき（その代で生きている間）は正しいだろうが、私達を今の生活のやり方に、いつまでも閉じこめてしまう力がある。その責任は重大である。懐疑だけでは全く何も進まないのだ、ということを知るべきであろう。懐疑の理屈は、それだけで正義と見なされるきらいがある。すべてを疑い、何千年もその理屈で生きることも出来る。飛行機が飛んでも、今も信じない人は実際にいるからである。懐疑論の特徴は、それに代わるよりよき代替案を一切持っていないという点である。

私達がこのことから新しく生き方を変えるには、自らからジャンプしなければ、誰も飛び越すことはないだろう。いつまでも、旧い生き方を続けるしかない。ガリレオは正にこのような事例となる。残念ながら彼は獄中死したが、社会に即影響はなかったものの、結局新しいものの見方で誰かが走り出すキッカケとなった。新しい考え方を各人が次第に取り始めたからである。時間はかかったが、ガリレオ効果により、その後次第に今の環境から抜け出す者が現われ始めたのである。自然科学は宗教界を見捨て先に進んで行った。宗教の判断と決別したのである。実際に地球はガリレオの言うように確かに自転していたのである。当時も今と同じように地球の自転を絶対に信じない人は多くいたと思われる。この人々と同じタイプの者は今も全く同じようにいる。何を言っても信じない人。説明の仕方もあるかもしれないが、頭ごなしに言うと良いことでも反発を食らうからである。ここで各個人は自分の判断を迫られる。あんたはどう考えるの？と。　このようの状況は当時と同じように今でも起きる。あなたも頑固に昔の考えで生き続けますか？　と。

ここで、私達の判断の正確さ、情報の真実が如何なるものかを知る必要がある。今の生活に満足し、首を引っ込めて先へ進まないままとなるか、飛び出すかを迫られる。あるいはガリレオと同時に牢獄に入りますかという質問になる。ガリレオ事件は当時解決しないままであるので、この事件は今でもそのまま起きるということを示してはいないだろうか？

ガリレオ事件はとっくに終わった、と思うのは早合点であり、何も終わっていないことに私達は気付く。同様なことはその後もそまま続いていたのであると。なぜか？　私達の基本的な生活スタンスは少しも変わっておらず、一部は科学技術の分野では進歩したようい感じられているが、実は人間の生き方はそれと同時に進歩はしていないからである。むしろ肝心な精神的には低下した部分が多い。相変わらず、物欲、権力欲、プライド　など肝心な内部の持ち物がより強力になっており、社会不安を更に掻き立てているからである。私達は精神的には全く進歩していない。ガリレオ事件から私達が求めるべき真の進歩を、その後全く手に付けていないからである。精神的な田舎の感覚を持ったままなのである。本当は宇宙的に進歩するべきであったのだか、それば全くなされなかった。

すると、これからの私達の進路はつながるのか？　これの結末は大体想像がつく。精神的進歩は今後も良くなることはなく、退歩するだろうことである。肝心の価値観、生きもの感はますます、原始的になる。これは予想がつく。なぜならこの分野の研究を全くしていないからである。物欲、金銭欲に通じることはやたら研究し尽くしてもいるが、肝心の生きる価値観、宇宙感を全く手にしていない。放置したままで何の興味も示していないからであう。今のように破壊や、人殺しをいくら研究しても文明は進歩しない。おぞましいだけである。この原因は、真の支配者と言われる者達が自分の今信じることを絶対に手放さないことに原因する。この一点である。信じられない強力な利権を持つこの集団は、長年生きながらえており、地球の全てを知っており、采配を今も振っている。彼等は大衆の精神的進歩を極端に嫌う。絶対にこの進化、開眼は認めなかったと思われる。特に宇宙的なことには直接大衆には触れさせなかった。今までのアメリカの宇宙開発を見るとそれがよく判る。ソ連も同じであったようだが。

この際、大衆は国などは関係なく、全世界一丸となって彼等に融和を迫るのが良いかも知れない。改革である。今まで大変に世話になりました、これからの世界全体は生活方法を大変革したいので、この辺で裏方を入れ変わって貰えませんかと、彼等に言うのである。理由は、余りにも大衆の精神が荒廃し、みすぼらしいので、これからの新しい宇宙的な生活を目指すには相応しくありません、長い間今の生活をしてきましたが、醜さ苦しみが多すぎ、悲しみが過ぎて、皆が耐えられなくなってきています。ここいらで切り替えるしかありません。大衆はあなたがたのいう知恵はありませんが、別の大きな知恵を出すことには目途が立っております。大衆は自力で自立が出来ると考えられるので、これからはこれでどうにかなると思います。あなた達が完全に手を緩め、離してもらえれば今すぐにでも、私達は自分なりに独自で自前の生活が可能になると思われます。そちらの今後の私達への心配は、一切要らないと思われます。　これが彼等に対する私達のメッセージである。

私達一般大衆の中にも、頑固者は沢山いる。しかしこのようにとんでもない世界で最も頑固な者がおり、今を支配している影の彼等こそがそうだと思われる。　ここいらで私達から、今までの無知な大衆への過度な干渉を、彼等に手を引いてもらうのである。隠居願いたいのである。今までの彼等の苦労は皆十分に認めるので、これで縁切りにしてもらいたいと願うのである。彼等もその存在理由がチャンとあるのだから。私達が心配するのは陰に居たこの彼等ではなく、大勢の大衆の方である。今まで何も知らされず、ずっと唐変木にされていた多くの私達自身のために、私達は新しい生活を準備しなければならない。そのための準備は沢山ある。真の地球人になるため、ここいらで彼等にお引き取り願いたいのである。

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キチガイ

キチガイは世の中を進歩させる。実際、この世をあじりながら引っぱっている人は、気が狂っているように見える。そうでないと、世の中は変わることがないからである。彼らは恵まれない。経済的にも精神的にもそうである、この事例は枚挙にいとまがない。そしてキチガイと言われた人の説が、時代が経つとともに有力になると、今度は大衆やマスコミはその彼の味方をし始める。それまでは率先してキチガイ扱いにしていた本人なのに。ものごとの本質を見ようとしないことから生じるものである。はやりのものが正しいよと嘘をつき、言いふらして信じさせようとするからである。

私達はそのキチガイに少しも敬意を払おうとしない。横着に扱ってそのくせ、いつかは大いに彼の世話になる。後世では世話になったことすら感じないし、当然と言い張るだけである。何も世話になっていないと。俺はいつも正しいと言い張る。

もし私達が事前に本物を見ようと思うなら、私達はキチガイと言われる人を、現実に注意深く見ることである。そうすると意外な真実が見える。異端児は私達にとって最も重要で、要注意である。彼らはこれから先が、ハッキリと見えているからである。

しかしこのようなものを最初から見たくないなら、今まで通りマスコミや権威ある学者達の、言うとおりに生きるのがいい。あるいは懐疑論にこだわるのでもいい。その他大勢の人々が味方してくれるので、その方がはるかに幸せかもしれないからである。がそのかわり、相変わらずつまらないことで争いを起こし、つまらないことで戦争を、今迄通り続けなければならないし、つまらないことで格好を付けて、見栄を張らなければならない。懐疑論に傾倒すると、私達の進歩のすべての芽を潰してしまう。

建設的で進歩的なことが嫌でこのまま我慢できるなら、人真似ばかりをして正常人の振りをし、懐疑論に加担をしながら、今のまま生きるのがいいのである。ともかく、キチガイはいつしか、本物を探し出す。何時になるかはわからないが、真実は既に彼の中に存在するからである。だからキチガイにはいつも十分に注意するする必要がある。

ところでこのキチガイが何かを発したときに、私達大衆はどのようにすべきなのか？　ガリレオのときのようにいつまでもほっておくのがいいのか、直ぐに大衆側は何かをすべきかである。キチガイに反対するのは今も昔と変わらない、時の体制側と学者さん達である。すると最初から体制側には相談しないのがよい。独自にその神髄を大衆側の私達が先に知るのがよい。この情報は大衆側が主導して役に立つようするのが最もよい。特に宇宙に関連することは大衆に即知らせるべきである。新しい時代は、宇宙に関し特に大衆に頻繁に情報提供を行うのがよい。同時に大衆は宇宙教育を独自に少しづつ始める用意をした方がよい。今の義務教育から宇宙教育に変換していくのがよいだろう。今の義務教育が合わない子供は特にこの宇宙教育が旨く行くと思われる。貨幣社会、争奪戦の競争社会に適合させようとする今の教育は、今後は何の役にも立たない。次の時代に真に合った教育をいま進んでやるべきであろう。今思うと、ガリレオは本当に宇宙的な人であったと思われる。

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二重基準

私達の周りには二重基準がある。本音と建て前ともいわれる。二重基準の原因は何であろう。本来この混乱を招く基準はあってはならないものであるが、私達の社会ではむしろ常識となっている。人には正々堂々と言えない二重性がある。

この二重性は、究極私達が正直でなく、嘘をついているからであろう。ではなぜ嘘をつくのだろうか？　一つに競争社会、しのぎ合いの社会のために、その保身の術としてこのような行動をとる。嘘をついても、ばれないことがあるので、つい嘘を言う。嘘は他人からも出てくるが、私達自身からも大いに出る。互いに嘘つきである。私達が駆け引きなしに生活できれば、嘘は要らなくなる。強がりや、駆け引きを必要としないからである。商売の形なども取らなければその多くは、二重基準は本来全く必要ではない。

嘘の深層原因として、私達は言葉で表現するとき、その言葉自体に捕らわれるところがある。言葉がすべてと思っている節がある。完全に信じている人も多い。しかし人間は言葉以外にも、多くの表現をするので、嘘は見る目があれば直ぐにばれる。本来は、相手の本心はしゃべらなくても通じるものである。文面ではなかなか解らないが、本人に会うと中身が解る。こうなると二重基準は通じなくなるものである。私達の言葉は嘘つきの始まりでもある（自戒）。

国際社会では二重、三重基準（嘘のつき合い）は常識なようである。国同士の騙し合い、馬鹿試合は昔から普通である。ついに本心は出さないというのが流儀のようである。そうでないと国は潰される。勿論このような生き方を日頃の仕事、生活でやっている人はいる。が日常生活でこれをやられると回りはくたびれる。とかく他人となると私達は二重基準を多用する。他の会社に出し抜かれないよう大胆な嘘もつく。これは私達が作った競争社会のためである。実際には自分にも大いに嘘をついているのであるが。

すると私達の二重基準は、競争が基本となっていることは明白である。そうすると、二重基準をなくすには、競争の基本的な生き方をなくすのが最も早い。そうするとややこしい複数の基準は最初から要らないのである。正直者が馬鹿を見るということもなくなる。結論と答えは簡単である。私達の競争生活から、抜けるということになるが。

ではどうして私達はこの正直な本来の生き方が、生かされないのだろうか？　正直とは駆け引きしない生き方のことである。がこの生き方は面白くないという人々は大勢いる。紳士のような顔をして、朝から晩まで陰で賭け事をしている人は大勢いる（イギリス紳士なども賭け事に熱心で多いと聞く）。まじめに働くことをいやがり、遊んで回りたいのである。うまく立ち回って一生楽に過ごしたい。結局、横着に生きたいと言うことになるが、これが将来の希望であると。これは確かに合法的であるので、それこそ真面目に考えられている。だから身近なところで、あるいは近隣の国ですざましい差別、戦争があっても、何でもない平気なことになる。自分の儲けや賭ごとに関連するなら、それは大きな関心事になる。しかしそれ以外で大勢の人々が苦しむこと自体は、彼等にとってはさほど重要なことではない。ともかく彼等自分の密かな楽しみに、多大の興味を持っているのであり、他人の幸不幸福にはさほど関心がないからである。むしろこの不幸や大きな事件が起きるのを待っている風である。その方が大きな社会変動が起きるからと。このとき、二重、三重基準はまことに都合がよい。彼等は表では平和論者を装うが、陰では大衆混乱が大賛成なのである。

競争、しのぎ合い、賭け事、戦争、スリル、人殺し、相手の殲滅、確かに私達にとっては言うに言われぬ楽しみがある。止められないのである。飽きることがない。だから何十もの基準を、よってたかって平気で作る。何も不思議とも思わない。一方ではそんな駆け引きに魅力を持たず、本当の平和、安心を求める人々が、大勢いるのも全くの真実である。

このバカ騒ぎから抜ける方法はあるのか？　まずはバカ騒ぎがなぜ悪いのか、という価値観の問題がある。悪いことではないのではないか？　これほど皆、熱中しているのであるから。ほっとけばどうだろう？　たしかに楽しんでいるのであるから、その意味はある。しかし、その反面、そのことで大変に困っている人々や家族が大勢いる。これをどうするの？　それは関係ないと言い切れるのか？　騒ぐ方はここで困ってしまうではないか。　家族や隣人が困るのであれば、そのままにしては情けなくなるだろう。騒ぐのはやりたければ仕方の無いことである。しかし迷惑がかかるようであれば、早晩やめて、他のことに切り替えるのが、今後を見て止めた方がいいのではないだろいうか。周りの嫌がることは止めた方がいい。それでもやるのはヤクザ位しかいない。立派なことではないので、他の建設的なことに早晩切り替えてもらいたい。世の中に建設的なことは、幾らでもあるし、幾らでも発見できる。

どんな不幸なことが続いても、この不幸を良しとする（食い物にする）人間がいる間は、戦争や紛争は止まない。そしてこの複雑怪奇な多重基準も止まない。本音と建前が常に常態化するからである。また世界の取引も裏と表があるようで、この金融システムも多重基準で作られている。全てがほめられたものではない。ようするに地球では、人のため他人のために貢献するなどという思想は皆無である。それなりにルールは決められてはいるが、皆が幸せになるような決まりは残念ながら何処にもにない。誰もが忙しく、騙されないように気を張って生きている。ボンヤリしていると、大概はこの社会からハジキ出される。気が利いた者は早くから母国を逃れ、住みやすい国に逃げ出しているのである。これを最近やった者もいるし、大昔から逃げ出して安住している者達もいる。地球で言えばあざとく賢い者達である。

私達の地球はともかく、これからは宇宙を目指す必要がある。このような地球の複雑な決まり基準を振りかざしては、宇宙的な生活は全く出来ない。基本は全ての地球人が安心をして生きていける環境を再構築するのである。　本当に出来るのか？　これは可能である。地球は多くの惑星人を養うことが出来る。今の私達の物流システムは、貨幣経済の上に乗っかっているので、不公平が生じ、富の極端な不均衡がどうしても生じ、物の均等配分が出来ない。無駄が多く生じ余り物が出てきて、せっかく生産した食物が均等に配分が出来ないでいる。この不均衡を無くせば地球上ではいまの人口をうまく養えると思われる。後は私達人間の考え方だけである。前記に示したような不均衡を最初から無くし、当分に分け合うなら何の不均衡、不足、富の偏在、大衆の不幸、不満も生じないはずである。

ここで新しい、共生の考え方を導入する必要がある。今までの価値観を根本的に変えていく方法である。もしこの共生のシステムが実現するなら、今私達が体験している、食量不足、飢餓、戦争、殺し合い、国境紛争、環境破壊、核兵器拡散、富の不均衡、などは一気になくなる。　どうしますか？　今の紛争をややこしい駆け引きをして国同士の紛争、隣人同士の無関心といがみ合い、を永遠に続けるのか、それともここで言う、共生を実現して、このもめ事を一気に無くすのか、これが問われていると思われる。

単純な考え方である。難しく考えると何も解決しない。解決しようとするなら、この共生を実現するのが最も早いし、何のしこりも残らない。これは実現可能な過去との決別方法である。誰も信じないと思うだろうが、この実現はあっという間に出来ることになろう。これは絶対に実現可能なことである。信じないでこのままを続けると、永久に今の混乱は絶対にそのまま続く。　今どうしますか？　と私達は問われている。二重三重基準を飲み込みながら今迄通りの差別横行の社会を大切に維持していくのか、ここで生き方をキッパリ新しものに切り替えるかを迫られている。これは私達は即決する必要がある。その内に考えておきますという猶予はない。イエスから二千年以上もほったらかしのままなので、談判詰めの状態が今と思われる。

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文字と言葉

文字は無くても私達は基本的な生活は出来る。また言葉を駆使しなくても、人間生活は可能である。競争の社会でない環境であるならば、これはキチント出来るのである。感じ、気持ちの部分で人間は、十分に多くのことが出来るし、意志を通じ合うのはこれで十分である。未開で文字のない社会は、無くても社会活動も奉仕もすべて可能である。人との交流は十分すぎるほど、文字はなくても実際には出来る。言葉で嘘をつく必要もない。私達は文字と言葉は最初から不可欠と思い込んでいるが。大自然そのものは、昔から何も言わないのに偉大なことを平気でやってのける。私達文明人とは大違いである。

今の私達のように競争の社会の中にすでに住んでいるのであれば、文字や言葉を持たない未開の彼らは満足な生活は出来ないと思われるだろう。競争の仕組みが複雑で対応できなくなり、のけ者にされるからである。しかし本来のシンプルな生活手段、競争のない生活を行う環境であれば、何の不自由もないのである。ここでは未来のテレパシーの通信手段が、可能であるからであり、文字、言語を駆使しなくても、直接の意思伝達で十分出来るし、豊かな生活が可能である。

文字や言語を重視する生き方は、人間本来のテレパシー能力を、私達の生活の中から、とり除いてしまう働きがあるようである。そして最も効率の悪い言葉、文字に頼る生活法と考え方、習慣や既成事実、利権などの形も、文字文化に頼る生活を作り上げてしまう。これもバランスの問題である。文字、言語を私達の本来の、生活の道具にすればよいのであるが、偏ると私達自身の生活が文字重視となり、アンバランスとなって、本来の人間の能力（テレパシーなど）を見失う、あるいはこれらを駆逐する。つまり言葉は、私達の間に強力な壁を作るはたらきをする面がある。

私達は文字を偉大なる発明と昔から深く信じている。実はこの発明は、それ程でもないことではないだろうか。実は逆であると考えられる。私達は言語、文字を子供のときに学ぶ。これは文明国の基本になっていると思っている。しかしこれを学んで、さらに高度な文字学問を修得して、では平和を実現できたのか？　残念ながらこの学問を習得するほどに、生活手段がさらに複雑になり、私達誰しも望んでいる、幸せは実際にはさらに遠くなって一向に幸せは来ない。おかしいのではないのか？　目的がかなえられると思われるが、逆になっている。教育を受けると皆が、一見立派になったかのような錯覚を受けるが、心の内実は貧相になり差別が広がっていくのである。今の教育は実は差別を増大させるのみのようである。学問は僅かの勝ち組と、その他大勢の負け組に、仕分けする道具になってしまう。これは丁度、私達が人の労働価値を金銭の換金で行い、複雑な取引の上で生活しているのと同じである。この道具も常に差別や紛争の種になる。　なぜだろう？　努力して身に着けた道具で私達は互いに更に分断しているようである。私達の分化や発明が逆の作用をしているのではないか。

私達の文明の証と思っている言葉や文字や学問の中には、如何に生きるかの知恵、生きる価値、その意味をキチンと考えさせる課程が、何処にもないからであろう。知識学問や、あざとく人より先に立ち回ること、優位になることの訓練に日夜、あらん限り精力をつぎ込んでいるが、肝心の共生の知恵は全く教えられることがない。子供達はそれでいいと、短絡して本来の心が開花せず閉じてしまうのである。人を蹴散らして優位に立つこと、それでだけで満足し、生き甲斐だとして勘違いする。私達人間の真の素晴らしさを感じることがない。真の知恵を維持できず、唯物、物質主義、点数主義、利益主義で考え方を通しているために、ついに進化論などを言い張るようになったのである。今の私達人間を尊大に考え過ぎ、主人にしてしまったのである。こうなると、元に戻すのは容易ではない。その結果、真実が明らかにされても、ガリレオ事件のようにいびつにならざるをえない。この種の事件は毎日起きていると考えてもよい。

本当に偉大なることは、私達が自分を含め、生命そのものに気づくことである。そうなれば文字や発音言語が無くても、あるいは金銭が無くても、生命の何たるかを感じられれば、生きていく上では、何の不足もないからである。文字、発音言語は人間の主体ではない。私達に重要な知恵は、文字以前のイメージ（直観）で直接与えられるものである。ここから文字、言語の元になる波動、イメージがほとばしるのである。言語や文字は後で出てくる道具なのである。私達の本体ではない。人間の本体が使う道具に過ぎない。私達はお手前の教育では、言葉や文字は最も重要と考えているが、実はそうではない。私達の内にあるハートの部分が本体であり、これが全ての根源である。これを知らずに、言葉、文字を重要視（偏重）することは、私達は自分の本体を最初から見誤っていたということになる。　そしてこの後は自分を見失い、誤解の連続になっていると思われる。このようにして私達は自分の本体を見失ったのである（人間の本体については別項参照）。

文字、言語による教育は、それだけで文化的生活が保障されると私達はずっと信じているが、しかし現実はそうではない。それだけに頼るやり方では、従来の差別などはそのまま残り、その教育でさらに、差別化が別の形で増幅される。私達が推奨している、教育方針ではこれら私達の日常トラブルを何も解決出来ないことは、自分でも解っているはずである。逆に自分本体を知っているなら、ここでまで難しい話にはならないはずである。

私達が今もっている教育（言葉と文字による）が、必須であると考えるのは、競争社会を作り出している異常な生活手段を、勝手に選んだからに過ぎない。異常な生活は、異常な教育をせざるを得ない。真に必要な教育は出来ないまま、膨大な時間をかけ、殆ど実生活に関係のないクイズ教育を、のべつ覚えなければならない。これは差別、仕切り、分別をするための役目をするだけのものであり、教育内容に「私達の生きる目的、意義」などをきちんと教えるコースが何処にもない。　　その他に有効利用できる範囲は狭い。　もしこれを共生のベースに変えられるなら、その教育過程は、もっと圧縮できるだろう。それだけで今よりはるかに、優れた子供教育の生活が可能である。本当の子供に教えるべきは、差別教育、唯物教育ではなく、基本は共生の哲学とし、テレパシー教育を主体に共生の基本を教えるのが大切である、そして人が生きることの基本を最初から教え感じさせること。　なぜなら、その方法を気づいたときには、無駄な教育、無駄な生産、無駄な利益、無駄な競争、無駄な戦争、をする意味が完全に子供達にも、大人達にも理解できるからである。これをもって他の惑星の教育方針に、少しは近づけるからである。私達にははっきり言って良き教育のモデルを何処にも持っていない。戦後教育のお粗末な唯物教育しか持っていない。これを直ぐに廃止し、自前の共生を基本とした人格教育を行うのが相応しい。

古代の人々は私達よりはるかに高度な教育をしていたようである。シンプルで意味の深い単一の言葉、表現法を身につけていたようである。しかし私達はその後、これらを自らすっかり破壊して、忘却し、今やその痕跡もない状態になった。（実際には、その後の彼等はその中身を理解できなかったのが真の原因である）　そのため唯物的な表現の文字、言葉を競争社会に適するように強引に改造した。そしてそれまでにあった高度な共生の文化を意識的に破壊し、追放したのである。これは日本も同じであり、その一部がかろうじて残されものの、そのエッセンスは深く秘匿されたようである。が、たとえ今それが発掘されても、容易に今の私達には解読、理解されないだろう。地球人類の文化は時代と共に、必ずしも進歩したのではない。大きく退化することが多くあったのである。更に現代はより西洋化と唯物的となり、特に精神的退化が激しい。

今私達が使っている言葉は必ずしも、私達の感じること全てを表現出来るものではない。その一部を言葉、文字で表現出来るに過ぎない。言葉があれば何でも表現できると思ったら、大間違いである。言葉の表現は、本来の私達が感じる内容からすると、ほんの一部である。今の我々は電子機器の力を用いて多くの表現をするが、絵や動画をを用いても、人間の表現はそのすべてを表現するのは到底無理で、人間本来のテレパシーの表現からすると、かなり言葉などは劣るようである。私達は今はみなテレパシー能力が劣るので、その有効性には全く気付いていないが、それを知った暁には、言葉とテレパシーの大きな違いに、私達自身も気付くようになるだろう。そして、その時は教育方針も、大きく変わり、今迄の言葉、音による唯物教育は、全くしなくなると思われる。生命の価値、生きる価値、他の惑星に生きる人達との共生の価値、これらは言葉を超えて、テレパシーによる真の教育がなされるようになると、真価を発揮するだろう。私達の教育目標は、この計画を持っておくべきである。単に文字、音声のみを道具として子供の教育をすることは、あまりにも内容がお粗末であり、これからは、生き方を子供に直接教える宇宙本来の教育に変換し、テレパシーを用いることが本道であることに他ならない。

言葉と文字のみに拘ると、表現は狭くなる。表現豊かな日本語をしてもそうなる。如何に絶妙の言葉使いの表現を駆使しても、音と文字の表現は限界がある。それが人間である。そしてこれを超えるには、どうしてもこのテレパシーを重視しなければ、これ以上の表現は不可能である。そして私達は自分の本体そのものを良く理解することが大切になってくる。　またこれからの宇宙時代には、言語だけではこれ以上進めない。テレパシーを重視するようになると、はっきりすることは、例えば、現在地球で重視されている、経済取引では、実はこのテレパシーを用いることで、商売が最初から成り立たない。この意味が解るだろうか？　商売やお金の取引は、どうしても自分の内側の都合を、あからさまに出来ない駆け引きが基本である。商売は自分の内輪のことは原則内緒であるから。　テレパシーではそれが、直ぐにお見通しになるからできなくなる。だから商売という行為が最初から成り立たなくなる。この理屈は誰しも理解出来るであろう。

これを進めると、どうなるのか？　当然、お金のない社会が出現する。　つまりお金のない社会とテレパシーは、密接に関係があるのである。遥か昔はこのような、お金のないテレパシックな社会を実現していた。しかしその後、自然の転変地異が多くあり、生き残った僅かの人々は、急激に精神的に低次元化したようである。そしていつの間にか、他人を信用しなくなり、今の金銭の取引を盛んに行うようになった。同時にテレパシーを逆に殆ど使わなくなったのではないだろうか。これが今の私達の祖先である。その内に私達は更に低次元化、即物的となったのである。だから今の私達人間は、日頃進歩していると自認しているかもしれないが、精神的には時代ごとに確実に退化したと思われる（別項参照）。人間はこの意味で進歩はしていない。だから私達の今後は、このテレパシー能力を早く、取り戻さなければならないと考える。この言語は、他の惑星との交流には、必須、不可欠のものであり、私達が開発してきた電子等による機器よりも、遥かに確実で有効な交流手段となるだろう。実際、これからの時代は、この手段しかないのであり、私達が手にできるものの中で、これ以上に信用できる通信法は他にない。テレパシーは宇宙の間ではみな、何処の惑星でも共通仕様である。何処でも使える。

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分野の断絶

私達の研究分野は、多くの専門に分かれている。この分野はそれぞれの縄張りがあり、互いに踏み込んではならないという壁がある。この壁を勝手に飛び越えて、異論を唱えたりすると、たちまち非難が出てくる。確かに分野をつなぐものもあるが、これは評論家の類いとなる。

専門分野には、自然科学の分野、医学の分野、経済の分野、会社経営の分野、政治の分野、行政の分野、法律の分野、軍隊や戦争の分野、宗教の分野、哲学の分野、教育分野、もめ事ヤクザの分野、スポーツ専科、ペテン師泥棒専科　など無数にある。

たとえば医学の分野、特に病院は私達が日頃体験することである。それぞれに専門の病院があり、歯科のところに行って、体調や内臓のことを相談しても無理である。それは知らないと言うし、何の手当てもしない。出来ないのである。専門外で縄張りを荒らすことになる。知っていても治療の手出しはしない。しかし歯科が扱っているものは身体の一部の歯であり、確かに歯は内臓や、食物そのものや、精神活動に密接に関連しているのは明確であるが、しかし医療行為として歯科以外は手出しが許されていない。そのため歯科は、歯と歯茎以外は一切診ようとはしない。ひたすら歯だけを見て、本人の顔すら見ようとしない。ましてや患者の人間の生き方などには全く無関心である。逆に患者にしてみれば、その専門分野の違いはどうでもいいのである。専門性をいくら説明されても、いくら分野の違いを説明受けても、何も意味をなさない。私達の医学が限定的であることから来るものであろう。他の専門科も全く事情は同じである。他の専門にはお互いがそっけないのである。患者はこれでは困るのであるが。

これと同じことが、自然科学、政治、法律、宗教、哲学でも行われている。専門性を深く掘り下げることは、日夜行われている。しかし分野の違いを超えて、融合するという努力は全くなされていない。常に自分だけの研究分野なのである。だから自分たちのその世界を壊されることを嫌うのは当然という感覚なっている。それぞれは閉じこもってしまうのである。

自然科学の分野だけは、その連携が取れているようにみえるが、しかし研究対象物を、どうしても物としか受け取っておらず、考える人間側自身と一体に考えていない状態、分裂状態で研究しようとしている。そこでアンバランスの元があり研究の限界となって、自然科学の研究も私達を幸せにしない原因がこの辺りにある。自然科学の関連ではある程度連携をとっているにもかかわらず、私達にとって結局、共生には寄与していない。常に不安とアンバランスがつきまとうのである。分野の中で唯一、連携が何とかとられようとしているこの自然科学は、人間、宇宙のカラクリに近づく手段を最も多く持っている。しかしこの科学も私達に本当に寄与するには、今の一辺倒のやり方ではこれ以上進めない。もう一つのものが必須であり、これが融合、統合、共生の手法である。

では統合するにはどうするのか？　専門同士をつなぐ何かがいる。基本は人間側の都合だけを考える研究方法を変えなければ、実現しないだろう。私達の研究態度が自分の分野の都合だけに制限している点にまず人間が気づくことである。これは日常生活のあり方そのものを見直すことになる。専門だけで何かが研究できるのではない。研究馬鹿では共生できないのである。まず基本の共生を習って身に着け、次に本人の能力にあった専門の貢献をすればいい。あくまで各人の能力が先行するのではない。それは逆である。全体を知る手段である”共生の基本”をまずマスターしていなければ、どのような研究をしても努力はいびつになり裏目に出る。基本はこの共生である。これなくして何の研究もありえない。

私達はこの手順を使用せず、いきなり自分の専門性にたより、他人との優位性を先に勝ち取ろうと焦る。だから最初から融合出来ず、共生も出来ない。最初から共生自体をイメージしていない。同業者の競争相手をけ落とすという考えでもっぱら進んでいるので、共生からはほど遠いのである。当然、専門分野は先ほどのように閉じてしまっている。そして本来、研究の成果を享受しなければならない大衆は、専門家のために虐げられるのである。なぜなら専門家として一角の人材になった人は、勝ち組側にいる者であり、かつ彼等は勝ち抜くことには習熟しているが、共生の基本を殆ど最初から学んでいない人達だからである。これでは私達の科学が真の発展をすることはない。常に枝葉の研究をしており、幹の研究を最初からすべきである。これでは先は糞詰まりの状態である。

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競争社会の意味

人間には他の動物達が一見、競争しているように見える。その部分だけを取り出して、互いにその競争の真似を人間がすべきと信じる者が大勢いる。しかし実際には私達の考えている競争の必要はどこにもない。私達人間は人間らしく知恵ある生き方をするのが一番である。動物のマネをする必要は本来何処にもない。動物にとって一見、競争に見えるのはかれらの生き方の手段の一つに過ぎない。私達はかれらの競争を、その一面だけを見て生き抜くためのものと勘違いしているだけのようである。これはかの進化論（偽物）のせいでもある。

私達は各個人がそれぞれ必死で生き延びて行かなければならないという、恐怖観念に襲われている。親たちは我が子が他人の子を蹴散らして、一等賞になることを喜ぶ。これは一見、不思議ではないように思われる。しかしこれだけで人間は済まない生きものである。本来人間はもっと高度な生きものだからである。人間をただの愚かしい競争に駆り立てて、これに血眼になることにうつつを抜かすことを目的にすることは、人間の価値をあまりにも安易にみ捨てるようなもので、まさにもったいない行動であり、やってはならない生き方考え方である。競争して生きていくことは良いことのように、世の中は洗脳されている。何でも勝つことは一番なのだとマスコミで大いに宣伝されている。確かにそのようにして生きていくことは出来る。それだけで満足している人々が多くいることは確かである。果たしてそうか。が皆がそうではないと思われれる。

個人的な努力、功績を誉めることは大切である。しかし本来の共生という効率的で合理的な生き方を忘れている。全体を見る目を身につけないと、共生は理解できない。「競争原理」とよく言われるが、これは原理ではない。大人の感覚でそれを早く見抜く必要がある。すでに地球や自然の生きものは、すべて共生が基本である。こちらの方が遥かに大切な原理である。自然が競争が基本というのは完全な見違いである。馬鹿げている。競争の部分にだけに目を向けている。

本当の幸せが何なのかを真剣に考えないと、私達はとんでもないことに長年月にわたり、自らふり回わされるはめになる。深刻に考えていたことが、実はそうではなく、軽んじていたことが最も重要な事であったということはざらにある。幸せにする本当の糸口を私達は必死で見つける必要があるのは、そのためである。今のように意地になって競争社会を探し出すことではない。

親にしっかりと育まれた子供は、成人すると自ずと社会に貢献しようとする。これは自然に行なわれるのである。他の動物もこのようにする。この行動が正常な行動だからである。その子は自分のためだけの行動はしない。辻褄が合わないからである。このような子供は親になったとき当然、自分の子供もそのようにしっかり育むことが出来る。

だが、子育てのときに親の都合だけの動機で育てられた子供は、育てられた温情を社会に還元しようとはしない。そのような発想を持たないからである。その子を育てた両親も、はなからその考えは持っていない。つまり自分だけの利得のために努力せよという競争原理の育て方は、社会全体では互いに首を絞め合うのである。そしてこれが高じると彼等は結婚生活も、子育ても満足に出来なくなる。競争原理からは大したものは生まれてこない理由である。資本主義はこの意味で結局エセ科学になる。突き詰めると共産主義も最後は誤解の産物、エセ科学となってしまう。どちらも肝心で大切なものがスッポリ抜けているからである。しこたま理論は論じてあるが、私達の幸せにはとても届かない。本人たちはそのことにも理解できていない。

結局、競争社会は調子のいいときはそれでもいい。が、いつかは破綻する。個人が勝ち馬のときはそれでいいと思われるが、社会全体では、勝ち馬はほんの一部であり、しかも彼等勝者は目まぐるしく入れ替わる。共生から見ると極端なアンバランスを作り出している（ひたすら）からである。一部の勝者と、敗者を含むその他大勢である。

私達は多くの個人的な努力を重ねる。そして社会からもその努力、成功に敬意を表され、誉めてもらえる。が、自分だけの都合を最優先させる考えは、長続きしないし、真の進歩は出来ないということである。私達が今理想とする考えは、競争相手に勝つこと、成功、栄誉や名誉を得ること、知名度を高くすることなどが普通であるが、共生から見ると、その価値が逆に低くなるからである。これは地球人にとっては絶えられない考え方となる。今まで楽しんで期待していたものが無くなるなら、生き甲斐をなくしてしまうことになる。

勝ち負けにこだわる生き方は私達のとっては、普通のことであるが、勝ち抜く知識の蓄積と、駆け引きは上手になるだろうが、人間はそれだけでは済まない生きものである。いつまでも身勝手でガサツな生き方にだけこだわることなく、今よりステップアップした本来の生き方を身につける必要があるが、このステップアップした生きかたの事例は私達の身の回りにいくらでもあるが、本人たちが全く気づかないというのが特徴である。石ころみたいにたくさん事例は見つかるのであるが。転がっているても肝心な自分たちがそれに気づいていない。勝ち負けの中では良きものは決して得られない。そんな中には本物はありはしないし、かすりもいしないから。

競争社会がなぜ遅れているのか？　この意味が理解出来ない人々が多くいると思われる。進化論の本当の説明は別項で説明しているので参考にしてもらいたいが、この理論は地球では正しいだろうが、宇宙的に見ると完全に間違っている。地上の生き物は全て基本は共生である。宇宙全体はそのように造られている。実は人間も同じように本来地球では、共生が基本で生きるように造られている。いつの頃か人間だけは、自然を勝手に支配しようとして強引な手段でこれら自然や人間にも手を加えてきた。強い者が勝つ、勝てばいいのだと短絡したのである。これで私達の社会は”早い者勝ち”の生き方が主流になってきた。そして私達が生き物を見るときは、競争の視点でのみ物事を見ており、生命の共生の視点は全く見なくなったのである。自然は深い意味での基本は共生である。生きているものは動物だけでなく、自然全体である。水、空気、微生物、土壌、地殻、地球の自転、などこれらが一体となって共生をしているのである。単に動物たちが生き抜き競争をしているのではない。私達の視点は実に近視眼的である。全体を少しも見ていない。一方的に物事を見てその判断を常に誤る。

これを修正するには、私達はこの単純思考から、大きく抜け出して、基本の共生を実現する必要がある。単純に物事を判断することなく、複眼的にみる必要がある。地球自体は単純思考では出来ていない。皆が複合的で、単純な構造のものは一つもない。全てが絡み合って全体を成している。人間はその中の一つの生き物である。但し人には特別な役目があるようで、単純に動物と同じように生きてよいというものではないようである。このあたりが人間の役目の話になる。自然の動物と同じように生きては人間はその役目が果たせない。自然をそのまま真似てそれでいいのではない。人間は生来、別の役目を持っていることである。この役目が、共生の主人になることである。人間同士はもちろんであるが、自然全体（他の生き物を含め）との調和を保ち、共生を実現すること、これが人間の役目そのもののようである。この点は私達が大昔から教えられてきたのものであるが、随分以前に私達は肝心なこの点を全く忘れてしまっている。ここで私達は思い出す必要がある。この共生を今実現するのである。今の子供たちは生きていて　「何の目的で人は生きるのか」　の回答を全く得られず大変に困っている。そしてその回答がいま何処にもないことを感じている。これは大きな悩みである。そしてこれに安易に金銭や予算で回答を出すというのは、余りにもお粗末である。それほど子供達や若い者は馬鹿ではない。キチントした回答、進むべき指針、要は　人間とは何ぞや、生きるとは何ぞや、の指針、方向を指し示すべきである。これが今何処かにありますか？？　

この質問に端的に答えられる大人は、地球上にはいません。ありきたりの聞いた風などうでもいいような答えはいくらでも出てきます。それを出したら、子供は本当にそっぽを向かれるのは間違いない。どんちゃん騒ぎやお遊びだけの中でなく、真剣に指し示す必要がある。私達が今まで全く無策であったその題材そのものを、究極問われている。今迄の私達（今の社会通念、常識だけで生きてきた大人）では全く手が出ない。彼等には想像もつかない内容になるから。

今の我々は目の前の小さな、競争ごと、順位のこと、売り上げのこと、財産や貯蓄のこと、これらのみに気を取られ、私達本来の役目をすっかり忘れてしまっている。まずこの状態を正規の人間（宇宙に通じる）に戻すのが先決である。いくら目の前の今の状態を今のベースで良くしようともがいても、何も将来は現状と変わらない。私達はいっそのこと、共生を一気に実現する手だてを皆で考える必要があるのではないのか。余り時間の猶予はない。本当の生き方を取り戻すこと、これが今の緊急課題である。誰しも思いついたが吉日である。

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自然の研究と人間の共生（ミツバチなど）

私達は今はかなり自然のことを知るようになった。自然を観察しその仕組みを知ったのである。地球惑星のこと、海洋、大気、磁気、水の循環、そして生きもの達のことである。

例えば自然の中のミツバチ集団は、三万匹或いはそれ以上に及ぶ一大家族で生活をする。勿論私達のように法律もなく、文字も持たない。また互いに金銭取引もしない。それなのに、整然と個々が役目をそれぞれが果たし、春夏秋冬に合わせて生活が出来る。私達のように企業の競争原理という、低次元の目的で自然を破壊したりもしないし、生活に必要なこと以外、よけいなことはしないので、互いにいじめもない。キチンと節度を守って生活が続けられる。私達の浅はかささに比べ、実に驚異的である。私達よりはるかに大人の生活をしており、自然界の役目をキッチリ果たしている。残念ながらこの真似を私達人間は全く出来ないと思うほど驚異的である。

ミツバチの個体にはそれぞれ役目があり、その能力の範囲でひたすら集団に貢献する。貢献することで自分に出来ないことは他のミツバチがキチンと面倒を見てくれるのである。私達のように子育てを放棄し、勝手な行動をとるものは一匹もいない。あたかもこの集団全体の蜂が一つの生命体のように、整然と生きるのである。かといって各個体はロボットのように、まったく同じもののコピーでもない。同じ働きバチでも、みな個々が個性と特徴を持ち、そのなかで役目を果たすのである。これは共生である。

同じように鳥たちやその他昆虫、魚の集団も同様で、個々の個体は単なるコピーの同一体ようであるが、各個体はそれぞれ特徴を持って集団に寄与していると思われる。また一斉に行動するときには、あたかも申し合わせたように、整然と全体がきれいな行動ができる。一匹もはみ出さないのである。そのときかれらは一体の生きものになる。もとはそれぞれが完結した生命体であり、自分の行動がとれるのに、同時に全体とのつながりを常に持つこともでき、それを使い分けて維持している。自分は全体であり、全体は自分と一体になっているという感覚である。その通信手段は私達から見ると、まさにテレパシーである。そして基本はやはり共生である。

私達人間はかれらと同じ地球上で、同じ手段で生きているものである。体の細胞といい、その構造といい、そして地球の自転、重力、大気、大洋、水、そして太陽はすべて、生まれたときからかれらと共通である。ということは、生き方をかれらに学んだ方が本当は最も適切なような気がする。私達人間の自由意志が勝手に生き方を下手に考えたところで、よい結論は出そうもない。これは長年の私達の実績で証明されている。私達の言う自前の文明がいかほど進歩したところで、未だに紛争、戦争が無くなる気配は全くないからである。自然に生きるかれらの真似すら出来ない。生き方は残念ながら、はっきり言ってかれら以下である。これを知らない人が実に多い。

まず私達がかれらから学ぶべきは、その共生の仕方である。私達とかれらの違いは自由意志である。この使い方を人間はを知らないために、途方もなく遠回りをやっている。自由意志を適切に使えるなら、自然に習った合理的な生活ができるはずである。大きな可能性のある人間の自由意志というものを、使い切れていないので、アンバランスが出て、逆効果となり、自虐的な行動が多すぎるのである。ましてや自然に生かされているという感覚を忘れている。謙虚さを忘れていること。　　これでは自然にマッチした肉体が与えられても、自由意志が与えられも、素直に使えるはずはない。つまり私達は生き方がいつも出鱈目なのである。

私達の自由意志は、無駄に与えられたものではない。また自由意志の人間が勝手に進化したのではない。ましてや自由意志は私達の主人でもない。本当の主人はそれぞれの各人の内部に潜む、万物に通じた神または魂の意志（不可視の本体）である。自由意志はその召使いの側である。ところでこの召使いは、一旦自分の立場を理解し、納得をすると大きなはたらきをすると思われる。

逆な面から見ると、自由意志はあらん限りの悪さを地上で今までしてきた。さらにこの逆は、同時に素晴らしいことが出来ることの証明でもある。つまり自由意志の心の部分は、大きな力を発揮できる可能性があるということである。途方もない建設的な力をもっている。逆にほっておくと私達は惑星破壊もするだろう。

私達の内側にある神の意志は混乱しない。しかし自由意志は何もしつけがなされないと、これほど我がままで勝手なことをする。これが他の自然の生きものと違うところである。自由意志があることによって、人間としての本来の生きものに近づく力が与えられている。私達に自由意志がなければ、人間として存在する理由もないからである。

ここが私達にとって難解なところである。しかし私達が感じなければならない、最も重要な点である。私達は自分を自然や万物に対し、横着なままにしておいて、自由意志が勝手な判断をするようでは、本物は見えないし、感じる力はないだろうということである。つまり自分の中が精神分裂をしている間は、良きものが一切出てこないのである。しかし一旦私達自身の中で融合が起きると（自由意志と自分の本体）、人間は本来の姿に戻る。そのとき私達は激変する。同時に今の私達の主張する「競争原理」は全く誤りであることがはっきり理解できる。

何かを知ろうと思うなら、その姿勢と動機を最初に正す必要があるとこは基本である。謙虚さを忘れ、横着なままでは何も見えるはずがない。無私の状態ではじめて自然は私達を受け入れるだろうからである。これは私達人間同士でも同じである。真摯に相手に対応しないと本物は得られないからである。自然に対しても同様に謙虚さは基本である。そうすると、かれら自然は密かに重要なことを私達にも教えてくれる。これは私達自由意志を持った人間の基本になるようである。自由意志を私達は完全に取り違えている。

自然は私達と同じように生きており、私達に確実に反応する生き物である。自然は私達以上に活発に活動しており、既に互いに共生している。その中に私達も加えてもらうことになる。そうすると私達は自分が自然の一員になり、惑星地球の一員になると同時に、太陽系の一員にもなれる。これが私達人間の本来の姿である。

自然は一見無意識なように見える。しかし自然は生きものであり、ミツバチの例と同じように、あらゆる全生命に関しても最初から一体になっていると思われる。同時に無機物と思われるすべての存在物は、形や表現は違うものの、同様に意識ある生きものであり、私達が考えているように勝手な区別はされてはいない。人間を含め万物（生き物、無機物など全て）は対等に意識ある共生のスタッフなのである。このような感覚は私達にはにわかには信じがたい。しかしいずれ私達はこのことを明確に知るようになるだろう。そうすることで、今までとは違った共生の知恵を得ることが出来る。私達自身の考え方、感じ方の基本を正さない限り、本当に本物はいつまでも私達に見えてこない。私達はあまりにも自然に対し横着であり、人間に対しても互いに謙虚さが殆どない。これでは相手が全てを閉ざしてしまい、情報を得ることは出来ないし、共生は出来ない。自然は本来、私達の疑問、質問に全てを答えてくれる。

ここで重要なことは、自然の観察と同時に、これを振り返って、私達人間の生き方、感じ方を知ることにある。ただ自然を観察し、何か法則を知るだけでは不足している。最も重要なことは、共生の感じ方と法則である。そしてこれは外部を見た観察、教えであるが、もう一つ重要な点は、各人の内部のことである。私達は昔から自分の外側のみをキョロキョロと一心に見てきた、全ては外側にあると。しかし本当はもう一つの世界、それが自分の内側の情報チャンネルである。外側にも広い世界があるが、私達には自分の内側にも同じように広い世界がある（これは新興宗教ではないので誤解のない様）。この世界は私達が今まで殆ど気付かなかった世界で、非常に重要な世界である。今までそれがあることすら知らないことが多い。自分を外部と同じように真摯に見ることが出来るようになると、この内部のことを自覚するようになる。当然この内部の世界は外部と、密接につながっており、同時にも見れるのである。私達が複眼的になると、いままで見るのは常に外側だとばかり思っていたものが、自分の内部の世界を知ること、これがもう一つの私達の大きな学習分野になる。

私達は物事を知ろうとして、このように今まで外部にだけ盛んに注目してきた。しかし本当はこの自分の内部の情報も大切である。この中には自分の過去の歴史は当然、未来も詰まっていると思えばよい。地球の私達がこれを感じられるようになると、生き方、考え方は更に激変するだろう。これはやり方によれば誰でも知る能力があるということ。私達は実は、今見ている外部の世界が全てはないこと、自分の内側にも同じように広大な世界が広がり、見ることが出来ること。これを見るには自分のセンサーを広げればよいだけ。もちろんその前に徹底的な謙虚さを身に着ける必要がある。そして私達の感度は居ながらにしてそれを知ることが出来ることを、感じられるならそのとき共生の土台が私達にも造れることが判る。

私達は外側の世界、そして自分の内側の世界、これを知覚することで生き方の大きな変革が来る。本当はこれらの変革を各人が責任を持て行ってもらいたいのである。今までの私達が努力している個人的なものごとの獲得は、本当に純個人的なことで、少しも宇宙的ではない。共生などは殆ど考えてもいない。しかしここでお勧めしているのは、このような個人的で自分の都合などチンケなことではなく、共生を基本に、個人の能力を周りの共生のために尽くすという動機と行動である。私達は自分の内側を見るという行動だけでも、素晴らしい宝が潜んでいる。これを自力で開くのは各人の決心だけである。この辺を知るようになると、今までの自分だけのための生き方に執着していることが如何にも小さく見えてくる。　この広い生き方を試してみませんか？　これは決して新興宗教などではありません。教祖は何処にも居ませんから。あくまでも自力が基本です。

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反対意見の意味

私達は議論が好きである。民族性もあるが絶えず議論をしている。言葉を駆使して、長時間議論をする。選ばれた人を代表して国会でも議論をする。互いに納得するのが目的であるが、議論の前に納得をすることはまずない。何かを決める前に、人に文句を言いたいのでが多い。この儀式が私達の議論でもある。戦争の武器での投げ合いに近い。言葉があるから議論する。武器があるから戦争をしたくなる。

議論がさしてなく、しかも物事が混乱もせず、とんとんと進むこともある。この方が最も効率がよい。実は真に議論すべきことは僅かなのである。何事もそうである。これは理解度による要素も大きい。相手に何度説明しても、ちっとも進まない会議があるが、これはことごとく互いにかみ合わない場合で、その原因は元からかみ合わせようとしない日頃の動機が別にある。

世に反対のための反対がある。国会の議論はこのようなものが多い。直ぐに相手の意見に賛成とは行かない。格好を付けるために何らかのケチを付ける。そうでないと我が方の立場がないと言っているのである。

では私達が反対するというのは、なぜなのか？　我が方の存在を示すということである。相手から無視されないための意思表示である。特に野党はそうしなければ潰されるというものである。最初から与党に何が何でも反対し、支援者のために目立つ必要がある。選挙で選ばれた意味を含めて、そうしなければならない理由がある。私達は反対をするのが生き甲斐でもある。そのような人は無数にいるし、一旦火がつくとこの人々は徒党を組む。そして目の前のものを壊し始める。理屈はどうであろうとただ壊せばいいのである。ようするに相手の体裁を破壊すればそれでよいのである。このような行動を、群集心理でもって行うようになる。

この行動に出る理由は、その者が生まれてこの方、不満の多い者に集中していることである。本当の原因は、その人の生い立ちにも理由がある。そのため与党側が、野党の反対意見を持ち帰って、真剣に考え込んでも理解は出来ないし、解決はしない。反対の目的は全く別のところにある。多いのは直接の破壊行動がしたいというものである。必ず反対意見を言う癖がある。

この反対意見を皆が素直に受け入れて、では何事も旨くいくかというと、そうではない。反対意見は出まかせに言っているので、辻褄が合うわけがない。また反対意見を実行したとしても、その責任を反対者が持つのかというとそうではない。その責任も相手に押しつけるのが常道である。この難癖は実にやっかいなことになる。何を行うにも旨くいかない方策を持ってくる。つまりまとまらない方策を常に持ち出すということである。必ず相手の逆を言い、基本はあまのじゃくなのである。そうして目立ちたい。それだけの動機である。動機は建設的ではなく、破壊的であり、他には理屈も持っていない。

これを解決する方法は、元から議論では全くラチがあかない。もし懐柔を行うとますますつけ上がることになり、さらに始末に負えなくなる。この生き方を専門にしている人々が多方面でいるが、程度の差はあってもみな同じである。知的レベルが違い、やり方流儀もそれぞれ異なるが目的は皆同じ。

逆に彼等が建設的な方向に向かうなら、素晴らしい社会が出現するだろう。特に機転が利いて、行動が機敏な人々が重宝されるだろう。ではどうしたら彼等が建設的に変換するだろうか？　このように議論で彼等を説得するのは不可能ということはすでに判っている。

私達はもめ事を長い間解決しようとして、時間を使ってきた。病的に皆取り組んできたのである。攻めるも守るも同じようなものである。皆が振り回されており、体調、精神まで壊してしまう。考え方、理解の仕方で一気に解決できるのに、あたら意味のない大量の反対意見に振り回されて、一生を終わるようなものである。これは努力以前の問題である。私達の長い歴史の中身そのものは、残念ながらこのようなことの繰り返しかもしれない。

これは形を変えた戦争、争いでもある。日常の紛争は大きな争いに発展する。では日常の小さな紛争がなくせるなら、大きな紛争や反対争議はなくなるはずである。身のまわりで起きる小さな紛争は、その原因はなんであろう。私達がよく見かけるもので、身近なことである。それは見慣れたもので誰も気にしていない出来事が多い。

しかしこの身のまわりの小さな出来事は、集団の全体の生き方を決定する。最も小さな範囲は家庭である。夫婦と子供の関係、兄弟の関係にもなる。あるいは近所付き合いである。家族、近所でもまれてたくましくなるという考えもあるが、この付き合いの中で小さな差別、いじめ、愛情の欠落が起きている。この体験は私達に末永く影響を与える。そして死ぬまで深層動機の元になる。同様に決定的トラウマは、その後も折に触れて各人の中で育まれる。その後に発生するトラウマはやはり、スタートの家庭、身の回りにあることが大きな原因である。もちろん過去世も十分な動機になるが。

そこで活力のある子供は大人になってからも、ことあるごとに回りにわめきだし、強力な反対意見を言い出す。何でも反対の深層動機である。本当の反対の動機は、目の前の議論にはない。全く別のところにある。それを言っている本人もその遠因を知らず、回りも気付かず、大きなもめ事に発展する。そしてともかく相手を負かしてしまえ、壊してしまえ、もませてしまえ、という異常な行動をとる。これは最後には犯罪も辞さないことになる。私達の犯罪にはキチンとした明確な事前の理由がある。最後には　「もうどうでもいいや」　というヤケクソの状態になったときに、当然のように犯罪が行われる。時間の問題である。

これらの膨大なもめ事は私達を賢くするだろうか？　そのようなことはまずない。ますます私達周りを疲弊させ、くたびれさせるだけ。苦労して収拾させようとしても互いに気が狂ってしまうのがオチである。知恵はどこからも出てこない。確かにこれを辛抱強く解決するもの一つの教訓であり、体験であろう。そして結局、直接原因をいくら調べても解らず、この遠因に最後にはぶつかるであろう。しかしこの遠回りをせず、別のやり方をいきなり使ってもよいのではないか。自前の解決策のみでは、全く収拾がつかない状態のままにしておくよりは、違った視点が要ると思われる。

ではどうするか？　私達の短絡的な考えをいくら集めても解決はできない。地球の長い歴史で積み重ねてきた数多くの知識を駆使しても、この方法では不可能である。また同じ戦争が始まる。そこで今の段階で最も私達に今有効なことは、近隣惑星のやり方を直接私達が学ぶことが早道である。

地球の私達はこのように常にもめ事が絶えない。いつも紛争のさなかである。その忙しい最中に、フイと横を見たときに、紛争など全く関係のない、スマートな生き方をしている近隣惑星の人々がいることにもし気付くなら、今の私達のもめ事に没頭している姿が、ばかばかしくなるだろう、ということである。これは若い世代ほど直ぐに気づくはずである。

「そんなことがあるわけないだろう！」　　私達は叫ぶ。　確かに大げんかをしている者は、直ぐ近くで何が起きているかは無関係であるので、気付かない。しかし私達のその喧嘩もそのうちに一段落する。そのときでも良いのである。もめ事を通じてがむしゃらに生きるのではなく、建設的に共生できる人間が近くに居るということを、私達がうすうす知るだけでもいい。そうすることで私達は、今こだわっているつまらない互いの自己主張は、それを知って恥ずかしくなるだろうというものである。もう止めた方がよいということに自ら気付くのではないか？

近隣惑星は無駄には存在しない。大きな意味があるが、その一つが惑星同士の共生と助け合いである。地球の中でも共生は重要である。これは私達が旨く生活するための重要なキーワードであり、同様に大昔から惑星同士は共生が基本である。私達は多くの惑星の情報も知らず、ましてや惑星同士の共生などにはまったく気付かなかった。実は私達はこの情報を素直に利用してよいのである。何も遠慮は要らない。むしろ他の惑星の人々がそれを望んでいるが、私達が間接、直接的に拒否をして、きたので彼らが近づけないだけである。理由は単にそれだけのことに過ぎない。もっぱら私達地球側の事情による。彼らの情報を拒否してきたのである。

共生とは地球で住むときの助け合いだけにとどまらない。一つの太陽系同士でも、基本は共生の原理が貫かれるようである。そのために他の惑星の情報を、地球の私達が手にして旨く利用することは、実はきわめて正しい行動ということが言える。他の惑星にオドロオドロシイ惑星人がいるなどと、子供じみたことを言いふらすことは、何も知らない人達が訳も解らない中で、勝手にそう言い張っているのであって、気にすることはない。或いは地球のある種の人達が陰で、そのように言いふらしていることは有り得る。　私達は地球人同士の助け合いについては良く知っている。同様にこの原理は惑星同士の助け合いも同じ原理なのである。

私達はあまのじゃくである。最適な解決方法が目の前にあるのに、わざわざ先行きのない、とても困難な手段を好んで選んでいる。これを数千年以上、あるいはそれ以上しつこく続けている。いくら小難しい法律や規則や、経済原理を無限に作ろうとも、いくら自慢の地球の英知や知恵を振り回しても、自慢の高度な教育を行っても、これがすべてアダになる理由、原因が、こうすることで明らかになる。もうそろそろ今の生き方は、止めた方がよいと思われる。本当の知恵はすぐ近くにある。手を出しさえすれば。

反対意見は、長い私達の歴史で積みあがっている。そして個人は長い歴史を持っている。個人の過去世を見るならそれがよく判るだろう。その流れで反対意見は来ているので、現世では解決しないものが多くなる。糞詰まりの情報で問題は暗礁に乗り上げたままになる。煮詰まっても更に動かない話はこの様なものが真相になる。目の前の話だけではないのである。これを解決するのは、地球惑星を飛び出すしかない。地球人のものの考え方が、地球内の狭小な範囲（過去世含め）だけに限っており、宇宙を全く見ていないこと、これを皆が知るようになると、今での過去の詰まらぬしがらみ、こだわりは一気に取れてしまうだろう。これが唯一の解決策である。狭い地球内だけでの議論は何時までもどうしても決まらない。終わらない。しかしここに少しの宇宙的共生の考えを導入すると、摩訶不思議に直ぐに解決するだろう。何でも良い方向に瞬時に変化する。反対者も十分納得が出来るものになる。

地球の難題解決の糸口は地球内だけの情報では決して解決しない。私達は今生（こんじょう）のことをよく知っているが、過去世も思い出しているからである。今生だけで単に理解するものではない。何重にも絡まった怨念である。すると、言葉の議論では対応できないことが判る。長い時代を踏んでいるし、即決では何も解決しないことが良く判る。　互いにその時点までさかのぼることが必要になる。そして過去世を互いに見るしかないことなる。この時点で私達は精神的にレベルを上げる必要があることが解る。人間の本質そのものにである。私達は互いに多くの人生を経ていること。そしてこの惑星地球で再会していること。この事実と同時に地球外の惑星のことを私達は同時に知る必要があることに気づく。この点がミソである。これを合わせると、殆どの難問は解決する。つまり地球内だけでなく、他の惑星を含めた解決が行えるのである。それを知ることが重要になる。目の前だけだ問題なのではない。多くの積み立てが互いに認められれば、目の前の争いが小さく見えるだろう。どうでもよくなるに違いない。自分と相手を良く知るようになると必ずそうなる。どんな争いも小さく見えてくる。そして共生の真の意味を皆が知るようになる。今迄の互いの反対意見などは、スケールが小さく見えて、何の魅力も無いことを誰もが知るようになる。

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子育てと連鎖

子育ては自分が扱われたように、我が子を育ててしまう。それ以上に何かが自然に進歩できるなら、何も考えなくてもよろしいのであるが。因果関係ともいう。

私達が大人になってからの生活の態度はいろいろあるが、例えば自分のことですら、面倒をみることも出来ない人、あるいはなんとか自分だけの面倒をみられる人、次に普通に結婚し自活と社会へ務めができる人、など様々である。これは精神的なことも言っている。さらに自分の家族だけでなく周りの面倒を、目立たず自然にみることの出来る人も希にいる。この最後の人はよほど気をつけないと、私達は気付かない。騒がずそっと生活しているだろうからである。

ではこの違いはどこから来るのだろう？　単に能力の問題はともかく、育った環境も大きく影響すると思われる。　子育ては、自分を中心に考えてみると、自分の両親が大きな問題になる。つまり自分を如何に育ててくれたかということ。思慮深く、暖かい愛情ではぐくまれた子供は幸いである。なぜなら、その育みを次の世代に引く次ぐことが出来るからである。自分が結婚し、子供を生んだときに、この環境であるなら不思議な子供への愛情が自然に沸くものであるが、これが親から子へ伝える不可視の財産である。この財産は代々伝わるもので、学校の教科書やマニュアルなどは何処にもに書かれていない部分である。この財産、力が無ければ、私達の社会は正常に維持が出来ない。これは社会全体を維持できるか否かの基本のエッセンス、要素、ノウハウである。実は人間に限らず、すべての生きものがこの不可視の力を使っている。自然を研究すると、概ね気付くポイントでもある。お仕着せの教育では教えられない肝心なノウハウである。

逆にこの親和の財産を無くした家庭はどうなるだろう。親は生んだ子供の面倒を見ようともせず、親の都合で勝手な行動をとるようになる。すると、子供は精神的に路頭に迷い、すぐに生活にも困るし、親からの愛情を受けるどころではない。これを続けると大概の家庭は崩壊する。夫婦はもちろん旨くいかない。なにもかも負の連鎖となって、早晩この両親は離婚する。子供は荒れるし、表情は暗くなり、家庭での楽しい出来事は何も生まれない。これ以降の子供の生活は推して知るべしである。行く末は誰しも想像がつく。例外もあるが。そして世の中には無数の法律あり、数限りない裁判あり、行く先々で縛りが氾濫し、その取り締まりにも周りは大わらわとなる。まともに生活できない迷った彼等を、多大の管理、生活助成など税金という形をとって、結局社会の皆で手を焼くしかない。

この場合、子供は母親のおなかの中にあるときから、両親の雰囲気を感じている。そして生まれると家庭の不和はそのまま子供に降りかかる。この環境で子供らしく素直に育つということは奇跡に近い。不可能である。ではなぜこの親たちは、不和な生活をするのだろう。実は前述のようにその前の代（爺さん、婆さん）で、親自身が育った環境が、まさに現状の再現になっているのである。実は自分の両親の代でも安心の中にはなかったし、心から育まれた記憶が希薄であるからである。そして今度は今の親が生まれ、次に自分が親となっても、その赤ん坊に対し愛情が沸かない。なぜなら彼等には自分の先代から伝えられるはずの、見えない”あの財産”が最初から引き継がれていなからである（プッツン）。本人にはないからその感じも発想もなく、理解できない。両親は大人の顔をしているが、子供じみた精神状態のままなのである。自分の子供に伝えるべき見えない財産を、先代からもらっていないので出せるものが何もない。我が子を育てる資格と環境がない。ただ生んだだけとなる。本人は何が悪いのか全く理解できない。またその場で言って聞かせて解るというものではない。程度の差はあるが、代を重ねて次第にこのようになってしまう。戦後、欧米から日本へ入り込んできた、植民地化の民主教育思想は、中身がないので、この状態を大いに助長させた。

ここに言う財産とは別の言葉で表現すると、自分の裏側、深層にある、本当の自分本体から発するものとなる。子育ての手抜きは、この子の中で分裂が起きる。表の自分と自分の奥深くにある、本体との連絡が取れなくなるからである。これはその子にとって決定的となる。親との親密で適切な付き合いは、同時にその子の中にある、本来の良心とのつながりを保つ意味になる。この連携をある事情で破壊、破断すると、子供はあらゆる不協和音を発し、周りと調和しなくなる。子供本人も周りとの不調和の原因がつかめない。周りの社会も、どのように扱ってよいか解らない。この異常な症状はあらゆる形で出てくる。精神的なもの、身体的なもの、ところかまわず症状が出る。対処療法では処置のしようがない。これが「魂を殺す」という実例である。犯罪学ではどのように考えているかは知らないけれど、基本は確実にこのパターンになると思われる。

これは子育ての基本であり、連鎖である。解決法は、この現実を逆に良い方向に変更すればよいだけのことである。子供に対して意味のない競争意識でなく、まず楽しさと共生を教えること、子供に掛け値なしの慈愛をもつこと、子供を無視せず大いに関心をもつこと、子供に怒りではなく尊敬、愛情を持つこと、子供を罵倒するのではなく一人の完全な人間として最初から（生まれた時から）条件なしで謙虚に扱うこと、子供に対して横着ではなく尊敬して接すること、などである。こう書くと中身は重大であるが、実際にはそれ程難しいものではない。親としては基本的な愛情があれば、それ程構えることはない。そしてそのタイミングであるが、生まれる前、そして生まれた直後からこれを直ぐに始めるのがよい。即行うのである。これを知っていると、子供の前で夫婦喧嘩などは絶対に出来ない。喧嘩などをしている暇は全くない。

そうすると、子供達は一気に本来の反応を示し、安心をするに違いない。笑顔を見せ、両親の笑顔を見ようとするだろう。そして子供は自分の持って生まれた得意な能力を、十分に発揮しようとするだろう。大人になってもキチンと周りに貢献できる。自分の生きる基本ベース、心のよりどころをしっかり自分で持つことが出来る。つまり周りに対するお返しが、言われなくても自然に出来るし、目に見えない心の蓄えがあり、明確な足場、動機が出来るからである。その子の人付き合いはよい方向に変化をして、世の中を困らせるようなことは一切しない。

子供が生き生きするかどうかの境目である。こうなると当然、社会犯罪は一気に少なくなるだろう。やたらに取り締まる必要もないし、数限りない法律、裁判、証明等も最初から要らなくなる。当然、口やかましく決まりを守らせるための、膨大な社会運動の努力はしなくてもよいことになる。押しつけがましく、日頃の知った風な常識標語をやたら旗にして道ごとに建てる必要も無くなる。町は綺麗になる。

では私達が一旦、負の連鎖に入ったときには、どうすればいいのであろうか？　不可視の財産を最初から持たない者はどうするのか？　自力では立ち直りが出来ないではないか？　その通りである。自力では回復出来ない。自分で最初から子供への愛情が感じられないことは、いつの日か本人がそれを剥奪され捨てられてしまった結果である。自分で捨てたのではない。そのため、子供はひねくれてしまい、当然のようにねたみ、悪意を周りに持つようになる。周りが困るような態度や生活手段を無意識にとる。これは当たり前の行動で、今までも慈しみを受けたいための逆の表現になっている。本来は子供にしても、そのような態度を取りたいとは思っていない。しかし自分の親をみるにつけ、その境遇が避けられないことも悟っている。　「自分の親はどうにもならない」　と、生まれたときから体感ですでに子供は悟っているのである。

このような環境に生まれて、奪われたたものを、では回復するのには誰の責任で、誰が手出しできるのか？　この関わりは、単に家族の子育てにとどまらない。家庭から集落、民族、国、惑星全体とつながり、一家族でおさまらないことも意味する。逆にいうと、個人の中で起きることは、惑星全体に伝播することになる。これはたわごとではなく、真実のことを言っている。

良い方の例としては、身の回りにいる人で、騒がずそっと生活している人を真似るようにすることである。ところがこれが私達にとっては気づかないのが欠点である。良きことは控えめにしている。これは困ったことである。良きことが全面に出しゃばり出ると、私達はあるいは気づくかもしれないが、実際にはそうはならない。逆である。

しかし私達のヒントはこの辺にあるのは間違いない。いくら私達の情報伝達手段が無数にあり便利に出来ていても、肝心の見えない私達のこの財産（親から子へ伝わる真心）は、広告もしていないし、伝わりにくく表現もしにくい。質素で目立たず気づかれないのである。気づいても貧相でみすぼらしく見えるのである。特に競争社会に住んでいて、勝ち誇って浮かれている人々にとっては、全く気づかれることはない。またこのような勝ち馬の生き方を望んでいる人、うらやんでいる人にとっても同様である。私達の真の宝は不可視で目に見えず、しかし誰しも持てるものである。この財産は途方もなく大きな力を持っており、私達の破壊力以上の建設力、親和力を持っている。確実なことであるので、これを前向きに使わない手はない。積極的に利用すべきである。費用は要らない。

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生い立ちと感じ

人の生い立ちには二つのものがある。氏素性（血筋）のものと、転生ものである。氏素性は私達が生まれた血筋を気にしているものである。血筋は果たして何処まで意味をなすかは、本当は私達には理解されていないように思う。肉体的つながりを何処まで重視するかということである。肉体は私達の本体の現れであるが、しかし本体そのものではない。すると血筋を大きく取り上げても、それは問題を半分以下にしか見ていないことになる。身体的なもの、肉体的区分を重大問題にして、肝心の転生を含めた私達の本体そのものはどうしたの？　ということになるからである（転生については別項も参照）。

現代の私達は自分が転生し、肉体を入れ替えて魂が、更に次の体験をするとは思っていない。だから私達は肉体や血筋をことさら重大視する。こよなく自分の生まれた民族や国にこだわる。当然、肌の色や進化論を盾にしたような、おかしな差別意識を持っている。また死んだ肉体には本体はどこにも残ってはいないのに、そこで屍やその骨を必要以上に長年大切にする。死んだ肉体に、大切なものがいつまでも残っているかのように。

しかし私達が自分の本体、人間の仕組みを少し理解することで、この誤解はある程度氷解する。民族や血筋、肉体そのものは地球での表現手段、道具であると考えればよい。肝心なものはその血筋、肉体ではなく、肉体を利用している私達の各人の本体そのものである。本体は見えず不可視であるが、あらゆる人に確実に存在し、私達そのものである。これが実は問題の中心である。大切なのは血筋と肉体ではない。　私達の本体は解りやすく言うと、死んだときに「意識がなくなった」と表現するが、この意識そのものが不可視の本体である（人の本体は別項も参照）。決して肉体ではない。死んだらともかくそこには意識は居なくなり、だから本体も同時にそこには居ないのである。さて何処に行ったのか？

私達の肉体や細胞、遺伝子をいくら切り刻んでも、その本体は出てこない。全く別物だからである。確かに父性母性（肉体と魂）の組み合わせは重要であると思われる。しかしその前に肝心の私達の本体の有りかを自分が知らないままに、いくらこの話を進めても何が重要かを知ることはない。私達はあまりにも目に見える自分の肉体、血筋、民族、家柄に気を遣い過ぎる。一方的である。私達が思っているほど、肉体、血筋は肝心なことではない。それは私達の魂の宿る肉体であるが、宿るそのきっかけになるが、本体そのものである。

私達が相手に持っている　「感じと雰囲気」　は日常の付き合いの中で知るものであり、礼儀や態度、得意な知覚能力の中に現れるが、これはその人の固有のものである。言われて出来る後天的態度や感じと、生まれる前から持っている感じがある。生まれた後に持つものは、肉体や血筋ともいわれるものになる。あるいは育ち、環境ともいわれる。これは地球で獲得する感じである。

このように私達は実は血筋ではないもう一つのものとして、人間本体が持っている流れがある。生まれる前の自分の長い過去世と関係するもので、これが本当の人間本体の流れであると思われる（全部ではない）。いくらその人の今ある血筋、血統を地上で調べても解明できないもので、隠れた本当の系譜である。その人が長年積み上げてきたものであり、本人も自覚していないが、簡単に変えられない本質である。そこから湧き出るその人の感じ、経歴、作法がある。これはその場で教えられて出来るものではなく、簡単に変更できない本質である。これは皆が知らないうちに、誰しも持っている宇宙的な「感じ」そのものの個性である。そして無意識にこの態度は、ときとしてあるいは、特徴としてそれが表面に出てくる。

例えば同じ境遇の兄弟でも、生まれたそのときから態度、感じが全く異なる。親が子育てで何かの差別をした結果ではなく、最初から本人が持っているもの、本体のなせるものである。つまり各人は親の肉体的なつながりはあるが、本体は親兄弟とは全く別人である。これがその人の固有の本体となる。私達は人間を粗末に扱うために、その違いもその重要性も気付かずに、各人の個性を生かすことなく、無駄に捨てられて大きな社会的な損失を常に自ら被っている。そして各人は人間の存在理由が解らないまま、動物以下に互いに扱っていることがある。トンデモナイことである。

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窮すれば悟る

窮すれば鈍する、と普通は言われる。陥る人はますます落ち込んでしまうというものである。しかしこの逆もある。つまり窮すれば悟る（通じる）というものである。

例えば、私達はときに大病を経験する。この病気をマイナスに考えると、人生の大きな負に見える。まさに鈍するのであるが、病気を良いことではなく、マイナスと考えるからそうなる。実際に大病すると、社会的にはマイナスである。本当に落ちこぼれてしまう。レースのさなかに事故が起きてそのレースに大きく遅れるようなもの。

しかしこの大病を経験したり、死の淵を歩んだ人は、とんでもないものを稀に見ることがある。ガンの宣告を受けて、余命幾ばくもないという事例がある。このとき落ち込んでしまう人が大勢いるが、逆にその宣告を受けてから、「神」を見たという人が僅かであるがいるのである。神がいることを確信するようになったという。単純に宗教的になったというものではない。宗教と同じでなくてもよいのである。それより自分の中で神の存在を、信じられることが重要である。これは単純な表現の問題ではない。　ある時は、人々やすべての生きものが、光って見える、神々しく見える、すべてが新鮮に感じられ、生命の天国を見る思い、という表現もある。これは空言（そらごと）ではない。実際に本人は見ることが出来ているのである。

なぜか？　これは私達人間が元から、そのような生きものであるからであると考えられる。単に気が狂った話しではない。人間の本当の正気沙汰のことである。なぜなら、体の調子はよくはないが、精神はいつも正常である。しかし余命がないという条件は、むしろ自分が生きようする日頃の肉体欲望を断ち切られることで、その人の奥にある第二の自分が表側に出てくるからである。そうすると、いままで大きな顔をしていた表側の自分（日頃の自分）は、引っ込んでしまうのである。そんな欲望はどうでもいいと。元気なときにはなれなかったが、素直さと謙虚が出たのである。そのとき私達には本物が見える。自分に残された命（実際には今の肉体の寿命）は僅かであるので、その間は真摯に精一杯生きようとする気持ちが強く沸く。この気持ちが目の前の生命を本来の美しさに見せてくれるのである。自分の肉体の命や持ち物に執着を無くすと、普段の欲望よりも、もっと大切なものに目を向けようとするのである。自然にそうなるのかもしれない。結果的に非常にシンプルな身の回りとなる。同時に今まで見えなかったもの（感じ、インスピレーション）が不思議に出てきて見えてくるのである。どうして今まで気付かなかったのかという感じを本人は受ける。但しこのときどうしても必要なことは、真摯であること、謙虚であることになる。すでにこれ以前に謙虚さを少しき身につけているなら、これは更に大きなチャンスとなり、私達は望みのものを見て、それを感じることが出来る。但し本人が横着なままでは、これが見えない仕組みである。

ところで、この感覚は不治の病を持たなくても、誰しも何時でも持てる感覚なのである。この体験は私達の通常の生活では滅多に得られないが、しかしやろうと思えば、日頃でも出来ることである。表側の自分を引っ込めて、謙虚と決断と信念を日頃からを使うならである。つまり大病を患うことなく可能なことである。このことは特殊な体験というものではなく、私達人間の本来の普通の能力であり、当然のように元から私達に与えられている不可視な力である。常時この感覚を引き出した生活ができるようになること、宇宙的に本来の人間の生き方に戻せることになる。これが私達の当面の目標となる。これが共生の生き方となるだろう。私達には未だ未体験であるが。

神がかりでも何でもない。私達を含めた万物はそのように今まで生きてきたし、今後もそうするだろうからである。地上で普通に生きて、この感覚が常に出せるようになると、しめたものである。これは他の惑星でもそのまま通じる方法である。本来私達はこの状態を目指すべきと思われる。これが解ると、共生の基本が直ぐに飲み込める。共生は当たり前に感じれられるだろう。だからと言って、皆を大病にする訳にもいかないが。

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二人の自分

私達は日頃、自分は一人と思っている。が本当は二人で一組になっているようである。普通は表に出ているのは、表側の自分であり自由意志というものになる。そしてもう一人は裏側の自分であり、これが神の意志（または裏側の真の自分）になる。この構造は誰しも平等に同じ造りになっている。私達が日頃、昼間の活動を行っているのは、この表側でなされる。しかし夜も昼も休みなしで、自分の精神（自由意志）や、身体機能を含めて裏側から真の制御コントロールをし、生かしているものが、実は自分の本体である。それは他人のものではなく、確実に自分の体を独自にコントロールしており、これが裏方の本体である。あるいは私達の核心部そのものになる。私達は日頃このようには殆ど考えないが、誰しもこの構造は共通である。（人の本体については別項も参照）

この裏方の自分は、私達の身体を正に維持し、意識や衝動を起こさせる本人そのものであり、この正体がいなければ、私達の肉体も表側の自分も最初から要らないし、肉体、自由意志（心の活動）そのものも存在しない。この表側と裏側の関係は、それぞれ一人の人間内では本来、混乱することはない。常に一対でなされる。丁度、夫婦のようなものである。片側だけでは成り立たない造り（父母性）になっており、この組み合わせが旨くいくと、その人は一人の中でキチンとバランスがとれるようになる。

では私達の生活では、自分の本体がいるのであれば、なぜ表側の自分がその本体に気づかないのか？　昼間に堂々と出てこないのであろうか？　実はその本体は、見えないが何時でも表に出ているのである。しかしその本体の前に、常に出しゃばって日夜わめいているのが、表の日頃の自分である。表側がこのように騒いでいる間は、裏側の本体は表に出ない。出られないで後ろに引っ込んでいるのである。というより、表側の自分がその裏にいる自分自体に気づかないだけというものである。自分が自分の本体に気づかない、というのが正確な表現になる。

この関係は、人間と自然の関係とよく似ている。表側の私達は自然を粗末にしてその大切さに気付かない。荒っぽく扱っているが実は私達はその自然に手厚く育まれているのである。自然は表現を控えめにしており、決して恩着せがましくなく、大変な功績があるのに、少しも自慢しないし騒がない。この簡単な仕組み自体にも私達は気づかないのである。私達は自分達の日頃のことは、大げさに出来事を騒ぐが、大切な裏側は見ようともしない。これが私達の実態。

これでは私達の周りの他人からも、自分の本体を見てくれていないことになる。当然、相手の本体もこちら側からは隠れたままである。自分も我自身の本体に気づかないので、互いに人間同士、相手が見えていない。だから表面だけで、人間同士が付き合っているようなものである。この場合二人の付き合いと言いながら、実際には四人が居ることになるが。

そこで私達は表の付き合いは何とか出来るが、本当の中身の付き合いがいつも出来ていないことになる。同時に私達は自分を知らないままだし、互いに相手の本体も知らないまま、長年つき合っていることにもなる。表側は互いに表の自分だけで生活しいていると、私達は完全に思い込んでいる。もう一人の自分がいることを認めようとはしない。殆ど今の自分の生が死ぬ時まで、そのカラクリを知ることはない。これが地球では普通生活なのである。

その結果どうなるのだろう。相手の本体、本質を知らないまま生活をすると、互いに摩擦が起きることになる。なぜか？　表側の自分は、自分を含む自然や、宇宙の不可視な部分を知らないからである。確かに、私達は自然研究をして、その自然のカラクリをある程度知るようにはなった。　が、今の表側からだけの研究は限度があるので、本質に到達するには、裏側の自分に先に気づいて行えば、効率がいいと思われるが、私達は最初から気付いていないので、それを素直にやろうとはしない。つねに表側から力ずくで何でも攻めようとしている。これを互いの競争で、切磋琢磨の精神でやろうとする。それが正しい研究の方法であると信じ込んでいる。目に見える現象の研究だけで、終始しているという意味である。これを私達は普通、「努力する」といっている。

その結果、私達の日常の努力の成果や、科学技術の成果は、必ずしも私達を幸せにはしない。一見生活は時代と共に便利になっているが、実はそれだけのことで、本当の幸せには結びついていないようである。開発した科学者や、技術者、企業は、一見幸せかもしれないが、社会全体で見てそれ程幸せにはなっていない。相変わらず身の回りでは、もめ事がずっと続いているからである。今までの努力の発明や工夫が、本当の私達の幸せにつながるなら、もう少し平和になっても良さそうなのに、一向にそうはならない。何かおかしい。多くの発明も単なる目くらましにしか見えないのである。

その大きな原因が、私達が互いに自分の本体に、全く気づいていないという点にあると思われる。これほど日夜私達は努力しているのに、なぜ混乱が何時までも収まらないのであろう。努力の方向が間違っているのではないか。自分の本体を見誤っているということではないか？　本当に今まで私達が感じている「真面目な努力」は何でも素晴らしいといって、賞賛されるものだろうか？　子育ても、学校の教育も、会社での個人の努力も、会社としても経営努力もそうである。また国際間の努力も並大抵ではない。言うに言われぬ陰の膨大な努力までして、その結果が絶え間ない紛争である。何かがおかしいと思うのが自然である。

私達は自分の本体を勘違いして見誤っている。努力の方向と手段を、完全に取り違っているようである。そのためにせっかくの努力の大半が、無駄になっていると思われる。つまり私達は初期設定をどこからか間違っているようである。まず自分の本体を知り、感じて、自分がどこにいるかを、知ることが重要なようである。これがなされると、目的が非常に解りやすくなる。自分の本体を知るなら、当然その幸せのありかも直接知ることが出来るだろう。メクラメッポウに努力しても成果は出ない。たかが自分だけの個人的成果のために努力しても何にもならないと、はっきり知るべきである。各人が小さくて狭い範囲の自慢をしても、役に立たない意味である。全体は少しも良くはならない。

私達は自然に学ぶのが、最も近道で正解である。私達人間が過大の干渉をしなければであるが。すでに万物は天国を造っている。その天国の中にいることを全く知らずに、わめいているのが私達地球の人間のみであるからである。この天国を知るには、私達はどうするのか？　これが自分の中のもう一人の自分に気づくということになる。これが裏側の自分を知る意味になる。常に私達個人をキチンと内側からコントロールしている、本体に気づかないと出来ないことである。この本体同士は、他人であろうと他の生きものであろうと、互いに混乱することはない。その生きものは最初から宇宙につながっており、宇宙の生命バランスの中にある本体である。しかしその人の本体の確認や出入りは個人の注視が必要である。

すると私達にとって最もやっかいな相手は、実は表側の自分（自由意志と心）ということが判る。なかなか自己主張が強く、頑固で手ごわい相手である。これは誰のことでもない。私達個人のそれぞれの問題であり、私達にとって抜けられなかった最大の問題である。このことに僅かでも気づいている人達は存在しているが、普通はなかなかその人には気づかないし、それを自から実行（気付く）する勇気がない。周りの常識ではこのようなことを知らないし、公然と言わないし、教えないからである。うすうす感じている人も公言できない。本当はこのような生き方が、どれほど効果的で効率がよく、明確に万人万物に通じる事柄であることは、はっきりしているが、ほとんど誰もすすんで試そうとはしない。

今大切なのは、そのような生き方があるということを、まず知ることである。しかも地球の自然そのものや万物、そして近隣惑星ではこの生き方が常識であり、全く普通に行われているということである。私達地球の生活法、思想の方が例外であり、異常といった方がわかりやすい。いつまで経っても判らずやのままの私達である。

ではなぜ効率よい生き方を私達はしてこなかったのだろう。その原因は、今まで通りの生き方をする者にとって、正直に生きるこの方法は、自分に不利になると感じられるからである。ただそれだけのことに過ぎない。自分だけが犠牲になるのは、嫌だというものである。競争で勝って生き残るのは当然であると信じている。自分が優位になることは何も悪いことではない。自分の努力で獲得したのであるから、何が悪いのであろう？　という疑問や正論？が出まわる。　確かに個人の努力は誉められるべきである。その時点では間違っていない。が、社会全体として望ましくないものは、無条件に誉られるものではない。ここが子供の精神と、大人の精神の分かれ目である。私達が子供のままで居たいのなら、今の考えを続けるしかない。しかしここで精神的に大人の感覚に成長し、社会全体がキチンとした生活をしようとするなら、考え方を変えるしかない。いつまでも幼児のような価値観で、意地を張って生活することを修正する必要がある。私達は価値観、認識度は残念ながら幼児のままで、その精神は大人になっていない。そもそも私達を陰で育てた者達が低レベルの者達であったので、これが功を奏してか、民度の低劣化が相当に進み、今では進歩的な生き方は全くされなくなっている。

これは如何に個人が自分のために努力をして、どれほど財産をため込んだところで、またどれほど個人が、何かで有名になったところで、結局みみっちく小さなことに過ぎない。近場の郷里の中や、国中や世界的な規模であろうが、同じである。考え方がやはり自分中心なのである。

私達は先ほどのこの二人の自分をはっきり認め、まず自分の中で仲直りをすることが肝心である。重要な点は、各人そのものが自分の責任として、これを自力で認めることにある。他人や古い教え、世間の常識、有名な指導者などに頼るだけの、あなた任せは成功しない。今まで自分でこれらのことが出来ることを知らなかっただけであり、これが解ると私達は激変する。自分の本体を知ることは、同時に万人、万物の共通なものに、誰しもが通じるようになるからである。そこでは混乱が前向きに解決され、私達が元の自然に帰ることが出来る。

このように、私達は今迄一方的な考えで、世の中を見てきた。自分中心は良いのであるが、自分が二人いることに、明確に感じることはほとんどなかった。最初の手前にある自分はいつもの自分である。それでいつもの生活が出来る。もう一人が、奥の自分。今迄では手前側の自分と生活するが、この中で日頃の行動、努力を重ねる。そして出来た成果が、常に自分中心の成果、出来上がりなのである。このため汎用性が狭く、常に個人の成果に限ることが特徴である。この原因はやはり、奥の自分を知らないところからくるもの。　二人の自分の考え方を、誰もが手にするようになると、日頃の努力は、自分だけのためではなく、公共のための視点が出来て、その効果は個人の目的は入らなくなる。つまり自分の活動は、全て公共のために供されることが注目出来るようになる。ここで初めて、自分は皆のための貢献が出来ることを感じる。その時は、いままで自分のために努力していたことが、如何に狭い範囲のことに拘っていたかを、はっきりを自認することが出来るようになる。奥の自分を知ることが先決だということを、明確に知ることが出来る。　またそのとき、今迄の手前の自分だけの努力は、単に個人的なものであり、小さい自分の行動であったことを、明確に自覚することが出来る。

では人が公共だけのために働いて、自分の分はどうするのか？　ここで体験して解ることは、公共貢献で各人は同時に、皆から助けを自動的に貰うのである。当分の供与を分けて貰う。つまり、ミツバチのシステムと同じ方法をとる。これが共生を実現するということになる。この生活は何処にも無理がない。各人が得意分野で喜んで皆に貢献し、かつその結果、自分の側も皆から貢献を受ける。これが私達人間の、大人の生活方法である。今迄は自分中心の狭い生き方で稚拙な生活方法（未熟で幼稚な社会）であるが、この共生が出来るようになると、真の大人の人間生活を享受できる、基本が完成する。私達は自分の中にある、このカラクリを早く見つけることが急務である。

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謙虚さのはたらき

私達は謙虚さの力を知らない。これは私達の内部に潜む大きな力の一つである。私達は表の自分しか感じていないので、そのように思うことはない。常に表側の自分が中心になって、この自分が頑張らなくては、何も得られないと感じている。そして自分の目的物を、獲得するのが先決と思い込んでいる。誰しもこの意見には賛成である。そのため謙虚さは弱さと感じている。控えめは負け組であると思っている。本当はこの考えは大きな勘違い。事実は逆。

前項のように、表の自分と同時に裏側の自分を、感じることのできる人物は、必ず謙虚さを身につけているものである。この人は私達の中ではごく僅かで数が少ないので、よく見ないと解らないし、気づくことはまずない。彼らは自分を強いて、アピールをしたりしないからである。これが謙虚。

ではなぜ彼らは目立たないのか。駆け引きのない謙虚さを実行すると、人は自分の内部から、多くのヒントが沸いて出るからである。ヒントとは人間に必要で適切な天からの助言（本当は内部から来る）である。この要領を知ると、人間は何も心配することはなくなる。慌てず、焦らず、ガツガツせず、目立たず、それだけで十分に生きていけるのである。必要なヒントが適切に与えられるので、最も効率のよい生き方である。目立たないので当然、彼が何処にいるかは解らない。謙虚を実行できる者は、身のまわりの相手がよく見えるが、横着な者にはそれが誰なのかはさっぱり見えない。気づくのは不可能である。このやり方は、イエスが昔私達に言ったことと同じになる。

また謙虚さは、それだけを身につけて実行はできない。その個人にとっては、多くの体験も必要であるようである。その中で、行動の一つが謙虚さに現れているのであって、単に謙虚というだけのものではない。それでも私達皆が、常識的に謙虚さを身につけるようになると、すでに私達の身の回りでは、紛争はとっくに、無くなっているだろう。誰も無駄な競争、紛争はしなくなり、安心を実現出来るのである。無駄な生産や、無駄な採算性を追求することも一切なくなる。

これは驚くべき謙虚さの効果である。私達の今の生活手段を、根底からひっくり返してしまうような変革である。これはたわごとや夢物語ではない。実現性が高い考え方、生き方である。なぜならこの生き方は確実に存在し、すでに多くの惑星人が常識的に、取り入れているやり方であるから。つまり彼らにとっては至極普通であり、ありふれた生き方なのである。だから彼らがそのことを自慢もしない。彼らはそれを当然として、これをベースにしながら次の良きことを考え、楽しみながら前向きな生活や将来を計画している。

私達としても、このような生き方があるのだ、ということをまず知っておく必要がある。これを知ると知らないとでは、大きな違いがある。私達が「それはたわごとだ」と頑固に言い張っている間は、ガリレオ事件と同じになる。いやでも身の回りの混乱は依然として続く。本物はどれかも解らず何をやっても、どれほど努力をしても全ては解決はしないままだろう。

謙虚さを無視して、私達が紛争、争いを無くすことは不可能である。私達は紛争、トラブルの中にあって、時々つぶやく。　「なぜいつまでトラブルが続くのであろう。これほど毎日私達は研究し努力し、苦しみ、しかも真面目に毎日働いているのに、多くの子供たちの教育プログラムもたくさん作ったのに、星の数ほど法律も作ったのに、少しも効き目がない」　と。　が実は一気に解決する肝心な点を、すっかり忘れていたのである。　それが「謙虚さ」である。

この謙虚さの他にも、私達に有効な方策、テーマがある。例えばその一つが、イエスが私達に語りかけた、他人への愛、万物への愛である。これも強力な力を持っており、いずれ私達が取得しなければならない、重要なテーマになるだろうと思われる。しかしまずは私達地球人に最も身近で重要なこの一つのテーマ、謙虚さの獲得だけでも、多大な成果が得られるだろう。

これは他人がやることではなく、まさに自分が自ら周りに実行してみることである。やってみなければ解らないが、実行するのにあれこれと他人に頼る必要もなく、誰しもその場でやれる身近な体験の実験である。実際には私達にとって、これは困難で最も勇気が必要となることが判るだろう、大変なテーマであるが。これを実行するには半端では出来ない。私達は相手と常に駆け引きばかりをしているからである。相手を敵としてとらえている面が多い（人間だけでなく、自然の対しても）。その中で謙虚などという行いは、自分には全くプラスにはならない。それを敢えて行うというのは、現代の価値観からして、キチガイじみて最初から成り立たないからである。しかし一時的でも謙虚さを利用できるなら、その効用に気づくかもしれない。この価値を確認するには、会社でも、遊びの中でも、家族の中でも、どの場面でも利用できるものである。もちろん私達は謙虚さだけでは済まないし、このあとに続く重要なものがまだあるが、まず最初はこの謙虚さだけでも是非確かめたいものである。謙虚さは弱さの現れとしか感じない人は、当面出来ないだろうと思われる。が謙虚さは弱さではなく、本当は真の強さの証である。

個人の中で謙虚さを継続するには、日頃の考え方を、真摯な方向に転換を先にやることが重要になってくる。言われてやってみるのではなく、地球にのみ住んでいる感覚だけではなく、日頃宇宙からの視点がどうしても必要になる。単に控え目で謙虚は、直ぐにばかばかしさが先に立ち、謙虚はやってはおれない。なのでどうしても「宇宙的」な感覚を先に自認し、習慣化しておく必要がある。普通にこの謙虚さを持てるようになったら、成功である。

宇宙的感覚は、どうして手に入れるのか。今、地球では個人の成績、業績を大きく問われる。成績が良いとその内に実入りの収入も増えて、社会的に成功の部類に入るようになる。これが今の私達の普通の個人目標と思われる。そうでない人も多くいると思われるが、まずは誰でもこの成功目標であるが、この個人的な目標を一旦棚に上げるのである。そして地球全体や宇宙のことを、明確に知ることが先になる。自分より、地球や宇宙のことを優先する、これだけでも進歩である。これを行うと、自分の宇宙での位置か判るようになるから。その後に自分は、如何したらいいのかの自覚が来る。そこで初めて謙虚さの必要性に気付くだろう。

謙虚さの確認がしたければ、自分で他の惑星の様子を知るのが最も早い。そこでは常識として、当たり前として、互いの謙虚さは重要視されている。いちいちこれを疑ったり確認する人はいない。彼らはその先を常に行動している。謙虚さは前提条件なのである。元々人間以外の生き物や、鉱物は、どの惑星も全て謙虚である。同じように人間も謙虚である。それだけのことなのである。謙虚さは、私達人間の最低条件となる。地球人はその謙虚さが獲得出来てから、全てが始まる。他の惑星に出かけるときに、この基本が出来ていれば、相手に対し、まずは失礼になることはない。これを知らないで、いきなり出かけると、大変なことになる。私達はこれを肝に銘じておくべきである。

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自分の判断（独立）

物事の真偽をつかむのは、他人の意見だけ聞いていては解らない。自分でものごとを組み立てる必要がある。人まねでは自信のある判断はできないからである。何でも各人で感じる必要がある。そうすれば流行や権威に振り回されることはない。これは各人が別個に造られた本来の意味でもある。人の意見を聞くことは重要であるが、それでおしまいなのではない。

人の意見を聞こうとしない、ヘソ曲がりという意味ではない。必ず各人はそれぞれの判断が必要で、一見無駄なようであるが、共生の生活では必要なことであり、個別の判断があることで、全体の共生が成り立つからである。

人体全身の細胞は、それぞれよく似た細胞の形をしている。しかしひとつ一つの細胞は、その部所で役目が異なる。特化しており、同時に全体とつながっている。これは細胞の発生時点で、同じ細胞から互いに分裂して、全体に分化していることからも解る。この細胞発生、成長のメカニズム自体は、同時に私達の生き方をそのまま教えてくれる。　これは私達が、自然から学ぶというよき事例でもある。

各人の人体はそれぞれ構造もよく似ている。しかし人体は個別に造られている。個別の意味は、それぞれが身勝手に行動していいというものではない。が、かといって常に何かに、縛られているのがいいというものでもない。縛られるのは、宇宙的な生命活動の中のみである。これは縛りとはいわず、法則になる。細胞はこの法則で活動をしている。これ以外の縛りは私達人間の中の、”自由意志”が勝手に行うもののみである。

細胞もそれぞれの個体が、個別の判断をする。私達のように他の細胞の真似を勝手にしない。そうでないと細胞としての役目を果たせないからである。人間も同様である。各人が勝手な都合で行動するとその社会は自立できず、人間社会全体はおかしな行動をとるようになる。紛争や、自虐や、いじめ、差別が蔓延する。これは丁度、私達の身体の病気と同じである。精神アンバランスは、必ず身体の不調を起こす。医師でなくても解る理由である。肉体をコントロールする精神部分（表の自分）は人間活動を構成する、最も重要なパーツだからである。

細胞はバランスのとれた活動ができるなら、かれらはキチンと各自の役目を果たす。そして身体全身も健全に生きる。人間も同様に精神バランスが正常であれば、細胞も、そして人間としての全体も、健全に作用し役目を果たす。健全さが取り戻せれば、私達は次に何をするかという心配は全く不要である。それは無数のアイディアとして、私達自身に与えられるからである。なぜなら今までのように、しきりに何かに気を使ったアンバランスな生活を行わなければ、私達はその場で適切なものを、無理なく手にすることが出来るからである。私達の身体機能は最初からそのようになっている。

私達は各人の独立と共生を、同時に併せ持つ必要がある。各人の自由意志を使っての、勝手な行動や主義主張は、この逆に作用するものである。自由意志を、私達の本体のコントロール下に置く必要がある。自由意志を先頭に立たせては、何ごとも旨くいかない。必ずもめ事が主導権を持つようになる。

自分の判断とは、私達の裏側にある、各人の本体を表側に出すことである。そして私達がすでに持っている、内部の常識（良識）で堂々と行動すればいいのである。人任せの判断や、他人の自由意志で作られた浮ついた情報は当てにしてはいけない。真理は日々の私達の流行の中にはない。今のところ私達の手持ちの情報は少ないが、本物は確かに各人にあるので、その中から判断は自分で行い、感じるしかない。

これは他人や既成の教義、習慣を当てにしない、各人の精神的独立を意味する。私達は残念ながら、まだこの本当の独立がなされていないが、精神の独立は大人の社会の基礎になる。そうしない私達は次の精神ステップへは一歩も進めない。これを誤魔化したり隠したりしては、一切が旨くいかない。

精神的独立とは、どうすれば確実に出来るようになるだろうか？　周りに振り回されない自分の行動とは、明確な精神的独立を持つこと。これには自分の中に、別項でも述べているように表の自分を、裏に居る自分に判断を託すことになる。表の自分はいつも不安定で、共生の思想はない。その場限りの判断をする。この考えには反応せず、もう一人の裏の自分に判断を任せる方がよい。この裏の自分は、常に宇宙共通である。この判断が出来ないときは、足を一旦止めるのがよい。そして再度心を静かにした時に現れる自分のアイディアを、その時の判断とするのである。良心とでも言うものである。判断するときは落ち着くまでに、一旦時間を置くこと。こうすると旨く行く。慌てると必ず失敗するので要注意。

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お金の要らない生活

金銭は生活には必需品と私達は考えている。ところで家族の中ではどうだろう。父親が働いて、その金で家族が生活をする。これは私達の周りでは普通である。この家族の中では金銭の取引は通常しない。子供は金銭を知らずとも、親たちが必要なものをちゃんと用意をしてくれるからである。つまり金銭のない生活は家族間では部分的に可能である。

しかし私達が家の外に出るとそうはいかない。途端に金銭が必要となる。金銭なしには何も手に入れることが出来ない。また家族の中で誰かが働いていなければ一円も手に入らない。これは労働を金銭に置き換えることにしているからである。子供の頃はこれが不思議であるが、大人になると私達は労働の換金を全く不思議には思わなくなる。しかし同時にこのことが多くの悲劇を生むことにも気づいていない。労働を一旦金銭に換えるということは、労働の価値そのものが分断、断絶することを意味する。そのために価値ある労働と、不労所得の見せかけ労働や、不正な金銭の取得、などの区別が全くつかないからである。これら金銭の取引は、同時に金銭やりとりの多くの約束事、法律、そしてその取り締まりを余儀なくされ、金銭があるがための膨大な人材、管理労働を必要とする。私達の日常の生活の大半は金銭に強く縛られ、数字や採算性に常に追われ、これに強く拘束されている。あげくは金銭同士の取引まで派手にやって、今では為替取引や無数の金融商品が飛び交うことになっている。真面目に働いても、報われることがなくあえなく倒産も後を絶たない。

では金銭をなくすることができるのか？　できるのである。最初は家族間の金銭取引がなくても生活ができるという実証がある。これを隣の家族、集落の家族、国の家族に広げるのである。基本はわかっている。つまり金銭なくしても私達の生活は可能であることは、誰しも理解できる。これは最も効率のよい生活方法であると思われる。すでに大自然は長い間、このバランスある方法を利用して、悠々と生活している。自然は金銭を一切使わない。出来ないのは残念ながら地上では私達の人間社会だけである。

私達はあまりに金銭感覚を身につけすぎているので、これを忘れることは急には出来ないだろう。よく見ると何かにとりつかれたように、まさに自縛状態で金銭にすがり、こだわっている。これは見方を変えると、神話やカルト教と全く同じ精神状態である。そこからは誰も助けられないし、自ら助けることも出来ない。生まれたときから、金銭がすべてと思い込んでいるからである。今はたしかに私達は金が無ければ、実際何も手に入らない。しかしこの約束事を作ったのは私達自身であるから、自分でしきりに首を絞めている。自分で首を絞めている本人に、お金がいらない生き方があることを伝えても、けげんな顔をして全く信じないだろう。　「馬鹿げている、そんなことはあり得ない」　と皆が即座に答えるだろう。今まで資金繰りに多くの労力をつぎ込んでいるのに、何ということを言うのだ　と会社の経営者は腹を立てるであろう。

しかしこれを破るのは夢などではない。基本はまず各人が、本当の大人の感覚を身につけることになるが。この話は、共産主義ではないかと思われるかもしれない。しかし表現は同じように見えるが、それとは全く異なる。共産主義は肝心な大切な何かをすっかり忘れてしまっている。この唯物観はアイディアとしてはよかっただろうが、肝心の「精神、心」の部分や肝心な人間の本体をすっかり忘れてしまったのである。これで旨くいくはずがない。専門家の思想としては立派であったかもしれないが。

貧弱な精神のまま、人々の中に無定見にも唯物の共産思想を放り込むと、すぐに強制、競争や争奪戦が始まった。見かけの共産という標語とはほど遠いものになり、そこでさらに大きな精神アンバランスが起きた。その結末は人間同士の武力による強権政治や、恐怖政治、虐殺行為を含め、見るも無惨な結果となった。しかもまだ共産主義の残骸が無数にあちこちに残っており、その思想は何時までも陰に陽に私達に悪さをする。破壊的な思想の影響は何時までも終わらない。これでは私達は、自然からますます遠ざかってしまう。しかもこの失敗に対して、ガリレオのときと同じように、真の根源を探すことなく、ほっかぶりをして、あれほど熱狂的だった共産主義を、今ではあっさり捨ててしまって、次のアンバランスと紛争を探し回っている始末である。もう流行らないものには未練もなく、見向きもしなくなる。かつての熱狂はすっかりさめる。それが一体何だったのかの反省は、からきしなされていない。私達人間の素行の悪さと根幹を見せられる結果となった。

お金の発明は私達の発明の中でも、文明化する上で重要であったと評価される。が、これは逆ではないだろうか？　つまりお金は本来要らなかったのであるが、これが私達の精神的低次元化が進んで、ついにお金で物品取引や労働報酬を計るようになったと考えられる。苦し紛れの発明である。そこで金銭の取引、金融という商取引がのちに盛んになった。本来、共生の生活を身につけているなら、この金銭取引は最初から不要なはずである。個人で所有するものは厳密には身体だけである。その他のものは誰のものでもない。自然との共生で生きるように造られている私達の人間は、生き方そのものを共生で生きるのが本来最もふさわしい。各個人で必要以上に物のアンバランスな所有や、これに代わる金銭を保有し、これで貧富の差をつくるということ自体が不自然である。もめ事の元になるこの金銭重視の生き方は、早く止めるべきである。

金銭の取引やバクチが好きでしょうがない人、あるいは仕事をせずに、旨く立ち回って得をしようとする人は大勢いるが、この人々にとってはこの話は不思議であろう。金銭は当たり前であるからである。また金銭が無くては、生きる生き甲斐もないというものである。物や金こそがすべてという人々にとってもそうである。つまり金銭は私達に必須と頭から信じ込んでしまっている。すっかり金銭に飲まれている人々で、金銭がないと生きていけと完全に信じ込んでいる。

競争原理などという、狂ったようなものを作り上げ、金科玉条のようにして金銭を信じ込む。しかしこの生き方が結局、絶え間ない自分達の紛争を作り、身内の悲劇を作ることにそのままつながるとは、さして気にしていないし全く気づかない。

だから私達は金銭のない生活はおいそれと想像ができない。実際にはその方が合理的であることを認めない。金銭が必要のない生活方法は、地球では他の生きものたちがすでに長年、証明している生き方である。夢物語ではないのである。私達の金銭なしでは生きられない生活法自体が異常なのである。当然地球以外の他の惑星ではこのようなややこしい生活は一切していないし、もちろん金銭は最初からないのである。

金銭なしの具体的なその生活法とは、各人の特徴や得意な能力、技量を生かして、互いに社会に貢献すればよいということに過ぎない。難しいことではなく、たったそれだけの決まりことである。人間は誰しも自分の得意な面で周りに貢献することは、本来最も嬉しいもので例外はない。出来ないことでは貢献しようがないし、自分の性分には合わないからである。性格的にも、適性からいっても、最もふさわしい仕事を、皆がそれぞれ持っているはずである。これが人間であり、他の生き物すべてもこの特徴を持っている。すべての人々がそのことを知った上で、互いに共生するなら、この社会で不足するものはないはずである。各人は少しずつ全体に貢献するのである。ミツバチの集団と同じ原理である。各人はやたら自慢もしないし、喜んで貢献するのが当然の役目となるのである。今までのように誰かが目立って、周りより優位になるために、不必要な個人的努力をすることは全く要らない。またずるいことをして楽をしようという者、駄々をこねて子供みたいにわがままを言う者もいない。この生き方は他の生きものが、昔から採用している方法であるのだから、私達が出来ないこということは決してない。私達だってこの生活方法は普通に出来るはずである。周りはこのことを証明してくれている。

私達はこのような話しを聞くと、すぐに　「俺は働かないでずっと、これ幸いにズルをして寝ていたい」　というだろう。しかし共生になると不思議に人間はそうはならない。周りの雰囲気が変わると、みっともなくなり重い腰を上げはじめる。子供達は親より早く、直ぐにこの生き方を理解するだろう。そうすると、自分の子の前で親たちは、いつまでも自堕落やズルが出来なくなり、恥ずかしくもなるのである。　そして下手な格好を付けなくても、素直に生きていけるので、今までの生き方の馬鹿さ加減に気付くだろう。子供は本来、社会の仕事をしたがるし、真似をしたがるものである。この点を強いて教えることはないので楽だろう。このとき私達ははじめて「謙虚さ」の重大な意味が理解できるようになる。これが共生の基本である。

ではミツバチのように生きて何がおもしろいのか？　退屈ではないの？　と私達はすぐに考える。私達はこの生活を一度も、実現させることが出来なかったが、（一時期を除いて）　しかし実はこれから先が人間のおもしろいところである。私達が一旦この共生の生活を実現すると、そのおもしろみは、今までとは全く異なることに気づくだろう。共生の不思議が出てくるものと思われる。私達はミツバチとは異なる意味も、そこで初めて人間として理解できるようになるし、加えて人間がかれらの生きものと、共生すること自体の大切さも十分に理解できる。もちろん人間の生きる意味と同時に、宇宙の意味を知ることになるだろう。こうすることで、人間の本来の生き方を手に入れることが可能となる。私達が最も望んでいる「安心」が現実に手にすることが可能となる。それは今までの金儲けや、自分の財産をせっせと貯めること、地位を得ることなど、ひたすら個人的な努力で、欲しいものをがむしゃらに獲得することなどよりも、桁違いに価値あることだと実感するだろう。そのとき私達は自分のやるべきこと、これからやらなければならないことに大きく目覚める。　そして当然、私達は転生を含めた自分の持っている宇宙的役目に、自ら気付き始める。

金銭のない社会は、基本は共生の生き方になる。今のようにやたら個人が目立つ社会ではなく、共生で面白さを皆で発見する生きかたである。また私達の子供に対し自信を持って接することが出来るし、子供達も生きることのなんたるかを自然に自覚できるようになる。こうなると、今までとはまるで生きる世界が変わる。これは地球の遙か遠い時代の人々が、身に付けていた生き方の基本である。退屈どころの話しではない。

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ガリレオのその後

ガリレオは天体の動きの発見から約400年近く経って、やっと冤罪は晴れたが、結局私達の生き方は大きく変わることはなかった。科学の分野には進歩があったが、それと同時に精神面が向上することはなかった。

ガリレオ事件は、私達のものの見方を変え、観点を変えるという精神的なものも含まれるはずであった。現代ではすでに、地球が他の惑星と同じように太陽の回りを地球が回っていることを、誰しも常識として認めているのに、それだけのことで終わっている。

次に来るべきは、では他の惑星の様子はどのようなものか？　ということになるのであるが、ガリレオが他の惑星との関係を明らかにしたにもかかわらず、その後、日時が経っても、他の惑星の様子を私達はほとんど知ってはいないし、知ろうともせず知らされてもいない（知る機会もあったが、為政者が私達にその真の情報を意識的に隠したので、大衆は強い関心を、その後持たなくなったのである）。

ガリレオの情報は、当時大きな衝撃が走ったであろう。特に社会的権威者にとっては大きかったに違いない。ガリレオの情報は本来、次につなげるものがあるはずであった。次の情報とは、他の惑星の真の情報がそれになる。

これでこそ、ガリレオの発見は大いに役に立ち、400年近く前の情報が本当に生かされる。この段階に私達がもし入ることが出来るなら、私達はガリレオのときのショックと、比べものにならない大きな衝撃がまた走るであろう。

つまり、ガリレオ事件は、私達の生き方そのものの変革を意味しており、地球と地球人を私達自身が客観的に見ること、また目で見るだけでなく、同時に私達人類が自分の立場を、宇宙的に見ることが出来るようになること、これがガリレオ事件から学ぶべきことなのであろう。視野の広がりが次に最も求められることになる。

私達地球人はそのときが来ても恐れることはない。元々私達は他の惑星人と同じ人類であり、何ら変わることはないからである。そのとき私達は太陽系以外でも通じる、人間の生き方、思いやり、やさしさ、謙虚さ、信念を持った生き方が、そのまま通じることをはっきりと知る。ただし、私達に広い視野を持つ余裕があるならである。

この生き方は、本来どの太陽系でも共通なようである。地球はごく普通の惑星であり、住んでいる動植物も人間も、他の惑星とさして変わるわけではない。ただ異なるのは、地球では住んでいる人間のわがままが強すぎて、もの分かりが悪いという点である。人間自体には変わりない。が生き方を変えると私達も何の遜色もなく、努力すれば宇宙の住人にそのままなれる。進歩した生き方は、私達のすぐそばに現実に存在する。それは私達自分の感覚で確かめられることを、他の惑星の人々も期待している。

いきなり他の惑星の生き方を習得するのは無理であろうから、ステップアップで事前に、少し慣らした方がいいかもしれない。見た目は他の惑星でも人や物もたいして変わらないが、その考え方の差、人間のテレパシー能力の差は、相当に大きいと思われる。直ぐには埋められない程の差があり、当面地球の生活の方がいいという感じを持つかもしれない。しかし大いに勉強になることは請け合いである。他の惑星を知ることで、私達地球でなぜこれほどもめ事やトラブルが多いのか、互いにこれ程きつい生活を、強いられるのかの基本が実によく理解できると思われる。これが多大な収穫になるであろう。

実は他の惑星に近い月の情報はすでに１９６９年に、私達地球人には少し知らされたことがある。他項でも述べているが、ＮＡＳＡのアポロ計画である。しかしある種の都合で、その殆どの情報は残念ながら公開されなかった。月は地球の衛星で、正確に「他の惑星」とはならないが、今私達が手にする他惑星の情報としては、距離は近いし地球の近隣であるので十分である。しかしそれすらも、私達は十分な情報を得ることが出来ないでいる。これは地球内では秘密情報が多くあり、それが容易には一般大衆には公開されていないこととよく似た都合で、同じように月や他の惑星の情報は、未だしばらくは公開されないだろう。公開されても相当に真実とは違ったもので公表されてるようである。この情報も本当はすっかり包み隠しなく、公表するのが手っ取り早いのであるが。既に半世紀ほどが過ぎているが、未だに月面情報は闇の中である。まともなものは殆ど公開されていない。情けないという感じ。この原因も明確であるが、この半世紀に政府側（アメリカ）は隠蔽情報をしこたま流したので、今さら皆ウソでしたといえない立場に、勝手に自分で追い込んでいる。宇宙を相手にして嘘は本来無いのであるが、そうしてしまったのである。同時にUFO情報も、もっと昔から（１９５０年頃から）同じ手合いで嘘をついてしまっているのであるが、これも併せて何時か清算をしなければならないことになっている。

地球は余りにも、隠し事が多すぎて、宇宙情報もこのように簡単には公表されることはない。当面は地球の隠蔽ぐせに付き合わなくてはならないが、本当のことは、いずれ表に出てくると思われるので、これを各人が感度良く、感じ入ることが出来るならそれで十分と思われる。隠してもこちらの感度を良くしてさえいれば、いずればれる。

心配するのは、政府のこの真実発表が遅れすぎて、地球人が勝手に奇妙な宇宙開発競争になっては拙いなという危惧である。地球人が他の惑星の実態を全く知らず、無防備に他の惑星に手を出し、止めどもなくやり始めることが一番心配している。地球人は今のままの精神状態で、これを始めるなら何が起きるかは、大方の予想はつく。ブレーキがかからない状態になることは明白である。地球にはトンデモナイ民族、グループが多数いることは既に判っているからである。無知で破廉恥、暴力的で、何を知らせても理解できない物欲主義者、これが地球は多すぎる。金さえ払えば文句はあるまい、相手を抑え込んだら勝ちだろう、というレベル。これは宇宙では全く通用しないのである。このことは本ＨＰでも繰り返し説明しているのが。そのお粗末さときたら。実に恥ずかしいことになりはしないかと心配である。

何処の政府も連携をとって、地球人が宇宙に対して経済戦争をいきなり仕掛けたりすることがないように、事前に手を打つ必要があるのではないでしょうか？　宇宙での地球レベルの資源獲得競争、経済競争は大変に不似合いで、これはあってはならないことです。絶対に止めるべきと考えます。理由はこのＨＰの記述全体がそれになります。今まで何の関心を示さなかった私達が、宇宙を目指したときに、最初にすべきことは、地球の低レベルの思想でいきなり宇宙を判断しないことです。すでに多くの宇宙人が住んでおり、私達地球人のことは既にはるか以前から、先刻承知であるからです。それも知らないで、いきなり節度のない資源開発、競争、紛争などもっての外です。最初に宇宙の実態を知るべきでしょう。私達地球人は余りにも他の惑星、宇宙を知らなさすぎます。この失態になることは、地球の今の精神レベルを考えると、あり得るということです。これは絶対に避けねばなりません、これ以前に生き方、生活の仕方を地球の私達は獲得すべきだと思われます。この方向に先に進めるべきと思います。間違いのない建設的な方向性を出せれば、他の惑星人も私達に協力してくれると思います。私達の行動に攻撃、破壊性が出るようであるから、彼らの協力を貰うことは難しくなると思います。

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歴史と真実のありか

地球の歴史の事実は、今の私達自身では再現できない。現代、近代もそうであろうが、古代や超古代と言われる歴史は特にそうである。なぜだろう？　一つには過去の歴史は、そのまま明らかに出来ない事情がある。特に私達人間の歴史は、決して自然に決まるのではなく、ほとんど人間同士の壮絶な戦争や紛争時の策略の結果で決まっている。良きものは残らない。現代の歴史もこの状態が続いており、昔とさして違わない。深層は表に出せないし、出せない理由が厳然としてある。今は情報公開の流れはあるが、一方では秘匿が進んでおり、実際には肝心なものは殆ど公開されていない。完全公開すると、今までの馴れ合いでは、いよいよ何も出来なくなるからである。そもそも私達は相手に情報を公開せよ、と要求すること自体が幼い。公開できないのが、今の社会の本質であるからである。本当に公開をすべきは、私達各人のカラクリになるのであるが。従って歴史書には、公にできる都合のいいことしか出てこない。そのため過去はいよいよ再現するのが困難となる。自分が死んだ後にしてくれという類いのものになる。

このように私達の歴史は、その時代の都合で作られる。表の真実（時の権威、学者が造る）とはまったく別物である。では後世の者が歴史を知るのに、過去の歴史書をみて何を学ぶのであろうか。そのまま読むのではなく、当時、生きていた人々の都合を考えならが、変形した記録を丁寧に元に戻すしかない。そうすると真実らしいことが少しは出てくると思われる。しかしそこまで苦労をして、この歴史を知る価値があるだろうか、ということにもなる。私達の歴史は努力して知るだけの意味が本当にあるかと問われる。動機の質そのものが、現代とそれほど進歩していないことは推測できる。それが解っているなら、私達の過去の歴史を長年にわたりほじくり調べたところで、価値ある知恵を得ることは、まず無理と言われてもしかたがない。ましてや歴史は各人の中にすでに記憶があり、知ろうと思えば再現できる機能が私達内部にあるならなおさらである（記憶の書）。

情報公開を要求するのは、なぜだろう？　私達は互いに相手を外部の敵として攻めようとするが、一方で自分のことは個人情報の秘匿、とか言い張って権利を主張しながら公開しようとはしない。一方的な要求である。つまり自己保存や攻撃の手段として、規則を盾に相手の公開を迫る。相手を破壊するのも一つの目的であり、実は公開を要求することは、建設的な目的とは関係がないものが多い。攻撃する本人もそのカラクリに気付いていない。互いに信頼があればこんな法律なんて最初から要らない。それを追及するのが先である。

私達は何をやろうにも、自分の動機の分しか知ることが出来ない。相手に何かを要求するときに、その代わりを何かするというのではない。すると相手を疑うことや破壊目的しかなくなってくる。ようするに相手と共生する能力がないため、うらやんだり、目障りと思ったりしているだけのことになる。情報公開を如何に要求しても、ただそれがけのことであり、得るものは互いに何もない。相変わらずサクバクとし、建設的なものは最初からどこにも出てこない。生き方の基本や、自分自身のカラクリに、一切手をつけず知らない振りをして、何でも権利と称して回りに要求するのは、実に短絡した行動である。

では真実はどこにある？　歴史の記述は実は私達の中にある。それを引き出すのは私達自身であり、どこかの遺跡や遺稿、古文献の中だけに隠されているのではない。また秘匿された中に満足するものがすべてあるわけではない。

このことは、私達が自分の人生を、今の一生でおしまいと感じていることによく似ている。私達が自分の本体（魂）が長い歴史を持って連続（転生）しているものの、記憶が絶たれているが、それでも各人の中にあることを忘れているのであり、私達は自分の地球人、惑星人としてのその記憶を思い出せないでいる状態。

同時に私達は、地球の歴史をその都度、捨ててしまっているのである。実は思い出したくないと言うのが本音であり、暴きたくないのが深層である。その証拠に、私達地球の歴史書は、まともなものは一つも見あたらない。みな辻褄が合わずつながらない。個人が苦労をしてある歴史を解明してもそれだけのことになってしまう。　例えば日本では「日本書記」がある。この歴史書は穴だらけで、結局歴史書には全くなっていないようである。隠すところを全てかくし、歴史書らしく形を整えたが、トンチンカンな書物となってしまった。真の歴史書から見ると、可笑しくて読めたものではなくなる。これは極論であるが、私達の書物はこれを権威付けで体面を保っている。歴史書は事実と合うはずがないのである。すべて自らの手で（為政者）真実の歴史を、その都度抹殺してきたからである。　どうしてか？　日本では日本書記以前の立派な歴史が相当長くあったのだが、日本書記の編纂時点で旧い文献は完全に焚書（ふんしょ）されてしまっている。歴史はなかったと今も結論付けされ、神話の形でこれを消去している。実に馬鹿げた結論である。真実は全く異なる。これなら最初から歴史書はない方がよい。

見たくもないことを、私達自身が実行してきたのであるからである。まさに抹殺したい過去の歴史なのである。そこで私達は歴史の真実をあっさり捨てた。同時に都合の悪いものは、時の勝者が勝手にすべて改ざんしたのである。個人レベルでも同じことをした。後世になって、それを取り出しても理解できないし、辻褄が合わないことになる。真摯な歴史家は、散逸した資料からそれを何とか紐解こうとして苦労をする。膨大な苦労である。

そして苦労をしてひもといた結果は、さして今と違わない内実がやっと解る。その深層は何も進歩していないということ、あるいは昔が今より少しましだったという程度の結果となる。現在の私達の生活手段を見るなら、このことが理解できる。毎日がお互いの駆け引きに明け暮れて、情報公開どころではない。この事情は個人だけではなく、種々の団体、集団でも同じことである。規模に関係なく、秘密の度合いに関係なく行われている。それでも表側だけは格好を付けて綺麗にしてある。私達の基本の生き方、考え方を変えない限り、このスタイルは変わらないだろう。

私達が歴史の中で真実を知ろうとするなら、私達自身が知恵ある生活、思想を持つことで、その歴史は明らかになるだろう。しかし今までのように知恵のない生活をお互い続けるならば、その歴史は見る価値のないものになり、その上必ずといっていいほど、その時の権力で好きに改ざんされてしまい、何が本当なのか解らないまま　「正統派の立派な歴史書」　だけが残されることになる。肝心な資料は隠されてしまい、表には一切出なくなる。

戦争の凄まじさは言うにいえない中身である。体験者はこれを正しく伝える気にもなれない。これが私達の生き様である。実態は知らないし知らされない。マスコミは食らい付いてそれを暴こうとするが、真相は暴くものではないことを、記者が知るまでには相当時間がかかる。

本来、歴史は隠される必要はないし、改ざんもする必要は何処にもないのである。が、このように私達の歴史の真実は今は見えないようにしてあり、私達の内では本当の中身はむしろ、見ない方が今は幸せである。あまりにもむごたらしいので、根掘り葉掘りほじくってまで、見る価値はないという意味である。ましてや地球の正統な歴史を、美化した中だけで学ぼうとするなら、歴史から学ぶものはそれこそ何もない。本当にその全てを知るときは、私達が準備できたときであり別の機会がいずれある。　本当の歴史書は無くされることはなく、きちんと整理され残されているようである。これは書籍や、今の電子データなどではない。　「宇宙の記憶」というものがあって決して無くならないもののようである。地球ではまだ誰も見たものがいないようであるが、私達が進歩したその暁はそれが見れるかもしれない。本来、宇宙の記憶はなくならないのが原則のようである。私達は隠せると思っても、いずれ全てが明らかにされることは間違いない。このように真相を知るには確実なこの別の方法がある。しかし私達が真にやるべきは、このような暴きそのものではなく、私達自身が生き方を自体を、その前に変化させることが最重要である。こちらの方を私達には優先にしたい。真の過去を知るのはその後でもよい。そのとき歴史は自ずと正しいものに入れ替わると思われるから。

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価値観の違い

価値の判断は様々である。商売上で判断するもの、政治上で判断するもの、法律上の価値判断、思想上での価値判断、趣味の中での判断など、多種である。これは当然、動機そのものが最もその中心になる。深層動機を含め私達は無意識にそのように判断する。

これらの判断の中で、特別な方法による判断がある。例えば、如何に無私の心で奉仕できるかの判断がある。これは普通私達が行っている判断、自分のため、自分の家族のため、自分の会社のため、自国のため　という判断の全く逆である。つまり他人のため、不特定の社会のためという動機である。普通はこの動機は、おめでたい行動で、ご苦労なことであると評価される。自分のことはさておいて、他人のことばかりを世話しているので、気が狂ったのではないかと疑われる。それこそ自己満足であり、何のためにもならないと。これを見て他人事ながら、腹を立てる人も出てくる。馬鹿ではないかと。今までの自分の価値観が、頭から否定されるような気にされるから、腹が立つのであろう。

しかしこれも立派な一つの価値判断である。むしろ逆にこの価値で、人々の行動をみると意外に人の行動原理そのものや、その動機の中身がよく見えるものである。つまり何が肝心なのか、相手の行動の深層がよく見える。隠れた真の動機も読める。錯綜する価値観の中で、何が真に重要なものなのかの、人まねでない自分の判断が出るようになる。

自分の判断の中に、自分の側、つまり利己的理由が存在する限り、どうしても最後は我田引水となる。それを一切払拭して、私達が無私の行動をすることは出来難いが、本来の人間の行動そのものであり、自分をえこひいきしない、公正な判断ができる元になると思われる。得難い行動が敢然と出来ることは、この価値は実は大きなものになる。私達がよく言う、「他人から誉められるような立派なことをしよう」　というのではなく、当たり前で人間本来のことをするということになる。採算を無視して、「目立たないことを敢然と行う」ことになる。

逆に自分の都合だけを主張し述べることは、この点、その価値は小さなものに見えてくるのである。如何に自分が正しいか、如何に自分に正当性があるか、優先権があるか、法律上の自分の権利が如何にあるか、など私達は限りない自己主張をする。今まで勉強してきた自称、高度な教育知識や道具をフル稼働して、申し述べるのである。これは正しいことだと私達は言い張る。果たしてそうか？

この主張は自分が精神的に、貧弱な行動をとっていることに気づかせることはない。本人が最も小さな価値しかないことを知らないのである。自己主張を如何にするかに、ふけっているので本人は何も気づかない。しかしよく見ると、自分のわがままを何処まで通すのか、何処まで強引かということになる。そこで価値の大きさが決まっている。私達は自分の身のまわりにくっ付けた知識や身なり、自己主張で、自分の内幕を隠せるので、回りから本心がなかなか掴めないように細工がなされている。時代も社会全体もこのことに、気付かない場合が多い。むしろこの生き方を賞賛するのである。また個人情報保護などの動きもそうである。隠しても本来神様は何でも見ているのに。

これを一旦、共生の無私の価値で考えると、みなこの利己的主張の重要性が小さくなってしまうだろう。いくら立派で理知的な知識で着飾っても、立派な法律論や、論理性、正当性を主張しようとも、それは単なる利己的主張の内側に過ぎないことが、ばれてしまうからである。共生の基本が、理解できていないことからくるもので、結局自分や、自分の身内の仲間だけの世話を、一生懸命やっているだけになる。これだけのことなら、その動機そのものは、わがままな三歳児でも出来ることである。宇宙からみると浅知恵にしかならない。チンケな価値観である。

これらの摂理は、私達の中では知識人と言われる人々や有名人、著名人ほど、理解しようとせず、無関心である。知識人は知識だけに頼ってきており、著名人は機転が利いて、人よりその意見は抜きんでているが、実は回りに真の知恵を知ろうとしない人が多いからである。競争社会ではこれは十分通じるやり方であるから、彼らはその場では恥はかかない。しかし本当の知恵ある人は、最初から華々しい知識のお披露目や、体験談、立派な演説、こざかしい駆け引きは決してやらないし、群れて行動することもない。一切そのようなことには頼らなくて十分なのである。ただ誰しもが、対等に尊敬されることを考えているのである。この考え方の中では、競争社会での薄っぺらな価値観は全く通用しない。

この場合の価値観の判断は、いかに自分を抜きにして、回りに貢献できるかというその一点にある。まず自分は捨ておいて行う行動である。自分が回りに出来る行動を無心に行うこと、これ尽きるのである。地球では全くはやらない行動である。しかし、逆転の発想とはこのようなことになる。地球では全くはやらない行動を強いてやる。地球では余りにも、争いや、競争を激しくやり通した。平和であっても、戦争の代わりにスポーとを多くの人々が馴染んだ。このスポーツも実は戦争と全く同じもの（代理戦争）である。心理的には、相手をやさしく扱い、譲ることはしない。負けるからである。最後は勝つためにフェイントをかけ、相手を騙すことにもっぱら専念する。全てスポーとは平和ではないのである。スポーツも精神的に最後はくたびれてしまう。精神の安寧なんてありはしない。優勝したら優勝癖がでて何時までも優勝したい。しつこいのである。

私達は日頃、精神的にどのような生活をしているのか。金銭生活に追われ、どうして明日の糧を得るのかの思案を常にしている。金に裕福な人は、明日も同様に裕福に生活できるように思案している。誰しも気が少しも抜けないのである。常にストレスを感じており、例外がない。本来、私達人間も、他の生き物のように。平安の中で生活をしたいのは山々である。しかし現実はそれが全く出来ない。これが地球人の本当の悩みである。そして富の偏在にも自分たちで薄々気付いている。平等ではないのである。そしてそれを否定しながら賞賛をしているキチガイのような生き物。

これは解決できる。幾らでも解決する方策は見つかる。まず、私達は価値観もそうであるが、あまりにも物事に一方的に執着過ぎる。顔を上に挙げて、周りを見直す機会が全くなく、今の生活方法をこれしかないと、信じ込んでいることが、今の状態を自ら生んでいる。私達だけ、地球人だけでは、恐らくいつまでも解決策は見つからないだろう。自滅の状態である。真に外部から、その意見を取り入れないと、解決法は見つからない。

一番いいのは。他の惑星の意見を素直に聞くということが、最も私達に相応しい。これ以外に解決法はない。これも一方的と、思われるかもしれないが、この地球の状態を把握し、良く知っている先輩、そして解決法を自らも体験している、彼らの実績、これ等皆が私達に最適なのである。またこの情報も既に提示されている。ならば、私達はそれを手にするのは、当然であると思われる。その情報は誰でも見ることが出来るし、知ることが出来る。一度試したらいい。彼ら他の惑星の人々は　”お化け”　じゃないから。　彼らとは話も私達に殆ど通じるし、私達と全く同じ人類である。しかしその代わり、私達の方では、ある努力がいる。ぼんやり待っていては、何も起こらない。私達の周りには多くの偽情報が満載されているので、真実を見抜く素養がいる。今迄のような鈍感なままでは何も気付かないし、彼らは私達を相手にしない。簡単に見分けられないよう、地球では慎重に本物は見えないように、隠してある。探すのは、それぞれの自分である。他人はやってくれない。これが宇宙の法則になる。ぼんやりしていては何もにも見つからないし、解決は出来ない。

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何のために生きるのか

なぜ人は生きるだろう？　このような問いかけは、あまりしなくなった。教える家庭もない。学校でも先生はそれに対して、自信を全く持って教えられない。他に教えられる適当な人もいない。これは強いて問わないことになっている。私達はいつの頃からか、気にもしなくなりすっかり忘れてしまった。目の前の目新しいもの、興味を引くものを追っかけるのに、私達はただ忙しいのである。

そして、如何に敵に勝つのか、如何に他人より旨く立ち回れるか、如何に相手を言い負かすが、如何に言い逃れるか、そして如何に生き残れるのか、如何に長生きできるかの議論は止むことがない。日夜これらのための、深い研究が熱心に行なわれている。長生きなどは大流行であるが、何のために人が生きるかの議論は一切しない。おかしなくらいこれに無関心で無言である。最も大切なテーマであるはずなのに。誰もこの”生きる目的は何”を言い出せない。

私達が、本当は今のように、がむしゃらに生きる必要がないということが理解できるなら、互いに今の生き方は、もてはやされることはないだろう。今より効率よく有意義な、別の生き方が選べるからである。そうするためには、共生の生活を身につけるのが早道である。その共生の中身そのものは、解ってしまえば実に簡単である。この方が生きる価値を、はるかに多くを誰でも見つけることが出来るだろう。

深層が少し理解できるなら、狂ったみたいに私達は頑張る必要はない。頑張るのは何のためにそうするのか？　頑張るのはよいが、ひたすら自分だけのための頑張りは、結局住んでいる人々をサクバクとしてしまい、無味乾燥になってしまう。確かにこの努力は一部の者の自己満足感やプライド、自負心、向上心は保てるが、それだけのことに過ぎない。私達は自己流の文字学問や、知識学問を駆使しすぎるために、迷って本当の目的が見えなくなっているのである。そしてこの間に、自分で迷路をやたらと作りすぎた。私達が作り上げた経済システムや権利主張、法律社会は更に生き方をややこしくしてきた。基本を押さえることを一切しないまま、結局その場限りの付け焼き刃方式なので、これからもこの基本が改善されることはないだろう。私達は枝葉から始めているのである。幹からではない。そのため末梢のことはシツコク追及するが、本論は何も触れない。そのため何のために生きるのかに全く関心がない。枝葉の議論しか出てこない。

結局、幸せが一部に偏るだけで、共生は少しも実現できない。真の大人なら共生に直接有効な行動をとった方がいい。共生の方法がもし私達に理解できるものなら、明確にしてそれを決断をし、考え方をそちらに変える方が、知恵あるやり方である。

生きる目的は意外に簡単である。要は歌の文句のようであるが　「相手の笑顔を見たいから」　ということでもよい。決して自分の勝ち誇った笑顔というものではない。自分の特長を生かして、無私の気持ちで他人に役に立つこと、それで相手の笑顔が返ってくるという簡単なことに尽きる。駆け引きなく相手を思いやるこの生き方の基本は、昔も今も変わらない。これからも永久に変わらないだろう。他にいくつも表現があるかもしれないが、このことはどの国でも、いつの時代でも、通じるものである。生きる基本は意外に簡単であると、決心するのがよい。考えすぎないのがよい結果が出る。これは子供でも解るので、難しい人生論、哲学、屁理屈は最初から何も要らないということになる。赤ん坊や、子供、大人がすぐに理解できる考え方、これが最も正しい。子供にとっては、親に育まれ、その親の笑顔を見たいというものでよい。０歳の子供でも理解できるやりかた、これが正しい。

私達が勘違いしがちなように、学問、宗教、哲学というこむずかしい迷路の中では、これほど解りやすいものは探し出せない。その証拠に偉大なる大自然は、最初から苦もなくそのように行動しているからである。その力は私達のあらゆる迷いを吹き飛ばしてくれる。人間の笑顔と親和の念は、それと同じものである。すでに私達の中や大自然の中に、元から備わっているものである。自然を見て感動するのは、私達がこのことで共振するからである。

この笑顔は、共生の生き方そのものである。自分勝手なものではなく、各人がそれぞれの特技を生かし、無私で周りに貢献できるという生き方である。私達がこのとき無私の活動を行うことは、そのまま社会から逆に奉仕を、自動的に受け取っていることに気づく。例外なく各人がはまり役で、その役を果たすことであり、自分勝手に頑張るのではないことを理解出来る。また自然の中で生きることや、共生の本来の意味が同時に解るようになる。そしてこれまで人間が自然から見て、分離した生き方をしていたことに気づくようになり、同時に私達自身からは、何のために生きるのか？　の質問も自然と無くなっているだろう。

現代では私達の周りでは、やたら長く生きることを目的とした宣伝がなされ騒いでいる。　が、ただそれだけではあまり意味がない。それは真の目的が判っていない、長生きのモンスターになるだけである。これでは何の魅力もない。長生きそのものは、それ程魅力や意味はないのである。人は誰でも生まれ変わることを知っているならなおさらである。問題は生きる意味を感得することである。それさえできれば、私達は生きる活力を十分に得られる。そのとき私達は何のために生きるのか、という疑問は自然に無くなるだろう。基本は誰も疎外感を味あわないこと。そして各人が自分の得意の仕事に、嬉々として取り組めること。これに尽きる。私達は子供も大人も、自分の好きな仕事の役目を果たすことには、一番安心するのである。このためには各人が喜んでこれに集中できるよう、自分の環境を自ら整える必要がある。そのために私達の考え方は、基本の基本に戻るしかない。数千年前あるいはそれ以前から、私達はこの基本を、どこかに置き忘れてきているのである。これを先に取り戻さなければ、この生きかたには戻せない。これは宇宙の法則である。私達にはこの基本の生きかたが、まだそれなりに残っているので、自分で掘り起こせばいい。これを優先させればいい。

もう一つ私達に必要なことは、私達の生まれ変わりである。これは本当は簡単に聞き捨てならないことなのであるが、人間は確実に生まれ変わる。他の生き物とは異なる、この転生のカラクリは、確実に私達は知っておくことが必要である。うわさ話ではなく、私達は死んだら他の生命体（人間）に生まれ変わる。他の赤ん坊にである。原則、人は人に生まれ変わる。そして地球だけでなく、他の惑星を含めた広範囲で生まれ変わる。最初から地球を含む宇宙は、そのために用意されているのである。近年、私達はこのことを全く知らずに、地球だけが自分の生きる惑星と、信じ込んでいたのであるが（進化論等の影響）、そうではなく、私達の生命は最初から宇宙的に出来ており、死ぬのは新しい生命を得ることで転生をすることになる。そして転生により多くの経験をして、生まれ変わるというのが私達の真相のようである。　人間は日々多くの生命が生まれたり、死んだりしているが、宇宙からみると普通のことである。地球では死ぬことが、大変なことのように騒がれるが。　

このように自分を含めた生命を考えると、そもそも生きることの考え方が、今までとは全く異なったものになる。実はこの考え方が、宇宙から見ると、正しい。地球では長く、転生の考え方を正しく把握することがなかった。そしてこの考えを今迄地球で請け負ったのが、宗教界などであった。しかし宗教界は、人間の死の実態をはっきりを教えることはしなかった。宗教の威厳が成り立たないからである。何でもない死を大げさにし、宗教儀式の中に”死”を取り込んだのである。これで私達大衆は、死がいよいよ判らなくなった。本当は簡単な現象なのに。死は新生児が生まれることの裏返しである。生まれる子の誕生は皆喜ぶものであるが、同様に死は新しい生命に生まれ変わるのであるから、本来、皆で喜ぶべきべきものになるはずである。別項でも死については記しているが、死は私達人間の能力の一つであり、新しい体験をする機会を与えられたことになる。混乱し、苦しんで自殺した人生も同様に生まれ変わるが、これはまず苦しんで死なないように、最初に自分自身が工夫をすべきである。自分で更にその過去世から、取り入れた人生であるので、他人はそこに手出しができないからである。

転生を知ると、私達は生き方が複合的になり、自分の生き方や他人の生き方を含め、多くの見方を知るようになる。私達が真の大人になれる、基本の土台を作ってくれるものなのである。惑星は地球だけではないこと、この認識だけで私達は相当に進歩する。今まで地球だけでの考え方が、閉じ込められていたものが、これで明確に宇宙的になるからある。他の惑星は地球と同じように、人類を日々育んでおり、人類の多くの「館」となっていることを明確に知ることになる。この転生の感じを、他の惑星を含めて各人が獲得できるようになると、何のために生きるのかということにも、明確にその答えが全く変わってくると思われる。自分で生きる目的を感じることが出来るようになる。

私達地球では、死んだらどうなる、などの疑問を持ったまま、生きる目的も知らないままであるが、このように明確な自分の立ち位置が判ると、迷わなくなる。迷うのがばかばかしくなるはずである。そのような迷いは、元から要らなかったのである（自殺については別項も参照）。先行のない人生は元から無いのであって、困るようなら、自ら生き方を自ら変えるしかない。死ぬくらいなら、もっと自分の今の居場所、考え方を、自ら変えるのが一番である。そして人間は明確に生まれ変わることを、知るのはこのように非常に大切なことになる。そして世に言われるように、”人生は一回きり”　という迷信を早く止めるべきである。人生は何度でもある。他の惑星を含めて、私達は多くの経験をするようになっている。その住む惑星や住処を決めるのは、今の自分の生活態度そのもので決まる。他人がそれをしてくれるのではない。ここまで判ると、後は自分で生き方の開拓が出来る。そして生きる責任は、自分側にあることもしっかり自認できる。迷いはその時点でなくなるだろう。何のために人は生きるかが、少し判ってくると思われる。今迄の地球の情報（死や惑星についてなど）は捨ててしまってよい。役に立たないから。　宇宙や人間は、実は元から楽しく出来ているのである。

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転生が必要な理由

私達には，転生はにわかに信じがたい。宗教の中ですでに知識として知っているなら、それほど抵抗はないかもしれないが。私達は死んだらどうなるのだろうか？　これも生きる意味と同様に、私達の回りでは真剣にとりあげられることはない。死んだらそれっきりというような、何となくの説明も多い。一回きりの人生だから一生賢明に生きるのがいい、という意見は数多くある。心霊的に捉えて霊界があるとする説明もある。また医学の面でも死とは何かがかねてから問題になっているが、結論は出せないでいる。確かにこの問いは強制されてはいないが、その答え方が私達の日常生活に、とてつもなく大きな影響を実は与えている。では死に対しどのように考え、感じたらいいのだろうか？　

自然の生きものは常に生まれ変わり、転生に似たことを行っている。木々は年々新しい実を付ける。その実は次の新しい生命の始まりのもとであり、生まれ変わりの一つの形と思われる。これは木の身体である樹体や葉っぱのことである。しかし木にはもう一つ生命力がある。これが本当の生命の根源である。つまり木として生きようとする不可視の力である。現在では生命体のプログラムは、遺伝子というものがあって、それがある部分を請け負っているというところまで解っている。しかしそれは生命体を視覚的に部品を分解したまでのことである。ではそのプログラム自体を作った本体は誰だろうということになる。そして木として生きようとしてるものは何か？　細胞の驚異的構造は、依然として目に見えない力、私達を超えた知恵がある。その知恵の根源が樹木の本体のようである。この根源は、単に目に見える物質を切り刻んで分解すれば理解できるものではない。不可視の知恵ある力、コントロールする意思、パワーであり目で見ることは出来ないことしか私達には即理解できていない。その根源の力は、樹木が朽ちても継続するものであり、それが日頃考えあぐねている、私達人間自身ではないこともハッキリしている。しかしその木の生命力は、私達人間の生命力と最初から共存しているもののようである。分離していない。

このように私達の肉体の仕組みは実は殆ど、植物体と同じである。遺伝子も同様である。では人間の転生とは何であろう？　肉体は遺伝的につながっていく。しかし私達の生きた記憶や、生命力、パワーそのものはどうなるのだろう？

これは生きる意味を考えたときのように、扱うのが正しいようである。自然は助け合いという基本を貫いている。そして人間も同様であることは、自分の肉体の細胞を見ると自然に解るものである。ありがたいことに私達の細胞は樹木や動物の細胞と同じ造りになっている。樹木と同じように私達も細胞レベルでは生まれ変わるのである。しかし樹木と違うのは、人間は　”自由意志”　と　”魂”　の二つのもの　を持っており、かつ個性を持った生きものとして、記憶を持ち運ぶという点である。これは無駄な機能ではないと思われる。その意味は人は共生の中で生きていく、これは人間に必須のもののようである。人間以外は個体が死んでその記憶を、私達と同じような内容で持ち越すものではないようであるが、人間はそれを独自のやり方で行うということである。私達が樹木や動物と全く同じ機能であれば、私達人間の存在理由は何もない。これが言えるのは、万物は無駄に一つも造られていないという感じからくるものである。すると人間は何か特別な存在理由があるのではないか？

では私達が転生する、つまり今の肉体の死で、また新しい次の肉体を得て生活を始めるということは言えるのか。人間だけは神を知る能力のある、特別な役目があるように見える。他の生命とは全く異なる生き物。

人間は生きているあいだ、個体として多くの体験を積むが、それを一切無駄にしてそれで終わり、ということにはなっていないように考えられる。自然は一切無駄をしない。これは自然を真摯に見ると明確なものであり、私達が横着では、それが全く見えないのであるが。私達が無駄と見えるのは、私達の不注意に過ぎない。調べるほどにすべて意味がある。身体の構造でもそうであるように、不都合な部分はただの一つもない。人間自身の行動やその記録も実質はそうなると思われる。

私達人間の体験の記憶も、無駄がないといえるであろう。ならば私達の一生の体験は、必ず次の体験につながるはずである。この不可視の生命（人間の本体）は連続していく。そうでないと私達を含めた生命体験は、常に無駄をしているということになるからである。記憶と英知は私達の生命エネルギーと同じように不可視の部分である。細胞や遺伝子のように見えるものではない。不可視のものは無くなるのではなく、目に見えるものの原因そのものである。可視の部分の生まれ変わりと同様に、不可視の部分も同様に同じ事がなされる。そして樹木も人間と同じ動機で創られており、分離のない一体生命と考えられる。このように考えた方が、最も合理的である。この中での植物や動物、そして私達人間と共生することが、宇宙のアイディアそのものに違いない。継続は全ての基本である。断絶は私達人間が自分の都合で勝手に作り出した物語であり、宇宙の中で勝手に断絶するものは何もないと考えられる。

私達は可視のものにだけに、今まで大変にこだわってきたが、不可視の研究を真剣にしてこなかった。目に見えるものの証明だけにこだわったのである。証拠を見せろと。しかし可視のものは不可視が原因であり、これがなくては説明にはならない。私達の本体である裏側の自分（魂、本体）は、同時に私達の自由意志を使って、表側の表現をする。この部分はどちらも不可視のものである。不可視の部分は私達を、後ろから支えている本体であるので、肉体の死と当時に死滅してその体験が消滅することはない。そのような無駄を自然はしない。人間も同じ。私達の自由意志がそれを知ろうが知るまいが、私達の本体は転生をして明確に体験をつなげるのである。

これが自然から見た人間の転生の理由である。不可視のもの（魂）が私達を継続させるということ。ただし樹木などの植物は、私達と同じような転生は必要がない。人間とは少し異なった転生の方法のようであるが、人間が体験記憶をつないで次の体験につなげるのは、私達人間自身の宇宙的役目である。これは自然の中に生きる、生きもののそれぞれの役目の一つであるのではないか。生きものの上下関係ではなく、生きもの全体の共生の役目があるということになる。すると私達人間は自分の役目を知って、転生を自覚することが大切となる。ここで私達の中で記憶断絶すると、生命の継続を知らない生活になる。これが今までの私達地球人の生活態度である。そこで私達は人生は一回きりというようになった。

人間は転生するのか？　の証拠そのものを、今までのように物質的に求めてもあまり意味がない。将来は明確な物質的証明が出来るかもしれないが、今はまだ私達には出来ない。先に各人が不可視の部分の本体を自認すること、感じることが肝心となる。理解することは、物質的にその仕組みを理解することと、存在理由そのものを理解する方法があるが、転生を理解することは、主に後者になる。

生きる意味について従来の「科学的」な証拠固めをいくら行っても、証明できない（物にこだわるから）。また同時に人体を切り刻んでも生命、魂は見えない。いくら細胞や遺伝子を分割しても、生命はどこにも見えないのはその意味である。私達の脳の中をいくら探しても、肝心の記憶や自由意志、魂の本体は、目でそのありかを確認することは出来ない相談である。理解の方法を物質的なものから、不可視のものや、理由そのものの理解に転換する必要がある。これは物質的な知識の理解と、感じそのものからくる理解を融合させる大人の知恵がいる。つまり「解った」という理解である。人は解ると生き方が大きく変化する。特に宇宙的な理解の効果はさらに大きくなる。そのとき私達は肉体を超えた、自分の本来の記憶の確かさを知る。この理解の仕方は、子供でも出来る方法なのである。今後は、私達も本体の魂を、ある種のエネルギー的なもので、数値的、視覚的に存在確認が出来る時代が来るだろう。

私達はその惑星で一定の体験を積み、連続して記憶を積む。これは無駄ではない。この記憶を肉体の死という機会に、その本体は次の新しい肉体へと移動（瞬間）する。今までの肉体細胞はその惑星の土に戻り、原子分子の体験として残る。人間の体験記憶と意識の本体の方は、今までの場所（今いる惑星）から飛び越えて移動し、他の惑星などの他の新しい肉体へ移る。このカラクリは私達が最も理解しにくいところであるが、私達の転生そのものであり、地球人は自覚はしていないが、誰しも持っている普通の能力のようである。だから惑星はこの地球だけでなく、多くの住屋が用意されているものである。夢物語で宇宙を見ても理解は全く出来ないが、現実的に見るということは、このようなやり方であり、このことから他の惑星人がいることは、当然という理解がここで出来るようになる。同時に自分自身の転生が現実的となる。　ではその不可視の私達の本体部分はどのようなものか。それはある種のエネルギーであり今の私達の科学では検出不可能であるもの。そして人間にとっては必須のもの。

昔、私達は電波を知らなかった。今では無数にその電波を使って意思伝達をしている。見えなくてもある種のエネルギーを常識的に使っている。同じような不可視のエネルギーの形態様式は、宇宙ではまだ他にもあると思われる。私達の魂である不可視のエネルギーはこれと同じである。今は知らないだけであるが、この魂のネルギーは確実に存在する。　そしてこのような証明が無くても、私達の身の回りでは数は少ないが、ある程度過去の体験、記憶を思い出せる人は確実にいる（過去世を知っている人）。ただ公然と言わないだけである。転生は本来私達にとって必須で不可欠のものなのである。

人が転生することが理解できると、先ほどのように、太陽系を含め多数の惑星が存在することが、逆に解るようになる。同時にその惑星に多くの人類がいることも当然という説明が、少しもおかしくはなくなる。逆にそうでないと辻褄が合わなくなってくる。　すると、地球内で説明がなされるのは、他の惑星に本当に生き物がいるかとか、化け物がいるかという空想物語りは、最初からないという説明がここで明確になってくる。今迄私達には他の惑星の情報が、曖昧でいい加減の説明が多かったのであるが、私達の転生を含めて考えると、真実は相当に違うものだということが理解できる。地球は本当の情報が極めて少なく、地球内でもそうであるが、今迄地球外のことも真実は殆ど示されていない。同時に私達地球人の実態も、他の惑星の情報も、肝心なこの生まれ変わりの、大切な情報自体も明らかにされてこなかった。ツンボ桟敷の状態が地球では長期間続いてきた。

このことが皆に常識的に理解出来るようになると、私達の多くのトラブルを回避できることが予想できる。地球での無駄な競争、戦争ごときは早晩はやらなくなることが予想され、恐らく子供たちが一番に、宇宙のカラクリを理解できると思われる。いつまでも訳の分からない、頑固で理解しない大人はそのままほっておくのがよい。私達人間は、実に楽しい生き物であるが、自分の転生や他の惑星の人達のことを知ると、更に楽しくなると予想される。人間の転生と、地球を含めた惑星の存在は、セットになっており、人間の活動の基本になっている。単に気まぐれで、宇宙の中に人間や惑星が沢山あるのではない。この仕組み、知識を早く私達も身に着ける必要がある。必須である。他の惑星は地球を含め、お互いが助け合うためにあると、彼ら（他の惑星人）ははっきりと説明している。多くの惑星の存在理由が明確に示されたのである。ガリレオは地球天体の様子を指したのであるが、今はその天体が人類の共通の住屋であることが、示されようとしている。惑星の住屋は多くが存在しており、みな無駄はないということ。今は地球では　「金星、木星などは生命の生存には不適である」　と公に公言されているが、実際はそのようなことは全く無く、地球とほぼ同じとみていい。同じ生活空間として神は遙か昔からこれら多くの惑星を創造している。他の太陽系も同じ。私達はそのことを余りに知らなさ過ぎた。というよりこの肝心な情報を一般大衆に知らせなかった、教えなかったのである。　

今まで地球では、この単純な事実(人間の存在と惑星の関係)を、為政者側は長くひた隠しにしてきたようである。そのため、多くの地球の人々が必要のない争い、戦争、もめ事、金銭の争い、などをだらだらと長くしてきた、或いはさせられてきたというのが、本当の原因のようである。私達誰しもがこの宇宙のことを常識のように知るなら、争いでくたびれた人々は、自分の置かれた本当の位置を知るとで、生き方そのものを自ら変えられると思われる。この事実を隠してきたのは一方的に為政者側と言ったが、実はそうでもなく、大概の為政者自身もその実態は、何も知らないのが普通である。この地球側で、大昔からここまで本当のことを知った者達がいるのは確かであるが、誰なのかは、ここではではあまり詳しいことは述べないことにする。

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未確認飛行物体と宇宙旅行

地球では、未確認飛行物体（UFO）が１９５０年頃から騒がれ始めた。しばらくピークがあって、その後下火になり、今はさして騒がなくなった。当時は２０世紀最大のミステリーであると言われていた。では２１世紀になってそのミステリーはどうなったか。残念ながらミステリーはそのままである。解明できないまま、現在に至っている。では今世紀もそのまま、最大のミステリーになったままであろうか？そうではない。私達は殆ど忘れてしまっている。解明できないし、情報内容がマスコミや文献で見ても、おどろおどろしいものばかりで、殆ど真面目なものは皆無だった。騒いでいる本人達だけが真剣であるが、心霊的なものに関わるものや、興味半分、面白半分にしかならないものなども多く、これにかまけていても何のメリットもないというのが、実生活からの人々の感想になる。

丁度、ガリレオ事件と同じような扱われ方かもしれない。地動説が正しくても、結局、目の前の生活はなにも変わらない。日々その日の生活がせっぱ詰まっている大衆にとっては、惑星のことなどそれ自体はどうでもよかったといえる。

ガリレオ情報は、今に至っても真に有効利用されていない。発想の転換という点で、私達が宇宙で生きる上で大きなキッカケになったであろうが、私達はそれを利用することが出来なかった。同じように現在の未確認飛行物体もそのように扱われている。この情報を生かし切れないのである。遊び事での中では大いに面白かったようであるが。　しかしそれだけで終わるようなら、大変に残念であり、せっかくの重要なキッカケをドブに捨てるようなものである。ＵＦＯ専門家といわれる人々も沢山いらっしゃるが、大半は物珍しさの興味をそそるものであり、いずれも他の惑星の情報を真剣に研究する者は殆どいなかった。本当に入れ込むとキチガイにされるだけだから。遊びすよと逃げたのである。

この飛行物体の騒ぎでは殆どが、その物体を見た、見なかった、偽物だ、本物だという議論が多かった。これに終始しただけであり、さらに物体を飛ばしている操縦者自身や、その母国惑星などのことを議論を掘り下げることは、殆どなされなかったし、真面目な議論にはならなかった。特に彼らの生命観、宇宙観、ものの考え方は、宇宙船が飛ぶことよりも、はるかに大きく重大な内容があったのであるが、これを掘り下げるようとは更にしなかった。知ろうとすればいつでも手にすることが出来るのにのである。

さらに私達の中にはこの種の情報を、極端に嫌う人々がかなり多いせいもあり、またこの騒ぎを茶化す者も大勢いた。そのため公然と言えない雰囲気があって（狂人扱いにされること）、その重要な内容そのもの（真相）が直接大衆の耳にはいることは無かった。マスコミでは面白半分に取り上げられる内容程度か、それ以下であったからである。

では飛行物体の真相は何であったのか？　単に信じる者は救われるというものであったのか？　そうではない。信じる者だけが救われるという勝手な理屈では済まないものである。この貴重な情報が伝わらなかった、最も大きな原因は実は、私達自身にあったようである。飛行物体そのものの現れ方が悪かったのでもなく、他の惑星人の説明がまずかったのでもない。ただ私達が受け入れる心の容量、心の広さが無かったのである。私達は自分の個人としての信念が薄いこともあり、この情報に対し、心を閉じてしまったのである。私達にはこれらを理解する能力は十分にあるのに、使おうとなはしなかった。

実際、私達はこの「奇妙な情報」に対しては、心を閉じた方がはるかに楽である。何も変な目新しいことを考えなくてもてもよいからである。それより自分の今の生活を真剣に携わる方が、最も重大であると感じていたのである。サラリーのための仕事、会社の売り上げ、育児、教育、進学、住宅ローンのこと、家族サービス、親戚や夫婦のもめ事　などの方がはるかにUFOより重要である。宇宙のことにうつつを抜かしている暇は、私達には実際なかったのである。

本当は下を向いたままの地表の生活から、目を上げて宇宙の情報に目や耳を傾け、わずかでも身の回りの問題解決の、ヒントにして気付いてもらいたかったのであるが。これは他の惑星人の本音である。その気になれば、私達が大変な難題に悩んでいるとき、その解決手段の根本に気づくだろうということである。実は他の惑星人は、私達のことをとても良く知っている（大昔から）。そのため助言も惜しまない。

はっきりしているのは、彼らは地球人を攻撃したり非難したりはしないということである。また公然と説教もしない。ものごとはそこに住んでいる人々自身が、身をもって自ら自覚するのが宇宙の基本であり、そのための地球惑星である。地球はその他にも多くの目的があるようであるが、まずもって大きな役目の一つが、この地上の人間のレッスンのようである。（それにしても過酷なレッスンであるが）　早く私達が宇宙住人であることに気づくなら、その分、無駄がなく、地球は正常な状態に戻るということ。（地球はかつて正常であった）

そのとき私達はかつてのように、宇宙エネルギーを自由に使い、その力を用いた宇宙船で他の惑星との自由な交流が出来るようになる。今私達が使っているロケットによる人工衛星や、探査衛星は非常に危険な乗り物であり、更に宇宙空間を汚染するもので、新時代の旅行には全く不向きのようである。

このため私達が新しい宇宙時代を生きるには、私達自身の改造（精神的）と合わせて、エネルギーや宇宙船の改造を行うことが必須となる。そうしないと、真の宇宙旅行は不可能のようある（ロケット技術は宇宙には向かないし危険である）。私達の今のやり方で物事を身勝手に進めるなら、この地上だけの活動ならともかく、これから宇宙に出かけるだろう私達地球人にとっては、この肝心な点はどうしても卒業しなれば成功しない。逆に彼らの助言を素直に参考にするなら、必ず大きな成果が得られるだろう。　私達地球人は、もとから他の惑星人と同じ宇宙の住人であるからである。他の惑星に行くなら、節度を持って謙虚に探査を行うのが最もふさわしい。ゆめ、向こうの惑星で領土の先陣争いをやったり、経済感覚で無定見に資源獲得で荒らし回ったり、しないようにするのが基本的な礼節である。どの惑星に行ってもはるか昔から、私達と同じ人々がいるのであるから。地球のこれら価値観、生き方は他の惑星ではまったく通用しないことを事前に知っておくべきである。

他の惑星の情報として、今公表されるのは、荒涼とした砂漠のような景色を、私達は常に見せつけられる。これらの情報は即信用しないように注意すべきである。この情報は各国共に、協約が図られているようで、真の情報は殆ど出してはくれない。１９６９年のNASAの情報（月面探査）は、その殆どが公開されなかった。その後、日本でも月面探査は　かぐや　などでもなされたが、真っ黒い画面だけで、真の映像（カラー）は出されることはなかった。何の隠し事もない、他の惑星の情報は、もう暫くは無理だろうと思われる。それまでは地球側の都合でのみで調整した後に出される、今迄の公式データで我慢するしかないが。本物は別にある。

この状態を、真の状態に変えるには、私達大衆側が、宇宙に対する見方を変更するのが最も有効である。公表された情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、自らの判断で宇宙情報を受け取るというやり方である。そのためには私達のものの考え方の基本を最初から見直すのが最良である。いきなり地球を飛びぬけた考えを実感するのは難しいので、宇宙哲学を直に自分で確認するのがよい。哲学とは仰々しいが、表現しようがないので哲学にする。

現代人の私達は”哲学”というと、殆どが敬遠される。そんなものを表に出しては皆逃げる。それが現実である。しかし、ここで扱っているのは、私達人間の実態、地球と他の惑星の違い、人間はななぜ生きるのか、他の惑星では？　人は死んだらどうなるの？　地球では紛争戦争が絶え間ないが、他の惑星では紛争などが一切なく平和を実現している、なぜ？　このようなテーマで、私達に新情報が既に私達の目の前にある。これを便宜的に哲学と表現している。他に適切な言葉があるかもしれないが。　これを知って皆さんどうしますか？　ということである。逃げますか？

「そんなものは出鱈目に決まっている、どうでもいい」　、と決めつけるのは楽である。見なきゃいいから。頭隠して尻隠せず。　しかしこれほど我が地球では　トラブル、いがみ合い、戦争、競争、殺し合いが永遠と続くこの惑星が何かおかしいとは思いませんか？　それでも俺は知らん、とは言えないでしょう。貴方が今住んでいる惑星ですよ。何も方策が無いのなら仕方がないかもしれないが、方策は私達に確実に示され残されている。手に取って自分で確かめたら良いだけです。これ程やさしい手順で目の前に出されてあるのに、それすら見ないとは、私達地球人は本当に情けないと思うし、頑固だ。

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他の惑星の人々と生きもの

ガリレオはすでに４００年近くも前に、地球は回っていると主張した。その後、地球の自転は公に認められて、最近になってやっとその冤罪が正式に晴れた。がその後、宇宙の真実は、NＡＳＡの月面探査などが行われた後でも、詳細は公開されていない。これでは私達はガリレオの時代やそれ以前の時代に、いまだに住んでいるのと同じである。

地球内では相当に自然のことは知られるようになった。その仕組みは驚異的であることが、次第に明らかにされている。どのような生きものも、どのような地球の仕組みも驚きの連続である。知れば知るほどというものである。ならば私達の周りにある他の天体、例えば月とか、他の近隣惑星はどうであろうか。最も地球に近い月ですら、探査はなされたが実態は前記のように、残念ながら真実は大衆には知らされず、大気のない荒涼とした黒色、灰色の月面（魅力のない）というイメージが伝わっているだけである。もし正しく公開されるなら、おそらく私達が地球の自然を研究していると同じように、驚きの連続であることは間違いない。それは地球だけの自然でないことは、うすうす想像がつく。ましてや他の惑星となると、腰を抜かすことが多くあるだろうことも想像がつく。

例えば私達の地球では、地表面の土のわずか小さじ一杯の中ですら、無数の生きものと広大な世界があることを、すでに私達は知っている。そしてその世界は、完全な共生の世界であり、全く無駄のない生命活動、あるいはそれ以上に分子、原子、素粒子の世界があることを、最近知るようになった。

地球と他の惑星、月、太陽、の関係はすでにガリレオがずいぶん以前に証明した。私達各人は今も確信をもって、それを信じていないだけである。真摯に受け取ろうとはしていない。しかしこれを私達地球惑星で、生きる者として真剣に受け取るなら、地球が特別な惑星ではないことはすぐに理解できる。地球は驚きの惑星であると同時に、宇宙から見ると、単なるありふれた太陽系惑星の一つであることを、認めざるを得ない。このことが、ガリレオが真に知らせてくれたことである。

ではガリレオの時代、どうしてこのように簡単なことを、認めなかったのであろうか。その理由は、私達の社会をコントロールしていた人々（権威者）が、それを認めようとしなかったからであり、当時の大衆も天動説を全く歓迎していたからである。地球が単なるありふれた惑星ということを、一旦認めるならば、他の惑星はどのような星であろうかと、みんなが多いに興味を持つからでもある。そのことは今までの地球の身勝手な価値観が壊れると同時に、地球の権威者のカラクリまでが、がばれてしまう。これが真実を隠した本当の理由である。だからガリレオが言ったことに対し、とんでもないと　権威者、支配者達は即座には叫んだ。

つまりガリレオが知らせた真実を認めなかったことと、現在の月の情報、他の惑星などの真実を公開しないこととは、まったく同じ根源にあると気づくべきなのであろう。これはコントロールする側もされる側も同じ意味になる。

すると、他の惑星の実際はどうだろうか？　推して知るべしである。不可解な世界ではないことは明確である。つまり地球に人々がたくさん住んでいるのと同じように、他の惑星人が住んでいるというのが、素直で最も合理的な解答である。私達地球の大人が、最初から他の天体の真実をそのように子供に教えていたなら、いまでは何でもない事実にすぎないことになる。つまり他の天体は、地球と基本的には殆ど同じで、人が住んでいるということが、今では常識になっているはずである。

では証拠はあるのか？　他の惑星に私達と同じ人々や、類似の生き物がいるとう確実な証拠は？　

地球には多くの人々が住んでいることは、すでにどうしようもない事実であり、証明するまでもない。そして地球は太陽系の中の、ありふれた惑星の一個に過ぎない。ところで地球の中を見ると、すべては無意味なものはなく、人間を含めて完全な調和の中にある生命が満ちあふれている。但し地球人の中にある、心、自由意志という狭い部分だけは、今はまだ例外であるが、これが大問題で地表で大きな騒動を常に起こしている。

地球がこれほど有意義で、完全な存在理由があるならば、他の惑星も厳密な存在理由があるはずである。地球はガリレオの言うように、太陽系の惑星のありふれた一個なのである。太陽系は全体で、完璧な共生バランスで活動していることは、間違いがない。そこには偶然はない。ならば地球以外の惑星に人がいることは自明となる。人間と自然の関係も不可分のものであるからである。これらは勝手に適者生存で進化したというような（地球の勝手な理屈）、あてずっぽうな生きものではないと考えるのが正しい。この説明が至極、納得がいく。太陽系、他の惑星、地球　はそれぞれ、キチンとした存在理由があると考えるのが大人の感覚である。私達の地球製”進化論”（別項参照）では、宇宙は全く歯が立たないということが解る。同時に人の存在は、地球だけを見ても判らないといいうことも当然ということが解る。もっと他の惑星や、太陽系を知ってから、判断すべきであることがよく解る。一旦、地球側の解釈などは、捨て置かねばならないことがよく理解できる。私達は今でも、かつてのガリレオ事件をよく思い出すべきである。

他の惑星については、何でも科学的に説明、証明する必要があるから、それまではウッカリしたことは言えないので、時間がかかったのだ。これが地球側の意見である。たとえ生き物が居ようとも、それはいきなり交流できるものではないと。そこに到底人類がいるとは思えないと、このように地球の科学者は言うだろう。下手すると、彼らは私達地球を攻撃してくるかもしれない、相手に警戒を先ずすべきであろうと。

私達は今まで自然を研究してきたが、その過程で地球の科学者達は、自分がそれを発見したと勘違いしている。その発見を自慢し、功績を残し賞でも貰おうと常に企んでいるが、実際には逆なのである。つまり自然は私達地球人が気づこうが気づくまいが、大昔から偉大なる生命を維持してきおり、これからも永遠にそうするだろう。私達の小さな世界である自由意志や、身勝手さ、横着さ、功名心や自慢話しなどにはまったく自然には関係なく、宇宙の生命をコントロールし、敢然と育てていくだろうということである。私達はそれを完全に逆にとり間違えている。自分の功績が最優先となり、自分が実は生かされているのに対し、謙虚さをなくしているのである。あたかも自分たちが地球を動かしていると、勘違いしていいる。大間違いに殆どの者が気付いていない。そして最も困難と思われるのが、私達の鼻もちならない、プライドである。殆どの地球人にはこれがしっかり保持され、教化されており、このやっかいな代物は、他の惑星のことを素直に認めようとしない、最も大きな原因になっている。この現実は他の惑星の情報を、徹底的に知ることで解ってくる。これ以前は解らない。

私達が謙虚さをもって、自然に対し気づきをすることで、他の惑星に人々が当然居るという、感覚を自然に持つことが出来る。この謙虚さや真摯さがないと、この感じを得ることはとても困難である。　私達は本来、地球上の生命や、自分の身体を含めてその活動を真摯に感じることで、誰しもこれを理解できる生きものである。同時に地球を含めた多くの惑星と、人間の転生のカラクリが、キチンとつじつまが合っていることも理解できる（体感）。このように考えることで他の惑星の存在は即、他人事ではなくなる。当然に思える。太陽系にはなぜ惑星が多く（現在確認で９つ）あるのか、夜空に星がなぜあのように沢山あるのだろうか、これらの疑問に私達は今まで一つも回答が出せていない。そこには当然の回答あるはずであるが、今までこれに何も出せていない。月や近隣惑星ですら、今でも未だ殆どが未知のままである。あれだけ沢山探査機を飛ばしたのに公式には何にも判っていないことになっており、全てウヤムヤ。そのため惑星については古い地球の科学や天文学の言い分がそのまま通った説明しかない。月に関しては今でもＮＡＳＡ以前の昔の月理学のほうが遙かに信頼性が高い。

これからも私達が何時までも自然に対し、横着で無知な態度を続けるならば、子供じみた生活を今まで通り閉じこもって行うしかないし、何時までも地球の実態や私達の惑星の実態（客観的）を知ることはない。たとえＮＡＳＡや、国産ロケットでいくら探査衛星を飛ばしても、真実は除かれるであろうし、公開されても大衆は真実を受け取ることは出来ない。地球人の宇宙研究は、同時に進めるべき大切なことがある。上記のように、私達は同時に人間の認識そのものを大変革する必要がある。これが急務である。この変革をしてから、宇宙に出かけることは必須である。今の無知の状態で、そのまま出かけては大恥をかくことになる。私達の今までのプライドなんかは一気に吹っ飛んでしまうだろう。

このように他の惑星にも人々や、多くの生きものが存在する動かぬ証拠はある。しかしそのことに私達自身はさほど驚くこともなく、一見冷静である。偽情報が多かったからであり、私達が気づこうとしなかった理由である。しかし本当は証明とは誰かがやってくれるものではなく、自分自ら行うことになる。感得（フィーリング）という方法で。本来は各人が他の惑星を目で確認するのが最も納得することになるが、今は直ぐにはこれがなせない。各人が感得するのである。

正直に考えてみて、これほどわがままで、絶え間ない争いを続ける身勝手な地球人が主張する、当てずっぽうな推測を信用するのか、または私達より遙かに先を進んで、争いを全くしていない他の惑星の先輩の生き方を信じるのか、どちらにしますか？　このように問われていることになる。つまり他の惑星に人がいるかどうかという、愚問をしている事態ではないようにも思われる。何処まで馬鹿げているのだろうと、後で自ら悔やむに違いない。

ところで他の惑星の存在理由の一つに、惑星は互いに協力し合うように、最初から宇宙は創造されているという決まりがある。私達地球は単独の惑星ではない。最初からそのような構造である。多くの惑星の組み合わせの中の一つである（これはガリレオも当時説明した）。ということは近隣の惑星を早く知り、その惑星情報を旨く利用して、地球人は進歩するのが、与えられた最速、最適の道、役目　と思われる。近隣惑星の情報を拒否をして、進歩を妨げるのは、非宇宙的であり自滅の道に入ってしまう。私達は素直に進歩するために、彼ら（他の惑星）の貴重なな情報を積極的に取り入れるのが、今やるべきことである。これを逃す手はない。地球内の狭い情報だけに頼って、あるいは私達だけで思いついた狭い範囲の方法で、全く無理だと感じたら、彼らの優れた情報を直ぐに素直に受け入れ、大きく方向転換を図るのがよい。すると解決の方法が必ず見つかると思われる。残念ながら私達だけで、今解決できるものは次第に少なくなっている。思い切った方向転換をするのが良いのであるが。地球の面子、プライドなどと、のんきなことを言っている場合ではないよいうに思われる。まず地球だけの狭い思想は、宇宙では通用しないし、彼らにも受け入れて貰えない。ローカルな私達の思想では、それこそ何処にも通用もしない。いくら政府、国連であろうとも、相手になりはしない。地球以外の宇宙には地球人は全くの素人だから。今書いている、これらの知識を持っている人は、地球にもそれなりに存在するはずである（目立たない人々）。彼らに相談し、頼めばいい。あるいは政府関係者でも、それなりの宇宙知識を持った人、勇気のある人々が既に一部に居るはずであるから、探せばよいのである。やり方はいくらでもある。既成のものや組織などはかなぐりすてて、先に進める人々である。かつてのガリレオのように、今それを公言しても、監禁されることはありませんよ。大丈夫です。

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自分と他人、他の惑星人

自然はすべて一体に作られている。人間はある程度自分だけで考えて、行動することができるので、何でも自分の自由意志で動けると勘違いしている。実際にはその大半は、自然の摂理に任せないと自分の生命は維持できない。人間の自由意志の部分でコントロール出来る範囲は少ないのである。が、その自由意志が実際には、私達の社会全体をコントロールしようとし、しかも自然、地球惑星までも人間の配下に置こうとしている。本当は逆にすべきである。

私達人間は他の万物とは切り離せない生きものである。また同じように人間同士もそうである。私達は通常他人と見ると、相手が自分の仲間かどうかの判断をまず行うが、そうではなく、それ以前に誰であろうと、互いに人間同士の不可欠な仲間なのである。単独で人間は生きられない。多くの人間が共生で生きていくように、本来造られているのは確実である。これは他の生きものと全く同じ仕組みになっている理由からである。人体の細胞であっても、一瞬も自然から切り離せない。空気、水、海、大地、山と平野、食物、各種の元素、重力、磁気、太陽、どれ一つとっても不可欠なものばかりである。一瞬でもないと私達の身体も精神も生きていけない。

私達は類人猿から進化したものでは決してない。最初から人間として、そのように生きるべく、創られていると考えた方が正しい。そうでないと説明がつかないことが多すぎる。精神バランスが未熟な今の私達が、強がりをいって進化してきたと言い張っても、通じるような宇宙の摂理ではないからである。逆に私達が人間自身のことを、神あるいは創造主（このことばが適切かどうかは言語では表現不可能）に素直に問う方が最も正しい。強がりで私達の自由意志だけを使って探そうとしても、到底届くわけがないからである。私達のように人間個人の功績を、いちいち気にしているような横着な研究では、自然にはとても太刀打ちできない。解明したと思っても、必ず勘違いを起こすからである。これは長く研究すればいつか解明できるというようなことではなく、その手前にある私達の”動機”自体に大きな問題がある。その動機の質に合わせた成果しか手にすることは出来ないのが法則であるから。地球でも真の探求者は必ず真摯であり謙虚である。僅かしか居ないので捜すのが大変であるが。

自然は最初から一体のものであるように造られている。ならば地球の惑星に限らず、他の惑星でも地球と同様に行われていることは、単なる空想ではなくなる。この説明は私達の地球での、今迄の固定観念よりも、はるかに理解できる説明である。むしろ他の惑星で行われていることは、地球でも真実であると、逆に考える方が説明しやすいし、その方が合理的である。

ガリレオは木星などが、太陽の周りを回っており、地球も木星と同じように惑星の一つであることに気づいた。木星から地球を見ると、やはり地球は惑星の一つに過ぎないということである。我が太陽系は、地球が中心ではなかった。ガリレオは公正な目で地球を見ることが出来たことになる。これが大切なこと。それで自己主張が強く、我欲の塊であった当時の人々は大変に怒った。神父も怒った。当時の各自の立場を宇宙的にすぐに変換することなどは、とても出来なかったのである。

今であればその方法として、地球のみから自分勝手に物事を考えず、人間の自由意志だけの都合で物事を考えないことが肝心となる。つまり自分の中に潜むもう一人の公正な自分を表に出して、物事を見るということが重要になる（公正な自分は探すのが容易ではないが）。そうすることで私達人間が、他の生きものと差別ない生きものであり、生命全体の一部であって、これらの生命と共生することが、本来の人間の生き方であることが理解出来る。もう一人の公正な自分とは、私達が日頃言っている理性に近いものであるが、しかし残念ながら私達の理性は、大方自分勝手が多すぎて、非常にローカルな理性であり、自由意志とも区別がさほどついていない。自分は理性的と大声で言っているが、相手からは単なる自由意志であり、自分勝手と見られるからである。私達はこの区別すら出来ない状態である。

他の惑星の出来事は、基本的には地球とあまり変わらないこと、類似した生活が行われていると考えられる。当然、人間自身も他の惑星とそれほど変わらないはずである。何か奇妙でお化けのようなタコ入道が住んでいるという考えは、それこそ無知と恐怖が招く子供じみた空想か、思慮のある偽物説に過ぎない。他の惑星との違いは、私達地球人同士が未だに共生を実現できず、地球全体が紛争、大騒ぎのさなかにあるが、彼らは遠い昔に共生と安心を実現していることである。この違いは人間としては大変な違いである。

私達は自分と他人の関係すらよく解っていない。どのように付き合ったらいいのかを全くマスターしていない。もし私達が自分の家族、隣人、隣国との付き合い方が旨くできるようになると、他の惑星人との付き合いも、何の問題もなく出来ると思われる。これは事実である。

しかし私達は家族、隣人ですら、満足に付き合うのが下手で、常にトラブルがつきまとっている。ここ数千年だけでも殆ど満足な安心の生活体験がない。常に紛争、戦争、競争の連続である。このような状態の私達が、他の惑星のことをたとえ直接知らされても、率直に受け止めることは困難で、正確に知る力はない。またこのような私達が、他の惑星のことを勝手に推測するのは、殆ど的外れになる。現在でも全くそうである。そして頑固に他の惑星には人間が居るはずがない、その証拠は何処にもないと言い張る。特にいま社会的に権威を持っている人々がそうである。彼らは今の地位、権威をなんとか保とうとして大声で否定するだろう。ＮＡＳＡだって否定しているではないかと。　さらに特に疑い深い人々は、より今の状況を堅持しようとする。よくみると、それを言い張る人は、ではバランスのとれた日常生活が自ら出来ているかとなると、そうではない。ただ疑い深いのと現状維持にすがっているだけである。さらに耳を真剣に傾ける考えや価値観、建設的な意見を持っているかというと、その用意もまったくしていない。ともかく目の前の新しく出てきたものを壊すこと、相手をぶちのめしたいのが本当の目的であり、あくまで懐疑的で前向きな動機は一切持っていない。これはガリレオ時代の構図と全く同じである。私達はガリレオ事件を、まだよく研究すべき余地が沢山ある。

もしこの地球の紛争を、私達自ら解決することができるような人類であるならば、すでに私達は他の惑星の人類の存在を、はるか以前に認めることができ、彼らと友好的な関係をとっくに結ぶことができたであろう。未だに私達はそれをなしえていない。というのは、私達地球人は危険すぎて、彼らから相手にしてもらえなかった、というのが真相と考えられる。これが正解。大人としてまともに付き合えないのである。私達は地球人同士で自分が何ものか、他人が何ものかが最初から理解が出来ていない。同時に他の惑星に人がいることを、まったく理解しようとしないで、自ら目を塞いでいる。自閉症状で自滅の状態になっている。しかし何かのことで騒ぐのだけは大好きである。

地球の文明は私達が考えているほど進んではいない。物質文明はある程度進んでいるが、特に精神文明が殆ど進歩なく、むしろ昔からすると相当に退化しており、そのために更に極端でアンバランスな生き方、生活となっている。如何に地球人としての今までのまま努力を続けても、私達から争いが絶えない本当の原因はこの辺にある。これ以上、アンバランスを続けても、続ける意味が全く無くなっている。

他の惑星から見ると、私達の精神的な異常さ、価値観の低さ、思想が短絡していること、不可視の原因を知る力のなさには、驚くほどの感じだろう。しかし彼らはそれを決して非難しない。これもステップの一段である、ということをよく知っているからだろう。何が私達に重要なのかもよく理解している隣人である。問題は私達の了見の狭さである。そして他の惑星に人が大勢居ることをまず知ることにある。そしてその惑星人を私達と同じように認めることである。何処の惑星も、居るのは私達と同じ人類である。　何が違うのか？　彼らは精神的に私達よりかなり高度であること。私達のように金銭物欲でカツガツしていないこと、彼らには貨幣というものがなく、物流は要求に応じて合理的に行われており無駄がない。もちろん金銭から生まれる利益という価値概念も使っていない。そのかわり直接に協調、共振を旨く使って互いに無駄のない真の共生している。互いに人間の存在を大いに認め合っているのである。争いや競争は最初からしない。それなしでこの協調自体に努力する。地球では協調性に劣るので、人間付き合いの要領が退化しており、このための争いが絶えないが、彼らは人間同士の協調から優れたものを日々創造している。等々他にもたくさんの違いがあるが、このように私達とは相当に土台が違う。同じ人間かと思われるほど。私達は今迄、地球自体の歴史をいつまでも研究し、見本にしてきたがそうするのではなく、本当は他の惑星の、彼らの考え方、生活の仕方を直接見習うべきと思われる。私達の科学技術はともかく、生きかた、考え方、価値観、哲学の大きな違いに注目すべきと考えられる。私達がこれまで最もおろそかにしてきたものである。この重要な点は地球の子供でも十分に理解できる内容である。

このあたりまで判ったら、今から地球の歴史などといった課程は、やる気もしないであろう。嘘だらけの地球の歴史研究をしても、労多くして実りがないので一旦棚に上げてよい。宇宙からみると殆ど何の価値もないものに見えてくる。いづれこの真相ははっきりする時が来ると思われる。　それより他の惑星の研究をする方が、より実用的で今後の私達には最もふさわしいと考えられる。特に彼らの生き方、価値観などは大変にお勧めである。そうすることで、地球人自身の考え方が大幅に変わり、これからの地球の歴史自体も劇的に良い方向に進むと考えられる。

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宇宙旅行の方法

地球での宇宙旅行には、今まではロケットで行く方法がある。これは物理的に肉体を宇宙に持って行く方法である。私達の現代のこの技術で宇宙旅行をするのは相当に勇気が要る。この方法はリスクが高いからである。安心して旅行をするようなレベルではない。今はまだ命がけである。

私達人間にはこのほかに、もう二つの旅行方法がある。その一つが転生による方法である（転生は別項参照）。これは他の惑星に短期旅行ということにはならないが、移動するという意味では同じである。今住んでいる惑星で、その一生を終え、次の惑星に新生児として生まれ変わることである。無料で移動ができる。但し今住んでいる場所や持っている財産をそこに置いたままで肉体（死んだ）は地球に残し、他の惑星で全く新しい生活を始める必要がある。また今自分が考えている通りの場所に、転生するとは保証の限りではない。

もう一つの旅行方法とは、イメージとしてある場所に短期に移動することである。この方法は私達がこれに近い方法ですでに日常的に行っているやり方であるが、これがイメージによる旅行とは気づいていないだけである。例えば私達は毎日夢を見る。夢の中ではあたかも真実のように、その場の臨場感があり真剣である。体は動かないが、気持ちはまさに夢のその場に居るのである。そして目が覚めてびっくりする。私達は夢の意味をよくわかっていない。夢を見なければ、生理的に目覚めや体調が悪くなることは解っているが、どうして夢を見るのかさえ解明されていない。ある人は昼間の行動の記憶を整理しているのであろうといっているし、精神バランスを夜の内にとって、明日に控えているのかもしれないとも言う。はっきりしているのは私達に夢は必要であるということである。

夢は実は私達の可能性を表現しているようである。できないこと、不可能なことを、夢で実現できるように暗示しているようである。夢の中では考えられない能力を発揮する。ときには空を飛ぶこともある。また現実にできない、外国語の言葉の喋り、解読などがやすやすとできるものである。　そして、この中で私達は奇妙な光景を見ることが多い。実はこれは夢を見ている個人が、その場所に意識的に移動しているようである。つまり体をそのままにして、不完全であるが意識的にイメージしている場所に移動して、その光景を実際に見ているのである。但し今の私達はその全てが現実とは限らないようであるが。

もっと身近なことは、私達は仕事を行うときや、日頃の私生活でも「予想」をする。この無為の行動は重要である。行動のシミュレーションであり、行動予測をする。この予測は数多く行う方が、正確になるものである。工夫をよくする人とは、この予測を事前に無数に想念の中で行う人である。他人が考えないようなことまで繰り返し、仮想でものごとを行うのである。つまり余計な心配というものである。　実はこの行為は予見、あるいは予知の一部である。予知をさらに効率よく出来るなら、私達はさらによき生活を手に入れることが出来る。但し問題はその動機であるが。

ここで注意すべきは私達が居ながらにして、日常の中で想念を移動させているという面である。現実にない想定を、物事が起きる前に予想しようとすること、これは予知能力の一部である。天気予報に私達がこだわるものその現れである。機械のシミュレーションで、仮想の現象を追いながら明日の予想を知ろうとする。昔は天気予報を体験の集積や、カンで行ったが、これら未来への移行、予知の一環である。

この能力を自覚して私達が積極的に利用するなら、旅行として好きなところに行けるようになるだろう。肉体の移動が必要でないなら、飛行機やロケットが要らなくなる。このときテレパシーと言えるものになる。この意味で私達人間は、現在すでにテレパシーの一部を利用しているのである。夢物語ではない。ただ積極的に利用するには、もう少し意識による移動、夢のカラクリを知る必要がある。

私達は自分自身の使い方次第で、途方もない生きものになる。この秘密を開けて見ようとするなら、興味は尽きないし、魅力ある生きものにもなる。人間の魅力を一端知るようになると、止められない。日頃、見慣れている私達の隣人や､日常の遊び、趣味の中にも、このようなものはたくさん詰まっている。そこに大変なものがあるのに、私達はこの扉を開けようとはしない。人間は決してつまらない生きものではなく、人間のごく一部の能力だけで、魅力ある途方もない生きものであることが垣間見える。

魅力ある私達が、つまらないことでもめ事を起こし、ざわつきながら地球だけに這いつくばっているのは、誰のせいでもない。自分で自覚し考え直せば済むことである。それなのに、いつまでも古くさい習慣やお守り、他人の言い伝えに振り回され、その上金銭感覚、競争心まで押し出してあくせくしている。私達は今までのように地面の上だけで探し回ることを止め、今手にしているこだわりものから、そろそろ他に目を向けるようにし、私達自分の内側にある、本来の能力を知る方向に進む必要がある。解決の糸口は他を当たることも重要であろうが、実は私達自身の中に、無数のヒントがある。私達が手にしている科学による獲得物は、その能力のほんの一部を、置き換えているだけで一時的な代用品と思われる。

私達は旅行をするのは大変に好きである。その方法の一つとして、このように意識による方法がある。経費も掛からないし、自由な時に出かけられる。そしてもう一つは、地球人による真の宇宙船による宇宙旅行である。これが私達の今の目標である。ロケット方式の宇宙船は早晩、止めにして、自前の宇宙船を作る必要がある。これからの宇宙時代にはこれが必須なようである。地球の地球製の乗り物（ロケット推進）は宇宙には全く似合わない。汚染物を出すし、そして危険である。これと違い新しい宇宙エンジンは、既にそのヒントが私達に与えられている。これを必死に開発すべきである。すでに一部が開発されているかもしれないが、そうであるなら公開すべきである。　これを隠すことは本来、宇宙の法則から似つかわしくない。如何にも地球的な扱いであり、地球人を盲状態のまま、地球に閉じ込めようとしているのであろう。何の指針もないまま、どこまでも迷い続けるということなのか？　それは実にお粗末な計画であり、先行きのない考えである。

今の状態で地球人が宇宙に出かけると、どうなるか。大概は想像がつく。　宇宙にまで行って、つまらぬ、地球でやっている同じ紛争、同じ争奪戦を繰り返すのが地球の常識であろう。地球人の普通の発想である。　しかしこれは他の惑星から、直ぐにクレームがつくだろう。これらの紛争ごとは、宇宙空間には適合しないし、宇宙開発思想に全く合わないから、直ぐに止めてくれと彼らに言われるだろう。直ぐに私達の行動を阻止することは、彼らにはいつでも可能であるし、最後に私達は、彼らの意見を聞くしかないだろうと思われる。

この最後の宇宙旅行の方法のことは、私達も特に注意してとりかかる必要がある。地球だけでは済まないことが、多く含まれているからである。そしてやはり私達も、物だけの研究から、精神、宇宙哲学、人間解明、の本格的な総合研究が、どうしても今から必須である。今迄の思想を持たない科学オタクの人材を捨ておいたままで宇宙の研究させるすべきではない。真相を全く知らず宇宙に出かけても、彼ら他の惑星人は地球人を真面に相手にはしない。出来ないのである。迷惑を被るだけであるので、非宇宙的な行為は、本来どこの惑星でも禁止である。　地球でも本来禁止であるが、それを知らずに、身勝手な考えで宇宙にいきなり出かけると、恥ずしい思にさせられるだろう。営利目的などという、卑しい動機をひっさげて、宇宙開発は全く出来ない。地球内では今も大規模に、恥ずかしげもなく行われているが。　これら非宇宙的な行動は、地球内であっても最初から止めるべきである。このような無思想のままでは、宇宙開発どころの話ではない。どこの開発でも、本来そうあるべきなのである。地球惑星、他の惑星をも破壊する。

私達の研究方向は、今迄が分裂研究方針で、互いの分野の協調が、真に考えられてたことがなかったので、みな独立した研究ばかりを、縄張り意識を強く持ちながら、進めてきた。　が、これからは共生を基本にして、すべの研究を連携を基本にして進めるべきである。既にそのようにしている分野も一部あると思われるが、特に宇宙開発はこの徹底した宇宙的思想でないと、まず旨くは進まない。　優先権、縄張り意識、プライド、占有権、優秀性、経済性、などの地球的な評価や習慣は、他の惑星では一切通用しない。その全く逆である。つまり　万物共有、謙虚、尊敬、共生、奉仕、各人の特徴の共有、経済性の廃止　が基本である。まるで生き方、考え方が地球と真反対である。

私達はこの方針の一部でもマスターしていないと、いづれ八方塞がりに必ずなる。今ですら地球自体でも、周りが自ら八方塞がりになっているのでるから。つまり我が地球では生き方の糞詰まりが既に証明済なのである。これを宇宙にまで、恥ずかしげもなく持っていきますか？　他の惑星の彼らは以前からそれを予知し、反対しています。　私達地球人はもっとましなことを、真剣に考えなくては自分達自身が生きていけませんよと、強く警告しています。

テレビで、核開発の科学者のことを追跡する番組があって、その中で科学者がつぶやいている言葉があった。「この新しい爆発の技術を是非実験し実用化してみたい。」　彼はとても嬉しそうに語っていた。　この興味、喜びはは彼一人ではないようである。科学者にはそのようないたずらの癖があり、これを誰も結局止められないという雰囲気なのである。このことは科学者も研究するにはその動機が重要であることが良く判る。優秀な開発者は何でもやっていいものではないことが、この言でよく判る。科学者といえども、基本的にはキチントした哲学を持つ必要があることをである。番組ではその提言は一切なく、ニタニタしている科学者が映し出されているだけであったが。私達は生き方を全く学んでいない。価値観もいい加減である。そして技術開発もやりっぱなしの状態。ならばこのよなフザケタ人物が出てくるのは当然であろう。後ろめたさは何処にもない。むしろこの科学者は自慢しているのである。

これからは私達は新しいエンジンを造る必要がある。宇宙時代に相応しいものである。このとき当然に宇宙にマッチするものが求められる。つまり造る動機の点である。私達はこの動機に十分に注目して、開発すべきである。動機、生き方を無視して、単なる効率、経済性（地球の偏った価値観）だけを重視すると、直ぐに私達は開発を失敗するだろう。宇宙に関してはともかく、私達は生き方、哲学を優先すべきである。奇妙に思えるかもしれないが、まず地球の価値観は宇宙では全く使えないことを知っておくこと。残念ながら私達はこの課程では、幼稚園児の程度しかないので、そのことをしっかり自覚しておくべきである。これを聞くと頭にくる人もいると思われる。が、今はそれどころではない。地球の価値観は私達地球人だけのもので、宇宙のどこにも使えかえないことを知っておくこと。そして開発にはなにより謙虚であることに尽きる。このかけらもなく、宇宙に出掛けるとは、大変に相手にも失礼にもなるし、相手に迷惑が大いにかかることになる。私達の価値観やプライド、横着さ、無頓着さ　は宇宙では禁物である。これは宇宙では全く役に立たないこと、全てを阻害するものであることをよく知っておくこと。彼らは私達が何かをする前に、その行動全体のことを事前に承知していることも知っておくことである。既に私達は読まれており、私達に隠し立ては通用しない。残念ながら精神的にも何事につけても、彼らが数段上であることを予め知っておいた方がよい。地球でのやり方に慣れている私達は、その調子で宇宙を甘く見てはいけない。同じ人間であるが、地球の調子と同じに、無神経に何事も進めてはいけない。

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地球の探検

地球以外の惑星の様子は、詳しくは報じられていない。有史以来の情報はほとんど何も無い。公表されているのは、人間の生息には向かない惑星環境だというものが多い。太陽系の惑星であるが。本当だろうか？

私達は近年に至り、地球の環境をかなり知るようになった。極地の探検も大方済んでおり、これ以上、未知の秘境はなくなったのである。残りは深海の詳細ぐらいである。但しこれは目で見ることの範囲であり、究極の惑星の仕組みが解ったわけではない。例えば、重力のカラクリであるとか、なぜ大気があるのか、なぜ惑星はそれぞれ自転をしているのかという基本が全く解っていない。地球の内部も不明である。地震のカラクリも実際には全く解っていない。山一つで周辺の気象は大きく変わるが、この山や山脈が、どうして出来たのかも私達にはよく解っていない。造山活動の原因と、その効果など、これらは私達の生活環境に大きく関わって、住みよい変化のある恵みを与えているのであるが。また宇宙を見ると、なぜ太陽という天体を中心にして、各惑星が回っているのが、そして更に太陽系が、無数にある理由も全く不可解なままである。このなかで私達はわずか地球だけの表面を探検し、何処に何があるという、地図表現が全地球的に出来るようになったものの、これ以上はまだ進んでいない。知らない事ばかりである。

しかしこれは研究の対象だけの問題ではなく、私達人間が生きる意味（最も大切と思われる）そのものを、知る大きなキッカケになるものである。知ることにより私達は生き方、価値観そのものが、大きく変化するのである。またそうしないと、私達はこれ以上進歩が出来ない。子供じみた破壊活動は出来るが、前向きで建設的な行動が何もとれなくなる。

私達はまず身の回りの出来事を研究し、次に原因に目を向ける。可視のものとその原因である不可視のものである。この中で可視の世界を私達は相当に理解するようになった。真摯な一部の科学者の研究成果である。私達はこの先を更に進めようとしているが、ここで限界が来る。

外部からものを見るということは、常に一方通行であり研究するには限界がある。ここで不可視の力、想念による原因を研究（自分の中にある意識の望遠鏡、顕微鏡などを使って）　をしなければ突破できない。これは可視と不可視の力を用いる、父母性の原理となる。可視は不可視が原因で表側に出てくる。可視の部分だけを研究しても不可視には到達できない。

最初、目に見える世界を研究するのは当然であるが、この世界でも最後は分子、原子、素粒子となり、そしてその先はさらに微細な粒子となるだろう。ところがこの原子の中身は、何かびっしりつまっているかと思ったら、実際には空間だらけということが解った。その隙間には空間がいっぱい詰まっていたというのである。さらに細かく見て素粒子をみると、これも空間だらけとなるか？　実際にはそうはならないようである。地上で今まで自然科学の中で研究した常識が、原子、電子、素粒子の世界では通用しないことを、私達は知ることになった。そして従来の物理、数学ではなく、量子力学というものを考え出した。そうでないと説明や理解が出来なくなったのである。今までの単に形ある物の捉え方では解決できない考え方、つまりものの状態そのものを数理的に捉えようとする考えが必要となり、相手を今までの単なる物だけという、固定概念ではどうにもならなくなったのである。ここにくると、いよいよ想念の世界に近くなる。いままでの物差しが、全く役に立たないのである。これはどういうことか？

私達はそもそも想念の生きものである。肉体だけの生きものではない。そして人間に限らず「すべては想念で造られる」といことは、今まではたわごとのように考えられていたことが、ここに至って、少し現実味を帯びてくる。同時に人間は単なる物や肉体ではない。万物は物というだけでは、捉えられないということなのである。なぜなら、私達の肉体は自然と一体になっており、ならば私達の魂、つまり内側にある意識の本体そのものは、実はそのことを知っているのではないかという考えに至る。私達は物の本質を知ろうとしており、その本人が物の本質は、見える物体だけでは説明つかないことに、気づき始めたからである。目で確認するだけでは進まないということになる。

量子力学を思いついたのは偶然ではない。すこし私達はそのことで、人間のカラクリに近づいたとも言える。量子の世界では今までの物差しではなく、「概念が重要」といっている。これは想念と殆ど同じものである。

この考えは、私達人間や惑星、原子が造られた理由に少しずつ結びついていくだろう。無関係ではない。私達は依然として量子の世界を別の世界で説明しようとしているが、最終的にはその数学的説明は本当は要らなくなり、他の合理的説明に入れ替わるだろう。そのこだわりをなくしたときに、私達は自分の正体と、原子達のカラクリの一部を知るようになる。

これは小さな原子の世界だけでなく、惑星、太陽系も同じことになる。この広大な世界では、地上での私達の科学常識は、そのまま通用しないことも予想がつく。極小と極大は対になっており、片方だけでは説明がつかないからである。私達の感覚は、その両者の中間にバランスして存在している。

このときカギを握るものとしてどうしても必要なものが、自然、宇宙、対人に対する、研究者自身の考え方、動機、態度そのものになる。生き方の真面目さ、真摯さ、謙虚さ、これが重大な問題になる。非常に身近な出来事が、研究者自身に途方もなく大切なことになる。

原子の世界を研究しているうちに、私達は核爆弾を作りだした。そのとき開発者や、開発を促した者が持っていた動機そのものは、まったく何もチェックされなかった。そしてその道具を旨く使い切れずに、造ったものの処置に今は大いに苦しんでいる。平和的だけの目的で利用しようとしても、社会全体はそうはならないし、させてくれない。その利便性の平和利用は、一見良きものに映るが、結局私達の幸せには直接関与するとは限らない。原子、量子の世界も人間側の想念、動機の質をチェックしないまま、無神経に開発がすすむと、更に同じ轍を踏むことになる。知識と知恵の使い分けが私達のように幼稚なままでは、何事も破壊や破滅に至るしかない。自然は私達が持つ動機の本質に、いかなる場合でも正確な反応を示す。科学者であろうとも、探求の基本は宇宙に対する謙虚さが、最も重要に思われる。これは私達の日常と同じで、宇宙に対する謙虚さは不可欠必須である。これは動機そのものに直接するからである。

私達は不断に行動する時など、動機の点には殆ど気を遣うことはしなくなっている。無チェックである。これが実は大変なことである。何をするにもこの点は最重要。今のまま無チェックだと、何をやっても、私達や社会への貢献にはならない。逆に生活を阻害するものになるのである。　いくら利益性が良くても、いくら売り上げが上がっても、宇宙から見ると、全くそんなものは足しにならない。周りを破壊するだけである。だからこれ以上、地球の探検は無定見にしないで貰いたいものである。勿論地球以外の宇宙探検も、この考えでいくと、出向かない方がよろしい。良いことは一つもない。この動機のチェックはとても大切な視点である。

しかしある礼儀、マナーと素直さを守るなら、宇宙の探検は積極的に行うべきである。礼儀とマナーとは、我欲で、商売、領土、戦闘、などを最初から目ざさないことである。徹底的に平和の目的に絞ること。領土欲などの動機で他の惑星に出掛けるようなら、それは絶対にやってはならないことである。これは宇宙の礼儀であり、平和の法則である。これを無視して今迄の地球人のように宇宙で勝手な行動すると、私達地球は元の木阿弥なる恐れがある。今迄の努力が、パーとなるという意味である。本当に慎重に進めるべきである。金にあかせて俺は宇宙旅行をしたい、などと、単なる興味本位で大枚をかけ出掛けても、自己満足だけで済む問題ではなくなる。何度も言うように、行動の基本動機は大変に重要である。いくら言っても言い足りないくらいである。宇宙開発の全てに関し、私達は徹底した謙虚さを持つこと、これが最低の条件である。強引に進めてもいずれこのことは気が付くであろう。

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人間の動機

犯罪事件が起きたとき、犯人を捜査するときを考えよう。この場合、物的証拠と同時に大事なことの一つに、犯人の動機がある。なぜこの犯行を実行しようとしたのか、これによって捜査の方向が決まるし、犯人の特定がしやすいようである。また捕まった後に裁判が始まるのであるが、このとき大切なのは、やはり犯行の動機になる。なぜ犯行に及んだのかの真の原因が解れば、そこからさらに先へ事件の本質が追究できる。犯行に至る経緯が一通り説明出来ると、今度は裁判、判決の番となる。このときも動機の判断がなされる。そして動機の質が自分勝手であるほど、策略的であるほどより重い判決となるだろう。

私達は日常の生活の中で、小さな行動を積み重ねていくが、このときの行動は犯罪に限らず、実はすべて動機が基本になっている。つまりなんのために行動するか？　誰のために？　動機の質は？　衝動の本質は？　というものである。　私達は犯罪にならない内は、動機そのものは互いに問題になっていないし、注目もしない。しかし一旦、犯罪騒ぎとなったときは、動機をきつく問われるのである。

日常の行動の中でも、この動機の質を本当は、私達は敏感に相手から感じ取っているものである。その動機が自分中心に働いているのか、無私の方向であるかという点である。あるいは思いやりがあってのことかと。

ペテン師は相手の利己的な方向が、何処に向いているかを、敏感に察知するものである。動機の天秤をうまく利用する心理の駆け引きが上手なのである。そして相手を手玉にとり、ペテン師自身の奥に隠れた動機の手中に相手を取り入れしまう。

動機は別の言葉で、その人の生きる底辺、ベースというもので、生き方そのものである。この動機を私達が無私の方向へ、し向けることが出来るなら幸いである。これが出来るなら、話はとても早くなるからである。私達は実際には決してそうはしないので、話が長くなりややこしくなる。動機を巧妙に隠してしまうので本心が解らない。これでは何時も困ってしまうものである。

このように動機は、すべての謎を解くカギでもある。私達の動機もその内容を変えることで、劇的に行動そのものが変わり、人間の本質が変化する。　なぜか？　動機を変えると、相手や自然や自分自身の視野、考える範囲（スコープ）が大きく変化するからである。人間は想念を発する生き物であるので、この想念が大きく周りに影響を及ぼすのである。

が、利己的な方向へ常に動機が向かっていると、よき方向への動機の展開はまず出てこない。動機そのものの質が逆に閉じてしまっており、相手に対し策略的、攻撃的、破壊的となる特徴がある。逆に動機を広げる方向、建設的な方向に変化させると、周りは共生に変化する。そこで私達は自分の真の動機に気づく必要がある。行動する前の動機、常時の想念チェックである。

動機の質を高めるとはどうするのか？　これを一気に解決するには、共生の根幹である「良心」または「無我の思いやり」という、誰にでも解る方法を用いるしかない。動機は私達の行動をコントロールする原因、衝動の基本である。そしてこの元になるのが、良心の有無になる。行動の質を良いものにするには、各人の生き方そのものを変えるしかなく、各人がどこまで自分を、正直に見ることが出来るかに関わる。ごまかしや言い訳が効かない。これは喋る言葉では表現できないもので、行動そのもの、あるいは日頃の想念の持ち方となる。ここで付け焼刃では役に立たない。

私達はまず言い訳が先行する。身の回りでは嫌というほどこれにぶつかる。同時に自分自身の行動の言い訳、取り繕いが、いつもなされていることに気づく。大抵は相手の言い訳はしゃくにさわが、自分の言い訳は自分でも許容してしまう。この裁判は自分に甘いのである。私達は自分のチェックが最も苦手である。相手の悪い面はつぶさに観察して知っており、批判が上手に出来るのに。しかし誰しも自分のことが同じように出来ない。私達は自分への客観性が無いのだと思う。

私達は相手の動機、その真相に敏感でありながら、一方で自分の物欲や金銭欲には誰しも盲目なるところがある。そこにペテン師が生きていく隙がある。私達はこの心理戦にやたらと工夫をし、いかに打ち負かすかには日頃大変な努力をして、何事にも勝とうとする。しかし動機の質そのものには無頓着である。犯罪、裁判になって初めて動機を細かく、しつこく聞かれる。動機の質、内容を自分勝手な次元の低いままにして、大変立派な言い訳や巧妙な攻略方法を使って、相手を如何に打ち負かすかというものにふける。が、たとえ旨く相手を負かしたところで、さして効果が出ない結果になる。なぜなら動機の本質が、子供じみたままだからである。これは物事のスケール、規模にも関係がない。街角で小さな万引きを上手にやることも、世界的スケールの金融取引、商取引の中で、大バクチで、うまく大儲けをして巨大な富を築いたとしても、コソ泥としてはまったく同じ動機の質になる。この積み重ねはいくら成功を得たとしても、本人にもそうであるが、私達個人を良き方向には決して導いてはくれない。当然、これは社会全体を良き方向にもっていくものでもない。

私達が価値判断をするときに、物的なものを重視するか、精神的なものを重視するか、という考え方がある。この精神的なもの、不可視なものは私達により重要であるが、さらに大切なことは動機（不可視）の質である。動機が無私の方向、共生の方向に向かっているなら、より高度である。なぜなら、人間は万物と同様に、その目的が共生が本来の目的であるからである。この目的は個人的ではないだけではなく、自分を無視して皆のために行う行動のことで、見返りを全く求めないものである。私達は人間自分が、何の目的で生きているかが不明な人が沢山いる。遊んで楽しく生きられればそれでいいのではないのか？　という回答も多くある。　端的、私達の生きる目的は、共生の中の各人の社会貢献である。他の生き物も皆そうしている。人間も同じであると思って間違いない。

よく身の回りで、素晴らしい活躍をして有名な人がいるが、しかしどうにも好きになれない人物がいるものである。その原因がすぐには解らない。実はその人の隠れた深層動機がそう感じさせるのである。隠れた動機は本人も気づいていないもので、表向きは十分隠されているものの、どうしても隠せない地が出るのである。それを私達は敏感に感じる。その動機とは本人も気づかない、徹底した自己中心だという点である。いかにも他人のために奉仕している振りをして、実際は自分のために、必死になっていること。巧妙に隠されたこの手の動機は、見破るのが困難なときもある。本人も思い込んでいるのでどうしようもない。これもペテンの一つである。しかし自分を客観的に見ることの出来る人にとっては、これもたいがい見破ることができる。皆はそれを知った上で、相手のわがまま話を聞いているものである。

動機はこのように犯罪捜査でも、重要なポイントであるが、私達の日常生活では、この同じ動機、特に自分の動機チェックは、ことさら重要なことになる。また私達が自然を研究し、利用するときには更に、この動機のチェックは不可欠である。私達はこの重要性に殆ど気付いていない。それが私達の進歩と大いに関係し、途方もない力を持つことも感じていない。通常の生活では、この動機チェックを厳密で行うと、行動が出来なくなり日常生活がとれない。そのため、今の私達には、これを厳密にチェックすることは実際には出来難い。ならばこのことをよく知った上で、それなりの具体的な行動をすればいいのである。今、自分を即責めることはないが、動機は私達に重要な働きをすることを良く知っておくこと。私達は出来るならこの動機のレベルを高くすることを日頃から訓練し、身に着けて置くべしと思われる。イザという時に間に合わないからである。

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自分を知ることともう一つの生まれ変わり

私達は普通、自分をよく知っていると感じている。他人ではないので、自分のことは誰よりも一番熟知していると。それはよいのであるが、この自分とは実は、自由意志の部分でいう自分であり、それ以外の真の自分（本体、魂）を私達は良く熟知していない。たとえば私達は死んだらどうなるのかと問われても、即座に答えは出てこない。また何のために生まれてくるのか、という基本的な質問にもさらさら答えは出せない。自分を知っていると言いながら、その本人から肝心な答えが何も出でこない。最初からそのような質問は、要らないと感じる人も大勢いる。面白く生きていればいいでしょうと。実はこの状態自体が異常なことというのが、私達地球人自身に全く理解されていなこと、これが私達迷いの根源のようである。

私達が自分といっているのは、表側の自分の一部であって、全体を指すのではないと思われる。表側の自分は、日頃わがままをいって、喜怒哀楽の中で生きている見慣れた自分なのである。常に言い訳と駆け引きを駆使し、体を酷使しながら駆け回っているものである。これにかまけているので、もう一人の肝心な自分には日頃気づいていないと思われる。

もし、私達がもうひとりの自分に気づくようになると、私達は自分の中でありながら、その二人の間で融合が起きるようになり、そこで自分を本当に知るようになる。これは誰しも起きる可能性があり、常備されている人間の根源能力である。このとき、その人は生きることと、死ぬことが理解できるようになり、自分を知る（生まれ変わりを含め）ことになる。これは肉体的な生まれ変わりの転生とは異なる、もう一つの生まれ変わりの大切な点である。私達にこのように生まれ変わりが二通りあり、単純な肉体の生まれ変わり、そしてもう一つの自分の生まれ変わりである。

普通はこの生まれ変わりの最初の分すら本人が全く知らない。ところで最初の単純な生まれ変わりは、誰しもできる（ただ肉体の死があればいいのであるから）。しかし本当の魂の生まれ変わりは、私達地球人には相当に困難である。　今迄長い間、出来ないので地球に留まっているというのが、我が地球の普通の姿であるから。しかし私達はいずれ、本当の生まれ変わりを誰しもしなくてはならない。この具体的な方法として、自ら努力をして獲得する方法と、他の惑星人からの情報を利用する方法がある。ここでお勧めしているのは、後者の他の惑星人の情報である。これに関する情報だけは今の段階で誰でも、手にすることが出来るからである。

元々、自分の生まれ変わりを、知っている人は地球では少ない。生まれながらに知っている人は僅かである。普通は教えられて知るのが普通である。そして生まれ変わりには、このように二通りの方法があるとは、私達地球人にはにわかに信じがたい。第一の生まれ変わりの事例は、他の項目でも紹介しているが、現実にそのような人は稀ではあるが、その人自身は明確な確信をもって、そのことを感じている。本当は、誰しもこのことに信じられるようになると、私達の日頃のトラブルも、圧倒的に少なくなるだろう。　もう一つの生まれ変わりは、これより、少し難しい。これは肉体的なモノではなく、精神的なものである。つまり、今生きている間に新しい覚醒を持つという意味である（少し宗教的になるが）。本当は、この覚醒を持つのが最もふさわしいのであるが、地球に居るだけではとても困難なことになる。

前段の生まれ変わりは、このように誰しも出来るし、既に多くの人々が日夜行っていることである。但し、自分のその転生を自覚している人は少ない。そして後者の生まれ変わりは、今生きている間に起きる現象で、単なる肉体の現象を超えて、真の認識を生じ、宇宙に生まれ変わりを自覚するというもの。本当は私達はこの生まれ変わりを実感するのが、真の目標である。これが出来ると、前段の生まれ変わりがあろういとなかろうと、気にする必要は全くない。私達の目標はこの方に向ける方がいい。これは別名”覚醒”ともいわれるもので、宗教のような感じであるが、自分を真に知るということになる。肉体は生きたままで真に生まれ変わること、これが今の私達の本当の目標そのものである。あくまでも個人の目標であるが、皆にこれを勧めるのはいいことである。がしかし、強引はよくない。誰しも今ある人生には多くの都合や段階があるのだから。そのために誰しも、いま地球に留まっている。

しかしこの手の生まれ変わりにより、私達は今の様な土丹の苦しみはなくなる。そして地球の卒業が完全に出来る。これが私達の当面の目標である。これは人間の現実の話である。このことを知らないでいると、私達は今の地球でいつまでも悟りなく、踏みとどまる羽目になる。ぼんやり生きるのは勝手ですが、その代わり、見たくもないものを地球で沢山見る羽目になりますよ。これは決して自慢になることではありません、気付いた者は踏ん切りしてここから飛び出す必要があります。ではこのことは自分だけで済まして良いのか？　そうではなく、この意味合いで他人をも同時に手助けする必要がある。これが知った者の役目になる。ほってはおけないから。

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父と母

私達の生活の中で、父と母がいることの意味について、ほとんど問われなくなってきている。強いて言葉にする必要はないのかもしれないが、その気配すら薄くなってきている。結婚するときは必要以上に男女の結び付きを周りに誇示、強調するが、直ぐに離婚騒動が始まる。単に気まぐれな結び付きという感じもある。親子はそれぞれ別の生活が多くなり、その縁が薄れたことが大きいようである。また私達の生活の便利さは夫婦の縁を強力に薄くするようである。不便な生活の方が縁を強くするのではないだろうか。

父と母は、合わせて父母性（ふぼせい）になる。これは父と母に限らず、万物を含め、宇宙全体に適用されている原理のようである。１＋１＝３　あるいは　１＋１＝２.１　という説明もそうである。私達は算数で簡単に２と答えるが、自然の中にはそのようなものは一つもなく、変化に富んで躍動的であり、次の新しい現象を生むという意味で３にまたは２.１なる。一人の男性と一人の女性が接しあって、新しい家族を作る。これで単独に生活するときとは、お互いに少し雰囲気が変わるぐらい。そして子供が生まれると、とたんに二人だけの家庭とは全く異なる雰囲気が出来る。これは子供が両親と違った体験、性格の人間として生まれてくるからである。そのとき家庭の雰囲気が新たに作られる。化合反応のようなもの。単純に数が合わさったのではない。

これは神様が造った、組み合わせの妙（みよう）である。また父母性の一番解りやすい例である。次の変化、ステップを踏むということで、生きものの重要な活動の中身そのものとなる。両親はもとから互いに別人である。そして子供も実は全くの別人である（子の転生を考えると）。両親が生んだ血のつながりのある子供、という所有観を持った説明で私達は通常感じているが、実際には最初から精神的に子供は別個の性格を持った他人である。決して親たちの所有物などではない。肉体は両親のお裾分けであるが、魂の部分は完璧な別人で、両親が何かを頭ごなしに教えるという立場のものではない。親が教えられるのは、地球の決め事と習わしぐらいであり、本来の人間としての中身は、両親がズカズカと子供に立ち入ることの出来ないものである。子供は両親とはその役割、特質、適性が全く別物と考えた方がいい。そして精神的な面で本人が何を学ぶのかも、両親とは異なる（人の転生については別項を参照）。

これが私達人間はなぜ、集団で生きるかの意味であり、親子や社会が必要な意味でもある。そして父母性の基本は共生である。これが保てなければ父母性は生かされない。父母性という生命の根源の仕組みが、身近なところで適用されていることになる。

父母性のこの仕組みは、例えば私達の細胞内でも同じように働いている。遺伝子のラセン構造全体が、一対の構造（二重らせん）となっており、ラセン各部分でも互いに向かい側同士が（水平）結び合い、会話をしている。これは父母性原理そのものである。父母性は多くのものが絡み合った原理であり、私達は気づかないが、その結び付きはキリがないくらいになるだろう。（父母性詳細については別項参照）

この中で、父性側は不可視の部分を受け持っており、想念の根源ともいえる。一方母性側はより物質的な部分を受け持っており、具体的な可視の部分である。（不可視と可視の形態自体も父母性で成り立つ）　このように単に男と女というものではなく、生命、惑星を含めた全体にわたって重層の父母性で造られているようである。またこれは人間の個体の中でも、同様である。例えば想念と肉体の関係である。これは不可視の想念意識（魂）と可視の肉体の部分になる。この両者の融合で個人が造られる。片方が無くなると人間とはならない。

さらにこの父性となる想念の部分そのものも、自由意志と意識（魂）に分かれるようである。この両者の関係も、やはり父母性である。自由意志が母性的役割をし、その裏に潜んでいる意識（本体）は父性側である。これも両者が融合されるなら、人間は素晴らしい活動をする。これらの父母性は最も重要な組み合わせのようである。本来そのような目的のために創造されている。身近な例で　両手、両足もそのようである。片方がないといずれも掴み、歩きが旨くいかない。両方をマッチさせて手と足のがきちんと機能する。もちろん一つしかない器官もあるが複数の用途が要らないからある。

その他にも父母性で感じられるものが、自然の中には無数にある。そしてこの二つ性質は、次の現象を生むのに不可欠の方法で、かつこの融合のやり方についてはみな共通である。

私達は男女平等というようなレベルで、男と女が権利を言い争っているが、父母性はこのような利己的なことには、全くあずかり知らないことで、生命にとっては私達が感じていることより遙かに深く重要で必須なことを暗示している。

スタートは私達の自由意志であるが、これが自分自身の裏側の本体を知り、個人の中で融合すると、これも重要な父母性の形の一つとなる。私達が大切な意味の段階レッスンを学ぶ意味である。実は私達の転生自体ですら父性的、母性的な方法に分かれるようである。

このような説明は子供でも、丁寧に話すなら理解が出来る。特別なことではなく、身近なことであり興味を示すだろう。自分のことであるから、よりやさしく、ヒントを与えて説明すればよいのである。これを男女同権のダシにされては困るが、同権は良いのであるが、本来男、女は関係なく己の義務をキチント本来果たすべきである。それから各自の権利を言うのはいいが、自分の役目も殆ど果たさず、権利のみを大きな声で主張するのは止めてもらいたい。そのような権利は最初からないのであるから。本来男女は不平等に造られてある。同じにはなっていない。そのような無駄は天は創造しない。意味があって違う構造に人体、精神とも創ってあり、これを知らずにやたら何でも平等というのは実に子供じみている。宇宙の仕組みを全く知らない大人子供達（おとなこども）の主張である。精神が子供のままという意味。

父と母というのは身近であるが、途方もない宇宙的な表現である。この奥行きをよく感じてから、ものを言うべきである。途方もなく次元の低い権利欲、主張欲は当分差し控えて、本来の男、女の役目を自ら確認するのが私達の当面やるべき内容である。権利の前に義務が優先する。これも重要な宇宙の法則である。義務が何かを全く知らない人が多くなっている。これを知らないということは、生きる最初からをやり直しした方がうよい。知らないままに生きると社会全体に大きな迷惑がかかり大恥をかく。知りたければ、自分なりに自力で探すことから始めることである。他人のみの意見は役に立たない。探せばある。一見、ないように見えるが。

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子供の性格

　子供は同じ家庭環境にあり、同じ両親から産まれても性格は全く異なる。双子で生まれても完全に別人である。確かに同じ家族としての共通の雰囲気は持っているが、それぞれの家族は別人である。いくら親が頑張っても、男と女の産み分けも自由にならない（する必要もない）。子供の性分にしても、全くコントロールは出来ない（する必要もない）、親が予想したとおりの子供とは限らないのである。なぜか？　

　親はがむしゃらに、自分の好みに合わせようと必死になることがある。今の世の中の生活に合うように、適応が出来るようにとの考え方で、早手回しの自己流に子供を教え込もうとするのである。実にみっともないことである。

　予想がつかない子供の性格や特性は、肉体のつながりでは絶対に解けないものである。肉体は単に目に見える具体的な表現であり、もう一つの人間本体や性格は、肉体のように親子は似るとは限らない。親とは別の道を歩んでいる一人の人間であると考えるならばとてもよく解る。そうすることで、子供と親の違いの意味が理解できる。つまり肉体は親の肉体的コピーであり、遺伝的にも系統立っている。しかしその子の本体（不可視）は、全く別物である。確かに肉体のコピーそのものも、その組み合わせで何かの表現をしようとしているは確かである。　が子供は親の魂も分けた生き物ではない。子の魂は転生（人の転生については別項参照）を通じて生まれるものであり、肉体のように遺伝するものではない。これが基本的に異なる理由である。親として子供が肉体も魂、性格もそっくりであれば、申し分ないだろうが、それでは人間の生まれる意味がない。肉体はともかく、魂部分が転生をする人間にとっては、全く辻褄の合わない生きものとなるからである。人間の本体は個別のもので、各人が独立しており、その意味で同じ人間はこの世で一人もいない。宇宙の法則である。

ならば人間の子供を扱うときには、この点を知っているなら接する時の要領が理解できる。子供は決して親の持ちものではなく、全く別人であり、その子の独自の長い経歴、体験をそれぞれ持っている本体がある。私達は人真似をする必要がない理由はこのことなのである。各人は誰しも特有なのであり、その経歴（過去世を含めて）で自分の特徴を持っていることになる。産まれたときから、すでに特徴を持っているのは、それが固有の過去世を含んでいるからである。そのような性格の子が偶然に生れるのではない。はっきりした子供自身の理由がある。子供は厳然とした、生まれ変わりによる過去世を持っていること、これが子供の個性、独自性そのものである。生まれたその時から個性を持っている。これを私達はゆめ忘れてはいけない。

両親は子供との接し方を知ろうと思うなら、子供の特質を早くつかむことが肝心である。こうすることで親の方も自分自身の接し方生き方に気付く。親が自分の生き方を子供にそのまま押しつけるは、全くの勘違いと理解のなさからくるものである。強引に押しつけても子供の身にそぐわず不幸になり、常に後悔するだろう。子供にとってはいい迷惑なのである。

互いに家族となり、その組み合わせの中で、家族の特質を体験することから、私達はより良き生き方の学びをする。このときどちらが親か子かということはさほど問題でない。互いに人間は長い道のり（転生を含め）の途中で、今家族として出会っているものと考えられる。肉体的親の方が、逆に精神的に子供になっている場合も、当然多くあることになる。これが親子の組み合わせの妙である。ゆめ子供を虐めたりしないように。徹底的に自分の子は慈しむ（いつくしむ）こと。これが住みよい社会を造る基本中の基本である。当然、周りの子も同様である。どの子も可愛がること、これが親達の宇宙的義務である。自分の子だけを可愛がるなんぞ、人間はやってはならない。孤独な子供でも身近に世話をして慈しめばなつく。これで良いのである。実子でなくてもいい。そのときその子はキチント子供としての反応を示し、大人になっても社会の貢献が出来るようになる。願わくば両親に育てられるのが理想であるが、できない子がどうしても生まれる。その時はこのように他人でも構わない。周りがその代わりをし、真から可愛がることを必ず行うようにしないと、子は必ずぐれる。父母性は大切だが、今の私達にはこれが出来ないことが多い。しかし出来なくても子育てをしっかりやる方法は、これらのことを基本にしさえすれば、間違く出来る。そして基本を、根っこの部分をしっかり覚えておくことである。そうすると子育てで失敗することはない。どの子が来ても大丈夫。幼児のころから心根が曲がっている子も出て来るだろう。この場合もやはり基本は同じである。曲がりなりにもその子を良い方向に向かわせることが出来る。この辺を無視するとその子の子育ては必ず失敗する。子の過去世（過去世は別項参照）の体験はそれぞれ違うのである。

子供の性格（本来）は前記のように、両親からのもらいものではない。全く別人でうある。子の性格は大方過去世の生き方の流れにある。私達はその子の過去世を直ぐには見ることは出来ないが、目の前にいる子をしっかり見て知るとよい。その全てが子供の今までの過去世の積み上げである。偶然に出来た性格ではなく、確信をもって本人はその性格、指向性をもって生まれているのを直視してやるのが最も良い。親の好き嫌いとは関係なくその子の指向性を認めてやるのである。良い面があればほめて、そのまま伸ばしてやる。まずいことであれば叱ればいい。叱られて内心喜ぶ子もいるので是非やるべきである。但し叱るだけでは旨く行かない。ほめるのと叱るのは対になっていることを知っておくこと。

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常能力と超能力

多くの生きものと同じように、私達人間にはテレパシーが本来与えられている。しかしこの能力を旨く使えていない。天から与えられた能力でありながら、これをいつも無能のままにして、自前の宝を捨てている。他の動植物は、日常うまくこれを使っているのに。その代わり、人間は知恵や、強引さや、単純な物欲で、ものごとを成就しようとしている。これは効率がいかにも悪い。格好も大変に悪い。私達の今の知恵というものは本物ではない。もう一つに本来の知恵がある。

日常の金銭取引も、私達の効率の悪さの代表例である。私達がテレパシーを日常使えるなら、金銭は全く要らない。なぜなら金銭を使う意味が無くなるからである。そして現行の膨大な金融経済システムは、たちどころにその役を無くす。

テレパシーの例として、私達の中には超人的な能力を現す人がいる。正しくは限定的な能力であるが、病的なほど信じられない能力が現れる。しかし見物人が大勢いて、それに驚き、その人はその場のスターとなるが、その驚きが一時的に過ぎ去ると皆はすぐに忘れ、ただそれだけのことで終わる。しかし本来のこの驚異的能力は、実際には私達各人の中にも、普通に備わっている人間独自の能力の一端のようである。同時に各人は、誰しも自分にしかできない能力を持つという意味である。しかも見せ物で行なわれる安っぽい能力をさすのではない。

限定的なこの能力を日常引き出すには、共生の生活環境を私達に与える必要がある。単に能力を引き出そうとしても、限定されたものになり、それだけのことになる。他を忘れて、超能力を得る目的のための訓練をいくら行っても、結果はよいものが得られない。それよりこの本来の能力は、私達が共生の生活を普通に過ごすことが出来るなら、その結果としてバランスのとれた自然なテレパシー能力として備わり、よみがえるようである。

アンバランスな超能力は今でも無い方がいい。共生がキチンと出来てはじめて、私達の言う超能力は、自然に常能力として得られるもののようである。そのとき私達は超能力という言い方を全くしなくなくなる。普通の人間としての本来の能力だからである。そのため、私達はその能力を使用せず、このため通常が異常な生活をしているといえる。本来の常能力を使えない状態にしてあるので、今が異常な生活をしていることになる。つまり互いに自分の能力評価が、今では真逆になっているのである。

この能力は私達に日常の不安をなくしてしまうものである。なぜなら生活の知恵を、適切に自分の内部から情報を得ることが出来るので、大自然が周りに与えられれば、それだけで争いをしなくても生活できる。誰しも身に備わっている固有の超能力があり、何か困ったことが起きても、適切なその知恵と能力が、自然に沸いて出る仕組みになっているのである。そうなると、今までの私達のように、日夜何かをガサガサとせわしく探し回り、他人を押しのけて生きる、不格好な生き方を選ぶ必要はない。こうなると日頃から不安がなくなり、自信に満ちた態度、生活ができる。昔から言われている「安心」の生活が現実に可能となる。現金や蓄えがたくさんあるから安心するというものではない。そうではなく、その日を感謝してキチンと生活することそのものが重要になるのである。今の私達のように自分の蓄えや社会的立場がなくならないか、誰かに横取りされないかというような、すさんだ日々の心配は全く不要となる。実はこれに近い人がわずかであるが、地球にも住んでいる。私達は気づかないが身の回りに確実にいるのである。見つけたら彼らの生き方を真似るのがよい。

私達はこのようなことが確かに出来る生きものであり、私達の忘れていた（大昔は実現していた）本来の人間と思われる。適当に人間として自分にふさわしい行動をとれば、私達にはあらゆる知恵が沸く。争いなく素直に誰しも共生の生活がキチンと出来て、「明日を思いわずらうことなく」、他の動植物のように、堂々と生活が出来る。そのとき、「何のために生きるのだろう？」　という疑問は最初から要らなくなっているだろう。同時に私達は押しも押されもしない宇宙の仲間になれる。当然、他の惑星の人々とも交流が自由に出来きて、制限が無くなる。

二千年前に、イエスという人は、このことをさらりといってのけた。かれはあてずっぽうで言ったのではない。はっきりした確信があったのである。宗教ではこの本当の意味を隠したままにして、誰にでも解りやすく説明を一切しようとはしなかった。しかしイエス本人は単刀直入に、当時このことを語っている。私達の内部にある力を、自分で取り出せばいいということである。宗教界ではこのイエスの助言の真意を一切表に出さなかった。もっと他のことで忙しかったから。

私達は超能力の一端を知ると、それを必ず個人的に利用しようとする。すると動機の点でまったく逆の目的となり、人間は混乱をする。せっかくある人間の能力を、おかしなものに利用しようとし、歪んだ状態にしてしまう。その能力は結局、奇人変人、または特別に奇異な人間と捉えられる始末である。私達はなんという馬鹿げたことをやっているのであろう。私達は実際そのように人を扱い、同時に自分自身に対しても、とんでもない扱いをしているということを自らは自覚しない。超能力は見世物ではない。これは本来の私達の基本能力である。旨く使用するなら、これほど便利なものはない。知らないと、単なる見世物のダシになるだけである。

私達はあまりにも、物事の順序を知らなさすぎる。ひとえにこれは謙虚さ、真摯な態度を忘れているためであろう。地球人の能力自体は本来、何も遜色はないのであるが、その扱い方、捉え方、考え方がまともになっていないので、すべてを旨く使えなくし、自然を壊してしまうつまらない能力に見える。私達には本来、大きな知覚力と行動力が与えられているようである。しかし、我欲が大きすぎて、その能力のほんの一部しか実現できていない。我欲は私達の最大の敵である。しかし私達も段々と訓練を続けていくと、最初の難関である、”謙虚さ”を身に着けることが出来るようになると思われる。これがともかくスタートである。超能力以前の話になる。ここで暫く基礎訓練をするしかない。私達には生まれながらに超能力があることは間違いがないから。

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相対のきまり

私達は日夜混乱と争いが続くが、大自然はこのような混乱はしない。常に整然としている。自然は相対の関係をキチンと守っており、私達のように混乱を最初から持っていないからである。自然は私達のように自由意志はないが、その代わり私達のような誤解や絶望感、意味のない争い　等は一切持っていないし、必要もない。生き物や鉱物達はすべてが見事な共生能力を生かし、相対の法則に従ってそのままスマートに生きている。

要するに私達も自然の外側をしきりに調べているくらいなら、肝心な相対の内部がどうなっているのか真摯に少しは研究し、かれらがなぜそのように旨く出来るかを問い詰める必要がある。単に関連性のない研究を外側からだけ、個別に行ったといってもさしたる意味はない。動物の研究をして、進化論を検証しようなどと、的の外れた方向の研究をしても、さして効果はないし、なにも本質は解らないだろう。このままでは生命の相対は理解できない。物質が勝手に進化したという、研究の方向にしか見ることができない。これらは勝手に存在し、進化するものではない。肝心なのは、現象にはすべて物質と想念の両者が要るということであり、父母性を理解しないと成立しない。物質だけで見ては何も進まないし、私達自身（人間）のことも理解できない。あらゆることが最初から成立しないからである。実はこれを理解し、出来るのは本来人間そのものの役目であり、その義務が人間にはあるように思われる。他の何者かがやってくれるのではない。

表に出ている物質といわれるものと、その原因になる不可視の部分が、物を変化させ、あるいは生命を生じさせる。不可視の部分とは想念を持った力（知恵あるエネルギー）である。これが生命を生じさせる基本の力であり、原因である。想念の力は、あらゆる表現をしようと考えているもの。その結果が地上の現象であり、生命である。人間自体はこれらの表現の一環である思われる。私達は表現の手段であり、表現経路の一部を担っていると思われる。また同時に私達自身も、肉体だけの生きものではなく、万物と共通の原因である不可視の力を持っており、これが見えない人間の本体（魂）である。人は不可視の力の一部を持っているという意味になる。殆ど私達にはこの自覚がないのであるが。

今までの私達の日頃の研究の方向は先詰まりであり、混乱はあっても真の発展はしない。いくら他の生きものと人間の類似性を研究しても、進化の関連性は見つからない。私達人間は最初、原始的な動物やサルのような生きものから、進化した生きものでは決してない。人間として役に立つように、最初から宇宙想念で人として創造されて産まれた生きものであり、その意味で他の生きものも全く同様である。だからサルはサルとしての役目があり、人は人なりの役目がある。それだけのことである。なにもサルは私達人間の祖先になる必要性は何処にもない。役目が最初から違うからである。そのあたりを私達は全く勘違いしている。自分の本体すら解らず、理解できないので、さしあたり目の前のサルというものを見て、親戚であると考えたのであろう。これはサルと人間の差別をいうものではない。最初から生きものは、すべて役目がそれぞれ違うのであるから、この説明の中に差別は何処にもない。私達が言い出した、安易な進化という考えでは、生命そのものは説明ができない。結局は自分という人間も、これではいつまでも説明できないままである。つまり自分、人間そのものがさっぱり解らないままになっている。今もそのままである。この解決付かない理屈から研究者はいつまでも抜け出すことはできないし、自力で抜け出すこともできない。このように地球の進化論の作用は、私達地球人の思考範囲を、地球に閉じ込める強力な作用をする。宇宙への広がりに気付かないようにする作用がある。狭い範囲の思考に拘るようになる。発展性がなく、罪作りな理屈であって、この縛りに私達自身は全く気付いていない。地球内の狭い範囲だけで物事を懸命に考えるから、これらの研究からは何にも発展性につながるものは出てこない。本当に無駄でしかない。本人達が気づかないのでさらに始末が悪い。

宇宙はこのように、安易な決めつけでは創造されてはいない。宇宙全体のバランス、相対性で創られているに違いないのである。そうでないと理屈が合わないからである。これがどうしても可視の部分と同時に、不可視の力を考えないと、理解が進まない理由である。私達は特に、不可視の部分が特に苦手てである。可視と不可視は宇宙の創造では最重要な現象である。私達は常日頃証拠を見せろとか、その法律的な根拠は何か、などどと詰め寄る。しかし宇宙の創造は、そんな地球人の作った証拠品とか、決まりでは全く歯が立たないものである。私達はもっと謙虚さ身に着け、横着さを無くして、何事も真摯に自然に対面することが必要である。この横着な態度を無くさないと、先への解明は一歩も進まない。どうしても他の惑星の手助けが必要なこの時に、私達は特に横着さを止めないと、いよいよ糞詰まりになること請け合いである。この点は特に慎重になる必要がある。

横着では、何も手に入らない。これは確かなことである。人間同士でも同様であるが、宇宙や、他の惑星に対しては特に謙虚さを基本にしてかからないと、何も手に入らないし、絶対に近づけない。このことは私達の生き方、哲学そのものを問われている。もし、自然とも協調を基本に、横着さを最初から捨てて、謙虚さを土台にして、宇宙的に”積極”、”関心”を持つことで、私達の希望は叶えられるということ。当然、私的な願いは全く通じないし、自分だけのために願いを込めても叶うものではない。自分の欲のためなどは、最初からアウトである。宇宙に近づくには、このトンネルを通らなければならない。嘘などは全く役にたたない。

私達には常に付きまとう、”功名心”がみな潜んでいるが、これに”成功報酬”という魔力である。この二つの考えに私達は完全に浸食されており、これから抜け出すのは容易ではない。これを抜け出せるなら、”謙虚”さを手にすることが出来るが、その前に身に着けることは出来ないだろう。宇宙の入口は謙虚さである。これ一つ身に着けられないなら、宇宙に関する情報は殆ど手にすることはできないだろう。肝に銘ずるべきである。　しかし一大決心で謙虚さを身に着けることは可能である。私達自身の日頃の生き方、考え方次第でいつでもクリアー出来るハードルである。試してください。

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問題の解決

物事は相関、相対がすべて絡んでいる。だから一つの問題が、単独で解決することは殆どない。解決するには周囲がその雰囲気になり、理解度が高まったときに、一気に解決するというのが本当である。個々を見ていても解らない。しかし全体の雰囲気が解決の方へ向かうときは、盛り上がりが必要である。もちろんそれまでの地道な努力が要る。そのときに肝心なことは、大勢が全体をよく知っておくことである。人々が全体を見る目が出来るのは、大きな進歩が得られるので素晴らしいことである。

全体とは人の生活のやり方、考え方の方向である。たとえば動機が重要であること、つまり日頃あらゆる人々や生きものとの接触、付き合いにしても、このことを全体と切り離さないこと。また私達が理想とする生活はすでに多く存在し、強いて言えば、地球の私達だけが実現できていないだけであることを知ること。またこの現状を変化させるのは、私達しかできないこと、などである。これは問題解決の要点である。

私達が、全体を感じられるような生活の方法に、変化できるなら解決は早い。しかし今までのように、常に物事を自己中心に、自分の側の利益だけを優先して進めようとするなら、いつまでも解決はしない。これは明白である。

「それ位のことはいつも自分はやっている、俺は皆の面倒を昔から見ている」、といっている人は大勢いる。「部下の面倒や、家族の面倒、地域の面倒をずっと見てきたではないか？」　それで良くならないとは、俺のせいじゃないと。

しかし、これも一方的な考え方であり、自分と他人、自国と他国という限られた視野である。たしかに自分のこと、家族のこと、会社のこと、自国のことまでは考えているだろうが、肝心の全体のバランスや、自分自身の生きる意味や、死ぬ意味、生きもののこと、生命のこと、惑星のことなどに対し、私達は殆ど関心がない。常に狭い範囲をイメージしている。最も大切であろうことを、すっかり常に忘れている。そのため自分が死ぬ間際に、慌てて問い直すのがオチである。このことは毎日大切なことであり、急いでその場で取り繕っても間に合わない。

おろそかにし過ぎたために、各個人はこれほど周りのため、多大の努力をした割には成果が上がらない。問題はその後もさらに限りなく湧き出ているからである。確かに個人は生き残ることに成功した、それなりに成功したし、格好もついた。だから良いのだというのも正解であろう。争いの絶えない世界を生き抜くのは、それなりの努力や切磋琢磨が必要で、それに成功することは、内輪では賞賛に値するだろうからと。この考えが私達地球での今の評価の方法である。この方法ではつまりは今までのままである。するとこれからも同じ紛争、戦争はいつまでも続くということが予想される。この継続を今後は変えようというのである。

私達はさらにこの先をにらんでいる。争いのない生活、各人が本当に生かせる生活、各人が誰しも尊敬される生活、真に安心できる生活、これを本当に目指すべきと思われる。仮にこれを問われて、「そんなことはどうでもよい」　という人は何処にもいないだろう。「しかし出来ないから今のやり方を続けているのだ」、とすぐに答えるだろう。ではなぜ私達は解っていてこれ以上が出来ないのか？　

この辺りが問題の解決の糸口である。私達には、そのヒントがすでにある。ただそれを手にしなかっただけである。丁度、ガリレオのときのように、毛嫌いしてその場で自分から避けてしまったのである。しかも私達は間違っていたのに、いまだにその過ちを認めようとはしない。それが原因で、結局は生き抜くために互いに膨大な努力と競争（人間同士のつまらないやり方）が要るようになっているのだ、ということに気づくのがよい。これが最も近道である。これには限られた人間の努力、情報だけで効果を上げるとか、優秀な人材が頑張るとか、選ばれたそれにふさわしい人材だけがやるのではない。誰しも全体を見る目を持つ必要がある。子供の時からその教育をやる必要がある。その場の付け焼き刃では対処は出来ない。

この考え方で、惑星についても同じことが言える。私達の地球は惑星の一つにすぎない。　が、惑星は私達が想像しているように、無駄な惑星はただの一つもない。私達の地球惑星も、厳然として存在理由があると思うのは合理的である。そして単に地球だけの話しでは終わらないことを知るのが重要。丁度、体の細胞が一個も無駄がないのと同じである。同時に人間各人には惑星の存在理由と全く同じ原理で、存在理由がある。私達自分でそのことに今まで気づいていない。これは子育てにとっても重要な知恵、知識である。また子供に限らず、生きる本当のポイントの一つが、この辺りの認識にあると思われる。このことを「その通りだ！」と感じられるには、私達の素直さがどうしても必要になる。これは単なる自分本位である地球の今までの理屈では、歯が立たない。人間を含む昔からの生きものの決まり、宇宙の原理である。自分と自分の仲間だけにこだわった、私達の頑固さや慣習からは、殆ど進歩は望めない。今のままでは対策は常にドン詰まりとなる。

この先、地球を含めた宇宙の時代が来ると思われる。他の惑星と付き合いが早晩始まるのである。この時点で大きな問題となるのは、地球側の勝手な、お手前の理屈である。他の惑星には何も規制がないのだと、地球人は最初から勝手に決めてかかるだろうと思われる。この考えは地球の私達側の、とんでもないローカルで身勝手な理屈である。宇宙を全く知らない低次の考えで、宇宙の彼ら（他の惑星の人々）にはこれが最初から通じないということを、よく知っておくべきである。テレビで出てくる子供の漫画番組と同じレベルで、私達は宇宙に対応するだろうが、これでは全く通用しないので、ここからまず基本を修正する必要がある。宇宙の実際は、漫画の世界とは全く違うことを、最初に知っておく必要がある。このことを知らなかったから、今の漫画が先に勝手に想像で出来ただけである。私達は彼らに謙虚な態度で、そのマナーを最初に学ぶべきである。ガツガツといきなり地球人同士の資源競争に、入るのは不届きな態度である。太陽系は微妙なバランスで成り立っている。そして地球人は今迄アンバランスな行動（核開発、核実験、環境破壊などまで）を、しこたましてきているので地球のみではなく、太陽系全体のアンバランスが今は最も問題になってきている。これらのことを先に知るべきである。

知らないで、地球側の勝手な開発を先に始めると、トラブルが起きる。勝手な地球理屈（無知な状態のまま）で開発を進めると、今度は地球側が更に余計な誤解（地球側の大いなる身勝手な勘違い）を起こし、強硬な手段をし初めはしないかと、ここで心配が出てくる。それはそれで何とかなるだろう、というようなものではない。せっかく地球からの宇宙への初めての探検である。最初、間違うと大きな痛手を発生し、躓きが生じる。すると私達の宇宙開発は、あらぬ方向に進み、する必要のない大きな災いを、強いて招く結果となる。これが心配である。勇気満々でイケイケの地球精神は、宇宙ではそのまま使えない。地球で今迄慣れたことを出まかせにやると、太陽系全体が混乱をきたす。今ですら、この地球の環境破壊などの激変は、他の惑星にすでに大きく迷惑をかけているのは、間違いないのであるから。このことすらも私達は全く気付いていない。つまり私達は無知で完全なトオヘンボクなのである。

これは地球だけでは問題解決とはいかない。本来必ず他の惑星の彼らが手を貸してれるとは思われるが、基本の考え方をまず私達が習得する必要がある。この方法は他の項でも多く述べているので、解るとは思うが、どうしても人間そのものの質が問われているのである。真摯に最初から私達は自分をに見直さなければ何も解決しない。彼らは先に私達を攻撃するのではない。イザとなれば私達の理解力が無いので、先に警告をすると思われる。事前に説明はすると思われるものの、この時点で私達の側が勘違いを起こすのが想定される。攻撃だと。これが大変に心配である。最初から、隣人として節度を守りさえすれば、何でもない事を、こじらせてしまう。彼らは昔から、地球を征服しようなどとは、一度も考えたことはなし、今もない。そのような地球の低レベルの考えは、地球人だけということを、今から私達は知っていた方がよい。ここで謹んで提案しておきます。

ここで更に心配な点が、もう一つある。　これが地球内に住んでいる、影の実力者のことである。数千年来、地球を陰からコントロールしている方たちのことである。当然今も健全である。彼等は実は宇宙情報を、最初から嫌っていた人達である。地球が近年に至るまで、大衆が何時までも宇宙的にならなかったのは、実は彼等の影の大きな努力による。今迄彼等はこの情報戦の操作に成功して来ている。大衆が宇宙に興味を持つことを、最も嫌った人々である。まだ今は真の宇宙情報が大衆に伝わっていない。しかしこれから大衆が、勝手に宇宙開発をし始めると、統制が効かなくなり、影の彼等も手の打ちようがなくなるかもしれない。それはある意味、大衆にとっては良いことであるが、一方で統制の利かない、宇宙情報が駆け巡ることになり、混乱をきたすことにもなる。混乱のまま進めると、大混乱と、無統制は影の彼等の得意技である。大衆は負けるかもしれない。彼等は常勝軍団であるから。これから先は、本当の予想にしかならないので、ここでこの記述を止める。

私達大衆に一つ出来ることは、各人がキチントした哲学（宇宙的な）を、自分で持つということは非常に大切になる点である。今後はこれ次第であり、問題の大事な根幹である。これなら他の惑星の彼らも、動き易くなるからである。今までの私達の生き方は、恥ずかしいことに、余りにもチャランポラン、ガリガリ亡者であり、宇宙に対し、素人、無知であり、かつ精神薄弱（失礼）なままである。これではプロの彼らには対応出来そうにない。全てではなくても、ある一定の地球人は、キチントした惑星人（地球人として）の成人に成長しておく必要がある。全部でなくてもいいのである。このことが私達の今後を大きく左右する。そしてこの自覚をした者を、小数でも現在育てておく必要あるということ。この方針と、方策を今持つことが大切。ボンヤリできない。例えば私達は今は、しこたまスポーツなど個人的なことにド努力し、汗を流しているのであるが、この膨大な努力を、本当は宇宙的なことに差し向けたらいいのである。但し宇宙的なことは、いくら努力しても個人的には何の実入り（金銭の収入）が無い。これが難関である。それでも金銭にこだわるようであれば、それは方向が完全に間違っている。間違った宇宙の研究であるなら最初からしない方がよい。宇宙に反応する人を教化するのが優先である。

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肉体の生と死

私達は死を恐れる。そして死の意味を知らない。同時に生まれる、生きる意味も本当は解っていない。生を知ると死を知ることが出来る。これは同時に解るようである。片方だけでは意味が理解できない。二つの出来事の融合ができてはじめて解る。普通に私達は、今生きている一生が、一回きりと思っている人々が殆どである。一回だから、生きていることは貴重だから、一生懸命に生きようと勧めている人も多い。

生きることを理解するには、転生を知ることが必須である。私達が生きることは、実は肉体で見た目の一回ではないという意味である。肉体が死んでも、それは私達の終わりではない。肉体の死の後は、次の人間としての生活が、直ちに始まる（他の生き物などには生まれ変わらない）。そして不可視の本人の記憶と意識（魂、エネルギー）は、肉体のようには目に見えない（不可視）が、そのまま引き継がれるのである。これが実は私達の本体そのもののようである。肉体自体は今の形で引き継がれることはなく、今の惑星の中で、次の材料に利用されるために、死体は即座に分解が始まる。そしてこの材料は分子、原子という形に分解され、当然のように他の生き物などに再利用されるのである。この意味で材料そのものも、体験を持って生まれ変わるのであるが、私達の本体の転生とは違う形の変化をする。

私達は自分の本体が転生しているのに、過去世を思い出せない。なぜだろう。思い出せないので、この地球に生まれてくるというのが正しいといえる。過去世を感じられる者は、この地球にはあまり移り住んで来ないという意味である。つまり自分の転生の実態を感じられる者は、すでに地球を卒業している、という説明が解りやすい。地球人は互いに各自の転生の実態を知らない者同士が、住んでいるようなものである。だから地球では転生のことは、お互い真剣には話されない。本当は自分自身の大切な真実であるにもかかわらず、みな無関心である。このように説明すると、無関心の理由が判る。

それがどうだろう。肉体の死を私達は必要以上に恐れ、そして日頃生きる上で、さほど意味もない事柄の競争や、足の引っ張り合いを続け、互いにいがみ合っている。このような中では、本当の自分や、転生のカラクリが理解できないのは当然といえる。もし自分たちの実態を知ろうと真剣に思うなら、真に安心できる生活を先に享受したければ、まず私達は自分の生き方を見直すしかない。そして自分自身の転生を知るのがよい。目立たず地味であるが、この方法が自分の知る第一の近道である。この行為は派手なものは何処にもない。しかし地味で最も実用的な行動である。

だが私達が今、推奨する手持ちの教育では、転生の感得が全く不可能である。この方法は誰かが教えてくれるものではない。いま身の回りにいる他人に教えを聞きまわり、知名人や偉い人、大勢の専門家に聞き出そうとしても全く無駄である。それより身近にある自然そのものや、全く目立たず、すでに実践している人を、後ろから見ながら見本にするのがよい。私達は今まで教師と仰ぐ相手を間違っていたのである。それが理解できたなら、各人ひとり一人が決心し、自ら習得理解する方法以外にない。同時に大切なことは、ここでも謙虚さが必要とうことである。この態度がなければ、転生について確信を抱くことはない。感得ができない。私達が転生を知ることは、同時に他の惑星のことも想像でき、現実になる。そしてこのとき太陽系などの存在理由も、うすうす理解できるようになる。単なる太陽系ではなく、なぜ沢山の太陽系があり、多くの惑星がそれぞれに生きているのかの理由もこれで次第に解ってくるようになる。人間は横着さが残っていると、この感得が何時までも出来ない。特に謙虚さとその維持、習得は必須である。これは各人が習得するものであり、日常の生活態度そのものになる。誤魔化しがきかないようになっている。謙虚さの習得は、他にも利点が多くある。私達はこの訓練を今までしたことがないので、マイナスにしか感じていないが、次第に謙虚さを強く持つようになれると思う。そして生と死、転生を自ら理解出来るようになる。

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私達はすでに知っている

私達は科学技術の分野でも、日頃考えられないような技術を発揮している。どうしてこのような発想、発案が出るのであろうかと、不思議なくらいに、多くのアイディアが出て、驚異的な技術を披露する。

これは単なる思いつきではなく、すでに私達の中に、そのアイディアが潜んでいるといった方が正しいようである。そうでないと理解できないからである。移動技術、通信の技術、電子の技術などは特にめざましい。移動技術は車から船、そして航空技術へと進んでいる。そのために私達は、その日の内に地球の裏側に移動できるようになった。かつては考えられない技術である。通信技術はさらに早く、地球の裏側と会話が同時にでき、映像も届くのである。

　この技術は見方によると、すでに私達に遠隔でものを見たり聞いたりする能力（テレ技術）があり、それを別の形で表現しているものとも考えられる。つまりすでにその能力があるので、私達が無意識に、自然のうちにそれに導かれて、別の形（代替）としてこれらの技術を、生み出したとも推測される。このような説明が最も納得いくからである。私達に可能性が全くなければ、最初からそのような試みはしないものである。恐らく発明などは、最初から見向きもしなかったろうし、その能力が潜んでいなければ、最初から一切手を出さなかっただろう。他の動物がそのようなことを、気づかないことでこのことで解る。かれらは多少の工夫で人間と、同じようなことをするが、私達のようにさらに複雑で器用なことはしない。これらの能力発揮と役目が違うからである。私達人間はこれから先、素直な形でその能力を発揮するなら、さらに驚異的なものを造り出すだろう。

　するとその先には、丁度私達が今、テレパシーといっている能力を、そのまま表現できるようになると思われる。つまり今はテレパシーで可能なもの、あるいはそれに近いことを、機械的な手元の技術で、やむを得ず入れ替えをやって行っていると思われる。これを逆にいうと、私達人間がテレパシーを、本来持っていることは当然という考え方に到る。私達にテレパシー能力があるから、それに接近しようとしているとうものである（裏返し）。今は明確なテレパシー能力を私達は自覚してはいないが、結果はそれに近いことを別の手段で実現している。今の技術能力は、数百年前からすると、まさにテレパシーの実現に違いないのであるから。　私達は自分の能力を無意識に知っており、その能力を潜在的に持っている。誰しもそれはあるのだろう。明確にそのことを私達は自覚していない。が行っていることから推測すると、このように評価できる。テレパシーは可能性の予測であるからである。

電話は透聴能力であり、映像による未来の予想は予知能力である。また記録のメディアによる再現は、過去の透視能力である。私達は皆自分の超能力の可能性を、正確に機械的表現で行ってきている。私達が自分のナマの能力に気づき、積極的に活用するようになると、さらに私達の用いる道具は洗練されるであろう。またこの研究が真摯であるなら、自分のテレパシーの本質に、そのうちに気づくようになるだろう。これは今の機械を介さないものとなる（直接テレパシーを行う）。但しこの能力開発は平和の目的、共生の目的で行う必要がある。これが必須条件である。

今まで私達は一方でテレパシー技術を身に付けようとして、今まで様々な修練、修行、秘術を行ってきた。しかしこの訓練はともかく自分の能力アップのためであり、個人的目標がもっぱらであった。これが動機で引っかかるのである。能力アップしても、ただそれだけで終わる（大道芸など）。共生には少しも結びつかない。そのようなテレパシーなら私達にとってはじゃまになり、最初からない方がよいと思われる。

他の惑星の人々は、共生の中でこの能力の開発に成功し、しかも彼らはすでに私達のように戦争、紛争など野蛮なことは一切していない。つまり我々人間の本来持っているテレパシーを、十分に引き出して有効活用し、日常に十分活用している。そのため通信手段、機器類は私達より遥かにシンプルと思われる。しかも通信効率が良い。私達のテレパシー開発はこのような動機で行われることが望まれる。　決して超能力を自分の自慢や、自分の利得の為には使用しないように。徹底して共生のために使用すること。

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人間の不可視の構造

人間とは何だろう？　目的は？　私達はこれに対し、多くの質問をしてきたし、答えもそれなりに出した。しかしこれがなかなか誰しも納得できない。既存の地球製の宗教も哲学も芸術も、その答えを明確に出してはくれない。私達の出した回答は、百家争鳴であり、一貫性もないし何のまとまりもない。個々が勝手に言っているだけ、という感じを受ける。それぞれ専門語を並べて説明しても、人間の説明にはならない。

各人が納得のいくこの答えは、これら他人の意見の中だけでは、探し出すことができない。本当の答えは、結局自分の中にあるもので、自分で融合しなければならないようである。他人の意見を聞いただけでは、参考にはなるものの、それがすぐに答えにはならない。答えをもらったように感じても、結局自分のものではないので、融合されないままなら、いずれ捨てることになる。丁度、占いに聞いても、結局そのまま素直には聞けないのと同じである。　本当は外と内から受けた情報を、各自できちんとブレンドして、はじめて自分の答えが出る。情報は他人や専門職の人の中だけにあるのではない。各人の自分の内側に聞くことは、最も肝心である。私達は依頼心が強いので、何でも専門家頼みとし、それで安心するものの、専門家は全体の融合が出来ないまま、個人的意見として、しゃにむに答えを出そうとすることもある。しかし自分のものは、他人にそのままは適用出来ない。また本来人間そのものは、全てが文字、言葉で表現は出来ないのである。文字言葉は万能ではなく限界がある。本当は不可視の中にあるものを取り扱うことなので、結局、単純に言葉定義はできない。その人の理解度、体験でもまったく表現が異なるからである。人は文字、言葉ではその一部しか説明できない。言葉はあくまできっかけである。が、それでも言葉で、これが何かを知る重要なチャンスとなることには違いがないが。今使っている言葉のみに頼ると、本当の物事は中身が逃げてしまう。しっくりいかない。本物はそれを感じることにある。

解剖学的には、いくらでも人体は分析出来るだろう。しかし生きる目的、存在理由の説明は、身体解剖では不可能である。同時に私達の本体は不可視なので、解剖しても本体は目では確認できない。エネルギーというものは見えないが、確かに力があることは私達に解る。これと同じである。明らかに人間のパワーがあることは感じられるが、ではどこにいるのかは証明できない。その人の周りに力があることが解るが、どこが本体かは、未だに私達は自分の知性で証明が出来ないのである。従来の物的証拠という方法を用いようとする限りは、人間の本体はいつまでも見ることが出来ない。この証明が出来ないので、その後この重要テーマはほったらかしとなった。最後にこれを確認した者は今もいない。

ところで私達は電子機器を多く持っている。ラジオ、テレビ、電話、パソコンなどである。これらは機械部分と、電源部分がある。この機器類は動かなければただの物に見える。しかしこれに電気を通じると、スイッチが入って機器としての役目を果たす。もし電気（力、エネルギー）が無ければこの機械は役に立たない。力を表現するための機械であるからである。実際にはこの力は単なる力ではなく、二つに分かれる。力のエネルギーとイメージ、想念を持ったエネルギーで、いずれも不可視である。つまり動かす力の電源と、電波が意思表示できる力である。この意思表示をする部分が実は重要であり、機器が作られた目的である。私達人間が機械全体をイメージして、その通りに事をなしているのであり、この仕掛け人は実は人間である。このやり方を自分と置き換えれば、自分が判るのである。

ところで私達の人体を見てみよう。そこには肉体がある。骨、肉、皮、内臓、水分、そしてミネラル成分で複雑に構成されている。まさに驚異的な構造と機能である。しかしこの肉体も一旦、不可視の本体、力が無くなると、ピクリともしないし、役に立たなくなる。そして息が止まり心臓が止まると、直ぐに肉体の腐敗が始まる。間髪を入れず、他の微生物や動物たちが肉体を分解し、食べてしまうのである。ではこの肉体を動かし造り出したのは、一体何者だろう？

肉体は原子分子で出来ていることは、今では誰でも知識として知っている。これを複雑に構成し、人体として機能するように設計を行い、造ろうとした目的に合うように、計画したのは誰であろう。これが私達の不可視の本体であり、目に見えない計画者である。肉体の遺伝子類は、より具体的に表現するためのプログラムに過ぎない。プログラムを書いているのは本体の方であり、肉体ではない。ましてや頭の頭脳部分なんかではない。頭脳そのものは人間の中に生じるイメージ、印象を具体的な視聴臭味の感覚に解るように、翻訳、演算する機械のようである。頭は私達の本体ではない。

丁度、電子機器を造ったのが、機器そのものや、電気ではないのと同じである。機器は人間のイメージが造ったものである。このイメージが出来る前はそれが何処にあるかは、機械だけを見ても知ることは出来ない。実は不可視の部分、機器を造ろうとした技術者本人が、それをイメージ（創造）したのである。このイメージそのものも、造られる前は不可視である。だから機械を分解しても、不可視の本体は、決して見つからないことが解る。機械のイメージを造った本人（創造者）はニコニコして、何処かの隅っこに居るのであるが。

人間も同様である。私達の身体の中には、創造者本体は物として存在しない。私達人間は不可視のものと、可視のものが合成されて出来ているようである（二重構造）。これは私達人間に限らず、他の生きものも同様である。そして私達の不可視の本体と他の生きものの部分、つまり　「知恵あるエネルギー」　はある根源であり、同じ共通の目的を持っているということである。エネルギーの部分でも、あらゆるものが分離されておらず、すべてつながっている。これが惑星、宇宙という構造の中で、それぞれ役目を持っているだろうことは想像がつく。そして人間の役目は、万物を利用できるように、部分的にイメージが具体化出来るように各人に能力が、分担され与えられたというとこのようである。決して身勝手な人間の自由意志が、万物や自分の人体を勝手に使うためのものではない。それは｛共生｝のための英知あるイメージ力として、万物の表現のために用いられると考えた方が合理的である。これは初心の人には理解し難いかもしれないが、このイメージは大まかでも知っていた方がよい（人の本体については別項参照）。

各人に少しずつ自由意志と英知が分担され、与えられて、その結果人間の共生が行われ、創造が実現すると考えた方が解りやすい。このように考えると、人の大切さ、目的、役目が非常に理解しやすいのである。そうすることで各人は人間同士の接し方も解るし、万物の扱い方も自然と身に付く。このように各人が行動を建設的に自ら変化させるならば、相手が人間だけに限らず、万物は私達に対して対応が変化する。なぜなら人間が創造された目的と、万物の存在理由は、同じ根源のものだからである。つまり相対の法則で、万物は私達人間に共振して良き反応を示し、私達に対して無償の貢献をするのである。この変化は今までの全く逆である。これまでは強引に相手かまわず、身のまわり（人間や万物）を自分勝手な理屈で、変えようと努力してきたが、これを共生を基本に切り替えるなら、その違いは想像に難くない。

私達は身の回りを自分の個人的努力で征服し、自分の欲得で都合がいいように、強引に作り替えようとしてきた。そのために猛烈な個人的努力を重ね、周りの人間から賞賛を勝ち取ろうとしてきたし、誰もがその生き方が正しいと応援もし、信じ切ってきた。が、相手の人間や、自然から逆襲やしっぺ返しをしこたま喰らってきたのである。その本当の意味が理解出来なかったのである。

ここで生き方、考え方を逆にして生来のものに直すなら、これが全く違った様相を周りは見せるということである。どちらが優れた生き方で、どちらが私達人間にふさわしいかは、自然を真摯に見ることが出来るなら、自明の理である。自然に即した生き方が私達出来るなら、恐らく何処で行動しても、子供の前であろうとも、あるいは何処の惑星であろうとも、恥じることにない堂々とした生き方が、私達にも自然に出来るようになる。

私達は生き方を知ろうとするときに、どうしてもこのように不可視の物に対する考え方を知る必要がある。ガムシャラに生きるのもその一つであろうが、人間はそれだけでは本来済まない生きものである。これが宇宙哲学とも言うべき（表現しにくい）もので、私達のいう文字、言葉による理屈ではない。　最終的にはこの中身を各人が、イメージし感じること、これが今私達の最終目的となる。

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感受について（アイディア）

神がかりというものがある。誰しも似たようなものを、多かれ少なかれ持っている。では何が違うのか。これも実は動機が大きく絡んでいる。　もし私達が利己的動機の度合いを多く持つなら、より地球的な想念を、早晩拾う（感受）ということになる。逆により非利己的であるなら、その想念はより正しいものになり、形はどうであれその受け取る想念、アイディアは建設的で皆の役に立つものである。この辺りの区別が私達は非常に苦手である。今まであまりにも自己中心に行動を縛ってきたせいでもある。どうしてもこの感が抜けられない。

神がかりの教祖にすがり、有り難い知らせをもらって生活するのもよいが、結局、他人にぶら下がっていては、その本人にとって自信のある人間らしい生活は決して出来ない。真に優れた先輩は、一から十までその個人に差し出がましく意見を言わないものである。本人の自立を促すのが、正しいやり方であることを知っているからである。何もかもお告げや占いに頼るのは、結局その人にとってはよい実を結ぶことはない。各人のお告げは実際には、本人の中で見つけるべきものであり、各人が精神的に独立するしかない。自力で考え、感じて行動する以外にない。ただ単なる独断では困るのであるが。

私達が日常受け取る想念は多種のものがあり、これを峻別する方法は自分の側が、利己的か否かが最も大きな判断ポイントである。このやり方はあらゆる点で利用できる。そして感受する範囲も、個人的であれば身近な単に地球的な範囲だけにとどまるだろうし、地球から外に飛び出して、宇宙的な想念を得ることはまずできない。

私達がこのことを自覚して、地球にこだわらず、宇宙的な想念を持つようになると、感受する想念は飛躍的に拡大する。より前向きなアイディアを得るようになるだろう。

神がかり、宇宙通信というものについても、これが何処まで私達に有効かの判断も、受け取る側の動機、純粋さにどうしてもかかってくる。つまり自分の側に情報を生かすか殺すかのキーがあり、情報内容の真偽、範囲、広さもそれにかかっている。宇宙の情報は無数に受け取れる。しかし受け取る側（自分）が閉じていると、どのような情報であろうとも、無駄になり何もなかったことになる。自分で感じられ得る情報は、自分次第であり、私達はどれ程広い範囲の感受も実際には可能になる。自分次第でいくらでも想念感受が出来る。際限は無くなる。

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バランスについて

バランスには、例えば内側から見た目、外側から見た目のバランスがある。バランスとは、別の言葉では融合とも言われるが、これは自分をどれほど客観的に見るのかの調整能力になる。強力に自分本位を続けるなら、周りとのバランスは崩れる。また自分を他人にすべて預けてしまうと、これもまた全体のバランスが崩れる。バランスには個人主体のものの他に、全体のものがある。私達は個人でもあり、この地球上では全体の中の一人の生きものである。願わくは、私達は常に自他のバランスを取りたいものである。

これを別の言葉で言うと、自由意志と神の意志（裏側の意識）のバランスになる。この使い分けは私達にとって、大きなポイントになる。自由意志のみの行動は、いずれもアンバランスを招くのが多いが、これに神の意志を混合するなら、私達は本来のバランスのとれた行動が出来る。こうなると今までの争いや競争は、私達の主要なテーマではなくなる。次のステップに入ることが可能である。

そこでこれまでの興味が薄れ、むしろ関心事はこのバランスからくる、次の新しいしステップの変化になる。このステップは、自由意志のみで生活していた今までとは、相当に様子が変化した社会となる。しかしこれまでの外部から見る目では、退屈な日々に見えるだろう。なにしろ争いや競争をせず、静かになってしまうから。全く魅力は感じられないかもしれない。今まではやるかやられかのスリリングさも、今までのように用意されていないからである。

が、この感じは今までの考えからのものであり、実際に新しい生活に入ると、全く様子が変わる。聞くと見るとでは大違いというもの。今までの私達が後生大事にしていた価値観は、はるかに小さくみすぼらしく見えるはずである。そのとき私達は自分を含めた、人間の本当のすばらしさや、その凄さを感じ、自分や他人、地球惑星、他の惑星のカラクリを明確に知るようになるだろう。各人のスケールが、とても大きくなるのである。同時に以前よりも当然周りは静かになる。

悪い言葉で言うなら、いいかげん、のらりくらり　に見えるのが良いバランスである。この生き方はシャッキシャキした人からは大変に嫌われそうである。しかし何事も決まり切ったように、前から決められたのだから、とはいかない。すべての関連、都合を考えると、一見いいかげんな結論になる。良い方に見るとこれがバランスになる。何事も急いでは旨く行かない。自分は急いでも良い答えはバランスにある。緊急事態ではそうはいかないが。宇宙でもバランスは重要である。大自然がそうしているように、過多、過少は旨くいかない。時間のタイミングと合わせて組み合わせるしかない。地球の日常でもこのようにバランスは重要で、逆に早とちり、せっかち、決め打ち、は旨く行かない。そして宇宙に出ると更にこのバランスは重要になる。地球で少し訓練をしてから宇宙に出るとよい。もっとこのバランスを要求されるだろうから。もちろん即興もありであるが。

本来、バランスの取れる生き方とは、自我に頼らない生き方になる。自我を自分の行動から引っ込めるには、相当の体験が必要になる。イロハの体験を数多くして、痛い目を沢山して、嬉しい思いを沢山すると、次第に自我が全ての間違いの原因ということに気付く。その前には知ることはない。これを繰り返して行くうちに、判断の本物の仕方を自分なりに知るのであろう。これは理屈や言葉ではではない内容である。つまりフィーリングになる。

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転生と他の惑星

私達はいずれ自分の肉体の死（今生の）を迎える。これは不安である。しかし一旦、肉体の死の意味が理解できるなら、それは怖さではなく、楽しさに変化する（転生は別項でも述べている通りである）。　私達は知らない間に、各人が肉体の死を乗り越えて、実際には毎日大勢が、平然と転生しているのが実態であるから。私達が感じている怖さは、これを知らないためのものである。私達の表の自分（自由意志、心の部分）は肉体にこだわり過ぎて、自分の本体そのものを全く感じていないし、自分自身であるのにそれが何ものかを知らない。そして人間の肉体の死を大げさに感じる。自分が無くなると感じられる肉体の「死」は、ことさら大げさに感じる。あたかもこの世の終わりのように。何も終わりはしないのに。

私達にある程度知恵が身に付くようになると、死と転生が、子供の生命の誕生と同じように、楽しさ、嬉しさというものに変化し、死を大げさには考えなくなる。がむしゃらに今生きるやり方は、それほど重要でないことにも次第に気付く。自然に任せればいいということを知る。私達が病院で行う延命治療などは、いよいよおかしく見えてくる。その惑星で生きてきた肉体生命は、その寿命でよいのであり、がむしゃらな延命処置は思ったほど重要なことではなくなることがよく理解できる。むしろ延命は見苦しいのである。

この話しをいきなり聞くと、怒ってしまう人が大勢いる。当然である。生きるのに、大変な苦労をしてきたからである。少しでも長く生きたいのにと。しかしこの誤解の責任は、私達本人自身にある。きちんと自力で自分を探求してこなかったという責任である。自分そのものの存在を全く知らず、単なる自分の損得の利益だけに、明け暮れてきた責任である。自分の本体をほったらかしたままでは、的外れな恐怖、価値観、延命、疑問、生命観や混乱が出るのは当たり前である。子供と同じ。私達はもっとしっかりしなくては。

転生を私達が理解することと、他の惑星の人々の存在を私達が明確に知ることとは、同時に起きる。片方では理解できないからである。死んでそのまま地球に転生もあり得るだろう。しかし他の惑星を含めて転生するのは人間私達の常態のようである。惑星への転生移住により、私達はあらゆる体験を学ぶ。そのための人間と惑星があるのだと考えると、私達が地球に生きることの意味、宇宙に生きること、その重要性が少し解ってくる。「地球だけで私達の命が終わって、人生は一回で終わり」　という私達の今の短絡な考えは、この辺が解るとあまり意味をなさないことが良く知れる。死ぬことを大きな声で騒がなくなる。今迄の考えは如何にも薄っぺらに見え、努力の仕方も自ずと全く違ったものになる。

また私達は転生だけを理解できるなら、それでよいというものではない。この理解と同時に、惑星の存在、そして各惑星の中の多くの生命の意味そのものが、転生を含めて初めて理解できる仕組みになっている。私達の肉体そのものが、最初から惑星の自然と一体になっていること、自分を含めてあらゆる生命や他の惑星群は、本来、共生が原則であり、単独では何一つ成立せず、分離できないこと。この仕組みが私達にも次第に理解ができる。これで私達地球だけでなく、太陽系の意味がより身近になる。単に惑星や太陽があるのではない。

地球では人間はありふれた生きものである。草木や他の生きものと同じようにありふれている。では他の惑星はどうなのか？　想像を絶する生きものや環境があるのか？　地球の中では、人体や他の生きものの根源は、分子、原子という微細な構造で造られているということを、幸いに私達は最近知ることとなった。しかも未だ解明中ですべて解ったわけではない。ほんの一部を知るようになった段階である。地球は太陽系の中で、ありふれた惑星ということも、ガリレオの功績などで解っている。自然や人体の構成元素は今解っているだけで、100個余りの規則的な基本元素で構成されている。するとこの構成は太陽系の中にある、他の惑星もほぼ同じものということは容易に想像がつく。元素周期表の一回りをみると、この中に全く違った元素がさらに無数にあるとは思えない。必要とも思えない。他の惑星も地球と同様な元素で埋めつくされていることは至極当然に感じられる。この元素そのものは、空間とそこに存在している宇宙のチリから成るもので、宇宙では共通のもので成り立っており、どこの惑星も例外がないと考えられる。

すると、他の惑星の生きもの（植物、動物や鉱物など）、または惑星自体の構造、機能は、それほど地球と違わないことも容易に納得がいく。今の私達は奇妙な生き物を直ぐに想像するがそうではない。現に月面で採取された岩石は、私達の予想に反して、地球のそれとさして違わなかったのである。隕石もこれと概ね同じものである。それが全く未知の元素で構成されているのではなく、地球でもありふれた岩と変わりないことは驚くにあたらない。

さらに太陽系の惑星は、地球とさほど変わらないような地殻、大気、重力が備わっていることも想像がつく。同じ太陽系として惑星同士は、同じ原理で構成されているだろうからである。地球では、北極圏と赤道直下の違いや、海抜標高にして０ｍ～５千ｍの違いの中で、多くの人々が住んでおり、動植物に至っては、さらに過酷な環境で平然と生活を営んでいる。海の中も同様である。他の惑星でもこれくらいの環境の差はあるだろう。しかし大枠で生息条件が地球と大きく変わることはないということも理解できる。

ところで人間であるが、私達は偶然に生きものとして地球だけで生息し、原始的な生きものから進化して人間になったと考えるのは、相当に無理がある（今の進化論の考え方）。短絡過ぎる。もしこのことを本当に信じようとするなら、他の惑星のことをもう少し詳しく知ってから、結論を出してもよいと思われる。あるいは私達人間自身が何ものかを、少し知ってからでもいいのである。結論が早すぎるのではないか。

人間の特徴の一つに、転生し惑星を体験する生きものであることを私達が理解できるなら、人間の生息と惑星の条件、さらに万物の存在理由が、一気に理解できるものと思われる。地球と他の惑星を含めた存在理由の明確な説明である。

つまり惑星は私達人間の、生きるための場所がそれぞれ与えられている、という感じがある。惑星とその生きもの、微細な原始、分子はすべて、人間と同じ生きものである。例え一個の岩であっても、その原子は内部を見ると猛烈な活動をしており、完全な生きものである。私達はこのことも最近になって知るようになった。同時に人間の想念にも、敏感にかれら（万物）は反応していると見るのが正しい答えであろう。私達がこのことに身をもって感じられるなら、かれら（万物）が私達と共生の条件を提供するものという基本が理解できる。自然はこの役目（人間に生活の場を用意すること）を持っているということである。かれらは私達と分離は出来ないのである。私達は今まで人間だけを自ら特別扱いにしているが、特に人間の自由意志の部分（表側）が問題である。この部分はそれだけでは自分を客観的に見る力が今は無いので、身勝手な判断をするのが特徴である。まずこの現実を知る必要がある。地球の人間がここから抜け出すのは大変であるが、勇気を持って行うなら、とても大きな収穫がある。生きている自覚が出来るようになる。

私達がこのことを知って惑星、自然に即した生活をするなら、惑星は私達にとって、今より住みやすい環境を提供するだろう。また人間同士も全く同じである。互いに隣人の存在を認めて、人間本来の生き方に即した生活をするなら、人間も争うこと無く、共生が実現できるだろう。そして私達が最も気にしている人間同士の付き合いは、さらに好ましいものになる。そうならざるを得ないように宇宙は、最初から出来ているからである。そうならないのは私達自身（自由意志）に原因がある。

惑星や太陽系はそのまま私達人間に、無償で与えられており、これを知らず地球だけでその人間の一生が一回で終わりという、短絡な考えで生きているのは、もったいない考え方であり、私達は決してすべきではない。人間、惑星、太陽系、そして人間の転生はキチンと辻褄が合うように造られている、と考えるのがとても合理的である。そして私達の理解度に応じて、惑星は多くのものが用意されるというのが正解である。これが他の惑星に　「お化け」　などは住んではいないはっきりした理由である。同時に他の惑星に、地球と同じ人間が住んでいる証でもある。このあたりが解ってくると、他の惑星に同じ人間が、住んでいる理由が誰しもはっきりと判るようになる。逆にこれを理解できないまま、あるいは知らされないままでいると私達は、身勝手で先の見えない「進化論」のようなものに（地球内しか通用しない）、引きずられたままとなる。ここが私達地球のカラクリの肝心な部分である。この殻を破ることは自力でやるのであり、自分で確信すること。

この話は今迄にあった。学説とか論文の類ではない。れっきとした宇宙の真実で地球人は作為的にこの情報から遠ざけられていたのである。急に聞くと誰しも違和感があるが、各自で落ち着いた気持ちで情報を受け取ると、次第に理解出来るようになる。このとき先入観が最も邪魔をするのであるが、日頃から人間や生き方に疑問を持つ人はこの情報を割にすんなりに受け入れるかもしれない。

ここで転生の具体的な方法であるが、私の感じるところでは、人間の本体エネルギーは肉体の死後に直ぐ、他の子供の肉体に転生するが、これはエネルギーの空間移動のようなものである。もたもたせずに、ほぼ瞬間移動のようである（つまり霊界など地球で言われている世界は存在しない）。　いずれこの詳細については私達も知る機会があると思われる。これも”エネルギー不滅”のような働きのようである。つまり人の生命の本体は、エネルギーとして続くということになる。この場合宇宙空間を平気でまたぐのである。そして過去の肉体は捨てて脱げ変わるようなものである。この方法は何かの昆虫などにも似ている。しかし人間のそれは惑星間で同じlことを瞬間に行うと思われる。すると人間は惑星を舞台に転生で移動しているということになる。この移動にはある法則があるようで、好きな惑星に誰でも行けるものではなく、ある法則を用いて行われる。これに重要に関係するのは、本人の日ごろの生き方、考え方そのものに、重大に関予してくるということである。好き勝手な移動は出来ない。

ところで他の惑星人は地球へは、滅多に近づこうとしない。近づいて探査するとか、私達と交流するだけの価値が、地球側に殆ど何もないからである。逆に私達は彼らのことは結局、何も知らない。しかし彼らは私達地球人が、今まで何をしてきたのか、何を考えているのか、どのような人類かもよく知っている。長年にわたり観察し、理解しており（私達の有史以来より更に以前から）、どうすれば今の地球で混乱している出来事、事態を解決できるかもよく知っている。近隣惑星こそが、この地球の事態を最もよく知っているようである。そして間接には私達を援助している。しかし彼らは直接手は出さない。

私達はこれらの先輩達から重要な情報を手にすることは、今ではいつでも直接出来るようになった。これは近年になってからである（１９５０年頃から）。しかしまだ誤解が甚だしく、まともに地球人は受け取ることが困難である。これが彼ら（他の惑星人）の悩みであったと思われる。私達地球人がこの精神状態から、少し歩み寄るなら理解力は彼らよりも劣るものの、これが第一歩になるだろう。私達だけでは、この理解を得ることは出来ない。現在は人工衛星を地球の回りに飛ばした段階であるが、まだ宇宙空間に真に飛び出すことも無理である。私達は自分たちの頑固さを修正して謙虚になり、素直に彼らの情報を旨く利用するのが、最大カギと思われる。つまり情報を得るだけの下準備がどうしても要る。この肝心な点を手抜きして、地球での今までの価値観のまま、他の惑星人との交流は困難となる。宇宙では地球製のＳＦ映画や、漫画（地球人がまだ宇宙のことを知らないで勝手に作った想像物）のような子供じみた物語は宇宙には全く通用しない。地球でも子供向けの宇宙漫画はそろそろ本物を土台にして創作すべきであろう。宇宙の実態を少しは知ってから書かないと、単なるお粗末なマンガにしかならない。加えて、宇宙で常に地上を変わらない戦争、争いを重要テーマにしているが、これ自体も争いパターンだけを決めつけているが止めるべきである。地球はそうかもしれないが、宇宙は全く異なる。平和が基本である。漫画製作は何でも書いていいのではない。少しは本物を交えて書く必要がある。嘘ばかりでは子供に良いことは少しもない。世の貢献度ではこれ等は全く寄与していない。恥ずかしいマンガである。同じ嘘をつくなら、すこし子供に貢献度のあるものを書けば、それはマンガにもなる。

あらゆる出来事の全体が、一つの生命観で結ばれる。これは転生だけには限らない。私達が理解度を深めれば、更に多くの融合した内容の理解が出来る。この中で初めて地球惑星や私達太陽系、他の太陽系のことなどが理解出来る。同時に転生は私達にとって、必須の機能であることも充分に理解ができる。同時に地球で多くの疑問が出されたことに、明確な回答が得られることが大きい。早くこの考えに切り替えるのが先決である。私達はこれ迄自分たちの科学、思想、哲学、宗教、歴史などをこしらえてきたが、どれも他の惑星の持つ考えには遠く及ばない。なぜなら、彼らは私達地球の精神レベルは遥か以前に体験しており、その後長い年月をかけて進歩しているからである。地球はこの進歩がサッパリなされていない。　はっきり言って私達は彼らに太刀打ちできない。相手から見透かされている感じなのである。それが嫌だと言って彼らに反撃しますか？　意味が全くないと思います。私達の自慢の哲学や宗教などでは反撃などは出来もしないし、意味もありません。それより彼らから私達に必要で最速な改良方法を、提示してももらった方が現実的と思われる。そうすることで私達のこれからの新しい生き方が、最短で最速な行動がとれると思われる。

すでに彼らのこの提言は以前から我が国にも（日本語版、英語版）提示されており、いつでも自由に読める状態になっている。これを真摯に自分で理解するなら、どうすれば我々地球の難題を良い方向に向かうことが出来るかの、肝心な部分の納得が各人なりに出来る。この情報は、お金を取ったりするものではなく　（但しこのHPは無料だが、書籍は残念ながら有料）、内容はペテンも一切なく、真摯なだけである。このような情報もあるものだと思って見てもらいたい。真に地球を憂える人は、解決の手段は全く無いのではなく、実は本気になればこのように探せるということを知ってもらいたい。ガリレオは地球は単なる太陽の周りを回る惑星に過ぎないといった。そして他にも地球と同じ惑星があり、その惑星には地球のように衛星が付いており、それぞれ回っていると。地球は宇宙ではありふれた惑星に過ぎないことを証明した。同時に地動説も説明した。これに加えて、今説明したように私達が転生のことを知るようになると、その惑星群とは私達が転生をする移住先ということも同時に説明しているのである。さらに我が太陽と同時にその外にも多くの太陽系があることもわかり、すると、私達の認識はガリレオの説明よりももっと広くなることになる。ガリレオの発見は、このことにまで私達をその当時導いてくれる可能性もあったのである。実際にはガリレオは遥かその手前で止まってしまったが。

太陽系、惑星には明確な目的がある、その意味は　太陽系、惑星、衛星　はただ漫然と有るのではなく、それぞれがこのように全ての生き物の住屋である、と同時に私達人間の住屋だということを示している。私達は今まで、なぜに多くの太陽系、そしてそれぞれに惑星が多くあるのかの説明が一切出来なかった。動きを観測して惑星の法則を少し知ったのではあるが、これらの天体の本当の目的が少しもつかめていなかった（なぜあるのかの根本説明が出来なかった）。ただこれらの星々が存在すると説明しただけ、見たというだけのことであった。がこれからはそれが人間の住屋であり、いずれも私達人間が転生して住むものだということが、理解できるようになる。すると地球人の大きな認識の広がりになる。この話は、今の時点の学校で子供には全く教えてはくれない内容である。しかしいずれ人間の転生を含めた情報として、このことを教えなければならなくなるだろう。このとき子供達は大いなる興味を持つに違いない。今の学習内容よりも遙かに子供にとっては、こちらの説明の方が意味のある内容となるから。学校は大変に楽しくなるはずである。元から、このような内容を子供達には真剣に教えるべきである。その影響でいじめなんかもすっかり無くなるだろう。もちろん基本は人間の共生である。宇宙を知ったら、私達はいじめをやっている暇はなくなる。

この話は出鱈目ではない。ほら話でもない。そんな出鱈目は許さないと言う人は、ガリレオの時代を思い出してもらいたい。ガリレオは当時あらん限りの悪口で皆からののしられた。しかし彼は正しかった。これを今の私達はまた同じように繰り返す必要があるのだろうか？　ガリレオは本当に当時、苦しかったろうと思われる。しかし宇宙の真実はそれ以上に彼を勇気づけたに違いない。獄中死しても価値があったのである。その後、最近になってその嫌疑から晴れた後は、私達はどうしたのだろう？　何か変わるのではと思われてたが、全く何も変わっていない。科学会も、宗教界も、一般庶民も　そのままである。本当は私達が大きく反省すべきものがあったが、結局何もしなかった。ということは今でも同じように、肝心なことが捨て置かれ、キチガイのような物事（経済活動など）にふけっているのが私達ではないだろいうか？　今でも本当の肝心なことに皆が気付いていないのではないか？　本当のことはストレートに知らせるべきだし、本当の生き方を、各個人も身に着けるべきと思われる。これは猶予ならない。いくら言っても言い過ぎにはならないから。

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イエスという人

イエスとは、聖書の中に出てくる人である。あまりに有名で、勝手に名前を借用すると、宗教的にその筋の人からお叱りを受ける気がする。しかし今に至って人間の本質と惑星、宇宙を考えるときに、かれの言葉は理解しやすいように思われる。かれの言葉が現代にそのまま生かせるのかは、これも私達の考え方次第でもあるが。かれは二千年前の人であるので、これを昔の人のせいにして、今の考え方に合わないと言うことも出来るが。しかし一方でかれの考えや教えを二千年間私達は、何一つマスターできなかったと、逆に考えられるからである。

イエスは特別な言葉を用いなかった（宗教用語など）。通常の言葉しか用いていない。かれの表現、考え方は当時、大衆から熱狂的な評判を得たようである。当時のユダヤ教の主流派からは猛反対を受けたが、これを周りにいた賛同者（側近）はかれの意図とは別の方向で、宗教的な運動（初期の原始キリスト教）として、更に爆発的に周りに広まった。運動の中身は主として、ユダヤ教の中から生まれた反ユダヤ教である。自ら生まれた環境での宗教的教えを否定し、全く新しい生きかたを教えた。この教えはイエスの特異な教えや個性によるとろが大きい。内容は新約だけでよく、それだけで十分に知ることが出来る。旧約は知らなくてもいい。しかし今は旧約も聖書の中に普通に新約が、なぜかくっ付けてある。キリスト教の今迄の成り立ちが逆に推測される。

「貧しい者は幸いである」　「見なくても信じる者は幸いである。」　「天国はあなた方自身の中にある」　「自分の命を失うものはそれを見出す」　「私達が行うことはすべて父が私を通じて行っている」　「天国には多くの館が用意されている」　「肉体を殺す者は恐れるに足りないが、恐れるべきは魂を殺す者である」　「新しく生まれなければ神の国をみることは出来ない」　「あなた方は私が行なったことよりも偉大なことを行なうだろう」　など。

イエスのこれらの言葉は、読むだけではキリスト教に馴染んだ人以外は納得、理解できないし、真意が読めないと思われている。そのため理解するには、宗教者とならなければ出来ないと解釈されるようである。

しかしこの言葉はキリスト教徒でなくても、普通に理解する方法がある。それもなんとなくではなく、確実に解る手段が今はある。そしてかれがなぜ突然、パレスチナの地に現れ、この教えを広めようとしたか、なぜあれほど確信に満ちて語ったのかも理解できるのである。かれの言動は、当時のユダヤ教社会（イエスが所属する）の中では、キチガイ沙汰であった。ユダヤ教の正統派宗教からみて、かれは逸脱した狂人のように見え、またそのように振る舞った。がしかし大衆からは圧倒的に受け容れられたのである。かれはそのような不思議な魅力を持っていたということである。かれの資質からくるものも大きかったのかもしれない。かれの両親は当時、ダビテの王家正統の継承者であり、預言された者という民族的、宗教的意味合いもあった。

生い立ちはともかく、なぜかれは当時敢然とこれらの言葉を語ったのであろうか？　事情が解らなければ、実に不思議である。かれは若い頃のことは、あまり詳しくは聖書には書かれていない。インドやチベットにかれの足跡が残されているということであるが（日本にもある）、詳細なことは解らない。が、かれの生い立ち、バックボーンを地球だけに頼って理解するのは困難である。そうではなく、かれの転生を含めた体験を理解するなら、この言動はすごく当然のことに見えてくる。何も不思議はないのである。全く当たり前のことをしゃべったし、行動したと思われる。かれの確信の源が、明確に存在するのである。僅か伝導期間は五年間程度であるが。

地球だけでかれを理解しようとすると、いわゆる神がかりの説明が、どうしても必要になる。このため門外の一般大衆にはかれの言動が説明出来ないし、かれの教えは宗教の中という条件がしっかりついた。そうしないと聖書やキリスト教の教えの中でも、どうしても辻褄が合わせられなかったのである。宗教界では特有の説明が多くなされた。宗教的解釈、または意訳である。この宗教的解釈はその後無数の人々により行われ、今でも継続中である。かれの真意からすると、相当かけ離れている解釈も多いと思われる。しかしそれでもかれの言動は、今でも魅力があり、そのファンは絶えない。キリスト教徒だけでなく、一般の人々からも多くの賛同者が出る。

ところでかれの教えや示唆は、実際にはぶっきらぼうな説明が多い。しかし私達の心にはダイレクトに響くところがある。なぜだろうか？　かれは私達の常識を超えた説明がなされたからであろう。私達はこれをどうしても地球的にしか解釈できない。現代でもそうである。が、今では私達は宇宙時代が開幕したと感じる部分もあるが、本当の宇宙時代は未だ来ていない。これは物理的にもそうであるが、特に精神的に宇宙時代に全く入っていない。そのためイエスの言動は未だに真意が理解されていないようである。宗教的にもそのまま昔の解釈が続いており、一般からもそれ以上の理解は進んでいない。イエスの言葉は二千年経っても現実的、実用的に活用されていないという意味である。イエスは　「一瞬にしてものごとは出来る」　と言ったのに。

地球と他の惑星、人間の転生、人はその肉体とは別にして生まれ変わること、他の惑星には多くの人々がかねてから住んでいること、他の惑星人の生き方は、私達地球人に多大のヒントが得られること、これらのことと、イエスの言葉を並べてみると、すんなり理解できることが多い。というより、そうでないと意味が通じないということである。私達人間の本体、実態を各人が知ったときに、初めてイエスという人が何をしようとしたのか、何を言おうとしたのかが、無理なく理解できる。つまり言語を超えて完訳できる。意訳などは一切なくてよい。その意味で特別なことを言ったのではなく、ごく普通のことを（言いにくい場所であったが）明確に語ったのである。聖書の部分では、かれの言動のみを注目するのがよい。その他の付け足し（状況説明、他人の言動）は一切無視してよい。肝心なものはそこしかないから。

イエスは「幼子のようにならなければ天国にはいることは出来ない」と言ったが、このことばの本質を無理なく理解できるようになるなら、これらの言動が実際、大人だけでなく子供達にも理解できるのは当然といえる。子供、大人の区別なく通じるもの、これは本物の証拠である。なにも矛盾はない。特別に研究された宗教的な正統派の解釈はなど全く不要である。実際この解釈が邪魔になるのである。

たしかにかれと同じことを教えようとした人は、長い地球の歴史の中で少数であるが、ほかにもいたと思われる。しかしかれほど直接的に語った人はいない。かれはその役を、恩をきせるでもなく、自分の出来る役目として、淡々と果たしたのである。当時、全く理解出来ないこれ以上の内容のことは、イエスはあまり口にしなかった。出来るだけ当時として実用的なことを言葉にした。不用意な誤解を避けるためである。それでも賛同者内部や一般からも、多くの誤解を受けてきた。特に自分がいなくなった後に、宗教をつくるなとかれは強いて警告したが、磔刑のあとその警告を無視して、さっそくその運動が大々的に始まり、この宗教は最後ローマ帝国まで飲み込んでしまった。

かれの教えのわずか一つでも私達が実行していたら、私達は急速に平和を得られたであろう。しかしそのたった一つが今まで実行出来ていない。その証拠に、かれが亡くなってから今まで、私達は聖書やコーランを片手にずっと紛争と戦争にかまけていたからである。イエスという人や、かれの教えを全く理解していない、ということに違いないのである。教えを伝えるべき専門の人々や、それを教わるべき信者の人々は、教えを実際キチンと実行し、その証をしてこなかったということになる。たしかに私達は、日常が大変に忙しかったし、いまもずっと忙しいのである。イエスのいうことを実行するには、時間が必要であったので、それがいままで実現するのに、間に合わなかったと言い訳は出来る。しかしそれにしても時間がかかりすぎる。山のような言い訳を、作り上げるのに暇がかかったのかもしれない。私達は何か大きな勘違いをしているのではないだろうか？　丁度、ガリレオのときに私達が気がつかなかったように。

イエス個人は、宇宙の真実を伝えるという側面以外は、普通の男性である。また回りの女性にモテたと思われる。男にとっても魅力ある男性であったようである。が、宗教的にはかれが属していたユダヤ教内部で、相当の軋轢が日頃からあった。イエスはアンチユダヤ教であったから。そのためにユダヤ人がローマの支配下にあった当時、争議（反ローマの謀反）を煽った首謀者のひとりとして、お門違いの罪で、強引な磔刑にあっている。ユダヤ教徒から、面倒な男として幸いに謀反の主導者の一人にさせられたのである。冤罪であり、同胞の中にいた反対派（アンチイエス）の策略である。かれを空想の人物であるのでは？　ということも噂されるが、とんでもない話しで、確実にかれは存在し、女性と普通につき合いがあり、子供も複数いたようである。かれが存在し確実にそこに居たことは、かれの言動を理解してはじめて解る。同時にそのことが、今でも重要であるという点は変わりない。願わくは、かれが今でも必要以上に、特別な人間として祭り上げられたままであるということを、修正されなければならない。そのようなことはするな、というかれ自身の警告も、未だ実行できていない。これが出来ていないことは、逆にいうと私達は、かれが二千年前に述べた真実を、殆ど未だに理解していないということになる。理解する機会は、現代の今かもしれない。宇宙の時代になってからイエスは正当に評価されるのであろう。それまではキリスト教の中のイエスにしかならない。

最初からイエスの言葉を聞いて、そのまま信じられるのは本当に幸いである。現代の私達は、先ほどのように宇宙の時代にいま差し掛かっている。そして具体的に他の惑星の人々の助言、忠告を詳しく知ることが出来る。この両方を耳にした時に、イエスの教えとの共通性に誰でも直ぐに気付く。そこで私達はっとするのである。二千年たって辻褄が合っているではないかと。そしてかつ、１９６９年のＮＡＳＡの月探査である。この中で別項にも述べているように、飛行士のある者が突然感じたこと、「イエスが二千年前に地球に居たことは確実に信じられると」　というような説明である。なぜ飛行士の言が急にイエスにリンクするのか？　飛行士はキリスト教徒とではあったが、宇宙空間に居たときに、日頃耳にしているイエスの言葉が急によみがえり、それが解った、感得したという意味である。真実は時代もなにも関係がない。　

この三つの情報から、今の私達は何かを感じるだろう。本物はいつでも存在し、手にすることが出来ることを。時代を飛び越えてそれは私達に話しかけている。そして私達が気付くまでそれが続く。私達は今になって言い逃れが出来なくなってきている。私達がいま本当の気付きが出来ないなら、実に情けないと言うしかない。これを知るものはキリスト教徒でなくて構わない。いまこれを書いている私もそうである。イエスは自分を見て宗教をするな、つくるなといっている。だからイエスの言動は、いまのキリスト教（宗教）とは完全に切り離した方が良いのでる。むしろその方がイエスの教えに本来叶うものであるから。但しイエスの言葉は新約にしか書かれていないので知ろうと思うなら、この書籍（新約）を見るしかないが。新約だけの本もある。念のために。

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難問

私達は日頃、互いに生活が息苦しくなる。ではどうして、例えば人口問題が生じるのだろうとは真剣に考えない。人口問題は宗教宗派で異なった意見も出ている。実際にはこの人口問題は、私達にとって大きなものである。なぜならそれぞれの人の生き死にで、直接私達の生活の窮屈さ、息苦しさに関与してくるからである。私達はそれぞれ個人が、生き抜くことに全力を注いでいる最中のことである。

互いに資源もなくなり、生活手段も土地も獲得するだけで大変である。しかしそうは言いながら、人口はどんどん増えていく。なぜだろう？　開発途上国といわれる国は爆発的に増える。これは戦後の日本でも起きた。その後、急速に増加は衰えたが、ともかく一旦生まれた子供は養う必要がある。ほってはおけない。この事情は何処も同じである。

食いぶちが無くなることが解っているのに、どうして人口は増えるのか？　これは疑問、矛盾のままである。逆に未開のままにして、人口を増やさずに慎ましやかに小数で生活する方が、どれほど幸せかは、私達には解っているはずである。またこの実例もかつては多く存在し、今でも僅かであるが存在している。

周りのバランスを全く考えず、やたらと人口を増やすことは、賢い者が行うことではない。互いに住みづらくなり今の生き方では自然破壊にもなるからである。しかしこれが出来ないということは、私達がまだ精神的に成長していない、ということの証しになる。子供を産むのは自分の勝手でしょうと、自己判断するのである。そうすると、互いに食いはぐれてそのうちに争いが起きる。死ぬ者も多くなる　これは当然である。知恵の無いことをやっているから。

ところで私達の生活が文明化されると、その国の人口は次第に増えなくなる。これは体験済みである。子供の死亡率が下がるが、同時に文明化しているので教育費に費用がかかり、むやみに子供を増やせない理由である。そして同時に起きることは、私達のいう文化的な教育がなされるに従って、親子の縁も薄くなってくることである。これは身の回りで遊び事が増えて、親との縁が密でなくなり、子供が親の方を見向かなくなるからでもあろう。この疎遠が続くと、家族内で他人のような生活となる。これは共に幸せではない。今の文化的生活と言われる生き方は私達を不幸にしてしまう。満たされた教育は私達を幸せにするとは限らない。実際には逆になる。

私達の生活内容を、無定見に教育や文化的という理由で変化させると、生活環境、価値観が激変し、私達は殆ど不幸になる。これは予想外であるが、実証済みである。特に西洋文明のやり方は私達を便利にしてくれるが、結局せわしい競争社会だけが強調されて残り、同時に生活の中身が薄くなって、幸せとはほど遠い社会となる。一生賢明に私達は何をやっているのだろう。

人口問題、教育文化の問題、原因は常に同じものである。私達には元々生きる基礎が薄弱なので、どちらに進んでもいずれも気まぐれである。最も重要な、人口や教育の問題が、究極の内容で語られていない。曖昧で済まされ、曖昧の中で進められる。それしかできないのである。人口問題は自分たちで作り上げている権利そのものが絡んでぶつかり合い、私達自身で自らは解決できない。これは教育問題も全く同様である。教育方針は今では競争そのものを基本にしているので、この場に共生の考えだけを、持ち出しても何も旨く進められない。

ということは、このまま突き進み、そして互いに最後はつかみ合いの喧嘩をしなければならなくなる。どうしてもである。あるいは最もみっともない、人口削減の直接手段までが現実的となってしまう（実際に密かに実行されているようである）。これ以上の混乱はない。知恵のなさの愚かな選択である。原因は、肝心な生きる意味そのもの、自分の動機の根源、自分自身の理解、分析を放置したままであるからである。この中では化け物のような歪んだ価値観しか作ることが出来ない。人間から優しさや良心を無くしてしまうと、どうなるのか？　単なる「醜い化けもの」になる。これは「生きる意味がありません」と言われているのとほぼ同じことである。どのような文化や衣、化粧をほどこしても内実は隠しようがない。　

人間はあたら能力（知力）があるので、バランスがないと、途方もない行動を引き起こす。人間自ら大量虐殺を始める。それをテロだといって、相手を非難し、逆上し火に油を注ぐこともやる。そして人口問題、経済問題、教育問題の矛盾が一気に外に吹き出す。そのため「強い国造り」をめざそうとする。国力がいるので人口を増やそうとする。やたらに人口を減らせないのである。生き抜く力と負けない知識が必要であり、そのための一貫した教育が必要であると説かれる。この努力は今までの難題を抱え込んだまま、突き進むのであるが、問題はさらに増幅する。私達はこれをいつも、戦争という方法で最終的に強引に（何年かのスパンで）解決してきたし、やむなくその通りに実行した。

そして言うに言われぬ体験として、私達の心に記憶が残ったが、多くの人々はそれを思い出したくないものになった。人生の体験を、良き思い出にしようというものではなく、逆に強いて忘れようとしているのである。これは人間としての不幸な出来事である。地球での体験は、それほど過酷であるということである。本当は地球の体験は、良き体験として次のステップにつなげたいものである。貴重な体験であるはずのものなのに、見たくもない体験になっている。実際にはこれは他人のせいではなく、私達自身が自ら作り上げた過酷な環境そのものである。惑星や自然が厳しいのでは決してない。私達が人間同士を自分達でいじめ合い、過酷にしたのである。最強の生きもの、人間同士がこれを必死でやるので、これ以上はない悲劇や醜態を作り出す。その紛争の中では、誰も最後の勝者などはいないことが、最初から解っているのであるが。こんなむごたらしい争いに勝ったところで、なんの価値もないし、自慢も出来ない。しかしそれでもこの愚を止めなかった。

これを解決するのは、他の惑星の例から見ても、私達自身の知恵で解決するのが第一であろう。しかし周りに目を塞ぎ、意地になって自分たちの今までの浅い知識と浅知恵で、解決しようとしても無駄であり、これまでの数千年の歴史のように、更に膨大な犠牲を出すだけで、またもや見たくもない歴史を刻む。はっきり言ってこれは止めた方がいい。地球人だけで話し合っても、その解決策はとても生まれてこない。いくら国連のような機関を更にたくさん作っても、そこでいくら会議を開いて決議をしても何の解決も見ないと思われる。議題に上がるのがせいぜいである。このような方策で解決するような人類ではない。しっかり地球人をやってきているので、ツワ者ばかりである。

実は、私達の決心がありさえすれば、問題の解決はあっという間に終わる。それは子供でも理解できる手段である。このために一番いい方法は近隣惑星に相談をすることことである。これは最も早い効率的な手段である。が、これを嫌がる人々がたくさん出てくると思われる。ガリレオ事件の時のように　「それはまやかしだ、他の惑星の意見などとはとんでもない、我々地球人で解決すべきだ」　と言い張る大勢の人が出てくるからである。特に地球的な既得権益を沢山持っている人々は、いの一番に猛烈に反対するだろう。しかし地球全体が難問解決しようとするとき、個人の利得権益を何処まで優先させるのかの議論になると思われる。地球が大変でどうにかなるというのに、この期に及んで限られた個人の権益を主張するのを大衆がどこまで許すかの判断となる。もしこれらの個人権益を無視できて、地球の多くの問題を他の惑星の助言を参考に行動出来るなら、一気に最もスマートに難問は解決できると思われる。同時に旨くすれば私達地球人は、宇宙の仲間入りが出来るかもしれない。もしそうなれば大変革である。これは最も望まれる方法である。私も大賛成である。

この場合、どうしても既得権益を沢山持った人々が最も障害になる。今まで苦労して貯め込んだ資産、権益、社会的地位、これ等を一気に捨ててしまうこと、これが出来るかどうかになるが。この財産の獲得に真剣にやってき人々は、いきなり捨ててしまえとは、到底我慢できないだろう。逆に貧乏で財産のない人は直ぐに賛成するだろう、無くす物が無いから。しかし地球をひっくり返すような大改革をするなら、そのような権益はいずれも無視せざるを得ない。根本のデングリ返しであるから結果的に実際には損をする人は一人もいないことに気付くであろう。これからの宇宙開発はともかくそのような、チンケな話では済まないだろうから。

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惑星での住み分け

他の惑星の情報によると、地球には既に多くの人が住んで居るのと同じように、他の惑星も同じであるとする。そして仮に転生を私達の常識として考えられるとするなら、ではどうして私達地球人だけがこのことを未だに理解せず、自分を知らないまま地球の中で不和や紛争を続けているのか？　という疑問が大いに残る。他の惑星が地球より平和であって、地球はなぜその平和を実現できない？　もちろん人の転生を前提としてもいいのであるが。

これは、類は類を呼ぶという、宇宙で行われている法則のようなもので、私達が学校で行う方法によく似ている。学校ではその教科を理解出来る程度に応じて、年齢や理解度のクラス分けをするが、これは単なる差別ではない。実用的な意味で分けられている。全く理解できない課程の者と、多くをマスターして次のステップに進むべき者は、それぞれクラス分けるのが合理的である。このやりかたの基本は惑星での住み分けも同じである。

宇宙の住み屋では、誰でも仲良く常時混在してしまうと、相乗効果は出なくなり、せっかく建設的にそれまで造り上げたものごとを、無知な者が、無神経に周りのものを破壊してしまう。ぶち壊しというものである。そこで冷静に宇宙は実用的に住み分けをする。誰がするのか？誰が判定するのか？　答えは、私達自身で行うもので、すでに長い間行ってきたというのが正解である。地球人はそれを殆ど自覚していないが。誰かが指図しているのではない。生と死は宇宙的になされる。ということは私達の自由意志（表側の自分）では好き勝手にはできないことなる。つまりこの住み分けは、自然になされるが、転生の法則で実用的なクラス分けが自動でなされる。これは誰しも同じである。実際には自分で決めたとも言えるし、宇宙の中で宇宙的に決められたともいえる。

私達地球人は、自分ですら精神バランスがとれないレベルである。残念ながらではあるが。この者を他のバランスのとれた惑星でいきなり生活をしても、そちらの世界で皆が迷惑をするのは当然であるし、同時に本人もその環境での生活は価値観の違いや、生命の理解度、感度の違いが低いために、意味が全く解らずに困り果てるであろう。無理に高度な惑星で生活をしても、疎外感を本人は生じるようである。これは逆に本人にとっては大変な苦痛になるだろうし、不幸である。宇宙的にも無駄、無理である。そこで住み分けが転生を通じて、このように自動的になされる。

実際にはどうするのか？　この転生による区分けの利用であるが、私達は死んだらどうなるかについて、無知のままの者が多い。しかし私達もここいらで少し理解度を高めて、転生のカラクリを少し知る方がよいと思われる。もし各人が知ろうという、自発の欲求が出るならばであるが。何事も強制は良い結果を生むことがないので。

自分の本体、魂のエネルギー部分は、肉体が死んでも消滅することなく、別の肉体に移動する（この表現は大いに誤解を受けるが）。このときそのエネルギーはもちろん不可視であり、時空を超える想念エネルギーのような動きをする。住んでいる惑星内だけでなく、このとき他の惑星にも当然移動が出来る。これは私達が考えているように時間を要するものではなく、スムーズに短時間に行われるようである。また移動する魂は個人で分裂はしない。この死の瞬間だけは、私達地球人も宇宙的になると思えば解りやすい。この移動劇のときに、私達地球人はその訳を自覚できておらず、そのために体験の記憶を継続できない。これは日常の生活の中で、私達が精神分裂（我ままが多く、自分の在りかが判らない）をしている大きな原因であり、横着をして表の自分（自由意志）と裏の自分（本体）を融合させていないままであるなら、記憶の継続ができないという法則のためである。私達は横着で勝手な生き方が多いために、このように自分の魂の切り替えが、自ら自覚できないままで次の人生（転生後）を始めるようである。私達のこの無自覚は地球の諸悪の原因（混乱、紛争）にもなっている。そのためもめ事は自ら起こすようである。自分の正体を知らない、とはこのカラクリによる。

死の瞬間から蘇った人が時々いる。このとき一瞬に過去のすべてが見えると説明している。この不思議な体験は、私達のカラクリの一部を垣間見ることになる。これを霊界体験など様々に言われているが、本当は特殊なことではなく、私達が自分の正体を知らないために、そう呼んでいるだけである。正しく知るなら、至極当然のことであり、私達が特別に考えて、死のときだけ、皮肉にも普段は知ることもないのに、この正体が一瞬現れてくる。生まれるのと同じように、死は特別ではなく普通のことである。すると私達が生まれ変わることも普通のことに見えてくる。

これら今迄の私達の無理解は、前世で自分が何者かの記憶を喪失していることにも原因があり、地球だけに人がいるという大きな誤解の元にもなっている。私達はこれを、前世なんて無いと頑固に主張する。そして死んだらどうなるかも全く知らないのである。このため目に見える肉体や血統、家柄や進化論（無理に私達が創作した）を必要以上にこだわり、強調するようになったのである。肉体は私達にとって神の住む宮であるが、だからといって魂本体を忘れて肉体だけを強調すべきものではない。私達が裏側の自分本体（魂）を知るなら、真の記憶が継続され、そのとき転生が明確になる。これが解ると私達が今の進化論を信じて地球だけに閉じこもり、周り（他の惑星）を見ようとせず、つまらぬ地球だけの生活に閉じこもって、争いを強いるということがはっきりと判明する。このような生き方、生活は早く卒業するのがいいのである。特に地球のレベルは早く卒業するのが大事である。いつまでも居座るところではない。もちろん地球を去る時までは自己の役目を果たすことは当然である。

他の惑星人の存在理由は、このことからも明確に言えるようになる。また同時に地球惑星の存在理由も、キチンと説明が出来る。そして私達がどうすれば、より良き生活が出来るのかもはっきり理解できるようになる。人間同士の付き合い方の基本も自然に無理なく解る。そして当然二千年前のイエスの言動が、少しも不思議ではなくなる。かれが普通の常識（地球では新しい）を喋ったし、普通の男であり、必死に、敢然と伝えようとした生き方の意味も内容も、そして　「これを実行するには宗教や、団体は要らない。あなた自身の中で行え」　とかれ本人が念を押したことについても、「なるほど」「解った」と私達、誰しも明確に理解出来るようになる。

しかし地球では　それは宗教でしょう、という反応が多くあるだろう。イエスのことを言うくらいだから、それは宗教ですよと。この辺りもイエスは予想をして言ってる。私達は一瞬で変わる　変われると、この判定はにわかには難しいと思われる。右から左に、転生を理解するのは容易ではなく、当然時間がかかる。一瞬では無理だろう。しかし私達地球の生活が八方塞がりなのは、誰しも感じるものである。私達は立派そうなな議論を数多くするが、本当に実のある議論は殆どない。一見高度な議論のようであるが、結局議論のための議論で、その高度であろう内容が、いつまでも空回りをしている。　なぜか？　本当の理由は私達が自分の本体、転生のカラクリの基本を、誰も理解していないところからもくると思われる。もし基本的にその辺が理解できるなら、いま行っている議論の大半は、最初から要らなくなることが即理解できる。同時に子供でも理解できる。人間の基本さえ互いに解っていれば、もっと真に実のある建設的な話し合いが、なされることは予想がつく。そのとき私達は地球だけでなく、他の惑星を含めて、宇宙的に物事を直観的な理解が、出来るようになると思われる。こうなると、くたびれる議論などは最初から全く要りません。

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エネルギー問題

私達のエネルギー問題は、近年に至り常に紛争の種になった。その資源枯渇や、汚染、価格の問題などで国を揺るがすことになってきた。今は私達は多くのエネルギーを使わなければ、生活が成り立たなくなったためである。身の回りの技術はそのエネルギーを当てにして開発されたものばかりである。勿論水力エネルギー　はあるが、今は石油、石炭、天然ガス、原子力エネルギー、自然エネルギーなどが大きい。

ところでエネルギーには、もう一つ大きなものがある。未だ明確に地球人が気づいていないエネルギーである。これは宇宙空間にみなぎっているエネルギーのことで、地球上のどの場所でも自由に手に入れることが可能であり、汚染や公害はない。無尽蔵である。この宇宙エネルギーを用いるようになると、私達のエネルギー革命は驚くほどのものになる。すでに開発はある部所が密かになされたかもしれない。但し例え開発されていても、当面は公にはならないだろう。エネルギー問題の根幹に関わっている多くの関連企業が、それを当面許さないだろうからである（寄ってたかって潰してしまう）。

その完全な技術を自力で入手することは地球人にとっては、このように非常に困難で危険な面がある。しかし私達が心を無欲にして素直に生きる試みをするならば、意外に早く開発に到達できるかも。これは　「必要ならば望むものが与えられるという」　原理があるからである。が、今の動機のまま、技術開発をしようとしても、旨くはいかない。このエネルギーははるか以前に他の惑星で開発された。そのエネルギーで彼らは宇宙飛行を行い、我が太陽系を始め、他の太陽系の探査、旅行にも出向いているようである。本来、宇宙旅行はこのエネルギーを使用しないとまともな宇宙旅行は出来ない。私達のロケット方式の宇宙船は危険千万で、宇宙を汚染もするし、本来宇宙で使用できるものではない。

この宇宙空間のエネルギーは、私達にとって魅力的であるが、残念ながら簡単に手にすることは出来ない。条件がある。つまり私達が他の惑星にこのエネルギーを利用して出かけたときには、宇宙のマナーが当然要るが、私達地球人が今の精神状態のままでは、この節度を守ることは不可能だからである。相変わらず自分たちの所有権を何処に行っても、何事に対してでも、いち早く主張しようとするだろうからである。子供じみており、困ったことであるが、がむしゃらにこの権利主張をしようとする態度が、宇宙では問題なのである。つまり早い者勝ちで独占しようとする私達の悪い癖である。つまり宇宙へ私達が出向くには二つの条件が要る。新しい宇宙船の開発と、私達地球人の精神的な改造である。共に一緒に手を着け、改良しなければならない。一方だけでは成功しない。

そもそも宇宙、惑星は誰かの占有物件であるとか、資源、土地不動産を用いて利益などを得るために、勝手に利用できるのでは決してない。私達地球人が普通に持っている、所有欲からくる野暮なこれらの都合とは全く異なり、本来宇宙は全て宇宙の住人が住めるように天から創造されたものである。太陽系や地球はこれらの星の中のほんの一つに過ぎない。このため住人にはそれなりのマナーが必要である。このマナーは地球人の所有権とは全く異なっており、相いれない内容のもので、丁度、私達の身の回りで子供達が、物の取り合いをすぐに始める状態が私達自身であり、他の惑星ではそのようなことはやってはいないし、必要がない。また他の惑星はどこでも地球の誰かが所有独占できるものでもない。皆で旨く利用し、共に生活する共生のためのものという考えが基本である。残念ながらここ数千年来、私達は共生を全く実現していないので、この説明を理解しようとせず、直ぐに独占所有の権利を主張しようとするだろう。直ぐに宇宙に出掛けて、目の前のものをガジメようとするのが予想される。

このように地球人があらゆる物に所有権を主張する原因は、私達には大いに身に覚えがある。今でも地球では、他国に植民地を作り、その国の資源を大量に収奪し、勝手な権益を原住民に強引に押しつけてきており、それが全く反省もなく、今後いつまでもそのわがままが通ると信じている。地球ではこれらのやり方が形を変えながら長く今でも継続してきた。今もその癖は殆ど直っていない。やり方や姿かたちは少しは違ったが、基本の考え方は殆ど昔のままである。

この私達の精神レベルでは、何処に行っても、いかなるエネルギー、資源でもそれ自体が争奪戦の対象になってしまう。地球人は口をそろえて、「そんなきれい事だけでは何も出来はしない！生き抜けない！我々は遅れをとる。」　と言い張るからである。何でも早く奪った者が勝ちと信じている。しかしもし私達が宇宙空間のエネルギーを獲得するレベルになるなら、これらのエネルギー問題そのものは一気に解決する。なぜならこのエネルギーは無尽蔵に何処にでも存在するからである。争奪することがナンセンスになる。考えても見たらいい。地球惑星だけでもこの大きな物体が、正確に自転し、公転もている。ならば天体が維持できている空間エネルギー自体を取り出せれば、今の石油燃料などを燃やす必要はなく、地球汚染もする必要はないではないか。もちろん地球製のロケットなどは即刻止めるべきである。

エネルギー問題に限らず、生活方法、生き方そのものについても、私達人間は本来求めるものが、好きなところで手にすることが出来るものである。このことにいずれ私達も気づく。「求めれば与えられる」　というこの原理の本当の意味を私達は未だ知らないが。原理とはこのようなことを言うのであって、私達が盛んにいっている「競争原理」などというものは宇宙の何処にもなく、地球だけの非常に身勝手でローカルな、大変に恥ずかしい原理でしかない。他の惑星から見ると、粗末な原理という意味である。彼らは決して私達にこのような失礼なことは言わないが、表現するとこのようになる。

ところで先ほどの空間の自由エネルギーであるが、この開発には、地球で行っている技術開発と異なり、宇宙的な要素があり、ガリガリと地球方式で開発すればよい、というものではなさそうである。その前に宇宙に対する節度が要るようである。造りさえすればいいのだろう、特許を取ればいいのだろう、などの地球方式では開発が旨くいかないようである。このエンジンのヒントは以前に少し私達地球人に与えられている。しかし詳細な部分は判らない。これ以上は私達の出方にかかっており、地球側の都合だけでは出来ないようである。今迄の地球方式のみでは手にできない。その前にまずとりかかる必要があるのは、地球内での技術開発方式（今迄の経済一辺倒方式、利益優先、早い者が勝ち方式、など）を一旦改め、見直しすること、このエンジンを地球の同じ方式で開発して、無定見に他の惑星に出掛けて、今迄のようにやりたい放題を行うとなると、他の惑星で大いに困る。無定見な地球人は何をするか判らないということのためである。我が地球人に精神的に信頼できるものがあれば、他の惑星人も安心出来るが、私達の方には未だその安心感が少しも確保されていないのである。これでは彼らのＯＫは取れないと思われる。今のところは彼らからすると、ご遠慮願いたいのが本音であろう。私達はそれ以前に、自分自身の精神的基本的スタンスを学ぶ必要が大ありである。私達は無謀なので、微妙なバランスにある宇宙空間を勝手な行動で、出来た自前の宇宙船で勝手に動き回わられると、太陽系は迷惑をこうむることは明らかである。これが大いにに危惧される点である。宇宙に行かなくても今からでも直ぐに私達の行動内容が解る。地球人の今迄の無定見な行動、やり口を見ると直ぐに大方想像がつく。別項でも説明しているが、私達は残念ながらいきなり宇宙に出られる資格は今は全くない。少なくとも礼節を身に着ける必要があろう。そして宇宙へ開発する私達地球人の”動機”が問題なのである。ことはそれからである。それ以前に勝手な行動はしない方がいい。地球内で皆が開発していいと言った（自前の了解）のでやりましたでは、その後は旨く行かないし、私達の都合だけでは決まらない。他の惑星には何処も既に多くの惑星人が住んでいるが、私達は他の惑星のそのような実態を全く知らないから。一部はその宇宙を知ってるだろうが、いても今まで地球内では正式に公開をしていないからである。全て公開すると、さらに大混乱が来るからである。

ここに来て、最も急がれるのは、地球人の宇宙哲学の習得である。これに帰結する。物欲、勝利欲のみに執着している地球人は、自己のコントロールは全く効かない。何をやるにも乱暴極まりなく、節度なく、やりたい放題　でコントロールなしという事態になるのは見えている。これが他の惑星人から敬遠された大きな原因である。他には原因はない。他の惑星人は私達より地球人の癖、性格を良く知っている。はるか昔から。これを直すには、ただ一つ、私達自身でその素性の悪さを素直に直すしかない。何が悪いのか、と食ってかかる者も大勢いると思う。今まで自分等でも沢山、気を使って生きてきたのにこれ以上、何をしろというのか？　と、地球人も戸惑うに違いない。この価値判断が非常に身勝手な判断なのである。特に他の惑星を全く知らずに過ごしてきた私達には、付き合い方が判らない。彼らは私達のように強引さはない、紳士的である。しかし地球人がこの素性を表すと、彼らもそれなりの防御をすることになる。本来この防御態勢をとらせてはすでに失敗なのであるが、本来、親和的に全て解決するのが正しい。彼らはやれるが、問題は私達地球人である。素行調査では私達地球人は完全にアウトである。宇宙開発は今は各国が勝手に始めているが、恐らくコントロールは効かなくなると思われる。スタートがまともでない状態なので先が大変に思いやられる。

「乱暴極まりなく、節度なく、遣りたい放題」　は私達地球人の得意の技でる。集団になると更に勢いが加わり、留まることがない。地球ではどの国でも起きることである。この癖を徹底的に直すのが先決であろう。集団行動がそうなるのかもしれない。単独にすると、私達も少しはましになるかもしれない。冷静に生き方を学ぶしかない。他の惑星から見ると、私達はとんでもなく乱暴者であるからだ。話にならないほど。何を教えても身につかない状態。しかし落ち着いて教えると少しは本モノになると思われる。この辺から始めるしかない。何が私達に足りないのかを、噛んで含めて教えるのである。

宇宙を学ぶ私達の条件であるが、あまり細かく言っても理解できるレベルにないので、大雑把に教えるしかない。難しいことを最初から教えても私達はチンプンカンであろう。初歩を噛んで含んで教えるしかない。誰しも最初はそうであろうから。もう一つ助けになるのは、宇宙空間の感じである。地球を離れて完全に宇宙空間に入ると、人間は精神的に大きく変化することがすでに月探査（NASA）で判っている。これは地球人にも適用できること。これが粗雑な私達地球人でも功を奏するかもしれないことである。唯一のプラス方向に見ることが出来る情報である。

宇宙に向かうなら、まず私達の資質を改善し、少しでも謙虚さを身に着けてから、その活動をやるべきである。いきなり宇宙には出掛けないこと。これ肝心。謙虚さのないままの宇宙旅行は、収穫が少ないだろうということ。心に止めておきたい重要な点である。そして宇宙船はロケットを使用せず、宇宙エネルギーを使用したエンジンを使用すること。この二点を身に付けることが条件である。

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暗躍グループ

暗躍グループとは、私達の住む地球を利用して、秘密裡に立ち回っている人々のことである。秘密裡であるので当然、マスコミには一切出てこない。が彼等は程度の差はあるが、確実に存在する。彼等の動きを知らずに、ノー天気なことでは、真実は把握できず振り回される。この存在は私達大衆の日常の精神状態を考えると、明確にその存在が解る。事細かに彼等暗躍者の行状を研究する必要はない。また意味もない。ただ彼等のその影響が地球的でことほか大きいのである。私達地球人は大変に性質が粗雑であるが、この原因は私達だけの問題ではなく、この状況をセットした者達の責任でもあるから。

例えばもし現在、誰しも良心を持って安心した生活が、普通に出来ているなら、暗躍グループの彼等は存在しない。彼等の存在は最初から必要でないからである。しかし私達の生活が、明確な思想や目的を持っていないこと（無目的）、あらゆる人々が身勝手に生きていること、互いに絶え間なく争っていること、スポーツなどを盛んにやって勝ち負けを競っていること、唯物的な考え方が次第に強くなっていること、これらで彼等の存在が逆に知れる。そして地球人が宇宙的でないことが、明確なその証拠にもなる。強いて宇宙的感覚から引き離されている感じがする。

例えば海岸に行って僅かな範囲の中で人間が捨てた「ゴミ」を調べると、それだけで地球全体のことがかなり解るだろう。つまり生活の仕方、生き方、考え方がその僅かな範囲のゴミデータで推測できる。同様に何処でもよいので、私達の僅かな集落の人々を集めて細かく調べると、地球人の生活方法、手段、精神的な価値観が大概推測できる。地球の隅から隅まで調べなくても解る。小さなそれぞれの生活手段だけでなく、その惑星での物事の考え方の基本、生命の理解度という内容もわかる。手間は要らない。

かりにこの調べで、私達の精神状態が推測できるなら、なぜ不安な精神が蔓延し、精神の安定が得られていないのかを考える必要があろう。そしてこの原因が何であるかが知られる。地球の不安の要素、原因には二つのものがある。

一つは各個人である。各人が周りに振り回され、自分の確たる意志を持っていないということである。この意志は自由意志であるが、本来の意志ではなく、移ろいやすい意志である。そのために周りの状況で、常に引きずられている。結局自分の確たる意志を常に持っていない状態である。同時に生きる人間としての、動機が即物的、信念薄弱であり、本来の人間の目的を見失っていることである。これでは何をやっても良いものは出来ないし、建設できないだろう。

もう一つは、暗躍している彼等自身のことである。大衆は彼等と対になっている。暗躍している側が一方的に悪いというものではない。大衆は浅い次元で物事の価値を考えている。その大衆のレベルを低いままに必死で維持しながら、彼等は暗躍するのである。もし大衆が本当に賢いならば、このように引きずられることはない。彼等の思うつぼになるのは、彼等だけが責任ではない。大衆側にもそれなりの原因を、しっかり持っているのである。彼等にとってみれば、大変な苦労をして大衆を低次元のままにコントロールしているのであり、その苦労を大衆側は何も知らないという理屈になる。暗躍者は自分で言うのもはばかるだろうが、功労者ということになる。そのように彼等は自覚しているはずである。この状態をしっかり維持していこうと。

このような精神状態の中では、暗躍者に混じって大小のペテン師、あるいは詐欺師も横行する。これらの嘘つきは悪のりをして混乱を大きくさせる。真の暗躍者は、大変な悪知恵者であり、大衆はその実態を後ろから最後まで知ることはない。この混乱に乗じて彼等は大衆の精神状態や、マスコミ、通信までもコントロールする。大衆は僅かに突っつけば、冷静さを失って大騒ぎになることを良く知っている。

さらに根深いことに、彼等は宗教をはじめ、大衆の精神的なよりどころを、大衆のために随分以前（大昔）から用意しており、大衆が飽きない多くのメニューを、いつの時代にも常に用意してきた。低次元の情報を大量にまき散らし、大衆が宇宙的なものや、私達大衆の自身の中にある深淵で神聖なるものに、決して気づかないように、注意深く慎重に手を打ってきた。常にもめ事を優先的に引き起こし、世の中の安心した生活が出来ないよう、足を引っ張る努力を陰ながら果敢に行っている。彼等は味方のような振りをしているが、私達を決して平和にしてくれない、大衆の最大の大敵でもある。単に大衆が平和を盛んに叫んでも、決してそうはならないカラクリがここにある。常に巧妙な二面性（一時の平和と大混乱）を持っている化け物である。本物が出そうになると、多くのスタッフを使い、常にイカサマだ、異端者だといって大騒ぎし、物事をごちゃ混ぜにして何が本物かを解らなくしてきたのである。実際に騒いでいるのは、正義感とプライドの強い、オオカミ少年の知識人（数多く世界に配置されている）である。この人達は自分が彼等の下請けであることすら全く知らない人々である。新しい活動をしている若者に取り込んで、彼等の意思に合うように慣らしてしまう。資金は無尽蔵に後ろから支援する、これらの常套の技術は、遠い昔からのプロの手際である。

暗躍する彼等が用意したものは、大衆が大変に喜ぶものが多いので、このカラクリに気づかれることはまずない。また大衆が暗闇でわれ先に日夜争っている間は、暗躍者も安心できる。このお先棒を意識せず担いでいる知識人はそれこそ無数にいる。何十にも隠れ蓑がかぶっているので、簡単にはその中身の真実を私達が手に出来るものではない。

が、その気になれば大方の推測は出来る。彼等の仕掛けのパターンが解る。もし大衆が自分自身の本質に目覚め、彼等暗躍者の実態を予測し、知るようになると、これは彼等にとって最大の脅威であり、弱点でもある。大衆はそのとき、本物の情報に気づき始め、私達人間が地球上という限られた中で、混乱の生活すること自体が、異常であることに気づく。そして個人的な努力（立身出世や競争に勝ち残ることなどを含む）を如何に積み重ねようとも、決して平和が来ないことに、はじめて気づく。そのとき暗躍者の出番はなくなり、私達は彼等を必要としなくなる。彼等の暗示、呪縛から自力で解けるときである。

この二つの原因をあわせると、私達の低俗化は実は地球人全体の問題であること解る。暗躍者だけを非難しても何も始まらないことにも気付く。では暗躍者の方が、この解決法を持っているかというと、何も全く持ってはいない。彼等は責任をなにも感じていないし、責任をとる気もさらさら無い。彼等は私達大衆を幸せにしようという発想、感覚が元からないからである。大衆ひとり一人も、今のままではその知恵を何も持ち合わせていない。しかし大衆が我が身の現実を知るなら、これが最も変化の可能性があることになる。ここがポイントになる。つまり自分の置かれた現実を、大衆の各人がはっきり知り、知恵ある行動を各人でとるという自覚を持つことが最大の方策である。それ以外にこの呪縛から逃れる良き手だてはない。誰かが勝手にしてくれるのではない。

このように問題のありかは明確である。暗躍グループを暴くだけなら、多くの情報がアングラ、またはインサイダー情報として今まで巷で漏れ出てきた。しかしそれだけでは、何も解決しないことを知ることが重要である。アングラ情報は解決策を一つも示さない。何か解決できるのかとその目で見ても、具体策は一切出さない。　今までは暴くだけであり、なぜ彼等は無くならないのか、なぜそのような一部の集団が生じるのかは、何も何処にも触れられていない。暗躍する者を育てたのは、大衆にも責任があることや彼等の本質を理解し、この難題を解決する方法を示す者は誰もいなかった。暴くだけでおしまいなのである。これでは愉快犯に対し、単に同調しているようなものである。オオカミ少年に過ぎない。

解決方法は彼等を暴くことだけではない。これは私達の裏返しであるから。彼等が居ることをまずよく知ったうえで、私達の大衆側に、大きな修正点があるということに、先に気付くことにある。これがなされるなら、いかなる暗躍グループも、もはや手出しは出来なくなる。彼等のこけおどしには容易に大衆が乗らなくなってしまうからである。各人が自立、独立した考えを、大人としてキチンと判断が出来るようになるなら、いかなる暗躍者も、居場所を無くしてしまうのが当然であるからである。体のガン細胞が自ら消えるように。彼等も弱点がある。

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無防備な情報

私達はあまりにも、自分中心の生き方を長い間行ってきた。そのため無数の混乱が発生し、今迄その騒ぎが一度も終わることはなかった。私達の生活はこの混乱を裁くために、さらに無数の約束事、決め事、裁判裁定、選挙、律法、不可避の戦争、無数の犠牲、絶え間ない病気、原因不明の身体障害、そして経済紛争、差別　挙げたらきりがない決まりや不都合が連続する。これからも無数の決めごとを作っていくだろう。止むことはない。

このような中で、他の惑星に関する無防備な情報は、地球では大変な混乱を招く。他の惑星の情報は刺激が多すぎるのである。話がいきなり飛んでしまって、あり得ないと普通は感じる。地球とは違いすぎて、そんなものは無くてもいいという捨て鉢な判断が先にくる。今までのこだわりと先入観で、しこたま頑張ったので、ほっといてくれというものである。私達の努力目標であるその前提条件自体が、全く違っていたというのは、考えることがまるで出来ないのである。ある程度予想できる者はそれ程のショックはない。しかし地球で教えられた知識を、真実だと思い込んでいる生真面目な人々にとっては、耐え難くなる。せっかく今迄の条件で勝ち取ったものを、何ごとだ？　というのである。今迄の地球での決めごとは何だったのかとなる。こうなると私達は、永久に生き方を変えることが出来ない。そこがジレンマである。

これは私達が考えらる実際の話である。が同時に今の地球の生活方法しかないというのはおかしい、と感じている人が大勢いるのも事実である。なぜこれ程矛盾があるのか、なぜ不平等がはびこるのかと、不満が沢山満ちる。ここでまた摩擦が起きるだろう。ガリレオのときのような、大衆への理解できない説明が出てくる。

ではガリレオ自身は、自分が知ったことをそのまま黙って、ほっかぶりをした方が良かったのか？　ということになる。確かに彼の功績を知らず、それがどうしたの？　としか感じない人々は今でも大勢いる。ガリレオの功績の意味が解る人は、今でさえ少ない。彼の功績自体を知らずとも、大衆は今の急ぎ足の生活を当面継続できるし、無視できるも、その本当の意味が理解できる人は少ないということである。同時に、本来知らなくてもいいことであるかもしれない。

大人（精神的）の感覚は、一見理解しがたい。意味を逆にとられがち、あるいは必ずそうなるからである。年月を重ねると、ついには理解されるときが来るかもしれない。数十年、数百年、数千年の単位である。地球では”ことの真実”が表に出そうになると、常に強烈な妨害を受ける。当然といえば当然である。真実公開で直接被害を受ける人々が権力者の中に大勢いるからである。大衆の中にはそれほど被害はない。このため、単に真実だから、無防備に知らせればいい、というものではない。ある時は秘匿され、社会の表に出ることなく、何代も隠蔽されてきた。時代の節目でそのカケラが、長い間のうちに希に飛び出してくる。しかし直ぐまた真実は隠れてしまう。何があったのかは大衆には解らない。私達の地球での真実の歴史もそうであるが、他の惑星に関する地球内での情報も、確実にそうなってしまう。

是非とも真実を知らせようとする人。それを阻止して慌てて覆い隠そうとする人、そして全くこれ等に無関心な大勢の人々。この構図は長い時代を経て引き継がれてきた。本当はこのような無意味な努力や秘匿、区別、扱い　はまったく要らないことである。本来の共生の生き方は、この混乱と複雑さを少しも必要としないからである。

互いにキチガイじみた私達の生き方をそのまま続けるか、あっさり転換してしまうかは私達の選択である。誰でも理解できる、誰でも実行できる生き方が、目の前に何時でも用意されている。中身そのものは簡単なことであるが、それが真実であるという雰囲気となるには相当の大衆の認識転換が必要となる。考え方の切り替えの大変換である。

建設的で宇宙的な生き方の力は、生まれながらにして人間の中に隠してあるが、これを引き出し利用することで、私達は自分の子供達の前でも、堂々とした生き方、自信ある行動がとれるし、また大人達がそのように出来るなら、子供達自身も迷うことや、途方に暮れることは一切ないだろう。そうすることで初めて私達は真の次のステップに進むことが出来る。未だまともなスタートに立ったことがない私達は、その時にこそ真の共生のスタートに立つことが出来る。私達はそれが目の前にあることを、昔から知ることがないままである。ともかくスタートに立てない。

他の惑星の情報は、私達にとっては貴重である。しかしダイレクトには受け取れない。オブラートに包んであれば、私達は少しは興味を示すだろう。しかし裸の情報は”変な感じ”を受けて　聞いたとたんに遠ざかってしまう。だから干渉部分が要るのである。或いはそのような人材がいる。間に立つ人である。そうすると余り違和感なく宇宙の情報を、私達地球人も受け取ることが出来るだろう。情報も裸のままはでは利用するのが大変である。同じ内容でも無為、無防備では、否定的にとられ用をなさない。細工が要るのである。良い意味の細工。

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体質の変化

私達は絶えず、地球内で競争し、争い、争奪に明け暮れている。そうでない人もいるが、たいがいはこの忙しい毎日の中で、一時も気を許すことが出来ない。気を許すととんでもないことが起きて取り返しもつかない。ゆとり、安心などという雰囲気にはなかなかならない。歳をいくらとって経験を積んでも同じである。職業、社会的地位に関係なく常に緊張が強いられる。

ところでこのような中では当然　「他の惑星の情報」　なとというモノには耳を傾ける余裕はない。しかし一度興味を持ってこれを調べ始めると、相当に私達の日常生活に、有意なものごとが多いのに気付く。この情報はチャンスがモノを言う。出会いが無ければ自分で自ら手にすることはない。偶然でもある。あるいは匂いを嗅ぎつけて探し出すというもの。

この情報はある部分で有効なことは解るが、そのまま私達には適用できないと思うのが普通であろう。私達の常識では頭がおかしくなったのでは、という感じが先に持たれる。常に情報を地球の回りからもらっている私達にとって、他の惑星の情報などのように、全く違った情報に触れたときに、どのようにすればよいのであろうか。これが先に心配になるのである。　　当然、このため誰しも最初から鵜呑みに出来ないだろう。誰しも予備知識なしの状態。

始めは恐らく興味本位である。地球だけの情報でも大いに興味のあることは多いので、その中の一つのメニューというようなものである。他の惑星情報は、最初に本物が現れ、その後引き続いて種々の偽ものが出現氾濫し、どれが本物か判別が出来なくなった。そして真面目に研究することが、はばかれるような雰囲気になってしまった。これは本物の中に偽物を混ぜることで、真実が伝えられなくなる実例となる。暫くすると、普通の大衆はその内にこの情報を投げ出してしまう。

どうしてか？　真実を知らないウブな人々に、いくら真実を与えても消化できないからである。陰謀の目的をもって、自信を持って偽情報を人々に流すと、簡単に人々はその偽物を信じてしまう。元から本物を知らないし、見る目が備わっていないからである。最初から盲目にしてある大衆は知るよしもない。だからいくら真実が必死に公開されたとしても、その後に偽物を大量に放出すると、この時点で、真実は吹き飛んでしまう。これは　「魂を奪う者を最も気をつけよ」　ということの一つの証明でもある。見る目を失った者に真実が伝わるはずがない。よほど聞く者がしっかりしていないと、闇の中に放り出されてしまう。まともなものは一つもない。

他の惑星の情報は、知らされて直ぐに理解は出来ない。人によっては、見た瞬間に何かがあるという直感は働くが、ではそれが何かは直ぐには明確に理解できない。そのため偽物との区別がつかないのである。これが騙す側（陰謀者）のねらい所でもある。しかしこの情報のエッセンスだけを、雑音を排してしばらく自分の判断で見続けてみるのである。これには少ししつこさが要る。簡単にあきらめてしまうと、このエッセンスの感じはたちどころに消えてしまう。そこで理解できる範囲で、この情報に触れるよう更なる機会を増やしていくのである。

すると、人間の体の細胞レベルでも、少し変化が起きるようである。人間の細胞は数年ですべてが入れ替わると言われるが（骨まで含めて）、これと同時に自分の自由意志の部分の振動も変化を来たすようである。解りやすく説明するために、よく言われる洗脳という現象と似ていると思ってもよい。私達はすでに多くの洗脳を受けている（私達には強力なものが既に入り込んでいる）。自己中心の洗脳が圧倒的に多いので、この際、他の惑星のよい意味での洗脳を受けた方がいいというものである。

この訓練を（自力で行う）続け、体質の変化を数年から更に十年、二十年、三十年と続けるのである。ただし日常生活は、ごく平凡に普通の通りにしてかまわない。すると、自分の受ける印象が同時にこの年単位で変化してくる。スコープが広がる（視野、立場が広範になる）のである。個々の一部ではなく、全体を見る目がそうなる。個々の分析もその都度行いながら、自らこの情報の判断をしていくのである。本当にそうなのか確認をしていく。他人の意見を無視するというものではない。自らの判断で彼ら他の惑星の意見を吟味する、というのが重要なようである。すると偽物と本物の区分も次第に明らかになってくる。他の惑星から提言のエッセンスは、それほど多くの事柄には及んでいない。要約を書き物にすると、僅か五～十ページ程度にしかならない。これ以上になることはない。ただそれを理解し感得するのに、相当の間がかかるということである。またこのテーマは、そこで終わるのではなく続きがあり、大いなるその次が用意されているようである。

このように自立の要領が解ると、その先はさほど難しくはない。なぜなら何をやればいいのかの方向が自分で解るので、後はそれを目指して自力で敢然と進めればいいのである。正しいことが自分判るようになる。これに対しては私達が考えているような時間、期限はそれほど重要ではない。時間や年齢、その一生を飛び越えて（転生を含めて）、更に重要なことが用意されているからである。

一過性の情報は、それで終わり。しかし繰り返して行う思考、行動は、次第に人間の行動が修正出来るようになる。そしてこの効果は、良きことにも悪いことにもそのまま通用する。これをよく知って、私達はこの良きこと、建設的なことを意識的に常時務める必要がある。時間がかかって諦めかけるかもしれないが、この時重要なことは、宇宙の真実はそれ程クルクル変わらないということ。そして真実かどうかの判断は自力でもちろん行うが、これは言葉による説明のみではなく、どうしても真実に関わる、直感（フィーリング）が必要である。言葉が無くても信じられるもの、これが必要である。言葉のみは不可である。言葉に頼っては結局信念が出ない。言葉や文字に決して頼らないこと。究極は自分の感じ、フィーリング（無言）であることを決して忘れないように。

この本質部分は、情報により変化する。残念ながらこの地球では、重要な情報が長い間与えられなかった。互いに争い、戦うことには長けているが、逆の平和にはさほど強い関心を持たなかったし、そのやり方を知る方策を持たなかった。私達は戦争の方がより楽しかったのである。それが長く続き、平和の生活の真の知恵を忘れてしまった。これが今の私達の生活である。惑星のレベルもあろうが、今は地球の惑星全体の生命レベルが次第に怪しくなっている。特に近年、核開発や実験をひっきりなしに行うようになってから、怪しくなってきている。これが放置出来ない程であること、この点がいま重要なようである。

そして私達の中で必要になってきているのは、本質の変化である。私達人間の中で、その考え方や価値観の基本を、正常なものに変化させないと、このままでは済まない状況になっている。これが無ければほっておいていいのであるが、今はそうはいかない。目を見開いて次の変化を受け入れなくては、そのままでは破壊につながる。そのままにすると、地球だけでなく、他の惑星にも大きな影響が出ることが予想される。これが問題。今地球は何らかの手を打つ必要に迫られている。

私達地球人は、自分で変われる。ジタバタしてでも変わるしかない。ボンヤリしては変わらないので、自分から変わる、良い方向に自分で変えるのである。そのためには先ほどのように、時間が多少かかるので、これを今から各自で急ぐ必要がある。手段もやり方も今は全て、情報が私達に提示されているから。ズルをしてこれに見向かないでいると、その結果破壊が起きると思われるが、誰の責任か？　それは私達の責任でしかない。今、地球にいる皆の責任。

ともかく私達人間は、必要な情報は今いる地球でも、必要な情報は本来、誰でも手に入る。情報は私達人間の中に既に備わっている。本来、誰彼に聞きに行かなくても、私達の中に全てはある。しかしのこ原理は昔からそうなのであるが、今の地球の状態から云って、私達のこの悟りをじっと待っているわけにもいかない。間に合わない。だから早手回しで重要なものを先に手に入れようという訳である。時代とタイミングを考慮し、手早く手に入れることをしなくてはいけない。地球人の私達も急ぐ必要がある。

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化けもの

私達の生活の基礎は、別の言葉で表現すると「良心」や「謙虚」であると思われる。私達は身の回りで、良心　という言葉を聞くと、すでに古めかしく聞こえるようになった。では人間は良心、思いやりがなくなったら、何者だろう？　これはただの「化け物」にしかならないのである。残念ながら生きる価値は、ほとんどないという意味である。なぜか？　私達は今まで数千年の間、懸命に生きてきた。しかし真に共生の幸せと、安心をつかんだ経験を未だに持っていない。懸命に頑張った割には、成果がいかにもお粗末である。私達は文明的に進化していると聞かされ、いい気になっているが、よく見ると実質何も進化などしてはいない。　自分を見失い、同じ過ちの繰り返ししか出来ない私達は、生きる価値がないという意味になる。お化けになった結果であるので、そう言われても仕方がないのである。文明は進んだかに見えるが、生きている私達には進歩の気配は少しもない。文明利器（電子機器など）を手にはしているが、人間の中身が全く大昔のままである。私達の文明と言っているものは進化の証ではない。一見高度と思われる機器類は手にしているが、生き方の基本はずっと前の昔のままで、価値観も人間関係も少しも変わってはいない。むしろ次第にこれらが希薄になっている。進化とは気のせいに過ぎない。非常に貧粗になっている。しかも自分ではそのことに全く気付いていない。地球しか知らないから。

私達は、共生の生き方を全く忘れ、他人を意味もなく支配したり、競争相手としか見なかったり、敵として虐殺し粛正したり、無視したり思いつく限りのことをしてきた。今でも同じである。敵には秘密主義を徹底し、同時に仲間以外の人には無関心である。また身近なところでも互いに差別をしてきた。そして自分や仲間内にしか通じない宝物を、ポケットや秘密の場所にしまい込んで自慢し合い、ひっそり眺めて自己満足しようとしている。そして今生の終わりには自分もその死に怯える。狂った人類と言っても間違いない。

私達は人間の力と可能性を、あまりにも過大評価し尊大になるか、過小評価してしまっている。そして最も大切なバランスのとれた共生の生き方を、完全に捨ててしまっている。その基本は良心の欠如である。良心は競争世界では、その価値がないものとして大きく勘違いし、全く無視してきた。がこれはとんでもない誤解、大間違いである。これで人間を自ら化け物にしてしまっては、どうしようもない、今以上の化け物が次々と出現する。化け物は何でもありの世界で、その生き方は、実際ルールも節度もない世界であり、表と裏が二重三重の裏返しのある世界である。この化け物にいずれ誰しもが、自ら確実に飲み込まれる羽目になる。これは自分達が自ら作った世界である。

生きる本当の意味と価値をあっさり捨ててしまって、私達は何を目的に生きるのであろう。その先には私達が生きる場所は何処にもなく、確実に行き止まりであり、崖っぷちであることに今まで気付いていない。今のままならば取り返しがつかない。それでも私達は何処かに、勝ち誇った天国らしいものがあると思い込んでいる。これは国民も、政治家も、商売人もそのように夢見ている。おめでたい話である。

これを今のまま続けると、私達は本当の化け物になる。そうなると転生を知るどころではなく、その前に魂を喪失し絶滅をするしかない。これは肉体の絶滅と同時に、魂、命そのものの本当の絶滅である。転生どころではなくなる。

真に自分の本体を見失うと、人間はなんでも出来る。全くの恥知らずとなる。私達が人間そのものを捨ててしまうなら、化けものになることを強いられる。それでもよいのであろうが、しかしいずれは人間に戻るしかない。私達は人間として宇宙に生まれ、本来のその役目を果たすように、創造されているからである。いつまでも陳腐な化け物を演じている訳にはいかないだろう。

良心はどこから来るのだろう？　良心は自分の内部からくるし、宇宙全体からも伝わってくる。これを迎えるのは、“自分”といっている私達の心の持ち方で決まる。誰かが勝手に良心をくれるものではなく、内部からくる自分の生き方でそのもので決まる。

善と悪という考え方がある。本来このようなものは宇宙にはない。善と悪は良心を無くした　「私達が勝手に付けた区別」　であり、人間同士が仕分けして付けたものである。性善とか性悪というように。しかし私達が今、後生大事に持っているのは実は　「傲慢と無知、無理解」　である。結局、このために善と悪があるように勝手に決め、すべて天から善悪が仕組まれているように自分で思い込んでいるだけである。そして勝者が善になるのであるが、これは独りよがりの善であり、実際にはないものをしきりに空想しているだけ。私達が信じている理性というものは、単なるわがままを化粧し直した、勝手な作りものに過ぎない。今の場所から抜け出したくないために、この理性とやらををいつまでも追い続けている。

本物の理性、それはこのような生活の中にはない。普通、私達が言っている理性は。我欲がしっかり有るものであり、理性と宣言しているのは、自分で勝手に決めただけのもの。本物の理性ではない。自分の内側にある通常の判断を、勝手にそのように言い切っているにすぎない。本当の理性は、各人の都合などには関係ないもので、誰にでも通用するものが、本当の理性である。今の私達のように、我欲でいっぱいの生活では、真の理性には当分届くわけがない。理性の中身を全く知らないから。化けもののままで理性を知るわけはない。早く化けものを抜け出さないと、自分自身がいつまでも判らない。

抜け出すには、確かな情報を各人が持つしかない。地球ではいくら探しても本物は見つからない。あってもカケラ位である。大昔はあったのであろうが、長い間に皆その宝は、捨ててしまったか、燃やしてしまったのである。いま見つけても見つからない程に。なぜ捨てたのだろう？　当時は宝が大切なことは身内は判っていた。しかし時の政権（社会を牛耳った者）はその大切さが理解できなかった。癪にさわって、それを粉砕したのである。二度と表に出ないように徹底的に。今探しても判らない。それが今の私達である。本ものが判るはずがないのである。今残っているのは偽物ばかり、全く真の生き方を示したものは何処にもありません。自分達で壊したのであるから。

そして今であるが。この散逸した文献などを探し出して何とかなるのだろうか？　残念ながらそれをやったところで、殆ど元には戻らないだろう。　そこで考えられるのは、もっと確実な情報を手にする方法である。「他の惑星の情報」である。これは地球のように破壊などの憂き目はなく今では手に入る。他の惑星人が地球向けに配慮した内容で、私達地球人には最適な情報になっている。これがあれば、地球のいま迄の古い文献類は無くてもよい。この方が判りやすいから。

いくら地球の歴史、過去を調べまくっても、歴史から学ぶものはさして参考になるものは無い。不確かな歴史はあるが、それは権力者が歴史を自分の都合のいい様に改ざんしたもので、余り参考にはならない。それはそっとして置いた方がよい。地球の歴史の本物を見たければ、その機会がいずれ私達にも来る時があると思われる。正確な歴史を見ることが出来る。地球の歴史を今、探しまくる必要はない。

私達に真に必要となる知識、情報は、残念ながらこの地球にはない。このように肝心なことは強いて隠してあるからである。善意で残され、大衆にためになる資料は大概は焚書や、大幅な書き換えが行われており、読むに堪えないものばかりである。真に大衆に役に立つものは皆無と思ってよい。残りは他の惑星の直接情報だけとなる。地球という所は本当のことを知るには、手間のかかるとんでもない惑星である。素直に物事を教えてくれるところではない。全てが綺麗に隠されている。しかも人間の転生のカラクリなど肝心なことさえも隠してある。言葉は悪いが正に地球には化けものだけが住んでいる。

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イエスの真意

　イエスの言葉を直接知るには、聖書をそのまま読んだだけでは、残念ながら理解し難い。しかし少しのキーワードを知るだけで、その中身を相当に深く知ることが出来る。ただし、宗教的解釈は全く抜きにする条件である。つまりイエスの言葉のみを抽出し、その中で考えるやりかたがよいやり方である。断片的に見えるが、しかしかれの言葉や全体の内容は常に首尾一貫しており、脈絡は強いて考える必要はない。どこから始めてもかまわないと思われる。宇宙の法則はそのようなものだからである。

基本のキーワードは二、三ある。例えば人は、自分の中から我がままで利己的な部分を追い出す必要があること、これが出来ると自分や周りで、必要なものは適切に自然に与えられること、各人には生れ変わり（真の）があり、これを全うする役目があること、神や父は各人の中にもあるし、宇宙そのものの生命でもあること。これがカギである。

宗教で言う、精霊によるマリアの身籠もり、復活、三位一体、十字架上の死、贖い、というような宗教的解釈は全く無視してよい。これらの解釈に引きずられると、イエスの言動の真意はさっぱり何も見えなくなる。必要なことはイエスの言動に注目するのである。かれの言葉の本質を挙げると、それほど数多くはない。繰り返しのものも多く、重要テーマはさほど多くない。むしろ単純である。不要なものを取り去ってこれを続けると、心に響くものがさらに大きくなってくる。現代にもそのまま通じるし、地球の何処でも通用すると同時に、どの惑星でも通用するものなのである。ということは子供でも解る内容ということも同時に言える。これは本物の証拠。（但し、イエスの言葉で肝心なものを聖書の中で抜いてあることがあろうと思われるが、これは仕方がない。諦めるしかない。全ては書いてないのである。これは別項で説明）

当然、かれは当時すでに地球のことも、他の惑星のことも十分に知っていたようである。そうでないと説明がつかないからある。これを理解できなかった当時の宗教人、大衆も、そしてずっとその後も、更に現代人も宗教的解釈（イエスの真意とは別もの）にこだわった。そうしないと宗教的権威ある説明にならなかったからである。しかし現代の私達は、その解釈にこだわる必要はなくなっている。かれのバックボーンを現代のやり方で、誰しも理解できる機会があるからである。これが昔と今の状況が大きく異なっている点である。

かれのバックボーンを当時の誰も知らなかった（一部に居たかも）。今もそれに近いこともあるが。このため大いなる誤解がずっとなされてきた。しかし転生を含めてかれが何者かが解ると、このことが何でもないことになる。イエスが普通の私達と同じ人間であり、人そのものは普通人であって特別ではない。ただ私達と違うのは、当時私達が知らなかった自分の立場を、他の惑星を含めて、かれはよく自覚していたという点である。

かれはこの条件の中で、説明できる範囲で、自分の役目を果たしたそうとした。しかし残念ながらその内容を正確に私達が理解することは、当時かなわなかった。殆ど理解し得なかったのである。そこもかれは承知であったろうと思われる。

ともかくかれを特別な人間として解釈すること自体が、かれを理解していないことになる。同時に私達は依然として自分を知らないままになっているということにもなる。かれは自分を特別な人間とは言わなかったし、思わなかった。他の惑星ではかれの考えは、ごく普通の考えであるからである。自分は特別な人間などとはいえない立場であった。ただそれだけである。これ以上のカラクリは全くなかった。

この理由や状況が理解できないまま、イエスの言動を説明するならば、何でもありの宗教的説明となり、支離滅裂なものになる。なるのが当然である。初期キリスト教はイエスの死後、中身が変わった。イエスの真のカラクリが理解できなかったから。

ところで、“正直に生きると必要なものは与えられる”　という考えが私達には理解できない。やったことがないからである。身の保身が先になり、おそろしくなって出来ない。これは丁度赤ん坊が無垢の状態でかごの中で生きていると、まわりの大人は無条件に手を出し、助けてくれる。これは駆け引きとかではない。親達も赤ん坊はある意味でこれと同じになる。では私達大人がそのように行動するなら、誰かが助けてくれるのか？　誰も助けてくれなかったではないか？　いの一番に自分の持ち物ものは、取られてしまうのがオチであると、疑問に思う。その通りである。

赤子のようになることは全てを信じ、明日を信じるということになる。“明日を思い煩うな”　ということである。この行動が私達には今できそうもない。無防備では外敵から襲われる。それなら防ぐ必要があると思うからである。抵抗するなということだろうか？　“敵を愛すればすべてが解決する”　のか？　これを信用することが出来ない。ともかくイエスの言葉を理解するキーワードでは、地球の私達は本気にはしない。日常の中で大変な苦労をしているので、この点を口にすると直ぐにせせら笑って、本気にはしない。

では何が可能なのだろう？　私達は長年培ってきた価値観が、結局解決の糸口になるか否かを究極見ようとはしていない。今のやり方（個人的努力を積み重ねて自分の回りの塀を高くすること）でいつかはもっと沢山の幸せが来ると信じている。が、今のままでは逆である。冷静に見るとそうなる。イエスはその結末をハッキリ知っていたであろう。だがイエスでなくても私達はその結末を知ることが出来る。私達自身が自力で変わらなければ、よいことは生まれないということをである。

ところで「正直な生き方は必要なものが与えられる」　という意味は、自然に即すれば、私達に不足なものは何もないという意味になる。これは私達に必要な能力（直観を含め）が元々与えられているので、素直にその力を使うだけであるからある。私達人間が共生の生き方を身につけ、能力が全開すると、誰しも自分にふさわしい能力が、それぞれにあるので、ただそれを全体のために発揮すればよいことになる。何も難しいことはない。野鳥や植物と同じ、素直な生き方が私達に出来るのである。この原理は非常に単純である。欲をかかずに足るを知って生きよという意味である。

この素直な生き方では、個人が埋没し、目立たなくなると思うのは今の私達である。　実はそうではない。各人は最大限に尊重される生き方となる。同様にこのとき富の偏在や、精神のアンバランス、そしてあらゆる病気などはなくなるからである。人間は本来の素直な生き方をすると、心身ともに不都合が無くなり病気はしなくなること。他の惑星の常識でもある。

私達の災いは人間自ら作っていることが、このことから良く判る。それを解きほぐし、最初に戻るのが原則である。自然の流れを勝手に何かで塞いでもどうにもならない。原因はハッキリしている。これを除かないかぎり、他人の責任にしているかぎり、何も解決しない。実に明確な理由である。イエスが指摘した一つはこの点であるし、いつの時代も住んでいる場所にも関係のない、共通の生き方である。各人が自力で出来る唯一の解決策なのであるが、これはともかく自力が肝心である。助けてくれるのは、イエスやどこかにいる神様ではない。

イエスとの立場の違いは、自分側の知覚能力のことがある。正直に生きよ、良心をもって生きよ、謙虚に生きよ　しかし実はこれだけではない。正直、良心、謙虚を真に実行するとどうなるのか？　これが大きな問題である。　実はこれを本当に人間が実行すると、誰しも人間はテレパシックになる（半端ではなく、徹底して実行する条件）。旨く実行すると、程度の差はあるが、なんでも見えてしまうのである。今生きている私達は、証拠や実証、データや現金などを大切にする。しかしテレパシックになると、相手が見え、相手が、周りが何をしようとしているかを事前に知ってしまう。そうすると証拠や物は必要でなくなる。商売の方法が今のやり方が全く使えなくなる。つまり明日どうするかを、心配はしなくなるだろう。する必要が無いのである。相手や自然が良く見えるので何時も安心して、生活が出来るからである。　実はイエスの言っていることは、このことを指している。つまり本当に正直、良心、謙虚を真剣に徹底して実行すると、人間は激変する。　これをイエスは説明していたのである。同時にかれはこれを自身で実行したのである。だから　「自分と同じ能力をあなた達も現わすだろう」　と言った。　私達は彼の言動を見習って実行した人は今迄何人いるかは知らないが、しかし今でもこの助言は間違っていない。これは確かなことである。　今から宇宙の時代が始まる時は、特にそうと言える。　イエスの言葉を改めて振り返るのは、今でも大変に良いことである。但し宗教色を完全に抜くのがいい。普通の生活で、敢然とこれを実行してみたらいい。イエスの言動は時代には関係がないから。そしてこのことは宇宙（他の惑星）にもそのまま通じることになる。

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私達の凄まじさ

戦争は徹底的に多くの人を殺戮し、国土を破壊する。そしてこの体験は人には言えない内容となる。決して好んで話す内容ではない。人間が互いに虐殺しあうのであるから。戦争の終末とその後の戦後処理は、さらに陰惨ないじめと殺戮が続き、目を覆うばかりとなる。

戦争が済んでから、体験者はそのことをいつまでも喋ろうとしない。言えないのである。彼らはそれを心の中に秘してしまい、各人で葬ってしまうものである。それほどこの体験は異常であり、凄さを持っている。さらにもっとおぞましい出来事はその奥に隠されており、報道でも全くなされていないのが通例である。公的な報道は例え映像が撮れても、はばかられる。

そこまでなぜ、体験を私達はしなければならないのか？　これは大きな疑問になる。人や周りに言えないほどの体験がなぜ必要なのか、これらは今までの各人では解決できない。確かに戦争は、一部の辛抱できない気の狂った指導者が、強引にそのキッカケを作ったのは事実である。単に国のためなどという、一辺通りのことで説明がつく、たやすい問題でもない。戦争をするということは、その集団に最後の結末が来ているように思われる。というのは、日頃の生活方法や、考え方の正常でない部分が、長年積み重なり、これが国同士の戦争という形に、表れる（自然に）と考えられるからである。誰がいつどうしたということではない。私達の戦争集団行動は、そうしたことの最終結論の現われである。これは推測ではない。昔も今もそうであるから。

本来、私達の生活や体験は、楽しいはずでよいのである。しかしそれを強いて、こんな異常な体験にしてしまうとは、一体どうなっているのであろう。当然、戦争は人間同士の戦いである。自然と闘っているのではない。相手は完全に人間である。共生すべき人間同士が、殺戮をし合う人間になるとは、まったく化けもの同士に成り変わりである。狂った人間以上に怖い生きものはないということが本当によく解る。だからいじめ合いの結末は、当然解りきったことである。説明の必要は何もない。次への怨念を互にそこでしこたま積み重ねるだけである。これが次の代の戦争、仕返しの因縁になる。

ところで私達はこの凄まじい現場を、これでもかと報道し、その瞬間を捉えて立派な勇気ある写真家であると言い、報道賞を自慢そうに貰っている人すらいる。写真や報道自体は何も悪くはないが、勇気があるから、それだけで立派というのだろうか？　本当の勇気は、戦争が無くても生きていけることを日常の中で真剣に探すことであり、リアルに報道して賞を貰うことでは決してないと思われる。凄惨な現場が、出て来ないように事前に知恵を出すことが真に正しい勇気であろう。そのためには戦争の原因である、各人の生き方を、各人で日頃真剣に修正し、私達自力でそれを実践することであろう。立派な写真家になった気分では、これらの対して何も出来はしない。個人や大衆の趣味は、それでいいかも知れないが、写される側（戦争をしている本人）はネタにされていい迷惑なのである。大いに苦しんでいる人まで、自分の成果の踏み台にしようとする、このあさましい魂胆が写真家にあるのなら止めた方がよい。人間のやるべき行動ではない。確かに知らせる責任があるかもしれないが、その前にやるべきことが人には沢山ある。

私達は報道写真を見て顔を背けるが、それだけのことで終わってしまう。何が原因かを探ることは一切しない。やみくもに防御壁を作り、相手側に責任を押し付け、法律や柵を作り、大量の自前の役人や軍隊を作り、敵を防ごうとする。さらにキチガイじみた核兵器などを面白がって大量に作り、猛烈な努力で次の争いに備えようとする。私達は心底、凄まじい。大自然の偉大な力をそのまま利用しようともせず、いびつにになった自由意志の力で、自分をがむしゃらに奮い立たせ（この行動は賞賛を受ける）、猛烈な個人的努力でその逆境に打ち勝とうとしている。私達は本当に気が狂っている。

戦争は地球体験の極みである。これ以上のものはない。これは事前に避けられるものである。戦争を沢山する必要はない。子供の喧嘩でよくわかることである。喧嘩をしないで済む方法は、私達自信で見つけるのがよい。他人任せは役に立たない。そこでこれを無くすにはどうする？

一つの方法として、戦争をしたがる者を、そのままほっておく手である。その代わり自分の親族が、犠牲になることは覚悟する必要がある。

もう一つは、喧嘩の中に入って引き留めることである。これは自分側もある程度の犠牲が出て、返り討ちにあうのである。これも正しい。同じ時代に生きる者として、大変に正しい。たとえその争いの中で死んでもいいという感じ、覚悟である。

もう一つは、知らんふりを通すとい方法である。成り行き任せで戦争がどうなっても、無関心で過ごすということになる。何の責任も持たない方針で過ごすのである。これもそれなりに立派である。

そして最後の方法とは、私達人間自身の生き方そのものを研究し、その結果、戦争をしないことが、あるいは戦争の代わりにやるものを見つけ出し、その方法に皆が従うやり方がある。

この四つの方法のうちどれを選ぶか、各人によって皆判定が異なると思う。私達自身も、大きな戦争を幼児のころから体験し、今でもこの同じ戦争は世界中で続いている。現実に体験もし、間接にも体験をしている。実際、私達は戦争が好きなのではないか、と言われても仕方のないほど、戦争をひたすら続けている。そして武器戦争だけでなく、同じような経済戦争もきりがない。また個人同士でも、同じように紛争が絶え間なく、殺し合いも日常茶飯事である。日本はまだ少ないが、他国では紛争などが絶え間ない。平和な時が少ないほど、互いに掴み合いの喧嘩をしている。地球人自体が好戦的である。その解決策には上記の四つがあるが、ここでお勧めしたいのは、最後の人間の「生き方そのものを研究する」　ことを特にお勧めする。

人間は戦争マシーンではない。人間として生まれたからには、少しは人間らしく生きた方がより良いと考えられる。動物なら生き方には諫言しないが、少なくとも人間であるならよりよい生き方をお勧めしたい。見たくもない戦争の凄さを再現などは早晩止めにして、素晴らしい生き方をマスターするのが、誰が見ても優先すると思われるからである。

まず、私達が戦争をする大きな原因の一つは、自分たちが生きているこの惑星地球は、ここしかないと思い込んでいる点が大きい。だからが熾烈な場所取りを、何時もしているのである。子供のころも場所取りをしてよく揉めているが、これと全く同じなのである。大人になっても、哲学、生命観がそのままで幼稚なままであり、もめ事の種もきりがない。精神的進歩は全くしていないし、むしろ退化している。だから大人の戦争はすざましくなる一方である。　結論は、戦争はともかくしない方がよい。今までの戦争で、少しはしてよかったというのは、勝った方のみであろう。負けた方はトンデモナイことになる。あわせると、喧嘩はしない方がいいという結論になる。好戦論はそれ程多くはない。そのために起きる戦争は少ないと思われる。時代が経って、蒸し返しが出てきて、同じ戦争が起きることもしばしばであるが。トラブルの原因はいくらでも降って沸いてくる。

もし、私達が住んでいる惑星地球が、実は他にも地球と同じ惑星が多くあり、同じように住むことが出来ると判れば、その生き方、価値観、戦争観が相当変わるということ。地球人が他の惑星に、戦争に出かける機会が増えることでは決してないと思われる。地球の中でも戦争生活を多く体験している私達が、他の惑星の実態を少し知るから、自分たちの戦争の姿や、武器を持った姿が、大変に見すぼらしく見えるだろうということ。元々科学技術では他の惑星にはかなわない。相手にならないと思われる。

すると、私達の進むべき方向は、彼らの生き方、技術のあり方を学ぶのが先決と思われる。あえて彼らに戦争を仕掛けても相手にならない。瞬殺かもしれない。彼らもそのようなことは最初から避けたい。戦争はどうして無くそうかという問題は、宇宙が絡むと、むしろ結論は早くなる。地球内では戦争論が永遠と続き、止まることはないだろうが、　私達が宇宙（地球の外側）を知ると、むしろ結論を早くすることが出来るのではないか。但し、その発端が最も重要になると思われる。私達地球人が、勘違いをすることである。他の惑星をみたとたん、地球人側が訳も解らず、直ぐに戦争を始めようとすることである。最初からこじれると、その先は時間がかかる。宇宙の実態を地球側が納得するのに、相当に準備時間がかかるからである。

ここで、重要になるのは、他の惑星の情報予備知識である。これをある程度正しく、地球側が把握できるなら、相手も出やすくなる。予備知識なしで、彼らに対応するのは私達地球側が大変に危険である。彼らは慌てず、それなりの対応が出来ると思われるが、一番注意しなければならないのが、地球の無知と暴走である。他の惑星を知らない、地球の戦争専門屋は何をするか、予測がつかないからである。これが最も注意すべき課題である。他に心配事はない。このことは地球の一般人もよく承知しておくべきである。私達地球人は、少しのすれ違い、言い間違いで暴走し、わけも解らなくなる人類であることを自覚する必要がある。

最初この宇宙の出会いを、旨く処理できれば、後はなんとかなるレベルである。すると、地球内での戦争も、急速に無くなるだろう。こうなると最も大きい成果となる。私達地球人が戦争をしなくなるかもという、大成果である。他の惑星人と交流をして、その成果が無戦争になるなら、これは地球側の大成果である。本当は実はこれを誰しも望んでいる。他の惑星も、昔からこれが大きな目標であった。地球人が平和に過ごせること、これに越したことはないと、かねてから願っている。そしてこの次は私達の新しい生活の準備である。やることは沢山ある。戦争なんて、なんであんな死に合い、殺し合いをしていたのだと、後で私達も不思議がるのではないだろうか。戦争が無くても、お互い素晴らしい生活を堂々と出来ることに、私達が気付くのであろうから。

この時点になって初めて、私達は戦争を無くす方法を、しこたま思案してしいたことを、懐かしく思い出すだろう。地球は一人ではない、多くの惑星人が沢山住んでいることを、早く気付くことが一番である。他の惑星の彼らは全く敵ではなかった。私達より全てが進歩している隣人である。私達自身が何処まで素直になれるかに、全てがかかっていることがそのときに判る。軍人だけでなく、一般人も強い関心をもって、対処すべきと考えられる。そうすると、この方策は良い方向に旨く行くと思われる。

私達は、凄ましい努力をする惑星人である。この方向を間違わないならば、その力で素晴らしい惑星に作り変えることが出来ると思われる。その力そのものは自信にしてよい。それをバネに地球を良い方向に大変換しなくてはいけない。これには地球人が一人でも多くが携わるのがよい。誰しも尻込みをせずに、新しい生活に立ち向かうのがよい。これを支援する人々は地球外でも多くいることを忘れずに（直接地球の紛争の手助けはしない）。こうすることで私達は地上から、戦争を完全に無くすことが可能である。このポイントは他の惑星を十分に参考にさせて貰うことにある。他の惑星の実態を見せてもらい、その生き方、価値観を参考にさせてもらうことにある。　私達自力では、この良き事例を生み出すことはすぐには不可能である。地球の私達にそれが出来ないことは、地球の長い今迄の歴史で証明されているから。そして私達は彼らに言われるだろう。早く地球内の戦争や紛争、家庭内の争いをともかく止めた方がよいと。

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努力と物質主義

私達のより良き生活の方向とは、生き方を今の状態から、さらに建設的な方法に変換するだけである。そうすることで、本当の自分たちの生きかた、ダイナミックな面を体験することになる。今まで私達は生きものとしての能力の十分の一あるいはそれ以下の生活をしている。自分の能力の中身を知らないまま、あたらそれなりの潜在能力が有るために、知力の限りを尽くして狭い範囲で互いにいがみ合い、競争している感じがする。本当は、私達人間はこのような生き方が、本分なのではない。

たしかに私達は今までの努力で、多くの成果を得た。多くの知識も得た。しかしそれでも、平和を得ることが出来ないでいるということは、何か肝心な点が欠落（重大な点）している証拠である。私達は自分たちで培って作り上げた学問、技術などで、さらに多くを学べると思っている。しかし今までの学問の中からは、融合の知恵は一切出て来ない。分野ごとの知識はたくさん出てくるが、それぞれが分裂したままで、互いに手を取り合うことをしていない。これでは生きる本当の知恵は出せない。本当の知恵とは全体を各人が互いに感じて、融合と共生が出来るもので、私達の幸せに直接つながるものである。この基本の部分が中抜けしている。恰好はそれなりに付けてあるが。中抜けポンである。肝心の精神が伴っていないのである。その姿は、可笑しい限りである（自戒）。

私達は知識を蓄えたので、人類は進歩していると思いこんでいる。しかし分裂した知識は、膨大に蓄えても、私達の幸せには少しもつながらない。むしろ逆の効果を出す。ならば何も進歩していないと言われても反論できない。例えそれぞれの個人の功績が、大きな賞賛に値するとしても、そこに「共生」の思想が含まれていなければ、その成果が実を結ぶことはない。これは予言でなどではなく単なる事実である。私達は口先では世のためとよく言うが、それは個人の安全が確保できた後における、つじつま合わせである。私達は自分の中の真の知恵を出し、もう一人の自分の裏側の本体を、表に出す必要がある。そうしないと共生の「知恵」を得ることが、いつまでも出来ない。

わかりやすい言葉で、それは　「良心」　「思いやり」　「謙虚」、「共生」　そしてそこから湧き出る大いなる「直感」というものである。この良心、直感は裏側の自分として、最初から誰しも備わっているものであり、無駄に内蔵されているのではない。この良心が私達に常に　「何かがおかしい」　「こちらの方が正しい」　とささやく本体であり、知恵の片鱗を出しているである。つまり表の自分（自由意志）をたしなめ、常に正しい方向に向かわせようとする、裏側の本体である。特に現代人はこの良心を無視してきた生き方を強引に進めている。打算的に表面のみの判断をし、競争原理やグローバル化、経済性の追求などといって、当たりかまわず自分の都合（表にいる自由意志）を追求するやり方がはやっている。そして同時にいびつで鼻持ちならない、プライドを強く持ち続けている。私達のこのプライドは大変に注意すべき特徴である。特に地球の知識人が異常に高く、この特性は他の惑星と共生するにあたって、最も障害となる性質である。地球での競争社会を勝ち抜いその証であるが、そのための鼻もちならないこのプライドである。この特徴は他の惑星ではまったく邪魔になるもので、彼らと交際するには特に避けるべき性質であるで、この障壁を今から取り除いておく必要がある。これには特訓も要るだろう。地球の私達はこのプライドがなぜ要らなくなるかの基本が解っていない。そして私達はプライドの根源を追及していないこと、プライドは無条件に正しいものとして、認知していることが問題である。これは実は単なる自慢にすぎない。これが理解されていない。これは共生からすると、最も廃棄すべき私達の習慣である。この根幹に気付く地球人は少ない。が僅かであるが、今でも私達の中には居る。この人材を今後は本気で掘り起こすべきである。

我欲やプライドはみな内部から来る、良心のささやきを無視した行動で、自分の表側にある、わがままな面しか面倒を見ていない行動であって、自己中心の強者、勝者の行動様式である。各人の中で、精神分裂状態が起きていると考えてもよい。表側だけの個人的努力や、効率重視の道具や社会システムを無数に作り、個人や民族としての成功を山ほど積み重ねても、結局、共生の実現はならず、ややこしくするだけで何も問題は解決しない。そして私達のこのプライドは共生に最も邪魔になる。

これが残念ながら、今ある私達の社会そのものである。私達の精神的未熟な子供のままの行動は、その行く末がはっきり見えている。だからなにも立派な予言者でなくても、子供でさえも直ぐに私達のことが見破れるというのである。このあたりの根源が理解できてさえいれば、私達の千年後のことを、誰でも大方予想は出来ることになる。

しかし、今の地上に住んでいる私達は、常に明日はどうなるか予想が全くつかないと自分では言っている。　「一瞬先は闇」　と、このことを誰しもが表現している。地球人の立派なエキスパートの社会人達皆が、手に負えなくなって、無意識にいつもこれをつぶやくのである。地球ではエキスパートであろうとも、何れも精神的には、何も見えていない迷路の中の迷い人に過ぎない。その意味で地球人は皆同じ、以下同文である。

私達は自らこの線を自力で超えない限り、強者の理論のアンバランスや不合理に気付かない限り、精神的　大人になることはない。如何に膨大で大げさな道具、技術、機械、知識や資格を所有しようとも、数限りない規則を作り上げても、如何ほど身に余る賞を貰っても、これ等は全てが的外れであり、それだけでは何一つ合理性を持った解決は、残念ながら出来ない。このことは一瞬で彼らが見抜くことなのである。

私達もそろそろ考え方を変えて、新しいものを身に付ける必要がある。私達の努力は前記のように、個人実績、企業実績、など狭い範囲で競争をしこたましている。この努力の方向が最初から、間違っていることに長年気付いていない。余りに自己中心主義、物質主義を貫いてきたので、今さらよい方法が直ぐには見つからない。地球人自力では、何もできない状態でありお手上げなのである。誰かが有用な助言をしても、聞く耳持たずで変えようとしない。特に個人主義、唯物主義、利益主義、プライド主義　の偏りでアンバランスのまま、これらの特技だけでは、自らこれを直すことがとても困難である。

このまま地球人は、さらに努力を続けても、全く良い成果は手にすることはできない。これは子供でも予想出来る内容である。早くキッカケ、見切りをつけて、考え方を大きく切り替える必要がある。イエスみたいな人が、また現れても、昔と同じで私達の行動を変えることはないだろう。イエスの諫言は未だに、一つも実行されていないのだから。当時も解っていないのであるし、今も私達は解っていない。イエスの諫言はそのため早くから宗教にさせられ、中身の肝心なものは隠れてしまっている。そしてなおのことイエスの教えを徹底的に潰そうとしている集団も、大昔の当時からそのまま生き残っている。彼等が悪さをして世界中でその教えの真髄を、更に見えなくしている。

イエスの時代と今が違うのは、私達が宇宙の時代にさしかかているということである。これは大変に重要な条件と思われる。他の情報から、イエスの教えの中身を、逆に知るということになるかもしれない。それでもいい。イエスの言いたかったことを二千年経ってから、やっと解ったということでも良いのである。中身が証明できることであるから。

ではイエスなしでどうするのか？　宇宙の肝心な情報を直接手にするには、今は難しくはない。手を出せば自分で誰でも入手出来る。教えの肝心な部分も、努力すれば解るようになっている。この中身は、イエスの喋ったことと同じなのである。少し言い換える必要があるかもしれないが。時代が相当違うからである。でも基本は全く同じである。但し私達が、キリスト教徒になる必要は全くないので誤解しないように。キリスト教に入らなくても宇宙の真実は身に付けることは十分に出来る。むしろ地球製の宗教無しの方が、今では遙かに条件がよくなる。いらぬ宗教概念を知ることもないから。宇宙の情報はすっきりしている。最大の問題は私達の素直さである。私達の中に残っている良心がありさえすれば、宇宙の情報は、無限にこれから手にすることが出来る。

地球で多くの努力を積み重ねても、物質的にはそれなりに手にすることが出来るが、本当のこの精神的な宝、そして真の私達の共生を手にすることが出来ないでいる。この矛盾を地球内だけでは実質、解決不能である。イエスの情報はこれを立証するために必要となる。今だから私達に必要になるのである。これと、宇宙の今の情報を合わせると、きちんと辻褄が会うようになる。単に他の惑星の情報ではなく、二千年前も同じ情報た私達に伝えられていたという証明になるのである。宇宙情報は年代は関係がない。いつでも伝えられ、古くなることはないので、常に新鮮である。

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犯罪と消防

犯罪捜査を行うには、まず犯人を突き止めて、本人の動機を明らかに出来れば、大方は一件落着となる。これ以上は深く追求はしない。なぜだろう？

本当は、この先が大切であるだろうに、犯人が誰なのか決まった途端に、私達は急速に興味が薄れ、過ぎた犯罪は直ぐに忘れてしまう。次の目新しい犯罪に重大な関心が移る。犯罪捜査のプロもそのようにする。犯罪は常に生じないのが実はよいのであるが、では本当に犯罪が無くなったらどうなるだろう。すると捜査のプロは社会から要らなくなる。これは丁度病院の医師と同じである。病気の原因は、結局は同じ根本原因に突き当たる。私達各個人の反自然的な生き方、食べ方、身体の扱い方、ものの考え方、これが本当の原因であるが、これを解明しようとは全くしないで、病気の直接原因のみの見立てと、その病名に対する直接療法のみで、すべては終わる。これ以上の病気の追求や、予防、総合医療の基本には至らないし、いまは丁寧な審問医療までが無くなった。だから強引な治療にならざるを得ない。治せばよいのだと、その点にのみ注目する。予防や、病気の根源ではなく、目の前の治療に必死になっている。根源を無くせば、本来治療も薬も要らないのに。

犯罪の原罪捜査はプロであるが、しかしそれ以前の犯罪の遠因は、捜査のプロにとっては素人になるからである。ここでも分断がある。捜査のプロは犯人を捜し当て、犯人であると証明するまでのことで、犯罪が次々と起きることについては無防備で手出しがあまり出来ない。事件が起きるまでじっと見ているしかなく、ここで予防的には何も出来ないし、また防犯には深い関心を示さない。自分の仕事が無くなるし、俺の仕事ではないからと。

逆にいうと今の私達にとって、犯罪が無くなるのは、社会全体としてはよいことであるが、捜査担当の職業自体も無くなり、首を絞めることになる。この点から捜査のプロは、犯罪が起きたときから、いざ犯人を検挙するまでが本職で、それ以外は手出しをしてはならない決まりになっている。余計なことになる。今の世のまま本当に平和になると、逆に犯罪が必要になることも予想される。あってはならないが。

これを旨く説明するものに、例えば消防のことがある。消防の本質は火災を発生させないことである。消火が本質ではない。そのため消防署は防火に最も気を配る。これは非常に正しやり方である。消防を、火消しのみが本道であると思うことは勘違いをしているのであって、かっこよく赤い消防車に乗って、火消しや、人助けをすることが立派な消防であると思われるが、しかしこれは、実際には大変に効率が悪く危険なことで、そのため日頃から徹底して防火に気を配るなら、火災はどこからも出ない。すると消火はついに要らなくなる。火災の芽を摘んでしまい、火を使わない生活や料理法、燃えない建築材料に工夫をすることが要諦になる。これは正しい消防、防火の対処法である。実際に今の消防はこのように努力がなされている。このため、火災は昔からすると、大きくその発生率も少なくなっている。物事はすべてこの消防のように、合理的に行えるなら、私達は進歩が遥かに早くなると思われる。犯罪も同じである。同時に私達の生き方そのものもそうであるが。

そして私達の体の病気や医療についても、同様なことが言える。その要諦はまったく同じである。病気の原因は、結局私達自身の生活方の中にあり、前述のように自然との不整合な生き方にある。私達が自分の体を無視して、身勝手な生き方をガツガツしながら生きているので、病気になることは自明である。自然の摂理に反すると、当然その報いを受ける。結局それだけのことになる。難しくはない。医療の本道は、徹底して予防であり生活の方法、生き方そのものが全てになる。緊張のある生きかたを無くし、自然に即した日常生活を完全に行えば病気は無くなる。　そうなると当然今のように、個々の専門医療だけで治療する分裂したやり方などは、急速に要らなくなる。健康は各人が責任をもって行えるからである。本来、医療は自分自身でやるものである。他の惑星でも、そのようにしているようである（宇宙の決まり）。彼らのところには病院は何処にもない。しかし各人は常に健康的であるとのこと。自分で病気の初期症状で直すのである。彼らは子供の頃からこれを皆で修練し、習得しているようである。

犯罪も同様に考えるとどうなるだろう。犯罪の直接原因は、犯人の迷惑な行動である。行動の動機は、我がままで身勝手な行動にあるとされる。そのとき本人は罪を犯しその責任を問われる。本人だけが罪を被る。これは「当然だ」と私達の常識では思われる。果たしてそれでいいのだろうか？　本人の行動には明確な因果関係があり、それを抜きにして犯罪行動は解けない。これはいかなる犯罪でもそうである。極悪な犯罪にしても、多くの過去世にまでさかのぼるなら、明確な答えが明確に出るだろうということである。原因のない犯罪は無い。

結局、個人の犯罪は他人ごとではなく、私達が収めた税金で、公的な専門家（警察、検察、法律家、大学の教師、弁護士、裁判官などを皆の税金で養成し、彼等を大量に教育し資格を取らせ、そして雇って、犯罪捜査や検挙、裁判をやってもらうが、その費用（税金）は私達が全部持つしかない。しからば個人の犯罪は、その犯人だけの責任であるなどと、簡単に言えない立場なのである。つまり全て犯罪は私達の責任ですと公に結局、認めていることになる。犯罪の芽を摘むことは、消防と同じ方法をとるのが、最も正しいやり方であることがよく解るし理解できる。そこまで考えられるなら、私達のその場限りに行う対処法は、断絶があり自ら精神分裂を伴ったやりかたであり、大いに間違ったやり方であることに気付く。

結局あらゆる面で、消防と同じ合理的な手法をとるためには、その場限りの対処法を止めるしかない。立派な消防車を自慢したり、高度な医療器が備えてあることをことさら強調したり、立派な警察署や裁判所の建物があることなどを自負することは、本当は恥ずべきこと、慎むべきことである。その場限りの火事をいくら立派に消しても、その場で身体を切り刻む野蛮で高価な治療を、立派な病院で沢山やるよりも、もっと効果のある方法があることに、私達が気づく必要がある。

この意味で本物の生活法を身に付けて、人間本来の大人の知恵ある生活に戻るしかない。これには消防の例ようにはいかず、原因がつかめないものも多いので、追及が難しいかもしれない。が、私達が「真の生き方」を探すことは、消火や、治療、犯罪検挙、法律制定をあたふたやることより、この方法が遥かにやりがいがあり、効果のあることなのである。問題は必ずずっと手前側にある。

これを敢然と行うには、どうしても元に戻り、各人の正直さ、謙虚さの話に戻る。私達は互いに正直さ、謙虚さを無くしてしまっているので、大いなる競争は良いのであるが、自分勝手で自己中心の考え方、生活法が多すぎる。そうではなく「徹底した謙虚な生きかた」の生活の仕方を取り戻すしかない。半端では何をやっているか解らなくなるので、これは敢然とやるしかない。今迄のように、議論ばかりをするだけでは何の効果も出ない。そのようなことで直るならとっくに終わっているはず。しかしここ数千年、あるいはそれ以上何年かかっても、なんの解決していないのであるから、私達はその基本からやってみるしかない。議論や論争では、殆ど何一つ役に立たないことは絶対に請け合いである。私達は今は子供以下の精神状態（言い過ぎか？）であるから。

では最良案はあるのか。これが存在する。他項でも多く述べているが、とっておきである。これは地球内でのみ解決しようとしないで、他の惑星に手助けてもらう方法である。まず、他の惑星にそのような人が居るかという問題であるが、これが私達に実はしっかりと用意されている。何時からか？　ずっと以前から私達は、彼ら（他の惑星人）にそれとなく監視されていたようである。何も彼らは強制とか侵略とか干渉とかは、地球人に一切していないが、見て見ぬ振りという状態であったように見える。この状態を地球の誰しもが、素直に認めることは出来ないだろう。判ればひと悶着あることは想像がつく　（地球で影響力の有る人から疑義異論が出ること）。これが早く出ていれば、解決策はもっと前の時代に出来ていたであろう。今迄延び延びになっているのは、もっぱら、地球側の多種の都合による。彼らはそのことを長く辛抱してきたと思われる。本当に辛抱しているのは、他の惑星のこの彼らの方である。地球人がこのことに、努力をしたことは今迄に僅かしかない。一般人は、これを公然と出来なかったのである。地球の本当の実情を、知る機会が殆ど無かったのであるから。いつも大衆はツンボサジキなのである。

私達には今に至って、他の惑星の新しい情報を、得る機会が来ている。私達がその気にさえなれば、いつでも可能である。無修正の情報を手に出来る。介在物がないのがいい。誰でも、いつでも出来る。その気にさえなれば、自分次第である。既成の宗教も政治も、経済の条件もすべて干渉なく、その情報は手にすることが出来る。このＨＰを開けばいいのである。関連情報も自分で確保できる。詳しく書いてある。但し一つの条件としては、各人が素直になれるか否かの問題である。実はこれが大きな関門になるだろう。大人達が出来ないならば、子供達でもよい。子供達を引きずり込んでなら、あるいは成功するかもしれない。昔からのしがらみがないから、直ぐに対応出来るだろう。子供達は、地球の力の一つである。利用できるなら使えばよい。決して失礼にはならないからである。

今の社会ではこの子達が差別を受けるかもしれない。新しいこの情報は、今の社会から見ると、現状を破壊する恐ろしいしそうに見えるであろう。このように言いふらす大人も多く出てくるだろう。今迄の築き上げた地球の価値観をアッサリ破壊してしまうから。破壊者に映るだろう。しかしその代わり全く別物の価値観、生命観、宇宙観を手にすることが出来る。この価値は今迄の地球的な価値観とは、そのスケールが完全に異なるものである。しかしその価値観の基本は、私達に十分過ぎるほど理解できるものであることは間違いない。上目使いで頭から批判的に観ては判らない。真剣に今の地球の混乱と、今後の私達の生き方を真剣に思案するとき、どちらが良いのだろう、正しいのだろうと、自分の内心に静かに聞くとよい。それが貴方の正しい答えである。　私達は自分と宇宙全体から問われている。いつまでも自分中心で生きていきますか、それとも宇宙的に進歩しますかと。このお勧めには、コマーシャルや、無料のおすす商品も一切付いていません。必要ないからです。

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個人主義の罠

今では個人主義は素晴らしいように見えるが、実際には効率が最も悪い生き方である。個人主義は、各人の自由意志を一見、尊重する生き方のように見えるが、この自由が実は非常にクセ者で、結局だれ一人も幸せにはしない。その意味で自由競争も決して私達を住みよい生活に導くことはない。私達が今の精神レベルで　「自由平等」　などと言い張ると、実際にはとんでもないことになる。これは大人の感覚でよく考えると、直ぐに解る理屈である。皆が勝手なことを始めるから。報道の自由も同じ。曖昧さが無数にあり、その緩さを自由に選択していい様にも聞こえる。

私達の生活の中に、本来個人主義という身勝手な生き方は、最初から宇宙には何処にもあり得ないことである。これは大自然を見ても、直ぐに理解出来ることである。今までのように、何時までも自由競争や争いを続けたいなら、これまで信奉している自由平等や個人主義を勝手にそのまま続けたらよい。しかし今迄のように争いや、不平等、不合理を生みたくないなら、このような身勝手主導の思想は早晩捨ててしまって、コントロールされたバランスある、共生の生活法に転換するしかない。この自由平等、個人主義は私達を不自然な生活に、陥らせる大きな元凶の一つである。同様に、はた目を無視して必要以上に物事にこだわる、完璧主義もそうである。物事に没頭するのはよいが、しかし誰であっても、何時でも私達は全体を見る目や、感じる力を各人が持たないと、全体のバランスはとれない。結局その人が、全体に貢献することは決して出来ない。これが身勝手な生き方そのものとなり、各個人は全体としてお互いに無駄な生き方をすることになる。そして自分の住む周辺、国、惑星までもまとまりが全くなくなる。私達の言う自由とは歯止めがきかないやり方である。自然にはそんなものは存在しない。

全体を見る目、これがものごとの単純な基本構成であり、カラクリでもある。個人は全体につながっている。このため最初から自由などという、神話は私達には不適切である。そうではなく、自由をことさら強調、意識せず、親和のある共生を実現することが先決、優先であり、同時に自由などという、にせ物の神話を先に無くしておくことが肝心な点になってくる。

私達の現実の生活は、言われるような身勝手な自由は実際殆ど無い。その真の意味を理解できないために、その裏返しで、「人間は自由である」　と美麗字句を並べる。そこでまた私達は、勝手に思い込みをして安心をする。実際には何処にもその手の自由はないのに、短絡して信じ込もうとしている。現実逃避の一つの手段でもある。私達の精神レベル（低いまま）で、やみくもに自由を口にすると、逆に社会は混乱し無秩序がはびこるだけである。

これは自分の個人の中で起きることについても、同じ説明になる。各人の特徴はそのまま生かすが、同時に全体の感覚、つまり裏側の自分（真の自分）を常に感じることは同じくらい重要である。そして各人が勝手な自由というものとは、全く異なるものであることである。自然や宇宙はあらゆるものが個々の役目を果たし、全体の役目と連携を取りながら果たしているように、私達人間も各人が社会的にその役目を果たし、同時に全体の意味を知って行動する必要があることになる。単純な自由という、身勝手な夢物語があるのではなく、共生への参加、協調の生き方そのものが、各人の特徴を生かし、あらゆるものを引き出し、創り出す原動力になる。私達はこの入り口に、早くたどり着くのが先決である。これが大人も子供も理解できる、現実的で良識的なアイディアを生む基本の基本である。思い上がりの、自由意志からなる、単なる個人主義の理想、空想では子供達にすら説明が出来るわけがない。本当の自由は、今の私達には造れない。それは無理というものである。

つまり個人主義というものは、そもそも存在しないし、できない相談である。これは全体主義を言っているのではない。全体主義はある集団が、ある民族を、ある国全体を、一部の者がまとめて全て物事を決めてしまおうというもの。これは人口比で言ってもおよそ地球ではその半分ほどが（現時点）、今もその方式で政治が行われている。自由主義と比べてどちらがいいのか？　といつも議論があるが、結局お互い、大きな差はない。五十歩百歩である。いづれもその民度は指導者、民衆共に見てもさして変わらないからである。また指導する側が持つ秘密事もお互いが同じくらい持っており、たいした違いもないと思われる。互いに東西に分かれて両者は激しく非難し合っているが、大きな目で見ると大差はない。そもそも他の惑星の政治の仕方からすると、この両者のやり方はいずれも大きく改変の必要がある。共生の思想を、いずれみじんも持っていないからである。そして今の低いレベルの民度のままで、安易に共生をもち込むと、混乱、騒動が容易に起きるからである。これなら単に混乱をもたらすだけであろう。

ところで全体主義は、個人主義の変形である。外部から冷静に見るとそのように見える。全体主義の指導者は、個人主義のそれと同じものであり、同等のものであって、大きな違いはない。精神的な進歩、民度の低さについては同等である。だから両者の結果は全く同じ効果しか出せない。民衆の幸せ度は両者さして変わりがない。

つまり私達の民度をそのままにしては、”共生”は全く不可能で、夢のまた夢である。私達の個人主義や全体主義は、いずれも共生の大敵であり、それ以前に私達がやることが多くある。このような地球の多くの主義主張を乗り越えたころに、真の共生があることは間違いない。共生を行うには、基本的に個人の生き方、考え方を、シンプルに洗い直す必要がある。今迄の多くの主義主張をそのまま温存したままては、この”共生”は全く成り立たない。しかし共生は現時点では私達の最大の目標にすべきと考えられる（共生については別項参照）。

私達は生き方、生活の仕方を話し合うときに、ぶっつけ本番ですべてやってきた。話し合う前の教育は何もなかったのである。裸のままで協議が始まった。これは地球人の発生の事情にもよる。バラバラで個々に発生した民族（他の惑星から移住）は、互いに協議をするのに多くの困難を経たと思われる。人間同士の話し合いで最も大切な点は、その民度になると思われる。地球では殆どその差がなかったと思われる。互いに自分達を自慢してもさほどの違いはなかったと思われる。地球への移住の基本条件がそこにはあったからである。「俺の方が偉い、優れている」　などと言っても五十歩百歩であったと思われる。同じ地球に住み始めたのであるから。大差はないはずである。この基本は移住させた方がそれを決めたものと思われる。初めはさほどでもなかったようであるが、主導権争いがその内に始まり激しくなったと思われる。分裂集合を長い間繰り返したろうと思われる、今でも私達は相変わらず同じことを繰り返している。この地上から戦争や虐めを止めることは未だに出来ないでいる。このもめ事が止まない基本の原因は、先ほどの民度になる。私達地球では民度を上げることを今まで真剣に行わなかった。こうすると、揉めことはいつまでも無くならない。当然である。互いにすぐに会話が揉め、何でも争奪戦になる。常に紛争がやまない。この根本原因は。どうしても民度を高めるしかない。いくら戦争をやっても民度は高くはならないのだから。紛争は紛争を又生むだけである。この繰り返しを私達は長くやった来たが、少しも賢くはならなかった。いまも大昔もその民度は変わっていない。単に個人主義が変わっていないし、どういしたら共生できるかるかの基本を全く今まで詰めていないからである。責任は誰がとるのかの議論ばかりで、現実論は一切出てこない。これからも地球はこの調子で進むだろう。

このワンパターンの生き方は、地球内の情報のみではいくら頑張っても変えようがないのである。この飛び出しが自分でできないからである。井戸の中の蛙である。井戸から出ることを全く知らないからでもある。もし地球から外に出ることを私達が知ったなら、或いは他の惑星にも人が居ることを少しでも気付いたら、私達は少し変化が来るだろうと思われる。私達の生き方を変えるには、この方法しか見当たらない。地球単独のままでは、今の生き方を永久に繰り返すだけであるから。

私達はここでジャンプが要る。他の惑星には、鬼やお化けはいない。こんなものがいるのは地球だけである。他の惑星は、私達より遙かにまともで正常な惑星人が多く生活している。この単純なことを私達は全く知らないのである。これが問題。先ほどのように私達は他の惑星から移住をしている。しかし　初めはこの辺の経緯を知って居たのであるが、その内に皆忘れてしまった。これは大きな地球の天変地異（複数）にせいでもある。生き残った者は自分の過去のことを忘れてしまった。そしてそれまでの他の惑星との連絡も途絶えてしまったのである。それ以後はご存じの通りで、長い時代を経た後は、人類は地球だけと完全に思い込むようになった。井戸の中の蛙とは地球このことである。地球人はプライドが異常に高いので、この事実を認めたくないと思われるが、残念ながらこれは本当の話。試しに彼らの話を少しでも聞いたらいい。どうして彼らが地球に手を出さなかったのかの意味が解ると思われる。手が出せなかった訳は私達にある。余りにも地球人は、自己中心主義が強く、話し合いのレベルでは無かったからである。もう一つ、地球人はテレパシー能力が貧弱で、肝心な話が通じないこと。これが大きな原因である。残念であるが、これが真実。話で会話は通じるが、正確な対話が出来ない。それ以上に内容を連絡するには、どういしてもテレパシーが必要であるが、これが私達には不足している。テレパシーが重要だという考えが私達にはないので、私達は肝心なところが唐変木（とうへんぼく）になる。これでは肝心な対話が出来ない。いくら強がりを言っても、いくら地球を自慢しても、相手にはそれ以上は通じない。更に余りにも私達は個人主義の考えで占められており、グローーバルな話し合いが出来ないのである（地球の代表者はそうでもないかもしれないが）。話し合いの中で溝が出来る。打ち解けが出来ない。不信感、疑惑が地球人の中に生まれたりする。そのうちに地球人は短気を起こすだろう。元々統率の効かない民族だから、最後は何をするか判らない。彼らはこれが判っているので、地球惑星には最初から私達に近付かなかったのである。当然のことである。恨むのは我が方の生き方、考え方、行動そのものである。

そういえば、私達地球人は未だに生き方の基本を全く何もマスターしていない。資本主義、共産主義、全体主義　など多くの国の方針は大まか決まっているようであるが、ともかく国同士、個人同士の紛争が、いつまでも絶え間ない。殺し合いも日常的であもる。一帯この惑星は、子供たちに何を教えているのであろう？他の惑星から見るとどう思うだろう。正に精神状態は正常ではない。常に異常である。このような惑星と他の惑星人はどう思うだろうか？　まともに付き合えると彼らは決して思わないことは確かである。助けたくても手が出せない。キチガイに強いて援助はしたくないのである。ケガするのが関の山である。この状態は長く続いた。数千年、あるいは数万年である。地球惑星は次のサイクルに入っているようであるが、地球人自身もこのままでは、次の変化に対応はできないだろうことは判っている。地球だけでなく、住んでいる人間か大きく変化してきているから。地球人はこのような経緯があるが、しかし自覚をしていない。そして未来を見ることが出来ないからである。私達は予測も苦手で先のことが何も判っていない。いつも一寸先は闇だと口癖のように言っている。無目的、無価値観なのは昔からである。

早い話、私達は生き方の基本が判っていないので、そのやり方を彼らに参考に聞くのが今は最適だと思われるのである。このとき問題になるのは、素直に聞けるのかという問題。地球の代表者は納得できても、大衆はそうはいかない。朝から晩まで戦争をしている国民に、私達の実態を彼らの言葉で説明できるか？　これが重大な点なのである。国民が納得しないと、宇宙の話し合いは旨く行かない。すると話合は決裂する。また孤立は延長する。

そうすると、どうしても皆の「民度」を高めるしか方法しかないことになる。今の学校教育は競争教育が主体であり、民度自体を高めるこてを一切していないし、気にもしていない。残念ながら単に競争がメインである。何をやるのも、競争が基本で、共生などというおとぎ話は何処にもない。共生については別項でも述べているが、基本は全て個人の特技を皆のために貢献し、無料で助け合うというものである。これが私達に実現できるなら、実は他の惑星との交流が簡単に可能になる。まとめて言えばこれが条件である。これは簡単ではないかと思われるが、そういではない。共生は今の私達には大変に困難なテーマある。しかしこれを何らかの形で地球人が克服出来るなら、或いは他の惑星とのまともな交流が可能になるかもしれない。何かを彼らと情報交換できるのはその先である。その前に彼らの詳しい情報を得ることは到底低無理であろう。但し、彼らからのこの情報の一部は既に公開されている。これが唯一の救いである。何もないのではない。手にすべき肝心なものは情報が用意されている。しかも私達の地球の言葉で記述されており、普通に理解できる内容のものである。これを見るかどうかは各人にかかっている（このHPを参照）。強制はしない。それこそ自由である。　但しこの準備の出来ている人は必ず読む必要がある。この人達は私達地球人の中に必ず存在するはずで、これから大いに働いてもらう人達である。これはむしろ強制に近いものが要る。ぼやぼや出来ないから。或いは義務と言ってもいいだろう。この地球の人達は内奥から感じる者を持っているはずであるから、自発的に呼応するものと思われる。この期に及んで個人主義どころの話ではないのであるから。この人達は捨て身の貢献をしてもらうのである。

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情報の欠如

情報の欠如は決定的である。私達にとって救いようがない状態になる。さらにそこに情報があるというのに、その真意に気付かないのは、ことさら残念なことである。

気づくということは、実はそれを予め自分がその内側（自分内側）を知っているということでもある。知っているからその兆候があれば、直ぐに、そのことに気付くということになる。藁山の中から針を迷わず、すばやく探せる意味である。だからものごとは、前もって薄々知っていなければ永久に気付くことはない。各個人の持つ予知力である。　これは何でも同じで、長い体験と時間の問題かも知れないが、それにしても全く情報がないと、気付くことも知ることもない。私達の地球は、肝心な情報が圧倒的に塞がれ、遮断さているし、しっかり隠してある（そこにあっても）。そこにあるのに、大方の人が大切なことに、気づかないままで放置されている。本当に今大切なことと、そうでないものの区別が皆つかないでいる。

私達は情報不足のため、これが原因で、多くの呻吟（しんぎん）の中で苦しんだままになっている。知っていれば何でもないことを、ただ知らないために、長年にわたり苦しむ。本当を知らされていないためでもあり、そして自ら気付かないためでもある。これらはすべて知らされた後や、感じた後で明確に解ることでもあるが。先にこれ等の情報を、知っていれば、何も長年に亘りこのような勘違いをしなくても済むのにと悔しがる。が、この勘違いというものは単純ではない。相乗作用も考えると、膨大なものになるからである。何年もたって苦しんだ原因がやっとわかり、「何だそうだったのか！」　と悔しがることが多いのであるが、事前に肝心な情報の在りか、そこを探せばもっと簡単な考え方ある、というのが初めから分かれば、今の苦労は誰しもする必要は全く要らなくなる。私達の多くのこだわりも、そのほとんどがなくなる可能性がある。これは魔法とも言うべきものである。究極はこれを私達は今やるべきと、このＨＰでくどく説明している。

私達のこの無駄とも思える、情報欠如による労力は、本当に無駄であろうか？　私達の地球での努力は、過ちの繰り返しが多く、努力の価値があるのか、端的に疑問に思われるものが無数にある。私達の地球での、肉体の寿命は一回の機会では僅か数十年である。これを一瞬といえば、それは有益、無駄のどちらでもいえる。あまり気にするほどの時間ではないかもしれない。が、地球の中に住む私達人間にとって、これは途方もない時間にも感じてもいる。そして何をしにこの地球に生きているのか？　これが問題である。自分自身の中で解決が全く出来ないでいる。一番の問題である。政治、経済、宗教なんかよりも、そんなことより最も重要なこの点が、スッポリ抜け落ちているからである。この肝心なことが私達には最初から判らないでいる。

この目的に合わせて、本来私達には必要な情報が常に与えられることが肝心である。それを本人が呑み込むかどうか別として、身近な情報が適切にあることが重要な気がする。私達はその時がこなければ何も理解しないし、手に取ろうともしないのは本当である。解らない内は何を言われても、耳を傾けることはなく、本人には全く通じない。これが私達の本当のところかも知れない。そして適切な時がくれば、各人で自ずと理解できる範囲で、何かを手にするだろうとも考えられる。

地球以外からの情報は強制でない。あくまで任意である。「強制」、「強権」の方法は私達自身で、いままで制度としても自由意志の方法としても、数限りなく行ってきた。そしてこれは効果が薄いことも、十分に証明済みである。だから強制ではなく本人の自発に頼るしかない。たとえそうでない部分があったとしても、あたかも自分で気付いたように、設定をする必要がある。他人から強制された状態では何も旨く行かないからである。自発とはこのように、条件設定が必要になるかもしれない。動機の重要な注目点でもある。私達地球ではこの自発を促す情報も欠如している。せっかく自発的にやりたがっているのに、これを促す適切な予備情報、指導が、そこに用意されていないのである。これでは子供や若者が、死に体になってしまう。彼等が全体に貢献できる人材として生きないのである。無私の貢献しようとする人材が、子供の頃から片っ端から潰されてしまう。これでは建設的な貢献が最初から出来なくなる。子供は少しのヒントで、自発の生き方を学ぶものである（但しこの場合、素直に育てられた子供に限る　生活環境でひねくれた子は自発は無理である）。私達は子供に時間をかけて、今はひたすら個人主義や訳のわからない自由主義、競争社会を、のべつ教え込んでいるが、これは全く逆の効果しか生まない。個人主義で互いに首を絞め合うことを、大変な労力で教え込んでいる。何という馬鹿げた勘違いであろうか。今まで通りの、古めかしい価値観にこだわった、最もつまらない生き方を好んで選択し（効率優位、成績優位、差別優位）、押し付けている。そして育った子供達は、これ以上あり得ない醜態を演じ合っている。早晩この生き方は、あっさり止めてしまうのが、宇宙的に生きるには一番である。

私達は日常の経済効果を考える中で、儲けの出ないやり方は直ぐに止めてしまい、もっと効率的で儲けの出る方法に急いで切り換えるものである。これと全く逆の要領で、共生に役に立たないやり方は早晩止め、皆の幸福や公共性の高いやり方に直ぐに切り換えるのが一番なのである。価値判断はこれが最も正しい。それ程難しくはない。

今の私達の周りには、量的には僅かであるが、宇宙的に必要な情報は、すでに得られるようになっている。情報がないのではない。但しこの情報は自ら見つけ、厳選する必要がある。そのためには自分の内側（内部の動機）をまず、きれいにする必要がある。もし邪悪な目的が、僅かでも潜んでいると、良い結果は得られない。これはどうしても誤魔化せない。同時に誰でもそれぞれの人が、いつでも出来ることでもある。しかし他人がこれに入れ替わって出来ることではない。これを超えるには目の前の、見たくもない今の現実をキチンと確認し、必要なことを各人がしっかり決心するしかない。そうするとこの情報が真に生きるようになる。その時、皆が激変するだろう。私達が今まで頼ってきた哲学、宗教とか、占い、道徳、人生訓、教育観から入れ替わって、これまでにあった私達の良心、良き部分（一見古臭く見えるかもしれないが）　の価値観を、更によい方向に変えてしまうような社会が実際に出現させることが大事。これで今迄の一方的な情報欠如をこれ等で補うしかない。遅れても巻き返せばいい。今の最良の策である。

私達に必要な情報の欠如は、確かにこのように著しい。逆に要らない規則、規範が余りにも多すぎる。そしていまの状況は私達に必要な情報が直ぐに目の前に提示されており、誰でも見ることが出来るということである。情報の条件は良いのである。情報が全く無いのは一番困るが、今はある。その意味で恵まれている。情報欠如そのものは解消できる。あとは自分でそれを見るかどうかにかかっている。日頃、問題意識を持たないと何も引っ掛からない。問題意識とは、今の社会状況がが大変に異常であるという感じを持つのかどうかである。その割合は少しでいい。誰もがこれを強いて知ることはない。特に理解出来る人に見てもらいたいのである。気付いてもらいたい。これがともかく最初のキッカケである。

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子供にも解る真理

私達はものごとに多くの説明をする。膨大な資料を揃えて、説明をすれば立派に見える。言葉を駆使して、専門語を多用して言葉さわやかに立派に見せる。確かに立派であろうが、しかし冷めた目で見ると、何かが足りない。皆が立派な説明を聞いても　「そうですか」　としか言いようがない。

実はこの言葉は、見方によると私達を誤魔化す大きな手段にもなっている。言葉を旨く操れる人は、このことを無意識に感じている（言葉の魔力）。小難しいことばを操って、本質をそらし、旨く切り抜けることもある。本当のことは僅かである。ほんの一行ですべては説明できる。しかし膨大な資料を添えるのは、紛れもないにせ物の証拠である。

あらゆるものごと、出来事の本質は僅かである。易しい言葉で話せること。これは子供でも理解できるものであるに違いない。大人でないと解らないというものは、実際には私達は（子供を含めて）知る必要のないことが大半なのである。強いて知ったところで大した価値はない、という意味になる。ましてやややこしい説明や、専門語の羅列の内容は、実際には無視してもよい類のものである。私達は自ら行なう、行動の本質を説明ができないので、このように大量の言葉で他人を操り誤魔化してきた。これを学問とか、専門知識とか言っているのである。

が一般人の私達大人はそれが気になる。その専門知識が、私達の生活そのものを縛っているからである。知らないでは済まされないとも思うから。ときには死活問題である。というのも、この縛りの数々で、私達はその生活手段がややこしく強引に決められているからである。実際知らないでは済まされないことが多い。

ところで私達が作り上げた縛りをなくせばどうなるだろう？　これを私達は考えたことはない。生まれたときからこれ等の常識といわれる、多くの縛りを身につけているので、さして疑問にも思っていない。大方当然の決まりと受け取っている。非常に生活しづらいものであっても、最初から無くてもよいものを、それしか知らないのであれば、習慣の一部になって普通のことになる。この縛りは無数の分野にまたがっている。本来、私達にはこの縛りの枠を作ったのは私達自身であるので、縛りを外すのも私達自身でしかできない。外すには大いなる知恵がいる。そのままでは、取ることは出来ない。

縛りを外すとどうなるのか？　実に簡単明瞭である。裏表がとれるからである。すると子供でも理解できるようになる。強いて難しくした説明が無くなり、本論が本音で語られる。隠す必要がないことばかりであり、そのままの直接表現をすればよい。そうすると専門語、隠語、符牒、駆け引きの必要はなくなる。実用的な表現で事足りる。私達日常使いっている言葉は、実は裏と表を使い分けるものが多い。私達に裏表、二重生活をする必要がなくなると、今までの複雑な表現の言語は必要ではないし、意味をなさなくなる。

この二重生活は、基準や決まりのための強引な生き方であり、単に二重基準をやめればよいことである。これで何とすっきりすることだろう。こうすることで子供でも解り、真理のみが残る。ややこしい裏表の説明は一切要らなくなる。子供でも赤ん坊でも理解できる内容だけが残る。

それで生活が出来るのか？　これが出来るのである。なぜなら私達が本来の生活を実現するなら、その途端に私達にはマカ不思議な力、私達に必要な天性の能力が発揮されるからである。これは神憑りとかいうものではない。私達の本来の姿になるだけのこと（生まれ変わり）に過ぎない。ただ元に戻るということである。私達は今まで途方もない遠回りをしてきているので。これからはダイレクトに表現していい。隠すことはなくなる。

今の私達は躊躇することだろう。まさかと思うからである。そこで私達がその確信を持つために、参考になるのが他の惑星の人々の生き方である。これは夢物語ではない。むしろ夢を見ているのは今の私達であり、異常な日々を今迄長い間にわたって送っているのは、私達自身である。そのように気付くには時間がかかるが、確実に実現可能な生き方である。現に私達の内部には無数の能力が潜在している。知らないのは私達本人だけである。ある個人から、その一部がほとばしると、それは天才だ、キチガイだと騒ぐ。まともに私達はその人を判断評価が出来ないできた。単に人間の一部の能力が、素直に出ただけなのに。まったく驚くに当たらない、人間の本来備わっている普通の機能である。イエスもそのことを口にしてる。誰しも持っている本来の能力だと。

その機能とは例えば、自然現象を見極める才能、ものごとの予知をする才能、一瞬にして情景や言葉を覚える才能、出来事の全体を一瞬にして捉える才能、自分の体の体調を自分自身で整える能力、医業や薬草の才能、音楽の才能、踊りの才能、作家の才能、詩文の才能、数学の才能、人の世話を喜んで出来る才能、そして何ごとにもこだわらない才能、融合の才能などである。これは才能などという大げさなことではなく、本人の生まれたときの自然な適性と考えた方が正しい。どのような人間でも必ず何かの能力を持つという、人間、生きものの本来の特徴である。

日頃キチガイと思われている者が、実は本物で、それを無視している私達が異常なのであり、逆転している。これではいつまで経っても人間自身、自分自身を正当な評価は出来ない。そのために私達は膨大な努力をしながら、その割には幸せをつかむことが出来ないできた。常に明日が解らず、不安がり、怖がっている。そして無意味な金銭や財産集め、財産管理に血眼になっている。そして犬も顔を背けるようなプライドをぶらさげ、虚勢を張り、見栄を張って生きなければ、私達はいよいよ不安が大きくなる一方である。

解決の糸口は目の前にあるのに、それを見ようともしない。そしてつまらないしつけや、処世術を子供に強く押し付け、肝心な生き方の基本、考え方の基本、人間の本質、を教えることは、全く無関心である。何が肝心かに気づこうともしない。

私達は自分が本来持っている能力、力を素直に出せるように、最大の努力をすればよい。但しこの能力の目的は自分の利得を生むためではなく、無私のものに限ることになる。私達が考えたり感じたりする内容が、正しいかどうかの判断要領は、子供にもそれが容易に理解できるか否か、これが大きな判断ポイントになる。

子供にでも解る真理、それは明解なものにするべきである。曖昧な真理は役に立たない。子供達も納得はしない。宇宙の真理は、難しくない。私達は直ぐに難しい題目を立てるが、真理は大昔から簡単明解である。そうししなけれrば、子供には直観的に理解して貰えない。理屈っぽく小難しいのはアウトである。互いに駆け引きのない、共生の本当の原理を伝えたらいい。

子供には、大人が自分でそれを実践してから、伝えるのである。自分が出来ないことは子供達には教えられないから。自分で確実にできる、感じられる真理を伝えたらよい。具体的には、共生の原理をはっきり伝えたらよい。地上で互いに生きるためには、各自の得意とする仕事に集中し、それを決して手柄、自慢とせず、周りへの無償の貢献とみなし、見返りを一切求めないこと。生きることは、自分の能力を周りのために、真摯に差し出すことだと。これが基本であると伝えること。そして各人は決して自分のことを他人に自慢をしないこと。これは絶対にやってはいけない。また周りへの貢献であるので、自分へのプライドは一切持たないこと　が基本である。また無駄な競争はしないこと。そして日常は楽しく、周りを差別なく尊敬すること、ものごとは平和裏に全てを行うこと、などである。この方法は、どの惑星でも通用する内容である。自信をもって誰にでも勧めたらよい。注意すべきは、今の政治、宗教、経済観念　を一切持ち込まないことである。これが私達の新しい生き方である。当然、全ては無償で行われるのが原則である。特に子供の教育の中では、競争心を頭から植え付けないことなどである。今は生涯競走のさなか子の生き残りが気になるが、これが元からの大間違いで即やめるべきである。本来、人間は共生を目指すべきで、競争で無駄な争いで個人的な生きる知恵をつけようなどとはしないこと。こんな野暮なことは最初からしないこと。何でも一番は本当は自慢するものでは決してない。一番ならその能力を周りの人に手助ける為にその能力を全力で手を貸すのが本来の生き方である。自分の為に全力を出すとはもっての外で本当は恥ずかしいことである。全ては出来ないのでその一部を社会に貢献できればいいのである。実際は自分が一番などと自慢している暇はない。このようにすると大きく共生に寄与できる。これで自然に周りの人は貴方に真の評価をくれる（要求しなくても勝手に）。

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分類と区分の役目

私達は日頃、ものごとを分類し仕分ける。これはその人の性格にもよるが、何でも仕分けして整理するのが性分という人も多い。また整理を一切せず、ランダムに物を置いたままの人もかなりいる。ではどちらが正しいのか？　これは単なる好きずきや気分の問題になるだろう。

ところでこの分類は、科学の分野などではそれこそ、厳密に行なわれてきた。これをいい加減にすると、科学ではないという定義のためである。小学校でも理科を習うが、生きものの名前やの性質特徴を覚える。この知識を全部覚えると、１００点となる。これはそれでよいのであるが、これ以外はその中身を教科では追求されない。次々に多くの知識の仕入れが予定されているために、これ以上の意味や、関連性は追求されない。知識としてのみ子供に教えられる内容はそれ程意味はない。生きものの全体の関連や、私達人間との関連など、これは後回しである。本当は、特に、生き物同同士の連携、助け合い、共生の姿を明確に教えるのが本当は望ましいのであるが。

今のままでは子供は、名詞や知識を覚えればよいという、短絡的な考えになる。実際には知識だけでは、太刀打ちできないことを知らないままとなる。そして覚えの早い子は、それだけで良い成績を残し、多くの１００点を貰う。他の教科も同じスタイルである。すると先生もその子も、学業が優秀であると思い込む。これ以上の誉め言葉はない。子供も親もそのように思い込む。そこでは覚えの悪い子、機転の利かない子、要領の悪い子、直ぐに信じない子、は１００点がいつまでも取れない。与えられた時間の間に質問の回答が出来ないからである。そしてとり残される。劣等生として。

すると、学業成績が優秀とみなされる子は、周りも自分も、その成績で優れた人物であると勘違いをする。これは大いなる勘違いである。なぜなら教えられたものを覚え、それを誤りなく繰り返せるという能力が、過大に評価されているからである。ものごとはこの能力だけでは本当の解決が出来ないことを、私達は社会体験でよく知っている。教える先生の言うことは、すべてが当てにならないことは薄々感じられても、親も子もそのように信じ込む。もともと先生という職業は、一般社会の勉強自体を全くしていない素人の人達であり、社会人としてはズブの素人の個人であ。つまり世に疎い人々である。その総合判断は、いい加減であることが解っているのに、その教師の判断を親達はすっかり信じ込む。

しかしこの能力判断は、私達を陰に陽にその後の一生を左右する。本人も先生も周りの社会も、その人物をランク付け、分類をしてしまう。これで決まりというものである。近年の競争社会の隆盛はこれを更に増長させ、この競争主義一本にさせてしまった様子である。非常に解りやすい区分判断であるが、分類するのも判定するのも、これで全てを決めてしまう。他には評価手段を何も持たないからである。実に貧弱な考えの評価法である。

ところで私達は大人になっても、ものごとを覚え分類し仕分けして、素早く処理することも確かに要求されるが、分類すべきものが本当にそうなのかとか、分類の中身を深く問うことはない。一旦決められたらひたすらに機械的に分類するのである。丁度子供の頃に習った、分類のやり方をそのまま続けている。分類そのものの意味を問うことはない。

私達は生きものを分類しても、その中身を感じる教育は、重点にはなされていない。生きものとしての役割の重要性はそれほど重要ではないと思っている。名前を付けて分類すること、名前を覚えること、これが重要であり、その生きものが他の生きもの、人間、地球とどのように関連しているのが、共生がどうなされているかは、それほど重要とは考えられていない。これを考えるほど、学校は暇ではないのである。実際には生きものの名前、分類を覚えることよりはるかに重要なことは、生き物たちの共生の成り立ちである。つまり私達人間と他の生きもの、惑星との必須な関係を知ることや、丁度、親と子が離れられないのと同じ造りになっていることを知ることである。私達がこの点を理解できているなら、膨大な数のこれらの知識教育がさほど重要でなく、私達が考えているほど必須でないことは直ぐに理解できる。

分類は仕分けとも言う。その成り立ちを考えて仕分けを厳密にしようとしたものである。名前の付け方もこの仕分けで決まりがある。しかし分類は本質ではない。私達には分類そのものに、目的があるような節がある。便宜的な名前を利用するだけであればよいのであるが、その分類が目的自体となってしまうと、本質を失ってしまう。　というより、分類、区別したことで自然を理解したと、勘違いしていることが大きな問題である。実際には自然に対するこの研究態度自体が問題である。

丁度他人を評価するのに、一言で評価することがあるが（あだ名を付けること等）、人が分類できたら、それで評価がおしまいという感じになる。言葉で仕分けし、相手を分類できたことでその全体を判断が出来たと勘違いする。これは差別にもつながる強引なやり方である。私達はこの方法に何の疑問も抱かない。思いやりが見られない。この方法を私達はよく使うのである。宇宙はこれとは大違いで、みな互いに大変に思いやりがあるというのに、私達人間は安易な（かつ便利な）言葉の分類手段を持ったため、自然や人の仕分けを強引に行い、それが出来きた段階で、すべては解決（相手を把握した）と思い込む。自然をこの同じ方法で分類し、それで相手を全て理解したと勘違いする。

この分類で実は相手を何も理解していないことにも気付かない。自然は分類したら、すべてが理解できるものではない。これは私達人間の勝手な方法で、仕分けした段階に過ぎない。また他人を一括して分類し、判断することはその相手を殆ど理解していないことにもなる。生命の本質は依然として解っておらず、自分や他人との重要な関連性には何も触れていないからである。すると私達が持っている、人間の優秀性に関する、今までの教育上の価値観は、如何ほどのものか解る。何も相手を知っていないということになる。ただラベルを張っただけ。この能力の範囲で、私達は何かを説明しようとしている。そして天と地、神と人間などという区別をした。区分する方法を誰かが教えることになった。区分の定義が必要になるからである。そこから人間の知恵の堕落と短絡が、始まったように見える。各人は自力で考えなくなったからである。教える側も聞く側も、共に嘘つきや勘違いが始まる。分類の定義で世の中が、自然が解ったと勘違いするのである。ここに私達の判断の間違いがあるのではないか。

この意味で分類、分別能力は、それほど知恵ある証拠ではない。本質を何も知らないことという点では、依然として無知であるからである。知識は私達人間の仲間内だけで、優越感、差別感を増長させるが、謙虚さを強固にすることはない。むしろこの逆である。この価値観から考えると、実は人間同士の地上競争に、勝って生き残ることは、それほどの価値はない。生きる価値を分析して、少しでも掘り下げられるなら、この方がはるかに重要なことになる。なぜならこれを少し知ることで、私達は今やっている生存競争のすべてが要らない、ということに気付くからである。そのとき価値観は逆転する。何が本当に価値ある事なのかに少しずつ気づくからである。名前をつけたぐらいでは何も解っていないのであるから。

この価値観は子供でも、理解できる理屈である。名前をやたら覚える唯物教育に、適性のある子はそれでよいかもしれないが、適性のないその他大勢の子は退屈する。そのためお仕着せの自然を学ぶ授業を嫌がるようになる。ちっとも面白くないのである。生物の分類や、名前を付けることは、生命の本質とは全く別ものである。本質は名前、ラベルそのものにはない。名前などは自然には何処を探してもない。自然の中では、名前札を付けている生き物は一つもない。自然には名づけが最初から要らないし、かれらは私達の言うようなものは何も設けていない。私達が便利だから、そのように名前を付けたのであるが、それだけのことに過ぎない。本質は別にあることを、子供に最初から教えなければ勘違いする。同時に人間同士でも、人をあだ名で区別するのではなく、如何に付き合いそのものが大切で重要か、ということを先に教えることが肝心である。私達は差別すために名前をつける癖がある。この障壁は無くすのがよい。

分類、区分することだけにこだわらず、また人間同士の勝ち負け、先陣争いにこだわるのではなく、生命の分析を自ら行なうことになる。人間自身を含めた生きものの成り立ちや、生き方を理解して納得すること、これがはるかに重要なことになる。そして生き物の共生の原理を子供によく解るように、丁寧に説明する必要がある。この方が名前を沢山覚えるよりも遙かに大切なことである。他項でも述べているが、ともかく私達は言葉、文字に大変に拘る。学校ではこれを覚えるのが大半であるが、この言葉、文字のみにこれほど拘るのは、そろそろ止めにしたらどうだろう。これを利用して子供を競争させても宇宙的には大変なムダに思える。実際には別項で述べるように、子供は先にテレパシー教育を始めるのが正しい。文字は後回しで十分。テレパシーで文字、言葉の多くはカバーが出来るから。つまり内実を伝える方法である。

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正直者は馬鹿を見ない

今では正直者は馬鹿を見る。この生き方は流行らない。正直すぎて何でも後手に回り、生き方が格好悪いというものである。私達は正直の意味が理解できず、昔から言い伝えられてきた生き方を通して、自からその扱いに困っているようである。正直の持つ力は、ずっと以前に忘れられてしまった。その真実をその後知らないままに、唯物主義、合理主義、勝利主義が次第に横行し、正直なこの生き方は、その後念仏のように言われ、すみっこに追いやられてしまったのである。

私達が正直な生き方を固執したのは、実はある時期からの名残である。先輩達はこの生き方を言い伝えてきたが、なぜ正直がよいのかの理由の説明が、今ではいよいよ出来なくなったのである。　「正直に生きればそのうちに良いことがある」　ということになるが、誰もこれに確信が持てないようになった。なぜ確信がないのか、この辺に肝心なポイントが潜んでいる。今ではこの説明が出来る人は全くいなくなった。

本当は正直な生き方と同時に、大いなる信念が持てるはずであるのに、私達は自信をなくしてしまい、今になって出所が何処にあったのか探せなくなっている。そのうちに外国から日本へ、さらに短絡で強力な唯物主義が日本に入ってきて、これがはびこるとようになると、どうしようもなくなった。お手上げである。正直な生き方はいよいよ行き場が無くなったのである。

嘘を平気でつくのは人間である。この嘘は短絡な我欲から始まった。自分さえよければ、それでもよいというものである。非常に解りやすい考えで、自己中心主義ともいう。全体の共生を考えない生き方である。人間は自分と他人という立場を正しく理解できないと、人間同士の生活が旨く出来なくなる。人は本来単独では生活が出来ず、孤独では成り立たない生きものである。人は共同、共生の生活をするように最初から定められ、造られている。　又それが最もふさわしいのである。しかしこの共生を互いに利己的な面だけ、つまり自分だけの立場を強調しようとすると、人間としての共生は成り立たないし、その個人、集団も結局行き詰まって立ち往生する。どのような社会でもそうである。その結果、競争、契約や法律、武力が必要になった。私達の生き方の拙さから出たもので、他の生き物はこのような無秩序な利己的生活はせず、淡々と共生を実現している。私達から見るとかれらは一見、競争しているようであるがそうではない。全体の共生を通しているのである。競争に見えるものも、共生の中の出来事なのである。このことを私達人間だけが、旨いかない。いつも揉めている。

では共生のために、正直を基本として周りに貢献する生きる方はどうなるのか？　これは競争に明け暮れている私達現代人には、このような生き方は　やっておれない感じがするのである。しかし人間は不思議なことに、自分を捨てて、周りのために貢献するということは、実は自分を助けることになるのである。自分を捨てて、自分を救うというものである。この考えは今まで優れた教えの中にも、生きる知恵として出てきたものである。これが語り継がれてきた知恵の根源であり、本来の私達の生き方のようである。

確かにこの知恵を知るには相当の時間、体験がいるのかもしれない。やっとそのことを知るのは、長年の月日が経ってからという人もいるだろう。今の一生で死ぬまで全く気付かない人も、大勢いると思われる。生まれてさほど経たないのにそれを知っている（生まれながらに）子供も希にいる。さまざまである。では今のままで私達が、一気に気付くのは難しいのか？　手順を踏めば、これは実際にはそれほど困難なことではない。

正直な生き方が、そのまま生かせるならそれが一番よいのである。そうなれば誰も嘘つきを前提にした生き方はしないだろう。私達の生き方は今ある環境に、大いに支配されるのは確かである。しかし元はその本人の過去世を含めた生き方が、そのまま出ているのが正解となる。過去世で誤魔化しばかりをしてきたその個人の生き方は、そのまま次の現世でも今の環境を自ら選び、その通りに生きる。正直にその人の心根は出てしまう。隠しきれないのである。　逆に過去世でいつのときか”良きこと”を学んでいる人は、私達の周りに住むその時には、すでにその良きことを、過去の深い体験から知っていると思われる。つまり正直な生き方の成果や、それが如何なるものかの価値観は、転生で持ち運びが出来る本当の財産であるからであり、何が正解であることを、内奥でかれらは知っている。　これは証拠立てて説明する必要のないものである。これを転生を無しで説明するのは困難だろう。自分の転生の事実を認めるなら、これには何の説明も要らない。生きることの何たるかを生前から知っているのである。

正直、真摯さは大きな力を本当に持っている。この意味するところは、人間には大自然と同じ能力を、本来持つもというものである。今の私達がそれを超能力と言おうが、なんと言おうが人間は元から、そのように生きるように造られた生きものである。実は超能力ではなく、ただの常能力だったのである　（この能力は私達が、日頃くらべっこしている能力とは、内容がだいぶん異なる）。　ただし今の私達のように、突っ張った我欲を持ち続けては、真のその能力は出ないし、必要性も解らない。がむしゃらに互いに欲をむき出し、食い合いの世界をそのまま続けるしかない。私達が日頃問題にしている勝ち負けの能力は、その中でのごく限られた能力でしかない。

ではどうしたら、私達のこの考えから抜け出せる？　抜け出したい者がそこにいるときはどうするのか？　答えは今までのがむしゃらな生き方に、飽きてしまったときということになる。今の自己中心だけの生活に対し、自分からバカバカしさがが湧き出たときに、次に来たるべき新鮮な生き方になるということである。それに挑戦出来る資格が、その人にとって出来たということ。では飽きるまで、盲目のまま今の生活を続けるしかないというのか？　残念ながらその通り。愚かな生き方は、自分がやっていることのつまらなさを自ら悟るまで行うしかない。それが知らせの時である。

しかし、私達が正直さの重要性に気付き、本物に自ら付いたとき、俄然、生き方の新鮮さ、自然の重要さ、偉大さを知る。これ以前に私達が何かを知ることはない。それは何事にも分離をしない、大人の生き方を身につけるということになる。これが”時が満る”ということのようである。誰しもこれが出来る能力がある。但し今の地球での一生では、殆ど無理な場合が多い。このため多くの生まれ変わり（転生）が私達には必要なようである。自分を知る以前に、この事実を私達は自ら認めようとしない。怖くて自分で歩き出せないのである。そしてがむしゃらに身の回りに飾りつけをして、目の前に知識や、社会的賛同、金銭をかき集め、気に入った仲間を得ようとする。本当はこのようなものは、気休めにしかならない。宇宙から見ると、見すぼらしい飾りにしかならない。正直さの強さは宇宙から見た時に初めて分かる。地球ではチンケに見えるだけであるが。

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プライドと本当の財産

私達はプライド（自尊心）が高い。　「プライドを持ちなさい」　と小さいときから、親や先生、他人からも助言される。プライドにも様々なレベルがあるが、人間としてのプライドという意味は悪くはない。しかし自分の地位や名誉、賞賛の対象、縄張り意識、勝者、成績優秀、ヤクザ　などから来るプライド　などは私達も沢山持っている。このプライドをなくすと、落ちぶれるということにもなる。そして　「そこまで落ちぶれてはいないよ」　とプライドでもって盛り返そうとするものである。そのために示威行為の負けん気を出して、がんばって努力もする。

プライドが異常に高い人がいる。近づけないほどに高く維持している人もいる。もちろん外にそれを出す人もいるが、これも生き方であろう。また見えない密かなプライドを持っている人もいて、とんでもない高さで、周りから全く見えないこともある。このプライドが、いずれにしても本人の行動の基本的な動機（真相の）、生きる励みになっている。このプライドと価値観は、今の私達の心の財産の基本である。当然、いま目の前にある見えるお金の財産も指している。つまり誰にも解る明確な地上での実績を示している。可視が財産であり、不可視がプライドとなって、一体になっている。また社会的地位にも関係なく、この同じプライドとこだわりを、多くの人が持ち続けている。この手のプライドは、実は周りにとっては迷惑なだけの場合が多い。無い方が社会生活はスムーズに行く。

ところでプライドは、いずれの例でも行動の強力な動機になるが、自己中心のプライドは本質を知らないために、もっぱら地球的自慢に大変に偏ったものになる。もしこれを自分のみならず、他人を含めた価値観（共生）を持てるようになると、今までの狭いプライドは、無知のなせるわざということに本人が気付く。そして今までのプライドはあっさり棄てざるをえない。共生の動機がないものは、みすぼらしくなってしまうからである。そのようなものは最初からない方がよい。

価値観がみすぼらしいと、自分が自慢するプライドも、同じようにみすぼらしくなる。そして私達はプライドを強調するときは、同時に自分の無知を強調するようにも見える。しかしより本質を知るようになると、個人的なプライドよりさらに高度な価値観に興味を持つようになる。自分が無知であるために、狭い範囲のプライドを意地になって持っていた事実を知るようになり、これはとんでもなく、お恥ずかしいことだと自覚する。

そこで私達は、本当の自分の財産を知るようになると、俄然生き方が変わる。これは過去世も含むもので、地球上で実績、財産だけを指すものではない。この本当の見えない、連続する財産を知るようになれば、今までのプライド、価値観が激変し、これらをアッサリ棄ててしまうことが出来る。地球での個人的プライドが高いほど、本質を知らなかったということになるからである。これを説明しても、意地になって今迄のプライドを捨てようとしない人は、大勢いるだろう。それだけが生きがいなのであから。プライドを捨てると、抜け殻みたいになってしまう。

そこでプライドの逆になる、謙虚さがここで重要になってくる。謙虚さの本質を見極めることが、キーワードになるからである。謙虚さの力を知るようになるなら、今までのプライドは、殆ど魅力をなくす。それはごく小さな財産であったことを知る。プライドの逆は謙虚さである。そして謙虚さはそれだけではなく、私達が真実を知る大きな力、キッカケになる。また共生の真の意味が理解できるようになる。謙虚さは控え目であるが、それは決して弱さではなく、私達が身ぎれいにする（今迄の旧い考えを清算）段階の、新しい生き方の象徴である。地球では謙虚で目立たない人を見つけることである。これが本物を知ることの要諦になる。

プライドと、謙虚　この二つは全く相反する生き方である。しかしその生き方の成果は驚くほどの違いをきたす。前者はこれまでの争い、競争、争奪　の世界を今後も相変わらず造っていくだろう。後者は今迄の私達の争いは急速に無くなり、共生の世界が造れる基礎が出来る。地球の今後を守るにはどうしたらいいのか、これを考えると、自分だけのプライドを意地でも守るのか、そんなものはアッサリ捨てて新しい生き方、共生の生活を始めるのか。ここが私達に問われている。物事を変えるのは「政治」や「話し合い」ではない。政治などは利益配分の申し合わ会せにすぎず、私達の基本の生き方を変えるのは、私達各人の考え方の基本変化しかない。それを踏み出すには、私達がいまのプライドを捨て、本物の謙虚さを身に着けるしかない。これは単なる念仏ではない。私達がこれから実際に行う行動そのものである。つまり各個人のなせるものと考えられる。

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タブー

地球では言ってはならないことが多くある。その中で究極のタブー、それが私達人間の「正体」の真実であるように思われる。この真実をあからさまに言ってはならない。そのようにずっとなされてきたのだろう。いつの時代もこの真実を知っている人は僅かにいたようであるが、しかし誰もそれをあからさまに言わなかったか、もしくは諦めたかである。隠したままで決して表に出すことはなかった。イエスのように明らかにズケズケ説明しようとした人もいたが、それでも私達は理解できなかった。そこでこの教えは宗教などに姿を変えてしまった。これで地球は旧来のままを維持が出来て、地球の支配者や、既得権益者、頑固な人達は一安心となった。つまりイエスを利用しようとした人は、めざとく新しい宗教にして、イエスの真意を巧妙にお蔵入りにして隠し、反故（ほご）にしたのである。宗教に化けた、イエスの言葉は宗教的解釈がなされ、さらに大衆受けをし、その後大いに広まって全世界に布教された。つまり本当の中身はタブーとなったのである。イエスの言葉をあからさまに説明できなくなった。イエス本人も居なくなったので、その真意、迫力を伝えることも出来なかった。

私達各人は自分の真の姿を見る勇気がない。実はこれが本音かもしれない。そこに情報があるのに、積極的に見る機会を利用しようともしないし、今までの安易で有力な通説、学説にしがみついている。科学がその一部を証明する方向になるが、これとて生命の根源を結びつけようという勇気が全くない。科学も融合できず、分離したままだからである。自前の科学的証明には、やたらこだわって全力を傾けるが、不可視の生命力の本体には、怖がって誰も手を出そうとはしない。専門家は中身がすれ違ったままで、互いに何の融合も出来ない。いよいよ自然科学の研究はいびつになる。私達の実生活とは、かけ離れて本当の実用性とは縁が切れ、私達のそのタブーに触れたがらないためでもある。

世に暗躍する活動家が陰にいるが、彼等もタブーが好きである。まさにタブーの中で生活している。この暗躍する活動家は、私達大衆の知覚範囲を極端に狭めることに、最大の努力を発揮する。人間の魂も抜いてしまう活動をするのである。そうすると人々は、自力で判断がますます出来ない迷い人になり、精神的独立が出来ないままの状態となる。タブーはそのために維持されている。

暗躍する者と同じように、実は大衆側もタブーが好きである。この手のタブーは無くならない。無くす方法は、私達大衆側が、タブーの内実を知ってしまうか、タブー自体を完全に見透かして、全く相手にしなくなることである。そのためには私達にも相当の知恵がいる。無知ではこの状態に太刀打ち出来ないからである。

このように地球では洗脳されたままで、新しい生き方を自力で獲得するのは難しいことである。どうしても手助けがいる。これから抜け出すには、本当に生き方を知っている者の手助けが必要である。地球では今に至って、この手助けが出来そうな雰囲気がある。タブーを無くしてしまいそうな情報である。私達地球人ではない。他の惑星の人々である。ともかく、地球人だけではこれから抜けだすのは、至難の業で無理である。足をひっぱるこの暗躍者達もいることから、このままでは当分、無理だったのである。まず地球の実態を知る必要があるが、これには地球を俯瞰的に見る必要がある。これはすでに他の惑星人が行ってきたことであって、それも長期間行ってきている、彼らに聞くのが最も適切である。偽情報はそこにはない。

この情報を求めるには、すでにこれが地球でも残されており、このＨＰ関連でも手に入る。後は私達の気構えである。各人が本気で生き方を変えられるか、という問題になる。個人の決心だけが残る。地球の不合理、不条理、生きることが納得できない、多くの人々がいること、この状態で次の新しい生き方を知ろうと思うなら、ぜひこの情報を手にすべきと思われる。

注意すべきは、宇宙の情報は、暗躍者が作った偽情報と必ず混在してあるので、これに引っかからないことである。この要諦は、自分の側に、しっかりした動機を持つことになる。最初あそびの感じで手を出してもいいが、中身はしっかりした動機、真実を知ろうとする気持ちが強く無くては、続けられないことである。真面目さはどうしても必要である。やっているうちに真面目になってもよい。中身は大変に真剣で、ふざけたところは一つもない。こちらが真面目であるほど、この情報は私達に答えてくれる。相手の手抜きはない。研究は本当に腰を据えてかかった方がいい。地球の方でどのような教え、宗教、哲学も全くかなわないと感じるだろう。私達を宇宙から長い間、観察してきた彼らの意見である。生き方の提示が、そのままズバリ示してある。これ以上適切な助言は他にない。一部心霊ではと思うようなものもあるが、実は全くそうではない。そして注意すべきは、この情報に触れたら本腰を据えてかかること。落ち着かない調子や安易な気持なら最初から諦めた方がいい。そして一旦これを始めるなら、途中でフラフラしないことである。中途半端は結局何も得ることが出来ない。その後二度と好機は来なくなるので注意。決して遊びで手を出してはならない。他の情報と暫く平衡もあり得るが、所詮本道に戻るしかない。ふらつくのは暫くの間である。人にも言う必要はない。

これに対し、地球は地球のやり方で、行えばやれば良いのではないか、という意見があろう。しかし、宇宙は私達のやりたい放題には行かない。今の地球人の素行を見たらいい、どこの国でも殆どまともな規律もないし、何もキチント協調はないし、国連も全く機能していない（お遊びのような機関）、このような惑星人が、勝手に何かを宇宙でやり始めるのは、大変に危険である。これは直ぐに感じるのではないだろうか。その前に他の惑星の彼らの意見を、先に素直に聞くのが、最も正しいやり方ではないだろうか。彼らは遥かに先を行く、私達の先輩達である。こちらの私達は確かに素直でない。自分の生き方に狭い了見のこだわりを多く持っている。宇宙でもその通りだと、強気の人もいるかもしれない。子供が親に強気で、「自分で出来る」　と強がりを言っているようなものである。子供の勝手にさせますか、それとも親が途中まで、手助けして面倒を見ますか、これと同じである。後者にしないと、とんでもないことになること、請け合いである。　これくらい、私達の地球人の能力の程度ははっきりしている。私達のレベルをよく自覚した上で、慎重に行うべきである。

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破壊とその価値

徹底的な破壊を見ると、人間はそれが如何なるものかを悟る。そして破壊はやるべきでないとその時に知る。そこいらにある浅はかな評論、理屈で説明出来ないものである。そして絶対にやってはならないこと、これが理解できる。戦争や破壊がもし少しでも、建設的な面があるとすれば、この逆説しかない。つまり破壊からは何も生まれない、ということを人間が身をもって知るということ　これがその答えである。　ではその後にどうするかということになる。この転換が出来ると話は早い。破壊や紛争、論争を避けることが、必須の前提になると、急速に進歩する以外にないということである。つまりお互いに大人の話しが、最初から出来るということになる。まず論争、紛争、疑心暗鬼ではなく、まず前向き、相手への信頼が先に来るということである。これは圧倒的に効率がよい、無駄がない。大自然の働きと同じで機能的になるからである。

私達は今まで大戦を幾つもくぐり抜け、凄まじい体験をしながら、しかも更に日夜小競り合いを永延と続けているのに、真に効率のよい生活法を未だに見つけ出していない。実に横着で、自ら振り返る能力が欠けている者である。プライドが高いのは宜しいのであるが、少しも建設的ではない。ちっとも社会が良くならない、その真の原因はそれだけである。つまり横着と高いプライド、そして大変に負けず嫌いである。他に原因は何もない。嘆く原因が、自分自身にあることに気付かない横着者である。これでは平和がいつまでも来るわけはない。今の私達の似たもの同士の集団のままでは、この癖を自ら直すことは出来ないだろう。

しかし多くはなくてもよいが、ある一定の気付いた人が、社会に出現してくると、これが大きな力になるという法則がある。これは草の根の方法でやるのがよい。但しこの中に偽物を加えてはならないし、知恵ある理解と明確な見通しが要る。どうせならこの凄まじい今の体験の中から転換してもよい。そのための苦しみであれば、生む価値が出てくるから。

同時に私達が利用しなければならないのは、他の惑星からの情報である。これを全く理解できないのであるなら仕方がないが、彼らの情報の基本は簡単な原理に基づいている。そして地球でも十分に理解できる内容である。簡単なので見逃してしまいそうなのである。まさかと思うので、その重大さに気付かない。これを知るにも知恵と見通しが必要になる。知恵とは自分や個人を、特定の集団が有利になるようにするものではなく、逆に区別をつけない共生の知恵である。これは遥か彼方ではなく、私達の目の前に、そして自分の中にあり、各人の中に既に備わっているものである。　「自分を知れば全てが解る」　という言葉を聞いたことがあると思われるが、逆説的であるも、これは真実である。必要なものは何処かはるか彼方にあるのではなく、私達のすぐ傍にあり、今更これ以上付け足すものは何もない、という意味になる。大事ものは目の前にあり、いつでも手に届く。

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住み替えと進歩

私達は日頃生きることが、一見同じことの繰り返しのように見える。しかし各個人の転生を含めて見ると、遅々としているが、ある意味で大きな進歩とも言える。

地球では残念ながら、精神的な部分があまり進歩していない。これを聞くと、怒ってしまう人が多いと思われる。「何ぬかすか」と。がその証明はいくらでも出来る。見た目の物質文化はそれなりに進歩しているが、その割には精神文化が取り残されて、そのままかむしろ退歩している、という意味である。乱暴であるが結局そうとしか思えない。日頃の新聞や、ニュースを見たらいい。日本だけでなく、この世界では日々驚くほどの事件、事故、紛糾がどこも絶えない。けして自慢できる状況ではない。大変に恥ずかしくなる程である。これを冷静によく見たらいいのである。

ところで各人の転生は、地球だけに止まらないとすると、私達個人は、惑星間の転生を含めて進歩するのが目的であると思われる。個人にとって地球は、住屋のクラスの一つに過ぎない。しかしこの転生ですら、進歩のないこともあるだろう。本人が進歩に対して、依然として嫌がっているか、横着をしていることも考えられる。この度合いや真相の都合は、いずれも不明であるが（転生の実際については別項参照）。

このカラクリは、私達地球人だけの感覚ではさっぱり理解が出来ない。地球を抜け出して、転生を含めた感覚を持てるようになると、両方が理解できる。　私達の一生を、もし転生なしで説明しようとすると、あらゆる珍説がまかり通ることになる。何でもありの世界が出現する（今の地球はその通り）。このカラクリの無知を大いに利用して、商売につなげる人々が数多く出現するし、している。先行きのない説である。何でもかまわないから、好き勝手に理屈をこね上げることが出来る。それを受け入れる無知な大衆側は、迷ったまま何処に行けばいいのか解らない。教示する側本人が真実を理解できていないので、教わる側は更に混乱する。そして、「人の一生は一回きりだよ」　という地球の決まり文句が直ぐに出てくる。この迷いの説明も大きく幅を利かす。転生を知っているなら、こんな馬鹿げた説明はとんでもないことなのに。これが私達の生き方を、放埓なものにする、大きな原因ともなっている。これは大きな大罪と言える。言っている人は何も知らないだろうが。

人の転生を知ろうとするなら、現実に体験する最も身近な例をよく見るとよい。例えば親から兄弟が生まれる場合、両親、生活環境、時代は殆ど同じでありながら、その兄弟は性格、適性、雰囲気が全く異なる。親が産み分けたものではない。親の意志とは関係なく、「その子を授かる」のである。どうしようもない。その子を受け入れる周りの人々も、良くも悪くも生まれる子の性格は、コントロールは不可能なことである。また同様に双子の兄弟が、生れてもこれと同じである。見た目には体が瓜二つで、肉体的には区別がつかない。全くよく似ている。しかし生まれたときから、その双子は性格、適性が全く異なり、親もその違いに驚くほどである。よく見ると幼児のころから既に別人であり、そして異なったその別々の性格は一生続くのである。クルクル変わることはない。その子の持っている基本的な、個性、ベースはそれぞれ本人の証なのである。

この兄弟同士の違いは、人間の転生を通じ、両親を通じて生まれたと考えると私達人間の、カラクリの一端が見えてくる。同時に、人間の生命としての各人が気まぐれに生まれたのではなく、その環境を自分で選び、適切に生まれていることが理解できる。これは両親、周りの人々、本人を含めて、その条件を覚悟し、体験（その環境で生きること）を持つという意味になる。体験は転生を通じて、良くも悪くも確実につながっている。そして何処に生まれるかを決め、選ぶのは神様と本人である。選択の主体は本人のようであるが、少しは両親の都合があるかもしれない。しかし基本は本人が選択して生まれて来るようである。だから何処に生まれようと、今の境遇を決して嘆いてはならない。自分で決めたのだから。

体験には、目的があるとすると（一切は無駄がないといいう考えから）、地球内、あるいは他の惑星間との、転生を通じて私達は、個人として進歩しようとしているのであろう。これが転生を通じ住み替えをする、本当の理由と思われる。また地球惑星だけの歴史で見る限りは、精神的に一向に進歩がなされず、一見退歩のように見えるが、それだけではなく各人の歩みを改めて見ると、その一部に進歩の部分があるということも解る。神様と本人は、転生については適切な宇宙的な判断をするようである。

地球人にとって転生の理解は、情報がなければ非常に困難に思える。見えない力を感じ、説明するのは私達には大変に苦手である。特に生命の本質、そして自分、人間自身の生命そのものについては、最も真剣に今迄考えてこなかったせいでもある。これは情報が私達に完全に塞がれていたことも大きな原因であるが、やはり責任の大半は私達自身にある。転生を含めて見ると、このことが明らかになる。なぜなら各人が地球に生まれた責任は、生んだ親自身の生き方、生活環境もあるが、同様に転生で、その人本人自身がその星（地球惑星）を選んだ生活の場そのものであり、今あるその場所が、本人にとって必要最適条件であることが明白だからである。本人にとっては、今最もふさわしい環境を、転生の機会を使って自ら選んだことになる。例えそこが地獄のまっただ中にあっても。これはむしろ　転生の「正確の法則」　ではないだろうか。その意味で誰も逃げられない。転生の具体的な、魂エネルギーの移動（瞬間的）は、具体的に、どのようになされるのか？　これは今までそれが、映像に記録されたものはない。しかし見たいなら、いずれその時があると思われる。今は私達には、それを覗く技術はないけれど、明確に知ることが出来るように将来はなるだろう。例えば、いま電気の姿は見えないが、それは日夜多くの分野で、電気は仕事をしている。しかし電気そのものを見たいといっても、誰でも目に見えないのである。そこに確かに見えない力があるのは間違いない。私達の転生の魂エネルギーは、これ似ていると思えばよい。

そして生まれてきた子をよく見ることである。自分の子であろうと、他人の子であろうと、それぞれの子はそれぞれ特有の性格、性質、見えない資産を持っている。これは親の肉体的な特徴とか遺伝子とかの問題ではなく、不可視の子供固有のものになる。つまりその子供個人としての、長い体験を積み重ねて今（それまでの魂の英知、体験記憶）があると見ると、それぞれ明確な特徴が感じられる。親達はそれを知らず子供の違いを偶然の出来事、などと漠然と考えている。

子供は生まれたら、その社会の習わしを覚えなければならない。初めてのものが多いが、慣れていないだけのことである。しかしその子の魂の部分は、死ぬ直前の状態を、転生でそのまま継続していると見た方がはるかに合理的である。つまりその子は自分の人生を、前世より継続させているということである。生命は死んだらそこで断絶し、無から新しいその子が突然生まれたのでは決してない。それぞれの子供が、生来持っているものや性質を見ると、到底それはあり得ない。そうならば兄弟同士、双子同士でも、全く異なった性格、理解度が異なることが、無理なく解る。それぞれの子は独自の生き方、生命パターンを、長い間にわたり生き抜いてきているのである。その子の人として生きてきた独自のコースであり、その子しか歩めない独自のものである。転生の繰り返しを考慮すると、その組み合わせから見て一人の子は唯一の子だということがよく解る。厳格に一人一人が、他人と異なる生命の意味であろうと思われる。ここまで理解できると、同時に他人同士、同時に生きている者同士の、大切さが自然に理解できる。つまり付き合い方の基本が、今までとは全く違ってくる。大人同士であろうと、何処の子供に対しても、その重要さ、貴重さが初めて誰にでも自覚できる。戯言ではなく、これは現実の話しである。　「人生は一回切り」　などと、今まであてずっぽうなことは、言えなくなる。誰しも明確に転生を自分で選んでいるのであるから。そうなると、各人の生き方、出会いは重要なもので、決しておろそかに出来ない理由がここで明確になる。これには例外はないのである。これを知ることは、共生の基本ともなる。

その住み替えの真の目的は、体験を経て、私達の横着さを取り除き、謙虚さを身につけて自分を知ること、他の惑星を含めて自分と万物を知ることの一点にあると思われる。私達が自分を知るには、どうしても各人がここを超える（自分を知る）必要がある。各人で歩んできたそのコースは、各人独自のものであり、誰もその組み合わせは真似が出来ないし、その始末は誰もやってはくれない、助けてはくれない。　なぜか？　その人が生きてきた先ほどのように体験の組み合わせが、その人しか出来ず、他人は入れ替わることが、全く出来ないからである。双子でも全く他人であるのは、そのためである。　そして、今の私達のやり方である、雑多な知識を山のように背負い込んでも、いくら競争に勝ち残っても、この転生を知ってみると、あまりこれらの努力が、役に立たないことでが解る。なぜそういえるか？　

今迄の知識を捨て、本当の知恵を得るならば、一気に解決することが明確になるからである。この中では難しい知識や理論やプライドは、少しも要らない。非常に単純である。しかし私達にとっては、この直視の実行そのものが簡単ではないが。皆目をそむけたくなるかもしれない。

転生を認めず、のらりくらりでいくらでも私達は、その場を逃げられるが、それは誰もこれを本気で覗くことを実行しないからであり（自分を直視できない）、互いに高をくくっているからに過ぎない。だから転生のことに、正面から向き合うことが出来ない。そのため自分を自分で正直に見ることが出来ないという訳である。自分から目を背けているので、転生しても、修正がいつまでも出来ない。他人の気にくわない面はいくらでも見えるし、ズケズケ批判出来る。しかし同じ生き方をしている自分自身のことは、誰しも自ら修正が難しいしすぐには出来ない。長年、自分で考えることをせず、しかも都合の良いものだけを人から貰い、都合の悪いことは常に他人や周りのせいにしてきたからである。このように転生を知るとは、自分との踏ん切りを迫っている。単に生まれ変わるのではない。そこで何処まで踏ん切れるのか。

私達は何処に住み変わっても、生れ変わっても、今と同じように　「箸にも棒にもかからない生活法」　を繰り返してきた。その頑固さも、周りの迷惑を省みない横着さ、異常なプライド、異常な競争心、などがこれでよく理解できる。私達はこの意味を含めて、今のところここに（地球）互いに集まってきている、と思われるのであるが（好きで）、その結果は、言うに言われぬ争いに互いを引きずり込み、これら地球の凄まじい出来事の原因は、結局このカラクリに尽きるのであって、他に立派な理由があるわけではない。究極の秘密は　「あなたや私に原因」　にあるという訳になる。無限の地球内のトラブル、この本当の原因は、何処かよそにあるのではなく、まさに自分自身にあることは、正確無比な宇宙の回答である。これは転生を知って判ることである。

ところでこの逆はどうなるのであろう。つまり良き転生である。　これは考えなくても、直ぐに予想が付く。子供でも直感でわかる。なぜならこの同じ方法を、ひっくり返せばよいのであるから。やろうと思えば直ぐに実行できることなのである。

つまり、地球を良くする、あるいは環境を良くする、皆のいじめをしない環境をつくる、今生きている私達の環境全部を良くする、　これにはどうしたらいいのか？　この決定的な方法の在りかであるが。各人が自分の転生のカラクリを、理解し始めると、当然、対処の仕方が、各人全く変化してくる。適切な行動がこれで皆とれるようになる。決して　一生は一回だ　などと全くトンチンカンなことを言わなくなるからである。言えるわけがない。私達は自分の生まれ変わりを、知っただけでも、そのとき大きく進歩できるから。

生まれ変わりを知るようになると、何が変わるか？　まず自分の素性を、自分から見直すことが出来るようになる。これは自発的である。これは大きいと思われれる。私達は他人から、とやかく言われると、癪にさわって、自分の悪い部分はすぐい直せない。しかしそれに自ら気付くようになると、自発的にその修正がしやすくなる。これは一番良い傾向である。つまり無理すること無く、すんなり悟ってしまうのである。宇宙的には最も流れの良い自己変化になる。生まれ変わり自体も、自ら知るのが良いのである。この場合、悟るというのがふさわしい表現になる。

このように、自分の前世、生まれ変わりを感じること、納得することはそのことだけでなく、これに付随して、更に多くのことを感じられるようになるだろう。これこそが私達の進歩である。まず、自分が解るとどと同時に、周りの相手も、同じように過去世を持っていることで、当然理解が深くなる。すると、付き合いの内容が全く異なってくる。相当に今までとは中身の違った付き合いが、出来ることになる。住む世界が、互い同時に変わるのである。転生を知ると知らないとでは大きく異なるのはこのためである。これに必要な道具や手段は何もいらない。自分の認識を、謙虚に変化させるだけでるあ。それこそ地球的には費用が全くかからない。

同時に私達が今まで自分ながらに、持て余す性根（あるいは自慢する）がある。例えば　「横着さ、異常なプライド、異常な競争心、自慢など」　である。　これらを少しを自ら、卒業出来る雰囲気が解り始める。つまりこの根性を、さっぱり抜け出せる気持ちが、雰囲気で理解できるのである。相手や周りを飲んでしまうようなものである。更に決して自ら横着にはならない、そのような感情を、自ら出せるようになるのである。これは社会的には大きな変化であり、この効果は大である。人はそのとき、スケールが大きくなり、より大人に近づける。真の大人になれるのはこの段階を経た者である。これ以前は精神が、初心者、ガキのままと思われる。

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神がかり

神がかりとは、日常的でない精神状態で、何者かと対話しているように私達が感じるものである。神かがりを行なう人に対して畏怖を感じ、宇宙の神秘を感じることもある。逆に馬鹿げていると一蹴する人々も多い。これ等の精神活動を、全く信じない人達である。

私達が言っている神がかりは、精神活動の正直な反応であり、これを正しく捉えるなら、その一部は活用できる能力である。しかし私達が言っている、今のままの神かがり現象では、一部の人は固く信じることが出来るかもしれないが、誰しもというわけには行かない。汎用性はない。

精神感応に敏感な人は誰でも想念を感受する。それが神がかりの原因である。私達の精神活動では、その力は普通に正しいのである。よりグローバルに捉えられるかは、その本人が想念の出所を、よく知っているかどうかで決まる。感受想念は真摯で謙虚な考えで対応すれば、これは私達に建設的な働きをする。それだけの違いだけである。

私達人間は、想念の生きものであり、それ自体が本体である。私達の本体は決して肉体ではない。力ある想念の塊である。そしてその塊は周りからの想念波に、すこぶる敏感に反応をし、直ちに応答するのである。うっかりするとその想念がどこから来たのかも解らず、何でも拾ってしまって、こちら次第では選別が出来なくなる。精神感応に敏感な人が、これを最初からその出どころを、選別出来るならよいのであるが、必ずしもそうではないし、その感度に比例はしない。だからやみくもに拾うととんでもないことになる。知らない人はキチガイにしか見えない。

新興宗教の世界でも、この現象は見慣れたことである。この現象をその母胎にしているものが殆どである。精神感応を神秘に結びつけると、あるいは旨く使えば宗教に出来る。その仕掛け、内情を知らない人はそれが神秘に見え、大変に有り難いものに見える。だから仕掛ける者（裏方）にとっては悪い仕事ではない。悩んでいる人を端的、助けることが出来るので、大変な人助けであり、信者にとってこれ以上に有りがたいものはないということになる。利用しない手はない。

この神がかりの情報は、私達の身の回りに多く存在するので、生活の苦しみの中でこれに近づく人も多い。この意味で現実的な利用をしているのである。現実の生活から、逃げることが出来なければ、神がかりでも手にするしかないということである。そのうような悩みを持つ人は無数にいる。

ところで神がかりは、情報を知的に分析する人からは嫌われる。科学的でない、論理的でない、理性的でないという理由からである。しかし神がかりを批判する人々は、ではそれ以外の良き方法を持っているかというと、そうではない。依然として彼等の周りでも多くのもめ事、無数の犯罪が起きており、とても理性ある社会とは思えないからである。つまり批判をしている自称知的な彼等もよりよき解決策は、何も持っていないことが解る。ある意味で　「無関心」　という、神がかりと同じ中にあるといえるし、さして違いはない。互いに生き方のメニューではあっても、相手を批判するほどの違いや知恵はない。

本来、神がかりは実際存在するが、その原因を正確には私達は解明できない。効用があれば、それを認める人々にとっては必要になるので、そのまま任せるしかない。では本当のところはどうなのか？　神がかりの出所は、実は地球内が多いのではないだろうか？　私達の受ける想念は一番多いのは、日常の生活から神がかりを含めて殆どは、地球内の情報（地球内想念波）であると思われる。神がかりの言葉が、天の何処からか出てくるのではないと思われる。私達は未だ、他の惑星の実際の情報をほとんど知らない。実際にその惑星に住んだという確信もない。神がかりを含めて私達は、殆ど地球内の情報を元にしていると考えられる。地球の周りでは、大気を含めて昔からの想念波や、今生きている者の想念波等を含めて渦巻いている。この想念波は私達に、良いことにもつまらぬことにも影響を与える。霊媒はその区別なく、拾うこともあるので全てが正しいとは限らない。この想念波は受ける霊媒、本人の精神状態でも大きくく変わる。つまりこちら側の受け取り方で、どうにでも変わるものである。ここで肝心なことは、自分側にしっかりした主体性を持つことになる。これが肝心。自分の主体性を持ってから、その声に耳を澄ますのは正しいやり方である。これ以前にその声を聞き過ぎると、あまり良いことにはならない。まずしっかりした、自分を持つことが先決となる。他に頼らない、自分の生き方を先に確立することが最もよいが、これはお告げを聞く前に、自分で用意することになる。他力本願はいずれも、良いことはない。

私達が生き方を迷ってる時にとる行動は、言われたからするのではなく、自発的に行うのが最もよい。自分で生き方を探すのである。そうすると、間違っていても自分ではっきり反省が出来る。逆に他人の助言（霊媒含む）でそうなったときは、その助言者を恨むことににもなりかねない。だから何事も自分で決めることである。そして何事が起きても、他人のせいにはせず、すべて自分の選んだ道として、最後は受け入れるのがよい。他力本願はそれ自体がインチキである。

神がかりの本質はこのように、地球発の情報が主であり、天空界から来るのは少ないと思われる。もう一つこの情報の特徴は地球以外の他の惑星情報を明確には持っていないことである。他の惑星に私達と同じ普通の人（私達より進化している）が居ることは、あまり関心がないようである。その代わり地球にいて覗ける天空界を信じている。この精神活動自体は、実は私達の正常なものである。私達の活動の一部だと思われる。実在の他の惑星界を知らずに精神活動をしているものと考えらる。そしてその活動の中に、明確に他の惑星の情報が入るなら、これは注目すべきものになるだろうが、しかし残念ながらその気配はない。情報が閉じているのである。地球内で閉じているよう見受けられる。

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余計なお世話

私達は外部からの干渉を嫌がる。また逆に相手の欠点をあげつらって批判をしたがる。いずれも同じ部類のものである。特に外部からの批判が痛烈であるので、さらに干渉を極端に嫌う。なかなかオープンマインドにはならない。イコジである。また自分や自分の仲間を、客観的に見ることも難しい。同時に私達は各人が権益を多く代表している。そしてこの権益が大きければ大きいだけ、既存権益の特権を主張しようとする。

これは地球内の生活の話しであるが、同様に地球外のことに関しても私達は同じスタイルで、外部からの干渉を嫌がる。そして地球外情報を、極端に嫌がる人が多いのはこのためである。地球外の情報に対し、オープンマインドを発揮できる人も少数いるが、大方は素直に受け入れることはない。同時に今までの価値観にこだわり、特に地球の権益に大きく関わっている人ほど、地球外からの情報は拒否反応を強く示す。当然、今までの利権、権威が失墜するからである。権威による指導力は宙に浮いてしまうので、「はいそうですか」　とはけして言えない守りの立場になる。

この力は強力である。その原因は情報を閉ざした地球だけに、人類がいると信じている面が大きい。確かに地球人は大いに努力してきた。涙ぐましい努力を自分や自国に強いてきたのである。そして個人的にも社会的にも、それなりの成功をおさめた人は数多くいる。この中で今までの価値観の根幹を揺るがすような情報（他の惑星情報）は、到底受け入れ出来ない。これがその理由である。地球外の情報があるなら、最初からそのようになっているだろう、というものである。突然地球外の情報を知らされても、それでは調子が狂ってしまって、急には困るというものである。今迄自分たちで苦労して作り上げた、システムが一気に壊れてしまうではないかと。

この努力の内容は、その大半が実は人間同士の争いに明け暮れているものである。共生のための努力は僅かであり、ごく狭い範囲に限られる。ところで地球外からの情報は、その価値観が逆さまなっている。地球人が全く理解できない内容ではなく、むしろ基本的で解りやすいものである（子供でも解るもの）。しかし重要度の考え方が、地球とは逆転しているので、まさかと思われるだろう。私達にとって何でもないことが、実は重要であるという内容になる。今までの私達の常識からすると馬鹿げているとしか思えない。

今まで地球に、しっかりはまり込んで生活している者にとって、地球外の情報は　「ハッキリいって余計なお世話」　なのである。聞かない方がはるかに都合がよいし、今更そんなこと聞きたくもないという大きな理由がある。しかし自然は私達を含めて、勝手な生き方は、いずれ不都合を来たす。私達の身勝手さはいずれ、精算をする必要が出てくる。無神経なやり方は、私達に必ずそのおつりが自分に帰ってくる。時間、時代は関係なくその結末が私達に戻る。逆に自然を思いやって生活するなら、良きことが帰って来る。どちらも真理である。実はこの真理は他の惑星でも同じである。

私達には修正の機会はいくらでもあった。しかしその修正は、いずれも成功をしていない。地球惑星としての成功が出来なかったのである（個人は別として）。　地球の惑星人は結果として、基本の自己修正することを拒否したのである。この機会は長い時代の中で、それなりに与えられたようであるが、「余計なお世話」　と言って常に高をくくり、他の惑星の助言を無視したのである。その時の支配者は、大衆の前に立ちはだかって他の惑星の情報を閉じてしまった。その責任はその支配者と、それを支持した私達大衆にある。明確に皆の責任である。せっかくの情報はこのように反古にされ、それまでしがみついてきた価値観を、最優先にしてしまったのである。そして宇宙的価値観を無視し、更に地球的な価値観のみを、せっせと更に磨いてきた。その結末は現代であり今である。

私達は日常、無数の犯罪や事件に巻き込まれている。この原因を追求することなく、依然として事件をただ追い続けている。丁度義務的な仕事のように。この解決の糸口がどこにあるかは、誰も見通しがたてられない。しかし空想しているようでもある。今の犯罪を暴く努力をすれば、やがて解決するという神話を漠然と信じているようである。そして一方で、この犯罪や戦争を題材、テーマにした娯楽番組や映画を、大量に作り、これを見て好き嫌いをいいながら一喜一憂している。私達は本当に平和を望んでいるようには全く見えない。逆にもめ事を大いに好んでいるようである。だから地球外の、わけのわからない情報などは見たくないのである。これが本心と思われる。今の地球内の情報をさばくのに、大忙しであるので地球外の情報などは暇もないので見たないと。気休めに見るのは良いのであるがと。

個人的な努力はいくらでも誉めるが、しかし共生と進歩的な宇宙的生き方には、興味を示そうとしない。私達はいじめ合いや、競争をあおること、そして他人や敵を蹴散らして、生きていく知識の獲得やその努力、工夫は全く惜しまないし、成功すれば身内の周りがやたら賞賛してくれる。結果的にその極端な扱いは、自分たちの中に大きな差別を生み、そしてますますその他大勢は、住みづらくなることが理解できていない。教育する側は、相対の考えが全く理解出来ていない。恐ろしく効率が悪く、多大の無駄な努力を子供に強いて、永遠に続けなければならない。自縛状態に絡まっている。

この競争、差別、争いを無くせば、皆が互いに劇的に住みやすくなり、はるかに効率的となることに気付けばいいのである。たったこれだけで、今がただ忙しいという言い逃れが出来なくなる。根本的な解決策を皆が提案すればいい。これを誰も考えないからそうなる。その場限りの提言を述べ、その場限りの言い訳で済まそうとするから、本当にその場限りのものとなる。ではどうする？

提案内容は子供でも出来ること。子供たちに素直に理解できないことは止めた方がいい。真の心根から出る方策を素直に出せばいい。例えば他人にはやさしく丁寧にと。まず子供は今でもいろんな境遇の子がいるが、これらの条件を無視し、絶対安心ができる生活環境を、常に無償で無条件で与える。自分の子を満足に育てられない親が今では多くいるので、この場合、親から、直ぐに子を引き取って親身に他の大人が世話をする。あるいは全ての子を引き取ってもいい。そして絶対安心の環境を子に与える。これで子供の生活は激変する。教える内容は、今迄の競争教育を一切止めて、謙虚、安心と、慈愛、尊敬、謙虚、宇宙的な積極、宇宙的関心、そして信念を教える。最後にテレパシーをしっかり教えておく。また地球人の癖や習慣を少し教えておく。地球人の駆け引き、噓つきの癖も少し教えておく。また同時に、宇宙全体からそのことをしっかり教えておく。　ここから育った子供は、多くの活躍をするだろう。ここの子は宇宙に出ても、自分の宇宙での役目を、自ずと自覚出来るので何の心配もない。ここで育った子は、既に仲間として宇宙の仲間（他の多くの惑星）が大勢いるからである。おそらく他の惑星の情報が、多く得られると思うので根本的な情報には不足ないと思われる。どうしても生んだ親が、自分の子を手元で育てたいというなら、元に戻せは良い。無理することはない。但し宇宙的な生活には戻れないことを承知させる。

ここから育った子は、テレパシーを得意とするので、彼らには言葉でグダグダと何事にも説明はいらない。最初から相手の意向を直観で知るからである。しかも情報内容は地球だけではない。他の惑星情報も、ある程度知るようになっている。そのような新しい子供である。地球の親は太刀打ち出来ないと思われる。むしろ私達も、子供達から新しい生活の方法を学ぼうするだろう。今の私達の様に、つまらぬ競争意識で彼らは物事を把握はしないので、彼らの提言の基本は　「徹底した共生」　になると思われる。人間の本来の、生き方である。大人でも、このカリキュラムには参加できる。その気さえあれば。

これには、地球スタイルの教育との軋轢、トラブルが多々発生するるだろう。一緒にすると不可。地球の競争社会とのずれ、金銭感覚とのずれ、などがあるからである。地球側だけで判断するとそうなる。しかし本当は、他の惑星の情報を新しく加えたこの教育は、逆に多くの賛同を得られる可能性が大である。単に地球で思いついた生き方ではない。チャンとした理由がある。それは、地球の生活の落ち着きのなさ、キチガイじみた競争社会、貧富の差の大きさ、とめどもない環境破壊、これらはみな、ほっておいけない緊急事態である。ではどうするのか？　この答えは、私達地球人のみでは全く解決できそうもない、これが予想されるからである。このとき、いくら地球内で、数限りない今の協議を続けても、何一つ改良される見通しが経たなければ、この他の惑星の情報を利用する方法が、最も可能性のある手段であり、今はそうするべきと思われる。強がりで、地球だけでどうにかするとしても、誰も自信は全くないと思われる。今は他の惑星を参考にする、あるいは知恵を借りるのは、そのチャンスであると思われる。私達が強がりをいくら言っても、そのような状況ではないだろう。地球内だけでも人の言うことを全く聞かない、とんでもない人種が大勢いることだから。　余計なお世話ですが、皆さん、この改革、どうでしょう、一度これをやってみませんか？　どん詰まりのとき、どうしようもないときです。　味方は大勢出てくると思います。地球の難題、悩みそのものを、解決する究極の方法です。今の地球のスタッフでの解決は、恐らく糞詰まりになると思われる。地球だけの狭い知識、技術ではどうにもなりません。その準備を全く今までしていないから。他の惑星などの宇宙は何のためにあるのでしょう？

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おしぼり

残念ながら私達地球人の能力は、本来の自分の本当の能力に至っていない。ごく一部の能力を使っているだけである。そのため生きている社会全体が、いつも不安定で紛争が絶えない。能力の使い方が極端でいびつな使い方が、そのまま低次な生活を強いられるようになる。能力の一部が優れていても、社会全体としては、少しも進歩をすることがない。特に精神文化は一向に進歩せず、退歩するのみ。今の私達そのものである。

おしぼりを広げてみる。３０センチ四方の広さがある。仮にこの広さを本来の潜在的な人間が、知覚能力で知ることのできる範囲と想像する。そうすると、今の私達地球人の知覚力範囲は、このおしぼりの右下隅の１～２センチ四方の狭い範囲に限るようである。そしてこの能力の範囲が左上にもう少し広がり、３～４センチ四方になると、能力が倍増、または飛躍的に増し、全く見る目が異なってくる。さらに５～６センチ四方以上になると、その見る力は格段に異なってくるので、周りの者からは彼が天才、異常な人間に見える。特別扱い、またはキチガイとなる。普通人の感覚から彼が全く見えないから、気が狂っているようにしか見えない。そこで一般大衆はわけも解らず、狂ったように見える相手を小突き回してイジメる。

視野の範囲（スコープ）は、狭い範囲からは、その全体や広がりが見えない。周りが真っ暗にしか見えない。しかし広い視野からは狭い範囲の部分がよく見える。ところで人間の考え、視野もこれと同じで、視野は広い方がよいのは解っている。私達人間は本来誰でもその視野を、このおしぼりの全体範囲を見る能力を、本来持っているようである。また究極は、おしぼりの最初の３０センチ四方で、終わりというものでもない。３０センチを知ったときには、さらにその先の広がりを、人間は持つという意味である。私達は自分の本来の能力を、極端に自ら見くびっている。わずか、１～２センチ四方の能力だと、最初から自分で決めつけているから。同時に世の中も、そのように決めつけている。自分の能力を狭く見くびっているのである。

私達は科学の分野では、その視野を少し広く持てるようになった。これもガリレオ達のお陰である。しかし精神面では、相変わらずこの数千年間、殆ど進歩が無く、狭い範囲の視野でものごとを判断してきた。この精神的な部分は、実は科学的、物質的な私達の判断を大きく左右するものである。その価値を決定づけるものであったが、残念ながら私達は、精神分野の開発は、大変におろそかにして、その代わり、偽物でそれを補ってきた。

他の惑星の人々は、この視野が私達より、バランスよく広いということになる。丁度私達地球では、相当に先を読める人に対しは、キチガイ扱いにするが、これと同時に他の惑星の情報を地球で公表すると、ことさらキチガイに見える。またそれが正しいとか間違いという以前に、物事を見る広いスコープがないので、最初から拒否反応を示して嫌がるのである。そして視野の狭い人が、広い人の足を引っ張る。逆ならよいのであるが、視野の広い人を先を行かせることをしない。これは私達の全体にとっては大きなマイナスであるが、多勢に無勢でこれが逆になることはない。理解力の効果とは恐ろしいものである。難癖はいくらでも理屈がつけられる。私達は壊すのは大変に好きであり、たちまち何でもぶち壊してしまう。三歳児がよくやることであるが、大人も同じことをやっている。壊しているものが如何に大切かも全く知らずに。

結局私達は先行きが見えなくても、真っ暗な中で生活するもかまわないと言っているようなものである。互いに競争しあって、真っ暗な中で殴り合って、それこそが楽しいと言っているのである。狭いおしぼりの隅っこで、満足しているという。そこまで言われたら、他の惑星の人々は手の出しようがない。何が大切なのかの判断がつかないままであるが、地球に住んでいる人間に、好きにさせておくしかない。この状態が地球では長年続いてきたのである。実はこの歴史がいま私達が学び、目にする地球の歴史である。これは事実である。

ここまでの把握が出来る人は、いつまでも狭い井戸の中では満足はしないだろう。外に出ることを願うに違いない。私達は気付いたら直ぐに、外に出ることが最も正しい。いつまでも首をすっこめって、井戸の中で見通しが全くない生活で過ごすのはもったいない。ここで踏ん張り、思い切って外の世界を確認するのがいい。そこから出たら解る。なんと了見の狭い地球だったのかとあきれるだろう。転生を考えてみても、これは早い方がいい。この切り替えは次の来世で行えばいいのでは、と思う人もいるだろう。しかし転生を含めチャンスはそれほど多くはない。正に思い立ったが吉日である。気づきで行うのは全く正しい行動である。そして実際には新しい生き方の切り替えチャンスはその時しかない。

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赤ん坊の境遇

赤ん坊は、無垢のままで生きることが出来る。当然、親が面倒を見るからだ、と私達は知っている。ただし親が正常であればのはなしである。

親たちは、我が子のために全力で面倒を見る。全ての生きものがそうするように、私達も同じことをするなら、その子は何もなければ過不足なく育つ。面倒を見る親も、そのことで十分なのである。有り余る溢れんばかりの愛情と努力で、我が子をいつくしむのである。そしてその子が赤ん坊の間は、自分で駆け引きをしなくても、その先も十分に生きていける。生かせてもらえる。

これと同じことは、人と大自然の関係でも言える。互いに連鎖しているのである。溢れんばかりのこの力で、私達自身も自然そのものから、大きな恵みを受けている。その日の力と活力を得て、生き生きと出来る。これは自然の偉大な力である。一瞬たりとも休みなく、手を抜くことなく、自然の恵は私達に支援が続けられている力である。

私達はこの自然の力を殆ど、日常すっかり忘れている。そのため感謝も何もしていない。その代わり、表側の利己的部分で、自分の都合だけをひたすら追い求めて日夜考える。これは自分の中で自由意志を強く持ちすぎているので、その裏にある大自然の力を、軽視あるいは無視している状態。これで私達が旨くいくはずがないのである。これは私達が毎日行っている行動パターンである。

これを続けたまま子育てすると、赤ん坊も育たなくなる。本来の溢れんばかりの気持ちで、子供を親が育てないからである。そして育てられる子は、赤ん坊の頃から、不安を感じるようになる。本当の安心を知らないままその子は育つ。さらにその子は暫くすると、次の代になり自分の子供を産む。するとその孫は、まともな感情を受け取れない。見えない糸が断絶するからである。親が不安の状態で子を生むからである。大自然と同じ、継承すべき無償の力（不可視）が、親から子へつながらないからである。途中で断絶状態である。こうなるとその系列は、トラブル続きとなる。親や子供は何がその原因かは、その時点で全く解らない。親はそのとき、必死で体面を取り繕うとするが、どうにもならない。親は不可視の大自然の真の親も忘れているからである。子育ての基本を何も知らない子供が、また出来上がる。負の連鎖である。

各人の中で、溢れんばかりの慈しみの力を無くしてしまっているので、親本人は自覚できないのである。どんな努力をし、ジタバタしても子育てが旨くいかない。マニュアルを見ても全然ダメ、人に聴いてもダメ、あらゆる知識を、いくら集めてもダメ。子が大きくなってから、慌ててしつけをしてもこれも全くダメ。また恵まれた自慢の、教育環境や教師が用意されても、これには全く役に立たないのである。つまらぬ子供がそのまま出来上がる。

大自然は私達に偉大な力（パワー）を与え、過不足ない生活が出来るように、最初から仕組んでくれている。しかしこの仕組みを忘れ、我がままに生きようとすると、子育てすらまともにいかず、生まれた子は人の世でまともに貢献が出来ない。ひねて悪さばかりをする。その原因は、実はこのように単純である。その子の周りに出てくるトラブルは一見、複雑でどう解決すればいいのか途方に暮れる。しかし根本と原因をキチンとつかめば、ことは単純である。そして解決方法は一点になる。小さい頃からずっと慈しみが受けられなかったというものである。あっても申し訳の程度の、薄情けのカケラしかもらっていない。本当は、溢れんばかりの慈しみがあって当然なのに、そこにはこの肝心なものが、あてがわれてなかったのである。これは慈しみや、慈愛であり、この力は継承されていくもの。知識としてではなく、「感じ」　として引き継がれる。だから親から子への慈しみの断絶が途中で起きると、その子の系譜は、至極薄情けとなる。人に優しくすることができない。はっきり言って生き物のカタワとなる。そこで子は周りに迷惑をしこたまかける。

ところで大切に育てても、生まれて直ぐにヒネ者で、箸にも棒にもかからない子がいる。これは根性者といって、その子の生まれる前、前世からひもとかないと、理解できない極めつけの厄介者である。生まれて直ぐにでもその本性を出す、生まれ損ないに見える子である。親も周りの者もまったく理解できない。しかし地球ではこれ位のことは日常的でそれほど珍しくないと思われる。これはその子供が生まれ出たのは、今が最初だと思うから解らない。しかしその子の長い過去世を既に持っていると思うと、皆その理由が明確に解る。その子は過去世で大いなる辛い体験を持ってるのである。そして幼児の頃からその性根の片鱗が現れる。

私達は良きことも悪しきことも、目の前だけを、見ただけでは殆ど理解できないし、面白みも辛さも解らない。しかし人間の転生を含めて、あらゆることが感じられるようになると、途方もなくその人物の中身が見えてくる。人間の不思議さ、面白さ、愉快さ、意味深さ、深刻さ、悲しさ、深刻さが、本当によく解る。地球の不思議さも、他の惑星の面白さも当然に理解できる。地球の中だけで、大いにわめき、嘆き、争っている意味もきれいに理解できる。この転生のカラクリを知ると、各人は次に何をしたらよいかの迷いが、本人からも周りからも無くなり、同時に説明の仕方を変えるなら、生んだ親もこれを納得できるのである。

私達の社会では多くの犯罪、理不尽、不可思議が多く存在するが、みなそれなりの理由がある。当然の理由である。それが解ると解決の方法も、手段もはっきり理解できる。原因追及は本当は過去世まで行うと、大概はその真相がはっきりする。それを承知で考えると、大概のトラブルは短い間に解決する。これを知らずに解決しようとすると、途方もない遠回りの手段となる。過去世も含んだ真相は、その本人も親も知らないことだから。これを知らないと全く違う方向で、解決策を永遠と続けることにもなる。これを私達はいま日夜行っている。私達の今の犯罪捜査は、この途中で止まってしまう。過去世までは知ろうとしないからである。本当は大切なことなのであるが。

学校では　イジメ　が多く発生している。子供の犯罪である。大げさにしないのが学校、社会では普通のようであるが、人をいじめるのは、犯罪になろうがなかろうが、ともかく、絶対にやってはならない。全く非宇宙的な行動で、お遊びでやったのですなどとふざけたことを理由に言っている場合ではない。これは厳禁である。いじめかどうかは直ぐに誰でもわかる。隠そうとするから、その証明がいるとか、のんきなことを言うが、その判定はその場で直ぐ行うのが当然である。瞬時に決定できる。法律やインチキ弁護士などが決めることではい。そんなものは一切不要である。生ぬるい証明、証拠などは何の役にもたたない。事の真実はとっくに結論が出ている。互いに十分に解っている。いじめは最初からやってはならないこと。人は互いに慈しみ、助け合うことが肝心である。これが出来ない子（いじめる側の子）は、最初から学校に行く資格はないのである。学校で共生できなければ、アウト（出校停止）にするのが当然である。皆の足並みには揃わないのであるから。校則も刑法も、こんなものより、共生を優先して先に判断する。共生が基本である。友達や相手をキチント面倒を見られるか否か、周りと共生が素直に出来るか否か、誰にも優しくできるか否かが、これが判定規準である。他にはない。これに合格するなら、大手を振て学校に行ける。これが絶対の判定基準である。だから人を貶めたり、いじめたり、差別　するのはもっての外で、そんなことして、その子は学校に行けるわけはない。即禁止である。皆に大きな迷惑である。いじめる側の人権なんて、全く考える必要はない。そこまでのお人好しをする必要はない。その子の本当の問題点は、前記に記した通りであるから。人を食ったようなフザケタ生き方は、その子を最初からキチント叱って排除するのが正解。それ以外に防ぐ方法はない。中途半端な処置やいいかげんは、またその本人がふざけを直ぐに始めるから。戦後のアメリカ式民主主義は、人権のみを強調したので、始末が悪い。このようなふざけは最初から排除するのが正しい。民主主義自体がこのようなふざけが多いのであるが、私達には本来要らないのである。この民主主義はこのように国民を最初から馬鹿にしたやり方が多い。民主主義以前に自分たちで処置をキチンと考える必要がある。日本人はそれくらいは出来るから。

いじめの基本的な原因は、いじめる側の本人にある。これを誰も直視出来ないで原因が判らなくなっている。大きな原因はいじめる本人とその家庭にある。また更にその爺さん婆さんにある。子育ての基本が出鱈目で全くなっていないこと。これに尽きる。親は何も関係ないと高をくくっているが、本当はここに原因がある。別項でも書いているように、子育ての失敗はそのまま社会全体に大きな影響を及ぼすことを知るべしである。慈しんで育てていない現実が、その子が他の子をいじめることに表現されているのである。これは肝心な点で見逃してはならないこと。　そしてもう一つ、いじめる子供の過去世である。ひずんだその子の過去世が卑屈な今の生き方を表していることに、私達は殆ど気づかない。本当の真相はそのあたりに存在する。その子は多くの過去世で、人をいじめる原因を沢山持っているということである（恨みをもってることもある）。だから生んだ親も気付かないものを、その子は秘かに持っているということ。親の知らないところで、とんでもないことを秘かにやる本当の原因でもある。あるいは本人自身もその真相を知らないだろう。なぜ自分はこのような虐めをするのだろうと、自分自身がさっぱり解っていないものと考えられる。虐めの本当の原因は深い。今の担当者は何を考えているかは判らないが。おそらく虐める本人の家庭に少なくとも問題があるとは感じていると思われるが。しかし過去世までは想像もつかないだろう。虐める本人も感ずいていないのだから。

この問題は虐めだけではない。子育てと過去世までさかのぼる問題は、相当に根が深く、地球的な問題にも発展する。つまり地球全体ではどのように子育てしていますか？　という問題になるから。虐めは全国的である。特定の地域ではない。全てが負の連鎖に入っている感じがする。過去世を清算するには、地球だけで出来るか？　これは大きな問題である。世界で紛争が絶えないのは地域だけの問題ではない。この虐めと同じように、地球的に過去世の問題をどの国も誰しも抱えているという点である。この紛争はそのまま、赤ん坊の境遇にまたつながっていく。そしてこの連鎖を絶たねばならない問題になる。人を一旦いじめると、そこでことは済まない。連鎖するのである。これは逆のことにも言える。良き子育ては、良い社会を創るという法則である。これを知っていると、今の虐めの問題はその解決法が見つかるような気がする。

私達はしこたま悪いことをヤリッパナシででやってきた。これが家庭を壊し、子供を壊してきたのである。そうすると、その子は周りを壊し、荒れ果てさせる。この連鎖である。このような状況では真の子供教育は無理である。とてもテレパシー教育などは無理。共生も無理。が私達の目標は決まっている。やはり目標は宇宙的な共生である。子供達の虐めなどは絶対にやらせてはいけない。次の虐めを作るから。

一つの方法として、このことを本人達に言い聞かせることがある。つまり親の子育てと過去世である。親の子育ては、別項でも述べているように、子育てに不向きは親は、最初から子を手放させることである。親権をむやみに主張させないで、その子は育ての旨い人々に最初から依頼することである。親権は当然放棄さる。社会で篤く育てるのである。すると子供は正常に育つ。ひねた者も出てこないし、社会に迷惑をかけないで済む。そしてこの子の過去世は少し解るようになってから、聞かせたらよい。その気配は既に持っているだろうから。事前に予防が出来ると考える。過去世との縁を絶つのである。これは必要なことであろう。地球では過去世の教育は全くしていないが、人間の構造を考えると、必要なことであると思われる。無視できないのである。人は転生するのが当然で（転生は別項参照）、正常な生き方であるから。ならばこの過去世自体を、今生きているときに、周りの社会や自分自身を含め、その継承を本来キチント確認すべき重大な問題と思われる。「生まれたこの子は　これこれの事情かあるから、このような特徴があるから」　というように周りで確認、判断をするのである。子供は社会的な資産であるから。それ位大切にするのは当たり前である。

さて、これくらい子供の育て方に配慮するなら、子供の問題は相当に少なくなるはずである。そして大人も自分の生き方を大きく学ぶことが出来ると思われる。解決は必ず出来る。出来ないことは無いと思われる。子供はこれからの地球の行く末を決める重要なポイントである。子供に対する大人の生き方もそうであるが、子育ては十分に気を使いたい。地球のこれからの行く末を決めるから。

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通じないもの

ツーカーの仲というものがある。日頃付き合っている仲は、さして説明をしなくても、通じるというものである。しかし日頃付き合いのない者同士でも、ツーカーはできる。例え外国でも。

逆に日頃付き合いがあっても、ツーカーが出来ない人が大勢いる。意味が通じないのである。このときは通じないその話はしないことにして、禁句にするしかない。日頃でもこのよに気を遣い、工夫をするものである。この通じない話しとは、なぜ起こるのであろうか。ある意味で相手に入り込めない領域というものであろう。塀が高かったり、低かったりなのである。

付き合おうとする側は、これを強引に犯してはならない。全体を解っている者はそのまま相手と妥協するのがよい。つまり相手を知った上で、妥協することになる。知らないで妥協することもあるだろうが、しっかり相手を知っていないと、旨く調整はできない。知らないまま強引に自分流を通すと、最後は争いになる。また自分側に調整力がないと、いつまでも合意が出来ず、言い争いのままの状態が続く。私達の国際関係と同じである。

私達の生活の中では、妥協は弱さと取られるが実際にはそうではない。これは無駄なことをしないという知恵である。知恵のない者は先を争う。ただ負けたくないのである。そして無駄な説明、無駄な時間、余計な付き合いをする。通じないままにやたらと先陣争いをする。

妥協が出来る人は、出来ない人に比べ、相当に先を歩んでいる。全て相手の体験は既に済んでおり、改めて同じ体験をする必要のない人である。言い争いで勝ったからといって、なんの意味もないことを、十分に知っている人である。それより実用的なことを、応用することに彼は腐心する。無駄なことはやりたくないからである。しかもこの傾向は、その人の年齢にも全く関係がない。当然親子とも関係がない。

この理解力の違いは、転生からも説明が出来る。多くの転生により、体験した者は教えられずとも、ものごとの結末を知っている。改めて同じ体験の必要がないのである。だから通じない相手には、敢えて強引なことは言わないし、妥協するのである。その方が知恵ある行動となる。その場でたとえより良き方法を説明しても、相手は理解しないだろう。そしてその相手はこちらの妥協をいいことに、強引に出て強硬論に走る。その言動が正しいと信じて疑わない。強さや相手をねじ伏せることは、立派なことと思って勘違いしているからである。そして勝ち誇る。意味も無いのに。

この様な相手は、好きなように当面させておくしかない。いくら説明しても、理解する力がない相手はそれだけで思考が止まる。これ以上は容量オーバとなり、直ぐには進歩できないからである。またそれでよいのである。そして本人に痛い思いを体験させるしかない。

私達の生活環境、特に人間環境はこの理解力の範囲が同等か、少し上、少し下の関係で同居しているのである。圧倒的な理解力の違いのある者は、そこには（地球）既に同居はしていないし、出来ないからである。つまり私達は地球では、似たもの同士と思っていい。飛び抜けた理解力は、私達には互いに必要がない。このため私達の中には、生まれ変わりの飛び級は生まれてこない（ごく希な例外があったようであるが）。　理解力で同じか少し上、少し下である。しかも私達は各人で得意な分野があり、個人の特徴が備わっている。その意味で知覚範囲の上下、大小、狭い広い、などもある。誰かが何でも優れているのではなく、その個人全体を見ると、今の地球が最もふさわしいという具合に、自ら選んで生まれてきている。残念ながら、私達は互いに言い争いや、競争意識で大いに、こだわって生きている段階である。このことは皆、例外がない。たとえ自分自身でさえもそうなのであり、その自分を例外とみてはならないのが正解である。結局は似たもの同士。

私達はこれ以上の生き物ではない。同時にこれ以下でもない。しかしこれを良しとせず、競争を最大のイベントと、考えて生きていく者、そしてこの競争社会に向かって、進めず尻込みして、勇気のない者、少し上を目指す者、様々である。これは元気があれば、よいというものでもない。元気であろうとなかろうと、皆、何かを学んでいる。全く物静かに生きて、大いに感じるものを得ている人もいる。これは全く騒がない人である。残念ながら彼は、多くを語らないために、周りの人に、彼の肝心な中身が解らない。知っている人ほど、知らせようとはせず、それを知らせる努力もしないものである。ただ謙虚な態度で、控えめにしている様子が、回りから見えるだけである。気がつかず感じなければ、誰も彼のことを知らないままとなる。これを無理に掘り起こすと、本人も調子が狂って拙いのかもしれない。そのときは、そっとしてほっておこう。

一方では地球や自然の有難みを、知らないまま（感じないまま）、我がままを死ぬまで、大声でずっと言い続けて生きる人が大勢いる。地球そのものが有難い、などと感じる暇がないのである。この人達は自分自身の面倒だけを、みるのにそれだけで精一杯であり、他人の面倒など、まっぴらなのである。これは同じ民族の中でもあり、民族が違うと、その民度による格差は、驚くほどの差になる。この根本がまったく理解できない人々が大勢いる。

だから無理を言ってはいけない。知ることの出来る範囲で、各人が皆のためにやって貰うしかない。これは私達の共生のスタートの基本になる。皆が何でも同じレベルで理解力を示す必要はない。様々でよい。

私達は共に知覚レベル、理解レベルでは、共生の立場から見ると、相当にお互いが低いようであるが、その中で大切なことは、その方向を間違わないことである。理解力の浅さ、低さは仕方がない。しかし方向さえ間違っていなければ、私達は確実に前進できるからである。今までの、単なる個人的努力や成功を願うやり方は、そろそろ捨ててしまい、これを真に建設的な共生の努力に向けるのがよい。これはいくら行なってもかまわないし、バチは当たらない。

共生への努力とはどうするのか？　まず人は助け合うことが基本である。これが基本ベースとなる。これから外れると、私達の行動は全てかみ合わない。人間は生まれた時から、人に敏感に反応するように造られている。これをへそ曲がりで、助け合うのを、良しとしない人物が出てくる。どうしても素直でないのである。この扱いに常に私達は長年、手をかけてきた。しかし、このようなへそ曲がりを主体に、共生を作るのはしない方がいい。やり方は共生の出来る人を、先に立ち上げ、組み始めるのがよい。共生が当分出来ないレベルの人々は、取り残しておくのである。これにいつまでも関わり合っていると、前に進む肝心な行動が、皆出来なくなる。これは大きな損失で、やろうとする人々のやる気そのものが、無くなってしまう。だからやる気先行で進めるのがいい。

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冗談と本物

私達はよく冗談を飛ばす。そして冗談のままで終わるのが多い。しかし冗談やふざけは意外に、とんでもないものをもたらす。（相手をばかにした冗談はハナからよくないが）

ものごとの進歩は、全て冗談から始まっている。あるいは勘違いから本ものが生まれる例が多い。イカレタような人が、冗談のようにやっていることが実は本物になるのである。本人も気付かないうちに本物になる。しかし最初から本物とにらんで、その人が突き進むときもある。核心のある開発、アイディアである。

私達は日頃、何でもなく気にしていることがよくある。正気に戻って、どうでもいいことなのだろうからと、大概は自分で否定してしまう。ところが実際には、これが大変な真実であることに出くわすことがある。最初から本物だったのである。そして本人の後に、大衆がそれを本物と気付くのに１０年、１００年、数百年かかる。

私達は日頃、何でもなくバカバカしいと思うことは、そのままにして気にしない。自分も他人も笑ってしまうことなので、すぐさま捨ててしまう。これを強いて取り上げることはしない。時間もないし勇気もないし見直すこともない。

が、私達の回りではこのアイディア、想念が最も重要なことなのである。ただで与えられる情報である。本当に優れた人はこのアイディアを無駄にしない。毎日わき起こる想念を真剣に拾うのである。遊びながら、楽しみながらいつもアイディアを受信しようとしている。

冗談は本物と同居している。また楽しい気分でないと、私達は良き遊びのアイディアは出て来ない。深刻な中では何もアイディアは沸くわけがない。どのような深刻な雰囲気の中でも、私達は心の中で楽しさを秘めていないと、そこから切り抜けは出来ない。そうしないと深刻さはいつも更に深刻になり、後ろ向きの生き方となる。無駄でもったいない生き方である。

より良きアイディアと生き方は、楽しさの中にある。そして冗談と本物は常に直ぐ隣にある。ということは毎日わき起こる何でもないアイディアは、無数のよきことのキッカケになる。自然はみなそうしている。

これが生き方のコツであろう。いくらでもその日の中から宝物が出てくるということである。強いて宝を探すことは何もないし、精神集中させる必要はない。いつでもそれは私達の内部からわき起こる。しかし私達はこれを日夜捨てている。そしてつまらない人間の勝手な決まりや約束事に生真面目に付き合い、深刻に生きようとしている。最初から人間の可能性を全面的に潰して生きようとする。そしてささいなことに自慢をし、僅かな違いに優越感を感じようとしている。これを飛び越えて、はるかに面白いアイディアを、優先させようとする考えが殆どないからである。

この良きアイディアは別名、「ひょうたんから駒」　とも言われる。本物の影はいつも片隅にチラリとその姿を見せている。普通は片隅にあるものには気付かない。が、常に本物は潜んでいるということを知っている者は、そのことに最大の注意を払うだろう。

私達人間の本質もその通りである。知りたければそのしっぽを自分でつかむしかない。要は、自分の感じでそれを探そうとすることである。他人に意見だけを聞き回っても無駄である。その人の特有のものを、十分に使い慣れた自分の感覚を使って探すということである。この大筋の手順そのものは誰でも同じである。やり方に個人特有の違いはあるが、基本原理は同じである。そして湧き上がるアイディアも、その人特有のもので他人は真似が出来ないし、真似る必要もない。私達が常日頃言っているように、一部の天才と言われる人、有能なる人材だけが独占するものでもない。これ等の中での優劣、区別は実際には要らない。みな例外なく誰しも貴重だからである。

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転生と同時性の意味

私達は通常、死んでしまった人に対しては、その人は過去の人と思っている。歴史上の人も特にそのように考え、二度と会うことのない人と思い込んでいる。はるか昔のことで、決して今ではないと。また死んだ自分の親や祖父母に対しても、永久に逢えないと思っている。しかしここで私達人間が、転生含めて理解しようとすると、次の疑問が当然沸いてくる。実際はどうなのだろう？　と。

転生が理解できると、そのようなことは言えなくなる。死んだ人の本体は、別の肉体で何処か（殆ど地球ではない他の惑星）に住んでいるわけで、逢おうと思えば逢えることになる。逢う必要があるかどうかは別にして。直ぐそばにいるかもしれないし、全く現実に会えない場所にいる人もいるだろう。しかし肉体で死んだ人は、実際にはどこかに住んでいることは確かである。それが今住んでいる地球なのかは解らないものの、その人は確かにいる。幽霊の話しでは決してない。

これは親類だけではなく、過去の多くの人々はこの宇宙から抹消はされることはなく（特例がなければ）、今の自分と同じようにキチンとどこかに実在として住んでいる。こう考えると、結局私達の本体は、死がないという意味が、現実味をおびてくる。以前に死んだと思った人には、再会ということもあると考えた方がよい。それは地球の歴史上で有名だった人であろうが、無名であった人であろうがその差はない。その意味で私達は日頃、誰に対しても、対等に丁寧に付き合う必要があるということが十分に理解できる。逢ったらあとは最後という訳にはいかないのである。

宇宙には、私達が考えているような死はないということを理解し、今の肉体を抜け殻にして、生れ変わったその本体は、常に別の肉体を持って生きている、ということを認める必要がある。これが地球を含めての太陽系の意味であり、近隣惑星群の存在理由でもある。各人の本体は、死ぬことなく新しく生れ変わるだけで、新しい体験をすることを目的としていると考えられる。そのとき過去の体験は、キチンと次へ持ち越されており、私達の不可視の母性記憶（個人の深層記憶）の中にしまい込まれるようである。そうすると私達が考えているように、その行動体験は、やりっ放しで済むものではないことがよく解る。連綿と生命は続いているのであり、断絶はないと考えられる。特別な事例を除いて。

このようにして私達は、現在地球に互いに転生を経て生まれてきている、と考えた方が最も理解しやすい。実際のところ私達が感じていた、「地球で死んだらおしまい」　という今までの短絡思想は、結局私達に全く何も教えてはくれない。この旧い考えから私達が知る結論は、地球だけにしか通じない偽進化論や、経済論、戦争論、宗教、道徳などでしかない。これらは何も私達の本質を教えてくれるものではなく、大勢の人々を無責任に暗黒の迷路に放り出すだけである。

人間の転生は同時性を示している。つまり死のない生き物（本体、魂）　の同時性であり、常に全体は切り離せないという考えである。過去も現在も、そして未来も全体で動いていると考える方が、はるかに合理的である。私達は今まで過去と現在、そして未来を、何時も別ものと考えてきた。つまり強引に区別し、断絶しているのである。しかし人間の転生を知ることで、実はこれ等は切り離せないもの、ということが現実味をおびてくる。私達は自分を含めた生命の考え方を、このように問い直すことで、これまでの短絡、区別思想から、大人の考え方に進歩できる（宇宙的に）一つのキッカケがつかめる。また私達人間の転生は特別なことではなく、当然のことのように考えることが素直に出来る。私達の区別思想は、視野が狭く融合できなかったことによる、当座の逃げの手段に過ぎない。私達は転生により更に進歩的になる必要がある。

この転生については、他の惑星の人々の存在を私達が知ることと、同じくらい重要なことで、私達地球人に大きな変化の起点となる。この二つを一気に感得するのは困難かもしれないが、現在起きている地球の動き、騒動、混乱をみて、そして同時にこの二つのことをしっかり理解出来るようになると、その結論はより明確になる。人の転生と、他の惑星の人々の存在が真に現実となるだろう。地球の悩みは、混乱は無数に出ている。これを真剣に解決しようと思う者ならば、大事なこの二つの事柄を各自で再確認する必要がある。他人が言ったことを聞いただけでは人は動じない。自分が困難にあってどうにかしようと感じたときに、これらの情報が私達にヒントを与える。それがチャンスである。ぜひこの情報を無駄にせず、有効活用してもらいたい。

転生を知ることは、私達地球人に大きな進歩を与えてくれる。地球にへばりついて生きてきた私達にとって、大きな進歩のキッカケになる。他でも説明しているように、人間の転生は、多くの太陽系、惑星が存在する理由でもある。なぜ宇宙には多くの惑星がるのだろう？　これを天文学は一切説明しようとはしない。する気もない。ただ望遠鏡で何かを研究しているが、肝心なことは何も知らない。調べてはいるが肝心ことには気付いていない。多くの惑星はどれも人が住むためにあるのだという、肝心なことを全く知らないのである。何を彼等は研究しているのでしょう？　地球からだけ研究してもシンドイと思われる。今の研究なら、向こうの惑星の人に直接聞いてみてもいいのではないか？　光学や電磁波などにようる研究ならむしろ聞いた方がよい。これは実際可能であるから（もちろん交流するのが前提）。人は地球だけではありません。大昔から多くの惑星に人が住んでいたのである。知らないのは残念ながら、地球の私達だけである。この辺から来る、私達の了見の狭さは如何ばかりか。

この立場から、地球での今迄の物事の説明などを聞くと、多くが納得いくことが多い。例えば、地球内だけに限って説明できる物事、重力のカラクリとか（今の説明は地球でしか通用しない）、太陽は常に煌々と輝いているとか（宇宙空間では太陽は輝いていない）、地球より遠い惑星は地球より寒いとか（一太陽系は皆、気候条件はほぼ同じになっている）、地球以外には人類は住んでいないだろうとか（どの惑星にも住んでいる）、住める惑星は確率的には低いだろうとか（皆住める）、これら地球の身勝手な説明など、これ等みな我田引水で一つも当たっていない。ましてや私達人類のことに至っては更に盲状態である。自分勝手が多すぎるし、自分を知らなさ過ぎる。先ずは人間の転生を証明するのが、今の私達の最も良いテーマになるかもしれない。確実なことであるから。宇宙の星々は何のためにあるのだろう？　これは是非、子供達も聞きたいところであるから。人間が転生するために多くの住屋が用意されているのだと説明したら、子供達は大喜びをするだろう。みんなが納得する。今の地球の大人たちはこの説明を今までしたことがない。星が夜空になぜあんなに沢山あるのかの説明も一切なかったし、出来なかった。星は綺麗なだけでいいのか？何の役目？　大昔に誰かが言い忘れたのである。それ以来誰もこの肝心なことを言わなくなった。地球でその後、小競り合い、争いが次第に増えて、それどころではなくなったのである。おまけにこのドサクサに人の生まれ変わりのカラクリも、私達は皆が忘れてしまった。

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地球のクラス　

転生が少し理解できたところで、では地球の生活の目的そのものは何だろう？　もちろんこのクラスの卒業が目的である。その卒業はどうやってやるのか？　

ここで当然、転生が使われる。他の住屋あるいは、他の惑星が使われる。宇宙には無数の惑星クラスがある。太陽系に限らないから。私達の太陽系の惑星は僅か１２個余り（既知８+棄却１+未知３）の惑星があるが、その惑星には、それぞれの衛星も皆付いているので、これだけでも相当なクラスの数であり、住む人類の数もかなりとなる。惑星はそれぞれ住んでいる人類の精神レベル、民度がある程度選定（クラス分け）がされており、デタラメに誰しも好きなところに、住める訳ではないようである。キチンと仕分けが転生で自然になされる。これは転生する本人の第二の自分、深層動機、の受け入れる惑星の条件による。今までの惑星の肉体の両親、人的環境にもよるのであろう。勝手な自分の自由意志だけでは決められない。私達はそれを　「神のみぞ知る」　という表現をするかもしれないが、深層の自分（本体）は実はそれを良く知っているのではないだろうか。これは転生カラクリの謎でもある。

さてこの転生が、行なわれている地球惑星に注目すると、私達が今は知り得ない昔から、実は現在の精神レベルを維持してきた。つまり進歩が思ったほど、なされてこなかったという意味である（私達の言う物質文化の進歩ではない）。むしろ精神レベルは退歩している部分も多い。これは次第に私達が自然な生活から離れてきており、そのためいよいよ人間同士の争いが、激しくなって来ていると思えるからある。今の生活法を続けるならこの争いは当然であり、何も不思議ではない。これをさらに人間同士を互いに縛り合って、住み難くしようとしているということ。生活のし易さでは良くはなっていない。特に人間関係で。

惑星の雰囲気や波動は、誰が決めるのか。これはそこに住む惑星人の責任であり、全体の責任となる。他の動物、植物達がそれをやるのではない。精神的進歩があろうとなかろうと、結局私達人間が決めざるを得ない。これが私達人間（惑星の主人）の役目なのである。

地球は太陽系の一つのクラスの中にある。そして他の太陽系の多くのクラスとも相互関係を持っている。近隣を含めて私達地球人だけは、そのことを全く知らないままであるが、しか実際には転生で私達は地球外に移動を常日頃行なっている。これは転生を知らないまま、他の惑星に住み替えていることになる。その場合、私達地球に住んでいる者は、他の惑星に移動するときに、地球以外の地球と同じ精神レベルの惑星に移動していることになる（従って太陽系とは限らない）。他の近隣惑星（太陽系）では地球よりはるかに精神的に進歩した惑星が多いようであるが、さらに範囲を広めると（他の太陽系）、地球の精神レベルに近い惑星も多くがあり、そこへ私達は移住すると思われる。が、今のままだとその惑星でも私達は依然として、自分の転生を知らないままに転生となる。丁度、今地球で生れ変わってきている人々が、転生を知らないまま新生児として生まれてきて、自分が何処の惑星から来たのか、自分が前世でどのように行動をとってきたのかを、全く知らないまま生活し、そしてまた次の肉体の死を迎え、転生すること同じである。この状態が私達の通常人の形である。つまり私達は自分の本当の正体を知らないまま、自覚しないままに生まれて、去って行くことになる。生きているのは、私達は地上は地球だけしかないと思い込んでいる。だから生きるのは　「この一回きりとだ」　誰もが信じているのである。

自分の転生を本当に身近にしようとするなら、私達は今の生き方を変えざるを得ない。そうすることで価値観が変化し、今までの常識はさらに、別のものに（より進歩した）入れ替えることが出来る。自然とは私達人間の他に今の惑星、他の太陽系そのものを含むものになる。そして今まで私達地球人の考える範囲は、大変に身勝手であり了見が狭い。しかも地球外の情報を無視しようと懸命であることが判る。外部の惑星情報を拒否しようとしており、子供じみてあまのじゃくに見える。実際、私達はその通りなのであり、自分のこのカラクリを、素直に認めたくないたけである。今のままでいいと。

転生を知ることで、私達の価値観を大転換する大きなジャンプ台になる。やってみてはどうですかと勧められながら、その勇気が今までないだけである。人間同士で盛んに競争や争いをすることにおいては、実に勇敢に猛然とやるのに、肝心な自分のことには勇気がない。私達は努力の方向が狂っており、肝心な点が抜けたままの生き方、努力の仕方である。

私達は個人では、このように盲目の中で住んでいる。しかしいつかは、その個人も何かを知るときが来ると思われる。これが我が地球のクラスである。このままでは絶滅（転生しないで消滅）もあるかもしれないが、ともかく人間を含む生命は、そのように目論んでいると思われる。

ここで地球惑星は今後、どうなるのだろう。私達自身も時々心配になり、噂にのぼること、地球の環境や、生き物を大切にしようと叫んでいること。しかし本当にそう感じているのだろうか？　まず人間同士が互いに大切に出来ないで、自然を大切に出来るのだろうか？　この辺から何か不自然さを感じる。公明正大ではない。身勝手な題目だけのように感じる。人間を互いに大切に出来るなら、自然を大切にすることは、当然当たり前なのであり、叫ぶ必要は最初から何処にもないからである。まず手ほどきは私達自身のあり方である。これ肝心。

地球は今後も淡々と私達に、生活の場を提供していくだろう。自然は何も文句は言わない。私達のように図々しさもない。実に謙虚である。しかしそこに住んでいる地球人は、転生から見ると、いつもこの調子で自分の回りの自然を、無視して欺きながら生きてきた。本当は地球も正常な惑星にするのが一番である。特に私達人間の生き方、考え方を修正することが最も肝心なことになる。地球からみて大切なことはこれ以外に何もない。

地球は私達がその実態を知ろうが知るまいが、このクラスはもう暫く続くであろう。急激にクラスの雰囲気が改善されることもないだろう。相変わらず先を争って、異常なプライドをぶら下げて、ぶつかりあって生きていくだろう。確かに地球のこの状態のクラスは、それで意味があるだろうが、しかしクラスの雰囲気を全く改善もせず、そのままではこの惑星が実にもったいない。おそろしく無駄で、競争激化、無慈悲、粗暴　な生き方をしてそままを続けている。

ともかく私達のような人間でも、何処かのクラスに受け入れてくれるのであるから、それだけで意味があるということであろう。しかも地球から転生することで、各個人はあるいは、精神的にジャンプする者も小数は居るだろう。そうなると地球は大きな意味がある。それなりに体験をする場となり、住む者が何かを得ることの目的にはかなっているからである。これが私達の地球惑星の存在価値になる。かろうじて惑星と人間の生きる意味の一端を知ることが出来る。同時に地球惑星が、一気に正常な健康体にならない原因も理解できる。惑星とそこに住む住人は、一蓮托生であると思われる。住み替えはその個人の死をもってなされるのだが。

住み替えと死は、当然対にしてなされる。ところで、もう一つ、惑星の移動を伴わない、生まれ変わりがある。別項でも述べているが、　生きたままの連続による　「真の生まれ変わり」　である。他の惑星に特に転生する必要のないものである。私達が本当は、こちらの生まれ変わりをしたいものである。この生まれ変わりは、各人が今の生き方を自分ながらに、その場で新しく覚醒するというもの。これが行えると、今住んでいる惑星を大人の目で見ることが出来ることになり、次のステップが踏みやすくなる。本当は私達は、この生まれ変わりを目指したいのである。単なる生まれ変わりは、誰でも出来るし、死んだら自動的になされるのであるから。私達は転生を、少し理解できるようになると、次にはこの真の生まれ変わりを、本当にめざすべきと考えられる。これが私達の生きる目的そものに直結する。地球ではこれが出来ずに今は大きな苦労をしている。

地球で生きるだけなら誰でもできる（地球は生きるだけでも苦しいが）、そして周りを批判するのは誰でもできる。自分だけが偉いと考えるのは誰でもできる。また他人と比べて自分が優秀だと自慢するのは誰でもできる。　しかしこれらのこだわりを全て乗り越えて、次の段階に誰しも進まざるを得ない。それが、生まれた理由を自覚し、転生を理解するのが次の段階である。そして、更に次にもう一つの峠がある。これが二つ目の本当の生まれ変わりを知ることである。このとき、私達は今、身の回りに多く存在する難題を、自力で乗り越えることが出来るようになっていると思われる。つまり真の　「宇宙の住人」　になることである。本当に私達が目指すのはこの生まれ変わりである。早く私達はこのレベルを目指したいものである。

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意地悪な人と優しい人

私達の回りでは、人の性格は大まかに、意地悪と、優しい人、このように区別される。他にもいろんな分け方があり、決めつけは出来ないが、この仕分けはよく身の回りで見かけるものである。しかし、意地悪な人が悪く、優しい人が良いのだという決めつけは一概には出来ないこともある。優しいのがいいかも知れないが、実際にはどちらも言えないこともある。

徹底的に意地悪な人が、結構多くいる。だからといってその人本人が、健康を害して短命とは限らない。むしろ意地悪な方が長生きしているという話しも多い。人を犠牲にして優越感を抱いた方が精神衛生上にも良く、長生きもあるからであろう。優しくて周りから虐められた方は、精神的に絶えられなくて、短命に終わる方がむしろ多いかもしれない。ならば人より意地悪く生きて、楽で優位に生きた方が得であると考える。これは普通の価値観であり、その意味でおかしくはないと感じられる部分である。自分として気に入らない者が、回りにいると虐めたくなり、これが高じて虐めも真剣になる。これは誰しもが陥るものかもしれない。競争原理がもてはやされるのはこの辺りの意味である。

さて自分はどうするだろう？　陰で誰にも解らないよう、こっそりやれば何でも通ると思うこともある。バレさえしなければいいのだと。しかし神様はいつも見ているので、結局誤魔化してもダメだろうとか、私達はあれこれ心が振れるものである。

では実際にはどうであろう？　意地悪な人と優しい人はどうなるのか？　意地悪な人は直接には見えない部分で非常に優しかったということもある。建前で意地悪に見える場合があるという意味である。これは回りの洞察力の違いになる。見る目がなければ、相手は常に意地悪く見え、悪魔に見えるのでる。軽々には判断できないのが実際である。

悪さをしている者に対し悪魔になって、怒りとばすと、意外にその後で互いにうち解けて仲良くなることがある。これはやってみなければ解らない。悪さをする者を恐れて、ほっておくとますますつけ上がる。人はのぼせ上がって、悪さをやめないのである。しかしそのうちに頃合いを見計らって、本当に怒りとばすと、互いに理解し合えるところがある。私達はこのように複雑な生き物でもある。これは悪さをする者が、実は注意を引こうとして起こす行動であるからでもある。この傾向は大人になっても形や表現は変わるが、全く同じものであることを理解しておく必要がある。子供のころはその目的が単純であるが、大人になると段々と直接表現はなくなり、いびつになった表現を多用する。しかし根は全く昔の幼い頃と同じものであり、寂しさがその根底にあることには変わりがない。

私達の意地悪は、結局この続きの表現になる。これがずっと長引いていると思えばよい。そして年をとって老人になると、幼稚さと頑固さが加わり、寂しさの表現は小さい頃と全く同じようになる。

この悪さの中で、手に負えないものがある。これは単に寂しさから来るものだけでなく、過去世の積み重なりがあると思えば解りやすい。この積み重ねは、悪さをしている本人も知らないことである。しかしだれしも、このような縛りをもって、今を生活している。この行動は本能的とも思える行動、あるいは衝動的といわれる行動に表れる。小さい頃から誰しもある種の衝動を持っていると思われるが、特に顕著に悪さが出る人は、世の中から恐れられ、性悪な人間となる。徹底的な悪人を好み、その内に大変な事件を引き起こす。この性根は犯罪学でも、持ち上げればいいのではと思われる。

この原因は普通、私達にはつかめない。どうしてこのような人間が、生まれてくるのだろうといぶかしがる。よりによって身の回りにこのようなワルが、いることは困りものと思うのである。これは生まれてくる本人にとってもその理由は、ハッキリわからない。本人に聴いても自分でも真相は説明できない。事件が解決しても、その本人の真相は解らないままとなる。誰も過去世などは気にしないし、追求できないから結局本当の真相は本人を含めて迷宮入りとなる。

私達はそう思えば、大変な場所に住んでいるということが解る。「なぜよりによってこのような事件が」　という疑問の一端がある程度理解できる。問題はそこからなのであるが。これを「良し」とするのか、本当の世直しをしようとするのかという問題になる。

無関心であれば何でもない。ほっておけばそれで済んでしまう。ところが同時に住んでいるということは何かの縁があり、実際にはほってはおけない。自分の関わりの中で始末せざるをえない。たとえ相手が悪魔のような人間であっても。これが現実である。後はそのことを前進への体験とするのか、煩わしい出来事と避けて眺めるか、または自分の代わりに、やってくれたので嬉しく思うかの違いだけとなる。

この身の周りの出来事を、実際には自分の中で起きる出来事と同じ感じられる人は幸いである。解決が早い。全体のものごとが見えているから。しかし全く見えない人は大勢いる。事件や異変、争いは無数に起きるが、それは自分と実際には直結している出来事なのである。無関係なことは何もない。耐え難いことは、自分の中で起きることと同じなのである。理由は同じ惑星に転生を同時に経て、そこに住んでいるからである。実際には自分もその中の極悪どもとさして変わりはないことにもなる。これは互いに認めざるをえない。誰かが立派で、誰かが偉く、誰かが正しいのではない。要するに同じ穴のムジナ（惑星の同居人）に違いないし、大同小異である。人間を除いた大自然は別にして。だから私達は身の回りの出来事を無視できない。無視したり勝手に排除は出来ないのである。そのまま受け入れるしかない。これが惑星の同居人という意味になる。

私達は悪さをして、それを止めようとはしないことがある。むしろ悪さをもっとしたいのである。目の前のものを無性に破壊をしたくなる。これは私達の誰しもその一部を持っている感情のようである。平和でありたいと願いながら、イザとなれば一方では逆のことをせっせとやっている。あまのじゃくであるし、常に精神分裂状態である。本当に私達はまともな精神状態とは思えない。真面目な人もいるのは確かであるが、しかし実力や実権を持つ人は必ずしもそうではない。非常識な親分と回りの取り巻き達が、人を蹴散らし、目立ちながら引っ掻き回す。同じように皆を陰であやつる、生まれつき陰湿な性悪達も沢山いる。

そうなのである。優しい人はそれを見て　「しょうがあるまい」　ということで付き合ってきたのである。目立つ人は指導力があるといって、おだてられる。つまりド田舎のガキ大将を目指している。何時もそうであり、それ以上ではなかった。村で、郡で、国で、世界でというのである。この考え方は古代と少しも変わっていない。何でもこの方式で進めてきた。あらゆる業界で、あらゆる界隈で行なわれた。頑張れば報われ、有名になると。その大将をめざし、一番になりたいというのである。とても優しい人には出来ない目標である。そして大いなる努力をがむしゃらに実行し、その人は成功した。そして皆もこの努力であの人に続けと勧める。あのように皆頑張って、立派になろうと太鼓をたたいて勧める。子供もついその気になる。

だから私達の回りでは　「優しさ」　は弱さとなる。強い行動力とは人を押しのける強引さとなる。しかし人は本来優しくて良いのである。大自然が私達にそうするのと同じように徹底的に優しくてかまわない。これこそ強い信念で、優しくしてよいのである。これは本当に正しい。

問題は、どうしてその信念を持てるかということになる。これは既に理屈抜きのはなしで、内奥から湧き出る信念になる。丁度、破壊的感情が、私達の中に湧き出るのと同じように、信念はより大きな力で自然に沸き出る。

では破壊と建設はどのように違うのか?　私達の破壊は建設の一部かもしれない。何かを作りたい、しかしともかく目の前のものを壊してしまう。これが混在しているものであろう。行動が出来ること、そのものを良しとすべしというものになる。遊んでくれと。それにしてもその影響は甚大である。私達人間のハレンチな行動の影響は、自然を含めて回りに大きな影響を及ぼす。それを知らないまま走るので、手に負えない。これが制止をしなければならない理由である。誰もやってはくれないので私達自ら制止をしなければならない。これにもしっかりした信念がいる。私達はただではやめようとしないからである。本当に人間は大変に困った生き物である。

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境遇と主義の違い　　

私達には国としての主義の違いや宗教の違いを際だたせる。例えば資本主義と共産主義、あるいはユダヤ教社会やキリスト教社会とイスラム社会というように。

ところでこの違いで何が変わるだろうか？　確かに生活習慣などは全く異なるだろう、考え方も異なるし価値観も変わる。優劣の付け方も全く異なる。何が価値ある生き方かまで異なるので、一概には言えない。

共産主義国家と資本主義国家の両方に、生活の経験を持った人といえば、ソビエトからアメリカに渡った文学者、ソルジェニーツイン氏がいる。彼はアメリカに行ったあとに、その感想を聞かれ　「共産主義も資本主義も、同じようなものだ」　といった。この意味するところを、資本主義の国民は普通には、理解出来なかったろうと思われる。自由のアメリカでなぜそのよう言えるのかと、不思議がった人々も多かったと思われる。結局どちらの世界も、同じなのだということが、片側からは解らないということである。これはソルジェニーツイン自身が、両方の国にいたから理解できたと思われる。　それは大差がないと。彼は最初からどちらかのひいきでもなかったのである。

同じように、昔、東ドイツに住んでいた人々は、今は壁がとれて、資本主義国家にいる。ではその彼らは幸せか？　実はそうではなく、むしろ、昔の共産主義の時代が良かったと言っている人がいる。昔は強制や監視はされたが、今の様な差別の激しい、明日はどうなるかというような、競争社会の中での心配は、昔は無かったと言っている。昔の方が精神的に楽だし、生活はし易いと。これを言われると自由競争の中にいる者は、その生き方を自慢は出来ない。

これは宗教も同じであろう。互いに宗派は、自分の方がすばらしいと強調はするが、実態の中身はその宣伝とは異なるという意味になる。これはそれぞれの宗派の中に入って初めて解る。片方だけでは、その意味が理解できない。宗教の場合、実際には両派に属することはできないので、結局互いに交じり合うことはない。別れて勝手なことを言うだけである。

私達の社会はいずれにしても、そのどちらかに属しなければ、生活手段を得られない。本心では馴染まなくても、何かに属しなければ、自分の分け前が得られない社会である。好き嫌いは全く関係なく、そうならざるを得ない。大小にかかわらず、何かに属し、何かの主義を主張し、ラベル、宗派の選択をし、そして縄張りを互いに守らなければならない。また進入する外敵をいつも追い出さなければならない。優柔不断では、自分の家族や、自分の財産、国すら無くなるだろうからである。私達はずっとそうしてきた。そのために国、国境が必要であり、主義が必要であり、当然宗派が欠かせなかったのである。そのための資本主義であり共産主義である。

では自分の属する国や、宗派がなくても私達は生活が出来るのか？　残念ながら、今のままではそれが保証出来ない。あるいは全く生活の手段を無くすことになる。それこそ恐ろしくて出来ないのである。居場所がなくなり、生命の保証も無くなるから。私達の心は互いにそれほど大らかではない。油断すると相手を打ち負かすか、相手から打ち負かされる。相手を信用することは、最初からしてはならないことである。このため所属する国、宗教、宗派が必須である。そして大枠で言うと何処に住もうと、住みやすさについては、大した大きな差は出ないというのが本当かもしれない。

私達は生まれたときから、強制的なガチガチの縛りの中で生活している。その縛りは良くもあり悪くもあり、それをどのように感じようとも、すでに必須の生き方になっている。もし嫌なら今の境遇や身分から、飛び出さなければならない。その境遇は本人のために用意されたものであるはずなので、逆にその境遇が気に入ったならば、何処にも行く必要はない。その境遇がすばらしいと感じる人がいることも間違いない。こよなく気に入っているのである。何処にも大した不満はない。自分より不遇の人と入れ替わる気もない。今のままで充分なのである。

ではその境遇に、疑問を持ったならどうするのか？　今の境遇で不満な人は、実際に沢山いる。数では国によっても違うが、それなりに多数となるだろう。そのためにあらゆる政党や主義、団体が必要となり、宗派も多数が必要になる。不満あろうが結局、目の前の何かの勢力団体に属せざるを得ない。

ところで本来私達が互いに、肩書きは全くなしで、認めることが出来るなら、この手続きは要らないことになる。そこにいる人であれば充分であり、それ以上の証明は要らないのである。一人一人が生まれながらに、そのまま認められさえすれば、誰しも最初から、孤独感や恐れは何も持たない。そのまま本来の人間としての活動が出来る。前向きで建設的な最低の共生の法則を学ぶのは当然であるが、本来そこに生きていること自体が重要である。

それはともかく、私達は常に心が不安定である。安心できない。だから是が非でも団体や国がいる。ではこの国や団体があれば、立派なことが出来るのか？　国や団体は私達各人を立派にし、面倒をみてくれるだろうか？　私達はその確認の歴史でもある。長い歴史で、自分の生まれた国に期待して、そして裏切られてきた長い歴史も持っている。地球ではどの国も同じである。国、地方による主義、思想の違いで殆ど変わることがないが。

各人が独立した精神を、持っていない国や惑星の人々は、このように自ら作った団体に頼る。そして同時にもめ事が絶えない。議論、主張に多くの時間をかける。紛争にも、多大の時間と労力をかける。これが当然と考えている。いくら犠牲を払っても、平気でこれを続ける。我慢は立派であると言い切っている。本当に立派だろうか？　おかしいことだらけである。他に知らないので、頭から信じているだけに過ぎないのではないか？

よく見ると、私達のこれらの行動そのものは、殆ど例外なく自分で、首を絞めていることが明からとなる。私達は議論好きであるが、実際には最初から議論など必要は無い。自然界は議論を一切しないではないか。必要がないからである。私達人間だけが勘違いをして、議論しているに過ぎない。へたに私達の「優れた」教育を受けた人間は、なおさら理屈、知識を武器に終わりのない議論をする。実際には議論とは、自分や他人、自然を素直に理解できない状態を、自ら大声で表明しているようなものになる。馬鹿げた生き物に違いない。

これとは逆に各人が独立した精神を持つ人々とは、地球でも僅かであるが住んでいるようである。彼らは現代の文化を受け入れず、シンプルな生活を営んでいる民族である。無駄な議論をすることも無く、遥かに人間的な生活を、実現している人々である。彼らは共生のコツをよく知っている。　私達はこの人達を勘違いしている。よくしゃべるから、物事を知っているのだという、勘違いを直ぐにしてしまう。本物は不可視で、物音はしないのである。無言である。これが本物。

私達は本物を知らないからよく喋る。知っている人はおしゃべりはしない。言う前に相手に伝わるからである。無言で喋るのである（無言のテレパシー）。そして地球にある資本主義などの主張には全く関与しない。これらの主張には見るべきもの、感じるべきものが全くないからである。滔々とこれらを雄弁に語るのは、優れているからではない。逆なのである。人間の実態（宇宙から見た）を知らないからよく喋る。言葉で説明できる内容は本物ではない。中身のない嘘を言っている（本人はそれを知らない）。真の共生の知恵からすると、資本主義などは遠くに及ばないものである。これは自由競争を基本にしており、強者生き残りの思想である。そのため沢山の決まり事、法律が増え、今後も収拾もつかない。それでもこれ等をかいくぐり、生き残るという子供じみたゲーム感覚である。思いやりの逆である。お互いが蹴落としながら生き残ることを願った生き方。落とされたら、弱者の悲哀を味あうしかない。貧富の差は益々大きく開く。そして共産主義も同じ。やり方は異なるが全体主義が入って、民衆を一括して抑え込むのは結果的に資本主義とも同じ。この中の内部抗争や内部分裂などは民度の低さを示しており、資本主義の精神レベルのものと違いがない。結局私達の行う政治、経済事は何をやっても、みな同じレベルのことをやっているいに違いがない。目くそ鼻くそといったところになる。両者が互いにいがみ合っていつも武器を持ち出しているのであるから、自ら低次の証明をことさらしているようなものである。

私達この状態から自ら抜け出す必要がある。争いに疲れたら少しは反省するかもしれないが、ほっておくといつまで続くか判らない。頃合いで強制性的に止めさせるのもいい。そのままでは結局自ら何もできないだろう。自浄はできないであろう。ある意味強制が要るかもしれない。私達に提示できる説得材料は今、目の前にある分で十分である。同じ紛争や戦争をいつまで続けるのかを聞いても、まともな回答はないと思われる。責任のなすり合いであるから。　一法として、まず両者の一般大衆に宇宙の実態（地球と他の惑星）を説明するのがいい。一般の人が共生の方向に向いてもらうために、ここで新しく気付いた地球の者達が先導をやるしかないのでは。そこで一般大衆が共生に気付くのが肝心であろうと思われる。今迄のこの見苦しい競争社会自体を止めてしまうのである。その先には　「お金のない社会」　の話が待っています（別項参照）。

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ヘリコプター　　

今ではヘリコプターや飛行機は珍しくない。普通に空を飛んでいる。しかし仮に今から数百年前、千年前であればどうであろう。これは大変な騒ぎになる。この世の一大事になるだろう。

大きい音を立てて、変なものがとんでいるといって大騒ぎとなり、目の前の生活どころの話しではない。その内に私達の国を、知らない生き物が占領しに来たと言いふらすだろう。あるいはこの世の終末が来たと言って、人々は正常な感覚を無くす。知識人や著名人、そして予言者までかり出されて、意見を聞かれるだろう。その上、空を飛んでいる飛行物体には、何やら動いている操縦者が沢山乗っているようなので、更に大衆は怖がる。奇妙なものを身につけた、人間のような姿の生き物が見えるから大変である。それ一大事となる。そして時が経つにつれ、とんでもない風説が流れ出す。騒ぎの好きな人達も出てきて収拾がつかなくなり、何が本当なのかは全くつかめなくなくなる。

丁度、１９５０年頃より世界中で、未確認飛行物体（ＵＦＯ）騒ぎが始まったとき、これに似たようなことがあった。その後もずっと尾を引いているが、その様子は、このヘリコプター事件と変わらない。いまでもＵＦＯ騒ぎはその当時の感じが抜けずに、この現象を追いかけている人々がいる。そしていまだに結論は出ない。依然として謎のままになっている。

私達はこのような出来事が起きると、正常ではいられない。パニック現象が起きる。右往左往として正常な感覚が保てない。　また、たとえ正しい情報がその時に伝えられても、冷静に受け取ることも出来ない。専門家、研究家はどうかというと、同じように、出現した相手のことを全く知らないので、やはり同じパニックに陥る。

暫くしてその乗り物が、私達に悪さをしないことが解ると、ようやく皆は落ち着きを取り戻し、普段の感覚になる。そこからあれこれの推測、評論が延々と始まる。結局その出来事は、真相を知られないままに、うやむやとなる。この出来事から何も得られることがない。

この結末は幸いである、と思っている人々もいる。問題はその真相が知られない方が、よいのだと考えている人々が確実にいることである。また同時に真相を知りたくない、という大衆の多くの人々がいることも確実である。全く今までの常識で判断できないことは、どうでもよいと考える人々、新しい解釈や新風を知る必要のない人々である。いつも後ろ向きに考える人は、そうなってしまう。

ヘリコプターは実際には、単なる乗り物である。それは今だから言えるのであり、私達実際にはそれが、乗り物と知っているから驚かない。飛行物体が、飛んでいる理屈や原理を知らなくても、今は不思議には思わない。この違いは何であろう。

ＵＦＯも実は同じことなのである。それが単なる、人の乗り物であることが知られると、誰も驚かなくなる。たとえＵＦＯが飛ぶ原理を全く知らなくても。しかし私達には同じ乗り物は、直ぐに手にすることは出来ないが、実は私達と全く同じ人間が、乗っている乗り物であることは確実である。お化けが乗り回しているのではない。心霊的な現象ともなんの関係もなく、単なる他の惑星の人々が乗っている、精巧な乗り物である。その原理が、ヘリコプターとは相当違うので、飛び方、現れ方が私達には見慣れていないし、様子が変に見えるのである。

私達がそれを、乗り物だということを理解したなら、これまでのように大騒ぎしなくなる。冷静に見ることが出来るようになるだろう。そして次に私達はそれに乗っている、彼ら自身の情報を知りたくなるだろう。もし私達と全く同じ人間が、操縦していることを理解するなら、彼らに対する態度、理解の仕方が当然変わるだろうということである。今までのＵＦＯ研究のやり方とは、全く違う試みをするようになる。他の惑星から来る宇宙船は、私達と同じ人間が操縦する乗り物であり、映画の空想物語で出てくるような、奇妙な形の惑星人などではない。私達地球人は、彼らとそもそも全く同じ、宇宙人ということを自覚することが先決である。これを私達が理解出来ないのは、実は地球で信じられている進化論、地球の科学技術論、などが大きくこの理解を阻害するのであるが、このことすら私達は気付かない。

当然、地球ではＵＦＯ目撃談は、普通は相手にされない。目撃した人々は、そのために大変に悩む。なぜなら自分の見たものを、誰も信じてくれないからである。今まで親しくしていた身内、友達が、目撃談を真剣に聞いてくれないのである。友達にしても信じがたいし、信じられないからである。目撃者本人が、あまりに目撃をしつこく説明しようとするなら、ついにその身内も友達も、本人から遠ざかり、逃げてしまう。なぜならその目撃談を本気にすると、更に聞く自分も、他の友達からキチガイ扱いにされると感じるからである。こうなると、目撃した当人はついに、ＵＦＯ事件のことはその後一切喋らなくなる。そしてこれ以降、自分の心の中に目撃談を秘めてしまい、それは夢だったのだと、無理に自分に納得させようとする。目撃したことは不幸なことだったと観念してしまう。これが今までの目撃パターンである。

ある意味でこれは、ガリレオの気持ちにも通じる。とんでもないものを見てしまったと。誰しもガリレオのように勇気はない。だから自分の方が、先に折れてしまうのである。今まで他の惑星の情報などは、殆ど持っていないので見たということ以外に何も説明できないし、信じて貰うには目撃者は周りに対しあまりに無力である。

私達はいつしか、ＵＦＯが飛んでも、誰も大騒ぎしないときが来ると思われる。丁度、ヘリコプターをいま見ても誰も怖がらないし、騒がないように。他の惑星の人々はそのとき、堂々と私達と挨拶を交わすようになっているであろう。私達が信頼の置ける安心できる友であることを、彼らが認めたときである。

今それが出来るか？　残念ながら直ぐには出来ない。私達は生き方、考え方が偏っており（利己的）、受容力が極端にないので、とてもUFOに近寄れないし、UFOも近付けない。そこまでして彼ら（UFOの搭乗者）は、私達に親しく近づきはしない。彼らにとって危険を冒してまでも、親しく私達に接近する価値も意味も今はないからである。ましてや実態を知らない私達の「ＵＦＯ研究」や、これと「心霊現象」と混ぜ合わせたおかしな研究、「意図的な混乱情報」などというものには、一切関心を持っていない。彼らも今はこのような条件下では、不用意に地球には近づけない。

地球人の冷静さがあれば、UFO問題ははるか以前に解決したであろう。しかし未だにそれは未解決のままである。新しい情報が手に入る大きなキッカケになったのであろうが、そのままになって情報閉鎖になった。地球からすると、これは大きな損失である。宇宙、他の惑星の重要な情報を、閉鎖し捨ててしまったからである。時間の問題かもしれない。いずれ私達地球人も他の惑星人のように宇宙空間を自由に移動出来るようになり、その惑星人と交流が出来るようになるだろう。そのキッカケになるはずであったが、それにしても勿体ないことであった。

新しい情報、特に宇宙に関することは、地球では大変に微妙である。ウッカリすると、地球は大騒ぎとなる。本当は騒ぐ必要は全くななかったのに、パニックに弱い大衆は僅かなことで大騒ぎになる。殺傷事件まで起きてしまう。地球は扱いが大変なのである。腫れ物にさわるように扱う必要がある。肝心なことは、地球大衆に宇宙の実態を知らせることである。いつまでもお伽話を続けるわけにはいかない。そろそろ本物を、宇宙の実態を明確に知らせる、周知させることが必要があるということ。暫く時間をかけて慣れる必要があるかもしれない。いきなり他の惑星のことを言われても、慣れが要るでしょうということである。急いではいけない、慌ててもいけない。それでも確実に宇宙の実態を私達に伝える必要がある。

一つの方策として、生まれ変わりを利用する方法が考えられる。例えば他の惑星情報を今の地球住民に全力で伝えるよりも、この情報を雰囲気で理解できる人種、つまり予備知識をある程度持った地球人、これは教育などではなく、生まれながらに知っている人達のことであるが、これを利用する方法がある。この類の人が少し増えてくると、地球や宇宙の実態説明は相当に楽になる。丁度二千年前にイエスは宇宙の生き方を説明したが、それを現実として受け止めた人は少なかった、いまより少なかったかもしれない。内容を知らせるにはそれこそ絶望的であったろう。　そして内容を現実的に明確に受け止めることは、更に困難だったかもしれない。今はどうだろう。イエスの言葉は聞きなれたものになって、では実現できるか？　イエスの説明内容そのものは実は今も変わらない。全く衰えていない。宇宙の真実はいつも不変だからである。このイエスの言葉を理解できる人々を少し転生を利用して増やし、地球の改革を目指す方法はどうだろう。これでは時間が足りないということもかもしれないが。ガリレオの時も地球の我々は相当に頑固であった。その伝えるときのガリレオの絶望感がいま再来しているようなもの。

今はこれを機にイエスの説明を現実にする時である。これはキリスト教徒になれということでは決してはない。彼の言葉をそのまま受け取って各自で実現せよということ。そしてこれをベースに他の惑星との交流を少しでも始めようということである。ヘリコプターは宇宙船に今はっきりと私達の手で置き換える必要がある。イエスの言葉だけでなく、他の情報源も知りたければ資料は今はいくらでもある。もっと現実的な説明を得ることが出来る。イエスの時代とはそこが違う。改革するとしたら、今はかつてより相当に条件が恵まれている。今ならやれそうに感じられる。

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天文観測　　

私達は長く天文観測をしてきた。最初は月や惑星であった。その後、他の恒星を観測し多くの発見をした。今では巨大なレンズで、遠くまで観測できるようになった。では地球に最も近い月面のことや、地球以外の太陽系の惑星のことが、より詳しく知られるようになったのか？　

残念ながら依然として近くの惑星情報は、何も私達は知らない。今も月面は真空であると言われているし、近隣の他の惑星には人間が住むには不適であり、生物がいるかどうかも、全く解っていないと公表されている。地球はその貴重な生命が、平地から高山、極地、土壌の中に到るまで、イヤというほど溢れているのに、直ぐそばにある月や惑星には、何も住んでいないと教えられている。地球だけに人間と無数の生命に恵まれていると信じている。地球は宇宙からみると、単にありふれた平凡な田舎の惑星の一つに過ぎないのは確実であるのに、このように偏った説明が堂々となされる。ほかの天体にも、本来多くの生命が地球のように溢れていても少しおおかしくないのに。これは極端なアンバランスな情報である。しかしこのことに誰も気付かないとは。

月についてはNASAの報告（１９６９）以後、急速に月面観測の熱が冷めて、今や天体望遠鏡で真剣に月を観測する人は殆どいない（それまでは沢山いた）。月面から興味がすっかり冷めて、光学的に月面を観測し、真面目に研究する人がその後いなくなったのである。月面写真を撮ることで、その魅力に魅せられて、撮り続けている人はわずかにいる。しかしそれは月面映像の魅力を見ているのであって、他の天体としての月面や生命、月面大気などの研究ではない。

ＮＡＳＡは月面写真を発表しているが、実際には白黒のピンボケ写真か、極端に接近写真を見ることぐらいしか出来ない。それもわずかの枚数である。適切な写真が一枚もない。ＮＡＳＡの情報に関しては、多くの解説は出されているが、結局、何のために月面に行ったのであろうか、という大きな疑問しか残らなかった。月面は真空と言っておきながら月面の気温（大気の温度）のことを盛んに説明されたりしており（大気のない場所での気温の計測は非常に難しい）、少し考えるとおかしいことばかりである。月面は実際には地球と同じように普通の岩石、土があり、空気も酸素も十分にある。茶色の地面が広がっており、緑豊かな地面（特に裏側は）も多くあるというのに、私達一般大衆は、異様な白黒写真しか見ることが出来ない。実に馬鹿げた写真である。

私達はこの月面や、異常に赤みがかった色の火星の写真や、高温ガス（生息不可能）が、充満していると説明される金星の解説付き写真で、これ等の天体から興味を急速に無くしたのである。その結果、私達は途方もない距離にあるとされる、他の星々（恒星など）に目を向け始めたのである。肝心な最も近い目の前の天体のことなど、すっかり忘れ、気の遠くなる程の距離にあると考えられている天体の方に、完全に興味が移ってしまった。自分たちの足元の月や近隣惑星を見ずに、一体何を見ようというのであろう。日本の月面探査機　「かぐや」　はその後、納税者の私達に、ＮＡＳＡと同じ種類の白黒しかない映像をシツコク伝えている。この写真集の本も出ているが。死の世界の証拠としたいのであろう。遠くの景色は明瞭で近くの景色がピンボケなおかしな写真など。そして白黒に大変にこだわっている。

本当は身近な近場の天体、月、惑星のことが最も重要でありながら、それを見ようともせず、真剣に伝えようとせず、電波望遠鏡などを使ってさらに遥か遠くの天体を研究しようとしている。私達は実は月や近隣惑星については、ガリレオのときとの知識から、今はさほど進歩していない。ガリレオ時代は直径3センチほどの望遠鏡で観測されたが、今はこれとは比べものにならないくらい大きな望遠鏡を作ったのに、それを生かすこともなく、月面よりも途方もなく遠い天体のことを調べようとしている。実に的外れな研究方法である。これは天文研究の方向を全く違った方向に、向けさせられたというのが正解のような気する。月や近隣惑星は見るな、その代わりさらに遠くを見て遊んでおけと、その筋は言っているような感じである。

アメリカのパロマというところに天文台がある。望遠鏡の大きさは、直径5ｍの光学望遠鏡である。建設当時はもちろん大変な設備であり、ある財団の寄付で建設されたものである。１９４７年１２月から観測、写真撮影を開始されている。その建設の動機、キッカケとは、当時まで民間人や天文学者で月面、惑星観測が長い間盛んに行なわれ、これ等の天体で多くの異変、変化が起きていたために、それを確認すべく、決定的な証拠を探すという目的であったようである。当時はこれら多くの研究者が　　「月理学」　という分野の中で、光学器械の発達とともに、長年、月面の研究を細かく続けていたのである。ところが、パロマで当時最大の望遠鏡が出来て（民間ではとても手が出せない）、この観測が始まると、これ以上の天体望遠鏡での情報は、誰も入手出来なくなった。当時パロマに匹敵する望遠鏡は皆無で、皆が持っているものは、これより遥かに直径が小さかった。しかもパロマの観測情報は、誰でも見ることが出来たのではない。観測、撮影を始めた当初から、パロマ建設の資金提供者（財団）によって、その中身が秘匿されたのである（公開されなかった）。特に月面についてはそうであった。これはＮＡＳＡ月面探査の、直前の時期に当たる。

その後、ＮＡＳＡがさらに、ロケットを飛ばして探査衛星でも詳細に調べられ、パロマ情報を元に、これより遥かに正確な情報を得ていた（月面の裏側を含めて　これはあまり公表されていない）。そしてこの情報を元に月面探査を計画し実際に人を到達させたのである。

この時点でますます月面のことは、天文学者達含めて、誰も一切ものが言えなくなった。ましてやアマチュアの研究者が月面観測しても、その解像度はたかがしれている。そしてＮＡＳＡの情報をもとに月面には、大気がなく、ただ灰色や白黒の月面が荒涼と広がっている画面が、断定的に公式公表されると、誰も月面を、研究の対象には出来なくなった。何かの方法で個人が知ったところで、実際に月面に行った者が、その情報内容の決定権が与えられるので、研究のやりようが無くなったのである。つまり地上からの、真剣な天体観測（無修正の正しい情報）は全く意味をなさないということになった。このため私達は依然として月面については、ＮＡＳＡの公表情報以上には、何も知らないままである。なぜだろう？　少し真面目に考えると、おかしいことは直ぐに判る。この場合私達の感覚が最も重要である。ただぼんやりでは何がなされているかを知ることはない。敏感であることが大切。

月面研究は１８００年頃より多くの研究がなされ、「月理学」　という分野で世界中に記録が残されている。この研究結果とＮＡＳＡのデータとは一致しない。しかし今では月理学の成果は、誰も見なくなったのである。日本でもこの手の情報は手にしがたい。ＮＡＳＡの情報は、その殆どが隠蔽されたので、私達が正確に知ることのできるデータは僅かである。そして今では、この古い月理学の近年の情報が、最も信頼性が実は高いということになっている。月に行ったときの情報と、精度の低い望遠鏡のデータを比べた時に、一般大衆は誰でも昔の望遠鏡のことは、旧いと思い、直ぐに忘れたのである。しかし実際はそうではなかった。

ところで私達の地球惑星は、調べる程に巧妙な造りになっており、これほど驚異的であるのに、一方で月は真空で魅力のない天体であり、地表温度の上下の差が大きく、も住むに堪えないと公表されている。火星は炭酸ガスいっぱいで人が住めなく、金星は気温が数百度で生物は住めないなどと、今でも大昔の天文学の情報が、逆にそのまま生きて（これが不思議）、その通りに公表されている。旧い天文学の通説のままなのである。ＮＡＳＡの情報は昔の天文学の説が、間違っていなかったということで、旧い知識は無条件に追認されたような雰囲気にある。学校の教科書は幸い、基本的に惑星情報を、書き換える必要が無かったということになる。旧い学説は万歳であるが。本当にそうだろうか？　これにピンと来ませんか？

何も住めない月や惑星ならば、これらの天体に資金の大枚をはたいて、ロケットを何度もしつこく飛ばし、調べに行く必要は最初から無かったはずであるが。月にも、火星にも、金星もそうである（月、惑星探査は相当にしつこく行われている）。それならパロマの望遠鏡を作ったときから、遠くの星々のみを、研究すればよかったのである。どこかにひょっとしたら、生命のある天体があるかもしれないと、かすかな望みを掛け、大いなる興味と期待を膨らませて、観測するのが幸せであったろうからである。現在の今考えてみると、それが盛んになされたということは、近くの惑星には、何かがあると踏んだ方が正解である。そのためにこれ程盛んに探査を大枚はたいて行っているというのが正解。この肝心な詳細情報は、殆ど発表されてないままであるが。ここが肝心なところ。

他の天体に関し、私達の知らされていることは、何かチグハグである。身近な天体の肝心な情報は、なぜか無視され放置され、半世紀以上前から知られるべきことがらが、完全に今でも無視されている。なぜだろう？

ともかく地球惑星は、見事なバランスで成り立っている。これは地球だけを見てもそうなのである。偶然そうなったという説明はとても出来ない。これを延長すると、太陽系全体もそうであろうと直ぐに納得できる。これからも地球のカラクリはさらに解明されるだろう。そのつど他の惑星を含めて、全体の不可分の関係を私達は結局は知るようになるだろう。知れば知るほど程そうなると思われる。地上のたった一個の生命ですら、共生であり全体との連携も不可分である。一つも孤立したものがない。原子一つでも分子一つでもそうである。ならば大きな惑星同士は、すべで同じその関係があるというのは、全く当然であり、何の不思議もない。それを前提として考える方がはるかに利口であり、合理的である。最初から何でも疑う方法は宜しいのであるが、疑い始めたら私達は疑ったままで、融合、統合する技術、能力を持たないので全く進歩が出来ない。井の中の蛙でずっとそこに居るしかない（地球しか知らないため）｡地球の居心地はすこぶるよいかもしれないが、余りにも宇宙や人間の能力を、見捨ててしまったやり方である。私達は持ち前の理性（自慢の）とやらで、手堅くものごとを進めてきたが、しかし人間の生命そのものの本質を、全くかいま見たことはない。今までの疑い深いやり方では、何時までもこれを見ることが出来ないし、公表することが出来ない。そもそも地球の他に太陽系では惑星が複数あり、衛星も地球と同じように回っている。この理由は何であろう。ガリレオの時は地球の実態と同時に他の惑星のことも知らせた。今はこの惑星群がなぜ存在するのかを知るべきである。天文学は天体の動きを調べるのであるが、この中で最も肝心ばことは何か？　これは惑星群、太陽系の存在理由そのものである。見て調べる、これは一時的なことで、本当に肝心なことは、なぜこれらの天体が存在するのか？　これが最も大事なことである。私達はこの質問を一度もしていない。たったの一度もしていない。するのを全く忘れている。為政者側もこれを幸いにして黙して語らず、知っていても公表しない。これではいつまでたっても、自然や人間の本当のカラクリを知ることは出来ない本当の訳である。私達は自然からも、互いの人間同士でも孤立している。完全に縁を結ぶことが出来なくて、更に人間の能力を、引き出すことも出来ないでいる。これが本当の　「井の中の蛙」　になった原因である。僅かばかりの自然の摂理を知ったからといって、宇宙は人間が中心になっていると思い込んでいる状態から、いまだ抜けることが出来ない。謙虚さが無さすぎる。同時に宇宙を知らなさすぎる。

この態度は、惑星観測、天文観測をするに当たっても同じであり、進歩的なものは身につくことはない。常に独りよがりであり、自然の協力を得ることが出来ない。そのため強引に、自然に手を出そうとする。独断の勝手な観測結果を振り回すのである。

この独りよがりの最たるものは、地球自慢の「進化論」「経済原理」などである。これが如何に私達に災いしているかをキチンと解っている人は殆どいない。しかし私達はこれらの自前論理、原理が、途方もなくバカバカしい、独りよがりの理屈であることを、その内に知ると思われる。これは私達を地球の中に閉じこめる元凶（玩具のひとつ）の一つであり、そのために人間同士が無意味に競争をしあって、多くの無駄な生活、無駄な努力をしていることに気付くだろう。私達はこれを切磋琢磨と賛美している。それは決して立派なことではないのに、勝手に私達は自負、自画自賛している。この考えはＮＡＳＡの情報が、大衆に素直に公開できない、大きな本当の原因にもなっている。自爆が進む。

この常識は地球では通じるだろうが、それだけのことである。万物や、他の惑星はこのような勝手な理屈では成り立たない。私達地球人の中だけで通じている、さして意味もない、その場限りの小さな理屈である。

つまり私達が井の中の蛙であるかぎりは、他の惑星の情報は、正確には伝えられることはない。たとえ既に多くの情報を一部の者がつかんでいても、情報は秘匿されたままである。なぜか？　私達にその情報を受け入れる力、能力がないからである。当分は教えないのが、幸せであろうという彼等の判断である。

このように進化論などをもてはやす私達の考えは、地球に閉じ込めてしまう強力な力がある。そして大衆はそのことに気付かない。ではこのような私達に、他の惑星のことを正確に伝えたらどうなるか？　

私達は他の惑星の情報を、すんなり受け取れる力がない。その分、逆に性質が大変に横着で素直ではない。自己中心であり自分の都合しか考えていない。私達にためになる情報であっても、自分達でそれを消化しきれない。だから真実の情報は私達には直接ダイレクトに伝えることは、今のところ不可能である。これが結果的には、私達が不釣り合いに遠くにある天体に興味や親近感を抱く原因である。そちらの方が安心して探査できると考えている。　しかし本当は、身近な天体（月や太陽系の惑星）の真実を早く気づくことの方が、私達には今、最も大切なこである。そうすると、地球人はその生き方から知る内容全まで全てが激変する。

そもそも大衆が宇宙オンチになった理由はなぜだろうか？　原因は大衆側にはない。もっぱら為政者側である。月の情報のほとんど今も知らない。近隣惑星の情報も全く知らない。私達はもとからその情報を望んでいるものではなかった。無関心の者も多くいたのである。だからNASAは強いて内容を詳しく発表もしなかった。積極的には詳細は幸いとして発表しなかった。腰を抜かすことが多くあったが、彼等が知らんふりをすればそれで済んだからである。内容を殆どを伏せた状態で公表したからである。つまり大衆をツンボ桟敷にしてしまった。アメリカだけでなく、ソビエトも足並みを阿吽の呼吸で合わせてそうした。そしていずれも国民は埒外となって何も気づくことはなかった。国民から税金を集めたが、宇宙予算の報告書、映像では嘘ついたのである。誰もそれを気付くことはなかった。相変わらず国民は埒外にされ、無知のままである。つまり多くの国民は盲状態にされ、肝心な情報はそこで潰されてしまった。その中間にいる、宇宙飛行士はその内実をよく知っているのであるが。彼等はかん口令が敷かれており、情報はストレートには漏れない。宇宙へ行った飛行士は軍人であり、退役しても規律は厳しいのである。勝手に宇宙情報は洩らせないまま。大衆からすると、情報は八方塞がりの状態になっていたのである。今でも条件は同じで変わっていない。

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超常現象　　

私達は自分の信じることを基本にして行動する。それも出来ないことが多いが、しかし基本はそうである。たとえ回りから何かを批判されても、勇気があればそうするだろう。超常現象、心霊現象もその通りである。本人にとってはまさに真実であるので、これらははもちろん行動の動機になる。

未確認飛行物体（ＵＦＯ）の目撃もそうである。実際に何が起きたかは、その本人が見ているにもかかわらず、周りが理解できなければ、その事実はウソになる。つまり目撃者は、嘘つき呼ばわりされキチガイにされる。そうなる前に本人は、それ以上言わなくなる。目撃したことについて黙ってしまうのが普通である。これと同じことは何にでも起きている。目撃者は説明のしようがないのでムキになるが、実際は通じない。それから本人は黙ってしまい、何も言わなければ平和に終わるという最後の判断である。

私達は自分が信じられる範囲で行動をし、判断が出来る。しかし日常の範囲から、飛び出す現象は不安で仕方がない。それは早く取りはらう必要がある。安心して生活できないからである。特に超常現象も、ＵＦＯ目撃と同じようにそうなる宿命を持っている。自分ですら飲み込めないことが起きるのである。

これが何者か、何が原因で起きるのかを、もし私達が知っているなら、これは超常現象とは言わず、単なる事実となる。誰も恐れない。私達が大昔にヘリコプターを見るのと同じである。すると私達がその本体を、今のように知っているなら、私達が超常現象といっている出来事は、同様に何でもないことになる。誰も驚かない。むしろその現象を有効に利用するだろう。

自分が理解できないことは、地球では大抵が不可思議、超常現象となる。そしてとんでもない判断や、非常識な行動、批判を行なうようになる。大衆の異常反応、パニックである。目の前で起きたことを理解しようともせず、先に狂った行動を起こす。

これを避けるには、その本質を理解できることが最も大切となる。私達は身の回りの自然現象では何も驚かない。日頃見慣れており、それがどうして起きるのかは知らなくても、全く恐れることなく自然に同化している。例えば惑星の重力一つをとっても、実に不可思議な現象であるが私達は恐れない。これと同じである。超常現象といわれるものも、私達がその出来事を恐れず、自分に取り込んでしまえば何でもないことになる。

このときもう一つ、重要なことは私達自身の受け取り方である。やみくもに恐れ、パニックを起こすと正常には受け取れない。またその現象を横着に受け取ると、これも失敗する。そこからは何も成果を受け取ることは出来ない。混乱だけが残る。

超常現象のうち、心霊現象というものがある。私達の精神世界はある意味で皆、心霊現象かもしれない。地に足がついていないような出来事を、そのまま現実と混ぜてしまうことも、私達の生活の中には多く存在する。宗教にしても元はこの現象が多く含まれている。あるいはそのように変化したものが多い（必須）。これは人を畏怖させるもので、宗教としては最も効果のある出来事である。また多くの人はそれを望んでいる。何かにすがりたいという欲望は私達には常にあり、それを満たしてくれるものである。私達には必要な精神活動ということも言える。

本来、難しく考えることはない。単純で良いのである。つまり常識でよいのであり、それで多くのことが出来る。現実離れした超常現象を頼る必要は本来全くない。では何処からが超常現象か？　これが私達には残念ながら判断がつかない。超常なるものに対し本人は至って真面目であるが、周りから見ると滑稽になることもある。とても常識では考えられないとなる。このことはガリレオ事件でも起きた。そして大衆は彼が滑稽に見えたのである。皆の意見が圧倒的なものだから、大衆の常識と言えばその時は真実になる。しかし実際には、大衆のその考えが非常識に過ぎなかったのである。当時の常識では自然の摂理には全く合っていなかった。一体、私達の常識と言われるものは何であろう？　当てにはならないものであることは確かである。それでも私達は社会の常識として、数多くの決まりを持っている。その中での判断が、超常現象なのである。すると不可解なものに対する私達の判断は、さらにいい加減なものに違いない。時の勢いで、何にでも分類出来るし、あらゆる権威の判断が出てくる。しかし判断基準は、真相からすると実にいい加減である。私達のいう科学的判断もその内に入るものが多い。

超常現象は、結局各人の日頃の判断の中に、個人的はものが何処まで含まれるかに関わるようである。この動機の判断でその殆どは決定できる。もし個人的な都合や欲得で判断されるなら、それはあまり価値のないものになるだろうし、個人的なものがなければ、より正しい判断が出来る。本来宇宙には、超常現象や恐怖はないと思われる。私達が私利私欲と無理解の中で、これらの異常現象、超常現象を、勝手に作り出すのだと考えられる。

超常現象はこのように、私達の精神レベルで大きく変わる。つまり自分の精神状態、理解度で全く異なる。願わくば高い理解度で捉えたいものである。問題はその高い理解度であるが、地球内にいて今のレベルを維持するだけではそれは高くはならない。キッカケが必要である。実はそれが他の惑星との交流である。今の地球内ではその情報には限りがある。多くの資料が示すように地球内の情報には発展性がない（一部物的な科学技術は変化しているが）。地球の歴史をいくら調べたところで、限られたものである。しかも本当の歴史も出てこない。肝心な部分は隠されたままである。自滅の状態の歴史をいくらほじくっても進歩的なものは生まれない。そこで私達はどうしても地球外の情報が必須となる。まず地球外の情報が何処から手に入り、どのような情報があるかを知る必要がある。他の惑星の立場で論じたものを知る必要がある。　そんなものがあるのかと言う人もいるだろう。今はある。日本語には翻訳されているものも。あとは自分で手にするだけである。

これらの情報は地球でいう、超常現象などではない。概ね地球の超常現象は地球内での限られた情報であり、明かうな他の惑星の情報は含まれない。これらは地球に限られたものである。もし仮にこの中に他の惑星情報が入っているなら、既に私達は進歩的な考えを十分に把握出来ているはずである。しかし心霊現象などを扱っている中にはそのような様子は全くない。それが真の宇宙情報ではないという証拠である。両者を比較したらよく解るだろう。

地球では心霊現象と、宇宙情報の混同が起きて（情報操作により）、いまだにキチントした整理が出来ていない。このままだと当分宇宙情報は混乱のままに放置される。超常現象との区別がつかず、本当の宇宙現象が起きた時に区別がつかない。放置してもいいのであるが、願わくば正しい宇宙情報を身に着けたいものである。そして宇宙は地球だけではないことを明確に、全ての地球人に知らしめたいものである。地球が決して中心ではありません。宇宙の中に小さくあるのが地球ですと。

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私達の窮地、かん難　　

私達は長い生活の間に、窮地に落ちることがある。歴史上のことでも個人でも同じである。個人では人間関係の狭間や、不運にも生活苦に追われ、食うや食わずのこともある。本当に何があるか解らない。私達はその場で　「あなたはどのようにして切り抜けるのか」　の質問もある。つまりそのとき我慢できるのか、窮地をどのように切り抜けるのかを、試されることがある。大概は、それにどうするのか、真剣に私達は考えるものである。そうせざるを得ない。

我慢して切り抜けるのは、最も正しい答えのようでもある。そのためにどのような状況でも対応できるように、日頃から心の準備が要るということにもなる。対処法の訓練や研究である。土壇場は紛争時、戦争時なども含まれる。

私達は本当にこのような準備が如何ほど重要だろうか？　世は何が起きるか解らない、だからどのようなときにも対処しなければならないと考える。しかし実際にはこれは逆ではないだろうか。確かに将来はどのようなことが起きるか解らないことが多い。しかし窮地に陥ることのないように、その前に避けるのが、実は本当に重要な行動になる。もし私達がその場面に陥るなら、それはいよいよ観念するしかない時なのである。本当は最初からこの事前に土壇場を避けるのが、最も正しいのである。土壇場をただ待つのは芸がない。

例えば多くの大戦を、私達はこれまで体験をしてきた。すさまじい体験をくぐってきたのである。そのなかで、実にむごいことを堂々と行動し、それでも戦争は正しいとも強言してきたのである（勝手な正論）。私達各人は不可抗力に陥り、やってはならないことを堂々と行動した。人前でとても言えない行動も、振る舞ってきたのである。その時にあなたは、私達はどうしたのかと何年にもわたって質問され自問し、逆に他人の責任も、しつこく問うてきた。しかしこれを問うこと自体が、本当は正しいことなのだろうか？　いずれも、目くそ鼻くそ　のように感じる。

これはさほど前向きな質問ではないと思われる。確かにやってしまった行動の責任は問われる。しかし問う前に真剣にやらねばならないこととは、事前にその窮地の行動を、起こさないことが最も大切である（予知する）。走り出した私達の行動は止まらない。行くところまで行くのである。そうならそれが起きる少し前に、避けるのが大切であるのは明白である。それが出来なければ、行動後のことは誰に責任をかぶせてもさして、意味のあることではない。互いにキチガイになって、行動したあとに起こした出来事を詮議、問うても始まらないという意味である。私達は互いに理性があろうが無かろうが、気が狂ったままの集団にしてしまってから、正常な判断は出来ないはずである。起きてしまってから、各人の行動を事細かにいくら問うても、研究しても始まらないのである。人間はいつも腹が減った飢餓状態では正常な判断、行動は誰しも出来ない。あるいは親族や知人が目の前で殺されては、正常な判断が出来ない。そうなる前に私達は、とるべき行動、判断が重要である。私達は緊迫したり、異常な環境の中では誰であろうと、聖人君子ですらも正常な判断はつかないし、まともな行動は出来ない。これは生き物として当たり前だからである。それ以前に、異常になる前に問題を先に片付ける必要がある。異常な行動を互いにとやかく非難し、いい合っているのはナンセンスである。それ以前に予知をしてやめるべきである。これが本当の知恵である。

最終行動をおこす、はるか以前に避ける知恵を出すこと、これが私達のやるべきことである。やってしまったつまらない行動を責めても、互いに似たようなものである。私達人間はいざとなると、例えば極端に腹がヘリ、極限になると我が子でも食べるような生き物である。これは残念ながら誰しもそうなる。しかし知恵とは、そのようなことがないように、事前にいつも全体を見る力が必要だろう。この場合、自分だけを救出するような、個人的に限った努力や知恵ではなく、そうならないために、あくまで皆の共生の知恵が要る。馬鹿げた行動は自然に避けるのがよいのであって、何でも試してみる必要はさらさらない。このように避けられるかん難を、ボンヤリ過ごし、イザとなってから、起きてしまってから、人間とは如何に対処すべきか、人間とは如何に生きるべきか、など愚かな自問や反省を永遠とするのは止めた方がいい。手当たり次第に、無数の宗教にもすがる。これも決して正しいことではない。

つまり破局をさせないように事前に手を打つこと。ただそれだけである。破局になるようなことを、それまでほっておいて、土壇場で我慢することは、人間の生き方ではない。それは土壇場の勇気でも何でもない。ましてや偉大でもない。避けられることを避けなかった、ただの怠慢に過ぎないし、言い逃れに過ぎない。この意味で私達は本来、土壇場の苦しみをする必要はないし、させてはならない生き物と思われる。かん難は避けるように、私達は事前に察知するのが本当である。それが出来るように、最大の努力するべきであり、必要な情報をそのために事前に入手するべきである。

これを行うには。私達は日頃から、各人が自分中心の生き方を止めればよい。これが本当の知恵である。もちろん、この場合、個人的な功績を強調しても全く意味がない。この知恵を出せないなら、私達はいつまでも、この土壇場の苦しみを味わい続けるはめになる。そして互いに相手をなじり合うのである。最も効率のよい知恵を、素直に出せないからそうなる。知恵とは共生の手段であり、共生は私達がどうしても用いなければならない、生き物として人間の生き方でもあるからである。この知恵は、私達が普段から言っている、苦しまぎれに作った、道徳とか理性の判断とかいう以前のもので、最初から私達に備わっている行動様式を、素直に思い出す以外にないものである。この見本は人間以外の万物が、日々すでに行なっていることに過ぎない。出来なければ見習えばいいのである。人間に劣る動物たちに見習うとは、人間の古堅や威信が落ちると思っている。人間は優れた生き物だから動物の真似をすべきでないと。これを頑固にいう人もいる。しかし現実は私達が動物に劣っているのである。だから見苦しい戦争を常にやっている。これが明確な証拠でもある。人間の共生の知恵、能力の中に、このような時に必要な予知能力が含まれているのではないだろういか。私達が共生を実行出来たならであるが。

具体的は、災い、もめ事、戦争、内紛、天災、などは事前に自分から予知をして、避けるのが最も正しい。事前に避けることが最良である。何がなんでも、トラブルは事前につかむこと、万難を排してこれを掴むこと。これに勝るものはない。ではその具体策はあるのか？　これが私達のテレパシー能力の獲得である。これは誰かがやるのではなく、誰でもやるべきである。　子供ももちろんである。学校の授業で、最も力を入れる内容の一つに、今後はこのテレパシー教育がある。このテレパシーの取得には訓練の前提条件がいくつかある。単にテレパシー取得のみではなく、基本的な物事の考え方、共生の基本習得、などを同時進行しないと、バランススが取れない。特にこの点は注意すべき点である。大人よりも子供は、テレパシー能力は早く身につくだろう。その結果、多くのトラブルを、事前に知ることが出来る。後で大騒ぎする必要がない、優れた生き方を私達は知ることになる。本当に努力する生き方とは、このようなものである。

私達の目標とする”テレパシー”は、基本的に共生を基本としている。個人の権利の保護などというものは、そこでは改めて、考えてはいない。個人の権利は、共生からすうると、強いて言う必要のないもの、騒ぐ必要のないもの、当然であるので、改めて取り上げる必要がないものになる。この権利のようなものは、共生の中に最初から入っているので、あたらめて説明することはない。言うのが可笑しくなるくらいである。そうではなく、まず個人は、共生の大切さを自覚する必要がある。これは強制ではないが、個人の事ばかりを強調すると、共生の意味が理解できなくなる。まず、共生が先である。皆が共生に貢献すると、自分の権利は自動的に共生の中で保証されるし、権利を大きな声で叫ぶ必要は全くない。だから今の私達のように、先に自分の権利を優先させるべきでないのである。テレパシーと共生の社会は、決して個人の自由、権利などは、だれも発言しないし、その区分の考えすらない。すでにそのことは、共生の中で十分に満たされているからである。私達はこのような社会を目指すのがよい。これは方向を間違わなければ、地球で実現する。有る程度のかん難はあるが、これがいま私達が最も目的とする社会である。

これは今迄の”共産主義社会”などでは決してない。ここで言っている”共生社会”は、真に自発的共生な社会で、基本は個人のテレパシーの確保、そして相手に対し謙虚、尊敬を保持すること、最後に信念を保持することになる。私達はテレパシーを互いに持つことで、多くの摩擦を事前に回避できる。これまでのゴタゴタが殆ど無くなるから。金銭も使わなくなる。富の偏在も一切なくなる。個人の出し抜き、下手な駆け引きや、騙し合いもすべて不要になりづすっかりこの世から消える。当然、警察も軍隊も要らなくなる。今の政府もいらない。政府は今の形ではなく、もっと効率のいい相談所が自然に出来るだろう。地球全体の雰囲気そのものが俄然良くなる。テレパシーもより使いやすくなる。この時になって、私達は何故あんなに個人が頑張っていたのだろうと、不思議がることだろう。生き方の逆転である。

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地震の予知　　

地震は私達に多くの被害を引き起こす。しかし地震現象は地球にとっては、何でもない正常な現象である。私達が地震に対し最も適切な行動とは、地震の前にいち早く逃げることである。これに尽きる。しかし残念ながら私達は、素直に逃げようとしない。その土地にいつまでもしがみつこうとする。ここは大丈夫だといって、揺れ出すまでその土地に頑張る。

その土地で頑張って死ぬのは、本望であると思う者は仕方がない。そのままほっておくしかないのでそれが正しい。しかし事前に避けられるなら、逃げたいのは誰しもである。また直ぐその場から逃げるのが本当は正しい。

地震は予知できるなら、私達は安心である。残念ながら生き物の中で、私達人間だけが予知できない。地震が起きるまで、今までの生活の場を逃げようとしない。他の生き物は、地震前の直前の時期に予知している。あらゆる生き物が察知するのである。なぜだろう？　彼等は自然に則して、素直に生きているからである。人間が出来ないということは、素直でないという明確な証拠である。地上に生きる必要がある生き物の中で、私達が除け者にされている理由である。人間は自分の評価では、最も進化した生き物と自認している（いつの間にか）。これはおかしな評価である。この評価は逆であり、私達は退化していると見るのが本当である。たしかに私達の持つ科学技術で、予知を懸命に克服しようとしている。が、私達はその前に最も有効な手段、他の動物の意見をそのまま利用し、共生すればいいのである。人間が最も進化しているかどうかなどの、的外れの自慢をする前に、素直にかれらの情報を受け止めればよい。あるいは自ら予知をすればいい。ただそれだけのことである。プライドが異常に高い私達にはこれが出来ない。だから地震の度に、甚大な被害を出さざるを得ない。直前まで全く逃げようとしないからである。他の動物が素直にその直前に逃げられるということは、これが正しい行動であるからなのである。そして私達は確実に間違って、逃げ遅れる。

安政の大地震や、関東大震災、最近のスマトラ沖地震などの大地震では、多くの動物たちが、事前に騒ぎ出している。かれらの情報を、素直に聞き入れた極わずかな人は、逃げ延びることが出来たであろう。しかし大半はそれにさえ従わなかった。

地震の予知は、私達が自然と共生することを最初から知っているなら、何でもない情報となる。私達はそれをしようとしない。自然を甘く見て、動物達を低級な生き物と考えている。しかも私達は頑固であるので、そのつまらぬプライドが、自滅を招く。地震の予知の方法は、このような簡単な説明で終わる。私達は自分で出来なければ、動物たちの知恵をそのまま用いればよいのであり、その情報を使わせて貰えばいいのである。しかし、ここでも進化論に騙された科学者は、沽券に関わると感じて、これを絶対やろうとはとせず、当たり外れの大きい、自分なりのデータや機械だけに、こだわって予知しようとする。そのような人間としての努力をする必要もあろうが、当面間に合わないなら、その前に実用的な動物たちの予知能力を、そのまま使わせて貰えばよいことである。実際には私達人間にも同じこの能力は備わっているはずである。しかし私達は自然に則した生活から、日常離れているのでその力は無くなって（忘れて）いる。だから自然のかれらに従えばよい。ナマズ、カエル、ネズミ、カラス、キジ、猫、犬　その他大勢のメンバーがいる。スマトラ沖地震では、象達をはじめ他の動物が山へ足早に逃げたという話しが新聞にも出ていた。自然は生き物に思いやりがあるので、いきなり異変は起こさない。それなりの警鐘を段階的に事前に必ず警報を鳴らす。その後で大きな異変、揺れが起きる。ならばその警鐘が鳴っているときに、かれらと一緒に素直に逃げるのが今は最も正しい。早い方がいい。

地震そのものは避けられない。これは地球の活動そのものである。私達の身体には血液、筋肉、神経などの活動があり、常時活動している。これと同じように地球も大洋、大気、磁気、自転　の活動と同時に、地殻内の高温ガス移動の活動も日夜活発である。地球全体の地殻内部でのエネルギー流動、交流が生じ、地殻にある血管沿いで、圧力脈動のため地震現象を起こしていると思われる。これに逆らうことは私達人間には出来ないし、やる必要もない。素直に地球に従うのが正しい。そして同時に適切に私達が素直になるなら、あたふたしなくても、心配しなくても、そのとき自然は揺れることを予め教えてくれるようになっているので、一時的に避難すれば済むことである。強いて勇敢に、地震に立ち向かうことも必要な時があるだろうけれど、まず人間が住まわせて貰っている地球自体の活動に、素直になることは更に大切なことである。また本来、私達はある程度テレパシー訓練を行い、その能力を各人が獲得すべきである。これを施した後ならば、人間が地球の活動などを事前に感じることが出来るようになる。これは私達が真剣に考えるべきで、能力開発（テレパシー）そのものである。お伽話では決してない。

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融合　　

融合には様々のものがある。融合は旨く組み合わせを行なって、次のステップへ進むという意味である。自然の活動は既に融合している。微細な原子分子から、野山、海、大気、惑星全体に到るまで、あらゆるものは既に融合している。

ところで人間と自然の融合はどうだろうか。私達の研究分野である、いろんな学問分野の融合、日常生活での人々の融合、人間と自然の融合などは、実際には旨くいっている部分もあるが、結局、融合に到っていない部分が多い。特に人間と自然との関係は、自然は受け入れる側であるので、今はその意見を直接私達が知ることがない。そのため私達人間の主導のままに判断し、行動が勝手になされているようである。

実際には私達の生活は、自然から全く切り離せない。肉体、精神ともに一瞬たりともである。それなのに、私達はその融合の仕組みを殆ど理解していない。常に人間中心の考えであり、自然からの聞く耳を持たないからである。同時に人間は自分自身の仕組みもよくを理解していない。ある程度自分の肉体としての、自然の中での仕組みを理解してはいるものの、肝心の不可視の部分の人間の仕組みをなどを殆ど知らない（医学的には知っているが）。つまり精神活動の本体であるが、通常、「心」　「精神」　と言っている部分である。そしてこの不可視の部分の融合自体がなされていない。これが、私達が自然や人間同士と融合しえない不幸の大きな原因であるように思われる。

確かに私達は自由意志を持っており、自分で独自の判断が出来ている（心の判断）。理解があれば正しい判断が出来、ものごとが処理できるように考えられる。しかし私達のこの考えは人間側、つまり自由意志側の一方的な都合である。人間側だけに偏った判断であり、自分以外を含めた、全体に通じる知恵は持っていない。ここが問題である。

自由意志は訓練すれば、ある程度知的に行動し、判断が出来る。しかし自分の身体を始め、他人や自然、他の生き物、地球、惑星のことには無関心である。知っていることは多くあっても、表面的な理解である。とても知恵は出せない。私達の自由意志は、結局これ等の関わりについては、素人なのである。自由意志をこき使っても、それを知るのはたかが知れている。このことは私達が認めざるを得ないのが現実である。

そこでその自由意志は、何をすべきかを真剣に考える必要がある。自由意志の原点である、私達のとるべき行動の原点がこの地点にあり、他にはない唯一の道である。

このような時、私達に皆目、手段がないわけではない。目の前に解決の糸口がある。それが自由意志と大自然の知恵の融合である。自由意志が自立し、本当に自分で判断できるには、この方法しか残されていないし、これが最良の方法になる。まず私達に最も不足している能力は人間のテレパシー能力である。この力が少しでもあれば、私達の日常生活の中で相当の無駄を省くことが出来る。自然の都合などは、ある程度事前に私達自身が感じるものを持てるからである。いちいち試してみる必要は無くくなる。やってはいけないこと、これくらいはどうにかなるなど、証明しなくても事前にテレパシーで誰しも自然に対し、感得出来る力が本来あるからである。自然との対話が出来る力を持つと、非常に都合がいい。どのような場合も私達のその力を利用できるからである。相手が自然でも、人でもこの方法は同じである。そうすると無駄なトラブルや争議もしなくてもいいし、災害に対して私達の受け取り方も大きく異なってくる。災害で突然に人が死ぬのは、全て自然が原因ではないことが解る。さっさと事前に人間側が一時j的に逃げればいいのである。誰のせいにもせず、逃げるのが最も正しい手段である。そして事前に感知する私達の能力取得が最大のテーマとなる。これは夢物語ではない。明確に私達はこの能力を、手にすることが本来、出来る生き物である。この取得法に、私達は全力を傾けるべきである。それ程経費も掛からないし。これが私達人間が、自然に対して今やるべき第一のことである。そして私達人間は自然に対し、敬意と尊敬の念を持つべきである。今まで自然に対し、余りにも横着過ぎているから。私達人間はそれ程、偉いわけではない。生かされていることに十分に感謝すべきである。それが先。

私達は自然と融合すべきである。上下関係ではなく、自然と一体であるという関係である。すると自然は私達に別ものを教えてくれるであろう。自然は決してものを言わない。言わないから何も知らないのではなく、私達のように無駄口を叩かないだけである。全ての条件を無言で私達に与えれくれる、朋友である。本来自然は人間とも融合すべき生き物である。

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科学技術と動機　　

アインシュタインは物質の根源の動きを解明しようとした。また運動やエネルギーの根源も統一場理論というもので示そうとした。その結果、原子エネルギーを引き出し、核兵器や発電エネルギーの利用にも出来るようになった。また磁気エネルギーと重力エネルギーの統合からは、宇宙空間のエネルギーを引き出すアイディアも出てきた。つまり今までの燃料を使わないエネルギーである。宇宙船（ロケットを使わない本物の宇宙船）も建造可能になるものである。これは何処まで成功したかは正確には知らされていない。発表もされていない。実際には既に作られているだろう。ただし大衆には知らされていない。それが完全かどうかは知らないが、これは実際可能なことである。化石燃料や核エネルギーを使わずとも、無尽蔵にある空間エネルギーの利用である。いずれ近い内に私達は、このエネルギーを使って宇宙に飛び出す必要がある。この私達の科学技術によるエネルギーの利用は、地球を飛び出して、宇宙のことを知るには不可欠の技術のようである。

ここで問題は人間の動機の点である。その後、原子核の力を利用して、核兵器が作られた。アインシュタイン自身も当時のアメリカ大統領にその開発を急ぐよう進言した。爆弾製作のために。その結果、恐るべき爆弾が出来た。核エネルギーは今では平和利用ができる。しかし当時は兵器が本来の目的であった。が、私達はそれを使い分けるだけの知恵を持っていない。アインシュタインも当時、先を見越して真剣に考えなかったであろう。その効果の全貌を最初から知っていれば、開発を勧めなかったであろうからである。そこまで彼に責任自体を問えない。ともかく核兵器を作るのが先決であったから。勿論、核エネルギーが、膨大な核汚染といわれる副作用を持っていることも知らなかった。大きなエネルギーがあることが解っていたが、全生命に致命的な物質が全世界に拡散することには、気付かなかったのである。

今でもその影響は、その全てが知られていない。長年月にわたり、微細な核汚染物質は、地球の大気、海洋を循環し、生体内の細胞（特に生殖細胞）の遺伝子に取り入れられ、代を引きついて何十年、何百年の影響（体内蓄積）が、全ての生き物へ食物連鎖を経て出てくることまでは、当時全く誰も想像しなかったのである。実際、結果から見ると、手をつけるべき技術ではなかった。このままでは更なる核汚染は防げない。特に今の私達の精神レベル、社会システムでは、これらを制御できないからである。いずれにしてもこの物質は、今のままではコントロール出来ず、放置されたままとなるだろう。今の技術では押さえつけることが出来ない物質だからである。いずれ汚染物質は地球全体に更に広がる。その前に開発したのと同じ手間と費用を掛けて、収集し閉じ込める方法を、真剣に開発しなければならない。拡散したのであるから、汚染物質を今度は集めなければならないのである。

私達は新しい技術の開発で、多くの利便さを手に入れた。しかしそれが利便であるほど、副作用が大きくなることも知りつつある。このときもやはり、バランス、融合が必要なことが理解されつつある。動機のチェックの点でこれを見ると、核開発は多大のエネルギーをもたらすが、同時に強力な核汚染物質が出る。エネルギーの価値だけでの、短絡的な目的では済まないことを知る必要があることになる。多大の犠牲が出るなら、技術の開発は中止すべきことになる。結局誰も幸せにしないからであり、何のための開発かということになる。そうなると技術の進歩を進めるのではなく、不便のままの方がはるかによい。その方が幸せだからである。そして核物質の最終処分法が未だに私達には解っていない。捨て先がなく、いまはオロオロしている段階である。

ここでどうしても私達の動機の質を問われる。技術のレベルの高い低いではなく、また先端技術か、遅れた技術かなどではなく、動機が優れているかどうか、私達の幸せを、決定づけるかどうかという価値判断なのである。これガンジン。

ましてや、身勝手な採算性とか収益性、最先端技術かどうか、というように人間側にしか、通じない動機は、どのように防衛策を立てても、結局私達を幸せにすることはない。一部の人はそれが幸せと思うかもしれないが、ごく一部でありそれも勘違いの幸せに過ぎない。この価値判断からは、犠牲が多すぎるしバランスが完全にぐずれている。私達人間側の価値観は多くのマスコミ、教育現場で宣伝されており、すばらしいように信じられているが、実際はそうでは決してない。良いことが生まれてこない本当の理由は、この辺にある。つまり人間側の「動機の質」が問われている。動機が不純だと何を作っても、何を発明しても、最後は私達や自然を不幸にする。やはり生きかた、根本の考え方の、行く末がみな絡んで来る。価値観を考えるときに、この根本部分をチェックし、抑えないと、みな肝心なことがすり抜ける。この価値観は、私達が小さいときからの徹底した融合と共生の考えを、子供の頃から教え知らしめておかないと、科学者、会社員にそれぞれなってからでは、遅いのである。科学者は困ったことが起きたその場に及んで　「そんなことは知りません　技術開発するのが私の役目なんで」　と白けた自分の正当性だけを主張する。本当に情けないことである。今の私達の科学者は、皆そうなのである。信念はそれこそ何も持っていない。彼等は新しい科学技術には、名誉のための多いなる欲望はあっても、バランスを持った生きかたは何一つ持っていないし、習っていない。　どれ程、高名な世界的科学者も、例外はなく、お粗末な動機しか持っていない。これは変えるべきである。彼らに生き方、生命の尊厳などを聞いても、お粗末な答えしか出てこないのは、間違いないのだから。本人に聞いてみたらいい。

ならば、技術者、科学者、発明家、その他の職業も含め、これらのスタッフは、動機の改良、大修正がいる。これは子育てのときから始まるのである。本職についてから、思想を教えても既に遅い。子育てのその時点から、自分と生き物、自然と人間の成り立ち、地球惑星、近隣惑星、これらとの関係、全体のバランス　等を知らしめることが重要。そして人間同士でも、互いに謙虚、尊敬を基本とすること、宇宙的に大いに積極、関心を持たせること、各自　信念（共生を基本）　を持つことなどである。そして無駄な　自慢　や　プライド　競争　などの話は禁句とする。それより周りに、自分が貢献できることの楽しさを先に覚え込ませる。　このことを幼児の時から身につけさせる。共生の基本である。今迄の教育過程そのものは、こまごま教えなくもよい。そして小さい頃から、子供の特徴、得意種目、などその子に合った訓練を行う。そして、各自の特技で、周りに貢献できることの意味を自覚させる。これをやっておくと、無駄な競争はしなくなり、真の社会貢献を積極的に出来ると思われる。この時点で生きる意味、社会貢献できる意味を、子供はきちんと答えるであろう。今の科学者のように、まごまごして、聞かれてもうろたえて、答えられない、という事態にはならないはずである。

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身代わりの殻　　

私達は多くの団体や組織を持っている。また個人はこれ等の集団に、何らかの関係で属している。これは外套のようなもので、自分を包み隠す防具、道具になるものである。私達は身も心も、自分を隠すものがないので、そのままでは不安である。そのため身にまとうものを必要とする。社会の側は個人から見ると、大きな敵にも見えているからである。私達の生き方はどうしてか最初からいばら道になっている。いつの間にか個人にとってもトンデモナイ社会になっている。激烈な競争社会を自ら作ってしまったのである。　

私達は本来、恐れるものは何もない。本当にそうなら自分を隠す必要もない。そのための防具も実は必要ではない。しかし既にこれほど多くの物を、身にまとっているということは、自分に無数の弱点があるということにもなる。自らそれを認め、そのための防具を、大量に身に付けていることになる。経歴、学歴、学閥、民族等はもちろんその一つである。

私達は自分の持ち物をよく自慢し合うが、本来このようなことはそれほど必要なことではなく、そのために自ら心が、みすぼらしくなっていることに気付いていない。自分を良く見せようとしたり、防御して構える生き方は、人間の本来の生き方ではない。自分の持ち物で自慢するような子供じみた生き方は、いつまでも通じるものではない。宇宙から見ると、元々私達人間には、似合わないものである。

この持ち物とは、身の回りの団体に属すること、ある国に生まれていること、その立派な家柄に生まれたこと、そして私達がこれらで評価する能力があること、そして何より立派な持ち物や財産、社会的評価、年収が多くとれる、などがあることである。たが他には自慢するものは残念ながら何もない。

ではこの持ち物が、一切なくなったらどうなるのか？　私達は不安で仕方がないであろう。そして慌てて今まで通りのものを急いでかき集め、身にまとい始めるであろう。丁度、海のヤドカリや、木にぶらさがるミノムシが慌ててそうするように。

これは自分の身は自分で守るというルールのためでもある。他人は親切にやってはくれない。基本的に自分でやることになっている。これはみなそうであるが、身を守るという厳しい発想（ある意味、貧乏人根性）が私達には染みついている。その固定観念から抜けないのである。他人は見返りがないと、自分には協力はしてくれないということを前提にしている。つまり本当の共生を知らない生き方である。自分の周りはすべて敵であると。これは心が真から貧乏ということ。

私達がこのような、多くの防御服を身に付け、あるいは団体、組織をつくり、そのどれかに属していることは、実際には各人の身代わりに過ぎない。つまり私達の各人の本体ではないということである。一人では通用しないので、いろんな団体の集団に属しているという肩書きを、自分の中に取り込むのである。そうして初めて安心でいられることになり、周りに認められるとう手順なのである。これは地球の私達にとってはごく普通のことである。

私達の本分は、人間同士が壁を作って、身代わりの殻で身を守り、競い合うのが目的ではない。これは本来、私達が勘違いをしているだけのことである。私達地球人が、例外の生き方をしているから、自らそうなっただけのことである。理由はそれだけではないだろうか。

私達は人間自身を調べようとして、例えば人間の起源を、さかのぼろうとしている。生命の起源があるだろうと。その起源から生物の進化を調べるならば、人間の本質にもさかのぼれると信じている。私達人類の歴史を何十万年前から調べ、人間の起源を調べることは大切かもしれないが、その前に私達は自分の本質に、気付く必要がはるかに重要であると思われる。サルから人への進化論で調べたりするのは、手順が間違っており、物的にのみに頼って探すのは的外れである。本当は、今いる私達人間や自然そのものを、身近に調べればそれで済むことである。またこれは地球の宗教や哲学とも関係がない。これは残念ながらいくら調べても、起源に近付く効果的な手段は見つかることは無く、この宗教、哲学も身代わりの道具に過ぎず、本質をそらしているからである。私達の起源は、今のままでは地球では見つからないないだろう。宇宙的視野になって、初めてその起源を理解できると思われる。起源を探す前に、身をきれいにして私達自身の能力を再評価し、一度能力のアップを図ってから見直すのがいいと思われる。この進化論では、残念ながら何も解決しないからである。自分から問題を難しく、ややこしくしている。これで何かが解けるわけはない。

私達は何を研究するにも、自分の本質を自然から乖離しており、人間がかれら（自然）と一体の生き物であるという感覚をすっかり忘れている。知的な活動はよいのであるが、それだけで終始しているという意味である。自分と自然を区分したままで、片手落ちなのである。もう一方の感覚である、「万物との一体感」　をすっかり忘れている。自然を人間側の利害だけで、損得感覚だけで、使い回そうと勝手なことを常に考えているからである。私達と自然は、本来一体のものであり、このような偏った生き方、見方は本来してはならない。人間はともかく自然からは分離が出来ない。最初から一体者である。自分は自然とは違うのだと強弁するが、元から自然と一体であり、私達人間はその役目が自然とは異なるという点が肝心。このことを私達は自分で自覚を全くしてない。これが大きな問題である。こで分離が生じており、私達は一体感を知らないままである。人間の一部が飛び跳ねて、訳の分からないことに首を突っ込んでいる感じ。一人の人間の中でこのように分裂している状態が私達である。

この点からスタートし直すならば、かれら自然に対する私達の理解力は遥かに効果的になるだろう。当然、このようになるには人間側の動機のチェックが必要である。不可欠なことは、自然に対する謙虚さであろう。自然に対抗さえしなければ、自然は多くのことを私達に教えてくれるはずである。こうすることで私達は本来の研究の大道に入ることが出来る。自然に刃向かったり、抵抗したり、虐めたり、勝手に引きずり回すような、一方的で失礼なことをする必要は全くないし、ましてや核のエネルギーなどを利用して、多くの人々の殺りくや、廃棄物で自然を危険に晒すことなどは、論外である。自然を利用するのは許されるが、勝手に、強引に自然を引き回すのはしない方がよい。元々自然は私達の体の一部であるから。私達は余りに自分中心である。みな自分の勝手な都合のみで生きており、自然を自分の体の一部ということを全く感じていない。これが大きな間違いである。同時に人間同士も他人との分離感が大きく、個体同士のぶつかり合い、戦争、闘争、いがみ合いを基本にしている。これは実は非常に大きな問題である。相手を敵と最初から踏んでいる。喧嘩腰で常に緊張している。そのために身の回りにいっぱいの防具を身に着けて、常に戦闘態勢である。

これで平和が来るわけがない。人間にとって地球上には安心する場所は何処にもない。今までずっといがみ合い、戦い合って、何処にも休まる場所を作ることが自ら出来なかったのである。これが私達の地球である。決しては自慢できない。自分で造ったこの生活環境は、自分で直すしかないのであるが。長い間に、人間同士は喧嘩や、戦争をし尽してきた。これからも収まりそうもない。別の形の争いも始めようとしているからである。この状態で私達は自然との協調が出来るのか？これが問題である。無謀な私達のやり方は、自然の全くマッチしておらず、自分勝手な子供じみた生き方を昔のまま進めている。もうそろそろ共生の生き方を身に着けたらどうだろう。子供から大人の生活に切り替える必要があるのではないか？　落ち着いた大人の生活、自然とマッチした　生き方を本気で探す必要がある。他の惑星の生き方からすると、私達は実に幼稚である。恥ずかしい位の生き方を平気でしている。能力はあるのにそれを全く使っていない、知の痴呆人である。そして自覚が全くない。この白々しさは何処からくるのだろう。同じ宇宙人とは思えない。

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沙漠とはげ山　　

地球は緑も多いが、砂漠も多い。一つに私達が、緑を育てなかったからだとも言われる。日本は降雨量が多く緑も多いのであまり気付くこともないが、海外では沙漠、はげ山が多い。この原因の一つに、人間による昔からの、放牧や、薪狩りなどがあるといわれている。家畜を放牧し、それで生計を立てるやり方である。さらに樹木の伐採で、はげ山は年々増え、しかも農地も放棄されている。すでに止まるところを知らない。広大で貴重な緑の土地が無くなっている。

地球の環境変動のせいだともいわれる。しかし真の原因は、私達の今までの生活手段、方法である。ではなぜ放牧し、樹木伐採、農地放棄が止まないのか？

それは住んでいる人々の立場になれば解る。放牧は生活手段のためである。家畜は昔から財産であり、彼らの食生活そのものを支えている。人が少ない間はそれでもよかった。しかし年々人が増えると、それが旨く行かなくなる。また木材の燃料は手短かな材料である。少ない木材はますます減る。農地の放棄はそうせざるを得ない理由がある。

では農地を開発すれば良いではないかという。が、農地になる土地はあるが水がない。川には豊かな水が無く、地下水を汲み上げて撒いても、たっぷりは撒けない。そこで薄く広くチビチビ撒こうとして　「節水かんがい」　をやるが、これで農地は塩分だらけとなる。なぜかというと、撒く水量が少ないと、土中に含まれている塩分が地表にはい上がってきて塩分が地表に蓄積するからである。一時は作物が出来るが、塩分が地表に留まりはじめると、その土地はついに捨てるしかない。農作物どころか、木も生えなくなる。また農地を作って肥料を撒けば沢山採れるか？　当座は採れるが、直ぐに農地が肥料分の蓄積でだめになる。これで地下水も肥料汚染され、水も飲めなくなる。土地が死ぬのである。そして人々はその土地を放棄して逃げ出し、他の土地に移動する。またそこで同じように土地が死んで砂漠が増える。

だいぶ以前から、農産物は世界のグローバル経済に取り込まれ、見えないところで仲買人達の間で大きな取引がなされ、大量の農産物が、これらの架空取引を経て、世界中を駆けめぐるようになっている。経済力の弱い小さな国が、国産の農産物の輸出を目指しても、この仲買人が振りまわす、グローバルな農産物取引の中では、価格競争に負け、早晩太刀打ちできないようになる。価格という魔物に負けて、自国産の農産物が、国内で作れなくなる。結局採算が合わないという理由で、手間ひまのかかる国産の農産物は、輸出が出来なくなる。そうこうしているうちに、砂漠化は容赦なく追いかけてくる。これでは沙漠化を防ぐという努力以前の問題になる。更に放置された土地は荒廃する。

実におかしなシステムである。その国の農家に全ての責任は問えない。農業で自立しようと努力しているが、しかしこのおかしな経済仕組みのために、目の前はお先真っ暗である。その努力を、打ち砕いてしまう変な経済環境がある。砂漠化はその結果であるので、沙漠になっている国だけが、作り出している現象ではない。

人が困るのを承知の上で、さらに拍車を掛けようとする、陰の集団は昔から存在した。今の彼等は商取引、法律、国際条約、軍事力、情報力、グローバル化　で、砂漠化に悩んでいる国を、いとも簡単に蹴飛ばしてしまう。これは国民の食料を金銭の取引材料にして、不安と紛争、戦争をせっせと煽っているようなものである。これら紛争は彼の役者の独断場である。あきらかに、わかっていて行動をしている。つまり確信犯が周りに沢山いる。紛争、トラブル、飢餓、政治不安　は陰の紛争屋の得意分野である。紛争の現場では何でも彼等のペースとなるからである。開発国で、紛争がいつまでも無くならない最大の理由がこの辺にある。開発国は元は白人の植民地である。この時に民族が自立できるような、或いは国家が自立出来るような、高度な教育などは植民地に一切しなかった。逆に国民同士が、揉めるようなことしか教えなかったからである。独立しても、うだつが何時までも上がらないのは、このせいである。民族のせいではない。そして民族が独立しても、このために何時までも紛争内紛は続く。支配者はこのように徹底してかつての植民地をいじめる。独立は名ばかりである。この紛争に、仲買人が群がり、暴利をむさぼる。本当にいやなシステムである。

これらの仲買人達は、自分で畑を耕したりは一切しない。遠目に見ているのである。そして世界中の農民の努力を無視して、砂漠化で干上がらせようとしている。そのために農産物が高騰、暴落しても全くかまわない。金銭的利益がこのために無尽蔵に増えるからである。食料パニックは、彼等にとって願ってもない取引の材料になり、すばらしい環境になるからである。その分、現地の真面目な農家や消費者は大変な経済的痛手を被る。

農産物を買う一方の日本のような国は、これに無関係かというとそうではない。知らぬ間にドップリその中に組み込まれている。結果的には日本は、世界中の大変な面積の砂漠化を助長させている。なぜならグローバル化の農産物を、大量に買っているということは、めぐり巡って砂漠化に、荷担している責任からは逃れられないからである。つまり農産物輸入国も同じ行為をしていることになる。他国の出来事ではない。私達日本人が、安い農産物が買えることは幸せと思うのは、実に浅はかな考えである。

ところで仲買人は食物だけでなく、商品となるものは何でも彼等は扱う。水不足、水質汚染が起きると、さっそくその水資源も彼等の扱う商品の対象になってしまった。陰で肥料などで地球環境汚染を大いに広め、別の窓口では、逆の水質浄化装置を作って、その水を高値で現地に売りつけるという手段を使う。彼等の台所は裏では一緒なのである。見境のない商品化を、あらゆる物に対して行う。ビジネスモデルとも言っている。同時にそこに住む人間の質を落とし、民度をさらに落としてしまう。砂漠化も痛手であるが、グローバル化は実は、この人間破壊が一番の痛手である。バランスを全く考えないやり口である。法律的に言うと、確信犯の殺人である。現行犯である。このようにな世界的な法律がないので、陰の業者は無罪を勝ち取り、やりっぱなしの状態となる。裁判や法律は彼等の十八番である。

砂漠化を取り戻すために、植林をする、緑化をする、農地を作る手伝いなどは重要であるが、これは焼け石に水となる。根本原因は、その国の農業のせいでも気候変動でもない。原因を突き詰めると、私達人間の生き方そのものであることに気付く。環境対策だけで、何かが解決するものではない。仲買人の飽くなき、低次元の商売根性は、私達個人の利己的な動機と同類であり同根だからである。その動機には思いやりが全くなく、身勝手というのが根本原因である。そして虐められる側の動機は低次のままほっておかれ、全く進歩することはない。彼等には必要な情報が完全に閉鎖されたままで、教えられることがなかったし、これからも手にすることはない。今のままででは。

仲買人や消費者に起因する地球的な影響力は、このように甚大である。食物だけでなく、何でも破壊してしまう。そこに原住民が住んでいようが、どのような生き物が住んでいようが、全くお構いなしである。更に現地の状況を知らない消費者は、何の頓着もなく、お金を介して安くて便利だからと喜んで買い込む。自国の農産物は高いからといってそれを避け、世界からかき集めた安くて効率の良い農産物（多大の燃料を用いて運んできた）を、何のためらいもなく口にする。自宅の隣りで生産された、かぼちゃよりも、地球の裏側から送られてきたかぼちゃを、買ってしまう。値段だけを見て買うのである。　それが砂漠化に荷担しているなどと考えもしないし、知ろうともしない。これは食料に限らず、あらゆる商品で同じことがなされている。すると大衆の一般消費者も同時に、破壊活動に確実に加担していることになる。民度はいずれも同じである。この関係で注目すべきは、お金の存在である。この決済で環境責任は、全く問われない。これで人間同士は、皆合法であると判断される。何が悪いのかと誰も責任は取らない。このように貨幣経済は人を完全に分断し、正義をそれでもって主張できる社会である。こんな出鱈目な社会は早晩止めにした方がよい。

このような中で、いかほと私達が多大の努力をしても、何も解決しないことは、少し考えると解ることである。地球惑星と人間を、自ら破壊するだけにしかならない、今の私達の生産消費の生き方は、利口な生き物ではなく、明らかに退化した生き方を、やみくもに進んでいると言われても、反論できない。もう少し私達は賢くなった方がいい。

ではどうしたらいい？　方法の一つとして考えられるのは、私達にとって今便利な　「金銭、貨幣システム」　をそろそろ止めにする方がいい。そして私達に本当に実用的で、必要なものに注目し、決済は物々交換を基本にするのがよい。金銭評価を一切やめにするのである（現金。手形、電子マネーなど）。労働を金銭に変換して評価する今のややこしいやり方を、一切止めるのである。今迄の商売の駆け引きもを一切しない。労働に対する対価を金銭評価しないこと。すると、必要最小限の善意ある労働のみが残る。これが実現できるなら、私達の中にある富の偏重が一切不要になり、今、貧乏で底辺を歩んでいる人を含め、皆が簡単に、楽に、普通に、生活できるようになる。同時に地球の環境負荷は、圧倒的に少なくなるだろう。無理な環境破壊も一切なくなる。もちろん土地などは全て、全世界共有となる。住屋は今住んでいる一時期だけ、家土地を公共から借りるだけというシステムである。もちろん地球全体は共生的な社会になるが、今迄の私達が発明した”共産社会”とは全く異なる。この基本には万物、人間自身、宇宙に関する、私達の考え方（思想）を変換する必要がある。今迄のやりたい放題の金銭を介した身勝手な考え（強い者、すばしこい者、知恵者だけが何でも優先する）では通じない。宇宙や自然、人間に対して徹底的な謙虚さを優先するのが必須条件であるが。　つまり精神レベルを、今のままでは何をやっても一切改善はできないし、無理であるが、この際、この変革を一度やってみてはどうだろうか？　そうすると、互いにいいものが確実に現れると思われる。但し、その前に私達は、精神レベルを数段、自らアップする必要がある。この高度な能力は、既に私達人間の中に備わっているから。これを最初に各人が引き出すことが肝要となる。

今迄の私達の共産システムが、旨く行かなかった本当の原因は、人間そのもの研究を昔のままにして、全く行わなかったことにある。例えば殆ど真剣に「人間のテレパシー開発」などをしてこなかったのが大きな原因である。同時に人間本体の考え方が全くできていなかったことによる、地球にあった精神論、哲学では手に負えないもの、本ものの哲学を手にすること、この基本を無視して、そのままスステムだけを変更しても、これでは共産になったところで何も変わらない。なぜなら、人間レベルの向上には、全く気付かなかったから。このためレベル低下には寄与したが、向上することはなかった。　私達が本当に研究すべきは、貨幣経済等ではなく、貨幣をなくした、本当の”共生”の社会の建設であり、本当の人間研究である。私達は貨幣を最初から、人類の素晴らしい発明だと誰かが言いはじめ、それを信じて今でも自慢している。これは残念ながら大嘘である。進化論などもこれに続く大嘘である。これらは皆セットになっている。この事実をはっきり知るには、他の近隣惑星の情報を先に、しっかり知ることにある。すると明確にその違いと、今私達が、絶対すべきでないことや、必ずすべきこと、大改造すべき要点が明確になる。

もちろん今迄長い間、この現システムを陰ながらしっかりと維持保持してきた人（表には全く見えない陰の役者）は、地球には要らなくなる。だからこの人達には他の惑星に移ってもらうしかないのであるが。彼等の存在できる場所は、心配せずとも地球以外に残されているので気にすることは全く必要はない。地球の私達自身（その他大勢）を最優先に、心配する方がいい。この大転換を経ると、地球人の生活の仕方は激変し、生き方がまるで違って来るだろう。無駄な生産、無駄な競争、無駄な戦争、無駄な選挙、無駄なデータ、無駄な金銭取引、無駄な子供の教育戦争、無駄な地球破壊、これらは全てが不要になる。残りは皆が必要最小限の生産のみになり、皆の労働は圧倒的に少なくなる。労働時間は平等に少なくなる。誰かが異常に裕福なることもない。そして今迄のように持ち物で、互いに子共じみた優劣を付ける遊びは、もうしなしなくなるからである。もっと高度な価値観を皆知るようになるから。生活様式、価値観の完全転換である。

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目立ちたい願望　　

私達の中では有名になりたい、目立ちたいという願望を強く持つ人が多い。全く関心のない人も大勢いるが。有名になり金持ちになって、優雅な生活をしたいと願うのである。これは差別や競争社会を当然と考える生き方であり、勝てば賞賛に値するものと信じている。スポーツなどの世界でも同類である。

しかしこのわずかの成功者と、成功しなかった者との対比を見ると極端である。見ている大衆はただの人になる。この落差は成功者を必要以上に祭り上げる。このため極端なアンバランスが出る。そして残った大衆は成功者を誉め、羨み、その彼を金銭的にも支え、贅沢な生活を皆で保障する。かくて成功者は優雅な生活が送れる。これで何が悪いのか？というわけである。この不自然さに誰も気付かない。

私達は互いにこの生活スタイルを今は全く疑わない。成功者も残されたその他大勢も全く悪気がない。そして努力するものは報われる、という哲学が尊ばれる。この教えは遥か以前から存在した。しかしこの価値観には、但し書きがなかったようである。これが問題。

全てには但し書きがある。短絡的で一方的な考え方は、大変にアンバランスになり、危険である。極端な作用はそれを含む全体は、いいものは出来ないのが宇宙の法則である。私達は近年に至り、この但し書きをすっかり忘れてしまっているようである。競争社会が強くなってからますます、このことを忘れてしまった。これは危険な状態である。本人達は全く気付いてないが。

但し書きとは、全体バランスを無視した、人間の競争意識や勝敗にこだわることは、自分を含めて、決して誰も幸せにしないし、進歩もないということである。短絡思想は宇宙では、何処に行っても受け入れてもらえないし、この行動は人間同士でもそうあるが、大自然が私達に背いてしまい、これ以上私達を育んではくれないのである。真の進歩は、私達が言い張っている今の競争の中では生まれてこない。一見、競争に勝つための地道な努力をすれば、進歩があるように見えるが、それは私達が勝手に短絡して、進歩したと大きな勘違いしているからである。実際には全体は進歩どころか大きく退歩している。

私達各人が素直でないかぎり、周りの人々が幸せになる訳がない。これが基本である。人は人に共振するし、同時に万物（自然）に共振する。無関係のものは何もない。人間個人の身勝手な短絡の振る舞いは、不協和の振動を起こし、融合することが出来ないので、いびつになったままとなる。つまり限られたわずかの数の勝利、幸福、利権（人間だけのいびつな価値観）への片寄りを起こすと、同時に多くのアンバランスを生むということである。私達はごく限られた中の協和しか体験したことがないし、強制された同調しか持っていない。優勝すればその努力が報われ、それが皆の励みにもなる、と言うがこれが勝者の勝手な言い分である。

この場合、本人達に、それはやめた方がいいと言っても、なかなかやめようとしない。みんな同じようなことを考えてやっているからである。「一番になりたい、相手に負けたくない、負けるとプライドが許さない」　といって、まわりの言うことを全く聞かない。いくら大人の生き方が他にもありますよと勧めても、それをバカにして本気にしない。そこで私達はバランスを崩したまま、今の生活を続ける。しかしこの生き方は身内の小さな生き方に過ぎないので、負けた相手のことは一切考えない、実は勝っても小さな幸せである。それでよければ、そのままにほっておくしかない。

この状態で。これから私達がジャンプするにはどうするのか。基本は各人が考え方を大きな価値観のものにするしかない。今のままの価値観では、小さな幸せ、僅かな幸せを奪い合うしかない。恐ろしく狭小で貧しい思想であることを自分で自認するしかない。勝利が全てと思っている狭小な価値観を、自分から、そして皆も見直すしかない。他人からそれを言われても反発するだけであるから。スポーツなどはやっている本人からすると、これしかないと思い込んでしまうものである（完全埋没）が、もっと広い目で見ると、それは狭い道をわざわざ選んでいるようなもので、自分で勝手に苦しんでいる様なものである。それが本人はいいのかもしれないが、余りにも考えが狭すぎはしないだろか。私達に価値ある生き方には無数にあり、各個人で皆が特徴を発揮できる分野がある。その特技でそれぞれに社会貢献できるなら、それが最もその人にとって最適の仕事であろう。間違いなく、皆から確実に認められ、自分自身が最も納得できる生き方になる。スポーツなどにのみ多くの者が拘った生き方を、全ての者が強いてやるべきではない。それはごく一部で良いのであり、皆が真似をすることはない。人はそれぞれが等分に価値を認められるのが最も生きやすい方法である。一部の者だけが目立つ、極端なアンバランスな方法はそろそろ止めた方がいい。ともかくアンバランスは私達に良いものは全く出てこない。社会全体が歪（いびつ）になって、いつまでも直らない。

目立ちたい願望は、このようにアンバランスを生む。社会全体も不安定になり、多くの人は自分の代替えを見て熱狂はするが、本当に落ち着いてた生活はできない。いつまでも不安なままである。熱狂はよいが、各人が落ち着きしっかりした生き方を本来持つのが最もよい。そのためにはこのように、各自の特徴を持つ本来の仕事を手にすることに力を注ぐのがよい。自分の生まれながらの本職の仕事である。これは必ず備わっているもので、これは各人も探さなければならないが、同時に社会全体も真剣に個人の適性を探すべきである。これをしないで、あらぬ方向に導くのはとんでもないことである。今の社会では、この職業選択に殆ど手をやいていなし、勝手な自由選択方式にしてあるが、これは間違いである。本来、各人の適性選択は、学校の教育そのものより、遙かに力を注ぐべき問題である。たかが筆記試験の成績で単純に決められるものではない。　これを間違ったり、仕事を探せないと、その本人は不要な人間になり果てる。これでは人材損失が大きく、その分社会は穴埋めに苦労する。各人の本職は早めにあてがうべきである。あてがいが早ければ、本人も社会もマッチングが出来て、社会から不安要素が無くなる。その時、誰しも安心感がえられる。

つまらぬ目立ちたい願望を推し進める今の教育方針より、もっと地道に各自が社会貢献が出来る方策を、子供達に事前に教えるべきである。詰め込みや競争心で無駄に追い込むような、本当につまらぬ今の子供の教育は直ぐに廃止すべきである。これほど大きな損失はないから。この世がいつまでもつまらない出来事の連続になっている、真の原因は、これらの無定見な教育や、子供の指導に大きな責任がある。それを日々教えている教師も全くそのことに気付いていない。本質を全く知らぬままに、給料のためにやるような粗末な教育は、サッサと止めるべきである。これほどの無駄はない。もちろん他項でも述べているように、私達の金銭、経済社会も当然廃止すべきである。一時が万事である。これが出来るようになると、私達は本来の人間の生き方を真に知るようになる。価値観がまるで逆転する。

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人の二面性

私達の身の回りでは、よく不可解なことを見る。例えば同じ人間でも、考えられないことが起きるのである。例として普段は大人しい、年配の女性がプロレスを見て大いに興奮し、相手を殴る激闘を目にした途端に人間が豹変し、我を忘れて、いつもは考えられない言葉で絶叫する。回りは唖然とする。本人もなぜこれほど興奮するのかは解らない。ただ格闘技類のみに引きつけられて興奮するのである。まさに人が変わったように、見境もなく別人になる。

これはプロレスだけでなく、イベント、競技ものではよく起きるものである。大概のスポーツでも、この興奮がたとえようもなく、見ている者が高揚心ではずみ、普段では考えられない行動をする。皆と一緒に見ているせいもあるだろう。これは戦争にも通じるものかもしれない。その場にいないと想像出来ない例外の行動である。

同様なことで普段は大人しいが、いざとなると突然残忍性を表す人がいる。人格が変わったように人相も行動も別人に変わる。これは一体何を意味するのだろうか？　私達は確かに二重人格のところがある。そして自分でも説明がつかないのである。如何に冷静であろうとしても、自分を押さえることが出来ない。この統制のとれない性格を併せ持つことは、私達の特質の二面性かもしれない。或いは地球人だけかもしれない。

では何が原因か？　その人の生まれてこの方の見えている歴史では、解けないだろうということである。幼児期の体験や記憶から来ることもあるだろうが、しかしそれだけとは考えられない。むしろその前の体験と考えるとスンナリ説明がつく。　つまり前世からの体験と考えられるのである。こうなると誰しもその経験を持っているのであるから、それなりの説明はキチント出来ることになろう。端的ではないが、因果関係はそのまま通る。各個人がそれを明確に思い出すことはないだろうが、少なくとも深層心理として説明がつくのではないか。二重人格の原因は、今の生活の場の体験ではなく、更に遠い昔の体験（複数の前世）から、来るものだと考えられるなら、或る意味で私達は真の原因を感じ、各人なりに納得がいくのではないだろうか。という事は、現世のみでは私達は説明の付かないことで、生活しているということになる。

ともかく私達各人が今ここにいることも、今体験している出来事も、実際には自分の責任でそうしているというのが正解であり、現実である。私達は過去世を含む体験で、つじつまが合っていない部分があり、そのために今の生活の場で二面性を出していると思えばよいし、自分でも納得が行く。逆にこのことを知らないままに、人間を理解しようとすると、大変な説明が必要になるだろう。そして当てのない推測や想像で人間の誤解と研究が始まる。しかし現実にはそのような迷路は必要ではないのだろう。実に明快な理由が、各人には存在するのである。二重人格であろうと三重人格であろうと。私達のもつ迷路はそれなりの意味がある。できれば早く抜け出すのが一番である。　他人や自分を説明するときに、どうしても説明のつかないときは、過去世を想像するなら、相当な部分が理解できるものである。私達は化け物ではない、自分や他人を知る時に、この現象は知っておくべきである。そして私達地球人はこの転生を明確に知っていない。そのために二重人格を自分で説明が出来ない。転生を最初から知っているなら、その時点で自覚をするのであろう。

私達は日頃、自分の性格を単一に考える。俺はこいう性格だと。しかし本当はこのように多くの前世を各人が持っているのだから、何重もの体験を積み重ねた人間だと、相手を見る時にはそれを感じるのが本当だろう。人間は本来、何重も積み重なった生き物のようである。しかしながら基本の本人は転生を重ねてもやはり一貫しており、その個人が特定されるものと思われる。私達はこの意味で生まれながらに多重人格である。つかみどころのない生き物ということになる。しかし多くの体験を個人が積んでいることで、すべて人格がその都度変化するのではないと思われる。基本ベースの部分は変わらず、そして新たな体験をその惑星で積み重ねているということであろう。私達ば時に「自分が解らなくなったと」言うことがあるので、これはその意味とも思われる。

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乗り物案内

知らない町に出かけると、旅行者は案内板を頼りにする。案内板が適切に書いてあると安心である。しかし残念ながら親切に書いていることは少ない。まず素直に読んで解らないようにしてある。

なぜだろう。例えば、ＪＲ東京駅で「地下鉄丸ノ内線」に乗り換えたいときに、東京駅まではなんとかわかるが、乗り換えの場所が直ぐには判らない。構内でウロウロする。当然案内板を見るが、その案内板には東京駅構内のことは詳しく立派に書いてあるが、さて肝心な乗り換えの地下鉄丸ノ内線の位置がそこに書いてない。何度見ても書いてない。東京に来る前に聞いたところでは、確かに東京駅で、地下鉄丸ノ内線に乗り換えると聞いた。

そこでたまたま通りがかった駅員にそれを聞く。地下鉄の乗り場は案内板の何処に書いてあるのかと。書いてありませんと即答する。どうしてかと聞いても、むずむずして答えられない。「言われてみればそうですねと」答える。ただそれだけ。旅人には不案内である。そして東京駅を利用する人は、その多くがここから乗り継ぎをする。JRだけを利用する人はＪＲの案内だけで解るだろう。しかしＪＲ以外のつまりＪＲ縄張り以外の乗り物にも当然、大量の人が乗り換えるのである。しかしＪＲの職員はそのことを無意識に少し知っているだろうが、不案内の人間が端的、何を探すかに全く気づかない。本当に気付いていない態度である。本人は客の様な乗り方、乗り換えを一度も自ら経験していないのだと思う。これはいつも思うことだが、乗り物担当者は何であろういとも、一度は客のつもりで自分の会社の乗り物に客に紛争して乗ってみたらいい。直ぐに解るから。その不便さが身に沁みて良くわかる。そして何を良くしたら客は困らないか、どうしたらいいのか一々説明しなくても簡単に解るかを。

つまり自分の職場の縄張りのことには大変に気を遣うだろうが、他の会社のことには一切気を遣おうとしない。ＪＲの構内で動き回っている人までは自分たちの客であるのが、一旦他の縄張りに行こうとする人間には、乗務員として全く興味がないのである。一方、客は駅員の縄張り範囲には同じように興味がない。ただ乗り継ぎたいのである。東京は乗り継ぎの拠点であるのに、その客が何を望んでいるかに、駅員はなんの興味を示さない。これが駅員の哲学であるのだろう。同時に客サービスとして日頃考えている考え方が良く判る。会議で何を話し合っているかも良く判る。客の立場の内容では決してないこと。

そこで自分で当たりを付けて、東京駅からなんとか階段を下りて、丸ノ内線の地下鉄乗り場らしいところにたどり着く。次に切符を買えるだろうところに出向く。ところが切符売り場であるだろうところに、地下鉄丸ノ内線の案内がない。あるのは「東京メトロ」と書いてある看板だけである。ウロウロしながら、しょうがないからそこにある切符販売機に手を掛けて、料金を見ると目的の「四ッ谷」文字が小さく出ている。そこで初めてこれが、四谷に行く地下鉄丸ノ内線の切符売り場と解る。私は恐れながら東京地下鉄が、東京メトロという名前に変わったのをそれまで知らなかった。

今度はここの駅員に、大きく書いてある「東京メトロ」の看板は何かと聞く。すると自慢そうに、メトロは地下鉄を経営している会社だと仰々しく答える。つまり丸ノ内線を含み１０社ほどをまとめた大きな会社の名前だと答える。そんなことは客には関係ないだろうと言うが、相手は当然のような顔をして、知らない方おかしいという態度をとる。田舎者に対する説明である。そして他の都営地下鉄などの会社の切符では通用しませんと、どうでもよいことを言う。ややこしい。　それからやっと目的の駅について、今度は帰るときも同じように丸ノ内線の駅の看板はない。「東京メトロ」の看板を探さないと、地下鉄駅にたどり着くことはないのである。丸ノ内線に乗りたいのに。地下に下って切符売り場で料金表を見て、初めて地下鉄丸ノ内線と解る。外には丸の内線が何処にも書いてない。つまり駅員は自分の縄張りの範囲で動き回る経験しかなく、不案内のところに旅行したことがないので、利用客を全く理解できないようである。あるいは、東京というプライドが一役買っている感じもする。つまり田舎者をからかうために、わざと判らんようにしているのでは。そのように恰好を付けて看板が書いてあると思えば良く判る。そうであれば実につまらん東京プライドのようである。

かくして案内板は素っ気なく、実用的でなく、不親切にしてある。インク代がもったいないのであろう。そのくせ駅では大枚の費用を掛けて、案内嬢まで据えたりしている。格好をつけてたがっているのか。簡単で親切な看板がありさえすれば高額の案内嬢なくて済むのに。

この出来事は道路の看板でも、同じことが無数にある。私達は車運転で通常、道路案内を聞くときには、交差点を目印にした説明を知り合いから聞く。しかし残念ながら交差点の名前は、その交差点の信号機の下にのみしか書いてないのである。それも小さな字で書いてある。そして運転中に交差点に入ってから慌ててそれを読みとり、右折、左折しようとしても出来ない。危険だからである。交差点では読み取りなどでグズグズ出来ない。

この原因は案内看板にある。案内看板は大きな交差点では予告の看板が手前から何枚もあるが、これに交差点の名前が全く書いてない。そこに書いてあるのは、知りもしない遠くの場末の地名が、三方向に書いてあり見当もつかないのである。予告の看板に、三方向の有名な地名と同時に、その交差点の名前をデカデカと書けば、それで済むのであるが、これは決して書くことがない。

なぜだろう？　看板を書いた道路管理者は、そんなことを書くことを良しとしないからであろう。案内看板は見る者のためではなく、ひたすら管理者のために、立てかけてあるからである。管理者は道路のことを良く知っている。だから公差点の名前ごときを書かない。交差点名は周辺の通称であったりするもので、道路管理者には何の関係がないからである。彼等はもっぱら道路の路線の起点と終点に執着しており（これは専門語）、これが間違いなければ、それで立派な彼等独自の案内板なのである。かくして交差点の名前を大きく看板に入れることがない。そのかわり客が知りもしない起点終点の地名をデカデカと書く。客は交差点名と最も解りやすい方向地名こそが欲しいのに。もっとも最近はナビゲーションがあるので、あまり困らなくなったのであろうが。この案内の癖は大昔から変わらない。

同じように、空港でも起きる。空港では客は、その多くがレンタカーで乗り継ぐ。特にビジネスではこれが多く、ローカルな空港では必需である。しかし空港自身では、レンタカーを経営することはない。そのため他の多くの民間の会社が、レンタカーを営む。飛行機からレンタカーへ、直ぐに乗り継げればよいのであるが、大概、乗り継ぎが不便である。レンタカーは大方空港から離れたところに基地を持っており、直ぐに行けないからである。客からすると、空港のすぐ隣りにその場所があればいいのにと思うが、そうはいかない。客はレンタカー会社に電話して、その送迎車を待つか、テクテクとその場所まで歩くしかない仕組みである。

なぜだろう？　空港自身が、レンタカーの業者に場所の便宜を図ってくれないからである。空港内にいる間の客は彼等の大切な客である。しかし一旦空港から出て行く客には、既に彼等の関心はない。空港とレンタカーの連携は彼等には全くらち外なのである。利益につながらないので、やる必要が全くないと思い込んでいる。同じ大切な客の扱いが、その商売の境界で急変するのである。客は飛行機に乗ろうが、レンタカーに乗ろうが、スムーズに目的地に着きたいだけである。空港商売の縄張りはどうでもよいのである。空港自体は他の乗り物との連携が旨く出来て、初めて便利になる。客は高価で速い飛行機で飛んできたのに、レンタカーの乗り継ぎでもたもた時間を掛けたくないのが本音である。空港側はこの視点を全く考えようとしない。つまり連携が唐変木である。そこで連携が断絶する。

この場合、一番いいのは、空港の敷地の適当な場所に、レンタカーの敷地を同時に確保して、レンタカー業者が営業できるようにすればよい。そしてレンタカー業者が空港に場所代（家賃）を払うシステムとすれば、空港も実入りが生じる。これなら客も助かるし、空港、レンタカーも交通の連携が出来る。しかしこれをしようとはしないし、客の最も便利なことを考えもしない。便利なアイディアが出されても、空港側が断る理由はいくらでも見つかるからである。那覇空港などは空港に隣接して駐車の車庫はあるが、残念ながらレンタカーはずっと遠くにしかない。いつもここでモタモタしている。

私達は縄張り意識が強い。同時にその中でのみ、ものごとを考える。それで安心する。実際には公共機関を使うときは、それを使う客側が慣れるしかない。実は使う客側も自分の職場で同じことをしているからである。つまらないことに縄張り意識を持ち、優越感を抱き、つまらないことで相手より優位に立とうとする意識もあるからであろう。縄張り内では外部に物事が解らなくするのが常のようである。公共施設ではこれが困る。確かにそのやり方は自分たちの流儀では間違っていない。自分たちの内輪のみでは誤りではないし、その行動は褒められる。余計なことはしない方が、先輩から叱られることもない。特に大きな組織ではそうなってしまうようである。徹底して排他主義である。

私達は融合、統合、共生が苦手であり嫌いである。その代わり身内だけの縄張り意識を強く持って、自分だけ、自分達だけの安心を願う。そして内輪以外に対して排斥、差別したがる。この心根は、どの乗り物案内の中にもそのまま現われる。どうしても連携できないのである。考えによっては可愛いのであるが。

これが解っている人は僅かだが何処にでも確実にいる。そこで彼らの意見が素直に通るならしめたものであるが、そうはいかない。縄張りを無視した合理的なやり方自体は実に簡単で、邪魔になる柵をとればよいだけのことである。あっさり片付く。しかしこれでは業績が出たときに誰の手柄なのかが解らないし、分別がつかない。だから縄張り、フェンス、仕切り、などを設置してはっきりさせるのである。そしていざというときの責任逃れを必死でいつも考えている。これは共生、合理性をのけ者にする、最たる原因である。彼等のこのつまらぬ言い逃れのために、いかに一般客は不便な思いをすることか。この考えは共生からすると、　全く逆の生き方である。これを開放するには、実に簡単である。責任を担当者に被せないことである。共生はこのようなややこしい縄張りは撤廃することをも含む。各人は気が付いたら何でも共生が優先で行動すればよい。責任うんぬんよりも共正を最優先にする。罰則は最初から何処にも用意されていない。罰則の前に、善意の行動のみがあるから。まずいことがあれば直ぐに皆で協力して修正する、それだけのことである。矯正は実に簡単で最も実用的な生き方になる。

共生の世界でも、間違いや勘違いはどうしても出てくる。その時に共生社会では、罰則ルールはない。間違った時には速やかに原因を調べ直ぐに修正する、それだけである。今の私達のようにゴチャゴチャトと責任追及などは一切しない。そのようないじめに近いやり方は、ご法度である。それは建設的でないので、その代わり前向きな方法をとる。今後、間違いないように次はどうしたらいいのだろうと、建設的に考えををすすめる。これが共生のやりやり方である。間違いは最小で処理が終らせ、後は正しいやり方に直ぐに修正される。こうすると、間違った人も悪い気はしないし、次には間違わないようにしようと前向きに考える。何処か国やの組織のように永遠とその間違いを問いただしたり、本人を責めることは一切しない。これは宇宙的でなく、後ろ向きの処理は、進歩的な人間には不要であるから。また間違いは予知能力を持つことで相当に少なくなる。

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必要のない土壇場の努力

私達は多くの努力を惜しまない。例えば非常事態や、パニックになったときなどである。戦争もその中にはいるだろう。そして大変な努力を強いられる。その中には賞賛に値するものもあるだろう。あるいは人に言えない悲惨なこともあるだろう。

では本当はどうなのか？　悲惨で凄惨な現場を見ることは、実は最初からない方がよい。本当はそうである。しかし私達は見ざるを得ない体験が多く、イヤでも見る羽目になる。しかし本当は見ることがないように、その前に私達はそれを避けるように最大の知恵を出す（予知する）のが正しい。これは地震の予知や、戦争の予知、病気の予防と同じことである。地震は実際に避けることが出来るのに、私達はその努力を全くしようとしない。地震が起きてしまうまで何も関心を示さない。病気もそうである。病気になってから必死になる。文字通りわめいて大騒ぎとなる。そして立派そうな病院を必死で探す。

日頃する必要のないことをあえて行い、トラブってから大騒ぎになり、それから必死で後始末や、解決しようと努力すること、これは果して正しいことだろうか？　そこにはまり込むのは自分自身であり、避けることも出来るのである。しかしそれまで放置しておいて、その責任が他人や社会だと思い込んだり、原因が決して自分ではないと思い込むのは、信じがたいほどに方向違いの行動である。土壇場にはまり込んでから必死にもがく。それも必要であろう。しかし努力としてはいかにも無駄が多く、芸がない。

私達は必要のない努力を、この意味で強いて、多くやっているように思われる。努力はその方向次第であるということになる。違った方向の努力、体験は誉めるに値しない。では方向はどうして解るのか？　ともかくその原因は、全て自分にあると思えば間違いがない。そこで解決も自分で行なうしかない。相手が原因ではないからである。

回りや他人に原因があると思い込むのは、子供じみた発想である。全て他人に責任を押し付け、難癖を付けるのは昔からヤクザでも行なっていることである。すると私達はこれと殆ど同じことを考えていることになる。自分で汗して働かず、他人にせがむ生き方と同じになる。他人の持ち物を始終狙い、自分は汗して働こうとしない。ことある毎にわめく。これも立派な生き方だろう。しかしこれでは進歩のないこと請け合いである。自ら汗しない者が、いくら集まってもやはり役に立たない。誰も税金を納めようとしないし、無償で皆のことをやろうとしないことと同じだからである。

自分の側に責任があると感じられる者は、幸いである。修正の方向が、自分でハッキリと獲得できるからである。他人の情報だけに頼ることもない。そして先が読める。だからメクラの状態で土壇場に入ることはない。やむなく土壇場にはいっていも容易にやり過ごせる。そしてこの湯加減もいいものだと感じる。結局気持ちの中で、土壇場にならないのである。自分の責任を良く知っているので騒がない。不謹慎であるが、土壇場が楽しくなるので土壇場にならない。

一番いいのは、私達自身が予知能力を徐々に身に着けるのがいい。分野は何でもいい。　何も予知せず、無謀に行動するのは前記のように、トンデモナイ羽目になる。相手に嵌められたらなお悪い。行くところまで行く。　だから何であろうと、私達は事前に予知するのが最もいい方法である。私達は予知が本来、出来る生き物だからである。今迄長い間、自分のこの大切な能力を見捨ててきており、閉じてきている。それをいま再開させるのである。そのため予知訓練を、日常の中で行うのである。対象は何でもいい。簡単なことから自然現象まで、予知する訓練を行う。費用は掛からない。いつでも出来る。これは実は私達人間の、本来の能力を取り戻すことでもある。新しく身に着けるものではなく、潜在的に私達が持っている能力を、取り戻すことになる。今迄私達は予知できるかを、ゲーム遊びの中で行う時がよくあるが、これと全く同じである。これを少しずつ予知能力を実地訓練の中で取り入れてくると、私達の生活は次第に変化するだろう。冗談が次第に本気になると思われる。誰しも予知できるようになったときは、そのメリットは多くあり、際限がない。個人差が大きいだろうがそれは仕方がない。社会の中で予知能力の人が増えると、当然社会全体の様子が、変わってくることが予想される。生きかた、教育の仕方、価値観などが徐々に変化する。これが私達の本当の目標でもある。今の民主主義自体も、この結果で、さらに良きものに大きく変化するだろう。全てが激変する。

私達は自分の能力を完全に見限っている。自ら低能児にしてしまっている。その挙句、事件事故が起きると、大きな騒ぎになる。それは災害だ、他人のせいだと大きな声で騒ぐ。本来、予知でいるなら騒ぐ必要は何処にもない。仮に事故が起きてもそれは周りのせいではなく、正の自分のせい、自分の予知能力の無さにあると解るから、騒ぐことなないし、恥ずかしいので人には言えないことになる。事の真相とはこのようなものである。予知が出来るなら、さっさと逃げればいいのである。それを自らしないで、事故で大騒ぎするのは自分の無知のなせるわざにしかならない。

人間は予知できる。今は完全ではないかもしれないが、私達は訓練でそれが出来るようになる。誰しもこのことを確信を持つ必要がある。タワゴトではない。謙虚に生活することを皆が知るようになると、この予知は次第に皆の常識になるだろう。すると私達の周りで起きるものごとは　相当に平和になる。大騒ぎが少なくなる。天災も避けることが出来る。すると私達は今まで必要のない努力を膨大にして、後手後手であった今迄の出来事がはっきり理解出来る。この無駄そのものが今の私達の忙しい生活そのものである。いま言えることは、これらの多大な無駄は、無駄として意味があるということのみ。出来るなら事前に予知して、これらの大騒ぎは避けたいものである。

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コンビニと界隈

コンビニエンス・ストアーは便利である。無数に建っている。夜中でも開店しているので皆が助かっている。一方で昔ながらの雑貨店があったが、四苦八苦で皆つぶれてしまった。この雑貨店は町の界隈の一角であった。かつ情報センターでもあった。今はその店やそんな町が無くなった。そして界隈も無くなった。大型店舗といわれる郊外店舗が、いつの頃からか急速に増え、これで昔からの旧市街や、界隈の町が消えてしまった。

何が違うのだろう？　同じ店で何が違うのか？　この決定的な違いは、「人の触れ合いと思いやり」　である。同じものを売る商売の店ではあるが、新興の店は、金のつながりはあるがそれだけであり、人のつながりを閉じているのが、この店舗である。ではそのことで何が違うのか？

人のつながりを無視したり、忘れた商売や仕事は、その町を破壊する。同時に人間も破壊するということである。というより破壊された人々の中に、このような商売がはびこる、というのが正しいかもしれない。破壊とは本来の人間のふれ合いを壊すことである。まともな触れ合いが出来ない人間は、生きる意味が薄弱となり、短絡で更に唯物的となる。金や物さえあればそれでいいと。そしてこの意味で今迄の社会は崩壊する。他の生き物はいつも、私達の逆を行なっているのであるが。

これは家庭のことでもいえる。つまり家庭で触れ合い無くすと、それは赤の他人であり、家庭ではない。利害だけがあり、強いて一緒に住む必要がないことである。赤の他人の生活をする人間が、索漠とした雰囲気のコンビニや、大型店舗に出かける。彼等は家では家庭の雰囲気が薄弱であるので、そのため薄弱な店の雰囲気で合っているかもしれない。この感じが好きなのであろう。

昔の界隈は良くも悪くも、人の付き合いが深かったのである。薄弱ではなかった。店は自分の親とも付き合いが深かった。回りの近所とも深かったのである。子供はその中で育った。情報もそこから仕入れた。それは生きる糧であり、考え方、生き方の習得の方法であった。しかし今は習得するこの界隈が無くなった。その代わりいつでも開いているコンビニ、何でも物が揃う店舗が出現した。知りたい情報（薄っぺらな）はいつでも安く入手できる。だから一見、不足がないのである。そして昔の界隈は必要でなくなったように思える。同時に子供は感じるものが大きく変わっている。生身の人との付き合いがなく、人との感動がなくなり、対人相手を必要としない画像や、ゲーム機などの無数の遊びに熱中するようになった。生身の人間の相手がそれほど要らなくなったのである。生身の人間との付き合いの面白みを、生まれた最初から知らされていないので、人に顔を向けることをしなくなる。下を向いたままである。

さて、コンビニと大型店舗であるが、そこに働いている従業員は、大抵アルバイトである。要するに店員であるが、店の責任はない。彼等は金勘定をするが、ロボット代わりである。本来の人間言葉はしゃべれないし、話せるのはマニュアル語のみである。それ以上は許されていない。人間的な丁寧な言葉、日頃のお付き合いは御法度のようである。責任ある真の経営者は、僅かしかいなくて、その店の中にはおらず、接客することもない。責任を持てる者は、客からは見えない遥か遠くの本社で遠隔コントロールしているだけである。だから店舗は、丁度自動販売機と同じなのである。実際には店舗ではなく、ただの無人販売所と思えばよい。昔の界隈の店とは全く違う店舗である。

だから、コンビニ、大型店舗、安売りマーケット、ファーストフード店、自動販売機などが無数に並んでも、そこは町にはならない。肝心の子供を育てる界隈も出来ない。界隈の食事も出来ない。食い物はあるが、これは食事ではなく、そこに置いてあるのはエサなのである。つまりエサ場に集まっているに過ぎなくなっている。このことは、その店の経営者も気付かない。なぜなら、その店の経営目的は、町や界隈を作ることでなく、ひたすら利益のみだからである。界隈なんてとんでもないし、思いつきもしない。

食事とエサの違いは、人間付き合い、触れ合いを含め人の交流があるかないかの違いである。付き合いがなく、単に食うだけだったらエサとなる。近年、私達は生活が便利になったが、エサを食うことが多くなった。本当は私達は食事をしながら、同時に会話の中で、人も食べているのである。家庭で子供の頃から、こうすることで初めて大人になったときに、回りの面倒をみることが出来るようになる。会社の勤めもそれなりに出来る基礎が備わる。相手が「解る」ようになるからである。

エサだけを食っていては人を理解出来ない。当然自分の価値を全く知ることもなく、カタワのままで一生を過ごす。界隈の経験がないと、人の面倒を見ることがあまり出来なくなる。付き合いも下手だし、結婚しても続かないし、子育ても方法が解らない。こんなことは、コンビニでは話が出来ないからある。これでは継続できる町や社会を、作ることは決して出来ない。このままだと、民度の低下であり社会の崩壊である。コンビニに限らず、便利さは、人々の仲を知らない間に破壊する。

金銭だけの付き合いを常時行っていると、人間はこのように心的に破壊される。生き方の重要な部分を破壊されたままに成長してしまう。大人になると、もう回復はできない。ロボットみたいな人間が増えるだけになる。店造り、町つくりの基本は物ではない。人をつくるのが基本である。これを知らずに店を造ると、人間破壊になってしまう。これは目に見えないので町を造った本人は、そのことをいつまでも気付くことがない。

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宇宙への飛び出し

私達はいつか宇宙へ飛び出す。地球人として自前の宇宙船を建造して、他の惑星に旅行をし、更に多くの体験をする。しかしその前にやることがある。最も大切な自覚は、人間はその謙虚さに比例して、宇宙的な真の知恵を得るという法則である。そして私達自身の、テレパシー能力の事前の確保が必要なようである。これを忘れて、宇宙に出かけても成功はしない。例え宇宙に行くことが出来ても、更に効果的な宇宙の情報を手にすることが出来ない、という意味である。地球での感覚のまま行うと、肝心な他の惑星人との真の交流がまともｌに出来ない。行っただけとなる。

私達は自分の謙虚さを自覚して、初めて宇宙の感覚が得られるからであり、地球だけの今の価値観（物欲主義、勝利主義など）では、地球外の宇宙探査には制限がかかる。謙虚さに比例した情報しか、人間は情報を得ることが出来ない法則は、この意味で本当のことである。　同時にその謙虚さに比例した宇宙船の性能しか得られないだろう。私達は地球内では、ともかく短絡的に物を得ようとする。今のまま、同じ動機のままでは、安全な宇宙旅行はできない。他の惑星の同胞も、それを好まないだろうし、私達にとっても、今のままでは旅行の意味がない。地球での生活様式は、そのまま宇宙に持っていくと、全く似合わないことになるということ。つまり他の惑星に大きな迷惑がかかることになる。

この辺りの情報が、今の地球では全く理解されていない。宇宙に行くにもその心構えは、地球のままなのである。これは大きな間違いであり、今のうちに修正した方がよい。今なら間に合う。

宇宙船を建造するにも、謙虚さをベースにした生き方を獲得しないと、宇宙旅行に耐える宇宙船は建造できない。強引に今の方式（ロケット方式など）で建造しても、宇宙旅行には不適切という意味である。根本からトライアルを変える必要がある。生きることの基本に返ること、これがそのまま宇宙船の建造技術に関わる。宇宙船だけを、物理的にがむしゃらに造ればいいというものではない。同時に進行させるべき、この別のものを取り入れないと、効率の悪いままでは、真に宇宙になじむ船を造ることはできない。遠回りのようであるが、これが最も近道である。親和の法則を用いること、これは私達人間の本来の特権である。これを使わない手はないだろう。求めれば与えられる、という法則である。これはかつて不思議なものと考えられ、まやかし、気休め、遊び、まじない、といわれたこともある。しかしこれは、単なる精神論などでは全くない。真の実用論である。

この考えは宇宙では常識であり、地球では非常識と思われているものである。宇宙船を作る際にも、多くの地球的特許を獲得して、他の同業者に負けないようにすること、これが全く正しいと地球の私達は信じ込んでいるが、しかしこのやり方は私達が考えているほど正しいことではない。この逆の方向が最も正しいのである。特許や採算性、同業者との先陣争いなどは宇宙では、実はどうでもよいことなのである。この考えは全く要らない。遥かに私達に重要なことが他に必要になるのである。私達は宇宙に出掛ける時は、地球の価値観（物欲、採算性、勝利欲など）を捨てる必要がある。これ肝心。宇宙では全く通用しない価値観であるから。

宇宙に飛び出すと、私達人間は劇的に変化（精神的、感覚的）するからでもある（特に地球人は）。ただし地球を回る今の人工衛星やスペースシャトルではなく、もっと先の地球の重力圏の外側で起きることである。つまり地球の力の影響圏から抜けた宇宙空間での出来事のことをいっている。

かつて月面探査に出かけたＮＡＳＡの宇宙飛行士が、異口同音にこれを説明しようとしたが、この感じを旨く説明が出来ないと言っている。（「宇宙からの帰還」立花隆著　という著書に出ている）この中で、真の宇宙空間の感じについて「我々が地球に帰って、このことの感じの説明しても、誰も信じないだろう」と言っているのである。これは非常に大切な点である。私達が地球での今の価値観だけで住んでいることの意味を知る、よい機会であるからである。つまり地球にだけ通用する私達の日常の小さな価値観は、そのとき一気に吹き飛んでしまうという、意味の体験である。

月へ行ったＮＡＳＡの飛行士は僅か１ダースしかいないが、彼らはそのことを一様に口にした。一時、ＮＡＳＡの飛行士達は実は実際に月へは行っていないなどと、噂が流れたが、飛行士が述べたことの意味を知っている者は、宇宙飛行士が実際に体験したことを、確実に信じられるだろう。なぜなら体験者しか知らないことだからである。しかもＮＡＳＡの飛行士達は、イカレタ人物ではなく、最も平均的で宗教にも偏っておらず、物事の判断もノーマルな人材としてある意味で厳選された者達（飛行士として）である。その彼らが日頃私達にとって想像つかないことを言ったことに対しては、特に注目する必要ある。ボンヤリしてはいけない。

私達は何が重要かの、勘所をつかむことが苦手である。だからこのような肝心な点を見過ごしてしまっている。これは私達にとって唐突で、聞きようによっては何でもないことであるが、これ自体が大変な情報である。実はＮＡＳＡの宇宙飛行体験に関し、肝心な点で他にも重要なものがあったが、インサイダー達（内輪の者だけ）と飛行士の都合で、このことについては、一切何も喋らなかった。全てをそのまま公表したのではない（発表すると大衆の受け入れが出来なくなるため）。　しかし地球を飛び出した宇宙空間での、この”感じ”については、喋ることを制限されなかったようである。そして彼らはこの体験により地球に帰ってから、劇的に自分の考え方、生き方を変えざるを得なかったのである。単なる空想、たわごとの物語ではなかったと思われる。但し地球の人工衛星の周回軌道（地上数百ｋｍ内）ではこの体験ができないが、真の宇宙空間（地球の重力圏外）に入って初めて、解ったとも言っている。これは本来の人間の能力が、何ものかを示す最もよい事例となるものである。単に個人的な能力などというレベルのものではない。

具体的には、人間、人類の可能性のことになる。地球上で生活している間では、全く考えられない聡明な感覚が生じ、何事も不可能はない感じになる、と言っている。例え困難があっても確実に解決する、という感じが生まれる。人間は環境を変えると根本が変わる例である。そして彼らは、イエスが言ったこと、そのものが素直に、「その通り」と言い切れる感覚をもったのである。完全にイエスの言葉を初めて理解出来たのである。地上ではそのような感覚は生まれなかったのに、ある飛行士は、イエスの言葉が突然、よみかえったと言っている。真の宇宙空間は私達を変化せる。

この経緯を知らない人や、疑い深い人は、止めどもなくこのことに不信感を抱き、何がそこで起きたかを知ることは、いつまでたっても、出来ないままとなる。残念であるが、彼等はそこで思考を止めるしかない。しかし宇宙空間の様子、他の天体の様子が感じられる人はそうではない。見えないものが解るからである。またイエスの時代と、今の時代の大きな違いがここにある。真実を体験した人が、この飛行士の例のように極僅かであるが、今の同時代にいるという点が大切であり、さらにこれを理解できる人間が、他にも少ないが確実にいること。真の証拠とは、物ではなくこのような「感じ」をいうものだと考えられる。あるいは「フィーリング」いう言葉でもいい。文字では書けないイメージの最も大切な世界である。私達は現在このような時代にいる。イエスの時代とは相当違うのである。イエスの言動が現実ともなるという意味。私達大衆もそれを体験できる時代となるかもしれないのである。これが出来れば、私達地球人は激変する。その体験が出来るかどうかは今は不明である。本ものはこのように、フィーリングで与えられる。私達が今馴染んでいる、言葉やデジタル画像などではない。

これは単なるたわごとではなく宇宙空間で現実に起きたことである。但しこれは宗教とは全く無関係である。イエスはかつてこの宇宙的な感じを口にしたと思われる。つまり宇宙が解って初めて地球のことを理解できる内容になる。そうするとイエスが何者か（かれはもとから宗教を指導した人などでは全くない）、そして宇宙とは何ものか、人間とは何ものかが、これを機会に私達が理解し始めるとうことである。これをたわごとというのは非常に楽で批判し易い。考えなくても誰でも勝手に言える。しかし私達は真摯にものごとを見る目を持つなら、いつでも動かぬこの証拠が示されているということに気づくはずである。ここで謙虚さ自体のことも理解できるようになる。この心構えが不可欠だからである。

私達は今まで真の宝を次々に捨ててきた。そして苦情や文句ばかりを不遜な態度で回りに言いふらしながら、必要もない格好をつけて生きてきた。実際には格好をつけなくても、すばらしい生活がいつでもそこに用意されているのに、懐疑と横着と互いの不要な競争心、つまらぬプライドのために、肝心な価値には気付かない。

宇宙飛行士は、宇宙空間で初めて、この肝心な点に気付かされたのである。そしてイエスが言ったこととは、このことだと感じた。これが解ると、言葉を駆使しての説明は要らないと思われる。この感じを彼らは、「地球に帰っても信じて貰えないだろうし、説明が出来ないだろう」　と口にしたのである。これ以上は云わなかった。飛行士達は事前にこのことを、知らされて準備をしていたのではない。そのため帰還後に、宗教的とも思える行動をとった者もいた。しかし実際には彼等が感じた中身は、地球の宗教教義とは直接関係のないもので、キリスト教会と事前に話し合ったものでもない。その体験を表現しようが無かったので、その中の一部を言葉で表現したに過ぎない。

ここでイエスが出てくるが、ついでに彼の立場で説明すると、イエスは宗教家ではなかった。私達に人の生き方、考え方のよき方法を教えたのである。立場は地球人ではなく、他の惑星を含めた人間の立場から教えた。だから最初からかれは自分の喋る内容を、宗教にはするなと云った（周りは直ぐに宗教にしてしまったが）。今ではすっかりキリスト教の発端の人物に思われているが、これは彼にしてみれば心外であろう。本来、キリスト教とは彼は関係が無いのである。つまり最初から私達は誤解をしており、未だに一つも理解していない。そして現在であるが、宇宙に行った飛行士がこのイエスを突然口にした。ここで初めてイエスは少し報われたのである。解るだろうか。　

実は、私達はこのことを地球以外の宇宙空間、他の惑星に出かけなくても、この地球内で知ることが出来る。但し条件は謙虚さと信念があるならである。これが必須の条件になる。謙虚さがないと、本当に肝心なことが宇宙でも理解できない。横着さを私達は無くさないと、宇宙には行けないし、宇宙開発などという勝手な（商業ベース）態度は取ることすらできない。逆に私達地球の方が宇宙的に開発されなくてはいけない惑星である。地球はまず住んでいる人間の意識改革を（基本は横着さ、物欲主義、互いの競争心などを無くす）、大々的に行う必要のある惑星である。これを全くしないで宇宙に出掛けると、大きなトラブルが生じるだろう。これはやるべきではない。他の惑星には既に多くの人々が住んでいるから、不用意に、無定見に勝手なことをしてはいけない。宇宙のマナーが必ず必要なのである。これからは地球人は近い内に宇宙に飛び出すと思われる。その時代に入っている。そこで最も重要なことは、地球でも通用出来る、生き方自体の謙虚さである。この点を十分に知ってから宇宙に出るならば、それは正しい。しかしこの基本マナーを知らずに、商売根性、ガキ根性　だけで無頓着に出掛けると失敗するだろう。宇宙では地球の価値観だけでは成り立っていないから。まず地球人は宇宙に出掛ける前に、自分を先に少しは知るべきである。

宇宙は地球と同じペースでは出掛けられない。同じ気持ちで、やっつけの気分では宇宙開発は無理である。まず自分達地球の足ものとを見る必要がある。この自戒の行動が取れるどうかは非常に大切である。これをいいかげんにして、遙か先を進んでいる、他の惑星人に、どのように地球人は挨拶をするのだろう？　余りにも知らささ過ぎるのである。私達地球人はこの近隣宇宙界隈では、最も遅れた惑星であることを知っておくこと。そして精神的にも、技術的にも。一番必要なことは、私達は先ず謙虚さを身に着けるべきである。私達の最も苦手、不得手なものであるのだが。

謙虚さをしっかり身に着けると、宇宙の新しい情報は地球人も手にすることが出来る。これは保証できる。しかしこれを無視して、宇宙の中で今まで通りの地球のやり方を強引にやらかし、地球人の大恥をさらすと、残念ながら良い成果を宇宙や彼らから得ることが出来ないだろう。私は預言者などではないが、これ位は判る。

宇宙に出ることは、地球人の大切なチャンスである。又とないことである。長い地球の歴史では、大きなイベントであるから、これは大切にしないといけない。資源開発と意気込んで、今迄の何でもありの私達のやり方は許されない。せっかくのチャンスである。台無しにしてはもったいない。是非この機会を有効に活用したい。これは他の惑星も願っていることである。地球だけで済む問題ではないので、その前に最低マナーを身に着けてもらいたいのである。これは必須である。

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あからさまなこと

私達は何事も隠さず、洗いざらい人に話すのが、果たしてよいのかは解らない。あるいは隠しておいた方が、ある意味で相手にとって幸せである、ということも考えられるからである。つまり深層はあえて表に出さず、表向き差し支えない範囲で、そこそこの情報で満足して貰う。これも現実に生きていく者として、よいやり方かもしれない。進歩はないが、かといって相手に甚大な被害を与えるでもないので、責任感も出ない。最終責任は本人がいずれとるので、それでいいのではないかと。情報で大切なものは、その中身とその人にとっての受け取るタイミングである。いずれも個人差が大きい。

しかし本当は知らせるべきものは、当面知らせるべきだろう。これは正しい。重要なのはそのタイミングであるので、逆効果が出ないように、考えておくべきだろうからである。かつてイエスは人間の本質を伝えようとした。誰も言わなかった言葉で試みた。そしてある部分は、当時の人を納得させた。が彼を取り巻く人々は、それを発展させることはかなわず、多くの宗教人はイエスを聖人に祭り上げた。

この真の原因が何かはよく解らない。推測では、当時イエスの言葉の中身が解る者が、僅かでもいたと思われる。その真意を正確に理解できた者である。しかし正しく継承する手段がなかったのと、正面から妨害されたからである。そしてイエスの「生」の情報は秘匿され、長い間に忘れ去られた。しかし、一方でそれをネタに宗教として低次元化し、変形されたものは、多数の者が関わって祭り上げ、その後大いに栄えた。残念ながら本物は栄えず、偽物が大いに栄えた。

あまりに本音の情報を伝えると、私達は顔を背ける。まともに見ようとはしない。それより偽物いっぱいの、まがい物を好むのである。これは誰それというのではなく、その方が安心するようである。より本物らしく見えることもあるから好まれる。同時にむごたらしい出来事も体験するが、これも究極秘密にして隠してしまう。

例えば正論を永延と聞かされると、飽きてしまう類である。確かにその通りであるが、清い水だけではないだろう、汚いものも必要なのではないか、ということになる。地球ではそれをより望む者が多い。私達はつまらぬことと思うことを、必死にこだわる。無駄と思われること、全く逆に思えることを、永延とそんな行動を取りたがる。逆と解っていることを、あまのじゃくの子供の精神で、この役に立たないことを平気で続けようとする。その内に一体何が本物かを見失う。

私達は隠れた本来の能力がある。しかし強いてその中身を見ようとしない。自分のことなのに見ようとしない。見限っているのか、本当に知らないのかは解らない。

人間の能力はある意味で無限と思われる。個人差もあるが、役目の違いのためである。各人がこの能力を自然に発揮出来れば良いのであろうが、通常は一生の間でほんの僅かで終わる。自分を知らないままに殆どは終了する。それぞれ自分の本性を知らないままであるので、あとはたたき合いの喧嘩を始める。本当は誰しも神様なのに。私達は正確には誰しも神様である。但し誰しもその自覚がない。ところで神様とは、何処に住んでいる生きものと考えるかもしれないが、実は神様は各人の中に大昔から住んでいるもの、それが神様である。だから神様はそれぞれが持っているので、その人が理解できる範囲の神様を持っていることになる。だから　小さな神様、大きな神様　などとなる。そしてこの神様は同時に変化する。どのようにも大きさが変わる。いつも違わないのは、神様は人間と必ず同居すること。もちろん万物の神様は要る。しかし人間の知る神様は、もっとも私達に身近でもっとも頼りになる神様である。私達をより良き生活方法を教えてくれる神様。それがいつも私達の傍にいてれる神様である。私達はこれを日頃感じられると、これはしめたものである。そしてこの神様が私達が宇宙に出掛ける時に、もっとも重要な味方であるし、真の生き方に通じるものである。

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調和と共振

共振は音楽で簡単に体験ができる。不調和であると聞くに堪えない。私達の体にもよくない。気分が悪くなるのである。しかしこの音が調和すると、私達の体とも共振して気持ちがよい。同じ音でありながら全く印象が異なる。

調和と不調和は、同じ所にいつも存在する。片方だけでは、その全体が存在しない。その中で私達生き物は、調和をより好むということである。わざわざ気持ちの悪い環境に、住もうとは思わないし、直ぐに逃げだそうとする。環境を選ぶのは人間だけではない。他の生き物も敏感に感じて、悪くなると環境を替えようとするか、よそに移り住もうとするだろう。

この振動のことは、実は私達にとっては重要な注目点であり、単に好き嫌いで済むものではないようである。あらゆるものごとに共通のこととなる。例えば私達は男女が夫婦になって、互いに勝手なことをすると、旨くいかずに不調和となる。このまま続くと夫婦の間に生まれた子供に、アンバランスがそのまま伝わり、大きな悪影響を及ぼす。その内に夫婦は別れてしまう。これを犠牲にしてまで、別れざるを得ないということは、夫婦にとって耐え難いということである。これはひとえに、共振出来るか否かにかかっている。この場合人間は音楽と同じで、ある種の振動（固有のもの）をそれぞれもっている。このため共振をしないと互いが耐え難くなる。ことあるごとに共振できる会話があると、大概はスムーズに済むが、逆になると一緒に住むことは耐え難くなってしまう。

人間だれしもそうであるが、人間が扱う物そのものについても、同じことがいえるようである。身近なことでは、塩という物質の例がある。塩は主に海水などから採れるが、今ではそれがナトリウムと塩素の化合物であることを知っている。しかしこのナトリウムは単体では、激烈な危険物質で、そして非常に不安定なものである。また塩素もガス状の単体では、生きものに対して劇薬であり、そのままでは放置できない。しかし両者を合わせると、非常に安定した塩という物質になり、私達の生活、身体にはなくてはならないものになる。この状態で塩は完全に共振しているのである。その共振は、私達の体に役に立ち必須であり、害を及ぼすことは全くない。自然界では、不安定な物質の状態は、周りに不調和を引き起こし、同じ元素でありながら、破壊的な活動に転じるということになる。万物は不用意に単体の元素に戻すと、不安定となる。私達の利便や利益の都合で、改造するときには、調和と共振を考慮しないと、その効果は半減、あるいは破壊の方向となる。逆に安定した物は、私達にも他の生き物にも調和と共振を与え、有用なものになる。

同じことは原子分子の扱いでもいえる。例えば原子を扱って、私達は原子力エネルギーを発生させた。これは膨大なエネルギーを出すので、実生活に実際利用している。ここまではいいのであるが、原子の分離はそのままでは済まない。周りの環境に甚大な影響を及ぼす。丁度人間関係や、塩の例と同じように、原子分子を引きはがすとそのままでは済まないということである。不調和で強引な核分裂により、膨大な不調和の影響が周りに生じる。つまり不安定のしっぺ返しである。この対策を真剣に考えないなら、私達はこのままの原子力利用は出来ないだろう。実際には今行われているように、適当なところで対応しておかないと、この始末だけで、膨大な労力と費用がかかり（長年月に渡る）、採算が合わないからである。だから原子力は危険と解っていても、恐る恐る使わざるを得ない。そこで実用の方が先行してしまっているのである。いずれ決着を付けなければならない。この物質は人間だけでなく全ての生き物に長年月にわたり浸透していく。地球全体に広がるし、既に広がってしまっているが。本来はこれを一旦中止して回収する必要があるのに、私達はそれをせず、さらに汚染を広げようとしている。これではつじつまが合わない。他の更に便利な代替エネルギーを、同じように開発しても同じことになる。核融合も同じ結果になるだろう。

電磁波というのがある。電線を流れる電気は、電磁波を周辺に生じる。電気はプラスマイナスの構成になっているが、これを電線で流すときに、電気が流れるだけではなく周辺に副作用を伴う。電気を流さないときは生じない電磁波の現象である。電線はプラスマイナスの性質を旨く利用するために交流で流す。そこで電線は複数の本数で電気を流す。しかしこの電線の配置が適切でないと、周辺に不調和が起きる。これは電磁波障害といわれるものである。解消するには電線を単線とせず、線同士をくっつけて、仲良くヨリ線にすると、障害が小さくなる。離すと不調和を生じる。丁度、夫婦や子供の関係と同じにみえる。自然が嫌がるのを、無理に引きはがすと不調和が必ず生じる。私達は自然を利用してかまわないのであるが。しかしそこでは人間、自然ともに共通の調和を優先にしないと、副作用で障害を発生するので特に注意すべきである。自然は使い方次第である。

私達の科学技術は、今まで振動のバランスを考えていない、このスタイルをずっと続けている。いずれも短絡的に利益を優先し、共振、調和を無視したものが多いからであろう。基本となる私達の動機の質をおろそかにすると、利便さより被害の方が大きくなる。音楽は昔から徹底的に調和を考えているし、それを何よりも感じながら創作している。これと同じ方法をとるなら、私達は何事も不調和を生むことがなく、科学技術でも、旨く自然になじんだものを作ることが出来るし、自然と対峙しない、バランスのとれたものになる。

では調和と共振はどのようにすればよいのだろう。自然を扱っていると、共振と不調和は私達には直ぐ解る。さほど努力しないでもしばらくすると解る。私達の動機と思考パターンを替えようとしないままに、行なおうとするからである。出来てしまった技術は変えられない。膨大な社会全体のシステムがそれを許さないからである。少々の犠牲者は目をつぶって突っ走るしかないというものである。採算性ではそう言える。しかし私達は科学技術を更に旨く利用すれば、バランスのとれた弊害のない技術に修正が出来る。採算性だけでは行動できないのであるが、少しこの一辺倒な考え方から離れ、調和、共振に目を向けると、実際には思ったほどのことではないのかもしれない。つまり大自然の都合を先に考え、思いやりをもつのである。これも夫婦の関係や、人間関係と全く同じである。

夫婦の不調和も実は、そのようなものであろう。夫婦の不調和からは、どうにもならない困った子供が育つ。その子は大人になっても、社会に貢献出来ず、ずっと死ぬまで回りに迷惑を掛けて過ごす。これもバランスを無視した公害、リスクである。後は結局その子のために、皆で手を焼くしかない。直接その子を殺すわけにはいかないからである。

地球の科学技術の不調和を無くすこと、解決の方法そのものは、実は夫婦の不調和を解消する手立てと、同じものであることに気付く。人間は自然そのものだからである。バランスは自然を使用する人間が、謙虚、素直になるなら、それに比例してより良き方法を早く習得出来る。頑固で横着であると、いつまでも解決しない。夫婦喧嘩の解消とまったく同じ要領である。僅かな組み合わせ、考え方の違いから調和、不調和が生じる。大げさなことではない。調和とは、ごく僅かな調整を私達自ら行なうことである。僅かな媒体、介在物、微調整要素があれば、たちどころに住む世界が違ってくる。これは知らなければ魔法に見えるものでもある。

ただそれを行なおうという意志がないと、いくら時間があっても出来はしない。単なる努力では解決しない。このために私達は、自然との共生の元に戻る必要がある。私達は本来、自然の産物であり切り離すことが出来ないので、自然と分離していては、これを理解することが出来ないからである。

私達は今まで、人間の生き方そのものと、自然界のこと、科学技術のことを旨く関連づけが出来なかった。精神と物は別だと考えてきたからである。私達のもつ精神は物と完全に切り離されているのだと、勝手に仕切りをつけてきた。実際には何の壁もなく、一体のものであり、切り離せなかったのである。私達の精神そのもののあり方は、万物にそのまま影響し、私達の生活に直接関与してくるということである。分離できない不可分の関係である。私達の普段から感じていること、考えていること自体は、そのまま人間同士は勿論、あらゆる万物に反映すると考えた方が正しい。

私達の身体そのものは、自然の材料で全て造られており、このことからして既に、自然と不可分である。私達の精神が自然や環境から、独立しているとは思えない。自由意志の部分、つまり私達のいう「理性」だと言って、それを勝手に自然から分離出来るはずもないのである。私達の活動は同時に、自然の活動と共振するよう本来に造られたというのが合理的である。分離して考えられないというのが正しい。そして私達は万物との使い方を知るようになると、初めて人との付き合い方の要領も知るようになる。片方だけでは成り立たない。これは振動、共振という目で見て、初めて理解できるものだとわかる。

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子供がなつく

子供は可愛いと思う。ときに憎らしいこともあり、どうしようもなく嫌らしく思うときや、見たくもないこともある。見たくないイヤな部分を、生まれながらに子が持っているからである。しかし総じて、子供は可愛いと思うものである。

大人が子供を可愛いと思うのは、両方が共になつかないと、出来ないことである。親も子供も互いに、なつき合う必要がある。感情の壁が無くなると信頼が生まれ、ときに我がままもあるが、それでよいと思うものである。

最初から、なつかない子供がいる。そうすると、親や大人はその子を避ける。親たちは近づきもしなくなり、ときに近づいたときは、その子を虐めようとする。親近感もなく目障りになるからである。生んだ親が、我が子をそうすることがよくある。虐待は子供が親になつかないからである。同時に親も子供に可愛いという気持ちが、最初から沸かないのである。そうなると親子といっても、敵同士が同居することになる。戦争状態になるから、雰囲気は嫌悪になる。そして強い者が弱い者を殺してしまう。これは確実に起きる。その前に両者を引き離す必要がある。この悲劇は今は日夜起きている。

しかし、子供が親になつきさえするなら、このことは全く起きない。そしてこの真逆の現象は、親子という同じ関係でありながら、どうしてこのように大きな違いが生じるのだろう。実際には、僅かな行き違いがキッカケのときもある。見えないある種の調和の念が必要である。ただそれだけのことである。バランス、調和は目に見えないが、最も生き物にとって重要な注目点である。犬や猫でも同じ。大人が子供を扱うときには、親和の念を、忘れたままでは近づけない。まず相手を選ばず、そうしてから近づく必要がある。排除や毛嫌いの念は、子供を怖がらせ、決してなつくことはない。もしなつかないと、その子とはいつまでも仲良くはならないし、互いに何も良いことはなく、完全な敵か他人となる。

親が子供を産んで直ぐに、両親に愛情が沸くのなら、これは幸いである。逆に我が子に対する愛情が、沸かない場合は最も不幸である。子供にとっても、男親、女親、いずれも不幸である。これは地獄の始まりとなる。むしろこれは同居しない方がいい。赤の他人、敵同士が常に同居するのであるから、互いに大変な戦争になる。つまり子供にとっては、生まれなければよかったということになる。親が漠然と生む、または義父や、義母の場合は、このようになる。このへんの自覚のない親は、結局回りにたくさんの迷惑を周りにまき散らすことになる。家族の形が最初から全く出来ていないし、社会生活自体も出来なくなり、その子と共に生活破綻者になる。その子は一体誰に、なついたらいいのかと思うだろだろう。全く知らない人に、かわいがって貰えればいいのであるが、実際には誰も知らん振りをして、その子の面倒を無条件には見てはくれない。

子供にとって最もふさわしい環境は、「安心」と思われる。敵がいるどうかではなく、安心して暮らせる家があるかどうか、その場所があるかどうかである。その拠点、巣がある子は幸いである。家が金持ちかどうか、立派な家に住んでいるかどうか、親たちが社会的に立派かどうか、というのは全くどうでもよく、その前に子供が安心して、帰れる家があるかどうかで決まる。これは基本的な子供の底辺環境である。この下支えがないと、子供は安心できない。帰る巣が常に不安な状態では、家が金持ちであっても、立派な屋敷があっても、子供はまともに育たず、親になつくことはない。同時に世の中になつくこともない。なぜなら人になつくどころではないからである。それ以前に子供の中に、不安が常に漂っているから、それを解決しないと、子供に安心は生まれない。そして子供は不安になると、表向きは、自分の不安を隠すが、強烈にその環境から、マイナス面を学び取る。そして人を信用しなくなるのである。この子が社会で出たときに、では何が出来るのだろう。信用ある社会人には、なることはまず絶対に出来ない。そして不安定で信用にならない人間にならざるを得ない。例外もあるだろうが。

大人に子供がなつくのは、大人が子供を可愛いと思うことでしかない。最も簡単で誰にでも出来ることである。子供は実際、それしか望んでいない。親たちのつまらぬ、行き過ぎた教育指導などではない。持ち物の自慢だけで、済むものではない。まず心から子を慈しむことである。他には何も要らない。そうすると、子供は自然に何が大切かを自然に知るようになる。見えない安心や価値を感じるようになる。子供は自分の出来ることにも気付く。大きくなってから自分が周りに、貢献できることに早く気付くのである。精神的独立が自然にできる。社会に出ても、容易に適応できるし、回りの面倒を逆に難なく見ることが出来るようになる。このような子供の人材が、多ければ多いだけ、その社会はトラブルが少なく、全て前向きの行動がとれる。社会も安定する。強いて回りの手足を引っ張る者もいないから、ほっておいても、その社会は殆ど何も問題は起きなくなる。

この逆になると、社会は問題ばかりがあちこち生じて、前向きな人間が居ても、周りのトラブルに手足を取られて、ものごとは旨く進まない。全体が面白くなくなる。ちっとも話のわかる人間がいないからである。少数の一部は、もとから建設的であるが、その人材までもが、やる気を無くしてしまうのである、逆の相乗効果で、ますます全体はつまらぬ社会になる。

金銭や規則や勉強だけでは、子供が育たないという意味はこのことである。社会で自分なりに貢献できること、これが私達の重要な役目であるので、駆け引きや、つまらぬ持ち物の自慢だけで、くらべっこすることだけにこだわらず、見えない価値を子供に自覚させること、まずこの感じを理解させる必要がある。その基本が、子供が小さいころからの安心できる家、あったかい巣の存在である。難しい分析や、解説、長年月の詰まらぬ勉強、教育論は全く不要である。子育てはこのように、肝心なことを忘れて、やるべきことが出来ていないと、子供は最後はとんでもないことになる。万物や全ての生き物がやっていることを、私達大人が忘れると、そのしっぺ返しは大きなものとなる。そしてこの逆は、子育ての要領、コツが判ってさえいれば、実に簡単なやり方だというのが判る。

共生を私達が理解できるようになると、その合理性が如何なることかも、想像がつくようになる。無駄な努力、無駄な個人的な努力がなくても、各人の本来持っている特徴をもって、周りに貢献すればよいというのであるから。人間は周りの自然界の真似を、素直にすればよい。私達人間が最も、進歩した生きものという、大きな誤解、間違ったプライドを捨てて、初歩から考え直せばそれで済むことである。本当に学ぶべきは、学校教育教科などではなく、大自然そのものと、子供に対する無条件の育み（はぐくみ）である。

学校教育の最も理解不足の点は、人間が自然より優れているという生意気なプライドである。これをそのまま子供い教えている。人間は違うのだと。自然より人間は優れていると無言で教える。実際には私達は自然に頭が全く上がらない。全てがそうである。自分にの身体をはじめ、空気、水、重力、食い物など全てが自然に頼っている。そして私達の知力であるが、これが曲者でこの知力があるせいで、人間は自然より優れていると感知違いをしていることである。しかし人間の知力は、自然が万物を創造したことからすると、ほんの小さなことである。原子分子について私達は最近やっとその仕組みを知ったのであるが、彼等は随分以前からそのアイディアで万物を創り、人体をも創っている。さて今の私達と自然はどちらが偉大なのか？　これでも人間は自然より偉大だというのだろうか。私達は逆を盛んに言っている。何かを知ったからと言って自然にかなうわけがない。私達は完全に勘違いをしている。自然や、宇宙をよく見て感じる必要がある。全ては宇宙と自然が優先するのである。私達は自然を使わせてもらう方なのである。自然は十分に大切に扱わなければならないことが良く判る。かれらは何も人間の言葉では喋らない。だから何も知らないのではない。私達が鈍感で知らないだけで、かれらはそれ以前に人間のことを良く知っているのである。

これと同じように子供を扱うときは、自然と同じように十分な注意と、溢れんばかりの親和の念をもって接するようにすること、これは自然と接するときと全く同じなのである。そういすると子供はこのことを知って、将来自分の育ててくれた親や、社会にそのお礼を自然にするものである。逆に自然に対し、無茶をすると良い返事は帰って来ないだろう。自然は私達に逆の反応を示すようになり、私達を苦しめるようになるだろう。皆その現象や反応は同じなのである。

子供、自然、対人関係　これは皆同じなのである。基本はその扱い、付き合い方、考え方は皆同じで、考え方を変える必要はない。基本は同じである。決して相手を見て変えてはいけない。

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心霊と現実

私達には心霊現象を旨く説明できない。全く心霊体験のない人も大勢いる。逆にいつも心霊がかった人もいる。ある意味では私達誰しもが心霊的な生き物でもある。日頃付き合っている、自分の心の部分は不可視のものである。また精神、心、魂、意識、感じ、思考、と言っている部分がそうである。英語では　スピリッツ、マインド、ソウル、ハート　などがそうである。いずれも見えない不可視のものを説明している。その中で、心霊とは何かというと、明確な区別はつかない。

強いてその違いをいうならば、心霊はそれを感じている人が、その心霊の根源を知っているかどうかということになる。ある程度、根源が理解できる人は心霊現象があってもそれに迷わされることはない。その道筋が解るからである。しかしその道が全く見えない者は、迷ってしまう。自分自身に迷うので、周りからはキチガイに見える。とても普通の感覚では、付き合えないと思うし、避けてしまう。ある意味で自分が作ったほら穴に、自滅状態のまま迷い込んでしまうこともある。

では迷わない方法とは何か？　鉄則は自分の側が、日頃からバランスを崩して我田引水にならないことである。一方的な考え方に偏ると、どうしても心霊現象などに引き寄せられる。ともかく偏りは危険である。これに対応するには、自分を含めてまず謙虚さ、に注意することである。私達は知らないままに、自分中心になる。保身をする。そのために迷ってしまい、つじつまが合わなくなり、恐怖で気が狂ったようにもなる。そして自分がメクラのまま、他人にも強引にそれを勧めようとする。回りから見るととんでもない状態になっているが、本人は気付かないままとなる。自分と同時に他人も暗示にかけてまう。自然現象は私達のように、無意味なままでものごとを起こさない。キチンとした理由を持って、現象が起きている。しかし私達の醸しだすこの心霊は、無意味なものも取り出してしまい、意味のある現象だと勝手に信じてしまう。

この方法は心霊に限らないが、謙虚と信念（公明な）を持って行なえば、大概のことは、解決がつくと思われる。ただ私達はこれに対し、確たる信念までは持てない。信念の前に恐怖、疑い、不安、強欲などを持つからである。そこに心霊が、ずるずると入り込む。一旦これに捕まると、自ら抜けるのは容易ではない。真の謙虚さを自ら確保しないうちは、その場から抜けることが出来ない。こうなると自力脱出は困難で、ついに自縛状態になる。外から見ていてもおかしくなる。

私達の精神世界は実に広い。この世界は何でも私達を飲み込んでしまう。精神は私達自身そのものをコントロールしているからである。これが狂ったら元も子もない。何が本物かが、自分も他人も解らなくなり、錯乱状態になる。自縛の状態は常に起きる。そして何が原因かもわからず気が狂ってしまう。集団の中でも同じである。

自縛は心霊現象だけでなく、これ似たことはほかの出来事でも起きる。例えばその一部が戦争などの形なっていると考えてもよい。一旦自縛の状態になると、その理由は何でもよく、集団は気が狂った行動を平気で起こす。自分が理解できない環境では、身の回りのコントロールが出来ず、あらゆる理不尽、不都合なことが平気で起きる。また心霊を単に面白半分にしたり、無用心にほっておくと、自縛となってとんでもないことに引きずられる。普通の理性ではない。

心霊ごとでは、よく指導者が現れる。そして信者がそれを囲む。寄り添うのであるが、しかし各人は昔のまま孤立しており、真の独立が出来ないままである。寄り合って助け合うのはよいが、依然として各人が共に闇の中にいる。心霊に関しても、本質は自分で判断することである。指導者、先導者、先生などという特定な者だけを、いつまでも頼りにしいる間は、何も解決しない。他人、指導者のみに頼っていては、結局精神的な自立が出来ないからである。自立のない者がいくら集まっても、結局、皆が自立で出来ないまま。依然として闇の中で混乱していると思われる。

この状態から抜け出し、本当の自立を確保するには、どうしたらよいのだろう。一つは、人生体験もあると思われる。他人の言うことにいちいち気を配り、何時も左右される者はしばらくはその状態で仕方のないことである。いくら言っても自ら修正しないだろうから。しかし少しは自立する自分がある者は、他力本願の癖は直ぐに治せる。まずともかく自分で考える癖をつけることである。そして他人からの意見は、直ぐには信じないこと。そして時間をかけてから、検討をしてみることである。長い時間をかけると、自分の感覚がその間に進歩もするので、今迄の情報からの印象が、次第に変化する。そのときに改めて自分の判断をすればいい。解らなければその場でしばらく立ち止まり（この立ち止まりは非常に重要）、現状で暫くほっておくのである。そうしているうちに、変化が自然に自分からも起きて当然であるので、これはを重要視する。信念がないという批判もあるが、これが勉強そのものであり、自分の側が進歩した証でもある。慌てずに待つのである。

私達の変化について、宇宙に関連を知るようになると、この変化が大きく感じてくる。　特に宇宙のことを自力で、少しずつ近づいてみると、その都度自分の内面が大きく変化してくることに、自分でも気付くようになる。地球の惑星内の情報だけでなく、他の惑星の情報を具体的に少し知ることが出来ると、大きな視野で地球内のことが、判断が出来るようになる。こうなると地球内で知りえた情報は、いずれもスケールが途端に小さく見え、これ以上追及する気もなくなるのである。いくら目を引くような地球情報でも見向かなくなる。そして宇宙の情報に、より注目が向くようになる。もちろんここで心霊の情報も、宇宙からみた実態と合わせて見ると、地球の心霊現象は、殆ど興味を持たなくなるだろう。それは既に知る必要のない、ローカルな地球情報だと自分で解るようになる。そのようなことより、宇宙の情報を先に知ることの方が、急務だと解る。何が違うのか？　端的、スコープが違うことが解るからである。同じ精神感応の現象であるが、地球だけに限った心霊現象よりも、宇宙的なものにより関心を持つのが、正常であると考えれらるからである。直ぐに判別がつく。その方がはるかに開放的で進歩することが実感できるから。地球の心霊は閉塞感が漂うこともよく判る。そしてこの心霊現象には近付かなくても良いことが判るようになる。

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自分の中の融合

別のテーマでも取り上げているが、私達の中には二人の自分がいる。自由意志（心）と、神の意志（私達の本体）である。神の意志は普段は、本人（心）がその存在に気付かない。本人とは、普通は自由意志の方である。またこの二人の自分の区別がつかないことが多い。私達の造りはややこしい。これが私達の疑問、不思議が生まれる大きな原因でもある。

今まで私達が、自分の存在や目的を考えず、ただ自由意志（心）の赴くままに、ものや利得を獲得しようと、あるいは勝ち負けに必死でこだわり、努力してきたからである。自由意志が主人であるとすっかり思い込み、これ以外に、目を向けることは殆どなかった。ただそれでも疑問は常に沸いて出てくるのである。人間はなぜこれほど苦労して生きるのか、という大きな疑問である。目先が忙しくて、この疑問を全く発しない人も大勢いる。しかしかなりの人が、生きることに多大の疑問を持っている。そして疑問に端的答えられる者や、手応えのあるヒントは、殆ど何処にも見あたらないし、ヒント、テーマ、キッカケ　さえもが見つからない。その一生で明確に、キッカケを見つけられる機会は皆無に近い。皆は放置状態に置かれ、つまるところ恐怖、不安状態だけが、人を動かしている。そのため私達の環境は、自分で選んだとはいいながら、実にお粗末な生きものに見えてくる。本物を探すのが大変で、宝くじほどの確率、あるいはそれ以上ともいえる。あるのは、先行きのない場当たり的なものばかりで、この手の情報は五万とあるが、誰もが何かを手にしようとも、みな自信が持てない。確たるものがない。このあたりの位置にいて、ウロウロしている人は沢山いると思われる。

生き方、価値観を見つけることで、他人の手伝い、助言を行う専門家や、指導をする者も大勢いる。が専門語で何かを説明解説はするものの、彼等専門家以外の者にとっては、結局、解ったようで誰も中身は理解できない。この特有の煙幕のため、本質が見えず核心からずれて、ダイレクトな中身が隠されている。これは説明する側も、それだけ解っていない、ということに過ぎない。だから自分が知らないことを隠すしかない。私達は本来人間のプロでありながら、肝心の生き方のプロではない（全くの素人）。そのためこの手の専門家が、プロと称して生き方の指導を請け負って貰うのであるが。各個人は自分のことでありながら、彼等が余計なこと（イカサマ、引っ搔き回し）をするので、結局いつまでも人間のプロになれないままである。独立出来ないのである。人間以外の他の全ての生き物は、生まれたときから完全な生きるプロであるのに、人間だけがそうはならず、生き方の素人のままで、自分が何たるかを、死ぬまで知らない。親身に教えてくれるところも人もない。これが戦後はいよいよなくなった。

では一人の中の二人の自分には、どのようにして付き合うのか。何のために二人がいるのか、という大きな問題である。普通は感情のままの行動と、理性の行動という表現をしている。行動の原因となる部分が問題なのである。その原因、つまり動機であるが、この動機はいずれも不可視である。行動前には見えないので、本人だけの想念の形で先行する。本人が行動したときに、初めて周りは動機、目的に気付く。このとき想念と行動は合体して、目に見える具体的な結果が生じる。見えない想念と行動の融合がともかく出来ることになる。

この同じ融合を、行動前に二人の自分の中で自ら行なうこと、つまり見えない想念の中で行なうこと、これが考え方の広がりであり、進歩の証ともなる。この個人融合が出来ないと、片側のみの生活となり、直情的となって、いつまでも不安な行動が先になる。つまり行動に確信が持てない。

この融合とは、今まで自由意志が先行していた分を、一旦引っ込めて、自分を他人のように見ることから始まる。これが出来るのは神の意志の方である。自由意志にはとても出来ない相談である。今まで、たいして気にしなかったやり方、自分が自分をコントロールする、という技を常時やる方法である。

ここで問題がある。では自分をコントロールするそのものは、果して本物の神の意志かどうかという点である。自由意志を神の意志の中間的なものもあると考えられる。そのステップに入ると、私達は次のものが見える（未来）。すると神の意志がさらにステップアップするので、心配はないようである。次の段階ではよりレベルの高い、神の意志が自然に現れる。次第に自分の自由意志そのものも、レベルアップすることになる。

ともかく行動をやってしまうのではなく、行動以前にシミュレーションする要領である。これが理解できるようになるには、自覚した体験と、個人としては多数の人々と、接触する必要があるのだろう。独断のまま狭い範囲の体験では理解できないし、意味も解らないからである。ステップアップして、初めて今までの全体の意味が理解できる。

では理性とは、神の意志とどのように違うのだろう。同じものだろうか？　理性は直情型で行動するものに対して語られるものであるが、神の意志は私達が正常でいられる時に現れ、決して直情で行動するときに現れないものである。私達が感じる理性的な行動は、更に進むと変化する。時間がかかるが、各個人で確認するしかない。各人の決心でしか実現は出来ないし、他人の指導だけでも出来ない。このとき大切な点は、次第に個人的な欲得を、捨ててしまうことである。個人の都合を少なくすると、次第に別ものが現れる。これは交換条件である。両取りはできない。あっさり自分の持ちものを、捨ててしまうのがコツである。そして自由意志の分を無くし、神の意思に近づいて行くというもの。ここで心霊現象と混同しないこと。

すると今までのもと入れ替わるべき、別ものが現れる。これは時間と信念と無私、そして謙虚さがいる。これは誰しも出来ることである。特別なことではない。念仏も、おまじないも要らないやりかたである。

ところで自分の中の二人の自分の付き合いは、実は他人との付き合いの要領とさして違わない。別ものではない。自由意志が身勝手なことを言い出すなら、そのとき自ら叱りとばすしかない。これが神の意志である。この同居人の二人を自覚し、自ら訓練するしかない。他人との付き合いも大変であるが、同様に自分の中での付き合いも、更に大変なのである。よき解決はこの両方の付き合いで、いずれも共存をするしかない。この中でハッキリしているのは、最も厄介者の、自分の中にいる横着で身勝手な自由意志（先に居た）の自分である。しかしこの意志がなければ、私達は実際の世界と接触することは出来ないし、表現する機会もない。実は自由意志は、私達本体との大切な接点なのである。自分（心）の部分を諦めないで、徹底的に付き合うことが、その要領である。この二人の自分の存在を、知ることだけで大変な収穫である。しめたものである。

自分の中のこの融合については、すでに地球でも今まで宗教などの教義の中に、これに近いものが出てきたかも知れない。第二の自分の存在そのものも、今まで言われてきたかもしれない。しかし今私達に提供されている、このダイレクトな宇宙情報は解りやすいので、改めて私達も確認する必要があろう。二人の自分の判断と、その付き合い方は、私達地球人にとっては緊急の課題であり、これをマスターするのは実は大変難儀な面があり、言われて直ぐにハイと言って出来るものではないと思われる。丁度、イエスが云ったことを実行しようとするのによく似ている。言葉では解っているが、実践はそうはいかない感じなのである。しかし自分の中でこのように二人の自分が居ること、そして自分内で二人を融合させることが地球の各人の大きなテーマになることが示されており、この実行が今の私達の緊急課題という点は、見つけただけで大きな幸いである。究極の問題がここに示されているのであるから。今迄は解決にはどうしたら良いのか、それ自体の具体策がさっぱり判らなかったのである。なのでこれだけで大変な違いと思われる。

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地球の中の想念波

私達は自分で気付かないが、地球特有の想念を持っているようである。共通のものである。この想念波にピッタリ合っている者は、これに何の抵抗もない。しかしこの想念波になじめない人もいて、彼らはそのために大変な違和感を持ち、今の一生で多大な苦労を感じているし、強引に付き合いさせられるのである。何の生きる意味があるのかといつも疑問に思っているのである。

この想念波とは、皆で（地球人を）作るものであるが、他の動物たちが、この想念波を作るのではない。正に私達人間が生き物のその中心になってその波動を作る。人間は生きもの中で、最も想念の強い生き物だからである。これは地球の人間が特有のものを、歴史として醸成してきた結果である。これが全て居残るということではないが、良くも悪くも、大きな資産である。これを後輩に引き継ぐのである。ちょうど料理でもよく言われている、秘伝のタレみたいなものである。これが地球の雰囲気を醸成する。

ところでこの想念は、想念帯として地球の範囲（重力圏）にとどまるようで、外にはあまり出て行かない（伝わらない）ようである。つまり地球の想念波はこの惑星に最も籠る。一部は外部に漏れ、ある程度、外の惑星に影響を与えるようであるが。丁度、通信で用いられている見えない電波が、全世界を確実に巡って充満しているのと同じである。このためこの惑星に住んでいる人間にとっては、ここに居る間はこの想念波から抜けられないことになる。地球づくめである。そして地球の特徴は、他の惑星との交流を今のところ全く持っていないので、地球だけの想念波動で占められており、交流のない閉じた社会である。私達が持っている価値観の根底には、この影響が大いにあると考えられる。地球では生き方、生活の仕方の研究は大いになされたが、その割には、最も効率の悪い生き方を採用している。宇宙的に垢ぬけないのは原因はこのあたりにある。地球だけに想念が籠ると、共生や効率よりも、多くの個人的なこだわりが優先し、とんでもない理屈で、ものごとが決められるからである。民主主義と言っても、表向きは良さそうだが少しも民主主義にならない。皆が結局、得手勝手にしかならないし、強い者が勝手にすべてを強要してしまう。手段は変わっても、中身と結果が変わっていない。そして今迄の結果を見ると、昔から私達はそれ程、精神的に進歩はしていないと思われる。

確かに地球では、考えられない発想を持つ人もまれに出てくる。しかしかれらは、同時代の者から正当に扱われることはない。いつも日陰者で過ごす。ガリレオのように理解されることがないからである。しかしこの発想は、実は地球からではなく、地球の外からとも考えられる。つまり地球の想念波の、外側からである。だから私達には、考えられない感じを受ける。しかし全く理解できない内容ではない。ただ普通に理解できる内容での組み合わせとは違うので、聞いたことがない感じがするのである。

残念ながら私達は地球の外に出たことがない。しかも他の惑星での自分の過去世の記憶を忘れて、殆ど思い出せない。すると地球だけが頼りになる。目の前の地面しかないと思っている。この地球の自己中心の想念は強力である。そのため普通は共生の考えをなかなか率直に認めたくない。本当は良さそうであるのに、スンナリそうだとは誰も言えない。なにしろ私達はそれを認めるだけの謙虚さ、素直さを最初から持っていない。利己的な狭い範囲の価値観しか持てなかったからである。一歩進んだこの共生は、実に簡単な原理に基づくものであるが、わざわざ自分なりの法則を作り出して、やみくもにこれに当てはめてみようとする。合わなければ本物ではないと言い出す。私達が作った原理は、自然界からすると原理にはならないのに、それに固執している。これは強力な頑固さのためであり、この思い、想念波は地球を支配する。

この波動の中から抜け出すのは容易ではない。死ぬことをもって抜け出しても、やはり生まれ変わりは同じ様な類似惑星の環境に、無自覚で生まれるからである。これは自らきちんと意識しないと、元の木阿弥となる。抜け出す良い方法は、自らこのことをシッカリと自覚して、今の惑星を利用させてもらい、転生を理解することである。つまり今の惑星をしっかり肯定するのである。それをキチント身に着けないと、堂々めぐりはいつまでも続くことになる。これ等を含めて自覚できれば、後はそれほど難しくはない。そして地球惑星をむやみに否定をしないことである。今は大変に世話になっているのであろるし、これを無下にけなすことは許されない。批判してもその解決策ぐらいは自分として示すべきであろう。

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やり始めたら止まらない

物づくりは私達の活動の大きな部分である。製造、製品、商品、販売、設計、工事などは私達のまわりで、いつも耳にする言葉である。これ等の仕事に皆が携っている。生業である。またこれがないと生活が実際に出来ない。

ところで物づくりは、ただ物をつくればそれで済むのではなく、継続が必要である。製造や工事を始めると、それを継続しなければならない。この中で私達は一旦し始めたことは、急にやめられないことになる。特に貨幣価値のシステムの中では、これをやめることは、商売替えといって、今までの生業の利権を放棄することになる。こうなると生業にはならず、信頼もなくなる。

車を造るのは、日本人の得意とすることであるが、これを生業とすると、いつも車を造る必要がある。これをやめると生業にならず、他の仕事をしなければならない。当たり前のようであるが、もし車がいつまでも壊れずに、５０年や１００年経っても走る続けることになると、車の製造業は倒産してしまう。建設業で道路、橋、ダム等を造るのは、車の製造と同じで、長い研究と現場の体験が必要であり、容易には身につかない技術である。同時に造った物が永久に壊れないと、技術者や工事業者はそのうちに要らなくなる。昔、ロールスロイス社が倒産したように、立派な設備、施設はそれなりに良いのであるが、私達がしきりにこだわっている、株式会社の採算性としては全く成り立たない。これは製造業や建設業の宿命のようでもある。立派な物作りは、会社を潰す。自分の会社を潰してしまうのである。このためにその会社は手を変え品を変え、なんとか製造、建設業を続ける必要がある。不要であっても、何かを造らないと会社は倒産し、今まで培ってきた、技術の継承も出来なくなる。容易に捨てられないものである。

社会に必要はものを造るのは、間違っていないのであるが、採算性のためにその継続が旨くできない。ではこの解決方法はあるのか？　単にその会社を潰せばいいというものでもない。また従業員も一生懸命に働き、技術を習得し、研究したのになぜ、継続できないのかの疑問が出る。社会が要求しない仕事は、いらないと急に言われても、混乱するのである。これが地球製の貨幣経済の欠点である。良いものを作るのは良いことであるが、貨幣経済では困ったことになる。いいかげんな商品が会社としては望ましいのである。その内に製品は壊れる。そしてまたその注文が来る。願っても無いことである。少し悪い製品（長持ちしないもの）が良い製品となる。

会社や従業員の需要は誰も予測は難しい。当たる仕事もあるが、最初から全く流行らない仕事もある。実に気まぐれである。雇う側の会社経営者も、就職担当者でも、どうなるかは解らない。結局予定は立たず、当てずっぽうで従業員を雇うしかないところがある。くじ引きみたいなものである。

私達の社会は、この意味で本来、当てずっぽうである。またこれが面白いという意見もあるが、実に効率が悪いし、気まぐれな生き方、営業方針である。ではなぜくじ引きみたいな生活を、なぜやる必要があるのだろうか？　私達はこの意味でも実に共生の生活が苦手である。共生の生活が、最も優れた生き方であることは理解できても、どうすればこれが出来るかの具体的結論は直ぐには出てこない。出そうとしてもその前に、無用な多くの手順や採算性の縛りが出てきているので、結局その目標には達しない。ずっと手前で横道に逸れるのである。必ず逸れる。直接その近道に入ることはない。

共生が苦手な私達は、そこで利益という魔物を目標にした。これがまた大変なくせ者である。人間を混乱に陥れる原因にもなっている。そもそも人間の何たるかを知らないまま、やみくもに作り上げた、金融を元にした経済社会である。ついに今では利益が最優先になってしまった。短絡すると何でもおかしくなる。金銭だけではない。仕方がないから金銭を作り出したのに、これを盾にして法律まで作ると、ついには金だけを見て人間無視ともなる。これは当然の結果である。

しつこく会社を存続させることは出来る。商品がいつまでも売れるように、手を替え品を替え、売り込むか、あくどい商品で生き抜くか、あげくは経営がまずくなると、会社をさっさと潰して、別の会社を立ち上げるのである。利益優先の会社の中では正直者だけでは、生き延びることが出来ないし、共生などとのんきなことを言っている暇はない。猫の目玉の様に、クルクル価値観が変化し、社会の趣向自体も激変する。単に教育を受けたから、何でも思いつくというものでもない。激変する世の中で通常は流れに流され、付いて行くしかないのが普通である。

最も私達に確かな生きかたとは、互いに駆け引きしないで、各個人の特徴を生かして、自らからの生業を迷うことなく続ける、という単純なことに違いない。これはのど地方も国も同じである。これを平和の中で出来るなら、これに越したことはない。これが自然に継続でいるなら、戦争や争いもない。　これは実際には確実に可能なことである。夢物語ではない。　例えば他の惑星（地球を除く）では遠い昔から、行われていることであるから。但し地球人はこの数千年来、このような社会を見たことがない。私達はこの間、絶え間なくいつも紛争や戦争をしてきたから。その多くの紛争、トラブルの中から、金融のシステムを長年かけて作り上げてきた。これは大変な労作システムである。これをいきなり共生システムに変えることは、青天のヘキレキとなる。鳩の豆鉄砲である。これを共生に変えるのは革命になる。このシステムに対応するには、人間の考え方、生き方そのものを変更する必要がある。

本来、私達のやる仕事を見つけるのは、それほど難しくはない。天職を各人が持っているからである。迷うことはない。但し、今私達が考えている多くの縛り（給料等の条件）を最初から外す必要がある。共生を実現するには、私達が、金銭取引を一切やめることになるが。同時に共生で働く基本的な考え方や、その楽しさを最初に知る（身に着ける）必要がある。人間には他人や他の生き物に、無償で貢献することに本来、喜びを持つ生き物である。各人のこの本能を利用するのである。これは人間だけではないが。共生を見習うべき見本は、身の回りの大自然にある。すでに共生をしているから。

労働は各人が最も得意とする仕事で、社会に貢献するとい法則に従うのである。このやり方は、自然の中で昆虫や、微生物たちが、最も得意とする仕事を、日々嬉々として果たしているやり方と全く同じである。　難しいことは何もない。だから私達がこれを出来ないわけはない。私達が見習うべきは、まさにこの大自然の共生の生きかたである。私達人間は進化論でいうように最も進化した生き物では決してない。私達人間も大自然と同じように、自分の生きかたを見つけたならば、どのような人であろうとも、嬉々として日々の共生の仕事をするだろう。身体的不具合があってももちろん差別はない。金銭の駆け引きや、無駄な生産や、利潤の追求、上司への報告などという、ナンセンスな今の目標を立てたり、気にしたりする必要が全くなくなるからである。もちろん無駄な生産、無駄な利益は一切しなくなり、計画生産、適切な人員配置、労務の適切な管理が、適材適所で行われるだろうから。そうすると無駄なところが全くなくなる。ある個人が、余分な物を多く貯めたり蓄財をしようとすると、周りとバランスが取れないので、すぐにばれるし、それよりその自分勝手な生き方を誰しも認めないし、周りの子供達ですら、その生き方を嫌がるだろう。自分勝手は、はなから出来なくなる。それより皆に貢献することに、誰しもより注目するようになる。つまり今の個人主義などは恥ずかしくて、全く誰も見向きもしなくなる。もちろんその中では、金銭はなく、帳簿も銀行もない。あるのは合理的な資産の配分だけである。スーパーの棚にある食べ物は、そのまま皆の冷蔵庫であり、いつでも自分に必要な分を、その日に無料でとりに行けばいい。金銭を支払う必要は全くない。

このような生き方は夢ではなく、現実に多く行われているということを、私達は知っておくほうがいい。他の惑星では通常これが常識なのである。少しもおかしいことではない。私達もこの方式をやり始めたら、便利さが解って止まらない。この共生の生活は、互いにしっかり認め合うと、利便性の高い生活方法なのである。言ってみれば何でもないことである。その代わり民度の底辺は、当然高くならなければならない。これは私達でも直ぐに出来ないことであるが　これから私達が訓練で修正することになる。共生は生き方次第ではこのように可能なのである。

詰まらぬ多くの理屈、屁理屈をこね上げて、立派な社会を作ろうと政治家は滔々と述べるが、大衆の民度そのものをキチント高める算段は、全くしようとしない。民度を低いままでは何をやっても、旨く行くことはない。堂々巡りである。逆に民度の高い人々（共生が直ぐに解る人々）に、共生のことを提案すると、金銭のない生活法は、たちどころに理解し成功するだろう。そして逆に民度の低い人々に、この共生の話をすれば、即座に大反対を受けるだろう。同時に彼等は自分の個人資産が無くなることを相当に悔やんで、それは違法だと言い、死に物狂いで反対をし、共生は全く受け付けないだろう。　しかし子供達はどうするだろうか。キチント共生の原理を最初から子供にも説明するなら、子供達からも同意を受け取れるだろう。このように少し時間を掛けて説明するなら、恐らく、共生の方針に子供を含めて多くの者が賛同すると思われる。これを始めると、今問題になっている、環境問題等の多くを含め、たちどころに良い方向に変化し解決していく。なので問題は、究極、皆の民度を高めることにあると思われる。　要は、理屈を立派に沢山こねること、難しく説明することではで決してない。単純に、共生を、他の生き物（地球上の生き物すべて）と同じように説明できること、これが条件である。本物は、直観的に感得できないと、私達のやることは今のままでは何事も旨くいかないものと考えられる。それは理想でしょうと、高をくくっている間は絶対何も解決しない。いつまでも益々ややこしくなるだけである。これは間違いのないこと。　私達各人は、今持っている金銭や個人利権を放棄し、真の共生が実現出来る勇気があるかも問われるだろう。　特に、今、高額所得をなしている人々は、特にこの共生方針に大反対であろう。更に世界で見ても、ダントツの高額者、あるいは世界をまたにかけ、究極の采配をしている人々もそうであろう。彼らはこの共生を嫌がると思われる。皆が差別なく同意したレベルに自分が配されることに、大いなる違和感、嫌悪感を持つと思われる。これらのかん難を私達大衆が、蹴とばせれば、共生は私達の目の前で実現する。地球は激変する。今は世界中で、富裕者に比べ貧乏人が圧倒的に多いので、この提案の賛成は取れると思われる。但しその前に、私達の基的な生き方、価値観を見直しておく必要がある。単に変更では旨くいかない。

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過去を捨てた理由

私達が過去世を思い出せない大きな理由は、実は私達本人自身にあるかもしれない。思い出したくないからかもしれないことが多くある。このために本当の過去、つまり過去世を思い出さないのではないだろうか？　私達にその能力がないのではなく、あってもそれを使おうとしなかったのではないか。その方が理解しやすい。深層の心理から、そのことを思い出したくないとも考えられる。それ程私達は過去が辛く、自慢できない生活だったのかもしれない。そうではない人も、僅かではあるが居るかもしれないが。

私達はこの意味で生きたその一生を、一回で終わらせたいのだろう。本当は生命の連続が行なわれているのに、知らない顔をして、やり過ごそうとしている。そしてすっかり過去を捨てている。これが真実なら、私達は徹底的に横着で確信犯ということにもなる。過去を捨ててその上で、本当に迷っている。その原因が自分であることを本来知っていながら、ついに何処に今いるかも、自分で忘れたものと思われる。そして今更ながら死んだらどうなるのだろう、と自問自答する。この中で本当に知るべき事柄は隠してある。わざと見えないように。

その意味でも私達各人には、互いに差はなく、似たり寄ったりである。ここに今住んでいる（地球に）かぎり、他人と比較して優劣を争えるものではない。人と区別、差別して何ほどのことでもない。目くそ鼻くそというものである。そんな違いの中で私達は今生活している。これを知らないのは、改めて過去を思い出そうとせず、いつのまにやら宇宙を忘れてしまったからに他ならない。この理由で私達は、地球外の本当の真相に、目を向けようとしないのではないだろうか。私達の自覚のなさ、謙虚さの無さが半端ではない、本当の理由である。

しかしいずれは、私達も現実を知ることになろう。知らんふりも、いつまでも続くものではない。清算をする時が来る。この状態をいつまでも嫌がると、どうなるのか。私達自体はそれっきりとなる。今まで生きてきた価値と努力が本当に、何も無かったことのように清算される。あれ程努力したのに、と言ってもそれが無価値となる。これは特に注意すべきである。多くの個人の努力が転生を含めて最後は無視され消去される。横着さがいつまでも残り、そのために次に繋げないくなる。これこそ本当に私達は慌てた方がいい。でないとこのループからいつまでも抜けられない。これでは本当に困る。存在した自分自身の過去世を含めた記憶が、完全消去されるからである。真に生きかたを基本から変換することを迫れれる。この時点になると、私達は言い訳が効かない。本当に糞つまりになる。自ら清算をすることになる。

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子供の遊び

子供は遊びが大好きである。何でも遊びにしてしまう。この中で特に得意なものは、想像、空想、への当てはめである。何でも他のものに想像で当てはめてしまう。そして不可能なものを可能に思うのである。物語や紙芝居もそうである。小さな子供でも瞬間に、その芝居に入り込んでしまう。想像物語を真剣に考え、感じることが出来る。想像の中だけで、生活が完全に出来るのである。子供が遊びの天才というのは、このようなことであり、想像が広がって飽きない内容になる。これは人間の不思議さの一つでもある。子供は教えなくてもその面白さ、楽しさを本能的に良く知っている。その楽しさは、生きがいそのものに直結しており、楽しさそのものであることは間違いない。またこの遊びをやらないと、子供は素直に育たない。

大人はこれを卒業して、笑いや、ジョーク、冗談、川柳　などを楽しむ。これも想像、空想を使って当てはめるのであるが、この嗜好は子供時代と全く同じである。私達は常によく当てはめを行なって遊ぶし、よく笑う。そうして楽しさを生み出すのである。また多くの小説や物語を、楽しむのもこの流れである。

私達はこのように仮想、仮定や、置きき換え、空想が大変に好きである。というより、これが実は大半かもしれない。そしてこの空想がないと、旨く精神コントロールができなくなる。精神衛生上も必要なのであろう。全くあり得ないことを空想すること、これが必要である。丁度私達が毎日、夜中に夢をみるのと同じである。この夢と日常の生活は、実はさほど変わらないのかもしれない。不可能であろうとも、こっけいであるが、これを大いに楽しんでおり、非常に好きである。また時にはその冗談が本物になる。私達はこの両側をいつも行き来しているのである。

もちろんこの冗談や滑稽さを、理解でいない人もいる。全て言葉通りに生真面目にとってしいまい、冗談が全く通じない人である。この手の人達と付き合うのが大変であるが、強いてこの人達に冗談を言う必要もない。最初から心の遊びをしない人だから。真面目な話だけをひたすらやるしかかない。

子供の遊びをよく見ると、私達人間の本質が解るかもしれない。あるいは端的な私達の誘導の仕方も解るかもしれない。良くも悪くも、自分を含めて誘導できる。子供の頃の遊びは、この点から大切と思われる。その遊びから次第に、次の遊びがつながって行くからである。楽しさが基本であり、未知への興味、不思議さ、怖ささが混じっている。同時に自分自身との遊びでもある。ともかく遊びの機転は子供にはかなわない。そして人間のあり方、本質を理解するには最も解りやすい、身近な例である。かれらはその遊びを、大人達から指示されてやるのではなく、勝手に即座にその場で、生み出すのである。手にするものは何でもよく、そこらにある身近なもので、石ころ一個で、葉っぱ一枚で、飽きなく一日中遊べる。その石ころ、葉っぱで、とんでもない世界が広がり、現れるのである。これ程面白いものはない。

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学校の成績とその後の追跡調査

学校の成績は親も子も大層、気になるものである。更にその行方を気にして、子供にお金を掛ける。教育費も大変であるが、励みにもなって親はそのために必死で働く。そして将来保証された生活が出来るように、他人の子はともかく、自分の子だけは良い成績がとれるようにと必死で願い、働く。

ところで、一人の子供にいついて、学校の成績がその後どのように影響していくのか、調査をしたという話しを聞かない。つまり幼稚園ですばらしかった。小学校ですばらしかった。中学、高校、大学と、それぞれすばらしい成績であった。卒業して社会に出て、では本当の意味でそのまま素晴らしい実績を残したのか、ずっと素晴らしいのか？　一時的か？　これを一人につき追跡したことがあるのだろうかということである。

確かにごく一部の人間は選抜を経て生き残り、そして有名な大学に入るであろう。そうすると彼等は、お好みの就職先を選べるということになる。これが当面の目標となる。しかしそれがかなっても、旨く会社や仕事にマッチングするのはごく一部である。しかもいびつな選別の結果であるので、その人物が社会やその職場に、適性があるかどうか、人望があるかどうか等とは、全く別問題である。互いの今迄の学校での膨大な努力の割には、その意味で実入りが極端に少ない。効率が大変に悪いと思われる。

学校の成績と、その後の社会での適性、貢献度を調査したデータは何処にもない。なぜだろう。それは一種のタブーである。やれないのである。一つ気になるのは最も重要なその子の社会性、真の意味の対人能力である。なぜかこの重要な点は、お仕着せの成績の中には一応表現されているが、内面は表現が出来ない。教育界、教育産業界は、大変な規模の産業であるが、その重要性、必要性を真剣に問うたことがついぞない。親も子供も先生も、このことに疑問は全くない。個人だけがよい成績を取ることにかまけ、全く疑問をもっていないのである。持っている価値観とは、極端に個人的で短絡したものであり、ただ個人がよい成績を取りさえすれば、ともかく順位で他の子に勝てればそれでよいのだと信じ込んでいる。これを競争原理と呼んでいるようである。これを確信している。何の疑問もない。周りもそれに文句を言えない雰囲気となる。人物評価も、お仕着せの素人造りのマニュアルによっているだけで真実性、内容は全く無い。

かつてアメリカで、行なわれたようであるが、学校の成績と卒業後の社会人としての実績を調べ、そのデータを紹介したものを見たことがある。結論はその相関性が、全くないというものだった。つまり学校で成績が良かったから、卒業して社会に出てその後、社会で貢献できたか、学校の成績との関連は、という調査ではその相関性(成績と関係があるか否か）が、全くが認められないというのであった。日本ではどうか？　おそらく同じような結果になるだろう。例えば低学年で優れて成績が良く、神童のような子供がそのまま、果たして社会人として普通以上の、素晴らしく貢献ができるのかというのは、全く保証の限りでない、ということのようである。両社は別物ということ。つまり学校で問題にしている学業と社会人になってからの業績は関係がないとうことである。では今までキチガイみたいに子供の学業成績を気にしていることは無駄か？その通りである。意味も無い子供の成績を気にし、はやし立て、周りに自慢し、子供をけしかけることは全く意味がないという説明になる。

とかく、小さい頃から、親の教育熱心はよいのであるが、低学年になるほど、その成績は将来とは全く当てにならないようである。何の保証もない。それなのに皆、教育に必死になる。高学年になっても同じことは起きる。キチガイはキチガイのような子供しか育たない。最も重要な点は学業ではなく、家庭内の子供を見る親の目、態度である。

ある事例で、例えば日本で有名な国立大学に、合格した子がいた。但し直ぐには合格出来ず、五浪であった。そして卒業後に地方の会社（設計会社）に就職した。面接では五浪したことが評価され、努力する子であろう、頑張る子であろうという感じを与え、会社には好印象であったのである。最初はその子の実態が解らなかったが、その内に社内でその子の周りで、ゴタゴタが起きはじめた。聞いてみると、優秀であろうその子が、全く仕事が出来ない。やらせてもまともな報告書が書けない。ものごとは解っているような口をきくが、偉そうに御託を並べるだけで、キチンと仕事がまとめられない。ようするに実用的でなく、使えないのである。検討させても、いつまでも結論が出ない。しびれをきらして催促すると、あれこれの理屈が多く、小難しいことを言っているが、端的に要点をつかめず、何をやっているか周りにも解らない。実社会では使えないものばかりを並べる。しびれをきらし、同僚は投げてしまう。その新入社員は、先輩の意見や指導を、素直に受け入れないのである。先輩はそのうちに、その後輩を全く相手にしなくなる。仕方がないから今度は、課長がじかに指導しようとする。暫くするとこれも根を上げて、どうでも好きなようにしろと諦めてしまう。そして部長の番となる。これも直ぐに諦め、放置する。それでも新入社員は、自分に落ち度がないと言って平然としている。極めて横着である。なにせ有名国立大を卒業しているのであるから、そのプライドは高い。周りが高卒、近場の大学卒では相手にならなかった。

そこでついに、社長の出番となる。「おまえ達はあの優秀な社員を扱いきれないのだ、君たちが悪い。俺に任せろ。」　このように言って、肝いりで新入社員の教育をかねて、社長自ら仕事を教え始める。ところがである。しばらくたつと、その社員を皆が扱えなかった本当の原因が、社長にも解ってくる。こりゃダメだと。

つまり優秀なるその子は、実は有名大学に入るだけが目的のようなもので、会社入って仕事をすること自体が、付録のようなものだったのである。彼の人生はその大学に入ることであり、そこで人生の大半が終了していたのである。必死で五浪して大学に入ることで、精力と神経を使い果たし、人生はすでに終盤なのである。だから彼に仕事をする余力はない。この上に人から言われて仕事をするなど、心外だったのである。合格したことで、プライドが更に高くなり、殿上人になった様な気分でその後も生きており、周りの仕事のことを、実用的に理解しようとはしない。だから改めて仕事を覚える気もないし、会社の指導を素直に受ける気もない。短絡思想のなれの果てであった。

これは個人の性格もあり極端な例かもしれないが、実際にあった話である。彼は今後間違いなく、会社を転々とするであろうが、進学病に犯されたその子は、いつまでもこの様子が続くだろう。先の見えない教育を、子供に強引に施すと、いびつになり、このような結末になることがある。長年月にわたり、親や社会、国はその子の教育に、膨大な時間、費用や援助をさずけ、その結果がこれでは、実に馬鹿げた話しである。今の教育が少しも人間を立派にしてくれないし、社会貢献とは別ものという端的な事例である。一つに、子供の家庭環境が劣悪であること、それを親が全く自覚していないことにある（育みがないこと）。また今子供に教育されている内容が、子供にとっては大きく的外れということもある。それぞれの子供の個性に対して、実用的でないのである。競争を煽ることだけは、立派に教えられているが、もちろん共生などということには全く無関心、無知である。つまらぬプライドや差別意識はますます育つが、それだけに終わる。個人をただ個人的にだけ、「学校の中だけで優秀にする」　ことに盲目的なっている。これは教育全体が、そのように動いているということ。これでは誰も全体を見ていないっことでもある。教育を司る監督庁も、その中身には本人たちも全く無関心であることになる。自分達（教える側）もそうしてきたのであるから、出来るわけがない。つまり社会も親たちも、気持ちが完全に、狂っているとしか思えない。

ならば教育はメクラと同じであり、デタラメに過ぎないと言われても仕方がない。信じられないかもしれないが、私達は国を挙げて、それを平気で長年、関わっている。人材育成の本当のやり方が何も理解されていないことになる。

つまり全体を見た教育は、誰もしていないということである。教師自体は最初から社会に対しては全くの素人で、何も知らない唐変木である。何を社会が要求するかを、考えたことがないしその経験も全くないからである。しかし教師として、最初から（二十歳そこそこで）先生、先生　と周りからおだてられているので、プライドだけは彼等もしっかり持っており、この不合理を認めようとしない。人間教育が、誰も出来ない本当の理由の一つである。戦後教育は、戦前までの良さを敗戦の理由で、むやみに完全否定（GHQが煽り、強制した）　したからである。これで節度も完全に無くした。教育に節度が無くなった（廃止した）のである。

このため素晴らしいと思われる学校の成績は、私達や社会を決して幸せにしない。だから教育の成果を追跡調査することが、実は出来ないのである。それは短絡したこの様な不都合な考えがばれて、明らかになるので自分達では出来ない。また有名大学は肝心の共生にとっては、あまり役に立たないことも証明されることになる。むしろ逆のことになる。子供たちは育つには大変な苦境にある。正に境域地獄の作りになっている。

教育の基本は、子供育てが基本にあることは変わらない。クルクル変わっても拙い。しかし親、教育者共に教育の基本が皆理解していないし、その上ＧＨＱの破壊的教育を真面目に子供に与えたので、戦後はより即物的になったのである。品もすんもない教育となった。植民地の教育は自国より立派になっては困るからそうしたのである。するとその程度は知れている。このことを知っている教育者は日本には今は居ないだろう。かつてはそのに居た関係者はみな追放されてしまったから。もし今も居たら直ぐにこの世界から追い出されるから。仮に居たとしても何も言えないことだろう。

このような具合だから、真の教育はまだはるか遠くにあるように見える。今すぐには追いつけない。しかし嘆いていてもは始まらない。私達は最初から教育を見直す必要がある。大枚叩いて今も子供教育に携わっているのであるから。今の教育は読み書きそろばんから始まって、今の経済、物の取引に適応する人材となろう。　しかしこれからは、ここでお勧めするのは共生である。この基本を子供に教える必要がある。明日からとはいかないが、歴史的転換点が直ぐに来ると思われるので、その前に私達の心の準備をしておく必要があると思われる。

子供に教えるべきは、先ず競争社会を教えないこと。この動物的な獲得特競争を一切せず、まずテレパシー能力の開発を習得させる。そして人間の生き方、自然との関係、人間の役目、それに人間の中での各人の役目とその自覚、開発である。そしてこの生き方の中には謙虚さ、他人に対する尊敬、慈愛の気持ちを持こと、そして宇宙的に積極、関心　を持つこと、さらに信念の大切さを教える。次に私達に本当に必要なものは限られているが、その確認をさせる。必要なものは体と自然の環境がまず必要であること、それに対し人間自身の役目が何があるのか、そして共生の基本を教える。共生とは今は社会システムが金銭取引を基本にしているが、この勉強は参考程度でよい、このようなものがあったのだと。これからの未来はお金のない社会が来るのだから、金銭に関することは詳しく説明する必要は何もない。それより金銭無しの共生の社会の在り方の基本をしっかり教える。この教材ｌとしては身の回りの大自然、他の惑星を参考にする。最後に他の惑星との交流を行い、その情報を教え、交流の仕方の基本を教える。

これらの方針は今の教育方針とは全く異なる。今までのように競争や差別を煽ることは一切しない。スポーツなどで長時間を費やすこともしない。その時間があるなら、これら共生の基本を習得するのにかなり時間が必要であるので、こちらにその時間を大部分を使う。子供達がテレパシックになり始めると、親もモタモタしておれない。急速な変化が社会に来るだろう。今の私達が目指している科学的と言われる生活は、この基本を全く教えないので、いずれ糞詰まりになるここと、このことを子供達にしっかり伝える。現行の生き方は人間の基本を全く無私しているので、先行きが全く見通しがなく、盲の状態で社会を進めようとしていることをである（明日はどうなるかわからない生き方）。闇雲にやる今の社会と、見通しを付けたこれからの新しい改革とはどちらが良いのか、誰しもこの判断は直ぐにつけられる。子供でも簡単に回答が出来るだろう。

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延命治療

私達の身体は神の宿る館（やかた）である。だから大切にしなければならない。身体は精神を表すとは正しい表現である。その人の日頃の考え方、価値観、そして生きる意味を、それなりに持っている者は、それにふさわしい行動と顔を持つということである。この組み合わせは、デタラメにはならない。但し身なりだけで判断するのは早計であるが。見た目だけでも騙されてはいけない。

身体は誰しも大切であるが、しかし私達は日頃、身体をあまり大切にしてない。また生きる意味自体をそれほど感じていないし、自分がこれから何処に行くのかも普段は考えていない。身体に気を遣うのは、自分の格好がよく見えるかどうかの外見のことと、病気になったときの不安と恐怖から来るものくらいである。これ以外で体に気を遣うことは殆どない。

病気になると、今度は必要以上に気配りをして、人が変わったように体に気を遣う。今まで見向きもしなかったのに、実に身勝手である。自分の本体を見失っているので、死を必要以上に恐れ、（転生のカラクリが理解できないとそうなってしまう）　素直に受け入れる方法を知らない。身体の持ち主も、知らないうちに肉体は勝手に死んでしまう。自分の処置の仕方を知らないので、慌てて他人や身近にある宗教に頼るしかない。不治の病になると、いよいよパニックになる。聞いた途端に暗闇に落とされる。

そして周りは、病人を直すのが当たり前であると言って、八方手を尽くして延命治療を図る。ともかく無条件に生かすことが原則であると、治療する病院側もそれを見込んで必死となる。職業上からくる義務感がそうさせるのであり、他に動機は全くないのである。

しかし逆な人もいる。病になってもそのまま受け入れ、平然と死んでいく人もいる。本人は全く慌てる様子もなく、淡々と時間を過ごし、なるようになるさとタカをくくるのである。延命には気にもしていない。同じ死であるのに、全く様子が違う。実際には死んでしばらく経つと、どちらも周りは同じになってしまうのであるから。

私達の「死」は、自分側の考え方で、多くのものごとを教えてくれる。受け取り方を間違うと、ただの空騒ぎとなる。死は実際には、肉体だけの死であって、本人（魂、エネルギー）そのものが決して無くなるわけではない。ここがポイントになる。仮に私達が自分の肉体が崩壊し、無くなっても、自分自身の本体は別の肉体に入って一体となり、そのまま生き続けることを知っているなら、このような大騒ぎにはならなし、騒ぐ必要は全くないのであるから。

私達は不慮の死を多く体験する。自分は死ぬつもりではないのに、自分として突然肉体の死に直面する場合である。事故死がそれになる。これは実際には自分の不注意（厳密な意味で）であるが、直前まで残念ながら気付かなければ、普通は自分の責任ではない、他人のせいで死を迎えたとうことになると思う。他殺などもそうである。　他殺でも結局自分の身の上は自分の予知、予想するしかない。いずれにしても不用意にその場に近づいた責任は、本当は本人の責任であると考えられる。すると、死について一切は自分の責任ということが理解できる。自殺、他殺を含め、すべては自分の責任が本来の正解である。私達はこれを区別しようとしているが、実際には他人の責任というものは、どこにもないのが本来の決まりと思われる。そこにたまたま居たこと、これが自己責任の、すべてであると思われる。

そうすると事件事故があっても、それを回避するのも自分の判断であるということになる。私達は何でも他人や周りの責任にすぐしたがる。地球人の癖の様なものである。そして自分はいかにも正しかったように振る舞うが、そうではない。同じ穴の中での出来事は、大半は自分がそこにいることが大きな原因である。これはたまたま通りがかった、ということも同じ原因になるが、私達はとうてい認めたくないであろうが、これが実際の原因そのものである。君子危うきに近寄らずというが、これに近いものである。

私達は不用意に危うきに近づきすぎる。見たさもあると思われる。そして事故や事件に引き込まれる。事が起きてから大騒ぎとなり、やたらと自分の正当性を主張したがる（これは実際には見苦しいものである）。周りもそれを大いに支援する。本当は逆である。事件になる前（はるか以前に）に予知をして、さっさとその場を避ければいいのである。これは地震の予知と、全く同じやり方で実際には避けることが自分で出来るのに、横着をして敢えて避けようとはしない。そのための地震被災である。誰の責任であろう？　これは明白である。命を縮める思いを常にそうしているのは、実際私達自身の責任というものである。転生を含めた意味でも、しっかり他人の責任は一切ない。

これと同じように、自分の身体の病や不具合も、突然起きる感じになる。そこで本人は慌てる。何が何でも生きなければならないと。どんな治療をしても生き延びなければならないと。そこで自前の科学を駆使した、奇妙な努力まで現れる。例えば極端な例で、遺伝子や細胞を冷凍して長期間保存して自分の肉体を、蘇らせるという発想である。私達が生命のカラクリの本当を知るようになると、この行動が如何にナンセンスで馬鹿げているかが解るようになる。

病や死は私達にとっては、生命の根源を知らせてくれるより良い機会となるが、この機会を別ものにすり替えてしまっては何にもならない。転生を考えてみると私達は次には、あさましい化けものになるしかない。良き生き方を望んでいるように見えるが、実際にはそうはなっていない。私達は転生のカラクリを知ると、冷凍保存の人体というアイディアは、実にナンセンスなことがよく理解する。そんなやり方は何の意味も無いのである。延命治療も同じように見苦しいだけなる。

私達は自分の死の意味をよく理解すべきである。死は肉体の死であって、魂の死ではない。魂は別の肉体に移動して生まれ変わる。そして新たしい肉体をもって新生児の生活を始める。但しその本人は、持って生まれた魂が本体であり、それが次の一生を支える。この時私達地球人は、残念ながら自分が転生したことを忘れている。そのためこの時点で自分の本体を知らないし、忘れてしまっているのである。直ぐに思い出せば、これは幸いであるが。この転生時に生命の連続を知るなら、私達は進歩したことになるからである。望むべくは誰しも転生を知るようにしたいものであるが、今はそうはなっていない。そのため私達は人生はただ一回だけだと今は信じ切っている。実際はそうではない。他項でも述べているように、私達は現実に誰しも生まれ変わっている。これが感じられ、容易になると、先ほどの延命治療などは、実に空しいし努力であることがよく理解できるようになる。転生を理解し、素直に理解できるようになると、私達の日頃の多くの身の回りのムダについても良く判るようになる。

そして何より地球のことや、星々や宇宙のことまでが、よく理解できるようになる。転生は夢物語ではなく、私達人間に必要な実用的、現実的な話になる。地球から抜け出す、新しい時代にはどうしても身に着けるべき哲学、常識になると思われる。

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人材と薬草

この世では、人材はあらゆる人が必要である。試験や選抜で選択された人だけが、必要なのではない。一方的に個人から見て、他人が手に出来ないものを手に入れ、誰も出来ないことを達成する。このことはいかにも皆の幸せのように見えるが、全体の共生を理解出来るようになると、実際にはこれは、限りなく小さな成果であり限られた幸せである。

私達はこの飛び越えができない。個人的に物事が旨くなることに関しては大いに頑張り、その努力をいとわないが、それを共生のためというと極端に嫌がる。関係のない他人が成功することは、見たくないのである。他人の失敗はいくらでもみたい。他人の不幸は自分の幸福につながるから。これ地球の常識。しかし実際には宇宙の非常識。

他の生き物や万物は、すべて不要なものはない。私達が身勝手に決める選抜や、試験、能力判定、数値判定のようなもので割り振りはしない。共生に対して、生まれつきの適性で自分の仕事を実行するのである。それが最適な生き方であると生まれながらに、知っているからである。私達人間は最も効率の悪い、個人主義を重要視している。そして必ずトラブル、争議が起きるので、わざわざ沢山の法律を作っている。これを法治国家と自慢している。実際には最も野蛮なやり方で効率が悪いということに自分達で気付いていない。同時に人材を有効に利用できないので、一部の人間が頑張りすぎ、威張りすぎ、優遇されすぎて、他の人材は有効利用できずに暇になってあくびをし、大いに無駄をしている。職場では過労死がはやって、同時に職のない派遣切りの人が無数にいる矛盾がある。この中で目立つのは、ほんの一部である。そのため富や権利の偏在が多いに起きる。本人達はそれは当然の権利と決めているが、自然の中ではこのような無駄な仕組みは何処にもない。

これは私達が最初からアンバランスな生き方、考え方をしているという証拠である。バランスのとれた価値観は、すべての生きものに、その価値を認めることから始まる。万物であるので、人間同士は当然ということになる。最初から人間同士に差を設けないこと、つまり各人の違いを認め、同時にその特徴で、個人は誰でも全体に貢献をしてもらうこと、これが個人にとっても、全体にとっても、宇宙にとっても調和のとれた考え方であるに違いない。誰にも解る道理であり、子供でも直ぐ解るし、困ることはない。不足なく、全てが揃っているからである。が私達にそれを見る目がない。

人材は必要なのである。だから誰しも生まれてきている。同じように例えば、野の雑草はすべて必要なのである。だから生えてきている。昆虫にいたってもそうであり、その虫は自然の全体の中で、必要であるから生まれてきている。私達がその仕組みを知らず、その一部を利用しているだけである。例えば雑草と言っているのは利用価値を知らないから、雑草という。しかし野の雑草は、野生動物にとって不可欠なように、私達人間にとっても、不可欠なものであるはずである。必ず何かに必要な植物であると思われる。例えば、それを適切なバランスをもって、季節毎に私達が食するならば、私達はあらゆる病気を防ぐことが出来ると思われる。私達はそのことを、しっかりとは感じていない。その一部を春の七草や、漢方薬などで知っているだけである。自然を使い切っていない。だから化学薬品といわれる異物を、強引に飲み込んで、身体を破壊しながら治療に専念しようとする。

自然の生き物の生き方は真摯に研究するならば、私達の生活の仕方に、多くのヒントを与えると思われる。なぜなら自然は少しの無駄もなく、生態系を維持しているからである。丁度私達の体全体を見ると、一つの無駄もない器官で作られ、無駄のない機能で働いている。私達が昔は無駄な器官と考えていた盲腸、扁桃腺　などもキチントした役目があるはずで、私達が気づいないだけ過ぎない。すでに私達の身体を含め、無駄なものは何一つない。私達の理論、会議の意見や理性で判断する「真理」は、一旦ひっこめた方がいい。元からある自然の造作物は、すべて意味があると考えるのが正しい。私達はこれ等をまず謙虚に捉える必要がある。自然の中で、一見無駄だと見えるものも、長い目で見ると必須のものになっているはずである。最初からそのように謙虚に捉えた方が、自然は正解なのである。これと同じように私達の人材も、生まれてきた最初から少しも無駄がない人材と思われる。それが納得できないのは、見る目がなく、対抗心もあり相手を、低くく見ていだけに過ぎないことが多い。私達は色々と研究するのはよいが、趣向や批判から要否を決めつけるのは良くないやりかたである。それより自然はそのまま受入れ、解らない部分は、暫くそのままにしておくのがが正しい。周りをよく理解したのち、正解が自然に現れる。それを待てばいいのである。早まると、間違っているのは常に私達人間の側にある。

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焼酎のお湯割り

焼酎は、お湯割りでよく飲まれる。そのまま飲むと、刺激が強すぎて直ぐに酔ってしまう。　割合は　６：４　とか　５：５　で薄めて呑む。

同じように、私達の仕事でもこの割合がある。例えば一生の中で、長年仕事をするが、一つの仕事を一人前に覚えるのに、大方10年かかる。若いうちは、仕事を覚えるだけで一生懸命である。しばらくして仕事が解ってくると、横着になる。一丁前の口をきくようになる。しかし実はそこからが問題となる。後輩もいるので、本人は少し格好を、つけなければならない世代である。

おそらく仕事の覚えそのものは、焼酎の６：４で考えると、この一生からみて、覚えるもののうち、最大４割であろう。つまり仕事そのものの手順を覚えたとすると、一生の４割が、なんとか済んだことになる。では残りは６割であるが、これは仕事の中身そのものにはない。４割の仕事そのものは、大方の者は覚える。真面目に働けば、覚えて出来るようになるのである。またこれは出来て当たり前でもある。

しかし残りのその他が６割が残っているので、１０年たった４割から、次に何を覚えるのかということになる。仕事を覚え、横着さが強くなると、人によっては、これから先が理解できない者がいる。仕事がすでに出来るのに、これ以上自分は何を覚えるのだ、と勘違いする者がいるからである。実は残り６割とは、仕事が一応出来た上で、更にそれから先に進めていくものになる。簡単にいえば、この残り６割とは　人の生き方、人との付き合い方、後輩の指導、などである。目に見えない部分であるが、実際にはこれが圧倒的に難しい。仕事は覚えられる。先輩がすでに歩いてきた、手本のある道であるから。しかし見えないそれからの生き方は誰も教えてくれない。自ら開拓するものが伴わないと、実は仕事もそこから先が進歩しない。気付かないと、進歩はぴったりと止まってしまう。

この残りの６割の分を、全く進歩させることが出来ない人がいる。この人は仕事が出来たというだけになる。もしこの先１割をさらに進歩させ、獲得できるなら４＋１＝５割となる。またこれが４＋２＝６割となる人もいるだろう。そして４＋３＝７割となると、その仕事の人生は概ね合格となる。10割の生き方は私達には難しい。しかしこの７割の成功は誰しもできる。

この合計１０割とは、これで完全に終わったと思われるが、そうではない。 “おしぼり”のところでも話したように、さらに一回り大きな次の１０割が待っている（スケール１００）。そう考えていれば間違いない。

ところで実際の私達の世の中では、このように４割以上のものが、全く見えない人が大勢いる。短絡思想の人々である。いくら説明しても、不可視の価値を理解できないのである。そして周りがそれについて意見をすると、本人は大変に怒る。なぜだろう？　「私は今までこれほど頑張ってきた。仕事もキチンと出来る。周りにも貢献をしてきたと、自分では思っている。これ以上、私に何をしろというのか。」　と逆に怒るのである。つまり外部の意見の意味を理解できない。このような人が実際に大勢いるということである。また目に見えるものしか、その価値観を見いだせないので、それ以外の価値観（ものに書けないもの、基準に書いてないもの、法律に規定してないもの）　が理解できない。本当はこの方が圧倒的に、大きな価値、部位を占めていることすらも理解できない。全ては４割で、世の中が動いていると信じている人々である。確かにものごとは、その部分で動いているかのように見える。しかし人々はこれらの決まりだけで、動いているわけではない。むしろそれは一部であり、圧倒的に決まり以外で動いている。だから面白みや興味が沸く。判る人はそう思う。

立派な大学を卒業して、世の中に出ると、その範疇だけで（教えられた）考える人々がいる。見た目の学校での学科は優秀である。しかしものごと自体が、どのようにして成り立っているかの思慮が全くなく、自分の学業プライドだけで、短絡人生を終わる人が多くいる。先ほどの類の人も、これとと同じである。いつまでも人間、万物が見えないのである。いくら説明しても、壁があって理解できない。学校での低い価値観のまま（自分では高度な教育と思っている）、やたら褒められてきているので、自分の現実社会が、これ以上の範疇では理解できないし、それを軽視し、周りが自分を誤解していると、逆方向に思い込む。おれは優秀なのだと。

もしこのような人に出会ったら、そのことを言ってはならないのである。不可視の価値を、彼は理解できないのであるから。また不可視を理解出来ない人を、上司にもつと部下は不幸である。また部下に不可視が解らない者がいると、これも不幸である。この無理解は、どうにもならないものである。ほっておくしかない。

このことは仕事に限らない。学校、家庭での子育ても、全く同じことである。また国、民族でも同じになる。私達にとって問題なのは、この不可視の部分であることは間違いない。普通には価値観とか、考え方の違いと言いきっている。しかし実際にはこの理屈、言い逃れで済むものとは考えられない。法則、決まりはないが、この点が互いの誤解の吹出し点になっている。両者には大きな溝があって互いに理解できない。

この短絡思想で、生活するのは大変に気楽である。深く考える必要がなく、４割で判断すればよいからである。たいして考え込むことはない。気に食わなければ、人の面倒もあえてみる必要がないと、あっさり判断できるからである。このことは「しなさい」と法律の何処にも書いてはないし、罰則もない。ならばする必要はないことに、一切手を出すことはない。馬鹿げているとしか感じられないからである。が、この生き方はトラブルが多く、そして自ら解決が全く出来ない社会となる。民度で言えば低いままの生き方となる。

今の世で６割の部分を実行しようとすると、大変になる。特に現代はそうである。わりきりが多くなり、４割で表向き何でも済んでしまうからである。４割の仕事をしたら、後は権利を主張すればよい。４割しなくても最初から権利だけをわめいて主張しても、認めて貰える社会でもある。ならば一切仕事をせず、ゴネたりすねたりするだけでも、生きていけると信じる人が増えたのである。

こうなると残り６割を身に付けようとする人は、その犠牲になる。６割の部分は損得の問題とか、目に見えるものではないからである。社会の基本を支え、人々の仲をキチンとまとめようとする、共生の働きの重要な部分である。法律、決まり、権利などを振り回しても、全く手出しが出来ない分野であり、最も社会継続の重要な部分、エッセンスである。見えない不可視の力であり、ミソの部分である。

　このように４割を目指す人は、さらに残り６割を目指す人が理解できない。何を言っているかが、想像できないのである。だから言いたい放題を言って、見える人々の足を盛んに引っ張る。結局周りをまとめているのは、残り６割を目指そうとする人々であるのに。

６割とは、４割で確認出来るものを裏側から、コントロールしているものを知ることになる。だから直ぐには手が出せない。俗に言うと子供の感覚と、大人の感覚という表現にもなる。または民度ともいうものである。そして私達が目にする４割の成果は実は残り６割と合わさって初めて、効果が出る。４割だけでは生かされることがない。短絡思想では何事も次のステップに進めないからである。これを別の言葉で言うと、融合というものになる。見えるものと見えないものの融合（父母性）となり、融合することで、４割からは想像出来ない、今まで見えなかった次のステップが見えてくる。これは個人の中で起こることであり、同時に民族間でも起きる。民度の低い民族は、高い民族が見えないし、自分も見えない。すると、この関係が惑星間でも当然起きるだろうことが理解できる。

地球は他の惑星からすると、民度は残念ながら相当に低いと思われる。他の惑星からすると、３～４割りをやっと出来る程度、或いはそれ以下かもしれない。だから次の６割以上に進もうとする人が少しいても目立たないし、見えない。何をしているかが想像できないのである。すると当然混乱が起きる。どちらも信念の有ることを行っているし、自分なりのその自覚があるから。見えない人は見えるように努力する必要がある。６割に進むには同じ道を、互いに歩む必要があるから。６割以上に進もうとする人は、更に皆をまとめて理解することが必須である。ものごとは段々に不可視なものになって行くのである。私達地球人はやっと４割だから、やることは今から相当にある。10割に達しても、先ほどのようにその１０倍も先がある。その意味でいうと地球はやりがいがあることかもしれない。他の惑星では、地球のことをそのように噂しているだろう。

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誉める、叱る、ひがむ

私達は日頃の付き合いの中で、人を誉めることも必要なことを知っている。特に子供の扱いでは、必ず必要なことである。逆に叱ることも必要になる。これをとり混ぜて子供の付き合いが要る。誉めすぎると、相手が限度を知らない横着な態度に出る。叱りすぎると今度は、萎れてひがんだりする。どうにも扱いが難しい。子供も大人もそうなのである。無関心だと、今度はわめいて周りにいたずらをする。自分側に注意をなんとか、引こうとするのである。ともかく扱いにくいのが人間の子である。これは歳をとっても全く同じで、少しも変わることがない。ただ歳と共に表現方法が、少し変わるだけである。

人間は箸にも棒にもかからない。これが現実であり、しつけがいる。そして同じことを、実は私達は自分自身に対して行なうべきものなのである。というのは、他人を誉め、叱ることは、同じ方法で自分に対し行うことも出来る。実はこれが先にやるべきことなのである。大概は自分を叱り、律することが出来ないのに、私達はすぐに他人に意見をし、しつけしたがる。これが優先してしまうのである。自分のしつけは、とっくに忘れてしまって（まだ自分は終わっていないのに）、他人ばかりに注目している。これが習慣になると、いよいよ、しつけしている本人が傲慢、高慢になる。何か勘違いを自分の中でするのである。自分は正しくて立派だと。周りは全くそうは思わないのであるが。うるさいだけとなる。この感違いは、多くの職場で発生していると思われる。本当は相手や部下を諫めると、自分の身を正す必要が出てくる。互いにこれを認めれば、皆が旨くまとまるのであるが。少年野球で、監督がやみ雲に子供を叱っているときがある。こんなこと止めればいいのにと思われるぐらい、大きな声で叱っている。周りで見ていると実に恥ずかしく思われる。しかし本人は、ヒステリックになって高じてしまっている。監督自身が誰かに監督してもらわなくてはというもの。子供が可哀そう。あるいは叱ってもらいたいと思っているかも。変な社会である。

結局、人間同士のいざこざに終始する。誉める、叱るも互いの信頼があってのことで、それがないと、意見をしている者がじゃまくさくなる。決して有難いと思わない。では信頼を得るとはどのようなことだろう。この関係ができるのは、その両方の育ちが関連する。もし意見を言われる側が、家庭での慈しみを受けていない者であれば、他人の意見を素直に聞くことはまずない。はなから他人の意見を、聞こうとしないからである。これはその者の一生（今の）だけではない。更に長い過去を含めてみると判る経緯である。他人の意見を聞かない理由、本人も知らない昔の理由がそこにある。根性者である。

同時に意見を言う側の方も同じである。いくら誉めても、いくら叱っても相手に通じない。これはこちら側に深い原因がある。相手はこちらの本質を、感じているからである。「あんただって意見を言うほどの、ことではないではないか」　と見透かされている。こうなると、何を説明してもものごとは進まない。お互いがすれ違いとなる。他人同士、教師と生徒、上司と部下、先輩と後輩、同級生同士、そして親子でもこれが起きる。

そして誉めるならまだいいが、叱り、けなしが始まると、もう戦争になる。一緒に生活は出来きる訳がない。普通はぶつかり合うのである。お望みの平和は来ない。激しい夫婦喧嘩も同じである。誉めるのは本来、勇気を与えるものである。しかしそれだけではない。このように逆効果の場合が多くある。この自己中心の生き方は徹底している。共生は容易に見いだせない。むしろ破壊や争いの方をもっぱら好む。

この本当の原因は、私達が未だ自分の正体を、知らないためだと考えられる。正体とは、私達全ての人間の中や万物の背後にある、不可視の原因（バックボーン）の存在である。このため互いに、ここからの飛び出しがどうしても要る。ジャンプである。互いにこれを成就するには、一筋縄ではいかない。口では簡単に言えるが、言葉で表現できない範疇にあるもの。僅かであるがこれを乗り越えられる者が、居ることは確かである。居ないわけがない。

ではこのジャンプは、どうするのだろう。私達の正体とは、自分で探せるのか。見つけられるなら誰しも探したいが。お互い殴り合っているときには、それを探すのは無理であろう。しかしこれを繰り返しているうちに、次第に正気をとり戻り、冷静になる時がくるが、そのときをじっと待つしかない。時間がかかるのである。大人の感覚で、周りも自分もその時を待つしかない。その後に心静かになる時が来る。人が変わったように。そのチッヤンスを待つのである。

自分の不可視のバックボーンを自力で探すのである。実はこれが私達人生の中で、最も楽しいものであろうと、思われるものになる。自分の人間というものが、全く入れ替わる体験になることだから。これは誰しも体験してもらいたいものである。これを体験すると、人は喧嘩を一切しなくなる。要らないのである。宇宙が身近に理解できるから。

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不可視の存在と文明国

不可視の存在は、私達に大きな力を与える。しかし現代人はこれを見いだすのは大変である。宗教の世界では容易に見つけられると思われるが、残念ながら宗教は自らが造った迷路が多く、自主性や個人の特異性、個性の価値、個人の意見、などを自由に許してくれない。がんじがらめのタガをはめる。宗教様式、儀式である。

不可視の力を用いて予測すれば、私達は圧倒的に生き方が変化する。子供から大人への真の精神的脱皮が行なわれる。この過程を経ないかぎり、多くの手間を掛けて、決まりや法律、法則、宗教をいくら造っても、殆ど何も解決しない。恐らく気休めにしかならないだろう。

もしこの不可視の存在を、感じられるようになると、表の自分の存在は、控えめとなり共生を次第に理解し始める。自己流の意見や自分の都合は、二の次となる。かといって個人は、無視されるのではなく、不可欠の存在として真の個人が互いに認められるのである。

目の前の現象は、全て見えない原因から生じるもので、自分の体と自然は、その具体的な表現手段、道具であることが理解できる。その道具は単なる道具ではなく、共振するためのもので、不可視の振動を、目に見えるように具体的に表現する、不可欠のものである。可視と不可視はこのため切り離せない。一方的であった今までの見方が、融合されたものの見方に変化する。つまり全体との融合が理解できる。こうなると、今までのように箸にも棒にもかからないということがなくなる。何事が起きても、キチンとした対応が出来るし、安定した全体との生活が営める。

これに少し近い生活を、一部の未開人といわれる人々が、今まで行なってきた。文明国はこれを理解できず、強いて自分達が、より高い文明生活をしているのだと一方的に思い込み、資本主義、民主主義、共産主義など様々な様式をもって、この退化した人達、未開と思われている人にも、この低次で野蛮な主義方式を、強引に押し付けようとしてきたのである。自分達は進んだ文明人だからと。

私達の文明国といわれる思想や生活法は、大方未開の人の精神文化にも及ばない。かれらは不可視の存在を信じている。これは文明人より優れている面である。しかし文明人は、この不可視の存在をすっかり忘れた。物質のからくり解明を少し出来るようになったので、元からある不可視の存在を、忘れてしまったのである。不可視のものは自分たちの宗教の中にしまい込んで、その痕跡をわずか見せているだけである。何が主人かを私達文明人は忘れた。そして何も知らない表側に居る自由意志の自分が、全ての中心だと思い込んでしまったのである。これが誤解と混乱、競争、紛争の始まりとなった。根本原因である。すると単なる精神的には、野蛮人以前に戻っただけともいえる。これで社会全体が旨くいくはずもない。文明人はいつももめ事だらけで、各人のもめ事のその原因に、いつまでも気付かないからである。これ等には物質主義は何も解決できない。肝心で大切なものを忘れているからである。

文明人は常に、トラブルの責任は自分以外にあると、信じるようになった。また都合の良いことは、自分の側の功績だと思うようになった。全ての出来事の根本原因が自分に、各人にあることに気付かなくなったのである。原因、動機の考え方の違いで、私達の生活の仕方は根本から変わる。

逆に生活の基礎が、不可視の自然の力にあるということを、感じている民族は本物である。しかしこの基本を忘れ、表の自分を重大にし、ことさら大げさに考えることは、自然を忘れることになる。自然と人間の生き方を知らず、浅知恵で横暴に自然を使い回そうとする。これを振り回して文明人は、「理性」、「知性」　と言っている。これをあたかも崇高なもののように。すると本当の知恵ある生き方は出来ない。結局、単なる人間同士の戦い、争いが実際には主要なテーマとなる。事実そうなっているので、抜けられないでいる。表の人間だけでは、本当の裏方が居ないので、互いのコントロールが効かなくなるからである。つまりやりっぱなし。そして自称文明人は、争いと紛争が絶え間なくなった。

私達が理性と言ってもそれは偽物であり、真の自然の節理を知らない者同士の作り事である。私達は残念ながら真に大切なものを忘れてしまい、自分が宇宙の主人であると、完全に勘違いしたのである。これを私達が続けるかぎり、自分の悩みは解決することは永久にない原因である。たとえよかれと善意で行なった行動、決め事、新発見、個人的努力なども、一見成功したかのように勘違いするが、私達の自称文明国にとっては、すべてが空回りとなってアダになる。私達の理性とは、単なる自由意志（心の部分）であり、コントロールが効かない偽者である。真の理性は、表の人間のものではない。私達人間の裏で感じることの出来る、不可視のものからくるものが、真のものである。つまり私達の裏にある、本当の自分を探さないと、いつまでも空回りのままである。この辺りの生き方そのものを見直さない限り、私達が本物は手にすることは叶わないし、例外はない。

私達の言うこの理性、そして裏にある真の理性、この違いは今まで誰も説明はしなかった。実は私達には二人の自分が住んでおり（これは別項も参照）、この区分がつかず、通常まったく知らない間に日々を過ごしている。そして誰しもこの表側のみの自分で生活し、知恵を出し、努力をしている。裏の自分などには何も気づいていない。しかし私達はこの裏側の自分に、端的その全てに世話になっていることを日常知らないのである。もちろん表の自分もその裏側に世話になっている。でないとその表自体も存在しないからである。表側とは、日常の自分であり、騒ぎわめいている人間そのものである。そしてそれを支えており裏側の自分は、日頃殆ど騒がない。私達は表裏一体になった生き物で、誰しも片側で普通は生活している。本当はこれが同時に働けばいいのであるが、残念ながら片方のみである。そこで私達は常にな違いを起こす。常識のように間違いだらけである。

これが私達の生活の日常である。間違いを前提で皆生活をしている。間違いが常識なので、大変なので身の周りは、決め事、約束事、法律、時間、金銭、契約、など多くの文明人を言われる私達は、大変な数の決まりを作って積み上げてきた。これが当たり前で少しもおかしくはないと思っている。実はこれが問題。なぜか？　このやり方で最も不足しているのは、先ほどの裏側の自分である。各人の中にある、実は人間の本体である。これを誰しも忘れ、表側の自分だけでこのものごとを処理しようと頑張ったからである。頑張るのは良いが、片手落ちの私達人間の生き方は、相当に不足が生じ、　大変な無理が生じるのである。これが私達の今迄であり、現在の状態と見られる。私達の自慢する文明と言われるものそのものになる。

では表の自分だけではなく、各人がその裏側にある自分に気付き、合体した人間として生活したなら、どうなるるのか？この状態の現実を地球の私達は殆ど知らない。生活した経験が無いからである。知らないものは経験しようがない。誰も想像が出来ない。これが今の地球の現状である。これでどうなるか、いつまでも今の地球上の混乱は収まらない。収束が出来ないのである。すると自分の中のもう一つの「真の自分」を体験することが肝心となる。それが一体何なのかということになる。

ここからが、新入り口になる。そうかもしれないと言って誰かがたどれるなら、幸いである。私達は入口の最初から、見向かないことが圧倒的に多いからである。そんな訳の分からいことには、関わらないほうがよい。関わったらとんでもないことになる。さわるな！　というものである。しかし僅かであるが、これに勇気を出して体験する者がある。これも地球である。この手を出してくれる人が居るというのが、得難い人材である。或いは多くが居るかもしれないが。数はそれ程重要ではない。そんな人が僅かに居ること事態が最も肝心である。これが変化の兆し。一人でもやる人が居る、これが肝心である。そのキッカケさえあれば、情報があれば、私達の良い兆しを得ることが確実に可能である（「内側の自分」については別項を参照のこと）

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人の子の罪

人は罪というものを犯す。新聞や雑誌は、毎日が犯罪の記事で埋まる。他にも明るい記事があるだろうけれど、それを押しのけて、暗い記事が多すぎる。もめ事も無数に起きている。長い時間をかけて、解決がやっと出来る事件もある。解決しないまま長い年月かけて、時効となるものもある。

事件や罪は、ともかく犯人を確定して罪の刑罰を決めて償わせ、一件落着としなければならない。私達はそこまで行なう必要があると感じている。つまり、まずは犯人を特定するということが大仕事である。これが確定されると、大方の犯罪事件は済んだことになる。そのように感じている。どのような内容、規模の犯罪であろうともそうなる。戦争犯罪も基本的にはそうなるだろう。

ところで私達はその罪の原因はさほど追及しない。起きた結果や経緯の追求は徹底的に、しかも後ろ向きの姿勢のまま大層こだわるが、現実の犯罪が起きるまでは、それは捜査の範疇には入らない。しかし犯罪の本当の原因に、目を向けるなら、犯罪捜査は意外に早く解決するようである。つまり本当の犯罪の動機である。これが解らないと、確たる真因の特定が出来ない。そのため冤罪事件も起きる。

犯罪の基本は独りよがり、独善的なものからも起きる。しかしそれは表に出てきた直接原因であり、事件の相手側（被害者）の出方にも多いに関係する。また犯罪者の過去、育った環境、そして過去世が大いに関係することは明白であるが、特に過去世は現実には一切問わなれないし、それは出来ない。実際にはこれが大きな原因であることが多いと思われる。つまり犯人の生まれる多くの前世のことである。

過去の部分とは、今の一生で追求できる部分である。特にその者の、子供時代の出来事を分析するなら、ある程度は原因追及が出来る。“子育てと連鎖”のところでも書いているが、子供を大切に育てないと、世の中で出てからも、悪さをすることが多い。そうならざるを得ないのである。子供は粗末に扱うと反発をして、大人になっても、世の中と旨く付き合うことが出来ない。迷惑者になって、少しも世に協力、貢献しようとはしない。自立できず、自分自身の世話すら満足に出来なくなるのである。こうなると、犯罪はいくらでも起きるし、止めようがないのである。単純な理屈である。つまり罪を犯したその者を、いくら取り締まっても、防犯にはたいして役にも立たないことは、明確に理解が出来る。そのために警察はあるというのは、如何にも芸がないし、知恵もない証拠であろう。

そうなるとその子の育ての親が問題となる。そこでその親をたどることになるが、これがまた箸にも棒にもかからない親が出て来る。ではその先代の、祖父さん祖母さんの代はどうかとなる。実際には更に、その前までさかのぼるのである。根は深い。すべてが直接連鎖しているのではないが、原因とはそのようなものである。もし断絶するなら、その部分から個人そのものが、たどってきた過去世となるだろう。過去世、幼児期、これらは互いに、すべてつながっている。世代の過去世が連綿とつながって、一体誰が責任かは解らなくなる。代を重ねたみんなの責任と、いわざるを得なくなる。過去世は断絶はしていない。罪の系譜は、はっきりとつながっているのである（同時に良きこともこのようにつながっているのであるが）。

この意味で過去世と世代の積み重ねは、犯罪に明確な関連性があると思われる。しかし犯人、刑罰が確定してからも、この隠れた原因は、誰にも、本人すらも解らない。事件が終わってからも解明されない。その者の幼少の頃の環境は、記憶で理解できても、今の私達には過去世は解らないし、証明できないからである。しかし本当の解決方法は、その部分の確認、修正と思われる。現実に過去世をさかのぼって、その人の癖や病気を治療する分野も実際にある。

さてここで私達は、同時に皆が今ここに、住んでいることを考えてみる。これは何を意味するのか？　犯罪者であろうと、それを裁く側であろうとも、傍観者であろうとも、同時性は同じ釜の中という意味である。そこで私達は互いに、似たもの同士であることが解る。誰かが聖人で、優れているなどとは言えないのである。また誰かが落伍者で犯罪者、であるとはいえない。なぜなら、どのみち犯罪天国（言い方は悪いが）に、今私達は同じ枠の中に住んでいるからである。そこに転生を通じて、各人が強いてこの場に生まれてきていることは、それは逃げられない場所であるからであり、同時に犯罪ごときを、すでに体験しているからである。俺は知らないよ、とは誰も互いに言えない立場なのである。

私達は個人と他の人々をいやでも区別する。徹底して自他を分ける。家族でなんとか一緒に生活しているが、それを外れると、全く違った集団として扱い、完全な区別、識別をし、他人と言って、知らぬ振りをする。特に犯罪者達や、その家族などとは付き合いたくないであろう。その原因は、自分には一切関係ないと、頭から信じている。罪を犯した本人が、正に原因であると言い切る。が、私達の同時性はそれを許さないのである。みな目くそ鼻くのようなの。

また犯罪者の親達はどうなのか。昔は自分の子供が犯した罪は、親がその責任が多いに感じたものである。しかし今はなにも感じない親が多くなった。罪を犯した子の親達は、平然として知らん顔をしている。この平然とした態度が実は問題なのである。子供を本当の意味で、その親が面倒を見てこなかった実態が、態度に明確に見て取れるからである。子供の言わんとする、無言の意味をその親が全く感じていない。そこで子供はヤケを起こす（親に対し）。小さい頃からの、途方もない孤独感、これが罪の本当の原因である。親はそれを全く理解しないし、解る力がないし、逃げるだけである。親に情け、性根が全くないことを子は肌身をもって良く知っている。どうしようもない親に対する絶望感である。すると子供は社会に対し、人に対して斜めに身を構える。対人関係で、正面から対応する理由がないからである。素直などという態度は、最初から出来るわけがない。それほど自分が大切に扱われてきた覚えがないし、素直になる理由も何処にもないからである。社会に出ると、その態度を責められる。もっと素直にしないと生きていけないよと。しかし子にとってはやけっぱちになっているので、そんな言葉は決して受け付けない。

そこで子供はこの世に貢献などは最初から出来ない。世の中から見るとはっきり言って出来損ない、生まれ損ないとなる。しかし子供達からすると、親の生み損ないになる。生む必要がなかったのに、親が勝手に生んだということになる。子は勝手にしてくれと言って自暴自棄になる。これは当然である。本人に真人間になりなさいということは言えた義理ではない。では子供がすべて正しいのか？　これは単純な判定が出来ない。子にとって今を乗り越えられれば、大変な収穫があるだろうけれど、絶望的である。親や世を完全に乗り越える必要があるからである。（希にこれを乗り越える子が実際にいる）

これが罪を犯したものを一方的に責めても、解決しない理由である。解決の方法はだいたい想像がつく。どうすれば犯罪が無くなるかが大まかわかる。一方で犯罪が生じる理由も大方わかる。つまり解決の道筋が無いわけではない。いつでも解決可能なことはハッキリしている。私達がフンギリをしないだけである。他人に責任を負わせようとする間は、解決しない。誰が犯人というものではない。罪は結局社会全体のものであり、誰彼なく各人に密接に関与し、リンクしている。それぞれが明確にそれを少しずつ各人が感じて、誰もが全体で解決することを知るようになると、そこで一気に解決する。いつかそうなるのではなく、皆がそれを感じたときに変化する。あなた任せで専門の人に頼んで、犯人を捕らえ監獄に入れれば済むのでは全くなく、全部の人間が関わる必要がある。丁度、自分の身体の細胞が、一つも自分と無関係のものはないのと同じである。無関心ではなく、すこしずつ皆が関心を持つこと。これが解決の唯一の方法である。今までのような専門家だけの、罪人取り扱いと、罪人への大衆の無関心は、更に大きな問題を生み出すだけである。そして犯罪の出た原因を、本人だけでなく、親、その前の代を見た原因を知るべきである。そして本当は本人を含め、過去世を見る必要がある。これは非常に大切であるが、単に個人の問題ではなく、家族、そして社会、最後は国、惑星の問題にまで広がる。

犯罪者にはこのように、キチントした理由がある。過去の体験からして、なるべくしてなったのである。その意味で何処を押しても非の打ちどころがない理由がある。何処を調べても成程ということになる。では犯罪者はほって置けばいいのかと、犯罪者として特別扱いが、必要なのかとなる。そのままでは周りに迷惑を掛け続けるので、皆で（税金で）役人を総動員して取り締り、裁かなければならない。本人はその意味を自覚して、反省をせざるを得ない。犯人としては不本意なことも山ほどある。なぜ自分だけが、更に辛い思いをしなくてはならないのか、こんな馬鹿な話はないと、一生思うであろう。世の中の方が悪いと思うのは当然である。犯罪者の立場を、汲み取るとこのようになる。犯罪者に対し、その社会は矯正の世話までしなくてはならない。即、死刑というわけにはいかないのである。程度の差こそあれ、最後まで犯罪者の世話をする。これが基本である。本当は犯罪者を少なくする、または全くなくすのがいいのであるが。

犯罪を少なくする、あるいはなくすことはできるか？　転生を含めてみると急にはできない。生まれ変わりの継続が続くので当分は犯罪が残る。しかし程度はあっても少なくすることはできる。例えば子供については、子供の面倒を生まれて直ぐきちんと見ることである。生んだ親とは限らない。誰でいいのである。親身になって、その子の面倒を見ることがまず第一である。チャランポランな親より、大切にしてくれる他人の育ての親の存在が、必須条件である。少なくとも成人するまでである。特に生まれてから幼少期は十分に気を遣う必要がある。親代わりになる大人は、一人でなくてもいい。複数でも良いのである。親身になってくれる大人が、どうしても必要である。そうするとどのような子供でも、人を大切にすることの意味が、体感でわかるようになる。そして社会貢献は、自然とできるようになる。犯罪は少なくなるし、起きなくなる。あるいは起きにくい。これでも犯罪を起こす者は過去世に強い原因があろうと思われる。現世には見つからないはずである。

無理に実母、実父だからといって、さして世話をしきれない粗末な親に、子供が強いて育てられると、子供は必ずグレる。大きくなると手が付けられなくなる。このような時は、出来るだけ早く、強引に子供を親から引きはがし、独自に親身になってくれる親（育ての親）のもとに引き取るのがよい。これは強制力で行った方がよい。実母、実父は子を意味も無く、手元に置きたがると思われるが（所有感や、カッコつけで）、周りの社会的理由から（犯罪者にしない）彼等の利己的所有欲は無視をして、育ての親に早く子どもを渡すのが正解である。実母、実父にはその意味を説明し、子供は親身に育てないと、とんでもないことになることを十分に説明するしかない。生みの親には、あなたたちは子育てする資格がありませんと、はっきり説明するのである。こうすることで、子供は現世の因縁もここで、はっきり切ることが出来る。このようにやり方はいくらでもある。説明する理由もこのように沢山ある。今は山のような法律の縛りがあるので、簡単ではないと思われるが、徹底して無くすにはこれしかない。ただし子供が持っている、過去世に起因する犯罪で、これで解決できないものは、当面本人が自ら背負うしかないが、これも良き解決法が他にあるかもしれない。これ以上は別の機会に。

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努力の仕方と前進

努力はいいことである。但しその動機が良ければの話しである。動機が利己的であれば、それなりのものにしかならない。むやみに努力をただすればいいのではない。動機から見て、誉められないものならば、多くの努力をしてもその生活の価値は動機にそのまま比例してアダになる。努力さえすればいいのでは決してない。

努力の最も良い選択は、自分の本来の役目（職業のはまり役）に自ら気付き、努力することである。これに勝るものはない。本人もそれが最も適任であり、飽きないし、努力が気にならないからである。そして社会に貢献できるなら、これに越したことはない。本来これが私達の役目であり、生きがいそのものでもある。この役目が無くなると、私達は誰であろうとも、生きていく活力を急速に無くしてしまう。生きる目的、動機そのものが急速にしぼむのである。その人にとっての存在感であり、自分もそのことを感じるのである。若いころからこのことを自覚できいる子は幸いである。迷いが無いからである。自信をもって仕事に励めるから。逆にこれを知らない子、思い出せない子は不幸せである。探さなければいけない。

これは単なる金銭の問題ではない。つまり金銭より断然価値のある感覚、動機の話しなのである。私達は感覚（フィーリング）で生きている。そこで生きがいのフィーリングを知る。単にものを手にすれば、それで満足するのではない。金銭の多寡よりも、結局その価値観の感覚で生きるのである。本物の活力が出て来る元になる。もちろん、金銭だけにひたすら興味を示す人が大勢いるが。これはまた別枠で考える必要がある。

そしてどうしても動機の問題は避けられない。自分の役目が何かというときに、イの一番にこれが左右する。私達はこの動機をそのまま身勝手にさせて置いて、ガムシャラに努力をやたらやろうとする。これは順序が全く逆になっている。動機は行動して初めて明確になることがある。それでもいいのであるが、しかし動機の質はいつも自らチェックをするのがよい。我に振り返って、途中いつでも元に戻って行えることである。本当のものとは違うと気付いたらやり直せばいい。

ところで私達は、自分がやりたい衝動を押さえることが出来ないときがある。そのような時期がある。ふさわしくないと思いつつ、行動してしまうことである。しかしこれもある時突然我に返って、その行動を止めてしまう。その原因は不明であるが、ようするに飽きてしまうのである。そうすると止めろといわれなくても自然に止める。つまり時期が来るとそうなることもある。あるいは一生続くかもしれない。しかしこの満期を迎えた本来の行動は確たるものである。その後は振り返ることがないからである。これが自他ともに我慢のしどころかも。今の一生でもそれが続く場合がある。

実は私達はこの体験が、必要なものなのかもしれない。つまり飽きるほどバカをやって、初めて次のステップに僅かに進むことが出来るのかもしれない。それ以前に周りからいくら注意、諌言を受けても、全く聞き入れることがない。丁度子供が熱中している遊びを止めるのは、飽きてきてからになるのと同じである。それ以前に諦めることはない。こうすることが大人になってからも、私達はあまのじゃくの持つ本質かもしれない。

ところで、この自分に合った仕事であるが、なぜ私達はそれを自分なりに感じるものがあるのか、これは今の生きている一生では理由が判らない。しかし自分の過去世を考え合わせると、このカラクリが解ってくるようである。つまり自分の過去世で長くある職業に携わる経験があると、その経験が自分の衝動で表に出てくるのであろう。子供の頃からそれを自覚する人もいるし、大人になって次第に気づく人もいる。しかし一生の間それを感じることがない者もいる。つまり一生プラプラの状態の者である。何事にも一人前になれない者は、このようになる。次の一生も残念ながらそういなる。つまり社会貢献がざっぱり出来ない者である。この根本原因は、根が横着で真摯さがない場合である。この生き方は何代も続く。いつまでもプラプラが根に沁みついている者である。根性者で遊び人となる。プライドだけは一人前に持っている人。

今生で、親の影響で真面目にある仕事に付く場合もあるだろう。この場合は、本人の過去世は無視される。ここで動機的に軋轢が生じるだろう。本人は押しつけで苦しむが、これも本人として貴重な経験になる。全てを肯定的にとるなら、どのような仕事もいい経験になる。そして次の生まれ変わりでよい選択が出来るだろう。個人はいつの時代も同じ仕事でなければならないことはないと思われる。人の体験としては少し分野が広い方がいいと思われるから。

仕事がいつまでも決まらないときは、迷いを振り切って、何でもいいから一旦仕事について、長年頑張るのである。それから考えるとよい。迷いだけでは無駄に時間が過ぎてしまう。まず仕事についてから、その後考えるという方法である。後で損をしたということはない。人生に損などというものはないから。体験は金には代えがたいのである。但し一生懸命に生きることが最低条件である。

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精神論の境遇

いつの頃からか現実主義がはびこって、精神の重要性をおろそかにするようになった。競争主義、物質主義、売上主義、採算性などというものが大手を振って横行し、精神の豊かさを大切にすることが殆ど無くなった。競争に勝てば、ものを手にできれば、採算が合えば、一位になれば　すべてが正しいという、即物的な価値判断が優先されるようになった。しかも格好良くそれが出来れば誰も文句を言わなくなった。それだけで世間から、最大の賞賛も得られるからである。儲けて何が悪いかと。

そこでこの逆の、競争のないやり方、金にもならない努力、採算性のない努力などには誰も目をくれなくなった。そしてかっこの悪いことには目もくれない。精神論だけに頼った生き方も、みすぼらしくて格好良くないのである。

精神論、理想論などというものは、役にも立たないのでいつの頃からか皆が忘れてしまったようである。哲学などはなんの役にも立たない代物となってる。まさにこれは金にならないし、実生活には何の役にも立たない。採算も全く合わない。哲学より宗教がまだましであると。なぜなら死んで葬式をするなら、金を出せば何処でも立派でかっこのよい葬式が出来るからである。それなりに故人を弔うことが出来るので何もおかしいことはない。金をかけて、きらびやかに宗教儀式を故人に添えて、あの世に送ることが出来る。これも金があってのことだろう、ということになる。金もなければ葬儀も出来はしない。故人を野辺に送ることも出来ないではないか。万事、金で済むのだろう。金は絶対に必要なのだ。だから精神論は役に立たない。まず金を稼げ、それが一人前の人間だ。金を沢山稼げる者こそは立派なのだ、とこうなる。

そうこうしている内に、この理想論や精神論はあまり役に立たなくなったのである。愛情論や人道主義は人に優しく、などというのは聞く耳や見た目にはよいが、しかしそれでは金は稼げない。そんな生やさしいことでどうするのか？　バカバカしいから止めておけ、と普通はこうなる。

本当に私達は精神を見る目がなくなった。私達が見えないもの、偉大さを見る力がなくなったせいであろう。見えないものとはつまりもろもろの原因のことでもある。肉体や物はよく見える。しかし精神や心、力、ハート、感じ、哲学、等は見えない。不可視のものは説明も出来ないし、その価値を知るのは容易ではない。無いと言い張れば、何もなくなるから。

その割には、物を獲得するために、それに付随した精神論が大切にされる。競争に勝つためには精神、根性が大切だと。相手を打ち負かすためには、精神修養が要ることを知っているのである。これは自分との戦いであると良く言われる。つまり自分のためになる手段としては、精神論が必要となるが、他人のためや共生のための精神論などには、興味がないということになる。精神論が要るとしても、それは精神そのものではなく、競争、勝負に勝つための道具としての価値観である。それ以外には精神論は大した価値は見出せないということにもなる。

では子供達はどうであろう。親や社会を見て育つので、その価値観はやはり短絡している。目の前の競争相手に勝つための知恵は沢山もっているが、共生の知恵は、だれも教えてくれないので貧弱である。それが精神的大人の知恵であることには気付かない。そして今の親と同じものを求めるようになる。更にその子から生まれた孫も同じものを引き継ぐ。

私達の文化や生活手段は変化するが、共生の価値観や精神の中身は、それほど変化していない。私達の価値感覚は進歩ではなく、むしろ退歩している。つまり小手先がくるくる変わっているだけなのである。これを勘違いして、進歩していると思い込んでいる。実態はたいして進歩していないと見るのが正しい。相変わらず共生のやり方や、その偉大さに気付かず、真の知恵を習得しないままだからである。

確かにお題目の精神論では飯は食えない。今の社会では干上がってしまうからである。しかし真の共生を真剣に実現できるなら、私達が地上で生きることは何でもないことである。例えば、雀やカラスやネズミ、昆虫、魚達、そして雑草などの植物達は何でもなく、日常生活が出来ている。私達のように大騒ぎもせず、目立たないがキチンと自然に則して毎日生活が出来る。これは紛れもない事実である。ところが私達はそれを真剣に見ていない。うわの空で見ている。これほど力強く謙虚な味方の生き方はないのに、それを人間は認めようとしない。他の生き物は足（たる）を知っている。私達のように、策を凝らして他人のものまで強引に横取りなどは、しようとは絶対にしない。足るを知らない愚かな私達としか言いようがない。この考えは愚かだろうか？　単なる精神論か？　ということになる。

私達は目の前の万物、他の生き物の生き方の知恵を知らない。しかもその万物に大変に世話になっていることを、謙虚に認めようともしない。感謝すべきはこの大自然であるのに、人間同士の利害関係だけで、挨拶の仕方を区別して、自ら卑しい生活にかまけている。人間だけの身内しか通じない生き方、人間同士の競争にかまけているから、周りが見えないのである。見えるわけがない。何千年も同じことを繰り返している。先祖から後生大事に、その生き方を守っているからである。いい加減捨ててしまえばよいものを、自分の獲得した財産、習慣を、その後もしつこく自分の子や身内へ伝統だと云って伝えようとし、その上、財産と一緒にその精神も伝えようとしてきたからである。

実際は、その財産もそれにまつわる精神とやらも、要らなかったのである。全て捨ててしまうのが最も正しい生き方である。これは時代が変わってもそれが正しい。人間同士では、その旧い考え方が通じるかもしれない。しかし本来の生きものである人間は、何も財産は持ってはいない。肉体も借りているだけである。ましてや私達が今持っている財産は、もともと全てが借り物である。そんな簡単なことにも私達は気付いてはいない。

各人の本体は、ともかく肉体ではない。人間は肉体であるなどという、子供じみた考えは早く捨てるのが一番である。表面だけで、ものごとは動いていないという考え方を早く身に付けるに限る。それでも勝ち負けの世界にこだわるなら、そのままほっておくしかない。貧弱な精神は、それで満足してもらうしかない。それ以上は本人も受け付けないだろうし、理解が出来ない。人間を含めて短絡な考えでは、宇宙は動いていない。全く違った原理で動いているからである。私達はその原理の入り口で騒いでいるに過ぎない。入口から中には依然として入っていない。

では私達が精神的に満足できる生きかたとは、どのようなものであろう。自然とマッチできる生きかたとは？　一番いいのは私達人間が、勝手に決める強引な価値観を見直すことであろう。例えば、金銭の多寡、財産の多寡、社会的地位の高低、などを気にして生活することを止め、代わりに大自然と旨くマッチした生活を享受することにある。生きかたのアイディアは既に、自然や人間の内奥に持っているものが基本になる。改めて用意するものはない。そしてなにより大切なことは、ストレスを互いに生まず、自然に順応し、人間は本来のテレパシー能力を重要視して、生活の無駄を無くすことにある。テレパシー日常でをいくら多用しても何も困ることはない。今の私達は貨幣を多用しているが、この使用を廃止して、私達自ら持っている、テレパシーの能力開発促進を大いにやって、意思の疎通を良くし、人間同士を含め、生き物との共生を敢然と目指すことにある。

当然、価値観は激変する。また地球惑星にも十分気を配り、他の惑星にも気を配る必要がある。　やることはいくらでもある。そうすることで、私達大衆は困ることは何もない。富の偏在を無くし、金銭取引を無くしてしまうこである。こうすることで困る人は、いま世界中で財産の大半をガジメテいる資産家、蓄財者達のみが困るだけである。ほんの一部の者がその財産を無くしてしまうので大変に困る。しかしその他大勢の一般大衆は何も困ることはないだろう。財産はあっても彼等に比べたら僅かであるから。

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遊びは人間の源

子供のことは別の欄でも書いているが、かれらは無心に遊ぶ。そして架空のものを、本物に見立てるのが上手である。これは空想遊びであるが、しかし真剣である。何でも当てはめが出来る。これは見えないものを見る力があるということで、親は何も教えなくても、大概の子がこれがやれる。落ち着きが無く、これをあまり出来ない子供もいるのは確かであるが。最初から親がこの空想遊びに干渉すると、子供は白けたこと言うようになる。夢を直ぐにぶち壊すのである。白けた子は進歩がない。子供の発想はそこで終わる。一見､ませて冷静のようであるが、少しも建設的でなく冷静でもない。疑い深く人に冷や水を浴びせているだけである。大人の詰まらぬやり方を、早くから身につけているようなものである。

人間の発展は実は、この空想にあると思われる。これを持たない者は、創造的活動が出来ない。最初からその適性がない。人の足ばかりを引っ張る方向に貢献する。空想は私達人間の特権である。これは他の動物にない特徴である。他の動物はこれを行なう役目はないからやらない。人間だけである。

この空想は単なる遊びではなく、私達の本質のような気がする。この能力は子供に限らず、大人も同じことである。創造的な活動をする人は、ともかく大人になってもヤンチャであり、子供のままの遊びの感覚、空想を持っている。その一生で遊びの感覚が変わることはない。なぜだろう。

これは人間が常に、空間移動が出来るからである。つまり好きなところに、自分が瞬間的に移動できるからである。その場所に縛られない生活を常時行なっている。かれは退屈というものを知らない。次々にアイディアが生まれるので、今居る場所で退屈するひまがない。アイディアはいつもかれには、見えており日ごとに沢山のイメージが押し寄せる。常時空間移動をするので見聞も多くなっている。そしていつも同じ景色を見ているのではない。空間移動できる人は、どんな場所にも自由に行けるからである。当然見えない過去世の体験も、そのまま今生きている。

するとこれは、子供の遊びと同じ手法であることが解る。馬鹿げた空想などではなく、その空間移動の中でより良きもの、実際に役に立つものを彼は手にする。かれの活動を見て、回りはときに子供じみてキチガイだという。そうとしか見えないからである。自由移動できる人間は確かにつかみ所がない。しかし解ってしまえば、何でもない人の自然な動きである。何の不思議もない。人間の本来の活動であるから。

しかし空想は注意する必要がある。空想にふけることである。空想のままだとそうなる。自由なイメージで空想を造ることは良いのであるが、空想のみに耽溺すると抜け出せない。ある時点で切り替える必要がある。遊びは終わったと。

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物真似と発想

私達は手本が必要である。全く何もないところから、進歩的で有意義なものは生めない。最初は真似事から誰しも始めるしかない。これは悪しきことも良きことも同じである。悪しきことは多く目にする。それを真似てやっている本人は実際には、目の前のものを、ひたすらやるしかない。それとて意外に自分では、良きことと信じている場合が多い。だからそれを容易に止めようとしない。周りにとっては迷惑なのであるが、それが本人には理解が出来ない。互いの誤解である。この誤解のまま、悪しきことはいつまでも止むことが無く続くことになる。

この中で良きことはどうであろう。共生にとって有効な手段は、いくらでもあるだろう。しかし良きことが示されても私達はそれが有効だとは気付かない。たとえ手本が示されても、革命的であることには気付かない。

そこで私達は永遠と無駄なことを続ける羽目になる。仮に僅かな真摯さをもつなら、一気に解決の糸口が見えるのに、それに近づこうとしない。本能的にそれが前向きであることを知っているかのように、私達はわざわざ後ろ向きのものへ遠回りをするようである。

よきことを私達が真似できない原因の一つに、情報そのものが今まで全く無かったというのがある。私達に触れることがなかった。またあったとしても正しい解釈そのものがされていないと、とんでもない誤解を招き、真意が全く伝わらないこともある。そこに宝石があるのに、ただの石ころだと思い込むのである。大切なものは、何でもない形をしている。しかしそれを感じられる者は、素早く見つけるのである。何処にあっても最後は見つけるだろう。その前提としてともかく情報、ツテがあることが必要である。

私達は手本がないと、手出しが出来ないのが現実である。ヒントがなければ、真似ようがないからである。つまり人真似であるが、ともかく真似る最初の情報は重大であり、決定的である。その情報をどうするかは、本人次第、私達次第である。情報を周りに置いてみて、その人が手にするのを待つしかない。これは消極的なようであるが、この手の情報は商取引のように宣伝を積極的に行なっても、功を奏するものではない。手にするのはあくまでも各人であり強制は出来ない。押し付けや教育、洗脳も出来ない。ただの石ころと同じように、そこらに置くしかない。しかし情報が置いてあることが、とても重要である。それ以上、勝手に誇大な宣伝を行なうわけにはいかない。全然目立たず、ほとんど道端の石ころのようなものである。それでもそこにあることが重要である。探せる人は、俵山の中の一本の針でも、直ぐに探し出すのであるから。

情報はあることが肝心。人はそれがなくては何の手も出せない。しかし僅かでもその片鱗があると、私達はをれを見つけ出すことが出来る。僅かな匂いでもいい。手がかりがあることは実に幸いである。このようなものを見つけることは、実に幸運である。

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教育と進化論

どの国も教育は熱心である。子供の成績が良ければ大人達は鼻が高い。ともかく成績が良ければ親も子も自慢が出来るというわけである。中身はともかく。

ところでこの教育の中身は今は大変に短絡している。つまり教育内容がどうであろうと、その正解率（予定の答え）が高ければよいという短絡である。教科内容そのものが真剣に問われたことはまず無い。ともかく記憶力、演算力、頓智、速度が良好ならば成績は良くなる。勿論その教育に適応する生まれつきの者がいるが、その適性を持っている者は、今は幸せである。それほど努力をしなくても上位にいられるからである。しかしその適性がない子は悲惨である。多大の努力を重ねて成績を維持しなければならない。苦痛そのもので悲惨である。何倍努力しても成績は上がらない。

教育の中身を何も問われないものを、長年月、覚え込まされることは、大きな社会的無駄、損失であると思われる。誰しも信じている根本原因の一つに、「仮説進化論」がある。これは暗黙の了解事項である。その関連性(私達のいう進化論と成績優秀)　は誰も証明したことはないし、出来ないものなのに、暗にそれを信じている節がある。人間は勉強すると知的に進化するような、おかしな仮説を信じて疑わない素振りも見える。この進化論そのものは、元から全くのデタラメであるが、しかしけなげに私達はそれを信じているようである。何処にもその根拠はないというのに、それは盲信のようである。しかも世界中（地球だけ）にはびこっているおかしな妄信である。これはスポーツの世界でも同じことが起きている。スポーツがの成績が良ければ、その人は素晴らしいと、連動して評価される。実際はスポーと精神性は全く関係がない。

この根拠は、成績が良ければ、社会的優遇を得られるという仕組みにある。差別をするのに、これが端的便利であるからである。それだけのことに過ぎない。振り分け、選別に利便なだけ。だから短絡してしまった今の教育は、その内容そのものはどうでもよくなったのである。だれ一人その教育内容を疑う者がいなくなった。長年月にわたって時間を縛られるその教育内容そのものは、どうでもよくなったのである。教育の内容自体は、差別や振り分けが旨く出来なら、それでよいということになったに過ぎない。しかしてこの空虚な教育には拍車がかかる。同時に内容は空虚なものに終始する。

それは共生をベースにしたものとは、無縁でありかけ離れた内容である。完全に目的が短絡したものになっているが、この誤解を修正することは、既に出来なくなっている。進化論は信じ込んだら戻れない。宗教と同じである。そしてこのカラクリに気付く者は誰もいない。

今の教育内容で、特に道徳、情操に類するものは少しあるかもしれない。しかし内容はお粗末そのものと思われる。何を教えたら良いのか、誰も知らないのだから。ましてや私達人間に最も肝心は”共生”に関することは、形骸化した形は教えられるだろうが、その真相は教えられる者では誰も居ない。真剣にそれを考えた教師は、今の教育界から即、放り出されるからである。戦後、GHQの教育方針はそのようなものは微塵も無いから。もしやろうと思えば、今の教育方針を、全面廃止して、新しく組み立てなければならない。全面やり替えになる。馬鹿な進化論、唯物論、経済論などはを完全廃止し、真の人間教育を始める必要がある。基本は共生である。人間同士と自然との共生が基本になる。これに真っ向から手抜きなしで取り組むことから始めることになる。

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短絡であまのじゃく

あまのじゃくとは、箸にも棒にもかからない状態をいう。子供が駄々をこねているのと同じで、周りは困ってしまうものである。これが始まると、全体とのバランスがとれない。周りとのバランスなどはその本人も全く意に介さない。

通常、助言や指示にしても同意を求める場合にも、ある程度の範囲で説明をする。しかしあまのじゃくは、それを逆手にとって極論に走る。私達地球人は、それをあらゆる分野で行なっているようなものである。つまり短絡思想である。あまのじゃくは落ち着いた話し合いは出来ない。

これは金銭の経済取引、学校の教育、科学技術の研究など、あらゆる分野が、その短絡思想で占められている。自然や宇宙のバランスなどは、見せかけの題目に過ぎない。商取引ではその採算性であり、学校子教育では学業の成績そのものであり、科学技術の分野ではその優秀性、採算性、特異性となる。つまり金を稼げないと役に立たないという短絡なのである。別の言葉では経済的な実用性といわれる。宇宙から見ると、みな好き勝手なあまのじゃくになる。

この短絡は、「解ってはいるが、そうしないと飯が食えないという」　言い訳である。だから短絡となる。きれい事はそんなにたくさんは要らない。少しでよい。あとはこの現実論で突っ走るというお膳立てとなる。私達は実際に解ってはいるがそれが出来ない部分を多く持っている。

するとこれを超えるには、何か大きなものがあることが解る。それが何かは誰も言い当てられないが、互いに利己的な部分に触れることが出来ないジレンマである。人には文句を言いたいが、自分も同じことをしている。そうしないと飯が食えないからである。正にジレンマである。これを取り去ると、実にすっきりするだろうことが想像つく。しかしそれは今のままでは不可能であろうことも、十分に知っている。民族間でも役目と棲み分けの必要があろうという意味でもある。

世の中の決まりがそうなっているから、仕方がないじゃないか、これが私達の決まり文句である。これを癪にさわって、短絡をする。全体を見ずに勝手に短絡し、ツッパッテしまう。私達はその前に全体のバランスを見て配慮するなら、もう少し良い答えば出るだろうに、それを全くしない。世の中とバランスしようという感覚はサラサラ持っていない。頭から相手と対抗感覚である。目の前のものをともかく、やっつけてしまえと。理屈なんぞはどうでもいいと。

このあまのじゃくを直すにはどうしたらいいのだろう。皆がそうなら、世の中はいつまでも良くはならない。良くするキッカケが要る。方法としては二つある。一つは時間を掛けて待つこと。もう一つは自分で気付くように誘導すること。

時間を掛ける方法は、個人の成長にはそれなりの時間がかかることを前提とするなら、これは当然である。最初から人は何でも出来るわけではないから。いくら時間がかかろうともその時までじっと待つのである。互いに我慢比べになる。そしてもう一つの方法であるが、その人が聞く耳を持つようになった時にどうするかとうこと。聞く耳が有れば、対処法が沢山ある。その人を含めて人間の現在と、目指すべき生き方を解り易く本人に噛んで含め、聞かせるのが最も良い。何もしないと昔のまま、今の習慣を続けるだろう。だから頃合いを計らって、言葉で宇宙を解り易く説明するのがよい。なぜ人は生きているのか、自分と自然はどのような関係になっているか、誰しも生まれ変わりがあること、などその意味を本人に知らせるなど。急速にやると消化不良を起こし、拒否反応を起こすかもしれないので、時間を掛けるのがよい。

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神を信じない

私達は「神様がいるのか」と聞かれて、明確な答えを持たない。但し日本での話しである。外国では神様がいることが前提である国が多いが、これは宗教の中での話しである。もともと宗教で自分をかばうのは、本当のやり方とは思えないのであるが。

しかし神様の存在について、日本の中には完全に否定する人がいる。堂々と否定出来る人である。日本は古来より神社の氏子(うじこ)の国であり、生まれたら日本神道に自動的に入っていることになる。しかもそれは宗教でもない。どうしても宗教にせざるを得ないから、区分上そうしているだけのようである。そして神道には他の宗教のように、経文がない。愚像もない。しかもこの日本の習わしは怖ろしく古いもののようである。いまは表に出ず、伏されている状態のようである。

ことろで、個人的に神は存在するかと問われて、これこれの神がいるというのは、神道であって言えることで、ではこれを抜けて神がいるかと問われたとき、どう答えるのであろう。神を探すために、宗教でないこの神道などを研究するのもよい。しかし他にもそれを知る方法がある。

神とは宗教によっても定義があるだろうが、結局不可視の力、宇宙のエネルギー、力、アイディア、想念　などになるようである。これは表現のしようがないので、国や地方によって独特の呼ばれ方がするだけであり、言語、音で正確には表現が出来ないという意味である。つまり、言葉、音声、像、などで表現出来ないものになる。　そうすると、強いて言葉にすることもないであろう。とても宇宙のことを言葉で表現できないし、私達のつたない言葉で表現すること自体が無理である。それを強いて呼んでみる必要もないものである。むしろ感じることそのものがふさわしい方法である。これは万物もそうしているであろうし、同様に人間もそれが出来るからである。言葉を知らなくても、感じることは万物がすでに行っていることである。その意味で外国の言葉などは知らなくても、基本的には神を感じるには、より具体的な導入として自国の言葉で、それなりに普通の言葉が使えればそれで十分である。哲学用語、宗教用語や難しい専門概念は一切不要である。

神を感じられれば、人間の言葉はたいしたことではない。それほど気にすることもないのである。この考え方が基本になる。この感じは万物をつなげる糸になるからである。このとき、人間、動物、植物、無機物、石ころ、川や山、地球、惑星などは皆、同じ生きものとなる。石ころも単に無機物に分類するのではなく、私達と同様に生きものと考え、感じるのが正しいようである。かれらは私達の身体を造っているのであるから。

この感覚は昔の人はよく使っていた方法であり、神道でも本来のものである。私達はすっかり忘れているが、重要視さている本来の感覚である。この通信方法は、途方もない力を生む元である。これは単に崇める神を知るというものではなく、力、エネルギー、アイディアそのものの知恵をいうのであり、最も単純で、誰しも知り得る方法と思われる。自然への安心や慈しんでくれた両親を土台にして、感じるものでもある。

ところで進化論的な考えは、人間と万物を引き離した。原生動物などから、すべての生きものが進化したと勘違いした人間は、自分以外の万物を単なる下等な物として、見下すようになったのである。元々私達は万物と一体のもので、役目による棲み分けに過ぎないのに、優れた生きものが人間として分離感を持たせるようになった。これが大きな問題である。そこで元々横着であった私達は、ますます万物から自分を切り離した。というより自分から神のもとを去っていったのである。そして自ら造った金銭、経済や利益優先の価値観、つまり、自前の短絡思想で惑星地球を無神経に切り刻むようになり、さらに人間同士の差別、競争までも激しくなった。この私達の価値感は完全に宇宙の構造からはかけ離れ、勝手な空想の世界を私達は作るようになった。その世界で私達は単に自画自賛をしているように見える。そして人間同士の争い、戦いに勝てば、それは勝利であり、最高の栄誉だと自分も周りも褒めちぎり、それ以外に何もないと完全に勘違いを続けてきている。勝ったものは魂が完全に抜けた状態なのである。勝手にこの低次元の価値観に誰もが大いにこだわり続けるために、宇宙は全く見えない状態がずっと続いている。

その上、これとは別に自分達で勝手に造った神様は、いずこにいるのかも解らないような、うやむやの状態にしてあるので、ますます私達人間の混乱が収まらなくなった。そこで日本でもこれを見た善良なる一部の人々は、混乱をして神はいないと言うようになったのである。これ以上の本当の話は、これらの議論の中には未だ出てこない。ずっと手前の話しであるが。

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万物の生成

万物が生まれた理由は、それほど難しく考える必要はない。あらゆる表現のために、具体的な生きものを宇宙が創造したと思うのが、最もスムーズに受け入れられる理由である。深く考えないで説明するとそうなる。決して我欲な私達人間が、万物を生み出したのではない。またこれ以上のことを、今の私達の段階で考える必要もないし、出来もしない。明らかにこれより上は次の段階である

すると地球だけに生きものが住んでいて、何億年をかけて低級な生きものから次第に進化し、そのうちに人類が現れたとする進化論は、明らかにこじつけであることがよく解る。いかにも人間の身勝手な理屈である。如何にも近視眼的な考えであることが良く判る。そもそもこの広い宇宙の地球位しか知らないのに、地球の生き物をあたかも最初から非宇宙的に考えること自体が視野の狭さを感じる。地球をしっかり調べて、よく解ったので、自信満々で説明したのだろうが、地球以外は全く知らないで、地球内のみでそのようなことが言えるのだろうか？　まりにも近視眼的な見方であることが誰にも解る。進化論だけではなく、あらゆる価値観もトンチンカンである。例えば私達は経済活動を常識的に行っているが、これが正常であると信じている。しかしこの感覚、価値観も全く近視眼的な見方で、私達を地球に縛りつけている大きな元凶であることに誰も気づいていない。これも進化論と同じ。私達は地球だけに通じる価値観を宇宙的で何処までも通じると思っているのだろうか。宇宙を少し知ると、これらの価値観は実に馬鹿げているとしか思えなくなる。

地球人は宇宙の中では、実際には精神的に最も遅れた惑星（田舎の片隅）である。残念であるがこれが本当だと思われる。地球は宇宙の中心などとは、とても言えたものではない。恥ずかしくて仕方がないほどである。ガリレオが言ったように、宇宙の片隅のさらにごく一部にある地球惑星である。地球や太陽系を含む宇宙は、その空間のチリから、惑星を含む万物を生み出すのであり、地球はその構成された一部に過ぎないし、例外などはない。ならば地球にある万物は、もともと宇宙の英知から等しく生まれたもので、私達が物質だけを見て、たどたどしい足どりで、住んでいる地球、生きもの、宇宙などを想像し、最後に進化論などにすがって夢見ることは、そろそろやめた方がよいことがよく解る。地球にへばり付いた考えはそろそろ脱却した方がいいということ。自慢の地球科学は進んでいると自慢しているだろうか、その実態を宇宙から一度見たらその実力がよく判るのである。肉体的には宇宙には私達は未だ行けないが、しかしその気になれば、宇宙的な感覚になることは誰でもできる。人間とは本来そのような生き物であり、一つの惑星にへばり付いてだけ生きていくような生き物では決してない。